JPH0570356B2 - - Google Patents

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JPH0570356B2
JPH0570356B2 JP59010039A JP1003984A JPH0570356B2 JP H0570356 B2 JPH0570356 B2 JP H0570356B2 JP 59010039 A JP59010039 A JP 59010039A JP 1003984 A JP1003984 A JP 1003984A JP H0570356 B2 JPH0570356 B2 JP H0570356B2
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Iwao Ayusawa
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Hitachi Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、高解像度テレビジヨン方式に好適な
固体撮像装置に関する。
〔発明の背景〕
近年、撮像装置の小型,軽量化の一環として、
撮像管に代えて固体撮像素子が用いられるように
なつてきた。固体撮像素子は、2次元的にホトダ
イオードなどからなる光電変換素子(以下、絵素
という)を配置して受光面とし、この受光面に結
像された光学像を各絵素によつて光電変換し、こ
れを水平,垂直走査することによつて光学像に応
じた映像信号を出力するものであつて、単板状を
なし、撮像管に比べて著しく小型に構成されるも
のである。
第1図は従来の固体撮像素子の一例を示す構成
図であつて、1は垂直走査回路、2は水平走査回
路、31〜3nは垂直走査線、41〜4oは垂直信号
線、51〜5oは水平スイツチ、6は出力端子、P
は絵素、VSは垂直スイツチである。
同図において、矢印Xを水平方向、矢印Y方向
を垂直方向とし、水平方向にn個のホトダイオー
ド、すなわち、絵素Pが配列されてなる絵素列が
垂直方向にm個設けられている。すなわち、絵素
Pが水平方向にn個、垂直方向にm個2次元的に
配置されている。第1図においては、このように
配置された各絵素の位置を2次元座標で示し、左
上隅の絵素Pの位置を(1,1)とし、右下隅の
絵素Pを(m,n)としている。また、水平方向
に配列されたn個の絵素の列を水平絵素列、垂直
方向に配列されたm個の絵素の列を垂直絵素列と
いう。
図面上左からi番目の垂直絵素列iの各絵素P
は、夫々垂直スイツチVSを介して垂直信号線4i
に共通に接続されている。すなわち、左から1番
目の垂直絵素列の各絵素Pは垂直スイツチVSを
介して垂直信号線41に共通に接続され、左から
2番目の垂直絵素列の各絵素Pは垂直スイツチ
VSを介して垂直信号線42に共通に接続され、以
下、同様に、1番右側の垂直絵素列の各絵素Pは
垂直スイツチVSを介して垂直信号線4oに接続さ
れている。各垂直信号線41,42,…,4oは、
夫々水平スイツチ51,52,…,5oを介して出
力端子6に接続されている。
水平スイツチ51,52,…,5oは、水平走査
回路2から供給される水平走査パルスにより、オ
ン,オフ制御される。また、垂直スイツチVSは、
垂直走査回路から供給される垂直走査パルスによ
つてオン,オフ制御されるが、図面上上から1番
目の水平絵素列の各絵素Pに接続された各垂直ス
イツチVSには、垂直走査線31を介して同時に垂
直走査パルスが供給され、これら垂直スイツチ
VSが同時にオン,オフ制御されるというように、
上からj番目の水平絵素列の各絵素Pに接続され
た垂直スイツチVSは同時にオン,オフ制御され
る。
垂直走査回路1は垂直走査線31,32,…,3
に順番に垂直走査パルスを出力し、また、水平
走査回路2は、垂直走査線31,32,…,3n
1つに垂直走査パルスが供給される毎に、水平ス
イツチ51,52,…,5oに順番に水平走査パル
スを供給し、これらを順番にオン状態とする。
次に、この固体撮像素子の動作について説明す
る。
図示しない光学系により、受光面に光学像が結
像されると、この受光面に配列された各絵素Pに
光学像の光量に応じた電荷が生ずる。
そこで、まず、垂直走査回路1は垂直走査線3
に垂直パルスを出力し、これに応じて上から1
番目の水平絵素列の各絵素Pに接続された垂直ス
イツチVSがオン状態となり、これらの絵素Pの
電荷が夫々垂直信号線41,42,…,4oに転送
される。かかる転送が完了すると、まず、水平走
査回路2は水平スイツチ51に水平走査パルスを
供給してそれをオン状態とし、垂直信号線41
電荷(すなわち、位置(1,1)の絵素Pに生じ
た電荷)は水平スイツチ51を介して出力端子6
に供給される。次に、水平走査回路2は水平スイ
ツチ52に水平走査パルスを供給してそれをオン
状態とし垂直信号線42の電荷(すなわち、位置
(1,2)の絵素Pに生じた電荷)は水平スイツ
チ52を介して出力端子6に供給される。このよ
うにして水平走査回路2から水平スイツチ51
2…に順次水平走査パルスが供給されて各垂直
信号線41,42,…の電荷が順次出力端子6に供
給され、最後の水平スイツチ5oがオン状態とな
つて垂直信号線4oの電荷が出力端子6に供給さ
れて、1つの水平絵素列の読み出し、すなわち、
1水平走査が完了して出力端子6に1水平走査期
間の映像信号が得られる。
次に、垂直走査回路1は垂直走査線32に垂直
