JP2000138660A - クロック位相同期回路 - Google Patents

クロック位相同期回路

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JP2000138660A
JP2000138660A JP10311388A JP31138898A JP2000138660A JP 2000138660 A JP2000138660 A JP 2000138660A JP 10311388 A JP10311388 A JP 10311388A JP 31138898 A JP31138898 A JP 31138898A JP 2000138660 A JP2000138660 A JP 2000138660A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力クロックの分周数を自動選択する機能を
有するクロック位相同期回路を提供する。 【解決手段】 入力クロック100を可変分周回路1に
よって分周した可変分周クロック101とVCO4の出
力クロック401を分周回路5で分周したVCO分周ク
ロック501とを位相検出回路2で位相比較し、ループ
フィルタ3通過後のDC成分にてVCO4を制御するク
ロック位相同期回路の構成に対し、同期検出回路6、自
動選択回路7及びタイマー8を設けている。同期検出回
路6は、可変分周クロック101とVCO分周クロック
501とを比較することによりクロック位相同期回路の
同期状態を検出して、同期検出結果601を自動選択回
路7に出力する。自動選択回路7は、同期検出結果60
1を観測して、タイマー8が示す一定時間内にクロック
位相同期回路が同期しない場合には可変分周回路1に対
する分周数を自動的に変更するという動作を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック位相同期
回路に関し、特に、異なる周波数を持つ入力クロックが
複数存在する場合に、クロック位相同期回路の同期検出
を行うことにより入力クロックの分周数を変化させて最
適な分周数を自動で選択する機能を設けたクロック位相
同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線や有線による通信の送受信装
置においてクロック位相同期回路は、クロック位相同期
を確立する手段として用いられている。
【0003】例えば、“Phaselock Tech
niques” Floyd M.Gardner,P
h.D著には位相同期回路の動作構成や動作原理につい
て詳細に記述されている。位相同期回路自体は広く一般
に使用されており、既に公知の技術と言える。
【0004】一方、実際の通信回線を考えたときに、送
受信装置においては、異なる速度の通信回線をそれぞれ
インタフェースする機能が必要となる。
【0005】この異なる通信速度に対応したパッケージ
を提供するために、通信速度ごとに異なるパッケージを
設けることや、一パッケージで通信速度の設定を切り替
えて使用できる選択回路を設けることが考えられる。
【0006】後者の異なる通信速度用に設定の切り替え
を行うパッケージへのクロック位相同期回路の応用を考
えると、異なる周波数を持つ複数の入力クロックから実
際に使用するクロック周波数を選択して、選択した周波
数の入力クロックに対してクロック位相同期回路を動作
させるモデルとなる。
【0007】図9はこうしたクロック位相同期回路の一
例を示すブロック図である。
【0008】図9において、可変分周回路1は、入力ク
ロック100を外部で設定した選択信号700にて指定
された分周数にて分周し、可変分周クロック101を出
力する。
【0009】位相検出回路2は、前述した可変分周クロ
ック101と後述する分周回路5からのVCO分周クロ
ック501の位相を比較して、可変分周クロック101
とVCO分周クロック501の位相差をデューティ比と
した位相検出信号201を出力する。
【0010】ループフィルタ3は、前述した位相検出信
号201の高調波成分を除去すると同時に、クロック位
相同期回路の2次ループを構成する。
【0011】VCO4は前述したループフィルタ3から
のVCO制御電圧301に応じた周波数のVCO出力ク
ロック401を出力する。
【0012】分周回路5は、前述したVCO出力クロッ
ク401を指定された位相比較周波数に分周して、VC
O分周クロック501を出力する。
【0013】上述した従来のクロック位相同期回路は、
入力クロック100の周波数に応じて可変分周回路1の
分周数を示す選択信号700を人手で設定して、可変分
