JP3708900B2 - ジッタ測定器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された被測定信号のジッタ(位相ゆらぎ)の状態を測定するジッタ測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、デジタル信号を伝送するデジタル伝送路では、デジタル信号を再生して出力する中継器によって伝送路を延長しているが、このような中継器では、入力信号の位相ゆらぎ(ジッタ)が大きくなると元の信号を再生することができない。
このため、伝送路を伝送されるデジタル信号に生じているジッタ(位相ゆらぎ)を測定することは通信ネットワークの品質維持を確保するために重要である。このような測定を行うために従来からジッタ測定器が用いられる。図8はジッタ測定器の概略構成を示すブロック図である。
【0003】
このジッタ測定器は、大きく分けて、被測定信号aからこの被測定信号aに含まれるジッタ成分を除去して参照信号bとして出力する参照信号生成部1と、被測定信号aと生成された参照信号bとの位相差を検出して、この位相差をバンドパスフィルタ(BPF)を通してジッタの復調信号cとして出力するジッタ復調部2とで構成されている。
【0004】
参照信号生成部1は一種のPLL回路で構成されている。入力端子3から入力された数M〜数百Mbps(ビットレート)の被測定信号aは、分周器4で周波数が1/Nに分周され新たな被測定信号a1として第1の位相比較器5の一方の入力端子へ印加される。
【0005】
第1の位相比較器5は、被測定信号aと分周器6から入力された分周された参照信号b1との間の位相差を算出して、位相差に対応するパルス幅を有した分周遅れ位相差信号(遅れ位相差信号と略記する)u、又は分周進み位相差信号(進み位相差信号と略記する)dを各出力端子U、Dから出力する。具体的には、図9に示すように、被測定信号a1が参照信号b1に対して位相が遅れている場合は出力端子Uから遅れ位相差信号uが出力され、被測定信号a1が参照信号b1に対して位相が進んでいる場合は出力端子Dから進み位相差信号dが出力される。
【0006】
第1の位相比較器5から出力された遅れ位相差信号uは差動増幅器7の(―)端子へ入力され、第1の位相比較器5から出力された進み位相差信号dは差動増幅器7の(+)端子へ入力される。差動増幅器7は、進み位相差信号dと遅れ位相差信号uとの差の位相差信号eを算出して次のLPF(ローパスフィルタ)8へ送出する。
【0007】
LPF8は、位相差信号eに含まれる被測定信号a1における高周波のジッタ成分と、被測定信号a1のビットレートに対応する周波数成分と、この周波数成分に等しい周波数成分を有する参照信号b1の周波数成分とを除去して、ほぼ直流の制御電圧gとして電圧制御水晶発振器(VCXO)9へ送出する。電圧制御水晶発振器9は入力された制御電圧gに比例した周波数を有する参照信号bを分周器6へ送出する。分周器6は参照信号bを1/Nに分周して新たな参照信号b1として、位相比較器5へ入力する。
【0008】
したがって、第1の位相比較器5、差動増幅器7、LPF8、電圧制御水晶発振器9及び分周器4、6で形成される参照信号生成部1においては、参照信号bと入力された被測定信号aとの位相と周波数が定常的にずれている場合は、差動増幅器7から出力される位相差信号eには、この位相差及び周波数差に対応する直流成分が含まれる。この直流成分はLPF8で制御電圧gとして、電圧制御水晶発振器9へ印加される。したがって、最終的には出力される参照信号bの位相と周波数とは被測定信号aの位相と周波数に同期する。
【0009】
次に、ジッタ復調部2について説明する。
被測定信号a及び参照信号bが入力される第2の位相比較器10は、被測定信号aと参照信号bとの間の位相差を算出して、位相差に対応するパルス幅を有した遅れ位相差信号u1又は進み位相差信号d1を差動増幅器11へ送出する。差動増幅器11は、進み位相差信号d1と遅れ位相差信号u1との差の位相差信号e1を算出して次のBPF(バンドパスフィルタ)12へ送出する。
【0010】
