JP3707001B2 - 表面微細加工処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は浸炭、浸炭窒化、窒化、高周波焼入れ等による表面硬化処理が施された歯車又は表面硬化処理後に研削加工した歯車の歯元曲げ、歯面強度、耐摩耗性、効率等のいずれかまたは複合された特性を向上させるための処理装置に関する。ここで、前記歯車には、従来の代表的歯形形状の歯車、平歯車、はすば歯車、やまば歯車の他、ねじ歯車、かさ歯車、ハイポイド歯車、ウォーム歯車等の立体歯車およびノビコフ、円弧、トロコイド、サイクロイド歯形形状の歯車も含まれる。
【0002】
【従来の技術】
従来から表面硬化処理が施された歯車(又は表面硬化処理後に研削加工が施された歯車)には、歯元曲げ強度または歯面強度等を向上させるためにショットピーニング処理及び/又はバレル処理が施される。
従来のショットピーニング装置は、歯車を固定する回転台と、その回転台の周囲に設けられた噴射ノズルを備える。この回転台は、装置本体に対して回転可能に設けられており、これにより噴射ノズルから射出される金属球の衝突する歯車表面(回転台に固定)の位置を調整できるようになっている。また、金属球を高速にて噴射する噴射ノズル(例えば、エアー方式、噴射空気圧は0.2MPa〜0.5MPa、ノズル径φ6〜φ12、金属球の径φ0.1〜φ2.0)は、回転台の周囲に1又は複数設けられる。
かかる装置により歯車の歯元にショットピーニングを施すためには、回転台に歯車を固定し、次にノズルの噴射方向及び位置を手動にて調整する。そして、ノズルから金属球を噴射させては歯車の表面に金属球を衝突させ、ショットピーニング処理を行う。
【0003】
一方、従来の典型的なバレル装置は、砥石を収容するバレル槽と、歯車等のワークを固定した冶具を掴むチャック部を備える。バレル槽は電動モータと連結され、この電動モータの回転により回転(回転速度0〜200m/min)するように構成され、一方、チャック部も電動モータ(回転速度20〜50rpm)の出力軸と連結され、それ自身で回転可能とされる。また、チャック部は、エアーまたは油圧駆動にて上下動が可能とされ、これによりバレル槽内への進退が可能な構成となっている。
かかるバレル装置を用いてバレル処理する場合、歯車を固定した冶具をチャック部にセットし、そしてチャック部をバレル槽内に進入させる。そして、バレル槽を回転させることによりバレル槽内の砥石に遠心力を働かせ、また、チャック部自身も回転することにより歯車と砥石の間に相対速度差を生じさせる。これにより、歯車表面を砥石により研削加工するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のショットピーニング装置やバレル装置は、効率的に処理するためには装置毎にワークの位置決め・条件設定等を行う必要がある等の理由により、両者を有機的に結合し両処理を自動的に行う装置は未だ開発されていない。
すなわち、ショットピーニング装置においては、ノズルから射出された金属球をワークに衝突させ、それにより歯車表面を塑性変形させ歯車の歯元強度を向上させる。したがって、ワーク全体に均一な塑性変形を付与するためには、ノズルとワーク表面との距離を一定に保つことが必要となる。
この場合、従来のショットピーニング装置では歯車が回転台に固定されていることから、ノズル側の角度及び位置を調整することにより対処する必要が生じる。しかしながら、複雑な形状を有する歯車、例えばベベル歯車やハイポイド歯車の場合には、歯車外歯回転面が円錐状となるため、歯元とノズルの距離を一定とするためには特殊な治具や特殊なノズルガイドが必要となった。このため、ショットピーニング装置を完全には自動化できず、人の手でワークのセット・ノズルの位置及び角度の調整を行う必要があった。
【0005】
また、バレル装置においては、バレル槽を公転させることでバレル槽内の砥石に遠心力を生じさせ、そのバレル槽の砥石内にチャック部に固定した歯車を挿入して自転させることで、砥石と歯車の間に相対速度を生じさせ歯車表面を研磨する。このため、バレル槽の回転中心から離れるにしたがって歯車と砥石のあいだの相対速度及び砥石に作用する遠心力が大きくなるため、歯車の研削能力もバレル槽の回転中心から離れるにしたがって大きくなる。したがって、ワークを上述したバレル装置において処理する場合、できるだけバレル槽の壁面に近い位置にワークをセットすることが好ましく、さらには均一にワーク表面を研削するためにはバレル槽の壁面に対してワークを平行にセットすることが好ましい。こうすることにより歯車表面粗さ等の表面性状が改善される。しかしながら、複雑な形状を有する歯車、例えばベベル歯車やハイポイド歯車の場合には、歯車外歯回転面が円錐状となるため、バレル槽の側壁面に近い部分では歯車は短時間で研削され、バレル槽の側壁面から遠い部分では長時間を要することとなり、結果的に長時間の処理が必要となっていた。