周回路1の出力である可変分周クロック101の周波数
を位相比較周波数にすることにより、VCO出力クロッ
ク401のVCO分周クロック501との間に位相同期
を確立する構成となっている。
【0014】一方、クロック位相同期回路の同期状態を
検出する技術としては、例えば特開平6−224754
号公報には位相同期検出機能を持つ位相同期回路が示さ
れている。
【0015】また、特開平6−224754号公報には
同期検出の従来手法として、位相検出回路に供給される
入力クロックとVCO出力クロックとの位相差を監視
し、VCO周波数から生成されるタイムスロットウィン
ドウの外で位相検出回路に供給される入力クロックとV
CO出力クロックの遷移が発生した場合に位相同期はず
れと見做すものが紹介されている。
【0016】このように、位相同期の確立については従
来技術にて検出可能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図9に示す従
来技術の問題点は人手による設定が必要ということであ
る。
【0018】その理由は、入力クロック100の周波数
に応じて、可変分周回路1による分周数を示す選択信号
700を自動で決定することができないためである。
【0019】また、別の問題点として、人為的な設定誤
りが発生した場合に、決してクロック位相同期回路が同
期状態にならないということがある。
【0020】その理由は、人手による設定のために、可
変分周回路1の設定を誤ってしまうと入力クロック10
0の周波数に対する適切な可変分周回路1の分周数を選
択することができないためである。
【0021】本発明は従来の上記実情に鑑み、従来の技
術に内在する上記問題点を解決するためになされたもの
であり、従って本発明の目的は、入力クロックの分周数
を自動選択する機能をもった新規なクロック位相同期回
路を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明に係るクロック位相同期回路は、入力クロッ
クを可変分周クロックに分周する可変分周回路と、後記
VCOの出力を分周する分周回路と、該分周回路により
分周されたVCO分周クロックと前記可変分周クロック
とを位相比較する位相検出回路と、該位相検出回路の出
力をループフィルタを通過させて生成されたDC成分に
て制御されるVCOとを有するクロック位相同期回路に
おいて、前記可変分周クロックと前記VCO分周クロッ
クに基づいて前記可変分周回路の分周数を自動的に決定
する自動分周数決定手段を具備し、前記入力クロックの
周波数に対応した分周数を自動的に選択して同期状態を
保持することを特徴としている。
【0023】前記自動分周数決定手段は、前記可変分周
クロックと前記VCO分周クロックとを比較して当該ク
ロック位相同期回路の同期状態を検出し同期検出結果信
号を出力する同期検出回路と、後記自動選択回路が生成
する自動選択信号の切り替えタイミングを示すタイマー
信号を発生するタイマーと、前記同期検出回路が出力す
る前記同期検出結果信号を観測して前記タイマーが示す
一定時間内に当該クロック位相同期回路が同期しない場
合には前記可変分周回路に対する分周数を自動的に変更
する自動選択回路とを具備している。
【0024】本発明に係るクロック位相同期回路はま
た、前記タイマーに前記分周回路の出力であるVCO分
周クロックを結合し、該VCO分周クロックを前記タイ
マー信号の基準信号としている。
【0025】本発明に係るクロック位相同期回路はま
た、前記可変分周回路と前記分周回路とが入れ替えて接
続されている。
【0026】前記タイマーが生成する前記タイマー信号
は、所定の一定時間毎に周期的に出力される。
【0027】前記同期検出回路は、前記可変分周クロッ
クを2分周して出力する第1の2分周回路と、前記VC
O分周クロックを2分周して出力する第2の2分周回路
と、前記第1の2分周出力を、前記第2の2分周出力を
クロックとしてシフトする第1のフリップフロップと第
2のフリップフロップから成るシフトレジスタと、該シ
フトレジスタの出力である前記第2のフリップフロップ
の出力と前記第1のフリップフロップの出力とを比較す
る比較器と、該比較器の出力が動作許可端子に、反転出
力がリセット端子にそれぞれ接続され前記第2分周出力
をクロックとして動作し予め設定されたカウント値まで
カウントした場合に同期と判定して前記同期検出結果信
号を出力するカウンタとを有している。
【0028】前記自動選択回路は、前記同期検出結果信
号を動作許可端子に入力し前記タイマー信号をクロック
として動作するバイナリカウンタにより構成されてい
る。
【0029】
【作用】図1に示すように、本発明によるクロック位相