BPF12は、入力された位相差信号e1に含まれる例えば、ITU―T O.172に勧告されているBit rate:2Mの符号では、20Hz以下の低周波成分を1次のHPFで除去し、100kHz以上の高周波成分をLPFで除去する。そして、位相差信号e1に含まれる20Hz〜100kHzの周波数成分を抽出してジッタの復調信号cとして出力する。
【0011】
したがって、この復調信号cには被測定信号aに含まれる20Hz〜100kHzのジッタ成分のみが含まれる。このジッタの復調信号cの振幅、周波数を定量的に求めることにより、被測定信号aに含まれるジッタを定量的に評価できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示すジッタ測定器においてもまだ解消すべき次のような課題があった。
【0013】
すなわち、図10のタイムチャートに示すように、例えば、被測定信号aの参照信号bに対する進み位相が時間経過とともに拡大していくと、進み量ΔTが増大し、差動増幅器11から出力されて、BPF12内の100kHzのLPFのみ通過した位相差信号e2は徐々に増加していく。しかし、時刻t1にて、進み量ΔTが参照信号bの位相の検出範囲である1周期(1ユニット)Tを越えると、被測定信号aのパルスの立上がりを、参照信号bの一つ先のパルスの立上がりと比較するために、進み量ΔTが1周期(1ユニット)Tを減額した値となり、位相差信号e2は急激に0近傍値に低下する。
【0014】
そして、位相差信号e2は、図10のタイムチャートに示すように、この0近傍値から再度上昇を開始する。この状態は、進み量ΔTが参照信号bの1周期(1ユニット)Tを越えている期間継続する。そして、時刻t2にて、進み量ΔTが参照信号bの検出範囲である1周期(1ユニット)T内に戻ったとしても、参照信号bにおける比較対象の被測定信号aのパルスの立上がりが一つ前のパルスの立上がりに戻ることはないので、位相差信号e2のレベルは、進み量ΔTが参照信号bの1周期(1ユニット)Tを越えた時刻t1以前の状態に戻ることはない。
【0015】
したがって、被測定信号aの参照信号bに対する位相の進み量(遅れ量)ΔTが一旦参照信号bの検出範囲である1周期(1ユニット)Tを越えると、位相差信号e2が正確に測定できないことになる。
【0016】
なお、この図10に示す低周波の不連続部分は、BPF12内のHPFでパルス化されるので、上述した位相差信号e2の不連続部分が測定精度を向上させるための障害となる。
【0017】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、たとえ、被測定信号の参照信号に対する位相の進み量(遅れ量)が参照信号の1周期(1ユニット)を一時的に越えたとしても、BPFの通過帯域内のジッタが測定範囲内であれば該当ジッタの測定を可能とし、継続してジッタに対する測定を実施できるジッタ測定器を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被測定信号の分周信号と参照信号の分周信号との位相差を示す分周位相差信号を第1の位相比較器で生成し、この生成された分周位相差信号を、ジッタ成分を除去したのち電圧制御水晶発振器に印加し、この電圧制御水晶発振器の出力信号を参照信号として出力するとともに分周して第1の位相比較器へ帰還させる参照信号生成部と、被測定信号の参照信号生成部で生成された参照信号に対する位相差を示す位相差信号を第2の位相比較器で生成し、この生成された位相差信号をバンドパスフィルタを通して復調信号として出力するジッタ復調部とを有するジッタ測定器に適用される。
【0019】
そして、上記課題を解消するために、本発明のジッタ測定器においては、参照信号生成部の第1の位相比較器から出力される分周位相差信号に基づいて、ジッタ復調部へ入力される被測定信号の参照信号に対する位相差が第2の位相比較器の検出範囲を外れる直前に、ジッタ復調部に対する被測定信号及び参照信号の入力を禁止し、位相差が検出範囲に入った直後に禁止を解除する検出範囲外れ検出部を備えている。
【0020】
