JPH08251492A - 高速撮影装置 - Google Patents

高速撮影装置

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JPH08251492A
JPH08251492A JP7046920A JP4692095A JPH08251492A JP H08251492 A JPH08251492 A JP H08251492A JP 7046920 A JP7046920 A JP 7046920A JP 4692095 A JP4692095 A JP 4692095A JP H08251492 A JPH08251492 A JP H08251492A
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lines
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Shigeru Yamada
茂 山田
Masataka Tsuji
政孝 辻
Kenji Mitsui
健司 三井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速撮影装置で撮影した画像を簡単な構成で、
しかも効率よく保存できるようにする。 【構成】多数の光電変換素子30を2次元に配列して面
撮像センサ3を構成し、この面撮像センサ3の光電変換
素子群を複数列毎にブロック化して複数のブロックB1
〜B16に区画し、各ブロックB1 〜B16の光電変換素子
列をライン走査してビデオ信号を出力する。そして、各
ブロックの光電変換素子列のラインを選択して並列にラ
イン走査させる走査手段21と、この走査手段21をド
ライブさせる駆動回路5と、前記ビデオ信号を圧縮させ
る圧縮部8と、圧縮されたビデオ信号を画像データとし
て保持しておく画像データ記録装置10とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速ビデオカメラや高速
ビデオシステムに組み込まれる高速撮影装置に係り、特
に動画像を高速で撮影し、得られた画像データを圧縮
し、保持しておく高速撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速ビデオカメラや高速ビデオシステム
には、動画像を高速で撮影する高速撮影装置を組み込ん
だものがある。この高速撮影装置は、動く物体の撮影を
行なう面撮像センサとして例えば固体撮像素子が用いら
れ、この固体撮像素子は、撮影の最小単位である1フレ
ーム分の静止画を順次連続させることにより動画像を得
るようになっている。
【0003】従来の高速撮影装置において、1フレーム
を高速に撮影する方法として、フレームの読み出し周波
数を高速にしたり、読み出す画素(ピクセル)数を少な
くしたり、あるいは二次元に配列された光電変換素子群
(画素群)を並列に読み出す方法がある。
【0004】このうち、二次元配列された光電変換素子
群を並列に読み出し高速化を図る手段として、光電変換
素子群を複数列毎にブロック化(以下、列ブロックとす
る)し、各列ブロックを1つのセンサとみなして各列ブ
ロックの連続する走査線を並列にライン走査して読み出
す面撮像センサが開発されている。
【0005】図15に面撮像センサを用いて構成され
た、垂直ライン256本のセンサを16のブロックに分
け、16本の連続したラインを並列に出力するタイプの
高速撮影装置の読み出し例を示す。図中のB1〜B16
が列ブロックであり、それぞれが16本の走査ラインと
して構成されている。図15では、1回のライン走査に
より、B1ブロックから16ライン並列に読み出し、こ
の16ライン並列読み出しが終了すれば、順次B2ブロ
ック、B3ブロック、・・・・と切り替え、B16ブロ
ックの16本のラインの並列読み出しで1画面(フレー
ム)分の走査が終了する。このライン走査による出力信
号はVTRや半導体メモリに一旦記憶された後に、受像
CRTモニタで同じレートの走査が行なわれて映像が再
生表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】高速撮影装置で撮影し
た画像をデジタル化して、画像データとして伝送した
り、記憶蓄積したりできると大変便利である。しかし、
画像をそのままデジタル化すると、情報量が膨大にな
り、経済的な側面からこれを行なうことは難しかった。
【0007】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、圧縮手段を用いて画像情報を圧縮させることで、
効率的に画像情報を保存しておくことができる高速撮影
装置を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明の他の目的は、前記画像情報
の圧縮をより単純な構成で行なうことにある。
【0009】さらに、本発明の他の目的は、動画像を高
速撮影すると共に高速撮影しても高画質の画像が得ら
れ、かつ全画面読み出しと部分(画面)読み出しで異な
るフレーム速度が得られる高速撮影装置を提供すること
にある。
【0010】さらにまた、本発明の他の目的は、面撮像
センサの部分読み出し時に列ブロックを構成するライン
走査数を減少させてより一層の高速化を図った高速撮影
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高速撮影装
置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載
したように、多数の光電変換素子を2次元に配列して面
撮像センサを構成し、この面撮像センサの光電変換素子
群を複数列毎にブロック化して複数のブロックに区画
