JP3548287B2 - エスカレーターの作業用足場台およびその取り付け方法 - Google Patents

エスカレーターの作業用足場台およびその取り付け方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エスカレーター踏段板上において使用する作業用足場台およびその取り付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12、図13それぞれは、発明協会公開技報(公技番号91−15343)に示された従来のエスカレーターの作業用足場台を示す。図12に示される従来の作業用足場台において、11は踏段板、20は段違い脚立、21は照明設備を示す。また、図13に示される従来の作業用足場台において、踏段板11上に設置された作業用足場台22は、下端に滑り止めとされた踏段板溝に嵌合する座を設けた支柱23と、この支柱23に適合される横材24、26と、この支柱と横材の骨組みに架台とされた足場25より構成される。
【0003】
次に、従来の作業用足場台の動作について説明する。
まず、図12に示された従来の作業用足場台においては、エスカレーター踏段板11上の照明設備21の保守点検を行う場合、段違い脚立20を一人の作業者がエスカレーターの上り方向に向かって支え、他の作業者が段違い脚立20上に乗り、照明設備21の点検を行う。
【0004】
次に、図13に示された従来の作業用足場台においては、事前に作業用足場台22を踏段板11上に設定し、しかる後に足場25の上に作業者が乗り、図12について説明したと同様の作業を行う。
【0005】
また、図示はしていないが、エスカレーターの踏段板等より天井までの高さが高い場合には、これら従来の作業用足場台では天井部分の点検が不可能となるので、このような場合は、新たに作業用足場台を組んで作業を行うようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図12に示した従来のエスカレーターの作業用足場台においては、足場台の一方を一人の作業者が支持していなくてはならない。従って、作業者は常に少なくとも二人必要となり、一人の場合は作業を行うことができず、また、足場台を支える作業者の人件費が必要となる。
また、図13に示した従来のエスカレーターの作業用足場台においては、作業の度に、エスカレーターの踏段板上に足場台を組まなければならず、準備に多大な労力、費用を必要とするという問題点があった。
さらに、これら従来のエスカレーターの作業用足場台においては、その高さが一定となるので、種々の高さの天井の作業において、その天井の高さと、足場台の高さとが合わない場合は作業性が悪くなるという問題点があった。
【0007】
この発明は、上述した従来の問題点を解決するためになされたもので、エスカレーター踏段板上での設置が容易であり、またそれを支持する作業者も不要で、さらには、種々の天井高さに対応することができ、もって、作業時間、労力、費用の削減を図ることができるエスカレーターの作業用足場台およびその取り付け方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係るエスカレーターの作業用足場台は、作業者の足場を提供する作業台と、上記作業台を支持し、前部にパレット用転動輪が設けられたパレットと、上記パレットの後部を支持し、底部にキャリー用転動輪を有するキャリー台とを備え、上記パレットは、上記キャリー台に対して上下、前後に移動可能に支持され、その先端部寄りに上記パレット用転動輪を有し、その先端部下面がエスカレーターの第1踏段板上面に支持される枠体と、上記枠体の先端と上記キャリー台に支持された後部との中間に設けられ、上記枠体より下方に延出可能とされ、上記エスカレーターの第1踏段板より下方に位置する上記エスカレーターの第2踏段板に下端が当接する第1支持体とを備え、上記キャリー台は、上記キャリー用転動輪が、上記エスカレーターの第2踏段板よりさらに下方に位置する上記エスカレーターの第3踏段板に乗せられ、上記キャリー用転動輪のさらに後方において、上記キャリー台より下方に延出可能とされ、上記エスカレーターの第3踏段板よりさらに下方に位置する上記エスカレーターの第4踏段板に下端が当接する第2支持体を備えたものである。
【0009】
