JP3707820B2 - 高速撮影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は高速ビデオカメラや高速ビデオシステムに組み込まれる高速撮影装置に係り、特に動画像を高速で撮影し、得られた画像データを圧縮し、保持しておく高速撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高速ビデオカメラや高速ビデオシステムには、動画像を高速で撮影する高速撮影装置を組み込んだものがある。この高速撮影装置は、動く物体の撮影を行なう面撮像センサとして例えば固体撮像素子が用いられ、この固体撮像素子は、撮影の最小単位である1フレーム分の静止画を順次連続させることにより動画像を得るようになっている。
【0003】
従来の高速撮影装置において、1フレームを高速に撮影する方法として、フレームの読み出し周波数を高速にしたり、読み出す画素(ピクセル)数を少なくしたり、あるいは二次元に配列された光電変換素子群(画素群)を並列に読み出す方法がある。
【0004】
このうち、二次元配列された光電変換素子群を並列に読み出し高速化を図る手段として、光電変換素子群を複数列毎にブロック化(以下、列ブロックとする)し、各列ブロックを1つのセンサとみなして各列ブロックの連続する走査線を並列にライン走査して読み出す面撮像センサが開発されている。
【0005】
図15に面撮像センサを用いて構成された、垂直ライン256本のセンサを16のブロックに分け、16本の連続したラインを並列に出力するタイプの高速撮影装置の読み出し例を示す。図中のB1〜B16が列ブロックであり、それぞれが16本の走査ラインとして構成されている。図15では、1回のライン走査により、B1ブロックから16ライン並列に読み出し、この16ライン並列読み出しが終了すれば、順次B2ブロック、B3ブロック、・・・・と切り替え、B16ブロックの16本のラインの並列読み出しで1画面(フレーム)分の走査が終了する。このライン走査による出力信号はVTRや半導体メモリに一旦記憶された後に、受像CRTモニタで同じレートの走査が行なわれて映像が再生表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
高速撮影装置で撮影した画像をデジタル化して、画像データとして伝送したり、記憶蓄積したりできると大変便利である。しかし、画像をそのままデジタル化すると、情報量が膨大になり、経済的な側面からこれを行なうことは難しかった。
【0007】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、圧縮手段を用いて画像情報を圧縮させることで、効率的に画像情報を保存しておくことができる高速撮影装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、前記画像情報の圧縮をより単純な構成で行なうことにある。
【0009】
さらに、本発明の他の目的は、動画像を高速撮影すると共に高速撮影しても高画質の画像が得られ、かつ全画面読み出しと部分(画面)読み出しで異なるフレーム速度が得られる高速撮影装置を提供することにある。
【0010】
さらにまた、本発明の他の目的は、面撮像センサの部分読み出し時に列ブロックを構成するライン走査数を減少させてより一層の高速化を図った高速撮影装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る高速撮影装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、多数の光電変換素子を2次元に配列して面撮像センサを構成し、この面撮像センサの光電変換素子群を複数列毎にブロック化して複数のブロックに区画し、各ブロックの光電変換素子列をライン走査してビデオ信号を出力する高速撮影装置において、前記各ブロックの光電変換素子列のラインを選択して並列にライン走査させる走査手段と、この走査手段をドライブさせる駆動回路と、前記ビデオ信号を圧縮させる圧縮手段と、圧縮されたビデオ信号を画像データとして保持しておくデータ保持手段とを設け、前記面撮像センサの1/N(Nは2以上の整数)の選択対象領域をライン走査する際、上記選択対象領域のブロックをそれぞれN個ずつの小ブロックに区分けすると共に、前記走査手段は、各小ブロック共通番目の光電変換素子列のラインを選択して並列にライン走査させるものである。
【0012】
また、請求項2に記載したように、走査手段は、前記各ブロック共通番目の光電変換素子列のラインを選択して並列にライン走査させるものである。
【0013】
さらに、請求項3に記載したように、走査手段は、垂直走査回路と水平走査回路とからなり、上記垂直走査回路及び水平走査回路は各ブロックあるいは各小ブロックの共通番目の光電変換素子列を選択して並列にライン走査させ、かつ選択する走査ラインを逐次切り換えるように設定したり、請求項4に記載したように、走査手段は、各ブロックの光電変換素子群の共通位置のラインを選択し、ラインの途中の予め決められた位置からライン走査開始を可能に設定したものである。
【0014】
また、請求項5に記載したように、前記走査手段によりライン走査される各ブロックの光電変換素子群を並列に列方向に読み出す出力選択回路を設け、この出力選択回路から各走査ラインの映像信号を出力するようにしたものである。
