JP3708930B2 - 敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニット、および、この突起ユニットによる視覚障害者誘導用突起の敷設方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、歩行面に敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニットに関する。また、この発明にかかる敷設方法は、前記突起ユニットによって歩行面に視覚障害者誘導用突起を敷設させるための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
視覚障害者誘導用突起は、通例、この突起を表面に備えたブロックを敷設することによって、歩行面に形成される。
【0003】
これに対して、こうしたブロックによらずに、歩行面に視覚障害者誘導用突起を形成させる手法として、特許文献1や特許文献2に示されるものが開示されている。
【0004】
特許文献1記載の手法は、不織布や繊維製のシートの一面に複数の突起を接着したものを予め用意しておき、これを塗料によって歩行面(敷設面)に固着させるものである。
【0005】
また、特許文献2記載の手法は、複数の凹部を形成させたシート体を予め用意しておき、このシート体の凹部に固化性物質を注入させると共に、このように注入された固化性物質の固化後、この固化された固化性物質の表面に接着剤を塗布して反転させたこのシート体を歩行面に敷くようにすることによって、この接着剤によって固化された固化性物質を歩行面に固着させるものである。
【0006】
【特許文献1】
特許第2847157号公報(第3頁段落番号0020および0021、第1図)
【特許文献2】
特許第3103522号公報(第1頁請求項1、第1図−第5図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、特許文献1のものは、不織布などに対し複数の突起を一体に形成させたものを予め用意せざるを得ない。不織布などに対する突起の一体性は必ずしも高く確保し難く、長期にわたり安定的に突起を歩行面に備え付けさせておき難いものであった。
【0008】
また、特許文献2のものは、シート体への凹部の型作り工程、この凹部への固化性物質の流し込み工程、固化された固化性物質からのシート体の剥ぎ取り工程を必要とするものであった。また、歩行面には個々の固化された固化性物質が個別に接着されるため、やはり長期にわたり安定的に、かかる固化性物質から構成された突起を歩行面に備え付けさせておき難いものであった。
【0009】
そこでこの発明は、歩行面に対し、視覚障害者誘導用突起を、こうした突起を備えたブロックによらずに、容易かつ正確に、さらには、長期に亘り安定的に備え付けさせることを主たる目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニットが以下の(1)〜(4)の構成を備えたものとしている。
(1)一対の棒状支持体と、
(2)一端部を一対の棒状支持体の一方への連接部とし、かつ、他端部を一対の棒状支持体の他方への連接部として、この一対の棒状支持体間に架け渡し状に備えられる一又は二以上の突起形成体とを備えており、
(3)突起形成体は、その裏面を接着剤により歩行面に接着される接着面としていると共に、
(4)連接部において、突起形成体と棒状支持体とを切り離し可能に構成してある。
【0011】
かかる構成によれば、棒状支持体を把持した状態で、歩行面に突起ユニットを、突起形成体の接着面を下にして配置させると共に、接着剤によりこの接着面を歩行面に接着させることにより、突起形成体を歩行面の所定の位置に、突起形成体の向き、ないし、配列を一対の棒状支持体によって確保させた状態で、容易に止着させることができる。そして、この止着の後、前記連接部において突起形成体と棒状支持体とを切り離すことによって、前記のように止着された突起形成体によって視覚障害者誘導用突起を歩行面に適切に備え付けさせることができる。
【0012】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニットにおける突起形成体の接着面に、複数の突部が形成してあることを特徴としている。
【0013】
かかる構成によれば、接着面となる突起形成体の裏面の表面積を前記突部により増加させて、接着剤によるこの裏面の歩行面への接着強度を高めることができる。
【0014】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニットにおける突起形成体の表面に、滑り止めの凹凸が形成してあることを特徴としている。
【0015】
かかる構成によれば、視覚障害者誘導突起となる突起形成体に歩行面の滑り止めの機能を併せ持たせることができる。
【0016】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニットにおける棒状支持体の裏面が、突起形成体の接着面よりも上方に位置されるように、棒状支持体と突起形成体の連接部とが、連接片を介して連接してあることを特徴としている。
【0017】
かかる構成によれば、棒状支持体を把持した状態で、接着剤を塗布した歩行面に、突起形成体の接着面を押し付けさせるようにセッティングする作業をスムースに行うことができる。
【0018】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニットにおける棒状支持体の一端部にはめ込み凹部が形成してあると共に、この棒状支持体の他端部に、このはめ込み凹部にはめ込み可能な突起ユニット連結用のはめ込み部が形成してあることを特徴としている。
【0019】
かかる構成によれば、同様に二以上の突起ユニットを接合させ合わせて、歩行面に対し、視覚障害者誘導用突起を一度に幅広く備え付けさせるようにすることができる。
【0020】
また、請求項6記載の発明にあっては、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニットにおける突起形成体が、連接片を介して隣り合う点状突起体に連接された点状突起となる複数の点状突起体から構成してあることを特徴としている。
【0021】
かかる構成によれば、突起ユニットを前記のように歩行面に接着させることにより、この歩行面に複数の点状突起体を簡単に備え付けさせることができ、これにより、この歩行面に所定の配列の点状突起を形成させることができる。