さらに、別の発明は、上述した発明のジッタ測定器における検出範囲外れ検出部を、第1の位相比較器から出力される分周位相差信号を微少時間遅延する第1の遅延器と、この第1の遅延器で遅延された分周位相差信号をさらに微少時間遅延する第2の遅延器と、被測定信号、参照信号のそれぞれの立上がりに同期して、その時点で入力端子に印加されている第1の遅延器で遅延された分周位相差信号の信号値を自己の出力端子からそれぞれ出力する第1のフリップフロップと、第2の遅延器で遅延された分周位相差信号の立ち下がりに同期して、その時点で入力端子に印加されている第1のフリップフロップから出力されている信号値を、自己の出力端子から出力する第2のフリップフロップと、この第2のフリップフロップから出力されている信号値に基づいて、被測定信号及び参照信号のジッタ復調部に対する入力をオン/オフ制御するゲート回路とで構成している。
【0021】
さらに、別の発明は、上述した発明のジッタ測定器に対して、第1のフリップフロップの出力端子から出力されて第2のフリップフロップの入端子へ印加されている信号値を微少時間延長する延長回路を付加している。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るジッタ測定器の概略構成を示すブロック図である。図8に示す従来のジッタ測定器と同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
【0023】
この第1実施形態のジッタ測定器は、大きく分けて、図8に示す従来のジッタ測定器とほぼ同一構成の参照信号生成部1と、同じく従来のジッタ測定器とほぼ同一構成のジッタ復調部2と、この第1実施形態のジッタ測定器特有の検出範囲外れ検出部13とで構成されている。
【0024】
入力端子3から入力された複数のパルス(クロック)波形からなる被測定信号aは、参照信号生成部1へ入力される共に、検出範囲外れ検出部13内のゲート回路の一方を構成するORゲート14aの入力端子及び第1のフリップフロップ15aのクロック端子へ印加される。参照信号生成部1から出力された参照信号bは検出範囲外れ検出部13内のゲート回路の他方を構成するORゲート14bの入力端子及び第1のフリップフロップ15bのクロック端子へ印加される。
【0025】
参照信号生成部1内の第1の位相比較器5から出力された分周進み位相差信号dは、差動増幅器7へ入力されるとともに、検出範囲外れ検出部13内の第1の遅延器16aで微少時間Δt1だけ遅延されて、新たな分周進み位相差信号d2として第1のフリップフロップ15aのデータ端子Dへ印加される。さらに、この分周進み位相差信号d2は、第2の遅延器17aでさらに微少時間Δt2だけ遅延されて、新たな分周進み位相差信号d3として第2のフリップフロップ18aの反転クロック端子へ印加される。
【0026】
第1のフリップフロップ15aは、図2、図3のタイムチャートに示すように、クロック端子へ印加されている被測定信号aのパルス波形の立上がりに同期して、この時点でデータ端子Dに印加されている分周進み位相差信号d2の信号値hを出力端子Qから第2のフリップフロップ18aのデータ端子Dへ送出する。
【0027】
第2のフリップフロップ18aは、図2、図3のタイムチャートに示すように、反転クロック端子へ印加されている分周進み位相差信号d3のパルス波形の立下がりに同期して、データ端子Dに印加されている信号値hのこの時時点における信号値h1を出力端子Qからゲート回路を構成する各ORゲート14a、14bの入力端子へ送出する。
【0028】
一方、参照信号生成部1内の第1の位相比較器5から出力された分周遅れ位相差信号uは、差動増幅器7へ入力されるとともに、検出範囲外れ検出部13内の第1の遅延器16bで微少時間Δt1だけ遅延されて、新たな分周遅れ位相差信号u2として第1のフリップフロップ15bのデータ端子Dへ印加される。さらに、この分周遅れ位相差信号u2は、第2の遅延器17bでさらに微少時間Δt2だけ遅延されて、新たな分周遅れ位相差信号u3として第2のフリップフロップ18bの反転クロック端子へ印加される。
【0029】
第1のフリップフロップ15bは、クロック端子へ印加されている参照信号bのパルス波形の立上がりに同期して、この時点でデータ端子Dに印加されている分周遅れ位相差信号u2の信号値iを出力端子Qから第2のフリップフロップ18bのデータ端子Dへ送出する。