【0015】
【作用】
駆動回路によってドライブされた走査手段は、各ブロックの光電変換素子列のラインを各ブロックラインを順次選択して並列にライン走査させビデオ信号を得る。このビデオ信号は、圧縮手段によって情報の中の様々な冗長分が削除され、その結果ビデオ信号は、より少ないデータ量であるにもかかわらず、できるだけ忠実に画像を表すことのできる画像データとして保持手段により保持することができる。なお、走査手段は、各ブロックの共通番目のラインを選択して並列にライン走査させると、より単純な構成で画像圧縮を行なうことができる。
【0016】
また、部分読みだし時にブロックの構成を変更させる一方、このブロックの構成の変更に伴って読み出すライン数を変更させ、かつ部分読みだし時にも全画面読み出し時と同じ並列ライン数で出力させることができるから、1種類の装置で異なるフレーム速度の画像が得られる。また、部分画面読み出し時には全ての出力は有効映像信号となるので、動画像を効率的に高速撮影することができ、高速撮影しても高画質の画像が得られる。また、部分読み出し時にも全画面読み出し時と同じ並列ライン数で出力され、かつ全ての出力が有効映像信号であるから、後段側の信号処理装置は、全画面読み出しも部分画面読み出しも、各ブロックの共通番目の光電変換素子列ラインを選択して並列にライン走査されるので、全体のアウトライン画像は1本あるいは少ない並列ライン走査で得られ、一層高速化が図れる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明に係る高速撮影装置の実施例について添付図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明の高速撮影装置を高速ビデオシステムに適用した例を示す概略ブロック図であり、この高速ビデオシステムは動く物体を高速度で撮影可能な撮影カメラ1を有する。この撮影カメラ1は、対物光学系2を介して動く物体を撮影する面撮像センサ3を備え、この面撮像センサ3は、二次元的に配列された光電変換素子群(画素群)を並列にライン走査して読み出すものである。また、撮影カメラ1は、面撮像センサ3からの出力ビデオ信号を増幅させる増幅器群4、面撮像センサ3の駆動回路5を内蔵している。
【0019】
撮影カメラ1からは、図2に示すように、例えば16本のアナログビデオ信号(N1〜N16)が増幅器群4で増幅されて並列に出力されるようになっており、出力されたアナログビデオ信号は、A/D変換器6によりデジタルビデオ信号に変換されて画像記録メモリ7に連続的に入力される。
【0020】
画像記録メモリ7は、基本的最低限(例えば、2画面相当、この画面相当数は必要に応じて変更可能)の容量を備えたメモリ部を有している。すなわち、本実施例では、画像記録メモリ7のメモリ部は、圧縮用メモリと画像記録用メモリを兼用する、出力ラインに相当したペアのメモリ7A1〜7P1及びメモリ7A2〜7P2とを備えている。
【0021】
例えば、メモリ7A1〜7P1に16チャンネルのデジタルビデオ信号が1画面の画像データ(M番目)として記録されていると、面撮像センサから読み出され、A/D変換器6から送られるM+1番目の画像データに相当する16チャンネルのディジタルビデオ信号は、メモリ7A2〜7P2側に記録される。
【0022】
画像記録メモリ7に記憶された画像データを圧縮処理して後述する画像データ記録装置に記憶させておきたい場合、メモリ7A1〜7P1に保持された画像データは圧縮手段である圧縮部8に送られる。
【0023】
圧縮部8は、圧縮処理を行なう圧縮処理用LSI8A〜8Pを備えている。
【0024】
圧縮部8による圧縮処理は、画像データに含まれる様々な冗長度を削除して画像情報量を減らすものであり、削除したい冗長度によって様々な手段が公知であるが、その前段階として、画像データをあるエリアの画素毎のデータ、例えば本実施例の場合、図3に示されるように、8×8の画素のデータ毎にブロック化して、このブロックを処理単位(図中1〜M)として、この処理単位内をランダムアクセスして圧縮処理を行なう。例えば水平画素が64である総画素数64×64の光電変換素子群(画素群)をライン走査して読み出された画像データをそれぞれ順番に1、2、・・・、64(1ライン)、・・・、4033、・・・、4096(64ライン)とすると、処理単位は、図4に示されるように、連続したラインの画像データとなることが必要である。
【0025】
並列に出力された画像データは、図2に示されるように、並列出力数分あるメモリ7A1〜7P1(本実施例の場合16個)に一旦保持(ストア)された後で読み出され、8×8にブロック化された画素データを処理単位として種々の圧縮処理が圧縮処理用LSI8A〜8Pで並列に行なわれる。圧縮処理を高速に行なうため、圧縮処理用LSIは、ビデオカメラの1画素の読み出される速度と同程度の処理スピードを持つことが要求されるが、画素データが並列に読み出されるため、1画面の読み出し時間内に処理を終了させるために、複数個の圧縮処理用LSI8A〜8P(本実施例の場合16個)を使用して1画面を分割して処理している。
【0026】
圧縮処理された画像データは、各LSI8A〜8Pにより並列処理された後、順次処理データ記録メモリ9A〜9Pで一旦保持され、データ保持手段であるHDDやICメモリ等の画像データ記録装置10に記録される。