【0022】
また、請求項7記載の発明にあっては、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニットにおける突起形成体が、線状突起となる線状突起体から構成してあることを特徴としている。
【0023】
かかる構成によれば、突起ユニットを前記のように歩行面に接着させることにより、この歩行面に複数の線状突起体を簡単に備え付けさせることができ、これにより、この歩行面に複数の線状突起を所定の配列で形成させることができる。
【0024】
また、請求項8記載の発明にあっては、請求項6記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニットにおける連接片が、
隣り合う点状突起体の一方に下端を切離可能に連接させて上方に延びる一方腕と、
隣り合う点状突起体の他方に下端を切離可能に連接させて上方に延びる他方腕とを備えた構成としてあることを特徴としている。
【0025】
かかる構成によれば、突起構成体を歩行面に止着させた後、さらに、この突起形成体を構成する隣り合う点状突起体を連接させ合わせる前記連接片とこの点状突起体とを、この連接片の一方腕の下端と、この連接片の他方腕の下端とでそれぞれ切り離して、歩行面にこの点状突起体のみが残されるようにすることができる。
【0026】
また、かかる連接片は、前記両腕を有することから、この両腕間の間隔を若干広げ、あるいは、狭める変形を許容させることができ、これによって、歩行面に若干の凹凸がある場合でも、突起形成体を歩行面にセッティングするにあたり、こうした凹凸にかかわらず各点状突起体の接着面がいずれも歩行面に対し密着するように、各点状突起体の接着面を若干傾かせる調整をなすことができる。
【0027】
また、請求項9記載の発明にあっては、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニットにおける突起形成体の接着面が、この接着面を巡る外縁部側からこの接着面の中央部側に向かうに連れて次第に下方に張り出す湾曲面としてあることを特徴としている。
【0028】
かかる構成によれば、接着面を接着剤により歩行面に接着させるにあたって、歩行面と接着面間に入り込む空気をこの歩行面に接着面を接しさせる動作に伴って外方に逃し易く、接しさせられた両面間にこうした空気をできるだけ入り込ませない状態で両面を接着させ合わせることができる。
【0029】
また、請求項10記載の発明にあっては、前記突起ユニットによる視覚障害者誘導用突起の敷設方法が以下の(1)〜(3)の構成を備えたものとしている。(1)歩行面に速乾性の接着剤を塗布した後、
(2)一対の棒状支持体と、一端部を一対の棒状支持体の一方への連接部とし、かつ、他端部を一対の棒状支持体の他方への連接部として、この一対の棒状支持体間に架け渡し状に備えられる一又は二以上の突起形成体とを備えた突起ユニットにおける突起形成体の裏面を接着剤の塗布された歩行面に押し付け、この裏面を歩行面に接着させ、
(3)この後、連接部において突起形成体と棒状支持体とを切り離して、歩行面上に残された突起形成体によって視覚障害者誘導用突起を形成させるようにした。
【0030】
かかる構成によれば、接着剤の塗布された歩行面に対し、棒状支持体を把持した状態で、突起形成体の接着面を押し付けるように突起ユニットを歩行面に配することを通じ、突起形成体を歩行面の所定の位置に、突起形成体の向き、ないし、配列を一対の棒状支持体によって確保させた状態で、容易に止着させることができる。そして、この止着の後、前記連接部において突起形成体と棒状支持体とを切り離すことによって、前記のように止着された突起形成体によって視覚障害者誘導用突起を歩行面に適切に備え付けさせることができる。速乾性の接着剤によって前記接着をなすことから、敷設作業をできる限り短時間で終了させることができ、歩道などの利用を徒に妨げることがない特長を有する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図14に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。
【0032】
なお、ここで図1ないし図5は、この実施の形態にかかる突起ユニットYをそれぞれ示しており、また、図6ないし図9は、かかる突起ユニットYにおける突起形成体2を構成する複数の点状突起体23、23…の一つをそれぞれ示している。また、図10は、二つの突起ユニットY、Yを連接させ合わせるための、突起ユニットYを構成する棒状支持体1の端部の構造を理解しやすいように示しており、図10中、上側に位置される棒状支持体1の端部は連接させ合わされる二つの突起ユニットY、Yの一方の端部であり、図10中、下側に位置される棒状支持体1の端部は連接させ合わされる二つの突起ユニットY、Yの他方の端部である。
【0033】
また、図11ないし図13は、突起ユニットYを歩行面Mに備え付けさせる各工程を理解しやすいように示しており、図11、図12、図13の順でこの備え付け作業が進行する。
【0034】
また、図14は、図1ないし図13に示される突起ユニットYと構成の一部を異ならせる突起ユニットYを平面視の状態として示している。
【0035】
また、図15ないし図25は、図1ないし図13に示される突起ユニットYと構成の一部を異ならせる突起ユニットYのさらに他の例の一つを示している。かかる突起ユニットYは図24に示されるように歩行面Mに接着剤Sを介して接着された後、図25に示されるように、棒状支持体1と突起形成体2を切り離すと共に、突起形成体2を構成する各点状突起体23、23…同士を切り離して最終的に歩行面Mに設置される。
【0036】
また、図26ないし図37は、図1ないし図13に示される突起ユニットYと構成の一部を異ならせる突起ユニットYのさらに他の一つ例を示している。かかる突起ユニットYは図36に示されるように歩行面Mに接着剤Sを介して接着された後、図37に示されるように、棒状支持体1と突起形成体2を切り離して最終的に歩行面Mに設置される。
【0037】
この実施の形態にかかる突起ユニットYは、歩行面Mに敷設されて視覚障害者誘導用突起Tを形成させるものである。
【0038】
また、この実施の形態にかかる敷設方法は、前記突起ユニットYによって歩行面Mに視覚障害者誘導用突起Tを敷設させるための方法である。
【0039】