そこで、複雑な形状を有する歯車を含め、歯車全体を均一に加工するため、歯車の外歯回転面の稜線方向とバレル槽側壁面が平行になるように角度調整や位置調整を行う方法が考えられる。このような方法としては、従来はチャック部に掴まれた治具を、自在継ぎ手を介して次の治具に連結し、その治具を一定角度で固定治具に固定する方式が採られていた。したがって、従来の装置では効率的な研削加工を行おうとすると、歯車を固定する冶具に自在継手等を介して他の冶具を連結する必要があり、これらの作業を人手で行うため、ショットピーニング装置と同様自動化する事が困難であった。
【0006】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高品位歯車を製造するためのショットピーニング処理及び/又はバレル処理を自動化でき、かつ、これらの処理を効率的に行うことができる表面微細加工処理装置を提供することである。
【0007】
【課題を達成するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するために請求項1に記載の表面微細加工処理装置は、表面硬化処理又は表面硬化処理後研削加工した歯車にショットピーニング処理を施すショットピーニング装置と、前記ショットピーニング装置に隣接して位置し、前記ショットピーニング装置で処理を施した歯車にバレル処理を施すバレル装置と、前記ショットピーニング装置および前記バレル装置に隣接して位置し、前記ショットピーニング装置と前記バレル装置との間で歯車を搬送する歯車搬送装置を備え、その歯車搬送装置は歯車を把持する把持部を備え、その把持部は前記ショットピーニング装置の ショットノズル に対する前記歯車の3次元相対姿勢の調整保持手段と、前記バレル装置内の前記歯車の3次元姿勢の調整保持手段を備えている。
上記装置では、ショットピーニング装置とバレル装置との間で歯車を搬送する歯車搬送装置の把持部は、ショットピーニング装置に対する位置と角度が調整可能とされ、かつ、バレル装置に対する位置と角度も調整可能とされている。したがって、上記装置によれば把持部に把持した歯車をショットピーニング装置に対して所定の位置及び角度に位置決めし、その位置決めした歯車にショットピーニング処理を施すことができる。また、ショットピーニング処理が施された歯車は、そのままの状態でバレル装置に搬送され、バレル装置に対して所定位置及び角度に位置決めすることができる。そして、この位置決めされた歯車に対してバレル処理を施すことができる。このため、各装置において所定の位置及び角度に歯車が位置決めされるため、ショットピーニング処理及びバレル処理を効率的に行うことができるとともに、歯車搬送装置に把持した状態でショットピーニング装置への歯車搬入から、バレル装置からの歯車搬出までの一連の加工 プロセス を、被処理物の歯車を任意の3次元姿勢に制御保持して高品質・高能率の自動加工ができる。
【0008】
請求項1に記載の表面微細加工処理装置では、前記歯車搬送装置は、前記把持部の位置及び角度を調整する駆動装置と、その駆動装置を制御する制御プログラムが内蔵された制御装置と、加工条件を入力する入力装置を有し、前記制御装置は、入力装置から入力された加工条件と制御プログラムに基づいて、前記各装置に対する歯車の位置決め制御を行うように構成しても良い。(請求項2)。
上記装置によれば、入力装置から制御条件、加工条件(速度、位置、角度等)を入力すると、予め内蔵された制御プログラムに基づいて各装置への位置決めが行われる。したがって、入力装置から入力される加工条件を適宜変えることにより、異なる形状の歯車等に対して同一の装置で効率的に処理することができる。
【0009】
ここで、上記歯車搬送装置としては、ロボット装置を利用することができる。歯車搬送装置にロボット装置を用いれば、ショットピーニング装置・バレル装置への位置決め及び角度調整等を容易に自動化することができる。
また、上記各装置はその底面に車輪・キャスター等の簡易移動手段を設け、移動可能な構成としても良い。このような構成によれば、設置場所の制限からショットピーニング装置及びバレル装置に対する歯車の位置決めに制限を受けるような場合においても、各装置を適宜移動し設置場所の制限を受けないようにレイアウトすることが可能となる。