【0027】
上述した圧縮処理は、1画面の読みだし時間内に終了するとすれば、次の画面(M+2番目)が送られてくるまでに、メモリ7A2〜7P2に記録された画像データを圧縮処理用LSI8A〜8Pで処理し(送られた画像データは、メモリ7A1〜7P1に記録される)、以下、入力される画像データの記録及び圧縮処理に使用されるメモリをメモリ7A1〜7P1とメモリ7A2〜7P2で交互に切換えれば、面撮像センサ3から読み出された画像を連続して圧縮処理することができる。
【0028】
一方、画像データを直接画像表示したい場合、メモリ7A1〜7P1あるいはメモリ7A2〜7P2に記憶された画像データは、フレームメモリ11に1画面のデータとして再構成されて書き込まれ、このフレームメモリ11により時系列的に読み出され、撮像時の速度より低速の連続画像としてフレーム画像を再生する。このフレーム画像のデジタルデータはD/A変換器12によりアナログデータに変換されて映像モニタ13に入力され、画像表示される。
【0029】
また、画像データ記録装置10に記録された画像データを呼び出して画像を再生したい場合、画像データ記録装置10に記録された画像データは、順次処理データ記録メモリ9A〜9Pに書き込まれる。そして圧縮処理用LSI8A〜8Pによって、今度は伸長処理されて圧縮処理用メモリ8a〜8pを介して画像記録メモリ7に書き込まれる。そして画像データは、上述した処理を繰り返してフレーム画像として再生され、映像モニタ13によって画像表示される。
【0030】
ところで、高速ビデオシステムのシステム全体の作動コントロールや細部の動作コントロールはマイコンやCPU等から構成されるコントロール部14で行なわれる。このコントロール部14には、後述するブロック選択アドレス発生回路15及び書き込みアドレス発生回路16がバス構成を介して接続されると共に、圧縮部8、処理データ記録メモリ9、画像データ記録装置10、及びフレームメモリ11がバス構成を介して接続されている。また、コントロール部14には、図示しない動作センサからのセンサ信号が入力され、このセンサ信号を入力してコントロール部14は、システム全体の制御の他に撮影カメラ1に内臓された面撮像センサ3のブロック選択制御、画像記録メモリ7を読み出しフレームメモリを再構築させる制御などを行なう。符号15はブロック選択アドレス発生回路であり、このアドレス発生回路15で後述する出力ブロックを選択するようになっている。
【0031】
なお、面撮像センサ3の出力ブロック選択機能は、面撮像センサ3側に持たせることもできる。この場合、動作センサは不要となる。また、面センサに変えて2組以上のラインセンサを組み合わせてもよい。
【0032】
また、書き込みアドレス発生回路16は、画像記録メモリ7に必要なデータを書き込むために、そのデータの書き込みアドレスを高速で発生するようになっている。なお、画像記録メモリ7からの画像データの読み出しは比較的低速であり、また、読み出し順が一定ではないので、前述したようにCPU等のコントロール部14が読み出しアドレスを発生させている。
【0033】
一方、撮影カメラ1に組み込まれる面撮像センサ3は画像の蓄積や読みだし可能な固体撮像素子17からなり、この固体撮像素子17は駆動回路5からのドライブ信号により駆動され、読み出しが開始される。駆動回路5は、例えば25MHz のクロックからのクロックパルスにより駆動される。
【0034】
また、固体撮像素子17は、図5に示すようにMOS型半導体素子からなるフォトダイオード等の光電変換素子を多数二次元配列して構成される撮像面(受光面)20と、光電変換素子群をライン走査させる走査手段21と、この走査手段21をドライブさせる駆動回路5と、撮像面20の走査により他チャンネルアナログビデオ信号S1 〜S16を選択して出力する出力選択回路22とを有する。また、走査手段21は垂直行ブロック選択シフトレジスタを構成する第1の走査回路としての垂直走査回路24と水平列ブロック選択シフトレジスタ及び列シフトレジスタを構成する第2の走査回路としての水平走査回路25とを有し、さらに、垂直走査回路24は面撮像センサ3の選択対象領域20aを効率的に選択して走査させるために、図5において上部及び下部領域の第1の垂直走査回路26a、26bと中央領域の第2の垂直走査回路27とに区画される。
【0035】
ところで、固体撮像素子17は図6に示すように、画素(ピクセル)を構成する光電変換素子30を例えば266個の水平列R1 、R2 ・・・R266 と256個の垂直行C1 、C2 ・・・C256 (図5参照)に二次元配列してフォーマット化された撮像面20を形成する一方、撮像面20は縦列方向に沿って例えば16のブロックB1 、B2 ・・・B16に区分される。
【0036】
区分された各ブロックB1 〜B16は横方向の水平方向に複数行、例えば16行の光電変換素子列が形成され、各光電変換素子列により16本(16行)の走査線(ライン)が各ブロックB1 〜B16毎に構成される。ブロックB1 、B2 ・・・、B16の各共通番目の走査線は垂直および水平走査回路24、25により並列にライン走査されて読み出され、出力選択回路22から多チャンネル、16本のアナログビデオ信号S1 、S2 ・・・、S16が出力されるようになっている。
【0037】