走査パルスを出力し、同様にして、上から2番目
の水平絵素列の各絵素Pの電荷を垂直信号線41
2,…,4oに夫々転送する。そして、水平走査
回路2は水平スイツチ51,52,…,5oに順次
水平走査パルスを供給し、垂直信号線41,42
…,4oの電荷が順次出力端子6に供給され、次
の1水平走査期間の映像信号が得られる。
このようにして、垂直走査回路1から垂直走査
パルスによる絵素の電荷の垂直信号線41,42
…,4oへの転送と、水平走査回路2からの水平
走査パルスによる垂直信号線41,42,…,4o
から出力端子6への順次の電荷転送とが各水平絵
素列毎に行なわれ、出力端子6に映像信号が得ら
れる。
さて、かかる固体撮像素子を備えた固体撮像装
置によつて得られる映像信号は、テレビジヨン受
像機(以下、モニタテレビという)に供給され、
画像が再生されるわけであるが、通常、かかる画
像の1水平走査線分に対応する映像信号は、第1
図に示した固体撮像素子の1水平絵素列の各絵素
から読み出された電荷からなる。
そこで、モニタテレビで再生される画像の解像
度を向上させる場合には、固体撮像素子の1水平
絵素列の絵素数を増加させる必要がある。しか
し、その絵素数を増加させると、映像信号の水平
走査期間は一定であるから、水平走査速度、すな
わち、水平走査回路2が水平パルスを発生する速
度および水平スイツチ51,52,…,5oの動作
速度を大幅に高めなければならない。
従来の固体撮像装置においては、1水平絵素列
における絵素数は400個程度であり、これを映像
信号の1水平走査期間(約63.5μsec)で順次読み
出しており、このために、水平スイツチ51,5
,…,5oは約150nsecの間隔で順次にオン,オ
フ制御され、また、水平走査回路2はシフトレジ
スタで構成されているが、このシフトレジスタは
終6〜7MHzのクロツクパルスによつて駆動され、
いずれも非常に高速に動作している。再生画像の
解像度をさらに高めようとすると、水平走査回路
2や水平スイツチ51,52,…,5oに、さらに
これ以上の高速化が要求されることになる。
ところで、近年、現行のテレビジヨン方式に比
べてより高解像度の画像を再生するための、いわ
ゆる高品位テレビジヨン方式が盛んに論議されて
いるが、この方式に応じる固体撮像装置として
は、固体撮像素子の1水平絵素列当りの絵素数
を、従来の固体撮像素子の2倍あるいはそれ以上
にする必要がある。しかし、固体撮像素子を製造
するための現在の半導体技術では、上記のような
絵素数の増加に対応できる高速動作を行なう水平
走査回路を実現することは極めて困難である。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、かかる問題点を解消し、水平
走査回路の動作の高速化を回避して高解像度の再
生画像の映像信号を発生可能とした固体撮像装置
を提供するにある。
〔発明の概要〕
この目的を達成するために、本発明は、固体撮
像素子のP(但し、PはQより大きい整数)個の
水平絵素列を同時に水平走査してP個の映像信号
を同時に出力し、該P個の映像信号を複数個ずつ
加算してQ(但し、Qは2以上の整数)個の映像
信号を得、これら映像信号を記憶装置に同時に書
き込んで書き込み速度のQ倍の読み出し速度で順
番に読み出し、前記固体撮像素子における水平走
査期間の1/Qの水平走査期間の映像信号を得る
ようにした点に特徴がある。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の原理を図面について説明する。
第2図は本発明による固体撮像装置の原理を示
すブロツク図であつて、31′,32′は垂直走査線、
1′,42′は垂直信号線、51′,52′は水平スイツ
チ、6′は出力端子、7は固体撮像素子、8,
8′は記憶装置、9は加算回路であり、第1図に
対応する部分には同一符号をつけている。
第2図において、固体撮像素子7には、第1図
に示した従来の固体撮像素子と同様に、多数の絵
素Pが2次元的に配列されているが、説明を簡略
化するために、4つの水平絵素列を示し、しか
も、各水平絵素列について、2つの絵素Pのみを
示している。
さて、この実施例においては、以下、水平絵素
列は図面上から、垂直絵素列は図面上左から順番
をつけ、水平,垂直絵素列の絵素の順番も同様と
すると、奇数番目の水平絵素列の左から第1番目
の絵素P(すなわち、位置(1,1),(3,1)
の絵素P)は、夫々垂直スイツチVSを介して垂
直信号線41に接続され、偶数番目の水平絵素列
の第1番目の絵素P(すなわち、位置(2,1)
(4,1)の絵素P)は、夫々垂直スイツチVSを
介して垂直信号線41′に接続されている。次に奇
数番目の水平絵素列の第2番目の絵素Pは、夫々
垂直スイツチVSを介して垂直信号線42に接続さ
れ、偶数番目の水平絵素列の同じく第2番目の絵
素Pは、夫々垂直スイツチVSを介して垂直信号
線42′に接続されている。このように、各垂直絵
素列毎に2つづつ垂直信号線が設けられ、その一
方の垂直信号線に垂直絵素列の1つおきの絵素が
垂直スイツチを介して共通に接続され、他方の垂
直信号線にその垂直絵素列の残りの1つおきの絵
素が垂直スイツチを介して共通に接続されてい
る。
垂直信号線41,42,…は水平スイツチ51
2,…を介して固体撮像素子7の一方の出力端
子6に接続され、また、垂直信号線41′,42′,
…は水平スイツチ51′,52′,…を介して他方の
出力端子6′に接続されている。