【0030】
第2のフリップフロップ18bは、反転クロック端子へ印加されている分周遅れ位相差信号u3のパルス波形の立下がりに同期して、データ端子Dに印加されている信号値iのこの時点における信号値i1を出力端子Qからゲート回路を構成する各ORゲート14a、14bの入力端子へ送出する。
【0031】
ゲート回路を構成する各ORゲート14a、14bは、それぞれ3入力端子を有した論理和回路で構成されている。したがって、いずれか一方の第2のフリップフロップ18a、18bから出力される信号値h1、i1がハイ(H)レベルであれば、ORゲート14aから出力される被測定信号a2、及びORゲート14bから出力される参照信号b2は共にハイ(H)レベル状態に維持される。すなわち、被測定信号a、参照信号bは遮断されることになる。
【0032】
一方、両方の第2のフリップフロップ18a、18bから出力される信号値h1、i1が同時にロー(L)レベルのときのみ、被測定信号a、参照信号bはこのゲート回路で遮断されずに、新たな被測定信号a2、参照信号b2として、ジッタ復調部2へ送出されることになる。
【0033】
ジッタ復調部2において、検出範囲外れ検出部13から出力された被測定信号a2及び参照信号b2は第2の位相比較器10へ入力される。第2の位相比較器10は、被測定信号a2と参照信号b2との間の位相差を算出して、位相差に対応するパルス幅を有した遅れ位相差信号u1又は進み位相差信号d1を差動増幅器11へ送出する。差動増幅器11は、進み位相差信号d1と遅れ位相差信号u1との差の位相差信号e1を算出して次のBPF(バンドパスフィルタ)12へ送出する。
【0034】
BPF12は、入力された位相差信号e1に含まれる、例えば、ITU―TO.172に勧告されているBit rate:2Mの符号では、20Hz以下の低周波成分を1次のHPFで除去し、100kHz以上の高周波成分LPFでを除去する。そして、位相差信号e1に含まれる20Hz〜100kHzの周波数成分を抽出してジッタの復調信号cとして出力する。
【0035】
したがって、この復調信号cには被測定信号aに含まれる20Hz〜100kHzのジッタ成分が含まれる。このジッタの復調信号cの振幅、周波数を定量的に求めることにより、被測定信号aに含まれるジッタを定量的に評価できる。
【0036】
このように構成された第1実施形態のジッタ測定器の動作を図2、図3(a)(b)のタイムチャートを用いて説明する。なお、図2、図3(a)(b)のタイムチャートにおいては、被測定信号aの位相が参照信号bの位相に対して進んでいる状態に限定して説明する。したがって、この状態においては、参照信号生成部1から出力される分周遅れ位相差信号uはロー(L)レベル一定である。なお、1/Nに分周されているので、分周進み位相差信号dは分周前の被測定信号aにおけるNクロック(2N個の波形)に対して1回だけ出力される。
【0037】
図2のA領域に示すように、被測定信号aの参照信号bに対する位相の進み量ΔTが1周期(ユニット)T未満の状態においては、遅延後の分周進み位相差信号d2は微少時間Δt1だけ被測定信号aに対して遅延しているので、第1のフリップフロップ15aから出力される信号値hはロー(L)レベル状態を維持する。第1のフリップフロップ15aから出力され、第2のフリップフロップ18aデータ端子Dに印加される信号値hがロー(L)レベル状態を維持すると、さらに微少時間Δt2だけ遅延された分周進み位相差信号d3の立ち下がり時点においては、信号値hはロー(L)レベル状態である。よって、第2のフリップフロップ18aから出力される信号値h1はロー(L)レベル状態を維持する。
【0038】
被測定信号aの参照信号bに対する位相が進んでいる状態においては、分周遅れ位相差信号uは、ロー(L)レベル一定であるので、第1、第2のフリップフロップ15b、18bからそれぞれ出力される信号値i、i1はロー(L)レベル状態を維持する。
【0039】
よつて、このA領域においては、各ORゲート14a、14bは開放状態であり、ゲート回路からジッタ復調部2へ出力される被測定信号a2及び参照信号b2は、信号レベルが変化する元の被測定信号a及び参照信号bになる。