具体的には、面撮像センサ3の固体撮像素子16の第1回目の読み出しは、ブロックB1 〜B16の各第1番目のラインから同時に並列に16本のラインが走査され、以後図7に示すように、第2番目、第3番目、・・・第16番目のラインがライン走査により順次読み出され、第16番目のラインのライン走査の完了により1フレーム分(1画面分)の企画面読み出しが終了するようになっている。
【0038】
二次元配列の光電変換素子30のうち、水平方向の光電変換素子数が垂直方向の光電変換素子数より10個ほど多いのは、ノイズに対する余裕度を持たせるためである。
【0039】
また、撮像面20はブロックの走査方向にも図5に示すように例えば5つのライン走査開始点H1 (第1画素)、H2 (第65画素)、H3 (第97画素)、H4 (第129画素)、H5 (第193画素)を有する。
【0040】
また、駆動回路5から出力されて水平走査回路25に入力される水平クロックパルスHC1 、HC2 は水平方向の266個の光電変換素子30のある画素を読み出すとき、1画素づつ読み出すタイミングとして使われる。この水平クロックパルスHC1 、HC2 は、水平シフトレジスタ同期パルスH1 、H2 、H3 、H4 、H5 のいずれかにより水平方向の読み出しが開始されたとき、この開始時点からHC1 、HC2 のクロックパルスで画素の読み出しが行なわれる。このクロックパルスHC1 、HC2 は各々例えば12.5MHz で180°位相が異なっており、水平走査速度は25MHz となる。
【0041】
次に、高速ビデオシステムの動作の概要を説明する。
【0042】
この高速ビデオシステムは図1に示す撮影カメラ1のカメラ操作により、カメラの対物光学系(レンズ系)2を通して面撮像センサ3に被写体が結像される一方、対物光学系2とは別系統の図示しないレンズを通して同じ被写体が図示しない動作センサにも結像される。
【0043】
動作センサは被写体の動きのある部分をセンサ信号としてCPU等のコントロール部14に出力する。コントロール部14はこのセンサ信号を解析し、面撮像センサ3の選択すべきブロックと選択されたブロック読み出し順、及び切り替えタイミングを算出し、ブロック選択アドレス発生回路15に指示する。
【0044】
ブロック選択アドレス発生回路15は、駆動回路5を介して面撮像センサ3が出力すべきブロックを次々に選択し、指示する。ブロック選択アドレス発生回路15が駆動回路5を兼ねるようにしてもよい。
【0045】
読み取り指示を受けた面撮像センサ3の各ブロックB1 〜B16の共通番目の光電変換素子列ラインが走査手段21により選択され、選択された16本のラインは並列にライン走査される。
【0046】
撮影カメラ1から出力された16本の並列アナログビデオ信号は、各A/D変換器6によりデジタルビデオ信号に変換される。このビデオ信号は画像記録メモリ7(メモリ7A1〜7P1、あるいはメモリ7A2〜7P2)に順次記録されるが、その記録場所はコントロール部14により制御される書き込みアドレス発生回路16で指定される。画像記録メモリ7は一部リセットしてから記録することができるが、前画面の一部の記録を一部変更することもできる。前画面の一部変更は、画像記録メモリ7にストアされた静止状態の画像の一部だけを撮影カメラ1から出力される画像変化が生じたブロック画像と置換させるもので、置換されたブロック画像以外は前画面の画像が採用されて1つのフレーム画像が構成される。
【0047】
画像記録メモリ7(メモリ7A1〜7P1に記録された画像データを圧縮するとする)に記録された画像を圧縮処理して保存したい場合の、このメモリ7A1〜7P1には、それぞれブロックB1 〜B16の各第1番目のラインの画像データが保持され、以後2番目、3番目、・・・、16番目のラインの画像データが保持される。このときのメモリ7A1における画像データの格納状態を図8に示す。図中D1〜D16は、ブロックB1の16本のラインからの画像データである。図8に示されるように、圧縮処理用メモリ7A1にはブロックB1の16本のラインからの画像データが連続に格納され、以下メモリ7B1〜7P1にも同様に、画像データが連続的に格納される。
【0048】
すなわち、圧縮処理を行なう前段階として8×8のブロック化を行なう際に、従来のB1ブロックから16ライン並列に読み出し、この16ライン並列読み出しが終了すれば、順次B2ブロック、B3ブロック、・・・・と切り替え、最後にB16ブロックの16本のラインを並列に読み出す方式では、並列に読み出された画像データをライン毎に連続的な状態に並べ換えるか、各圧縮処理用LSI8A〜8Pのアクセスを制御する制御回路を設ける等の方法があるが、本実施例の場合、各ブロックB1〜B16の1番目のラインを並列に読み出し、以下、順次2番目、3番目、…、と切り替え、最後に各ブロックB1〜B16の16番目のラインを並列に読み出す方式では、その読み出しの終了時には、ライン走査からの画像データがライン毎に連続的な状態でそれぞれメモリ7A1〜7P1に保持されている。つまり、各圧縮処理用LSI8A〜8Pに対する各画像データのマッチングが自動的に行なわれている。したがって、画素データの並べ変えを行なわずに、また制御回路を設けることなしに圧縮処理を行なうことができる。
【0049】