歩行面Mとしては、舗装された歩道の舗装面、横断歩道の舗装面、駅の通路の通路面、駅のプラットホームの縁面などが予定される。
【0040】
かかる突起ユニットYは、一対の棒状支持体1、1と、一又は二以上の突起形成体2とを備えている。
【0041】
突起形成体2は、一端部を一対の棒状支持体1、1の一方への連接部21とし、かつ、他端部を一対の棒状支持体1、1の他方への連接部21として、この一対の棒状支持体1、1間に架け渡し状に備えられている。
【0042】
また、かかる突起形成体2は、その裏面を接着剤Sにより歩行面Mに接着される接着面22としている。接着剤Sとしては、通常の接着剤のほか、接着効果を持った塗料、塗料と接着剤とを混ぜたもの、接着剤に顔料などを混ぜて塗料としての機能を併せ持たせた接着剤などを用いることができる。
【0043】
また、前記連接部21において、突起形成体2と棒状支持体1とを切り離すことができるようになっている。
【0044】
これにより、この実施の形態にかかる突起ユニットYによれば、棒状支持体1を把持した状態で、歩行面Mに突起ユニットYを、突起形成体2の接着面22を下にして配置させると共に、接着剤Sによりこの接着面22を歩行面Mに接着させることにより、突起形成体2を歩行面Mの所定の位置に、突起形成体2の向き、ないし、配列を一対の棒状支持体1、1によって確保させた状態で、容易に止着させることができる。そして、この止着の後、前記連接部21において突起形成体2と棒状支持体1とを切り離すことによって、前記のように止着された突起形成体2によって視覚障害者誘導用突起Tを歩行面Mに適切に備え付けさせることができる。
【0045】
図示の例では、かかる突起ユニットYを、プラスチック材料を用いた射出成形により形成されたプラスチック成形品としてある。このように突起ユニットYを構成した場合、突起ユニットYを容易かつ低廉に提供できると共に、突起ユニットYを軽量化させて前記歩行面Mへの設置作業を一層容易になせるようにすることができる。
【0046】
前記敷設方法は、このように構成された突起ユニットY、つまり、一対の棒状支持体1、1と、一端部を一対の棒状支持体1、1の一方への連接部21とし、かつ、他端部を一対の棒状支持体1、1の他方への連接部21として、この一対の棒状支持体1、1間に架け渡し状に備えられる一又は二以上の突起形成体2とを備えた突起ユニットYを、
歩行面Mに速乾性の接着剤Sを塗布した後、(図11)
この突起ユニットYにおける突起形成体2の裏面を接着剤Sの塗布された歩行面Mに押し付け、この裏面を歩行面Mに接着させ、(図12)
この後、連接部において突起形成体2と棒状支持体1とを切り離して、歩行面M上に残された突起形成体2によって視覚障害者誘導用突起Tを形成させるようにするものである。(図13)
【0047】
かかる構成によれば、接着剤Sの塗布された歩行面Mに対し、棒状支持体1を把持した状態で、突起形成体2の接着面22を押し付けるように突起ユニットYを歩行面Mに配することを通じ、突起形成体2を歩行面Mの所定の位置に、突起形成体2の向き、ないし、配列を一対の棒状支持体1、1によって確保させた状態で、容易に止着させることができる。そして、この止着の後、前記連接部21において突起形成体2と棒状支持体1とを切り離すことによって、前記のように止着された突起形成体2によって視覚障害者誘導用突起Tを歩行面Mに適切に備え付けさせることができる。速乾性の接着剤Sによって前記接着をなすことから、敷設作業をできる限り短時間で終了させることができ、歩道などの利用を徒に妨げることがない特長を有する。
【0048】
かかる速乾性の接着剤Sとしては、突起ユニットYをプラスチック材料により構成した場合には、例えば、メタクリル樹脂液と各種顔料からなる調整した粘性を有する主剤を過酸化物で硬化させるようにしたものなどを用いることができる。
【0049】
突起形成体2を、連接片20を介して隣り合う点状突起体23に連接された点状突起となる複数の点状突起体23、23…から構成しておけば、歩行面Mに突起ユニットYを前記のように接着させた後、連接部21において突起形成体2と棒状支持体1とを切り離すことによって、歩行面Mに容易かつ適切に複数の点状突起を備え付けさせることができる。
【0050】
また、突起形成体2を、線状突起となる線状突起体30から構成しておけば、歩行面Mに突起ユニットYを前記のように接着させた後、連接部21において突起形成体2と棒状支持体1とを切り離すことによって、歩行面Mに容易かつ適切に線状突起を備え付けさせることができる。
【0051】
(第一の実施の形態)
図1ないし図13に示される例にあっては、突起形成体2を、前記点状突起となる複数の点状突起体23、23…によって構成させている。
【0052】
かかる例にあっては、突起ユニットYを構成する一対の棒状支持体1、1は、一方の棒状支持体1と他方の棒状支持体1とがほぼ平行をなすように、形成されている。
【0053】
そして、このように配される一対の棒状支持体1、1の間に、三つの突起形成体2…2が架け渡し状に備えられている。
【0054】
各突起形成体2はいずれも、複数の点状突起体23、23…から構成されている。具体的には、これらの点状突起体23が、棒状支持体1の長さ方向にほぼ直交する向きにおいて真っ直ぐに配列されるように、隣合う点状突起体23同士を連接片20によって連接させ合わせることにより、一つの突起形成体2が形成されている。
【0055】
そして、このように構成される突起形成体2の一端側にある点状突起体23と一対の棒状支持体1、1の一方とを連接片10を介して連接させると共に、かかる突起形成体2の他端側にある点状突起体23と一対の棒状支持体1、1の他方とを連接片10を介して連接させることにより、一対の棒状支持体1、1の間に各突起形成体2が架け渡し状に備えられるようにしてある。
【0056】
かかる例にあっては、各突起形成体2はほぼ同寸、同形をなすように構成されている。また、突起形成体2を構成する複数の点状突起体23、23…は、いずれも、隣り合う点状突起体23の間のピッチをほぼ等しくするように、前記連接片20によって隣り合う点状突起体23に連接させ合わされている。また、三つの突起形成体2のうち、中央に位置される突起形成体2とこの中央に位置される突起形成体2を挟んだ突起形成体2、2の一方との間の間隔は、この中央に位置される突起形成体2とこの中央に位置される突起形成体2を挟んだ突起形成体2、2の他方との間の間隔とほぼ等しくなるようにしてある。
【0057】