水平スイツチ51′,51′は水平走査回路2から
同一の水平走査パルスが供給され、水平スイツチ
2,52′には他の同一の水平走査パルスが供給
される。すなわち、同一の垂直絵素列に属する絵
素Pが垂直スイツチVSを介して接続される2つ
の垂直信号線は、夫々同一の水平パルスが供給さ
れる異なる水平スイツチを介して別々の出力端子
6,6′に接続されている。
さらに、1番目の水平絵素列の各絵素に接続さ
れた垂直スイツチVSは、垂直走査線31を介して
供給される垂直走査パルスによつてオン状態とな
り、2番目の水平絵素列の各絵素に接続された垂
直スイツチVSは、垂直走査線31′を介して供給
される垂直走査パルスによつてオン状態となる
が、垂直走査線31,31′には垂直走査回路1か
ら同一の垂直走査パルスが出力され、したがつ
て、これら2つの水平絵素列の各絵素Pに接続さ
れた垂直スイツチVSは全て同時にオン,オフ制
御される。以下同様に、隣り合う2つの水平絵素
列の各絵素Pに接続された垂直スイツチVSは全
て同時にオン,オフ制御される。
出力端子6,6′は夫々書き込み速度に対して
読み出し速度が2倍である記憶装置8,8′に接
続されている。
次に、この原理の動作について説明する。
従来技術と同様に、各絵素Pに受光量に応じた
電荷が生ずると、まず、垂直走査回路2は垂直走
査線31,31′に垂直走査パルスを出力し、1番
目の水平絵素列の絵素Pに生じた電荷は夫々垂直
信号線41,42,…に転送され、2番目水平絵素
列の絵素Pに生じた電荷は夫々垂直信号線41′,
2′,…に転送される。
これら電荷の転送が完了すると、まず、水平走
査回路2が水平スイツチ51′,51′に水平走査パ
ルスを供給してこれらをオン状態にし、垂直信号
線41の電荷(すなわち、位置(1,1)の絵素
Pに生じた電荷)を水平スイツチ51,出力端子
6を介して記憶装置8に供給すると同時に、垂直
信号線41′の電荷(すなわち、位置(2,1)の
絵素Pに生じた電荷)を水平スイツチ)51′、出
力端子6′を介して記憶装置8′に供給する。
次に、水平走査回路2は水平スイツチ52,5
2′に水平走査パルスを供給してこれらをオン状態
とし、垂直信号線42の電荷(すなわち、位置
(1,2)の絵素Pに生じた電荷)を記憶装置8
に、垂直信号線42′の電荷(すなわち、位置
(2,2)の絵素Pに生じた電荷)を記憶装置
8′に同時に供給する。以下同様にして、垂直絵
素列毎に、1番目および2番目の水平絵素列の絵
素Pに生じた電荷が同時に記憶装置8,8′に供
給される。
このようにして、1番目および2番目の水平絵
素列の絵素に生じた電荷が全て記憶装置8,8′
に供給されて固体撮像素子7の1水平走査が完了
する。すなわち、記憶装置8,8′には、夫々1
水平走査期間の映像信号が供給されたことにな
る。次いで、垂直走査回路2は垂直走査線32
2に垂直走査パルスを供給し、3番目の水平絵
素列の各絵素Pに生じた電荷を夫々垂直信号線4
,42,…に、また、4番目の水平絵素列の各絵
素Pに生じた電荷を夫々垂直信号線41′,42′,
…に転送し、水平走査回路2による水平スイツチ
1と51′,52と52′,…の順次のオン,オフ制
御にもとづいて、上記のように垂直信号線41
2,…の電荷が順次記憶装置8に、垂直信号線
1′,42′,…の電荷が順次記憶装置8′に供給さ
れて水平走査がなされる。
以下同様にして、隣接せる2つの水平絵素列が
同時に水平走査されるようにして、垂直方向に水
平走査される水平絵素列が移つていく。
かかる動作は、換言すれば、1つおきの水平絵
素列と他の1つおきの水平絵素列とが並列に位相
同期して水平,垂直走査するものである。
記憶装置8,8′は読み出し速度が書き込み速
度の2倍に設定されており、しかも、これら記憶
装置8,8′の読み出しタイミングは、固体撮像
素子7の1水平走査期間の1/2だけづれている。
ここで、記憶装置8,8′の書き込み、読み出
し動作の一例を、第3図を用いてさらに詳しく説
明する。なお、同図において、S1は固体撮像素子
7の1回目の水平走査時における記憶装置8,
8′の動作を、S2は同じく2回目の水平走査時に
おける記憶装置8,8′の動作を夫々示し、また、
Mは書き込み動作を、Rは読み出し動作を夫々示
している。さらに、座標(1,1),(1,2),
…で表わされる部分は、これと同一表示による位
置の絵素から得られる電荷による部分信号(以下
絵素成分という)を表わすものであり、Tは固体
撮像素子7の1水平走査期間である。
さて、先に説明したように、固体撮像素子7の
1回目の水平走査期間、第3図S1のMに示すよう
に、記憶装置8には、位置(1,1),(1,2),
…の絵素Pに生じた電荷による絵素成分が順次供
給されて書き込まれ、これと同時に、記憶装置
8′には、位置(2,1),(2,2),…の絵素P
に生じた電荷による絵素成分が順次供給されて書
き込まれる。このときの記憶装置8,8′の書き
込みは水平走査回路2の動作に同期している。
記憶装置8,8′が固体撮像素子7の1水平走
査期間Tの1/2倍の期間書き込みを行なうと、記
憶装置8は書き込みを続けながら同時に読み出し
を開始する。この読み出し速度は書き込み速度の
2倍であり、このために、記憶装置8からは1/2
倍に時間軸圧縮された映像信号が得られる。この
ようにして、記憶装置8,8′に1水平走査期間
Tの映像信号が書き込まれると、第3図S1のRで
示すように、これとほぼ同時に、記憶装置8に書
き込まれた映像信号が読み出される。