同期回路の一実施の形態は、入力クロック100を可変
分周回路1よって分周した可変分周クロック101とV
CO4の出力クロック401を分周回路5で分周したV
CO分周クロック501とを位相検出回路2で位相比較
し、ループフィルタ3通過後のDC成分にてVCO4を
制御するクロック位相同期回路の構成に対し、本発明に
従って、同期検出回路6、自動選択回路7及びタイマー
8を設けている。
【0030】この同期検出回路6は、可変分周クロック
101とVCO分周クロック501とを比較することに
より本発明に係るクロック位相同期回路の同期状態を検
出して、同期検出結果601を自動選択回路7に出力す
る。自動選択回路7は、同期検出結果601を観測し
て、タイマー8が示す一定時間内にクロック位相同期回
路が同期しない場合には可変分周回路1に対する分周数
を自動的に変更するという動作を実行する。
【0031】従って、入力クロック100の周波数に対
して本発明に係るクロック位相同期回路が同期可能な可
変分周回路1の分周数を人手で設定することなく、自動
的に本発明に係るクロック位相同期回路が同期可能な分
周数を選択することができるという効果が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明をその良好な各実施
の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】[第1の実施の形態]図1は、本発明に係
るクロック位相同期回路の第1の実施の形態を示すブロ
ック構成図である。
【0034】[第1の実施の形態の構成]図1を参照す
るに、可変分周回路1は、入力クロック100を後述す
る自動選択回路7により指定された分周数にて分周し、
可変分周クロック101を後述する位相検出回路2と後
述する同期検出回路6に出力する機能を有する。
【0035】位相検出回路2は、前述した可変分周クロ
ック101と後述するVCO分周クロック501とを比
較して位相差を検出し、位相検出信号201を後述する
ループフィルタ3に出力する。
【0036】ループフィルタ3は、前述した位相検出信
号201の高調波成分を除去すると共に、本発明に係る
クロック位相同期回路の2次ループを構成し、VCO制
御電圧301を出力する。
【0037】VCO4は、前記VCO制御電圧301に
従い、入力クロック100に位相同期するように周波数
を制御したVCO出力クロック401を出力する。
【0038】分周回路5は、前述したVCO出力クロッ
ク401を予め定められた位相比較周波数に分周し、V
CO分周クロック501を前述した位相検出回路2と後
述する同期検出回路6に出力する。
【0039】同期検出回路6は、本発明に従って設置さ
れた回路であり、前述したVCO分周クロック501と
前述した可変分周クロック101とを比較して本発明に
係るクロック位相同期回路が同期状態にあるかどうかを
検出し、同期検出結果601を後述する自動選択回路7
に出力する。同期検出回路6の詳細については後述す
る。
【0040】自動選択回路7は、本発明に従って設置さ
れた回路であり、前述した同期検出結果601と後述す
るタイマー信号801とを入力し、タイマー信号801
によって示される一定時間毎に同期検出結果601を観
測して、前述した可変分周回路1に与える分周数である
自動選択信号701を出力する。自動選択回路7の詳細
については後述する。
【0041】タイマー8は前述した自動選択回路7にタ
イマー信号801を出力する。
【0042】次に、同期検出回路6の詳細な構成につい
て説明する。
【0043】図2は同期検出回路6の一実施の形態の詳
細な構成を示すブロック構成図である。
【0044】図2を参照するに、第1の2分周回路61
は、前述した可変分周クロック101を入力して2分周
し、可変分周クロック101の2分周クロック6101
を出力する。第2の2分周回路62は前述したVCO分
周クロック501を入力して2分周し、VCO分周クロ
ック501の2分周クロック6201を出力する。
【0045】D−FF63は前述した可変分周クロック
101の2分周クロック6101を入力して、前述した
VCO分周クロック501の2分周クロック6201を
クロックとして動作するフリップフロップであり、その
結果信号6301を出力する。
【0046】D−FF64は、前述したD−FF63の
出力6301を入力して、前述したD−FF63と同一
のクロック6201で動作するフリップフロップであ
り、その結果信号6401を出力する。
【0047】これらのD−FF63とD−FF64とで
シフトレジスタが構成されている。
【0048】比較器65は、前述したD−FF63とD