なお、上記装置で処理される歯車は、その種類によってはショットピーニング処理のみ又はバレル処理のみによっても歯元曲げ強度又は歯面強度の高い高品位な歯車が得られる場合もある。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具現化した一実施形態に係る表面微細加工処理装置を図1乃至図7に基き詳細に説明する。ここで、図1は、本実施の形態に係る表面微細加工処理装置の平面図を示し、図2はショットピーニング装置の構造を説明するための図面であり、図3はバレル装置の構成を説明するための図面であり、図4はロボット装置の構造を説明するための図面であり、図5は歯車ワーク固定部の構成を説明するための図面である。図6は主処理プロセスを示す例であり、図7はハイポイドギアのバレル処理状況を模式的に示している。
図1に示すように、本実施の形態に係る表面微細加工処理装置は、表面硬化処理または表面硬化処理が施されていない歯車にショットピーニング処理を施すショットピーニング装置10と、ショットピーニング装置10に隣接して設置されたバレル装置20と、ショットピーニング装置10及びバレル装置20に隣接して設けられた歯車搬送装置30と、歯車を固定する作業を行う作業台等からなる歯車ワーク固定部40とを備えている。
【0011】
ショットピーニング装置10は、図2に示すように、本体フレーム11に固定された処理槽18を備える。この処理槽18の上端には、蓋15が取付けられており、この蓋15は本体フレーム11に固定した空気シリンダ17により処理槽18の上端開口部を開閉する。また、空気シリンダ17近傍の本体フレーム11には光センサー16が設けられ、この光センサー16により処理槽18内への歯車等のワークの搬入・搬出チェックを行う。
また、処理槽18の下端には、処理槽18内で射出された金属球を回収する金属球回収容器13が設けられる。この金属球回収容器13内にはコンプレッサからの圧縮空気供給部が収容され、この圧縮された空気を利用して金属球回収容器13内に回収された金属球がノズル14に供給される。ノズル14は、その先端が処理槽18の周壁から処理槽18内部に突出するように処理槽18に取付けられている。ノズル14の突出量は、ノズル14を処理槽18の周壁に対してスライドさせることにより調整できるようになっている。
なお、本体フレーム11の底面にはキャスター12a、12b固定脚19a、19bが取付けられており、これら固定脚19a、19bを緩めることによりキャスター12a、12bにてショットピーニング装置10自体を移動可能としている。
【0012】
バレル装置20は、図3に示すように本体フレーム24の上部に固定されたバレル槽外壁27と、その内部に設けられた金網と金属フレーム材からなるバレル槽側壁21と、このバレル槽側壁21の下部に溶接またはボルトにて固定された底板部28を備えている。バレル槽外壁27には光センサー16が設けられ、この光センサーによりバレル槽内への歯車ワーク等の搬入・搬出チェックを行う。また、バレル槽中心部には円筒体部24aが設けられている。
バレル槽底板部28は軸、軸受け、板状治具からなる接続部28aに接続されている。この接続部28aは、図示されないシール部に接触した状態でバレル槽外壁27の底部を貫通し、本体フレーム24に設置された直交タイプ減速機23の段付き出力軸28bに連結されて電動モータ6の出力が伝達されるようになっている。
また、バレル槽外壁27の底部には循環用水溶液を排出する配管部80が設置され、図示されない循環ポンプ部および排出水の沈殿分離槽部に連結されている。
なお、本体フレーム24の底面にはキャスター22、固定脚29a,29bが取り付けられており、固定脚29a、29bを緩めるとキャスター22にてバレル装置20自体を移動可能としている。
【0013】
歯車搬送装置30は、図4に示すように、機械−電気制御方式の多関節型ロボットである。主構成は装置全体を回転または移動させる下部構造部、支柱や電動モータ、リードネジで装置の角度や位置制御を行う中部構造部(アーム部)およびアーム先端(アタッチメント先端部)で歯車ワークを把持したり、回転および上下動可能とするための電動モータ、リードネジやチャック部等からなる上部構造部からなる。
下部構造部は架台37に溶接された台板60およびそれに溶接された固定治具36,57およびこれらの治具にピン52,53が取り付けられている。台板60は基礎部37の図示されない減速機付き電動モータ61の出力軸と連結しており、台板60そのものが水平面内で回転自在となっている。さらに基礎部37内には電動モータ1が付帯しており、その出力軸62はベルト63を介して車輪61に接続されており、これにより歯車搬送装置30の固定部64を解除した状態では、歯車搬送装置30自体が移動可能となる。