し、各ブロックの光電変換素子列をライン走査してビデ
オ信号を出力する高速撮影装置において、前記各ブロッ
クの光電変換素子列のラインを選択して並列にラインを
走査させる走査手段と、この走査手段をドライブさせる
駆動回路と、前記ビデオ信号を圧縮させる圧縮手段と、
圧縮されたビデオ信号を画像データとして保持しておく
データ保持手段とを設けたものである。
【0012】また、請求項2に記載したように、走査手
段は、前記各ブロック共通番目の光電変換素子列のライ
ンを選択して並列にライン走査させるものである。
【0013】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る高速撮影装置は、請求項3に記載したよう
に、面撮像センサの1/N(Nは2以上の整数)の選択
対象領域をライン走査する際、上記選択対象領域のブロ
ックをそれぞれN個ずつの小ブロックに区分けすると共
に、走査手段は、各小ブロック共通番目の光電変換素子
列のラインを選択して並列にライン走査させるものであ
る。
【0014】さらに、請求項4に記載したように、走査
手段は、垂直走査回路と水平走査回路とからなり、上記
垂直走査回路及び水平走査回路は各ブロックあるいは各
小ブロックの共通番目の光電変換素子列を選択して並列
にライン走査させ、かつ選択する走査ラインを逐次切り
換えるように設定したり、請求項5に記載したように、
走査手段は、各ブロックの光電変換素子群の共通位置の
ラインを選択し、ラインの途中の予め決められた位置か
らライン走査開始を可能に設定したものである。
【0015】
【作用】駆動回路によってドライブされた走査手段は、
各ブロックの光電変換素子列のラインを各ブロックライ
ンを順次選択して並列にライン走査させビデオ信号を得
る。このビデオ信号は、圧縮手段によって情報の中の様
々な冗長分が削除され、その結果ビデオ信号は、より少
ないデータ量であるにもかかわらず、できるだけ忠実に
画像を表すことのできる画像データとして保持手段によ
り保持することができる。なお、走査手段は、各ブロッ
クの共通番目のラインを選択して並列にライン走査させ
ると、より単純な構成で画像圧縮を行なうことができ
る。
【0016】また、部分読みだし時にブロックの構成を
変更させる一方、このブロックの構成の変更に伴って読
み出すライン数を変更させ、かつ部分読みだし時にも全
画面読み出し時と同じ並列ライン数で出力させることが
できるから、1種類の装置で異なるフレーム速度の画像
が得られる。また、部分画面読み出し時には全ての出力
は有効映像信号となるので、動画像を効率的に高速撮影
することができ、高速撮影しても高画質の画像が得られ
る。また、部分読み出し時にも全画面読み出し時と同じ
並列ライン数で出力され、かつ全ての出力が有効映像信
号であるから、後段側の信号処理装置は、全画面読み出
しも部分画面読み出しも、各ブロックの共通番目の光電
変換素子列ラインを選択して並列にライン走査されるの
で、全体のアウトライン画像は1本あるいは少ない並列
ライン走査で得られ、一層高速化が図れる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る高速撮影装置の実施例に
ついて添付図面に基づいて説明する。
【0018】図1は、本発明の高速撮影装置を高速ビデ
オシステムに適用した例を示す概略ブロック図であり、
この高速ビデオシステムは動く物体を高速度で撮影可能
な撮影カメラ1を有する。この撮影カメラ1は、対物光
学系2を介して動く物体を撮影する面撮像センサ3を備
え、この面撮像センサ3は、二次元的に配列された光電
変換素子群(画素群)を並列にライン走査して読み出す
ものである。また、撮影カメラ1は、面撮像センサ3か
らの出力ビデオ信号を増幅させる増幅器群4、面撮像セ
ンサ3の駆動回路5を内蔵している。
【0019】撮影カメラ1からは、図2に示すように、
例えば16本のアナログビデオ信号(N1〜N16)が
増幅器群4で増幅されて並列に出力されるようになって
おり、出力されたアナログビデオ信号は、A/D変換器
6によりデジタルビデオ信号に変換されて画像記録メモ
リ7に連続的に入力される。
【0020】画像記録メモリ7は、基本的最低限(例え
ば、2画面相当、この画面相当数は必要に応じて変更可
能)の容量を備えたメモリ部を有している。すなわち、
本実施例では、画像記録メモリ7のメモリ部は、圧縮用
メモリと画像記録用メモリを兼用する、出力ラインに相
当したペアのメモリ7A1〜7P1及びメモリ7A2〜
7P2とを備えている。
【0021】例えば、メモリ7A1〜7P1に16チャ
ンネルのデジタルビデオ信号が1画面の画像データ(M
番目)として記録されていると、面撮像センサから読み
出され、A/D変換器6から送られるM+1番目の画像
データに相当する16チャンネルのディジタルビデオ信
号は、メモリ7A2〜7P2側に記録される。
【0022】画像記録メモリ7に記憶された画像データ
を圧縮処理して後述する画像データ記録装置に記憶させ
ておきたい場合、メモリ7A1〜7P1に保持された画
像データは圧縮手段である圧縮部8に送られる。
【0023】圧縮部8は、圧縮処理を行なう圧縮処理用
LSI8A〜8Pを備えている。
【0024】圧縮部8による圧縮処理は、画像データに
含まれる様々な冗長度を削除して画像情報量を減らすも
のであり、削除したい冗長度によって様々な手段が公知
であるが、その前段階として、画像データをあるエリア
の画素毎のデータ、例えば本実施例の場合、図3に示さ
れるように、8×8の画素のデータ毎にブロック化し
て、このブロックを処理単位(図中1〜M)として、こ
の処理単位内をランダムアクセスして圧縮処理を行な
う。例えば水平画素が64である総画素数64×64の
光電変換素子群(画素群)をライン走査して読み出され