−FF64の出力を比較して、比較結果信号6501を
出力する。
【0049】インバータ66は前述した比較結果650
1を反転する。
【0050】カウンタ69は、前述したVCO分周クロ
ック501の2分周クロック6201をクロック信号と
して、動作許可端子68に前述した比較結果信号650
1、リセット端子67に比較結果信号6501の反転信
号6601を入力して動作するカウンタであり、予め設
定されたカウント値“n”までカウントした場合に同期
と判定して同期検出結果信号601を出力する。カウン
ト値“n”は以下のように決定される。
【0051】本発明に係るクロック位相同期回路の引き
込み時間Tp[sec]は、VCO4の変調感度Ko
[rad/secV]、位相検出回路2の復調感度Kd
[rad/V]、ループフィルタ3のループ定数τ1
[sec]、τ2[sec]を用いて、以下のように近
似される。
【0052】Tp≒SQR(Δω)τ2/SQR(K) SQR:2乗 Δω:初期周波数と同期周波数の差[rad/sec] K:ループ定数K=KoKdτ2/τ1[rad/se
c] カウンタ69は、VCO分周クロック501の2分周ク
ロック6201で動作するために、カウント値“n”
は、 n≧Tp f1 f1:501の2分周クロック6201の周波数[H
z] を満たす整数であればよい。
【0053】さらに、図1に示された自動選択回路7の
詳細な構成について説明する。
【0054】図3は、自動選択回路7の詳細な構成の一
実施の形態を示すブロック構成図である。
【0055】図3において、自動選択回路7は例えばバ
イナリカウンタ71によって構成されている。
【0056】バイナリカウンタ71は、前述した同期検
出結果信号601を動作許可端子72に入力し、前述し
たタイマー信号801をクロックとして動作するカウン
タであり、前述した可変分周回路1の分周数を示す自動
選択信号701を出力する。自動選択信号701は、入
力クロック100として可能性のある全周波数の種類分
用意する必要があり、p種類の周波数が存在する場合に
は、0から(p−1)までを出力できるバイナリカウン
タが使用される。
【0057】
【第1の実施の形態の動作】次に、本第1の実施の形態
の動作について説明する。
【0058】図4は、図1におけるクロック位相同期回
路の分周数自動選択の動作を表すタイムチャートであ
る。
【0059】図1及び図4を参照するに、可変分周回路
1は、図4(A)で表される入力クロック100を自動
選択回路7が指定した分周数で分周し、可変分周クロッ
ク101を図4(B)で表す波形で出力する。
【0060】分周回路5は、図4(D)で表されるVC
O4からのVCO出力クロック401を、位相比較周波
数に分周して、VCO分周クロック501を図4(E)
で表す波形で出力する。
【0061】位相検出回路2は、可変分周クロック10
1とVCO分周クロック501の位相を比較して、位相
差をデューティ比として表す位相検出信号201を図4
(C)で表す波形で出力する。
【0062】位相検出信号201は、ループフィルタ3
にて高周波成分が除去されて、DC電圧になり、VCO
制御電圧301として出力される。
【0063】VCO4は、VCO制御電圧301に応じ
た周波数でVCO出力クロック401を図4(D)で表
す波形で出力する。
【0064】本発明に従って設置した同期検出回路6
は、可変分周クロック101とVCO分周クロック50
1を入力して非同期の場合には“L”レベル信号、同期
の場合には“H”レベル信号による同期検出結果601
を図4(F)に表す波形で出力する。
【0065】本発明に従って設置された自動選択回路7
は、タイマー信号801が示す間隔内に非同期の場合で
あれば、自動選択信号701を変更し、同期であれば現
在選択中の自動選択信号701を維持する。自動選択信
号701は、可変分周回路1の分周数を設定する選択信
号であり、図4(G)で表す波形で出力される。
【0066】タイマー8は自動選択回路7における自動
選択信号701の切替タイミングを示すタイマー信号8
01を図4(H)に表す波形で出力する。
【0067】また、図4に示す動作の流れについて説明
すると、(i)で示す時点ではタイマー信号801の立
ち上がりタイミングで同期検出結果信号601が“L”
レベル信号であり、非同期であるために、自動選択信号
701を“0”から“1”に変更する。この結果、可変
分周回路1における分周数が変化するために、可変分周
クロック101の周波数は変化する。
【0068】同様に、(ii)、(iii)で示す時点
では同期検出結果信号601は“L”レベルとなり非同
期であるために、自動選択信号701を“1”から