また、この例では、このように配列される三つの突起形成体2…2によって、一対の棒状支持体1、1間に配される複数の点状突起体23、23…は、この棒状支持体1とほぼ平行をなすに仮想の直線と、この棒状支持体1にほぼ直交する仮想の直線とが交叉する交点にそれぞれ配されるようになっている。すなわち、この例では、一対の棒状支持体1、1間に架け渡し状に配される三つの突起形成体2…2によって、この一対の棒状支持体1、1の間に、碁盤目状に点状突起体23、23…が配列されるようになっている。
【0058】
これによりこの例にあっては、突起ユニットYを前記のように歩行面Mに接着させることにより、この歩行面Mに複数の点状突起体23、23…を正確な碁盤目状をなすように簡単に備え付けさせることができ、これにより、この歩行面Mに並行配列の点状突起を形成させることができる。三つ突起形成体2…2における点状突起体23の配列をずらせば、歩行面Mに千鳥配列の点状突起を形成させることも容易になすことができる。
【0059】
この例では、一つの突起形成体2を構成する複数の点状突起体23、23…は、前記連接片20により互いに連接されていることから、この一つの突起形成体2を構成する一部の点状突起体23により形成された点状突起に強い外力が作用されても、この外力にこの一つの突起形成体2の接着面22の全体で抗することができ、歩行面Mに安定的に点状突起を備え付けさせる特長を有する。典型的には、各点状突起体23同士を連接させる連接片20の表面を接着剤Sで覆うようにして、突起ユニットYを歩行面Mに接着させるようにする。
【0060】
この例では、突起形成体2を構成する各点状突起体23はいずれも、平面視の状態においてほぼ円形の外郭形状を有するように構成されている。また、各点状突起体23はいずれも、接着面22となる円形の裏面23aと、この裏面23aよりも小径の円形の表面23bとを有している。また、この裏面23aと表面23bとの間の側面23cを周回状をなすテーパー面としている。
【0061】
また、この例にあっては、突起形成体2の接着面22、つまり、点状突起体23の裏面23aに、複数の突部23d、23d…が形成してある。
【0062】
具体的には、この例にあっては、点状突起体23の円形をなす裏面のほぼ中心を円心とした内外二つの仮想の円の円弧上に、それぞれ、隣り合う突部23dとの間に間隔を開けて複数の突部23d、23d…が形成してある。
【0063】
各突部23dはいずれも、円錐の底を点状突起体23の裏面に一体化させた円錐状をなす小突起状をなすように構成されている。
【0064】
これにより、この例にあっては、接着面22となる突起形成体2の裏面23aの表面積を前記突部23dにより増加させて、接着剤Sによるこの裏面23aの歩行面Mへの接着強度を高めることができる。
【0065】
また、この例にあっては、突起形成体23の接着面22が、この接着面22を巡る外縁部側からこの接着面22の中央部側に向かうに連れて次第に下方に張り出す湾曲面としてある。
【0066】
具体的には、この例にあっては、円形をなす突起形成体23の接着面22におけるその中央部分からその外郭部分に近付くに連れて、次第にこの接着面22が低まる、つまり、上方に近付く向きに湾曲されている。
【0067】
これにより、この例にあっては、接着面22を接着剤により歩行面Mに接着させるにあたって、歩行面Mと接着面22間に入り込む空気をこの歩行面Mに接着面22を接しさせる動作に伴って外方に逃し易く、接しさせられた両面22、M間にこうした空気をできるだけ入り込ませない状態で両面22、Mを接着させ合わせることができる。
【0068】
また、この例にあっては、突起形成体2の表面、つまり、点状突起体23の表面23bに、滑り止めの凹凸23eが形成してある。
【0069】
具体的には、この例にあっては、円形をなす突起形成体2の円の接線に平行で、かつ、隣り合う第一V字状溝23fとの間にほぼ等しい間隔を開けて形成された複数の第一V字状溝23f、23f…と、円形をなす突起形成体2の円の接線に平行で、かつ、第一V字状溝23fに交叉し、さらに、隣り合う第二V字状溝23gとの間にほぼ等しい間隔を開けて形成された複数の第二V字状溝23g、23g…とを、前記点状突起体23の表面に形成させることにより、この点状突起体23の表面に滑り止めの凹凸23eを形成させている。すなわち、第一V字状溝23fと第二V字状溝23gとにより仕切られた部分が凸となり、この第一V字状溝23fおよび第二V字状溝23gが凹となるようになっている。
【0070】
これにより、この例にあっては、視覚障害者誘導突起となる突起形成体2に歩行面Mの滑り止めの機能を併せ持たせることができるようになっている。
【0071】
また、この例にあっては、棒状支持体1の裏面11が、突起形成体2の接着面22よりも上方に位置されるように、棒状支持体1と突起形成体2の連接部21とが、連接片10を介して連接されるようにしてある。
【0072】
具体的には、この例にあっては、一対の棒状支持体1、1間に架け渡し状に配される三つの突起形成体2…2の裏面が、仮想の一つの平面上に位置されるようになっていると共に、一対の棒状支持体1、1の裏面11が、この仮想の一つの平面よりも上方に位置される他の仮想の一つの平面上に位置されるようになっている。それと共に、突起形成体2の端部、つまり、連接部21と、棒状支持体1とが、突起形成体2の端部から斜めに上方に延びるように形成された連接片10により連接されるようにしてある。
【0073】
これにより、この例にあっては、棒状支持体1を把持した状態で、接着剤Sを塗布した歩行面Mに、突起形成体2の接着面22を押し付けさせるようにセッティングする作業をスムースに行うことができる。
【0074】
この例にあっては、このように突起形成体2を歩行面Mにセッティングして止着した後、前記のように形成された連接片10の下端と突起形成体2の端部との接し合う箇所を切断するようにしている。(図12から図13)
【0075】
また、この例にあっては、棒状支持体1の一端部にはめ込み凹部12が形成してあると共に、この棒状支持体1の他端部に、このはめ込み凹部12にはめ込み可能な突起ユニットY連結用のはめ込み部13が形成してある。
【0076】
具体的には、この例にあっては、一対の棒状支持体1、1のそれぞれにおいて、図1における上側にある棒状支持体1の端部にはめ込み部13が設けられていると共に、図1における下側にある棒状支持体1の端部にはめ込み凹部12が設けられている。