次に、固体撮像素子7が次の水平走査を開始す
る。これによつて、第3図のS2のMに示すよう
に、記憶装置8,8′は固体撮像素子7から映像
信号が供給されて書き込みを開始するが、これと
同時に記憶装置8′は書き込み速度の2倍の読み
出し速度で読み出しを開始する。この読み出し
は、固体撮像素子7の1回目の水平走査時に書き
込まれた映像信号について行なわれ、第3図S2
Rに示すように、T/2の期間でこの映像信号が
全て読み出される。
次いで、記憶装置8の読み出しが開始し、固体
撮像素子7の2回目の水平走査の残りのT/2期
間に、この2回目の水平走査期間に書き込まれた
映像信号の読み出しが行なわれる。
このように、記憶装置8,8′は、固体撮像素
子7の出力端子6,6′から供給される映像信号
を同時に書き込み、これらを1/2倍に時間軸圧縮
して交互に読み出す。
記憶装置8,8′からの映像信号は、加算回路
9に供給されて加算され、連続した映像信号とな
る。
この映像信号の1水平走査期間は、固体撮像素
子7の1水平走査期間Tの1/2倍である。そこで
かかる映像信号の1水平走査期間をモニタテレビ
の1水平走査に要する期間に一致させると、固体
撮像素子7の1水平走査期間は、かかる映像信号
の1水平走査期間の2倍とすればよく、水平走査
回路2の動作を、かかる映像信号を発生させるた
めの従来の固体撮像素子に比べて、1/2に低速化
させることができる。
また、水平走査回路の動作速度すなわち水平走
査パルスのくり返し周波数を従来の固体撮像素子
と同一にすると、固体撮像素子7の水平方向の絵
素数を従来の2倍とすることができ、したがつて
得られる映像信号による再生画像の解像度は大幅
に向上する。
第4図は第2図の記憶装置8,8′の動作の他
の具体例を示すタイミングチヤートであつて、各
符号は第3図に対応している。
この動作は、記憶装置8が記憶開始から固体撮
像素子7の1水平走査期間Tだけ遅れて読み出し
を開始し、記憶装置8′は記憶開始から(T+
T/2)だけ遅れて読み出しを開始するものであ
り、他の点については、第3図で示した動作と同
様である。かかる動作においても、固体撮像素子
7の1水平走査期間Tは加算回路9から得られる
映像信号の1水平走査期間の2倍となる。
なお、記憶装置8,8′の読み出しタイミング
は、第3図,第4図に示した具体例のみに限定さ
れるものではなく、記憶装置8の読み出しタイミ
ングを記憶装置8′の読み出しタイミングよりも
T/2だけ進めるという条件のものに、任意に設
定可能であつて、以上説明したのと同様の効果が
得られる。
以上の動作を実現可能な記憶装置8,8′とし
ては、各種の半導体メモリ素子を用いることがで
き、書き込みあるいは読み出し動作を最小50nsec
程度の期間で実行するようなものは、すでに実現
している。かかる半導体メモリ素子を用いること
により、第3図Rに示す信号読み出しの繰り返し
周波数を20MHz程度にまで高速化することは容易
に実現できる。また、かかる半導体メモリ素子を
用いて、第3図および第4図に示すように、書き
込み、読み出し速度の変換や書き込み、読み出し
タイミングを任意に設定することができること
は、半導体メモリの技術分野で周知である。
第5図は本発明による固体撮像装置の1実施例
を示すブロツク図であつて、81,82,81′8
2′は電荷転送素子、9′は加算回路、101,10
,101′,102′は入力端子、11は切替スイツ
チ、11a,11bは接点であり、第2図に対応
する部分には同一符号をつけて説明を一部省略す
る。
この実施例は、第2図で示した記憶装置8,
8′として、アナログ遅延素子として広く用いら
れているCCD(電荷結合デバイス)やBBD(バケ
ツト・ブリゲード・デバイス)などの電荷転送素
子81,82,81′,82′を用いたものであり電荷
転送素子81,82は第2図の記憶装置8に対応
し、電荷転送素子81′,82′は同じく記憶装置
8′に対応する。
第5図において、第2図の固体撮像素子7と同
様の動作をなす固体撮像素子7の出力端子6に得
られた映像信号は電荷転送素子81,82に供給さ
れ、また、出力端子6′に得られた映像信号は電
荷転送素子81′,82′に供給される。電荷転送素
子81,82はいずれか一方が書き込みモードのと
き、他の方は読み出しモードにあり、電荷転送素
子81′,82′について同様である。また、電荷転
送素子81と81′および電荷転送素子82と82′と
は夫々同一モードにあり、書き込みモードにある
2つの電荷転送素子は同一タイミングで書き込み
を行ない、読み出しモードにある2つの電荷転送
素子は固体撮像素子7の1水平走査期間Tの1/2
倍の期間だけづれて読み出しを開始する。さら
に、電荷転送素子81,82,81′,82′の読み出
き速度は書き込み速度の2倍であることは、第2
図の記憶装置8,8′と同様である。
そこで、まず、入力端子101,101′からの
書き込みクロツクパルスが供給されると、電荷転
送素子81,81′は映像信号の書き込みを開始す
る。電荷転送素子81,81′に1水平走査期間の
映像信号が記憶されると、電荷転送素子81,8
1′は読み出しモードとなり、電荷転送素子82
2′が書き込みモードとなつて映像信号の書き込
みを開始する。読み出しモードとなつた電荷転送
素子81,81′は、まず、入力端子101から読み
出しクロツクパルスが供給されて電荷転送素子8
が書き込み速度の2倍の速度で読み出しを行な
い、記憶された1水平走査期間の映像信号をT/