この発明の請求項2に係るエスカレーターの作業用足場台は、上記パレットの枠体、上記第1支持体、上記第2支持体を、それぞれ駆動用モータにより駆動するようにしたものである。
【0010】
この発明の請求項3に係るエスカレーターの作業用足場台は、上記請求項1または請求項2のエスカレーターの作業用足場台において、上記エスカレーターの両側のゴム手摺を把持する手摺受部と、上記手摺受部を支持するアームとを備えた手摺保持装置を備えたものである。
【0011】
この発明の請求項4に係るエスカレーターの作業用足場台は、上記請求項2または請求項3のエスカレーターの作業用足場台において、上記作業台は、上記パレットより上方へ伸出可能に設けられる梯子上端部に支持されているものである。
【0012】
この発明の請求項5に係るエスカレーターの作業用足場台を取り付け方法は、作業者の足場を提供する作業台と、上記作業台を支持し、前部にパレット用転動輪が設けられたパレットと、上記パレットの後部を支持し、底部にキャリー用転動輪を有するキャリー台とを備え、上記パレットは、上記キャリー台に対して前後、上下に移動可能に支持され、その先端部寄りに上記パレット用転動輪を有し、その先端部下面がエスカレーターの第1踏段板上面に支持される枠体と、上記枠体の先端と上記キャリー台に支持された後部との中間に設けられ、上記枠体より下方に延出可能とされ、上記エスカレーターの第1踏段板より下方に位置する上記エスカレーターの第2踏段板に下端が当接する第1支持体とを備え、上記キャリー台は、上記キャリー用転動輪が、上記エスカレーターの第2踏段板よりさらに下方に位置する上記エスカレーターの第3踏段板に乗せられ、上記キャリー用転動輪のさらに後方において、上記キャリー台より下方に延出可能とされ、上記エスカレーターの第3踏段板よりさらに下方に位置する上記エスカレーターの第4踏段板に下端が当接する第2支持体を備えたエスカレーターの作業用足場台を取り付けるために、エスカレーターの上記第1踏段板の下方に位置する上記エスカレーターの第5踏段板を床面と水平に停止させて、上記パレット用転動輪を上記第5踏段板に乗せるとともに、上記パレットの先端部下面をエスカレーターの上記第1踏段板上に位置させる工程と、上記パレットを上方に移動させ、且つ上記キャリー台を前方に移動しつつエスカレーターを所定量駆動して停止させ、上記第2踏段板を上記床面と水平にし、上記第1支持体を上記パレットより下方に延出させて、その下端を上記第2踏段板上面に当接させる工程と、上記パレットを上方に移動させ、且つ上記キャリー台を前方に移動しつつエスカレーターを所定量駆動して停止させ、上記第3踏段板を上記床面と水平にし、上記パレットの位置を変えることなく上記キャリー台をさらに前方に移動させて、上記キャリー用転動輪を上記第3踏段板に乗せる工程と、上記第2支持体を上記キャリー台より下方に延出して、その下端を上記エスカレーターの第4踏段板に当接させる工程とを備えたものである。
【0013】
【作用】
この発明の請求項1に係るエスカレーターの作業用足場台においては、エスカレーターの第1〜第4踏段板のうち、その第1踏段板においてパレットの先端部が支持され、第2踏段板において第1支持体下端が支持され、第3踏段板においてキャリー台の転動輪が支持され、第4踏段板において第2支持体の下端が支持され、作業用足場台が安定に支持される。
【0014】
この発明の請求項2に係るエスカレーターの作業用足場台においては、上記パレットの枠体、上記第1支持体、上記第2支持体は、それぞれ駆動用モータにより駆動自動的に駆動される。
【0015】
この発明の請求項3に係るエスカレーターの作業用足場台においては、アームに取り付けられた手摺受部がエスカレーター両端のゴム手摺を把持し、作業用足場台をより安定にエスカレーターの踏段板に設置することができる。
【0016】
この発明の請求項4に係るエスカレーターの作業用足場台においては、梯子を上方に伸出させることにより、種々の天井高さに対応させることができる。
【0017】