た画像データをそれぞれ順番に1、2、・・・、64
(1ライン)、・・・、4033、・・・、4096
(64ライン)とすると、処理単位は、図4に示される
ように、連続したラインの画像データとなることが必要
である。
【0025】並列に出力された画像データは、図2に示
されるように、並列出力数分あるメモリ7A1〜7P1
(本実施例の場合16個)に一旦保持(ストア)された
後で読み出され、8×8にブロック化された画素データ
を処理単位として種々の圧縮処理が圧縮処理用LSI8
A〜8Pで並列に行なわれる。圧縮処理を高速に行なう
ため、圧縮処理用LSIは、ビデオカメラの1画素の読
み出される速度と同程度の処理スピードを持つことが要
求されるが、画素データが並列に読み出されるため、1
画面の読み出し時間内に処理を終了させるために、複数
個の圧縮処理用LSI8A〜8P(本実施例の場合16
個)を使用して1画面を分割して処理している。
【0026】圧縮処理された画像データは、各LSI8
A〜8Pにより並列処理された後、順次処理データ記録
メモリ9A〜9Pで一旦保持され、データ保持手段であ
るHDDやICメモリ等の画像データ記録装置10に記
録される。
【0027】上述した圧縮処理は、1画面の読みだし時
間内に終了するとすれば、次の画面(M+2番目)が送
られてくるまでに、メモリ7A2〜7P2に記録された
画像データを圧縮処理用LSI8A〜8Pで処理し(送
られた画像データは、メモリ7A1〜7P1に記録され
る)、以下、入力される画像データの記録及び圧縮処理
に使用されるメモリをメモリ7A1〜7P1とメモリ7
A2〜7P2で交互に切換えれば、面撮像センサ3から
読み出された画像を連続して圧縮処理することができ
る。
【0028】一方、画像データを直接画像表示したい場
合、メモリ7A1〜7P1あるいはメモリ7A2〜7P
2に記憶された画像データは、フレームメモリ11に1
画面のデータとして再構成されて書き込まれ、このフレ
ームメモリ11により時系列的に読み出され、撮像時の
速度より低速の連続画像としてフレーム画像を再生す
る。このフレーム画像のデジタルデータはD/A変換器
12によりアナログデータに変換されて映像モニタ13
に入力され、画像表示される。
【0029】また、画像データ記録装置10に記録され
た画像データを呼び出して画像を再生したい場合、画像
データ記録装置10に記録された画像データは、順次処
理データ記録メモリ9A〜9Pに書き込まれる。そして
圧縮処理用LSI8A〜8Pによって、今度は伸長処理
されて圧縮処理用メモリ8a〜8pを介して画像記録メ
モリ7に書き込まれる。そして画像データは、上述した
処理を繰り返してフレーム画像として再生され、映像モ
ニタ13によって画像表示される。
【0030】ところで、高速ビデオシステムのシステム
全体の作動コントロールや細部の動作コントロールはマ
イコンやCPU等から構成されるコントロール部14で
行なわれる。このコントロール部14には、後述するブ
ロック選択アドレス発生回路15及び書き込みアドレス
発生回路16がバス構成を介して接続されると共に、圧
縮部8、処理データ記録メモリ9、画像データ記録装置
10、及びフレームメモリ11がバス構成を介して接続
されている。また、コントロール部14には、図示しな
い動作センサからのセンサ信号が入力され、このセンサ
信号を入力してコントロール部14は、システム全体の
制御の他に撮影カメラ1に内臓された面撮像センサ3の
ブロック選択制御、画像記録メモリ7を読み出しフレー
ムメモリを再構築させる制御などを行なう。符号15は
ブロック選択アドレス発生回路であり、このアドレス発
生回路15で後述する出力ブロックを選択するようにな
っている。
【0031】なお、面撮像センサ3の出力ブロック選択
機能は、面撮像センサ3側に持たせることもできる。こ
の場合、動作センサは不要となる。また、面センサに変
えて2組以上のラインセンサを組み合わせてもよい。
【0032】また、書き込みアドレス発生回路16は、
画像記録メモリ7に必要なデータを書き込むために、そ
のデータの書き込みアドレスを高速で発生するようにな
っている。なお、画像記録メモリ7からの画像データの
読み出しは比較的低速であり、また、読み出し順が一定
ではないので、前述したようにCPU等のコントロール
部14が読み出しアドレスを発生させている。
【0033】一方、撮影カメラ1に組み込まれる面撮像
センサ3は画像の蓄積や読みだし可能な固体撮像素子1
7からなり、この固体撮像素子17は駆動回路5からの
ドライブ信号により駆動され、読み出しが開始される。
駆動回路5は、例えば25MHz のクロックからのクロッ
クパルスにより駆動される。
【0034】また、固体撮像素子17は、図5に示すよ
うにMOS型半導体素子からなるフォトダイオード等の
光電変換素子を多数二次元配列して構成される撮像面
(受光面)20と、光電変換素子群をライン走査させる
走査手段21と、この走査手段21をドライブさせる駆
動回路5と、撮像面20の走査により他チャンネルアナ
ログビデオ信号S1 〜S16を選択して出力する出力選択
回路22とを有する。また、走査手段21は垂直行ブロ
ック選択シフトレジスタを構成する第1の走査回路とし
ての垂直走査回路24と水平列ブロック選択シフトレジ
スタ及び列シフトレジスタを構成する第2の走査回路と
しての水平走査回路25とを有し、さらに、垂直走査回
路24は面撮像センサ3の選択対象領域20aを効率的
に選択して走査させるために、図5において上部及び下
部領域の第1の垂直走査回路26a、26bと中央領域
の第2の垂直走査回路27とに区画される。
【0035】ところで、固体撮像素子17は図6に示す
ように、画素(ピクセル)を構成する光電変換素子30