2の期間で読み出す。次のT/2の期間に、入力
端子101′から読み出しクロツクパルスが供給さ
れ、電荷転送素子81′から1水平走査期間の映像
信号が読み出される。電荷転送素子81,81′か
ら読み出された映像信号は、加算回路9で加算さ
れ、接点11a側に閉じている切替スイツチ11
を介して図示しない処理回路に供給される。
電荷転送素子81,81′の映像信号の読み出し
と電荷転送素子82,82′の1水平走査期間の映
像信号の書き込みが完了すると、電荷転送素子8
,81′は再び上記のように映像信号の書き込み
を開始し、電荷転送素子82,82′は読み出しモ
ードとなる。これとともに、切替スイツチ11は
接点11bへ切替わる。
そこで、まず、入力端子102に読み出しクロ
ツクパルスが供給され、電荷転送素子82は書き
込み速度の2倍の速度で記憶された1水平走査期
間の映像信号の読み出しを行なう。この映像信号
がT/2の期間で読み出されてしまうと、次に、
入力端子102′に読み出しクロツクパルスが供給
され電荷転送素子102′からT/2の期間に1水
平走査期間の映像信号が読み出される。電荷転送
素子82,82′から読み出された夫々の映像信号
は、加算回路9′で加算され、切替スイツチ11
を介して図示しない処理回路に供給される。
以上のように、電荷転送素子81,81′と電荷
転送素子82,82′とが交互に書き込みモードと
読み出しモードとに切替えられ、切替スイツチ1
1から、固体撮像素子7の1水平走査期間の1/2
倍の1水平走査期間である映像信号が得られる。
なお電荷転送素子81,82,81′,82′のかかる
動作は先に示した第4図の動作に対応するもので
ある。
次に、電荷転送素子の動作を、第6図により、
さらに詳しく説明する。
ここでは、第5図の電荷転送素子81,81′に
ついて説明し、これら電荷転送素子を第6図aで
もつて模式的に示す。また、入力端子101,1
1′から供給されるクロツクパルスを夫々φ1
φ1′とする。
第6図において、これら電荷転送素子が、最初
のTの期間書き込みモードにあるとすると、この
Tの期間、クロツクパルスφ1,φ1′のタイミング
は固体撮像素子7における水平走査回路2(第2
図)の水平走査パルスの発生タイミングに同期し
ている。そこで、クロツクパルスφ1,φ1′のパル
スt1のタイミングで、電荷転送素子の入力端子aio
から映像信号の絵素成分が取り込まれ、以下順次
パルスt2,t3,…のタイミングで映像信号の絵素
成分が取り込まれるとともに、取り込まれた映像
信号の絵素成分は順次転送される。この動作が第
4図S1のMに相当する。
このようにしてTの期間が経過し、パルスto
取り込みが終つて電荷転送素子に1水平走査期間
の映像信号が記憶されると、まず、クロツクパル
スφ1の繰り返し周波数が2倍となり、パルスt1′,
t2′,t3′…のタイミングで電荷転送素子(この場
合、第5図の電荷転送素子81)における絵素成
分の転送が行なわれ、これとともに、絵素成分が
順次出力端子aputに読み出される。この動作が第
4図S2のRの前半に相当する。そしてT/2の期
間が経過してパルスto′での転送が終ると、電荷
転送素子からの1水平走査期間の映像信号の読み
出しが完了する。
この読み出し動作の間、クロツクパルスφ1′は
供給されないが、この読み出し動作が完了する
と、書き込み時の2倍の繰り返し周波数のクロツ
クパルスφ1′が供給され、同様にして、電荷転送
素子(この場合、第5図の電荷転送素子81′)で
は、パルスt1″,t2″,t3″…のタイミングで転送が
行なわれて映像信号の読み出しが行なわれる。こ
の動作が第4図S2のRの後半に相当する。
以上の動作は、第5図の電荷転送素子82,8
2′についても同様であつて、ただ、入力端子10
,102′に供給されるクロツクパルスは、入力
端子101,101′に供給されるクロツクパルス
より時間Tに相当する位置ずれがあり、電荷転送
素子82,82′の動作が夫々電荷転送素子81,8
1′よりも同じ時間Tだけ遅れる。このために、第
4図で示した動作が得られるのである。
ところで、第6図で示した動作から明らかなよ
うに、電荷転送素子から映像信号を読み出す場合
には、記憶されている絵素成分は、たとえば、ク
ロツクパルスφ1のパルスt1′,t2′,…,to′のタイ
ミングで順次転送されるわけであるが、第5図か
ら明らかなように、電荷転送素子の入力端子aio
には、常に固体撮像素子7から映像信号が供給さ
れているから、パルスt1′,t2′,…,to′により、
同時に、入力端子aioから映像信号の取り込みも
行なつている。
そこで、電荷転送素子から1水平走査期間の映
像信号が読み出されてしまつた後にも、パルス
t1′,t2′,…,to′によつて取り込まれた不要信号
が電荷転送素子に残留することになる。この不要
信号は、電荷転送素子の映像信号の取り込み時、
パルスt1,t2,…,toによつて転送されて出力端
子aputから読み出されることになる。
このように、電荷転送素子81,82,81′,8
2′は、映像信号の書き込み動作時、直前の読み出
し動作時に書き込まれた不要信号を出力する。
切替スイツチ11はかかる不要信号を除くため
に設けられたものであつて、電荷転送素子81
1′の書き込み時には、切替スイツチ11を接点
11b側に閉じ、これら電荷転送素子81,8
1′が出力する上記不要信号を除き、また、電荷転
送素子82,82′の書き込み時には、切替スイツ