この発明の請求項5に係るエスカレーターの作業用足場台の取り付け方法においては、エスカレーターを所定量駆動しつつ、パレットの先端下面、第1支持体、キャリー用転動輪、第2支持体で順次作業用足場台をエスカレーターの踏段板上に支持して行くことができその取り付けが容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下に、この発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、エスカレーターの作業用足場台を示す全体斜視図、図2〜図5は作業用足場台をエスカレーターの踏段板上に設置するための手順を説明するための説明図、図6は作業用足場台を設置する際に電動機により駆動される部分を示す側面図、図7は作業台を上下させる機構を示す正面図、図8は作業台を水平に動かす機構を示す一部破断図、図9は作業用足場台の転倒防止のための手摺保持装置を示す正面図、図10、図11はこの発明の別実施の形態に係る作業用足場台の梯子を伸ばした状態を示す全体斜視図、図11は同梯子を縮めた状態を示す全体斜視図である。
【0019】
図1において、作業用足場台は平坦な床上におかれている。図において、1は作業台、2はこの作業台1の回りに立設された安全柵、3は作業台1に上り降りする昇降用梯子、4は作業台1を搭載するパレット、20はパレット4の後部を支持し、底部に後部後輪13a、13b、13cを有するキャリー台である。また、図において、5は後述する電動機を駆動するための制御盤、6は足場台本体部、16は支柱である。昇降用梯子3の回りには、補強用のフレーム3aが設けられている。パレット4は、図1、図6、図8に示されるように、作業台1を乗せている固定された内枠4bと、キャリー台20に対して前後に水平移動可能に支持されるべく、内枠4bに対して前後に可動とされた外枠4aとを備える。内枠4bには、外枠4aを前後に動かすための電動機14Mが備えられ、外枠移動用直線歯14cを電動機14Mの歯車(図示しない)と噛み合わせて動かすことで作業台を前後に動かす。また外枠4aのフレーム4dに設けられた案内棒14b1、14b2は外枠移動用直線歯14cの移動と共に移動する。
【0020】
また、図1、図2、図7において、7はエスカレーターの踏段板11c上に作業用足場台を中間で支える第1支持体である中間サポートジャッキ、8はパレット4を上下させるメインジャッキ、9はキャリー台20の後部寄りに設けられ、作業用足場台を後部で支える第2支持体である後部サポートジャッキである。これらジャッキ7、8、9は共にネジ棒であり、図6に示すように、それぞれ専用の電動機7M、8M、9Mで回動されることができる。
【0021】
中間サポートジャッキ7は、エスカレーターのステップ上にジャッキ下端である端末部7aを当接させ、また、後部サポートジャッキ9は、その下端である端末部9aをエスカレーターのステップ上に当接させて、作業用足場台を安定させる。中間サポートジャッキ7は、電動機7Mにより上下移動し、後部サポートジャッキ9は電動機9Mにより上下移動する。メインジャッキ8は、作業台1を乗せたパレット4を図7に示すように上下動させる。メインジャッキ8は、電動機8Mによりネジ棒8aを回転させて、パレット4に設けられたパレット上下移動用ネジ14aを回転させることによって、パレット4を上下移動させる。パレット4が上下に移動する際、パレット4の捩りをなくすため、レール17が立設され、このレール17に沿ってパレット4に取り付けられたローラガイドシュー15が摺動する。
【0022】
踏段板上に設置された作業用足場台の横転防止のため、エスカレーター左右の手摺ゴムを把持する手摺受部18aとアーム18bを備えた手摺保持装置が図9に示されている。
【0023】
次に、作業用足場台のエスカレーター上への設置方法について、図2〜図5を用いて説明する。まず、図2に示すように、エスカレーターを運転し、予め床面10と踏段板11bを水平に設定する。次に、作業用足場台を手で押すことにより、その前輪12を踏段板11bに乗せる。このとき、パレット4の先端部下面は、踏段板11aの上に位置する。
【0024】
次に、図3のように、踏段板11cが床面10と水平になるまでエスカレーターを駆動して踏段板を上昇させる。この場合、図7に示した電動機8Mを回転させて、メインジャッキ8と、パレット上下移動ネジ14aを回転させることにより、パレット4の底部を踏段板11aに接するように上部に移動させるとともに、図8に示したパレット移動用の電動機14Mを回転させ、外枠4aの先端部が踏段板11aの上部の踏段板の側面に接するようになるまで、外枠4aを前方に押し出す。その後、外枠4aが水平移動した距離と同じだけ、内枠4bを水平移動させる。続いて中間サポートジャッキ7を電動機7Mを駆動して踏段板11c上に降下させ、このジャッキ下端をパレット4の中間支点とする。