一方、画像データを記録しない場合や、画像データ記録装置10から呼び出された画像データを再生する場合には、画像記録メモリ7に記録されたブロック画像データは、コントロール部14からの指示によりフレーム画像となるような順序でフレームメモリ11に転送される。再生画像信号はD/A変換器12でアナログビデオ信号に変換されて映像(テレビ)モニタ13に表示される。
【0050】
次に、この撮影カメラ1により固体撮像素子17の撮像面20に記録された画像の読み出しについて説明する。
【0051】
初めに、固体撮像素子17の撮影面20を全面走査する場合、図5に示すように、クロック18で駆動される駆動回路5からのドライブ信号として垂直リセットパルスVRと垂直シフトレジスタクロックパルスVCが垂直走査回路24に送られ、この垂直走査回路24を駆動させる。垂直走査回路24は垂直リセットパルスVRによりリセットされ、垂直シフトレジスタクロックパルスにより各ブロックB1 〜B16の共通番目のライン(第1番目のライン)Y1 ,Y17,Y33
49,Y65,Y81,Y97,Y113 ,Y129 ,Y145 ,Y161 ,Y177 ,Y193 ,Y209 ,Y225 ,Y241 を選択し、各ブロックB1 〜B16の第1番目のラインの画像走査動作を可能にする。
【0052】
また、駆動回路5から水平走査回路25に水平リセットパルスHRと水平シフトレジスタ同期パルスH1 (第1画素スタート)が送られ、水平走査回路25が駆動される。水平走査回路25は水平リセットパルスHRによりセットされ、水平シフトレジスタ同期パルスH1 により第1画素から順次走査が開始される。
【0053】
これにより、固体撮像素子17の撮像面20に記録された画像は選択された各ブロックB1 〜B16の第1番目のラインの第1画素R1 から、16(行)本の走査線に沿って並列に同時走査され、この並列ライン走査により得られたアナログビデオ信号S1 、S2 ・・・S16は出力選択回路22から出力される。
【0054】
ところで、駆動回路5には水平カウンタが設けられており、256画素を水平走査した時点で水平リセットパルスHRを水平走査回路25に送って水平走査を一旦終了させる。次に垂直シフトレジスタクロックパルスVCを垂直走査回路24に送り、各ブロックB1 〜B16の第1番目のラインの動作可能を一旦終了させ、ブロックの読み出しラインを垂直行方向にスキップさせる。そして、各ブロックB1 〜B16の第2番目のラインY2 ,Y18,Y34,Y50,Y66,Y82,Y98,Y114 ,Y130 ,Y146 ,Y162 ,Y178 ,Y194 ,Y210 ,Y226 ,Y242 を選択し、この第2番目のラインの動作を可能とする。
【0055】
この後、駆動回路5から水平走査回路25に第1画素スタート用の水平シフトレジスタ同期パルスH1 を送って各ブロックB1 〜B16の第2番目のラインの読み出しを開始する。
【0056】
以後、順次上述した動作を繰り返して各ブロックのn番目のラインの読み出しを次々と行なう。各ブロックB1 〜B16の最終(第16番目の)ラインの読み出し終了後に駆動回路5から垂直リセットパルスVR、垂直シフトレジスタクロックパルスVCを垂直走査回路24に送り、1フレームの動作が終了し、次の撮像面20の画像処理のために、各ブロックB1 〜B16の第1番目のラインが再び選択され、動作が可能となる。
【0057】
固体撮像素子17の出力選択回路22は、動作可能な各ブロックB1 〜B16にそれぞれ対応した16本の走査線分のアナログビデオ信号S1 、S2 ・・・S16を図示しないA/Dコンバータに同時に出力するようになっている。動作可能となっていない各ブロックB1 〜B16の非選択ラインは、画像走査の影響を受けず、入射光に対応して電荷を蓄積している。
【0058】
次に、固体撮像素子17の撮像面20から撮像エリアである選択対象領域20aを選択して走査(画像処理)する場合を説明する。
【0059】
撮像エリアとしてはブロックB5 〜B12の矩形部分(撮像面の1/2の選択対象領域)を読み出す場合を例にとる。
【0060】
この部分読み出しの場合には、クロック18により駆動される駆動回路5から垂直走査回路24に垂直走査選択信号VSを出力し、垂直走査回路24を選択して、第1垂直走査回路26a,26bの走査を停止させるとともに、中央領域の第2垂直走査回路27のみを動作させる。
【0061】
その際、第2垂直走査回路27により動作される固体撮像素子17の各ブロックB5 〜B12は、図9に示すようにそれぞれ2つの小ブロックB5 A
5 B 〜B12A ,B12B に区画され、各ブロックを構成するライン数を変更させている。
【0062】
すなわち、固体撮像素子17の撮像面20の1/2を選択対象領域20aとして選択した場合には、選択された各ブロックをN個の小ブロックに区画すればよい。この場合には、ブロックを構成するライン数は1/Nに減少する。例えば、撮像面全体の1/4を読み出す場合には、各ブロックを4つの小ブロックに区分けし、各小ブロックを構成するライン数を4本とすればよい。
【0063】
図9に示す固体撮像素子17の部分読み出しにおいては、選択対象領域20aのブロックB5 〜B12をそれぞれ2つの小ブロックB5 A ,B5 B 〜B12A
12B に分けたので、選択対象領域20aの小ブロック数は全画面読み出し時の全体のブロック数を等しく、各小ブロックB5 A ,B5 B 〜B12A ,B12B のライン走査回数を全画面読み出しの16回から8回に半減させることができる。