チ11を接点11a側に閉じ、これら電荷転送素
子82,82′が出力する不要信号を除く。
なお、電荷転送素子81,82の入力側と電荷転
送素子81′,82′の入力側とに夫々切替スイツチ
を設け、書き込みモードにある電荷転送素子にの
み固体撮像素子7から映像信号を供給するように
構成しても、同様に上記の不要信号を除くことが
でき、また、この場合、切替スイツチ11に代え
て加算回路を用いることができる。
以上の実施例では、説明を簡明にするために、
映像信号の1水平走査期間(第3図および第4図
のT/2の期間)全体にわたつて固体撮像素子の
1つの水平絵素列からの信号が読み出されるもの
としたが、実際には、映像信号の1水平走査期間
にはブランキング期間が存在し、固体撮像素子に
おいては、このブランキング期間に相当する数だ
け、水平絵素列の絵素数を減じている。このよう
な固体撮像素子に対しては、たとえば、第3図の
Mにおいて、(1,1)〜(1,3)は絵素から
の信号ではない雑音成分が記憶されていることに
なる。しかし、読み出される映像信号(第3図の
R)の(1,1)〜(1,3)をマスクしてしま
うことにより、かかる雑音成分を除くことがで
き、このための手段は従来公知の技術で容易に実
現可能である。かかる雑音成分を除く他の方法と
しては、記憶装置(たとえば、第2図の8,8′)
の容量(すなわち、記憶可能な絵素成分の数)を
上記絵素減少分だけ減じ、映像信号の書き込み、
読み出しのタイミングをその分だけ遅らせればよ
い。かかるタイミングの設定が可能であること
は、半導体メモリの技術分野において周知であ
り、また、第6図の動作説明からも明らかであ
る。
第7図は本発明による固体撮像装置の他の実施
例を示す構成図であつて、31,31′,31″,31
は垂直走査線、41a,41b,4´1a,…,42b
は垂直信号線、51a,51b,51a′,…,52bは水
平スイツチ、6a,6b,6a′,…,6d′は出力端
子、121,121′,122,122′,13,1
3′は加算回路であり、第2図に対応する部分に
は同一符号をつけている。
この実施例は、単一の固体撮像素子を用いてカ
ラー映像信号を発生させるようにしたものであつ
て、第7図では固体撮像素子7のみを示し、第2
図や第5図で示した実施例と同様に用いる記憶装
置は省略している。
第7図において、固体撮像素子7の各絵素Pに
は、夫々所定の光透過特性の色フイルタ(図示せ
ず)が対応して設けられ、入射光はこれら色フイ
ルタを透過した色成分のみが絵素Pに照射され
る。絵素Pにはその受光量に応じた電荷が生じ
る。色フイルタとしては、通常、3種類あるいは
4種類の異なる色フイルタが用いられるが、この
実施例では、4種類の色フイルタが用いられるも
のとしている。
そこで、奇数番目の水平絵素列の奇数番目の絵
素P(すなわち、位置(1,1),(1,3),…,
(3,1),(3,3),…の絵素P)には第1の色
フイルタが対向して設けられ、これら水平絵素列
の偶数番目の絵素P(すなわち、位置(1,2),
…,(3,2),…の絵素P)には第2の色フイル
タが対向して設けられ、また、偶数番目の水平絵
素列の奇数番目の絵素P(すなわち位置(2,
1),(2,3),…,(4,1)(4,3),…の絵
素P)には第3の色フイルタが対向して設けら
れ、これら水平絵素列の偶数番目の絵素P(すな
わち、位置(2,2),…,(4,2),…の絵素
P)には第4のフイルタが対向して設けられてい
る。したがつて、位置(1,1),(1,2),
(2,1),(2,2)の絵素Pに対向する各色フ
イルタの配置と、位置(3,1),(3,2),
(4,1),(4,2)の絵素Pに対向する各色フ
イルタの配置とは同一である。
各垂直絵素列には4つの垂直信号線が設けら
れ、垂直絵素列の絵素Pは4つおき毎に4つのグ
ループ分けられ、同一グループの絵素Pは垂直ス
イツチVSを介して共通の垂直信号線に接続され
ているが、異なるグループの絵素Pが垂直スイツ
チVSを介して接続される垂直信号線は異なつて
いる。すなわち、1番目の垂直絵素列には、垂直
信号線410,41b,41a′,41b′が設けられ、2
番目の垂直絵素列には、垂直信号線41c,41d
1c′,41d′が設けられている(以下、同様)。垂
直信号線41aには1番目の垂直絵素列における第
1の絵素グループ内の位置(1,1)の絵素Pが
垂直スイツチVSを介して接続され、垂直信号線
1bには、同じく第2の絵素グループ内の位置
(2,1)の絵素Pが接続され、垂直信信号線4
1a′には、同じく第3の絵素グループ内の位置
(3,1)の絵素Pが接続され、さらに、垂直信
号線41b′には、同じく第4の絵素グループ内の
位置(4,1)の絵素Pが接続されている。他の
垂直絵素列についても、絵素Pと垂直信号線との
接続関係はこれと同様である。
垂直信号線41a,41b,41a′,41b′は水平走
査回路2から供給される水平走査パルスによつて
同時にオン状態となる水平スイツチ51a,51b
1a′,51b′を介して夫々出力端子6a,6b,6
′,6b′に接続され、垂直信号41c,41d,41c

1d′は同じく水平走査パルスで同時にオン状態
となる水平スイツチ51c,51d,51c′,51d′を介
して出力端子6c,6d,6c′,6d′に接続されて
いる。以下、同様に、奇数番目の垂直絵素列に対
する4つの垂直信号線は、夫々水平走査パルスに
よつて同時にオン状態となる水平スイツチを介
し、出力端子6a,6b,6a′,6b′に接続され、