中部構造部は支柱35、電動モータ2つきの駆動部71、電動モータ3付きの駆動部72および上部アタッチメント部73から構成される。駆動部71はピン53を介して下部架台治具37につながり、さらに電動モータ2の出力軸はリードネジ38aと治具56を介して上下動可能なガイド39aに連結している。治具56は支柱35とピン55を介して連結され、これにより、電動モータ2の出力軸が回転するとピン52を中心に支柱35が揺動する。
同様に、駆動体72も電動モータ3とリードネジ38b、治具59を介してガイド部39bにつながり、リードネジ38bの上端部はピン54に連結されている。また、治具59は支柱35にピン58を介して連結されている。従って、電動モータ3の出力軸が回転すると、ピン51を中心にアタッチメント34aとアタッチメント本体部34bからなる上部アタッチメント部73が揺動する。従って、チャック部31を含めた把持部74は垂直平面内で角度を変えることが出来る。
アタッチメント34aの先端の把持部74には電動モータ4と電動モータ5が設置されている。電動モータ5が固定される固定用フレーム69とアタッチメント34aとは溶接等にて連結している。電動モータ5の出力軸と一体とされたリードネジ38c、38dそれぞれは治具65a,65b及びガイド39c,39dに連結している。電動モータ4の出力部66はベルト33a,33bにより補助治具68a、68bと連結している。この補助治具68a、68bには治具32が固定され、この治具32の先端部には図に示されないエアーまたは油圧による治具固定のチャック部31が設置されている。このチャック部31にて歯車ワーク7の固定治具が把持される。従って、電動モータ4の駆動にてベルト33a,33b及び治具32が回転することで歯車ワーク7が回転可能となる。また、治具65は電動モータ4の固定治具67と溶接等にて固定されているため、電動モータ5が回転すると、リードネジ38c,38dが回転し治具65a,65bおよび電動モータ4全体および治具32とチャック部31に取り付けた歯車ワークが上下動する。
歯車搬送装置(ロボット)30の基本動作は次の通りとなる。把持部74はリードネジ38c,38dと電動モータ4、5およびチャック部31で構成される構造をしており、歯車ワーク7は固定用治具を介してチャック部31に連結される。歯車の上下動は電動モータ5駆動によるリードネジの回転にて行われ、一方、もう一つの電動モータ4により、その回転がベルト33a,33bを介してチャック部31に伝達され、チャック部31に掴まれた歯車固定治具32が回転することで歯車ワークが回転する。
また中部構造部(アーム部)に付帯したその他の電動モータ2,3とリードネジ38a,38bとガイド39a,39bおよび各ピン51,52,53,54,55,58間での2次元平面での各アーム間(支柱35とアタッチメント34間)の角度と位置制御が行われ、台板60が回転することによりアーム部全体が3次元的に移動可能となる。アーム部の2次元平面内での位置、例えば歯車位置が電動モータ2,3の制御出力によるアーム間角度が決まれば、あとは搬送装置30全体の回転角度を決めることで3次元空間座標位置がきまる。またチャック部31に固定された歯車ワーク7は回転するとともに上下動するので、さらに任意の微調整位置決めと角度調節が可能となる。
かかるロボット装置にて、例えば2次元平面内にてアタッチメント34aが仰角15度、俯角23度まで変化可能な場合、歯車外歯回転面の稜線方向がその回転中心方向に対して38度まで傾いている歯車も外歯回転面の稜線方向は例えばバレル装置のバレル槽側壁面と平行な面が保て効果的処理ができる。
【0014】
歯車固定部40は、図5に示すように、固定用フレーム44の内部に歯車固定用治具42をエアーにて固定する装置43a,43bが設置されている。固定用フレーム44の上部にはベルトコンベアー90および歯車移動部8を経由して送られてきた単数または複数個の歯車ワーク7を上述の固定装置43a,43bにて固定するための治具部41a,41bが設けてある。
冶具部41a,41bの所定の位置(図5では45と46の位置)にセットされた歯車ワーク7は、これを固定する専用治具44aの端部を歯車搬送装置30の把持部74のチャック部31にて掴まれることで固定される。歯車ワーク7は処理後45,46の位置に戻り、セットされた場合はチャック部31の解放後、歯車固定部40に対し前述の歯車移動部8とベルトコンベアー90と反対の位置におかれた歯車移動部8とベルトコンベアー90を経由して搬出される。