【0040】
図2のB領域に示ように、被測定信号aの参照信号bに対する位相の進み量ΔTが1周期(ユニット)Tのごく近傍に達した状態、具体的には、位相の進み量ΔTに微少時間Δt1を加算した時間(ΔT+Δt1)が1周期(ユニット)Tを越えると、図3(a)の拡大図に示すように、遅延後の分周進み位相差信号d2における進み量ΔTの幅を有したハイ(H)レベルのパルスが終了しないうちに、被測定信号aにおける次のパルスの立上がりが到来する。その結果、このタイミングで、第1のフリップフロップ15aの出力端子Qから出力される信号値hがロー(L)レベルからハイ(H)レベルへ立上がる。
【0041】
遅延後の分周進み位相差信号d2からさらに微少時間Δt2だけ遅延された分周進み位相差信号d3の立ち下がり時点においては、信号値hはロー(L)レベルからハイ(H)レベルへ立上った後の状態である。よって、第2のフリップフロップ18aから出力される信号値h1はハイ(H)レベル状態に変化する。
【0042】
第2のフリップフロップ18aから出力される信号値h1がハイ(H)レベル状態に変化すると、各ORゲート14a、14bは閉鎖状態に変化し、被測定信号a及び参照信号bはジッタ復調部2へ入力されずに、ジッタ復調部2へ入力される被測定信号a2及び参照信号b2はハイ(H)レベルの一定状態に変化する。
【0043】
図2のC領域に示ように、被測定信号aの参照信号bに対する位相の進み量ΔTが1周期(ユニット)Tを越えている状態においては、B領域と同様に、遅延後の分周進み位相差信号d2における進み量ΔTの幅を有したハイ(H)レベルのパルスが終了しないうちに、被測定信号aの次のパルスの立上がりが到来する。したがって、第2のフリップフロップ18aから出力される信号値h1はハイ(H)レベル状態を維持する。よって、各ORゲート14a、14bは閉鎖状態を維持し、ジッタ復調部2へ入力される被測定信号a2及び参照信号b2はハイ(H)レベルの一定状態を維持する。
【0044】
図2のD領域に示ように、被測定信号aの参照信号bに対する位相の進み量ΔTが1周期(ユニット)T内に戻ると、図3(b)の拡大図に示すように、遅延後の分周進み位相差信号d2における進み量ΔTの幅を有したハイ(H)レベルのパルスが終了した後に、被測定信号aにおける次のパルスの立上がりが到来する。その結果、このタイミングで、第1のフリップフロップ15aの出力端子Qから出力される信号値hはロー(L)レベルを維持する。
【0045】
遅延後の分周進み位相差信号d2からさらに微少時間Δt2だけ遅延された分周進み位相差信号d3の立ち下がり時点においては、信号値hはロー(L)レベル状態を維持している。よって、第2のフリップフロップ18aから出力される信号値h1はハイ(H)レベル状態からロー(L)レベル状態に変化する。
【0046】
被測定信号aの参照信号bに対する位相が進み状態においては、分周遅れ位相差信号uは、ロー(L)レベル一定であるので、第2のフリップフロップ18bから出力される信号値i1はロー(L)レベル状態を維持している。
【0047】
したがって、各ORゲート14a、14bは開放状態に変化し、ジッタ復調部2へ入力される被測定信号a2及び参照信号b2は、信号レベルが変化する元の被測定信号a及び参照信号bへ変化する。
【0048】
したがって、図2に示すように、被測定信号aの参照信号bに対する位相の進み量ΔTが1周期(ユニット)Tを越える直前に達した時刻t3から、位相の進み量ΔTが1周期(ユニット)Tを越えて、再度、位相の進み量ΔTが1周期(ユニット)T内に戻った時刻t4までの期間(t3〜t4)、被測定信号a及び参照信号bは、ジッタ復調部2への入力が禁止される。
【0049】
前述したように、被測定信号aの参照信号bに対する位相の進み量ΔTが1周期(ユニット)Tを越えると、ジッタ復調部2内の第2の位相比較器10は、正確に位相差を検出できなくて、差動増幅器11から出力される位相差信号e1のHPFのみを通した位相差信号e2の信号レベルが、図2のE特性に示すように、一気に低下する誤動作を発生する。
【0050】