を例えば266個の水平列R1 、R2 ・・・R266 と2
56個の垂直行C1 、C2 ・・・C256 (図5参照)に
二次元配列してフォーマット化された撮像面20を形成
する一方、撮像面20は縦列方向に沿って例えば16の
ブロックB1 、B2 ・・・B16に区分される。
【0036】区分された各ブロックB1 〜B16は横方向
の水平方向に複数行、例えば16行の光電変換素子列が
形成され、各光電変換素子列により16本(16行)の
走査線(ライン)が各ブロックB1 〜B16毎に構成され
る。ブロックB1 、B2 ・・・、B16の各共通番目の走
査線は垂直および水平走査回路24、25により並列に
ライン走査されて読み出され、出力選択回路22から多
チャンネル、16本のアナログビデオ信号S1 、S2
・・、S16が出力されるようになっている。
【0037】具体的には、面撮像センサ3の固体撮像素
子16の第1回目の読み出しは、ブロックB1 〜B16
各第1番目のラインから同時に並列に16本のラインが
走査され、以後図7に示すように、第2番目、第3番
目、・・・第16番目のラインがライン走査により順次
読み出され、第16番目のラインのライン走査の完了に
より1フレーム分(1画面分)の企画面読み出しが終了
するようになっている。
【0038】二次元配列の光電変換素子30のうち、水
平方向の光電変換素子数が垂直方向の光電変換素子数よ
り10個ほど多いのは、ノイズに対する余裕度を持たせ
るためである。
【0039】また、撮像面20はブロックの走査方向に
も図5に示すように例えば5つのライン走査開始点H1
(第1画素)、H2 (第65画素)、H3 (第97画
素)、H4 (第129画素)、H5 (第193画素)を
有する。
【0040】また、駆動回路5から出力されて水平走査
回路25に入力される水平クロックパルスHC1 、HC
2 は水平方向の266個の光電変換素子30のある画
素を読み出すとき、1画素づつ読み出すタイミングとし
て使われる。この水平クロックパルスHC1 、HC
2 は、水平シフトレジスタ同期パルスH1 、H2
3 、H4 、H5 のいずれかにより水平方向の読み出し
が開始されたとき、この開始時点からHC1 、HC2
クロックパルスで画素の読み出しが行なわれる。このク
ロックパルスHC1 、HC2 は各々例えば12.5MHz
で180°位相が異なっており、水平走査速度は25MH
z となる。
【0041】次に、高速ビデオシステムの動作の概要を
説明する。
【0042】この高速ビデオシステムは図1に示す撮影
カメラ1のカメラ操作により、カメラの対物光学系(レ
ンズ系)2を通して面撮像センサ3に被写体が結像され
る一方、対物光学系2とは別系統の図示しないレンズを
通して同じ被写体が図示しない動作センサにも結像され
る。
【0043】動作センサは被写体の動きのある部分をセ
ンサ信号としてCPU等のコントロール部14に出力す
る。コントロール部14はこのセンサ信号を解析し、面
撮像センサ3の選択すべきブロックと選択されたブロッ
ク読み出し順、及び切り替えタイミングを算出し、ブロ
ック選択アドレス発生回路15に指示する。
【0044】ブロック選択アドレス発生回路15は、駆
動回路5を介して面撮像センサ3が出力すべきブロック
を次々に選択し、指示する。ブロック選択アドレス発生
回路15が駆動回路5を兼ねるようにしてもよい。
【0045】読み取り指示を受けた面撮像センサ3の各
ブロックB1 〜B16の共通番目の光電変換素子列ライン
が走査手段21により選択され、選択された16本のラ
インは並列にライン走査される。
【0046】撮影カメラ1から出力された16本の並列
アナログビデオ信号は、各A/D変換器6によりデジタ
ルビデオ信号に変換される。このビデオ信号は画像記録
メモリ7(メモリ7A1〜7P1、あるいはメモリ7A
2〜7P2)に順次記録されるが、その記録場所はコン
トロール部14により制御される書き込みアドレス発生
回路16で指定される。画像記録メモリ7は一部リセッ
トしてから記録することができるが、前画面の一部の記
録を一部変更することもできる。前画面の一部変更は、
画像記録メモリ7にストアされた静止状態の画像の一部
だけを撮影カメラ1から出力される画像変化が生じたブ
ロック画像と置換させるもので、置換されたブロック画
像以外は前画面の画像が採用されて1つのフレーム画像
が構成される。
【0047】画像記録メモリ7(メモリ7A1〜7P1
に記録された画像データを圧縮するとする)に記録され
た画像を圧縮処理して保存したい場合の、このメモリ7
A1〜7P1には、それぞれブロックB1 〜B16の各第
1番目のラインの画像データが保持され、以後2番目、
3番目、・・・、16番目のラインの画像データが保持
される。このときのメモリ7A1における画像データの
格納状態を図8に示す。図中D1〜D16は、ブロック
B1の16本のラインからの画像データである。図8に
示されるように、圧縮処理用メモリ7A1にはブロック
B1の16本のラインからの画像データが連続に格納さ
れ、以下メモリ7B1〜7P1にも同様に、画像データ
が連続的に格納される。
【0048】すなわち、圧縮処理を行なう前段階として
8×8のブロック化を行なう際に、従来のB1ブロック
から16ライン並列に読み出し、この16ライン並列読
み出しが終了すれば、順次B2ブロック、B3ブロッ
ク、・・・・と切り替え、最後にB16ブロックの16
本のラインを並列に読み出す方式では、並列に読み出さ
れた画像データをライン毎に連続的な状態に並べ換える
か、各圧縮処理用LSI8A〜8Pのアクセスを制御す
る制御回路を設ける等の方法があるが、本実施例の場
合、各ブロックB1〜B16の1番目のラインを並列に
読み出し、以下、順次2番目、3番目、…、と切り替