偶数番目の垂直絵素列に対する4つの垂直信号線
は、同様にして、夫々出力端子6c,6d,6c′,
d′に接続されている。
一方、上から連なる4つの水平絵素列毎に、そ
れらの絵素Pに接続された垂直スイツチVSには
同一の垂直走査パルスが供給されて同時にオン状
態となる。
次に、この実施例の動作について説明する。
いま、垂直走査回路1が垂直走査パルスを出力
し、この垂直走査パルスが垂直走査線31,31′,
1,31に供給されると、1番目ないし4番
目の水平絵素列の各絵素Pに接続された垂直スイ
ツチVSが全てオン状態となり、位置(1,1)
の絵素Pに生じた電荷は垂直信号線41aに転送さ
れ、位置(1,2)の絵素Pに生じた電荷は垂直
信号線41cに転送されるというように、夫々の絵
素Pに生じた電荷は対応する所定の垂直信号線に
転送される。
これら絵素Pから垂直信号線41a,41b,4
1a′,…への電荷の転送が終ると、次に、水平走
査回路2は水平走査パルスの発生を開始し、ま
ず、水平スイツチ51a,51b,51a′,51b′に水
平走査パルスを供給してこれらをオン状態にす
る。このために、垂直信号線41a,41b,41a′,
1b′の電荷は、夫々同時に、水平スイツチ51a
1b,51a′,51b′を介して出力端子6a,6b
a′,6b′に供給される。
次に、水平走査回路2は水平スイツチ51c,5
1d,51c′,51d′に水平走査パルスを供給し、こ
れらをオン状態にする。このために、垂直信号線
1c,41d,41c′,41d′の電荷は、夫々同時に、
水平スイツチ51c,51d,51c′,51d′を介して出
力端子6c,6d,6c′,6d′に供給される。
このようにして、1番目ないし4番目の水平絵
素列に属する奇数番目の垂直絵素列の各絵素Pに
生じた夫々の電荷が出力端子6a,6b,6a′,6
′に、同じく偶数番目の垂直絵素列の各絵素Pに
生じた夫々の電荷が出力端子6c,6d,6c′,6
′に交互に供給される。この場合、出力端子6a
では、上記第1の色フイルタに対向した絵素Pか
らの電荷が時系列に得られ、これが色信号S1とな
り、同様に、出力端子6b,6a′,6b′では夫々
上記第3,第1,第3の色フイルタに対向した絵
素Pからの電荷が時系列に得られ、これらが夫々
色信号S3,S1′,S3′となる。また、出力端子6c
d,6c′,6d′では、夫々上記第2,第4,第
2,第4の色フイルタに対向した絵素Pからの電
荷が時系列に得られ、これらが色信号S2,S4
S2′,S4′となる。なお、かかる色信号を表わす符
号の添数字は絵素Pに対向する色フイルタの種類
を表わし、同一添数字の符号で表わされる色信号
は同種の色信号である。
以上の水平絵素列の全ての絵素に生じた電荷が
出力端子6a,6b,…,6d′に供給されると、固
体撮像素子7は1水平走査を完了し、次いで、垂
直走査回路1は垂直走査パルスを発生し、次に続
く4つの水平絵素列について同様の動作をなして
水平走査を行ない、以下、順次4つの水平絵素列
毎に水平走査を行なう。したがつて、出力端子6
,6b,…,6d′には、固体撮像素子7の1水平
走査を要する期間に等しい水平走査期間の色信号
が得られる。
出力端子6aからの色信号S1と出力端子6bから
の色信号S3とは加算回路121で加算され、出力
端子6a′からの色信号S1′と出力端子6b′からの
色信号S3′とは加算回路121′で加算され、出力端
子6cからの色信号S2と出力端子6dからの色信号
S4とは加算回路122で加算され、出力端子6c
からの色信号S2′と出力端子6d′からの色信号
S4′とは加算回路122′で加算される。また、加算
回路121,122の出力信号は加算回路13で加
算され、加算回路121′,122′の出力信号は加
算回路13′で加算される。
以上が固体撮像素子7の動作であるが、第7図
で示される4つの水平絵素列の水平走査の期間に
ついてみると、加算回路13からの出力信号S
は、1番目および2番目の水平絵素列について、
従来の固体撮像素子における水平走査と同様の水
平走査によつて得られたものであり、また、加算
回路13′から得られる出力信号S′は、3番目お
よび4番目の水平絵素列について、同じく従来の
固体撮像素子と同様の水平走査によつて得られた
ものである。しかも、1番目および2番目の水平
絵素列と3番目および4番目の水平絵素列の色フ
イルタの配置関係は同一であるから、かかる固体
撮像素子7は、1回の水平走査で同時に2つの水
平走査線を走査していることになる。したがつ
て、加算回路13,13′から得られる信号S,
S′は、第2図の実施例における出力端子6,6′
から得られる信号に対応し、固体撮像素子7にお
ける2つの連なる走査線を同時に走査することに
よつて得られる信号である。
そこで、加算回路13,13′の出力信号S,
S′は第2図あるいは第5図に示した実施例と同様
に、1/2の時間軸圧縮や加算などの処理がなされ、
固体撮像素子7の水平走査期間の1/2倍の水平走
査期間の映像信号が得られる。この映像信号は周
知の信号処理がなされてカラー映像信号が形成さ
れる。
この実施例においても、先に説明した実施例と
同様に、固体撮像素子7の水平走査期間を、得ら
れるカラー映像信号の水平走査期間の1/2倍とす
ることができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、こ
れら実施例において、説明を簡潔にするために、
本発明の要旨に関係しない回路は省いている。た