【0077】
このはめ込み凹部12は、この例にあっては、棒状支持体1の表面側から下方に窪み込むと共に、この棒状支持体1の長さ方向に沿って長い溝状をなすように構成されている。また、このはめ込み凹部12は、棒状支持体1の端部において外方に開放されている。
【0078】
一方、この例にあっては、はめ込み部13は、前記はめ込み凹部12に対し、棒状支持体1の表面側から入れ込まれる棒状をなすように構成されている。具体的には、棒状支持体1におけるはめ込み凹部12の形成側と反対の端部の幅寸法を、この棒状支持体1の他部の幅寸法よりも狭めさせるように、この反対の端部を成形させることによりはめ込み部13が形成されている。
【0079】
はめ込み凹部12を構成するこのはめ込み凹部12の長さ方向に沿った両壁部12a、12aにはそれぞれ、このはめ込み凹部12の底部に向き合った係合面12cを備えた凹所12bが形成してある。
【0080】
一方、はめ込み部13の長さ方向に沿った両側面にはそれぞれ、棒状支持体1の表面側に係合面13bを向けた突部13aが形成してある。
【0081】
また、この例にあっては、はめ込み部13における一対の突部の頂部間の寸法が、はめ込み凹部12の両壁部の間隔よりもやや大きくなるように構成してある。そして、この例にあっては、はめ込み凹部12へのはめ込み部13の入れ込みに伴って、はめ込み凹部12の壁部12aに突き当てられるはめ込み部13の突部13aによって主としてはめ込み凹部12の側を凹部幅を広げ出させる向きにやや弾性変形させた後、はめ込み部13をはめ込み凹部12に入れ込み切った位置でのはめ込み凹部12側の弾性復帰により、前記凹所12bに対応する突部13aが入り込み、かつ、互いの係合面12c、13bを掛合させ合わせるようになっている。
【0082】
これにより、この例にかかる突起ユニットYにあっては、同様に構成された他の突起ユニットYと接合させ合わせて、歩行面Mに対し、視覚障害者誘導用突起Tを一度に幅広く備え付けさせるようにすることができる。
【0083】
すなわち、この例にかかる突起ユニットYにあっては、一つの突起ユニットYの棒状支持体1のはめ込み凹部12に、他の一つの突起ユニットYのはめ込み部13をはめ込むことにより、二以上の突起ユニットY、Y…を規則的に連接させることができる。そして、このように連接された突起ユニットYを構成する突起形成体2を同時に歩行面Mに対し接着させて、これらの突起ユニットYを構成する突起形成体2をまとめて視覚障害者誘導用突起Tとして歩行面Mに対し規則的に備え付けさせることができる。
【0084】
(第二の実施の形態)
図14に示される例にあっては、突起形成体3を、前記線状突起となる複数の線状突起体30、30…によって構成させている。
【0085】
かかる例にあっては、突起ユニットYを構成する一対の棒状支持体1、1は、一方の棒状支持体1と他方の棒状支持体1とがほぼ平行をなすように、形成されている。
【0086】
そして、このように配される一対の棒状支持体1、1の間に、三つの突起形成体3…3が架け渡し状に備えられている。
【0087】
各突起形成体3はいずれも、棒状支持体1の長さ方向にほぼ直交する向きに長さ方向を沿わせた棒状をなすように構成されている。
【0088】
そして、このように構成される突起形成体3の一端(連接部21)と一対の棒状支持体1、1の一方とを連接片10を介して連接させると共に、かかる突起形成体3の他端(連接部21)と一対の棒状支持体1、1の他方とを連接片10を介して連接させることにより、一対の棒状支持体1、1の間に各突起形成体3が架け渡し状に備えられるようにしてある。
【0089】
かかる例にあっては、各突起形成体3はほぼ同寸、同形をなすように構成されている。また、三つの突起形成体3…3のうち、中央に位置される突起形成体3とこの中央に位置される突起形成体3を挟んだ突起形成体3、3の一方との間の間隔は、この中央に位置される突起形成体3とこの中央に位置される突起形成体3を挟んだ突起形成体3、3の他方との間の間隔とほぼ等しくなるようにしてある。
【0090】
各突起形成体3は、いずれも裏面(図示は省略する。)を接着面22とすると共に、表面よりも裏面を幅広にするように構成されており、幅方向の断面形状をほぼ台形状としている。
【0091】
これによりこの例にあっては、突起ユニットYを前記のように歩行面Mに接着させることにより、この歩行面Mに複数の線状突起体30、30…を簡単に備え付けさせることができ、これにより、この歩行面Mに複数の線状突起を所定の配列で形成させることができる。
【0092】
この図14に示される例のその余の構成は、図1ないし図13に示される例と同一又は実質的に同一であることから、この同一又は実質的に同一の構成部分については、図1ないし図13に示される例においてその構成部分に付した符号と同一の符号を図14に付して、その説明を省略する。
【0093】
(第三の実施の形態)
図15ないし図25に示される例にあっては、突起形成体2を、前記点状突起となる複数の点状突起体23、23…によって構成させている。
【0094】
かかる例にあっては、突起ユニットYを構成する一対の棒状支持体1、1は、一方の棒状支持体1と他方の棒状支持体1とがほぼ平行をなすように、形成されている。
【0095】
そして、このように配される一対の棒状支持体1、1の間に、五つの突起形成体2…2が架け渡し状に備えられている。
【0096】
各突起形成体2はいずれも、複数の点状突起体23、23…から構成されている。具体的には、これらの点状突起体23が、棒状支持体1の長さ方向にほぼ直交する向きにおいて真っ直ぐに配列されるように、隣合う点状突起体23同士を連接片20によって連接させ合わせることにより、一つの突起形成体2が形成されている。
【0097】
そして、このように構成される突起形成体2の一端側にある点状突起体23と一対の棒状支持体1、1の一方とを連接片10を介して連接させると共に、かかる突起形成体2の他端側にある点状突起体23と一対の棒状支持体1、1の他方とを連接片10を介して連接させることにより、一対の棒状支持体1、1の間に各突起形成体2が架け渡し状に備えられるようにしてある。
【0098】
かかる例にあっては、各突起形成体2はほぼ同寸、同形をなすように構成されている。また、突起形成体2を構成する複数の点状突起体23、23…は、いずれも、隣り合う点状突起体23の間のピッチをほぼ等しくするように、前記連接片20によって隣り合う点状突起体23に連接させ合わされている。また、五つの突起形成体2における隣り合う突起形成体2、2間の間隔は、いずれも、ほぼ等しくなるようにしてある。