え、最後に各ブロックB1〜B16の16番目のライン
を並列に読み出す方式では、その読み出しの終了時に
は、ライン走査からの画像データがライン毎に連続的な
状態でそれぞれメモリ7A1〜7P1に保持されてい
る。つまり、各圧縮処理用LSI8A〜8Pに対する各
画像データのマッチングが自動的に行なわれている。し
たがって、画素データの並べ変えを行なわずに、また制
御回路を設けることなしに圧縮処理を行なうことができ
る。
【0049】一方、画像データを記録しない場合や、画
像データ記録装置10から呼び出された画像データを再
生する場合には、画像記録メモリ7に記録されたブロッ
ク画像データは、コントロール部14からの指示により
フレーム画像となるような順序でフレームメモリ11に
転送される。再生画像信号はD/A変換器12でアナロ
グビデオ信号に変換されて映像(テレビ)モニタ13に
表示される。
【0050】次に、この撮影カメラ1により固体撮像素
子17の撮像面20に記録された画像の読み出しについ
て説明する。
【0051】初めに、固体撮像素子17の撮影面20を
全面走査する場合、図5に示すように、クロック18で
駆動される駆動回路5からのドライブ信号として垂直リ
セットパルスVRと垂直シフトレジスタクロックパルス
VCが垂直走査回路24に送られ、この垂直走査回路2
4を駆動させる。垂直走査回路24は垂直リセットパル
スVRによりリセットされ、垂直シフトレジスタクロッ
クパルスにより各ブロックB1 〜B16の共通番目のライ
ン(第1番目のライン)Y1 ,Y17,Y33,Y49
65,Y81,Y97,Y113 ,Y129 ,Y145 ,Y161
177 ,Y193 ,Y209 ,Y225 ,Y241 を選択し、各
ブロックB1 〜B16の第1番目のラインの画像走査動作
を可能にする。
【0052】また、駆動回路5から水平走査回路25に
水平リセットパルスHRと水平シフトレジスタ同期パル
スH1 (第1画素スタート)が送られ、水平走査回路2
5が駆動される。水平走査回路25は水平リセットパル
スHRによりセットされ、水平シフトレジスタ同期パル
スH1 により第1画素から順次走査が開始される。
【0053】これにより、固体撮像素子17の撮像面2
0に記録された画像は選択された各ブロックB1 〜B16
の第1番目のラインの第1画素R1 から、16(行)本
の走査線に沿って並列に同時走査され、この並列ライン
走査により得られたアナログビデオ信号S1 、S2 ・・
・S16は出力選択回路22から出力される。
【0054】ところで、駆動回路5には水平カウンタが
設けられており、256画素を水平走査した時点で水平
リセットパルスHRを水平走査回路25に送って水平走
査を一旦終了させる。次に垂直シフトレジスタクロック
パルスVCを垂直走査回路24に送り、各ブロックB1
〜B16の第1番目のラインの動作可能を一旦終了させ、
ブロックの読み出しラインを垂直行方向にスキップさせ
る。そして、各ブロックB1 〜B16の第2番目のライン
2 ,Y18,Y34,Y50,Y66,Y82,Y98,Y114
130 ,Y146 ,Y162 ,Y178 ,Y194 ,Y210 ,Y
226 ,Y242 を選択し、この第2番目のラインの動作を
可能とする。
【0055】この後、駆動回路5から水平走査回路25
に第1画素スタート用の水平シフトレジスタ同期パルス
1 を送って各ブロックB1 〜B16の第2番目のライン
の読み出しを開始する。
【0056】以後、順次上述した動作を繰り返して各ブ
ロックのn番目のラインの読み出しを次々と行なう。各
ブロックB1 〜B16の最終(第16番目の)ラインの読
み出し終了後に駆動回路5から垂直リセットパルスV
R、垂直シフトレジスタクロックパルスVCを垂直走査
回路24に送り、1フレームの動作が終了し、次の撮像
面20の画像処理のために、各ブロックB1 〜B16の第
1番目のラインが再び選択され、動作が可能となる。
【0057】固体撮像素子17の出力選択回路22は、
動作可能な各ブロックB1 〜B16にそれぞれ対応した1
6本の走査線分のアナログビデオ信号S1 、S2 ・・・
16を図示しないA/Dコンバータに同時に出力するよ
うになっている。動作可能となっていない各ブロックB
1 〜B16の非選択ラインは、画像走査の影響を受けず、
入射光に対応して電荷を蓄積している。
【0058】次に、固体撮像素子17の撮像面20から
撮像エリアである選択対象領域20aを選択して走査
(画像処理)する場合を説明する。
【0059】撮像エリアとしてはブロックB5 〜B12
矩形部分(撮像面の1/2の選択対象領域)を読み出す
場合を例にとる。
【0060】この部分読み出しの場合には、クロック1
8により駆動される駆動回路5から垂直走査回路24に
垂直走査選択信号VSを出力し、垂直走査回路24を選
択して、第1垂直走査回路26a,26bの走査を停止
させるとともに、中央領域の第2垂直走査回路27のみ
を動作させる。
【0061】その際、第2垂直走査回路27により動作
される固体撮像素子17の各ブロックB5 〜B12は、図
9に示すようにそれぞれ2つの小ブロックB5 A ,B
5 B 〜B12A ,B12B に区画され、各ブロックを構成す
るライン数を変更させている。
【0062】すなわち、固体撮像素子17の撮像面20
の1/2を選択対象領域20aとして選択した場合に
は、選択された各ブロックをN個の小ブロックに区画す
ればよい。この場合には、ブロックを構成するライン数
は1/Nに減少する。例えば、撮像面全体の1/4を読
み出す場合には、各ブロックを4つの小ブロックに区分
けし、各小ブロックを構成するライン数を4本とすれば
よい。
【0063】図9に示す固体撮像素子17の部分読み出
しにおいては、選択対象領域20aのブロックB5 〜B