しかし、この第1実施形態のジッタ測定器においては、この誤動作を発生する期間、第2の位相比較器10には、被測定信号aの参照信号bは入力されないので、第2の位相比較器10は、誤動作を発生せずに、位相の進み量ΔTが1周期(ユニット)Tを越える直前の時刻t3の出力状態を維持する。その結果、被測定信号a及び参照信号bの入力禁止期間(t3〜t4)においては、位相差信号e2の信号レベルが、図2のF特性に示すように、一気に低下することなく、一定値を維持する。そして、再度、位相の進み量ΔTが1周期(ユニット)T内に戻った時刻t4以降は、位相差信号e2の信号レベルは、位相の進み量ΔTに応じた正常な値となる。
【0051】
したがって、たとえ位相の進み量ΔTが第2の位相比較器10の検出範囲である1周期(ユニット)Tを一時的に越えたとしても、ジッタの測定を継続して実施できる。
【0052】
この場合、位相の進み量ΔTが1周期(ユニット)Tを越える検出範囲を外れる期間(t3〜t4)は、正確にはジッタ測定は実施されていないが、BPF12で、通過周波数帯が20Hz〜100kHzに制限された復調信号cから求められた振幅、周波数は前述した勧告された測定規格を十分に満足していることはいうまでもない。
【0053】
このジッタ復調部2のBPF12の詳細動作を図4を用いて説明する。
図4の上段は、BPF12内における20Hz以下の低周波数成分を除去する1次のHPFを通過した位相差信号e2の信号波形である。図4の上段は、BPF12内にける上述したHPF、及びこのHPFの後段に位置する100kHz以上の高周波成分を除去するLPHを通過したジッタの復調信号cの信号波形である。ジッタの復調信号cの信号波形は位相差信号e2の信号波形を微分した波形となる。
【0054】
図4の右側に示す被測定信号a及び参照信号bの入力禁止期間(t3〜t4)を含む位相差信号e2の振幅Vp-pは、図4の左側に示す被測定信号a及び参照信号bの入力禁止期間(t3〜t4)を含まない相差信号e2の振幅Vp-pに比較して小さい。しかし、位相差信号e2の入力禁止期間(t3〜t4)は、微分すると信号波形の中心部に移動するので、図4の右側に示す被測定信号a及び参照信号bの入力禁止期間(t3〜t4)を含む復調信号cの振幅Vp-pは、図4の左側に示す被測定信号a及び参照信号bの入力禁止期間(t3〜t4)を含まない復調信号cの振幅Vp-pに等しくなる。
【0055】
よって、ジッタ復調部2から出力される復調信号cの振幅、周波数は被測定信号a及び参照信号bの入力禁止期間(t3〜t4)の存在の影響を受けない。
【0056】
なお、被測定信号aの参照信号bに対する位相が遅れた場合においても、上述した進んだ場合と同様である。
【0057】
すなわち、たとえ、被測定信号aの参照信号bに対する位相の進み量(遅れ量)ΔTが、第2の位相比較器10の検出範囲である1周期(1ユニット)Tを一時的に越えたとしても、BPF12の通過帯域内のジッタが測定範囲内であれば該当ジッタの測定を可能とし、継続してジッタに対する測定を実施できる。
【0058】
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態に係るジッタ測定器の概略構成を示すブロック図である。図1に示す第1実施形態のジッタ測定器と同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
【0059】
この第2実施形態のジッタ測定器においては、第1のフリップフロップ15aの出力端子Qから出力されて第2のフリップフロップ18aのデータ端子Dへ入力される信号値hは、第3の遅延器19aとOR回路20aとで構成された延長回路でもって、信号値hが微少時間Δt3だけ延長される。具体的には、第1のフリップフロップ15aの出力端子Qから出力された信号値hは第3の遅延器19aで微少時間Δt3だけ遅延されてOR回路20aで元の信号値hに加算される。
【0060】
同様に、第1のフリップフロップ15bの出力端子Qから出力されて第2のフリップフロップ18bのデータ端子Dへ入力される信号値iは、第3の遅延器19bとOR回路20bとで構成された延長回路でもって、信号値iが微少時間Δt3だけ延長される。