“2”、“2”から“3”に変更する。
【0069】その後、(iv)で示す時点で同期検出結
果信号601が“H”レベル信号となり同期状態を検出
すると、(v)で示す時点でタイマー信号801の立ち
上がりタイミングにおいて自動選択信号701は既に選
択されている“3”を維持する。
【0070】この結果、入力クロック100の周波数に
応じた分周数が選択され、クロック位相同期回路が同期
状態を保つことができる。
【0071】ここで、本発明にしたがって設置された同
期検出回路6の動作について説明する。
【0072】図5は図2に示された同期検出回路6の一
実施の形態の動作を説明するタイムチャートである。
【0073】図2、図5において、可変分周クロック1
01は自動選択回路7に指定された分周数で分周された
クロックであり、図5(A)で表す波形となる。
【0074】分周数が2の整数乗以外の場合にはデュー
ティ50%の信号を作るのが困難であるために、可変分
周クロック101はデューティ50%ではない場合が多
いと考えられる。同様にVCO分周クロック501は、
図5(B)で表す波形となり、デューティ50%ではな
い。
【0075】第1の2分周回路61と第2の2分周回路
62は全く同一の回路であり、入力された可変分周クロ
ック101やVCO分周クロック501を2分周して、
デューティ50%にする。
【0076】可変分周クロック101の2分周クロック
6101は図5(C)で表す波形となり、VCO分周ク
ロック501の2分周クロック6201は図5(D)で
表す波形となる。
【0077】D−FF63、D−FF64はシフトレジ
スタとなっており、VCO分周クロック501の2分周
クロック6201をクロックとして動作する。
【0078】このシフトレジスタの出力は、VCO分周
クロック501の2分周クロック6201の立ち上がり
時点において、可変分周クロック101の2分周クロッ
ク6101が“H”レベルであるか“L”レベルである
かを観測し、可変分周クロック101の2分周クロック
6101のレベルが変化した場合には、D−FF63、
D−FF64の出力である6301、6401がVCO
分周クロック501の2分周クロック6201の1クロ
ックおきに変化する。
【0079】比較器65は、D−FF63、D−FF6
4の出力6301、6401を比較して、両者が一致す
れば“L”レベル信号、両者が異なれば“H”レベル信
号を比較結果信号6501として出力する。
【0080】比較結果信号6501は図5(E)で表す
波形となる。比較結果信号6501は“L”レベルの期
間、後段のカウンタ69の動作許可信号となり、比較結
果の反転値6601は“L”レベルの期間、カウンタ6
9のリセット信号となる。
【0081】カウンタ69は、VCO分周クロック50
1の2分周クロック6201をクロックとして動作する
カウンタであり、カウンタ値69は図5(G)で表す波
形となる。さらにカウンタ69は、“n”までカウント
した場合に、同期検出を示す同期検出結果信号601を
図5(H)で示す波形で出力する。
【0082】図5(G)において、同期検出結果信号6
01は“H”レベル時に同期、“L”レベル時に非同期
を表す。
【0083】また、図5に示す動作の流れについて説明
すると、図5(D)、(E)、(G)、(H)はカウン
タ69が“m”までカウントした段階で比較結果信号6
501が“H”レベルとなり、非同期検出をしたため
に、カウンタ69がリセットされている。ここで、0≦
m≦nであり、“m”は整数を示す。この結果、同期検
出結果信号601は“L”レベルとなり非同期を示す。
【0084】一方、図5(D′)、(E′)、
(G′)、(H′)は、カウンタ69が“n”までカウ
ントした段階で、同期検出結果信号601は“H”とな
り同期状態となる。
【0085】さらに本発明に従って設置された自動選択
回路7の動作について説明する。
【0086】図6は図3に示す自動選択回路の一実施の
形態の動作を説明するためのタイムチャートである。
【0087】図3、図6において、バイナリカウンタ7
1はタイマー信号801をクロックとして動作するカウ
ンタである。タイマー信号801は図6(B)で表す波
形となる。
【0088】また、同期検出信号601は“L”レベル
の期間、バイナリカウンタ71の動作許可信号となる。
自動選択信号701はバイナリカウンタ71の出力信号
であり、自動選択信号701は図6(C)で表す波形に
て“0”から“p−1”の値をとる。
【0089】図6に示す動作の流れについて説明する
に、自動選択信号701は、同期検出結果信号601が
非同期を示す“L”レベルの期間はタイマー信号801
の立ち上がりタイミングで出力値が変化する。しかしな