【0064】
また、選択対象領域20aのブロックB5 〜B12をそれぞれ2つの小ブロックB5 A ,B5 B 〜B12A ,B12B に分けてブロックの構成を変化させたので、部分画面読み出し時にも全画面読み出し時と同じ並列ライン数が得られ、読み出しライン数を変えることなく出力選択回路22から16本のアナログビデオ信号を出力させることができる。
【0065】
この場合、出力選択回路22は図10に示すように、3種類のセレクタ31,32,33を組み合わせて構成すればよい。各セレクタ31〜33は垂直走査回路24からの走査ライン選択信号により駆動制御される。各セレクタ31〜33のうちAセレクタ31は「16 to 1」セレクタで16本の出力から1本が選択され、Bセレクタ32は「2 to 1 」セレクタ、Cセレクタ33は「8 to 1 」セレクタである。
【0066】
しかして、固体撮像素子17の選択対象領域20aを部分読み出しする場合には、駆動回路5から出力される垂直走査選択信号VSにより第1垂直走査回路26a,26bの走査を停止し、第2垂直走査回路27のみ動作させる。
【0067】
第2垂直走査回路27は、駆動回路5から出力される垂直走査リセット信号VRによりリセットされ、垂直クロックパルスVCにより、小ブロックB5 A ,B5 B 〜B12A ,B12B の各第1番目のラインY65,Y73、Y81,Y89、Y97,Y105 、Y113 ,Y121 、Y129 ,Y137 、Y145 ,Y153 、Y161 ,Y169 、Y177 ,Y185 が選択される。
【0068】
一方、水平走査回路25は、水平走査リセット信号HRによりリセットされ、水平開始位置選択信号H1 ,H2 ,H3 ,H4 ,H5 により選択された走査開始位置により、水平クロックパルスHC1 、HC2 によって走査される。駆動回路5の水平カウンタにより予め設定された数の水平クロックパルスHC1 、HC2 がカウントされると、水平走査リセット信号HRが出力されて水平方向がリセットされる一方、垂直クロックパルスVCが第2垂直走査回路27に出力され、第2垂直走査回路27は、選択ラインを切り替えて小ブロックB5 A ,B5 B
12A ,B12B の各第2番目のラインY66,Y74、Y82,Y90、Y98,Y106 、Y114 ,Y122 、Y130 ,Y138 、Y146 ,Y154 、Y162 ,Y170 、Y178 ,Y186 が選択される。そして、水平走査回路25が同様に動作して小ブロックの各第2番目のライン走査が行なわれる。
【0069】
各小ブロックB5 A 、B5 B 〜B12A 、B12B のライン走査が終了すると、以後同様の走査が順次繰り返される。最終の第8番目の選択ラインのライン走査が終了すると、駆動回路5の垂直カウンタにより垂直走査リセット信号VRが出力され、次のフレーム画像のための読み出し準備に入る。
【0070】
また、駆動回路5から、垂直クロックパルスVCを連続して与えることで、垂直走査をスキップして読み出すことができる。例えば、垂直クロックパルスVCを2パルス連続して与えれば、読み出し速度が2倍で荒く読み出すことができる。 小ブロックB5 A ,B5 B 〜B12A ,B12B の各共通番目のラインをライン走査させた出力信号は出力選択回路を経て多チャンネル16本のアナログビデオ信号として出力端子S1 〜S16から出力される。
【0071】
出力選択回路22は垂直走査回路24に選択された各ブロック(あるいは小ブロック)の共通選択ラインからの出力を出力端子S1 〜S16から出力させる回路である。出力選択回路22でのライン選択は、垂直走査回路24から出力される走査ライン選択信号により作動制御されるセレクタ31、32、33の切り替えにより行われる。
【0072】
この出力選択回路22は、図10に示すように、1つの出力端子より1つの所定のブロックあるいは小ブロックのラインを出力する構成、例えば、出力端子S1 から、全画面読み出し時にはブロックB1 の16ラインを出力し、部分画面読み出し時には小ブロックB5 A の8ラインのアナログビデオ信号を出力するようになっている。
【0073】
また、固体撮像素子17の全画面読み出し時や部分読み出し時に、垂直走査回路24に出力される垂直クロックパルスVCにより、各ブロックのラインは図11(A)に示すように1本が選択され、選択されたラインが水平走査回路25で1画素(ピクセル)づつ順次選択されてライン走査されるが、駆動回路5から垂直走査回路24に出力されるライン選択信号(垂直クロックパルスに相当する信号)により、複数のライン、例えば図11(B)に示すように2本のラインを同時に選択し、選択された2本のラインの画素を水平走査回路25で交互に選択し、水平走査を順次行なうことにより、複数のラインを1つの出力端子から出力させるようにしてもよい。
【0074】
さらに、固体撮像素子17の読み出しにおいて、水平走査回路25により、水平開始位置選択信号H1 、H2 、H3 、H4 、H5 を適宜選択することにより、ラインの読みだし開始位置が適宜選択され、図12に示すように、種々の部分読み出しが可能になる。例えば、水平開始位置選択信号を選択することにより、各ブロックB1 〜B16のラインの途中1/2の位置から読み出すことができ、また、H5 の選択により他の位置から読み出しを開始させることができる。ラインの読み出し画素数は水平カウンタでカウントされるので、このカウントによりラインの読み出し開始位置を定めることができる。