なお、固定用フレーム44の下部にはキャスター46、固定脚49a,49bが付帯しており、固定脚49a,49bの固定を解放するとキャスター46にて歯車固定部40自体を移動可能としている。図5には制御装置50も同時に示している。
なお、ベルトコンベアー90は別の搬送装置としても良い。
【0015】
上述したように構成される表面微細加工処理装置を用いて歯車に対して表面処理加工を施す場合を説明する。
本装置での一般的処理工程は次の通りである。すなわち、搬入―歯車固定―搬送―ショットピーニング―搬送―バレル―搬送―歯車解放―搬出工程である。この全ての行程でロボット装置30が使われる。各工程での各装置10、20、30の主制御および加工条件パラメータは次の通りである。
すなわち、ロボット装置30は角度、位置、速度、時間であり、ショットピーニング装置10は速度、時間、蓋開閉であり、バレル装置20は速度、時間であり、上記各装置10、20、30に共通のものは、開始、停止、復帰、再起動、緊急停止である。図6に処理プロセスの一例を、代表的制御条件、加工条件パラメータとともに示す。
以下の説明では、モジュール3、歯数46、歯幅25のハイポイド歯車の処理を対象に説明する。上記サイズの歯車をショットピーニング処理する場合は1分以内、バレル処理では稼働率と経済性の点から一個あたり数分以内が好ましい。このため効率的処理を考慮し歯車を積み重ねた歯車ロットとして処理する場合を示す。
【0016】
上記表面微細加工自動処理装置では次のようにして処理される。歯車の一個流しまたは数個積み重ねた歯車のロット7は、ベルトコンベアー90にて本装置に搬入される。その歯車7は固定部(作業台)40にて図2に示されない装置にて掴み位置45,46へ移動する。この歯車7を位置決めした位置に、歯車搬送装置(ロボット装置)30のチャック部31を移動させ、歯車ワーク7を固定した治具部を掴み固定する。本ロボット装置30の把持部にはチャック部31が2個所あり上記歯車では計10個程度の歯車が設置可能である。
【0017】
ロボット装置30のチャック部31に歯車ワーク7が固定されると、ロボット装置30は、支柱35、アタッチメント34a,34bのアーム位置関係を調節させるための電動モータ1,2,3を駆動し、ショットピーニング装置10内に搬送される。すなわち、歯車搬送装置(ロボット装置)30にて固定された歯車ワーク7は、ショットピーニング球散逸防止のためのゴムカバー付き蓋15が開の状態にてショットピーニング装置10内へと搬送される。図2にショットピーニング装置10とロボット装置30との関係概要を示す。
その際、前項と同様の制御方式つまり、ロボット装置30の回転とアーム部の支柱35とアタッチメント34aまたはアタッチメント本体部34bの角度関係にて歯車ワーク7は適切な位置へ移動し、適切なノズル投射角度と位置関係にて保持される。またノズル14から100ないし200mmの範囲で歯車表面とノズル14との間の距離を一定に保ち、歯車ワーク7の歯元へ垂直に入射できるようにロボット装置30にて微調整される。これらはロボット装置30の把持部74にCCDカメラ9を設置し遠隔にてモニター操作も可能であり、位置センサーと電動モータおよびコンピュータ制御装置と結びつけることにより自動制御が可能である。上記位置決め後、ショットピーニング装置の蓋15が閉められショットピーニング処理が施される。ショットピーニング処理の処理空気圧力の調整は空気供絵部13にて行われる。
歯車ロットの上下動は電動モータ5の駆動にても行え、角度と位置の微調整はロボット装置30のアーム部の制御と回転により行われる。
特に、ベベル歯車やハイポイド歯車の処理では歯車外歯回転面の稜線方向が回転中心に傾斜した円錐面であり、且つ、ねじれ角を持っている場合が多く、ノズルを適切な角度と距離を保持して効果的な歯元狙いの処理が困難で手間が掛かっていたが、本実施の形態のロボット装置30を適用することにより、歯車の傾斜保持が容易で且つ任意角度と位置設定が容易となり効果的処理ができる。また、処理中の角度や位置の変更も容易で、処理条件の変更も可能である。
処理後蓋15が開けられ、歯車搬送装置30の回転とアーム部の制御にて歯車ワーク7はショットピーニング装置10から次の工程へ搬送される。
【0018】
次に歯車ワーク7はバレル装置20へ搬送される。図3にバレル装置20とロボット装置30との関係概要例を示す。