がら、バイナリカウンタ71の動作許可信号である同期
検出結果信号601が同期を示す“H”レベルの期間
は、タイマー信号801にかかわらず、直前の自動選択
信号701の値を維持する。
【0090】また、自動選択信号701が“p−1”の
場合には、次の変化点にて“0”を選択するようにカウ
ンタがローテーションする。よって、自動選択回路7
は、異なる周波数を持つ複数の入力クロック100に対
して、適切な分周数を設定することができる。
【0091】[第2の実施の形態]次に、本発明による
第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明す
る。
【0092】図7は本発明による第2の実施の形態を示
す回路ブロック構成図である。
【0093】図7を参照するに、図7に示された第2の
実施の形態は、図1示された第1の実施の形態に対して
可変分周回路1と分周回路5が入れ替えられている。ま
た、自動選択回路7による自動選択信号701の出力先
は入れ替えられた先の可変分周回路1である。
【0094】図1に示された発明の第1の実施の形態を
示すブロック図では、入力クロック100の分周数を自
動選択しているが、図7に示す本発明の第2の実施の形
態においては入力クロック100の分周数を一定とし
て、VCO4の分周数を可変にしている。動作原理とし
ては同じであるために、等しい動作結果が得られる。
【0095】[第3の実施の形態]次に、本発明による
第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明す
る。
【0096】図8は本発明による第3の実施の形態を示
すブロック構成図である。
【0097】図8を参照するに、本発明による第3の実
施の形態は、タイマー8に分周回路5の出力であるVC
O分周クロック501が入力されている。
【0098】タイマー8は自動選択回路7からの自動選
択信号701の切り替え時間を示すタイマー信号801
を出力するが、このタイマー信号801の基準信号を用
意する必要がある。基準信号と外部から別の信号を取り
入れる場合には、別信号を用意する必要があるが、この
第3の実施の形態によると分周回路5の出力であるVC
O分周クロック501を基準信号として使用できるた
め、新たに基準信号を用意する必要がない。この第3の
実施の形態は新たな基準信号用の回路追加を抑える効果
を有する。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果が得られる。
【0100】第1の効果は、入力クロックの周波数に応
じた人手による分周数の設定が不要であるということで
ある。
【0101】その理由は、設定された一つの分周数に対
して同期検出回路により同期状態を判定し、非同期の場
合には自動選択回路にて分周数の設定を自動的に変える
ことができる機能を持つためである。
【0102】第2の効果は、人為的な設定ミスを回避で
きるということである。
【0103】その理由は、入力クロックの周波数に応じ
た適切な可変分周回路の分周数の設定を自動で行うこと
ができるために、人手による設定時に起こりうる人為的
ミスが発生しないためである。
【0104】第3の効果は、回路構成が容易であり、L
SI化に有利であるということである。
【0105】その理由は、本発明にて設置した同期検出
回路や自動選択回路はいずれも単純なカウンタ、フリッ
プ・フロップ、組み合わせ回路などで構成できるため
に、クロック位相同期回路の既にLSI化されている部
分に回路を追加するだけで実現できるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態を示すブロック
構成図である。
【図2】図1に示された同期検出回路の一実施例を示す
ブロック構成図である。
【図3】図1に示された自動選択回路の一実施例を示す
ブロック構成図である。
【図4】図1に示された本発明による第1の実施の形態
の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】図2に示された同期検出回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図6】図3に示された自動選択回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図7】本発明による第2の実施の形態を示すブロック
構成図である。
【図8】本発明による第3の実施の形態を示すブロック
構成図である。