【0099】
また、この例では、このように配列される五つの突起形成体2…2によって、一対の棒状支持体1、1間に配される複数の点状突起体23、23…は、この棒状支持体1とほぼ平行をなすに仮想の直線と、この棒状支持体1にほぼ直交する仮想の直線とが交叉する交点にそれぞれ配されるようになっている。すなわち、この例では、一対の棒状支持体1、1間に架け渡し状に配される五つの突起形成体2…2によって、この一対の棒状支持体1、1の間に、碁盤目状に点状突起体23、23…が配列されるようになっている。
【0100】
これによりこの例にあっては、突起ユニットYを前記のように歩行面Mに接着させることにより、この歩行面Mに複数の点状突起体23、23…を正確な碁盤目状をなすように簡単に備え付けさせることができ、これにより、この歩行面Mに並行配列の点状突起を形成させることができる。五つ突起形成体2…2における点状突起体23の配列をずらせば、歩行面Mに千鳥配列の点状突起を形成させることも容易になすことができる。
【0101】
また、この例にあっては、一つの突起形成体2を構成する複数の点状突起体23、23…を連接させ合う前記連接片20は、
隣り合う点状突起体23、23の一方に下端20bを切離可能に連接させて上方に延びる一方腕20aと、
隣り合う点状突起体23、23の他方に下端20bを切離可能に連接させて上方に延びる他方腕20aとを備えた構成としてある。
【0102】
具体的には、この例にあっては、一方腕20aと他方腕20aとは、これらの上端間に亘る上部接続片20cによって接合させ合わされている。この例では、この上部接続片20cは、水平方向に沿って延びる棒状をなすように構成されている。一方腕20aと他方腕20aも真っ直ぐな棒状をなすように構成されているが、この例では、両腕20a、20a共に、その上端側に近付くに連れて次第にその下端20bを連接させている点状突起体23から離れ出す向きにやや傾斜するようにして上方に延びるように形成されている。
【0103】
この例では、突起形成体2を構成する各点状突起体23はいずれも、平面視の状態においてほぼ円形の外郭形状を有するように構成されている。また、各点状突起体23はいずれも、接着面22となる円形の裏面23aと、この裏面23aよりも小径の円形の表面23bとを有している。また、この裏面23aと表面23bとの間の側面23cを周回状をなすテーパー面としている。
【0104】
また、この例にあっては、突起形成体2の接着面22、つまり、点状突起体23の裏面23aに、複数の突部23d、23d…が形成してある。
【0105】
具体的には、この例にあっては、点状突起体23の円形をなす裏面のほぼ中心を円心とした内外二つの仮想の円の円弧上に、それぞれ、隣り合う突部23dとの間に間隔を開けて複数の突部23d、23d…が形成してある。
【0106】
各突部23dはいずれも、円錐の底を点状突起体23の裏面に一体化させた円錐状をなす小突起状をなすように構成されている。
【0107】
これにより、この例にあっては、接着面22となる突起形成体2の裏面23aの表面積を前記突部23dにより増加させて、接着剤Sによるこの裏面23aの歩行面Mへの接着強度を高めることができる。
【0108】
また、この例にあっては、突起形成体2の接着面22が、この接着面22を巡る外縁部側からこの接着面22の中央部側に向かうに連れて次第に下方に張り出す湾曲面としてある。
【0109】
具体的には、この例にあっては、接着面22は、円形をなす突起形成体2の接着面22におけるその中央部分からその外郭部分に近付くに連れて、次第に接着面22が低まる、つまり、上方に近付く向きに湾曲されている。
【0110】
これにより、この例にあっては、接着面22を接着剤により歩行面Mに接着させるにあたって、歩行面Mと接着面22間に入り込む空気をこの歩行面Mに接着面22を接しさせる動作に伴って外方に逃し易く、接しさせられた両面22、M間にこうした空気をできるだけ入り込ませない状態で両面22,Mを接着させ合わせることができる。
【0111】
また、この例にあっては、突起形成体2の表面、つまり、点状突起体23の表面23bに、滑り止めの凹凸23eが形成してある。
【0112】
具体的には、この例にあっては、円形をなす突起形成体2の円の接線に平行で、かつ、隣り合う第一V字状溝23fとの間にほぼ等しい間隔を開けて形成された複数の第一V字状溝23f、23f…と、円形をなす突起形成体2の円の接線に平行で、かつ、第一V字状溝23fに交叉し、さらに、隣り合う第二V字状溝23gとの間にほぼ等しい間隔を開けて形成された複数の第二V字状溝23g、23g…とを、前記点状突起体23の表面に形成させることにより、この点状突起体23の表面に滑り止めの凹凸23eを形成させている。すなわち、第一V字状溝23fと第二V字状溝23gとにより仕切られた部分が凸となり、この第一V字状溝23fおよび第二V字状溝23gが凹となるようになっている。
【0113】
これにより、この例にあっては、視覚障害者誘導突起となる突起形成体2に歩行面Mの滑り止めの機能を併せ持たせることができるようになっている。
【0114】
また、この例にあっては、棒状支持体1の裏面11が、突起形成体2の接着面22よりも上方に位置されるように、棒状支持体1と突起形成体2の連接部21とが、連接片10を介して連接されるようにしてある。
【0115】
具体的には、この例にあっては、一対の棒状支持体1、1間に架け渡し状に配される五つの突起形成体2…2の裏面が、仮想の一つの平面上に位置されるようになっていると共に、一対の棒状支持体1、1の裏面11が、この仮想の一つの平面よりも上方に位置される他の仮想の一つの平面上に位置されるようになっている。
【0116】
また、隣り合う点状突起体23、23同士を連接させる連接片20における前記上部接続片20cの裏面も、一対の棒状支持体1、1の裏面11が位置される他の仮想の一つの平面上に位置されるようになっている。
【0117】
それと共に、突起形成体2の端部、つまり、連接部21と、棒状支持体1とが、突起形成体2の端部から斜めに上方に延びるように形成された連接片10により連接されるようにしてある。この例にあっては、連接片10の上端と棒状支持体1とは、さらに、水平方向に延びる棒状連接片を介して、連接され合わされている。
【0118】