とえば、記憶装置の前段には、回路素子の特性に
応じて増幅器や不要雑音成分を除去するためのフ
イルタなどが設けられたり、また、第7図の実施
例では、適切な色再現性を得るために各色信号の
加算比を調整するための回路が設けられたり、さ
らには記憶装置8,8′として、半導体デジタル
メモリ回路を用いた場合のアナログ−デジタル変
換器やデジタル−アナログ変換器などが設けられ
たりするが、これらのものは省略した。
また、第3図,第4図および第6図の説明で
は、記憶容量(記憶される絵素成分の数)と固体
撮像素子の1水平絵素列当りの絵素数とが一対一
の関係にある場合であつたが、必ずしもこれに限
るものではない。つまり、固体撮像素子の各絵素
による映像信号のサンプリング数と記憶装置によ
る映像信号のサンプリング数とが同一でなくとも
よい。
さらに、以上の実施例では、固体撮像素子はそ
の1回の水平走査で2水平走査期間の映像信号を
同時に出力するものであつたが、一般に、固体撮
像素子が1回の水平走査でk(但し、kは2以上
の整数)水平走査期間の映像信号を同時に出力す
るようにし、記憶装置で時間軸圧縮して一連の映
像信号を得るように構成することができる。但
し、これら水平走査期間の映像信号毎に第2図あ
るいは第5図の準じて記憶装置を設け、これら記
憶装置は供給される映像信号を1/kに時間軸圧
縮するとともに、これら記憶装置の読み出しタイ
ミングを固体撮像素子の1水平走査期間Tの1/
k倍つつ順次づらしていかなければならない。
さらにまた、上記実施例では、1個の固体撮像
素子を用いた場合について説明したが、複数の固
体撮像素子を用い、かかる固体撮像素子を光学的
に適切につらして配置するとともに、同一の水平
絵素列を同一タイミングで走査するようにして
も、本発明は実現可能であることは容易に類推で
きる。
さらにまた、従来の固体撮像素子では、たとえ
ば、第1図において、奇数番目の水平絵素列を順
次走査して奇フイールドの映像信号が出力され、
次に、偶数番目の水平絵素列を順次走査して偶フ
イールドの映像信号が出力される、いわゆるイン
ターレース走査を行なうことができるように、垂
直走査回路1を作動させるものも多いが、本発明
においても、同様に、インターレース走査を行な
うように構成することができる。たとえば、第2
図に示した実施例において、1番目と3番目の水
平絵素列を同時に水平走査し、次に、5番目と7
番目の水平絵素列を同時に水平走査し、以下、奇
数番目の水平絵素列を2つづつ同時に水平走査す
ることによつて奇フイールドの映像信号を発生
し、それから、2番目と4番目の水平絵素列を同
時に水平走査し、次に、6番目と8番目の水平絵
素列を同時に水平走査し、以下、偶数番目の水平
絵素列を2つづつ同時に水平走査することによつ
て偶フイールドの映像信号を発生するように、各
水平絵素列に対する垂直走査線を設け、垂直走査
回路1の垂直走査パルス発生タイミングを設定す
ればよい。つまり、インターレース走査方式を採
用する場合には、一般に、固体撮像素子のA個お
きのB個の水平絵素列を同時に水平走査して水平
走査する水平絵素列を順次(A+1)Bだけ順次
づらしていくことにより、1フイールドの映像信
号を得るようにし、さらに、1フイールドの映像
信号が得られる毎に、水平走査する水平絵素列を
1つづつづらすことにより、次のフイールドの映
像信号が得られるようにし、このようにして得ら
れた映像信号は、1水平走査期間が固体撮像素子
の1水平走査期間Tは1/Bであり、(A+1):
1のインタレース走査方式となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、固体撮
像素子の水平走査に要する期間を、映像信号の1
水平走査期間の2倍あるいはそれ以上とすること
ができ、該固体撮像素子の水平走査回路の動作速
度を高めることなく、水平方向の絵素数が増加し
て再生画像の解像度を大幅に向上させ、上記従来
技術の欠点を除いて優れた機能の固体撮像装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の固体撮像素子の一例を示す構成
図、第2図は本発明による固体撮像装置の原理を
示すブロツク図、第3図および第4図は第2図の
記憶装置の動作例を示すタイミングチヤート、第
5図は本発明による固体撮像装置の実施例を示す
ブロツク図、第6図は第5図の記憶装置の動作例
を示すタイミングチヤート、第7図は本発明によ
る固体撮像装置の他の実施例を示す要部構成図で
ある。 7…固体撮像素子、8,8′,81,82,81′,
2′…記憶装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の絵素が2次元的に配列されてなり、P
    (ただし、PはP>Qなる整数)個の水平絵素列
    を同時に水平走査してP個の映像信号を同時に出
    力する固体撮像素子と、 該P個の映像信号を複数個ずつ加算してQ(た
    だし、Qは2以上の整数)個の映像信号を生成す
    る信号加算手段と、 該Q個の映像信号が夫々書き込まれ書込み速度
    のQ倍の速度で順番に読み出される記憶装置とを
    有し、 該固体撮像素子の1水平走査に要する期間の
    1/Qの水平期間の映像信号を得ることができる
    ように構成したことを特徴とする固体撮像装置。
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