【0075】
図12に示す固体撮像素子の部分読み出しと、図9に示す部分読み出しとを組み合わせることにより、固体撮像素子17の局所読み出しをより高速で行なうことも可能になる。
【0076】
実験結果
駆動回路5を基準クロック25MHz で駆動させた場合、以下の性能を確認できた。
【0077】
【表1】
Figure 0003707820
【0078】
さらに、ブロックの分け方として前述の例をダイオードで左右に2分けし左右方向に32ライン読み出すことも可能である。
【0079】
図13及び図14は、高速撮影装置に備えられる出力選択回路22の他の例(符号22A)を示すものである。
【0080】
図10に示す出力選択回路22は3種類のセレクタ31,32,33の存在により、出力選択回路22内の信号パスが種々異なり、各ブロックの256本のラインが一様でない。各ラインからの出力負荷が一様でないことによりアナログビデオ信号の出力に不都合が生じる恐れがある。
【0081】
図13及び図14は、固体撮像素子17の各ラインからの出力負荷を等しくした出力選択回路22Aを提供するものである。
【0082】
図13では、説明を容易にするめ、固体撮像素子17を16ライン、4ブロックB1 〜B4 に分割し、4出力の構成例を原理的に示している。
【0083】
この出力選択回路22Aに備えられるセレクタ35は「4to1」セレクタだけである。また、図14において、数字1、2、3、4は全画面読み出し時の走査回数を示し、出力端子S1 〜S4 のいずれかにより出力されることを示している。丸印の数字▲1▼、▲2▼は、部分画面読みだし時の走査回数をそれぞれ示している。
【0084】
固体撮像素子17の全画面読みだし時には、第1回目のライン走査で各ブロックB1 〜B4 の第1番目のライン(ライン番号1、5、9、13)が出力端子S1 〜S4 より出力される。以下、ライン番号はNo.を付して表す。
【0085】
第2回目のライン走査では、出力端子S1 からブロックB4 のNo.14ラインが、出力端子S2 からブロックB1 のNo.2ラインが、出力端子S3 からはブロックB2 のNo.6ラインが、出力端子S4 からはブロックB3 のNo.10ラインがそれぞれ出力される。
【0086】
また、第3回目のライン走査では、S1 よりブロックB3 のNo.11ラインが、S2 よりブロックB4 のNo.15ラインが、S3 よりブロックB1 のNo.3ラインが、S4 よりブロックB2 のNo.7ラインがそれぞれ出力される。
【0087】
さらに、第4回目のライン走査で、S1 よりブロックB2 のNo.8ラインが、S2 よりブロックB3 のNo.12ラインが、S3 よりブロックB4 のNo.6ラインが、S4 よりブロックB1 のNo.4ラインがそれぞれ出力され、1フレーム分のライン走査が終了し、次のフレームのライン走査に備えられる。
【0088】
また、固体撮像素子17のブロックB2 、B3 を選択した選択対象領域の読み出しでは、各ブロックB2 、B3 はそれぞれ2つの小ブロックに分けられる。
【0089】
そして、第1回目のライン走査では、S1 よりNo.11ラインが、S2 よりNo.5ラインが、S3 よりNo.9ラインが、S4 よりNo.7ラインがそれぞれ出力される。
【0090】
第2回目のライン走査では、S1 よりNo.8ラインが、S2 よりNo.12ラインが、S3 よりNo.6ラインが、S4 よりNo.10ラインがそれぞれ出力され、2回のライン走査でNo.5〜No.12の8ラインが出力される。
【0091】
そして、図13に示す出力選択回路22Aを採用すると、各ラインからの出力負荷は等しくなり、アナログビデオ信号の出力は不都合なくデジタル化され画像記録メモリ7に記録されるため、再構成には問題がない。
【0092】
なお、本発明の一実施例では、固体撮像素子17が縦256個×横266個の光電変換素子を二次元配列した例を代表的に示したが、二次元配列の素子数はこれに限定されない。また、固体撮像素子17の撮像面を16の横方向ブロックに区画した例を示したが、ブロックの方向や数もこれに限定されない。
【0093】
さらに、本発明の実施例では撮像センサの各ブロックに組み込まれる光電変換素子群を水平列方向に読み出し走査させる例を示したが、垂直列方向に読み出し走査させるようにしてもよい。
【0094】
【発明の効果】
以上に述べたように本発明に係る高速撮影装置においては、駆動回路によってドライブされた走査手段はブロック化された光電変換素子列のラインを選択して並列に走査させてビデオ信号を得る。そしてこのビデオ信号を圧縮手段によって圧縮して、データ保持手段によって保持して所要時に再生可能な構成にしたことから、撮影した画像を長期間保存しておくことができ、またいつでも再生することができる。
【0095】
なお、走査手段は、各ブロックの共通番目のラインを選択して並列にライン走査させると、各ブロックを圧縮手段により圧縮処理する際において、余分な回路構成を付加したり、余分な処理を行なう必要がなくなるため、装置の小形化、圧縮処理の速度の向上等に寄与する。
【0096】