これにより、この例にあっては、棒状支持体1を把持した状態で、接着剤Sを塗布した歩行面Mに、突起形成体2の接着面22を押し付けさせるようにセッティングする作業をスムースに行うことができる。
【0119】
この例にあっては、このように突起形成体2を歩行面Mにセッティングして止着した後、前記のように形成された連接片10の下端と突起形成体2の端部との接し合う箇所を切断するようにしている。(図24から図25)
【0120】
また、この例では、このように突起形成体2を歩行面Mに止着させた後、さらに、この突起形成体2を構成する隣り合う点状突起体23、23を連接させ合わせる前記連接片20とこの点状突起体23とを、この連接片20の一方腕20aの下端20bと、この連接片20の他方腕20aの下端20bとでそれぞれ切り離して、歩行面Mにこの点状突起体23のみが残されるようにすることができる。すなわち、この例では、かかる連接片20は、両腕20a、20aの下端20bを点状突起体23に連接させて上方に位置されることから、歩行面Mには接着されることはなく、突起形成体2を歩行面Mに止着させた後、支障なくかかる切り離しをなすことができる。
【0121】
また、かかる連接片は、前記両腕20a、20aを有することから、この両腕20a、20a間の間隔を若干広げ、あるいは、狭める変形を許容させることができ、これによって、歩行面Mに若干の凹凸がある場合でも、突起形成体2を歩行面Mにセッティングするにあたり、こうした凹凸にかかわらず各点状突起体23、23…の接着面22がいずれも歩行面Mに対し密着するように、各点状突起体23、23…の接着面22を若干傾かせる調整をなすことができる。かかる変形の許容は、典型的には、突起ユニットYをプラスチック材料を用いた射出成型品とすることで容易に確保することができる。
【0122】
なお、この例にあっては、一対の棒状支持体1、1の一端間と、他端端間に、それぞれ、棒状接続体4が架け渡し状に形成されており、この一対の棒状支持体1、1と棒状接続体4によって形成された方形の枠状体によって、前記五つの突起形成体2、2…が支持されるようになっている。
【0123】
(第四の実施の形態)
図26ないし図37に示される例にあっては、突起形成体3を、前記線状突起となる複数の線状突起体30、30…によって構成させている。
【0124】
かかる例にあっては、突起ユニットYを構成する一対の棒状支持体1、1は、一方の棒状支持体1と他方の棒状支持体1とがほぼ平行をなすように、形成されている。
【0125】
そして、このように配される一対の棒状支持体1、1の間に、四つの突起形成体3…3が架け渡し状に備えられている。
【0126】
各突起形成体3はいずれも、棒状支持体1の長さ方向にほぼ直交する向きに長さ方向を沿わせた棒状をなすように構成されている。
【0127】
そして、このように構成される突起形成体3の一端(連接部21)と一対の棒状支持体1、1の一方とを連接片10を介して連接させると共に、かかる突起形成体3の他端(連接部21)と一対の棒状支持体1、1の他方とを連接片10を介して連接させることにより、一対の棒状支持体1、1の間に各突起形成体3が架け渡し状に備えられるようにしてある。
【0128】
かかる例にあっては、各突起形成体3はほぼ同寸、同形をなすように構成されている。また、四つの突起形成体3…3における隣り合う突起形成体3、3間の間隔は、いずれも、ほぼ等しくなるようにしてある。
【0129】
各突起形成体3は、いずれも裏面を接着面22とすると共に、表面よりも裏面を幅広にするように構成されており、幅方向の断面形状をほぼ台形状としている。
【0130】
また、この例にあっては、突起形成体3の接着面22が、この接着面22を巡る外縁部側からこの接着面22の中央部側に向かうに連れて次第に下方に張り出す湾曲面としてある。
【0131】
具体的には、この例にあっては、かかる接着面22は、底面視の状態において長方形状をなす突起形成体3の接着面22におけるその幅方向ほぼ中程の部分からその外郭部分に近付くに連れて、次第に接着面22が低まる、つまり、上方に近付く向きに湾曲されている。より詳しくは、この例にあっては、突起形成体3の裏面に溝状の肉抜き部が複数形成されており、この肉抜き部以外の部分が接着面22として機能するようになっている。
【0132】
これにより、この例にあっては、接着面22を接着剤により歩行面Mに接着させるにあたって、歩行面Mと接着面22間に入り込む空気をこの歩行面Mに接着面22を接しさせる動作に伴って外方に逃し易く、接しさせられた両面22、M間にこうした空気をできるだけ入り込ませない状態で両面22、Mを接着させ合わせることができる。
【0133】
また、この例にあっては、各突起形成体3、3…は、ほぼ同寸、同形の三つの線状突起形成体30aに区分されており、中央の線状突起形成体30aの一端と右側の線状突起形成体30aの一端とをヒンジ状接続片30bによって接続させると共に、中央の線状突起形成体30aの他端と左側の線状突起形成体30aの一端とをヒンジ状接続片30bによって接続させることにより、これらの線状突起形成体30aによって突起形成体を形作るようにしている。
【0134】
具体的には、中央の線状突起形成体30aの幅方向に沿った辺部と長さ方向に沿った両辺部との間の両隅部であって、この中央の線状突起形成体30aの裏面側と、
左右の線状突起形成体30aの幅方向に沿った辺部と長さ方向に沿った両辺部との間の両隅部であって、この左右の線状突起形成体30aの裏面側とが、前記ヒンジ状接続片30bによって接続されるようにしてある。
【0135】
これにより、この例にあっては、かかるヒンジ状接続片30bを屈曲させることにより、突起形成体3を構成する各線状突起形成体30aの裏面、つまり、接着面22を若干傾かせることができ、歩行面Mへのセッティングにあたって、この歩行面Mに若干の凹凸がある場合でも、こうした凹凸にかかわらず各突起形成体3、3…を構成する各線状突起形成体30aの接着面22がいずれも歩行面Mに対し密着するようにすることができる。
【0136】
かかるヒンジ状接続片30bを屈曲可能とすることは、典型的には、突起ユニットYをプラスチック材料を用いた射出成型品とすることで容易に確保することができる。
【0137】
この例にあっても、突起ユニットYを前記のように歩行面Mに接着させることにより、この歩行面Mに複数の線状突起体30、30…を簡単に備え付けさせることができ、これにより、この歩行面Mに複数の線状突起を所定の配列で形成させることができる。
【0138】