12をそれぞれ2つの小ブロックB5 A ,B5 B
12A ,B12B に分けたので、選択対象領域20aの小
ブロック数は全画面読み出し時の全体のブロック数を等
しく、各小ブロックB5 A ,B5 B 〜B12A ,B12B
ライン走査回数を全画面読み出しの16回から8回に半
減させることができる。
【0064】また、選択対象領域20aのブロックB5
〜B12をそれぞれ2つの小ブロックB5 A ,B5 B 〜B
12A ,B12B に分けてブロックの構成を変化させたの
で、部分画面読み出し時にも全画面読み出し時と同じ並
列ライン数が得られ、読み出しライン数を変えることな
く出力選択回路22から16本のアナログビデオ信号を
出力させることができる。
【0065】この場合、出力選択回路22は図10に示
すように、3種類のセレクタ31,32,33を組み合
わせて構成すればよい。各セレクタ31〜33は垂直走
査回路24からの走査ライン選択信号により駆動制御さ
れる。各セレクタ31〜33のうちAセレクタ31は
「16 to 1」セレクタで16本の出力から1本が選択
され、Bセレクタ32は「2 to 1 」セレクタ、Cセレ
クタ33は「8 to 1 」セレクタである。
【0066】しかして、固体撮像素子17の選択対象領
域20aを部分読み出しする場合には、駆動回路5から
出力される垂直走査選択信号VSにより第1垂直走査回
路26a,26bの走査を停止し、第2垂直走査回路2
7のみ動作させる。
【0067】第2垂直走査回路27は、駆動回路5から
出力される垂直走査リセット信号VRによりリセットさ
れ、垂直クロックパルスVCにより、小ブロック
5 A ,B5 B 〜B12A ,B12B の各第1番目のライン
65,Y73、Y81,Y89、Y97,Y105 、Y113 ,Y
121 、Y129 ,Y137 、Y145 ,Y153 、Y161 ,Y
169 、Y177 ,Y185 が選択される。
【0068】一方、水平走査回路25は、水平走査リセ
ット信号HRによりリセットされ、水平開始位置選択信
号H1 ,H2 ,H3 ,H4 ,H5 により選択された走査
開始位置により、水平クロックパルスHC1 、HC2
よって走査される。駆動回路5の水平カウンタにより予
め設定された数の水平クロックパルスHC1 、HC2
カウントされると、水平走査リセット信号HRが出力さ
れて水平方向がリセットされる一方、垂直クロックパル
スVCが第2垂直走査回路27に出力され、第2垂直走
査回路27は、選択ラインを切り替えて小ブロックB
5 A ,B5 B 〜B12A ,B12B の各第2番目のラインY
66,Y74、Y82,Y90、Y98,Y106 、Y114
122 、Y130 ,Y138 、Y146 ,Y154 、Y162 ,Y
170 、Y178 ,Y186 が選択される。そして、水平走査
回路25が同様に動作して小ブロックの各第2番目のラ
イン走査が行なわれる。
【0069】各小ブロックB5 A 、B5 B 〜B12A 、B
12B のライン走査が終了すると、以後同様の走査が順次
繰り返される。最終の第8番目の選択ラインのライン走
査が終了すると、駆動回路5の垂直カウンタにより垂直
走査リセット信号VRが出力され、次のフレーム画像の
ための読み出し準備に入る。
【0070】また、駆動回路5から、垂直クロックパル
スVCを連続して与えることで、垂直走査をスキップし
て読み出すことができる。例えば、垂直クロックパルス
VCを2パルス連続して与えれば、読み出し速度が2倍
で荒く読み出すことができる。 小ブロックB5 A ,B
5 B 〜B12A ,B12B の各共通番目のラインをライン走
査させた出力信号は出力選択回路を経て多チャンネル1
6本のアナログビデオ信号として出力端子S1 〜S16
ら出力される。
【0071】出力選択回路22は垂直走査回路24に選
択された各ブロック(あるいは小ブロック)の共通選択
ラインからの出力を出力端子S1 〜S16から出力させる
回路である。出力選択回路22でのライン選択は、垂直
走査回路24から出力される走査ライン選択信号により
作動制御されるセレクタ31、32、33の切り替えに
より行われる。
【0072】この出力選択回路22は、図10に示すよ
うに、1つの出力端子より1つの所定のブロックあるい
は小ブロックのラインを出力する構成、例えば、出力端
子S1 から、全画面読み出し時にはブロックB1 の16
ラインを出力し、部分画面読み出し時には小ブロックB
5 A の8ラインのアナログビデオ信号を出力するように
なっている。
【0073】また、固体撮像素子17の全画面読み出し
時や部分読み出し時に、垂直走査回路24に出力される
垂直クロックパルスVCにより、各ブロックのラインは
図11(A)に示すように1本が選択され、選択された
ラインが水平走査回路25で1画素(ピクセル)づつ順
次選択されてライン走査されるが、駆動回路5から垂直
走査回路24に出力されるライン選択信号(垂直クロッ
クパルスに相当する信号)により、複数のライン、例え
ば図11(B)に示すように2本のラインを同時に選択
し、選択された2本のラインの画素を水平走査回路25
で交互に選択し、水平走査を順次行なうことにより、複
数のラインを1つの出力端子から出力させるようにして
もよい。
【0074】さらに、固体撮像素子17の読み出しにお
いて、水平走査回路25により、水平開始位置選択信号
1 、H2 、H3 、H4 、H5 を適宜選択することによ
り、ラインの読みだし開始位置が適宜選択され、図12
に示すように、種々の部分読み出しが可能になる。例え
ば、水平開始位置選択信号を選択することにより、各ブ
ロックB1 〜B16のラインの途中1/2の位置から読み
出すことができ、また、H5 の選択により他の位置から