その他の構成は、図1に示す第1実施形態のジッタ測定器と同じである。
【0061】
このように構成された第2のジッタ測定器の動作を図6、図7(a)(b)のタイムチャートを用いて説明する。
【0062】
第1のフリップフロップ15aから出力されて第2のフリップフロップ18aへ入力される信号値hが微少時間Δt3だけ延長されるのみであるので、前述したA領域、B領域、D領域の動作は、図2、図3(a)(b)に示した動作と同じであるので、説明を省略する。
【0063】
ここでは、図6のG領域に示ように、被測定信号aの参照信号bに対する位相の進み量ΔTが2周期(ユニット)Tを越える直前の状態を説明する。この状態においては、図7(a)の拡大図に示すように、遅延後の分周進み位相差信号d2における進み量ΔTの幅を有したハイ(H)レベルのパルスが終了しないうちに、被測定信号aの次のパルスの立上がりが到来する。したがって、第1のフリップフロップ15aから出力される信号値hはハイ(H)レベル状態に変化する。
【0064】
さらに、被測定信号aにおける次の次のパルスの立上がり時刻t5直前に、分周進み位相差信号d2における進み量ΔTの幅を有したハイ(H)レベルのパルスが終了する。したがって、この時点で信号値hはロー(L)レベルへ低下する筈である。しかし、この信号値hは、微少時間Δt3だけ延長されているので、被測定信号aの立上がり時刻t5から微少時間Δt3経過するまで第2のフリップフロップ18aへ入力される信号値hはハイ(H)レベルを維持する。
【0065】
よって、分周進み位相差信号d2をさらに微少時間Δt2だけ遅延された分周進み位相差信号d3の時刻t5を過ぎた立下がり時刻においては、第2のフリップフロップ18aへ入力される信号値hはハイ(H)レベルを維持しているので、第2のフリップフロップ18aから出力される信号値h1はハイ(H)レベル状態を維持する。よって、各ORゲート14a、14bは閉鎖状態を維持し、ジッタ復調部2へ入力される被測定信号a2及び参照信号b2はハイ(H)レベルの一定状態を維持する。
【0066】
このように、第1のフリップフロップ15aの出力端子Qから出力されて第2のフリップフロップ18aのデータ端子Dへ入力される信号値hは微少時間Δt3だけ延長されているので、たとえ、被測定信号aの参照信号bに対する位相の進み量ΔTが2周期(ユニット)Tを越える場合であっても、ジッタ復調部2へ被測定信号a及び参照信号bの入力が確実に阻止される。
【0067】
すなわち、この第2実施形態のジッタ測定器においては、被測定信号aにおける位相の進み量(遅れ量)ΔTの許容範囲が拡大される。
【0068】
図7(b)は、第3の遅延器19a、19b及びOR回路20a、20bを用いない図1の第1実施形態のジッタ測定器において、被測定信号aの参照信号bに対する位相の進み量ΔTが2周期(ユニット)Tを越える直前の状態を示すタイムチャートである。
【0069】
この場合、被測定信号aにおける次の次のパルスの立上がり時刻t5直前に、分周進み位相差信号d2における進み量ΔTの幅を有したハイ(H)レベルのパルスが終了する。さらに、被測定信号aにおける一つ前のパルスの立上でハイ(H)レベルに立上っている信号値hは延長されずに、そのまま時刻t5にてロー(L)レベルへ低下する。
【0070】
よって、分周進み位相差信号d2をさらに微少時間Δt2だけ遅延された分周進み位相差信号d3の時刻t5を越えた立下がり時刻においては、第2のフリップフロップ18aへ入力される信号値hはロー(L)レベルに変化した後であるので、第2のフリップフロップ18aから出力される信号値h1はロー(L)レベルに変化する。よって、各ORゲート14a、14bは開放状態に変化し、ジッタ復調部2へ被測定信号a及び参照信号bがそのまま入力する不都合が生じる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のジッタ測定器においては、被測定信号の参照信号に対する位相の進み量(遅れ量)がジッタ復調部内における位相比較器の検出範囲を外れる期間に被測定信号及び参照信号のジッタ復調部への入力を禁止している。
【0072】