【0025】
次に、図4のように、踏段板11dが床面10と水平になるまでエスカレーターを駆動して踏段板を上昇させる。この際、電動機8Mを回転させて、メインジャッキ8とパレットの上下移動用ネジ14aを回転させることによりパレット4の底部を踏段板11aに接するように調整すると共に、再び電動機14Mを駆動してパレット4の外枠4aを前方に水平移動させて、先端部が踏段板11aの上部の踏段板の側面に接するようにする。その後、外枠4aが水平移動した距離と同じだけ、内枠4bを手押しにより水平移動させて、踏段板11d上に後輪13a、13bを乗せる。
【0026】
次に、図5に示されるように、エスカレーターを駆動し、踏段板11eが床面10と水平になるまで踏段板を上昇させ、その後、後部サポートジャッキ9を電動機9Mを駆動して踏段板11e上に降下させる。以上の操作により、作業用足場台はエスカレーターの踏段板11a、11c、11d、11e上に設置される。
【0027】
こうして、作業用足場台のエスカレーター踏段板上への設置が終了すると、次に、図9に示されるように、手摺保持装置18の手摺受部18aでエスカレーターのゴム手摺(図示しない)の左右を把持し、安定性を高める。
【0028】
図10はこの作業用足場台の使用時を概略的に示した全体斜視図、図11は、その収納時を概略的に示した全体斜視図である。なお、図11、図12において、図1に示した補強フレーム3aは省略している。この作業用足場台は、天井の高さに応じて、昇降用梯子3を図10に示すように上方へ伸ばすことができ、これにより、作業台1の高さを適宜に定めることができる。作業者(図示しない)は、昇降用梯子3を用いて、作業台1に上り、作業を効率良く行うことができる。図10、図11からも明らかなように、この実施の形態において、梯子3は3段のスライド式梯子3a、3b、3cが用いられ、この作業台1を上方へ伸ばすと共に、補強支持する3段のロック式ロッド30a、30b、30cが備えられている。また、作業台1は、その底部一端側が揺動可能に枢着され、不使用時は図11のように、回転されてコンパクトに収納することができる。
【0029】
【発明の効果】
この発明の請求項1に係るエスカレーターの作業用足場台は、作業者の足場を提供する作業台と、上記作業台を支持し、前部にパレット用転動輪が設けられたパレットと、上記パレットの後部を支持し、底部にキャリー用転動輪を有するキャリー台とを備え、上記パレットは、上記キャリー台に対して前後に水平移動可能に支持され、その先端部寄りに上記パレット用転動輪を有し、その先端部下面がエスカレーターの第1踏段板上面に支持される枠体と、上記枠体の先端と上記キャリー台に支持された後端の中間に設けられ、上記枠体より下方に延出可能とされ、上記エスカレーターの第1踏段板より下方に位置する上記エスカレーターの第2踏段板に下端が当接する第1支持体とを備え、上記キャリー台は、上記キャリー用転動輪が、上記エスカレーターの第2踏段板よりさらに下方に位置する上記エスカレーターの第3踏段板に乗せられ、上記キャリー用転動輪のさらに後方において、上記キャリー台より下方に延出可能とされ、上記エスカレーターの第3踏段板よりさらに下方に位置する上記エスカレーターの第4踏段板に下端が当接する第2支持体を備えたので、容易にエスカレーターの踏段板上に設置することができ、また、その作業用足場台を支持する作業者も不要となり、もって、労力、時間を節約することができるという効果を奏する。

【0030】
この発明の請求項2に係るエスカレーターの作業用足場台は、上記パレットの枠体、上記第1支持体、上記第2支持体を、それぞれ駆動用モータにより駆動するようにしたため、エスカレーター踏段板上への設置を容易、迅速に行うことができるという効果を奏する。
【0031】
この発明の請求項3に係るエスカレーターの作業用足場台は、上記請求項1または請求項2のエスカレーターの作業用足場台において、上記エスカレーターの両側のゴム手摺を把持する手摺受部と、上記手摺受部を支持するアームとを備えた手摺保持装置を備えたため、その安定性をより高めることができるという効果を奏する。
【0032】