【図9】従来のクロック位相同期回路のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…可変分周回路 2…位相検出回路 3…ループフィルタ 4…VCO 5…分周回路 6…同期検出回路 7…自動選択回路 8…タイマー 61…第1の2分周回路 62…第2の2分周回路 63、64…D−FF 65…比較器 69…カウンタ 71…バイナリカウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J106 AA04 BB01 BB09 CC01 CC21 CC41 CC53 DD17 DD25 GG09 HH01 LL05 LL06 5K047 AA12 AA15 BB01 GG02 GG09 GG10 GG11 GG27 MM27 MM28 MM33 MM46 MM55 MM56 MM60 MM62 MM63

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力クロックを可変分周クロックに分周
    する可変分周回路と、後記VCOの出力を分周する分周
    回路と、該分周回路により分周されたVCO分周クロッ
    クと前記可変分周クロックとを位相比較する位相検出回
    路と、該位相検出回路の出力をループフィルタを通過さ
    せて生成されたDC成分にて制御されるVCOとを有す
    るクロック位相同期回路において、前記可変分周クロッ
    クと前記VCO分周クロックに基づいて前記可変分周回
    路の分周数を自動的に決定する自動分周数決定手段を具
    備し、前記入力クロックの周波数に対応した分周数を自
    動的に選択して同期状態を保持することを特徴としたク
    ロック位相同期回路。
  2. 【請求項2】 前記自動分周数決定手段は、前記可変分
    周クロックと前記VCO分周クロックとを比較して当該
    クロック位相同期回路の同期状態を検出し同期検出結果
    信号を出力する同期検出回路と、後記自動選択回路が生
    成する自動選択信号の切り替えタイミングを示すタイマ
    ー信号を発生するタイマーと、前記同期検出回路が出力
    する前記同期検出結果信号を観測して前記タイマーが示
    す一定時間内に当該クロック位相同期回路が同期しない
    場合には前記可変分周回路に対する分周数を自動的に変
    更する自動選択回路とを具備することを更に特徴とする
    請求項1に記載のクロック位相同期回路。
  3. 【請求項3】 前記タイマーに前記分周回路の出力であ
    るVCO分周クロックを結合し、該VCO分周クロック
    を前記タイマー信号の基準信号としたことを更に特徴と
    する請求項2に記載のクロック位相同期回路。
  4. 【請求項4】 前記可変分周回路と前記分周回路とを入
    れ替えて接続したことを更に特徴とする請求項2に記載
    のクロック位相同期回路。
  5. 【請求項5】 前記タイマーが生成する前記タイマー信
    号は、所定の一定時間毎に周期的に出力されることを更
    に特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載のクロ
    ック位相同期回路。
  6. 【請求項6】 前記同期検出回路は、前記可変分周クロ
    ックを2分周して出力する第1の2分周回路と、前記V
    CO分周クロックを2分周して出力する第2の2分周回
    路と、前記第1の2分周出力を、前記第2の2分周出力
    をクロックとしてシフトする第1のフリップフロップと
    第2のフリップフロップから成るシフトレジスタと、該
    シフトレジスタの出力である前記第2のフリップフロッ
    プの出力と前記第1のフリップフロップの出力とを比較
    する比較器と、該比較器の出力が動作許可端子に、反転
    出力がリセット端子にそれぞれ接続され前記第2分周出
    力をクロックとして動作し予め設定されたカウント値ま
    でカウントした場合に同期と判定して前記同期検出結果
    信号を出力するカウンタとを有することを更に特徴とす
    る請求項2〜5のいずれか一項に記載のクロック位相同
    期回路。
  7. 【請求項7】 前記自動選択回路は、前記同期検出結果
    信号を動作許可端子に入力し前記タイマー信号をクロッ
    クとして動作するバイナリカウンタにより構成されたこ
    とを更に特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載
    のクロック位相同期回路。
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