したがって、たとえ、被測定信号の参照信号に対する位相の進み量(遅れ量)が参照信号の1周期(1ユニット)を一時的に越えたとしても、BPFの通過帯域内のジッタが測定範囲内であれば該当ジッタの測定を可能とし、継続してジッタに対する測定を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わるジッタ測定器の概略構成を示すブロック図
【図2】同第1実施形態のジッタ測定器の動作を示すタイムチャート
【図3】同実施形態のジッタ測定器の動作を示すタイムチャートにおける要部を拡大して示す図
【図4】同実施形態のジッタ測定器におけるジッタ復調部に組込まれたBPFの動作を示す波形図
【図5】本発明の第2実施形態に係わるジッタ測定器の概略構成を示すブロック図
【図6】同第2実施形態のジッタ測定器の動作を示すタイムチャート
【図7】同実施形態のジッタ測定器の動作を示すタイムチャートにおける要部を拡大して示す図
【図8】従来のジッタ測定器の概略構成を示すブロック図
【図9】位相比較器の基本動作を示すタイムチャート
【図10】従来のジッタ測定器の動作を示すタイムチャート
【符号の説明】
1…参照信号生成部
2…ジッタ復調部
4、6…分周器
5…第1の位相比較器
7、11…差動増幅器
8…LPF
9…電圧制御水晶発振器
10…第2の位相比較器
12…BPF
13…位相検出範囲外れ検出部
14a、14b…ORゲート
15a、15b…第1のフリップフロップ
16a、16b…第1の遅延器
17a、17b…第2の遅延器
18a、18b…第2のフリップフロップ
19a、19b…第3の遅延器
20a、20b…OR回路
Claims (3)
- 被測定信号(a)の分周信号と参照信号(b)の分周信号との位相差を示す分周位相差信号を第1の位相比較器(5)で生成し、この生成された分周位相差信号を、ジッタ成分を除去したのち電圧制御水晶発振器(9)に印加し、この電圧制御水晶発振器の出力信号を参照信号(b)として出力するとともに分周して前記第1の位相比較器へ帰還させる参照信号生成部(1)と、
前記被測定信号の前記参照信号生成部で生成された参照信号に対する位相差を示す位相差信号を第2の位相比較器(10)で生成し、この生成された位相差信号をバンドパスフィルタ(12)を通して復調信号として出力するジッタ復調部(2)と
を有するジッタ測定器において、
前記参照信号生成部の第1の位相比較器から出力される分周位相差信号に基づいて、前記ジッタ復調部へ入力される被測定信号の参照信号に対する位相差が前記第2の位相比較器の検出範囲を外れる直前に、前記ジッタ復調部に対する被測定信号及び参照信号の入力を禁止し、前記位相差が検出範囲に入った直後に前記禁止を解除する検出範囲外れ検出部(13)を備えたことを特徴とするジッタ測定器。 - 前記検出範囲外れ検出部(13)は、
前記第1の位相比較器から出力される分周位相差信号を微少時間遅延する第1の遅延器(16a、16b)と、
この第1の遅延器で遅延された分周位相差信号をさらに微少時間遅延する第2の遅延器(17a、17b)と、
前記被測定信号、前記参照信号のそれぞれの立上がりに同期して、その時点で入力端子に印加されている前記第1の遅延器で遅延された分周位相差信号の信号値を自己の出力端子からそれぞれ出力する第1のフリップフロップ(15a、15b)と、
前記第2の遅延器で遅延された分周位相差信号の立ち下がりに同期して、その時点で入力端子に印加されている前記第1のフリップフロップから出力されている信号値を、自己の出力端子から出力する第2のフリップフロップ(18a、18b)と、
この第2のフリップフロップから出力されている信号値に基づいて、前記被測定信号及び参照信号の前記ジッタ復調部に対する入力をオン/オフ制御するゲート回路(14a、14b)と
を備えたことを特徴とする請求項1記載のジッタ測定器。 - 前記第1のフリップフロップの出力端子から出力されて前記第2のフリップフロップの入端子へ印加されている信号値を微少時間延長する延長回路(19a、19b、20a、20b)を備えたことを特徴とする請求項2記載のジッタ測定器。
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