この発明の請求項4に係るエスカレーターの作業用足場台は、上記請求項2または請求項3のエスカレーターの作業用足場台において、上記作業台は、上記パレットより上方へ伸出可能に設けられる梯子上端部に支持されるため、種々の天井高さに容易に対応することができ、作業効率を高めることができるという効果を奏する。
【0033】
この発明の請求項5に係るエスカレーターの作業用足場台を取り付け方法は、作業者の足場を提供する作業台と、上記作業台を支持し、前部にパレット用転動輪が設けられたパレットと、上記パレットの後部を支持し、底部にキャリー用転動輪を有するキャリー台とを備え、上記パレットは、上記キャリー台に対して前後、上下に移動可能に支持され、その先端部寄りに上記パレット用転動輪を有し、その先端部下面がエスカレーターの第1踏段板上面に支持される枠体と、上記枠体の先端と上記キャリー台に支持された後部との中間に設けられ、上記枠体より下方に延出可能とされ、上記エスカレーターの第1踏段板より下方に位置する上記エスカレーターの第2踏段板に下端が当接する第1支持体とを備え、上記キャリー台は、上記キャリー用転動輪が、上記エスカレーターの第2踏段板よりさらに下方に位置する上記エスカレーターの第3踏段板に乗せられ、上記キャリー用転動輪のさらに後方において、上記キャリー台より下方に延出可能とされ、上記エスカレーターの第3踏段板よりさらに下方に位置する上記エスカレーターの第4踏段板に下端が当接する第2支持体を備えたエスカレーターの作業用足場台を取り付けるために、エスカレーターの上記第1踏段板の下方に位置する上記エスカレーターの第5踏段板を床面と水平に停止させて、上記パレット用転動輪を上記第5踏段板に乗せるとともに、上記パレットの先端部下面をエスカレーターの上記第1踏段板上に位置させる工程と、上記パレットを上方に移動させ、且つ上記キャリー台を前方に移動しつつエスカレーターを所定量駆動して停止させ、上記第2踏段板を上記床面と水平にし、上記第1支持体を上記パレットより下方に延出させて、その下端を上記第2踏段板上面に当接させる工程と、上記パレットを上方に移動させ、且つ上記キャリー台を前方に移動しつつエスカレーターを所定量駆動して停止させ、上記第3踏段板を上記床面と水平にし、上記パレットの位置を変えることなく上記キャリー台をさらに前方に移動させて、上記キャリー用転動輪を上記第3踏段板に乗せる工程と、上記第2支持体を上記キャリー台より下方に延出して、その下端を上記エスカレーターの第4踏段板に当接させる工程とを備えたものであるため、エスカレーターを所定量駆動しつつ、パレットの先端下面、第1支持体、キャリー用転動輪、第2支持体で順次作業用足場台をエスカレーターの踏段板上に支持して行くことができその取り付けが容易になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態によるエスカレーターの作業用足場台を示す全体斜視図である。
【図2】この発明の作業用足場台をエスカレーターの踏段板上に設置するための第1手順を説明するための動作説明図である。
【図3】この発明の作業用足場台をエスカレーターの踏段板上に設置するための第2手順を説明するための動作説明図である。
【図4】この発明の作業用足場台をエスカレーターの踏段板上に設置するための第3手順を説明するための動作説明図である。
【図5】この発明の作業用足場台をエスカレーターの踏段板上に設置するための第4手順を説明するための動作説明図である。
【図6】作業用足場台を設置する際に電動機により駆動される部分を示す側面図である。
【図7】作業台を上下させる機構を示す正面図である。
【図8】作業台を水平に動かす機構を示す一部破断図である。
【図9】作業用足場台の転倒防止のためのてすり保持装置を示す正面図である。
【図10】作業用足場台の梯子を伸ばした状態を示す全体斜視図である。
【図11】梯子を縮めた状態を示す全体斜視図である。
【図12】従来の作業用足場台を示す側面図である。
【図13】従来の他の作業用足場台を示す全体斜視図である
【符号の説明】
1 作業台、3 梯子、4 パレット、4a 外枠、4b 内枠、7 中間サポートジャッキ、8 メインジャッキ、8a メインジャッキネジ棒、9 後部サポートジャッキ、10 床面、11a、11b、11c、11d、11e 踏段板、12 前輪、13a、13b、13c 後輪、14a パレット上下移動用ネジ、14b パレット水平移動装置、7M、8M、9M、14M 電動機。