また、面撮像センサの1/N(Nは2以上の整数)の選択対象領域をライン走査する際、上記選択対象領域のブロックをそれぞれN個づつの小ブロックに区分けする一方、走査手段は、各小ブロック共通番目の光電変換素子の列のラインを選択して並列にライン走査させることによって、部分画面読み出し時にブロックの構成を変化させる一方、このブロックの構成の変更に伴って読み出すライン数を変更させ、かつ部分読み出し時にも全画面読み出し時と同じ並列ライン数で出力させることができるから、1種類の高速撮影装置で異なるフレーム速度が得られ、かつ部分(画面)読み出し時には、全ての出力が有効映像(ビデオ)信号となり、動画像を効率よく高速撮影することができ、高速撮影しても高画質の画像が得られる。
【0097】
さらに、部分読み出し時にも全画面読み出し時と同じ並列ライン数で出力され、かつ全ての出力が有効映像信号であるから、後段側の信号処理装置は全画面読み出しと部分画面読み出しで区別する必要がなく同じ形式のものを共用化できる。
【0098】
面撮像センサのライン走査は、全画面読み出しも部分読み出しも、各ブロックの共通番目の光電変換素子列ラインを選択して並列にライン走査されるので全体のアウトライン画像は1本あるいは少ない並列ライン走査で得られ、一層高速化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高速撮影装置を高速ビデオシステムとして適用した例を示す機能ブロック図。
【図2】本発明に係る高速撮影装置の増幅器群、A/D変換器、画像記録メモリ、圧縮部の構成を示すブロック図。
【図3】8×8の画素毎のブロック化を説明する図。
【図4】処理単位1内の画像データの配列を示す図。
【図5】本発明に係る高速撮影装置における固体撮像素子を示す構成図。
【図6】本発明に係る高速撮影装置における固体撮像素子における光電変換素子の配置例を示す構成図。
【図7】図6に示す面撮像センサの1ブロック内の横方向16ラインの光電変換素子列の読み出し例を示す図。
【図8】本発明に係る高速撮影装置における圧縮処理用メモリ8aの画像データ格納状態を示す図。
【図9】本発明の高速撮影装置により面撮像センサの選択対象領域の読み出し例を示す図。
【図10】撮像センサに備えられる出力選択回路を例示する図。
【図11】(A)は本発明の高速撮影装置に設けられる走査手段による通常の読み出し例を示す図、(B)は走査手段により2ラインを交互に選択して読み出す例を示す図。
【図12】高速撮影装置によって面撮像センサの部分読み出しを行なう他の例を示す図。
【図13】図10に示した出力選択回路の変形例を示す図。
【図14】図13の出力選択回路を使用して読み出す例を示す図。
【図15】従来の高速撮影装置を用いた読み出し例を示す図。
【符号の説明】
1 撮影カメラ
2 対物光学系
3 撮像センサ
4 増幅器群
5 駆動回路
6 A/D変換器
7A1〜7P1 メモリ
7A2〜7P2 メモリ
8 圧縮部
8A〜8P 圧縮処理用LSI
9A〜9P 処理データ記録メモリ
10 画像データ記録装置
11 フレームメモリ
12 D/A変換器
13 映像モニタ
14 コントロール部
15 ブロック選択アドレス発生回路
16 書き込みアドレス発生回路
17 固体撮像素子
20 撮像面
20a 選択対象領域
21 走査手段
22 出力選択回路
24 垂直走査回路
25 水平走査回路
26a,26b 第1垂直走査回路
27 第2垂直走査回路
30 光電変換素子
31,32,33,35 セレクタ

Claims (5)

  1. 多数の光電変換素子を2次元に配列して面撮像センサを構成し、この面撮像センサの光電変換素子群を複数列毎にブロック化して複数のブロックに区画し、各ブロックの光電変換素子列をライン走査してビデオ信号を出力する高速撮影装置において、前記各ブロックの光電変換素子列のラインを選択して並列にライン走査させる走査手段と、この走査手段をドライブさせる駆動回路と、前記ビデオ信号を圧縮させる圧縮手段と、圧縮されたビデオ信号を画像データとして保持しておくデータ保持手段とを設け、
    前記面撮像センサの1/N(Nは2以上の整数)の選択対象領域をライン走査する際、上記選択対象領域のブロックをそれぞれN個ずつの小ブロックに区分けすると共に、前記走査手段は、各小ブロック共通番目の光電変換素子列のラインを選択して並列にライン走査させることを特徴とする高速撮影装置。
  2. 前記走査手段は、前記各ブロック共通番目の光電変換素子列のラインを選択して並列にライン走査させる請求項1記載の高速撮影装置。
  3. 前記走査手段は、垂直走査回路と水平走査回路とからなり、上記垂直走査回路及び水平走査回路は各ブロックあるいは各小ブロックの共通番目の光電変換素子列を選択して並列にライン走査させ、かつ選択する走査ラインを逐次切り換えるように設定した請求項1記載の高速撮影装置。
  4. 前記走査手段は、各ブロックの光電変換素子群の共通位置のラインを選択し、ラインの途中の予め決められた位置からライン走査開始を可能に設定した請求項1記載の高速撮影装置。
  5. 前記走査手段によりライン走査される各ブロックの光電変換素子群を並列に列方向に読み出す出力選択回路を設け、この出力選択回路から各走査ラインの映像信号を出力するようにした請求項1記載の高速撮影装置。
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