読み出しを開始させることができる。ラインの読み出し
画素数は水平カウンタでカウントされるので、このカウ
ントによりラインの読み出し開始位置を定めることがで
きる。
【0075】図12に示す固体撮像素子の部分読み出し
と、図9に示す部分読み出しとを組み合わせることによ
り、固体撮像素子17の局所読み出しをより高速で行な
うことも可能になる。
【0076】実験結果 駆動回路5を基準クロック25MHz で駆動させた場合、
以下の性能を確認できた。
【0077】
【表1】
【0078】さらに、ブロックの分け方として前述の例
をダイオードで左右に2分けし左右方向に32ライン読
み出すことも可能である。
【0079】図13及び図14は、高速撮影装置に備え
られる出力選択回路22の他の例(符号22A)を示す
ものである。
【0080】図10に示す出力選択回路22は3種類の
セレクタ31,32,33の存在により、出力選択回路
22内の信号パスが種々異なり、各ブロックの256本
のラインが一様でない。各ラインからの出力負荷が一様
でないことによりアナログビデオ信号の出力に不都合が
生じる恐れがある。
【0081】図13及び図14は、固体撮像素子17の
各ラインからの出力負荷を等しくした出力選択回路22
Aを提供するものである。
【0082】図13では、説明を容易にするめ、固体撮
像素子17を16ライン、4ブロックB1 〜B4 に分割
し、4出力の構成例を原理的に示している。
【0083】この出力選択回路22Aに備えられるセレ
クタ35は「4to1」セレクタだけである。また、図1
4において、数字1、2、3、4は全画面読み出し時の
走査回数を示し、出力端子S1 〜S4 のいずれかにより
出力されることを示している。丸印の数字、は、部
分画面読みだし時の走査回数をそれぞれ示している。
【0084】固体撮像素子17の全画面読みだし時に
は、第1回目のライン走査で各ブロックB1 〜B4 の第
1番目のライン(ライン番号1、5、9、13)が出力
端子S1 〜S4 より出力される。以下、ライン番号はN
o.を付して表す。
【0085】第2回目のライン走査では、出力端子S1
からブロックB4 のNo.14ラインが、出力端子S2
からブロックB1 のNo.2ラインが、出力端子S3
らはブロックB2 のNo.6ラインが、出力端子S4
らはブロックB3 のNo.10ラインがそれぞれ出力さ
れる。
【0086】また、第3回目のライン走査では、S1
りブロックB3 のNo.11ラインが、S2 よりブロッ
クB4 のNo.15ラインが、S3 よりブロックB1
No.3ラインが、S4 よりブロックB2 のNo.7ラ
インがそれぞれ出力される。
【0087】さらに、第4回目のライン走査で、S1
りブロックB2 のNo.8ラインが、S2 よりブロック
3 のNo.12ラインが、S3 よりブロックB4 のN
o.6ラインが、S4 よりブロックB1 のNo.4ライ
ンがそれぞれ出力され、1フレーム分のライン走査が終
了し、次のフレームのライン走査に備えられる。
【0088】また、固体撮像素子17のブロックB2
3 を選択した選択対象領域の読み出しでは、各ブロッ
クB2 、B3 はそれぞれ2つの小ブロックに分けられ
る。
【0089】そして、第1回目のライン走査では、S1
よりNo.11ラインが、S2 よりNo.5ラインが、
3 よりNo.9ラインが、S4 よりNo.7ラインが
それぞれ出力される。
【0090】第2回目のライン走査では、S1 よりN
o.8ラインが、S2 よりNo.12ラインが、S3
りNo.6ラインが、S4 よりNo.10ラインがそれ
ぞれ出力され、2回のライン走査でNo.5〜No.1
2の8ラインが出力される。
【0091】そして、図13に示す出力選択回路22A
を採用すると、各ラインからの出力負荷は等しくなり、
アナログビデオ信号の出力は不都合なくデジタル化され
画像記録メモリ7に記録されるため、再構成には問題が
ない。
【0092】なお、本発明の一実施例では、固体撮像素
子17が縦256個×横266個の光電変換素子を二次
元配列した例を代表的に示したが、二次元配列の素子数
はこれに限定されない。また、固体撮像素子17の撮像
面を16の横方向ブロックに区画した例を示したが、ブ
ロックの方向や数もこれに限定されない。
【0093】さらに、本発明の実施例では撮像センサの
各ブロックに組み込まれる光電変換素子群を水平列方向
に読み出し走査させる例を示したが、垂直列方向に読み
出し走査させるようにしてもよい。
【0094】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係る高速撮
影装置においては、駆動回路によってドライブされた走
査手段はブロック化された光電変換素子列のラインを選
択して並列に走査させてビデオ信号を得る。そしてこの
ビデオ信号を圧縮手段によって圧縮して、データ保持手
段によって保持して所要時に再生可能な構成にしたこと
から、撮影した画像を長期間保存しておくことができ、
またいつでも再生することができる。
【0095】なお、走査手段は、各ブロックの共通番目
のラインを選択して並列にライン走査させると、各ブロ
ックを圧縮手段により圧縮処理する際において、余分な
回路構成を付加したり、余分な処理を行なう必要がなく
なるため、装置の小形化、圧縮処理の速度の向上等に寄
与する。
【0096】また、面撮像センサの1/N(Nは2以上
の整数)の選択対象領域をライン走査する際、上記選択
対象領域のブロックをそれぞれN個づつの小ブロックに
区分けする一方、走査手段は、各小ブロック共通番目の
光電変換素子の列のラインを選択して並列にライン走査
させることによって、部分画面読み出し時にブロックの
構成を変化させる一方、このブロックの構成の変更に伴