Claims (5)

  1. 作業者の足場を提供する作業台と、上記作業台を支持し、前部にパレット用転動輪が設けられたパレットと、上記パレットの後部を支持し、底部にキャリー用転動輪を有するキャリー台とを備え、
    上記パレットは、
    上記キャリー台に対して前後、上下に移動可能に支持され、その先端部寄りに上記パレット用転動輪を有し、その先端部下面がエスカレーターの第1踏段板上面に支持される枠体と、
    上記枠体の先端と上記キャリー台に支持された後部との中間に設けられ、上記枠体より下方に延出可能とされ、上記エスカレーターの第1踏段板より下方に位置する上記エスカレーターの第2踏段板に下端が当接する第1支持体とを備え、
    上記キャリー台は、
    上記キャリー用転動輪が、上記エスカレーターの第2踏段板よりさらに下方に位置する上記エスカレーターの第3踏段板に乗せられ、上記キャリー用転動輪のさらに後方において、上記キャリー台より下方に延出可能とされ、上記エスカレーターの第3踏段板よりさらに下方に位置する上記エスカレーターの第4踏段板に下端が当接する第2支持体を備えることを特徴とするエスカレーターの作業用足場台。
  2. 請求項1のエスカレーターの作業用足場台において、上記パレットの枠体、上記第1支持体、上記第2支持体は、それぞれ駆動用モータにより駆動されることを特徴とするエスカレーターの作業用足場台。
  3. 上記請求項1または請求項2のエスカレーターの作業用足場台において、上記エスカレーターの両側のゴム手摺を把持する手摺受部と、上記手摺受部を支持するアームとを備えた手摺保持装置を備えたことを特徴とするエスカレーターの作業用足場台。
  4. 上記請求項2または請求項3のエスカレーターの作業用足場台において、上記作業台は、上記パレットより上方へ伸出可能に設けられる梯子上端部に支持されていることを特徴とするエスカレーターの作業用足場台。
  5. 作業者の足場を提供する作業台と、上記作業台を支持し、前部にパレット用転動輪が設けられたパレットと、上記パレットの後部を支持し、底部にキャリー用転動輪を有するキャリー台とを備え、
    上記パレットは、
    上記キャリー台に対して前後、上下に移動可能に支持され、その先端部寄りに上記パレット用転動輪を有し、その先端部下面がエスカレーターの第1踏段板上面に支持される枠体と、
    上記枠体の先端と上記キャリー台に支持された後部との中間に設けられ、上記枠体より下方に延出可能とされ、上記エスカレーターの第1踏段板より下方に位置する上記エスカレーターの第2踏段板に下端が当接する第1支持体とを備え、
    上記キャリー台は、
    上記キャリー用転動輪が、上記エスカレーターの第2踏段板よりさらに下方に位置する上記エスカレーターの第3踏段板に乗せられ、上記キャリー用転動輪のさらに後方において、上記キャリー台より下方に延出可能とされ、上記エスカレーターの第3踏段板よりさらに下方に位置する上記エスカレーターの第4踏段板に下端が当接する第2支持体を備えたエスカレーターの作業用足場台を取り付けるために、
    エスカレーターの上記第1踏段板の下方に位置する上記エスカレーターの第5踏段板を床面と水平に停止させて、上記パレット用転動輪を上記第5踏段板に乗せるとともに、上記パレットの先端部下面をエスカレーターの上記第1踏段板上に位置させる工程と、
    上記パレットを上方に移動させ、且つ上記キャリー台を前方に移動しつつエスカレーターを所定量駆動して停止させ、上記第2踏段板を上記床面と水平にし、上記第1支持体を上記パレットより下方に延出させて、その下端を上記第2踏段板上面に当接させる工程と、
    上記パレットを上方に移動させ、且つ上記キャリー台を前方に移動しつつエスカレーターを所定量駆動して停止させ、上記第3踏段板を上記床面と水平にし、上記パレットの位置を変えることなく上記キャリー台をさらに前方に移動させて、上記キャリー用転動輪を上記第3踏段板に乗せる工程と、
    上記第2支持体を上記キャリー台より下方に延出して、その下端を上記エスカレーターの第4踏段板に当接させる工程と、
    を備えたことを特徴とするエスカレーターの作業用足場台の取り付け方法。
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