この図26ないし図37に示される例のその余の構成は、図1ないし図13に示される例と同一又は実質的に同一であることから、この同一又は実質的に同一の構成部分については、図1ないし図13に示される例においてその構成部分に付した符号と同一の符号を図26ないし図37に付して、その説明を省略する。
【0139】
【発明の効果】
この発明にかかる突起ユニットおよび敷設方法によれば、歩行面に対し、視覚障害者誘導用突起を、こうした突起を備えたブロックによらずに、容易かつ正確に、さらには、長期に亘り安定的に備え付けさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態にかかる突起ユニットYの平面図
【図2】同側面図(図1の下側から見た図)
【図3】同側面図(図1の上側から見た図)
【図4】同要部破断側面図(図1の左側から見た図)
【図5】同要部底面図
【図6】同要部平面図
【図7】同要部底面図
【図8】同要部側面図
【図9】図6におけるA−A線断面図
【図10】同要部斜視図
【図11】第一の実施の形態にかかる突起ユニットYによる視覚障害者誘導用突起Tの敷設工程の一部を示す構成図
【図12】図11に示される工程に続いてなされる、突起ユニットYによる視覚障害者誘導用突起Tの敷設工程の一部を示す構成図
【図13】図12に示される工程に続いてなされる、突起ユニットYによる視覚障害者誘導用突起Tの敷設工程の一部を示す構成図
【図14】第二の実施の形態にかかる突起ユニットYの平面構成図
【図15】第三の実施の形態にかかる突起ユニットYの平面図
【図16】同底面図
【図17】同側面図(図15の右側から見た図)
【図18】同側面図(図15の下側から見た図)
【図19】同要部平面図
【図20】同要部側面図
【図21】同要部底面図
【図22】同要部側面図(図20の右側から見た図)
【図23】同要部断面図
【図24】第三の実施の形態にかかる突起ユニットYによる視覚障害者誘導用突起Tの敷設工程の一部を示す構成図
【図25】図24に示される工程に続いてなされる、突起ユニットYによる視覚障害者誘導用突起Tの敷設工程の一部を示す構成図
【図26】第四の実施の形態にかかる突起ユニットYの平面図
【図27】同底面図
【図28】同側面図(図26の下側から見た図)
【図29】同側面図(図26の右側から見た図)
【図30】同要部平面図
【図31】同要部底面図
【図32】同要部側面図
【図33】同要部側面図(図30の右側から見た図)
【図34】図32におけるB−B線断面図
【図35】図32におけるC−C線断面図
【図36】第四の実施の形態にかかる突起ユニットYによる視覚障害者誘導用突起Tの敷設工程の一部を示す構成図
【図37】図36に示される工程に続いてなされる、突起ユニットYによる視覚障害者誘導用突起Tの敷設工程の一部を示す構成図
【符号の説明】
Y 突起ユニット
M 歩行面
S 接着剤
1 棒状支持体
2 突起形成体
21 連接部
22 接着面
Claims (10)
- 一対の棒状支持体と、
一端部を一対の棒状支持体の一方への連接部とし、かつ、他端部を一対の棒状支持体の他方への連接部として、この一対の棒状支持体間に架け渡し状に備えられる一又は二以上の突起形成体とを備えており、
突起形成体は、その裏面を接着剤により歩行面に接着される接着面としていると共に、
連接部において、突起形成体と棒状支持体とを切り離し可能に構成してあることを特徴とする敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニット。 - 突起形成体の接着面に、複数の突部が形成してあることを特徴とする請求項1記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニット。
- 突起形成体の表面に、滑り止めの凹凸が形成してあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニット。
- 棒状支持体の裏面が、突起形成体の接着面よりも上方に位置されるように、棒状支持体と突起形成体の連接部とが、連接片を介して連接してあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニット。
- 棒状支持体の一端部にはめ込み凹部が形成してあると共に、この棒状支持体の他端部に、このはめ込み凹部にはめ込み可能な突起ユニット連結用のはめ込み部が形成してあることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニット。
- 突起形成体が、連接片を介して隣り合う点状突起体に連接された点状突起となる複数の点状突起体から構成してあることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニット。
- 突起形成体が、線状突起となる線状突起体から構成してあることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニット。
- 連接片が、
隣り合う点状突起体の一方に下端を切離可能に連接させて上方に延びる一方腕と、
隣り合う点状突起体の他方に下端を切離可能に連接させて上方に延びる他方腕とを備えた構成としてあることを特徴とする請求項6記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニット。 - 突起形成体の接着面が、この接着面を巡る外縁部側からこの接着面の中央部側に向かうに連れて次第に下方に張り出す湾曲面としてあることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の敷設されて視覚障害者誘導用突起を形成させる突起ユニット。
- 歩行面に速乾性の接着剤を塗布した後、
一対の棒状支持体と、一端部を一対の棒状支持体の一方への連接部とし、かつ、他端部を一対の棒状支持体の他方への連接部として、この一対の棒状支持体間に架け渡し状に備えられる一又は二以上の突起形成体とを備えた突起ユニットにおける突起形成体の裏面を接着剤の塗布された歩行面に押し付け、この裏面を歩行面に接着させ、
この後、連接部において突起形成体と棒状支持体とを切り離して、歩行面上に残された突起形成体によって視覚障害者誘導用突起を形成させるようにしたことを特徴とする前記突起ユニットによる視覚障害者誘導用突起の敷設方法。
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