って読み出すライン数を変更させ、かつ部分読み出し時
にも全画面読み出し時と同じ並列ライン数で出力させる
ことができるから、1種類の高速撮影装置で異なるフレ
ーム速度が得られ、かつ部分(画面)読み出し時には、
全ての出力が有効映像(ビデオ)信号となり、動画像を
効率よく高速撮影することができ、高速撮影しても高画
質の画像が得られる。
【0097】さらに、部分読み出し時にも全画面読み出
し時と同じ並列ライン数で出力され、かつ全ての出力が
有効映像信号であるから、後段側の信号処理装置は全画
面読み出しと部分画面読み出しで区別する必要がなく同
じ形式のものを共用化できる。
【0098】面撮像センサのライン走査は、全画面読み
出しも部分読み出しも、各ブロックの共通番目の光電変
換素子列ラインを選択して並列にライン走査されるので
全体のアウトライン画像は1本あるいは少ない並列ライ
ン走査で得られ、一層高速化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高速撮影装置を高速ビデオシステ
ムとして適用した例を示す機能ブロック図。
【図2】本発明に係る高速撮影装置の増幅器群、A/D
変換器、画像記録メモリ、圧縮部の構成を示すブロック
図。
【図3】8×8の画素毎のブロック化を説明する図。
【図4】処理単位1内の画像データの配列を示す図。
【図5】本発明に係る高速撮影装置における固体撮像素
子を示す構成図。
【図6】本発明に係る高速撮影装置における固体撮像素
子における光電変換素子の配置例を示す構成図。
【図7】図6に示す面撮像センサの1ブロック内の横方
向16ラインの光電変換素子列の読み出し例を示す図。
【図8】本発明に係る高速撮影装置における圧縮処理用
メモリ8aの画像データ格納状態を示す図。
【図9】本発明の高速撮影装置により面撮像センサの選
択対象領域の読み出し例を示す図。
【図10】撮像センサに備えられる出力選択回路を例示
する図。
【図11】(A)は本発明の高速撮影装置に設けられる
走査手段による通常の読み出し例を示す図、(B)は走
査手段により2ラインを交互に選択して読み出す例を示
す図。
【図12】高速撮影装置によって面撮像センサの部分読
み出しを行なう他の例を示す図。
【図13】図10に示した出力選択回路の変形例を示す
図。
【図14】図13の出力選択回路を使用して読み出す例
を示す図。
【図15】従来の高速撮影装置を用いた読み出し例を示
す図。
【符号の説明】
1 撮影カメラ 2 対物光学系 3 撮像センサ 4 増幅器群 5 駆動回路 6 A/D変換器 7A1〜7P1 メモリ 7A2〜7P2 メモリ 8 圧縮部 8A〜8P 圧縮処理用LSI 9A〜9P 処理データ記録メモリ 10 画像データ記録装置 11 フレームメモリ 12 D/A変換器 13 映像モニタ 14 コントロール部 15 ブロック選択アドレス発生回路 16 書き込みアドレス発生回路 17 固体撮像素子 20 撮像面 20a 選択対象領域 21 走査手段 22 出力選択回路 24 垂直走査回路 25 水平走査回路 26a,26b 第1垂直走査回路 27 第2垂直走査回路 30 光電変換素子 31,32,33,35 セレクタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の光電変換素子を2次元に配列して
    面撮像センサを構成し、この面撮像センサの光電変換素
    子群を複数列毎にブロック化して複数のブロックに区画
    し、各ブロックの光電変換素子列をライン走査してビデ
    オ信号を出力する高速撮影装置において、 前記各ブロックの光電変換素子列のラインを選択して並
    列にライン走査させる走査手段と、この走査手段をドラ
    イブさせる駆動回路と、前記ビデオ信号を圧縮させる圧
    縮手段と、圧縮されたビデオ信号を画像データとして保
    持しておくデータ保持手段とを設けたことを特徴とする
    高速撮影装置。
  2. 【請求項2】 走査手段は、前記各ブロック共通番目の
    光電変換素子列のラインを選択して並列にライン走査さ
    せる請求項1記載の高速撮影装置。
  3. 【請求項3】 面撮像センサの1/N(Nは2以上の整
    数)の選択対象領域をライン走査する際、上記選択対象
    領域のブロックをそれぞれN個ずつの小ブロックに区分
    けすると共に、走査手段は、各小ブロック共通番目の光
    電変換素子列のラインを選択して並列にライン走査させ
    る請求項1記載の高速撮影装置。
  4. 【請求項4】 走査手段は、垂直走査回路と水平走査回
    路とからなり、上記垂直走査回路及び水平走査回路は各
    ブロックあるいは各小ブロックの共通番目の光電変換素
    子列を選択して並列にライン走査させ、かつ選択する走
    査ラインを逐次切り換えるように設定した請求項1記載
    の高速撮影装置。
  5. 【請求項5】 走査手段は、各ブロックの光電変換素子
    群の共通位置のラインを選択し、ラインの途中の予め決
    められた位置からライン走査開始を可能に設定した請求
    項1記載の高速撮影装置。
  6. 【請求項6】 走査手段は、各ブロックの光電変換素子
    群の複数のラインを選択し、選択された複数のラインを
    跨ぐように交互に走査させた請求項1記載の高速撮影装
    置。
  7. 【請求項7】 走査手段によりライン走査される各ブロ
    ックの光電変換素子群を並列に列方向に読み出す出力選
    択回路を設け、この出力選択回路から各走査ラインの映
    像信号を出力するようにした請求項1記載の高速撮影装
    置。
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