このバレル装置30への搬送と同時に、バレル装置20に電源が入りバレル槽回転用電動モータ6と歯車上下動用電動モータ5、歯車回転用電動モータ4が回転し始める。この後は前項ショットピーニング処理の場合と同様にロボット装置30により歯車ワーク7は任意に角度と位置が決められる。
歯車ワーク7の外歯回転面の稜線7aはバレル槽の側壁面21と平行となるようにロボットにて微調整される。特にベベルやハイポイド歯車の場合でもロボットの制御にて容易に設定できる。従って、バレル装置20の回転による砥石遠心力を利用して歯車の歯幅全体に均一に且つ効果的に加工処理できる。この時の状況を図7に模式的に示す。
処理時の歯車ワーク7の装置深さは主に前の処理工程と同様に電動モータ5駆動にても上下動調整可能である。また、処理中の角度と位置の変更および処理条件の変更がロボット装置30の制御にて可能である。
【0019】
バレル装置30による処理が施された後に、電動モータ4,5,6は停止し、ロボット装置30の制御にてアーム部(支柱35、アタッチメント34a、アタッチメント本体部34b、把持部74)は角度や位置を替え、且つロボット装置の回転動作との連動にて搬送され、歯車固定部40へと移動する。この後、チャック部31の固定を解放し、上記固定部(作業台)40の図示されない歯車移動部8へと移る。その後ベルトコンベアー90へ移動し、本装置から搬出される。
【0020】
なお、ショットピーニング処理のみまたはバレル処理のみの場合はそれぞれ後者または前者の工程が省かれる場合もある。例えば、装置番号にてそのプロセスを順に示すと、ベルトコンベアー90−固定部40−ショットピーニング装置10−固定部40−ベルトコンベアー90、またはベルトコンベアー90−固定部40−バレル装置20−固定部40−ベルトコンベアー90の各装置工程にたいしても前項と同様の内容にて処理される。
【0021】
なお、上述した例では、歯車固定部40、ショットピーニング装置10、およびバレル装置20の相互関係は図1では互いに歯車搬送装置(ロボット装置)30の中心Oに対してそれぞれの中心S、Bとを結んだ線OB,OSとは90度の角度と位置関係を保って隣接して併設しているが、ロボット装置30のアーム部(支柱35とアタッチメント34a、アタッチメント本体部34b)が届く範囲内にで、ショットピーニング装置10とバレル装置20の各固定脚部に例えばキャスター12a、12b、および22を付帯することにより任意の位置へ移動可能である。このようにして処理上、有効な角度と位置関係決めが可能となり、結果的に設置空間を有効に使えることとなる。
【0022】
また、図4に示すように歯車搬送装置30の上部構造部のアタッチメント34aまたは把持部74へCCDカメラ9を設置することにより、CRT等のモニターを通して位置決め角度決めが可能で容易となる。また、ロボット装置30の電動モータ2、3,5のリードネジ部およびショットピーニング装置蓋部15の空気シリンダー部17への位置センサー、ショットピーニング装置10の蓋部とバレル装置20の側壁面上部への各光センサー16、26を設置することにより移動量限界と物の搬入・搬出チェックができ、安全装置としての機能も具備している。光センサー16,26の設置位置例を図2および図3に☆印で示す。
【0023】
また、図4のロボット装置30の電動モータ2,3,4,5および図示されない下部構造部内の電動モータおよびバレル部電動モータ6、チャック部31,ショットピーニング装置10の空気シリンダー17、コンプレッサー部13、および上記各装置に設置した前項の位置センサーや光センサーを用いることで、機械−電気制御によるシーケンシャル制御、またはA/D変換装置によるプログラム制御にて位置、角度制御、開始、停止、速度等の条件設定が可能となりトータルシステム装置としての全自動が可能である。また位置センサーや光センサー、電動モータ等はリミッターとして機能し上記自動化機能と連携することにより安全運転停止復帰が容易な機能も併せ持っている。さらには、ロボット装置30の把持部74の先端に設置したCCDカメラ9を通しCRT等のモニターにて遠隔制御も可能であり、より効果的処理が可能な装置である。
【0024】
上述したことから明らかなように、本実施の形態にかかわる表面微細加工自動処理装置によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)ショットピーニング装置10とロボット装置30との関係において歯車ワーク7の位置を、ロボット装置30の各アーム間の角度および回転を調整させることで任意の位置と角度に位置決めすることができる。従って、有効なショットピーニング効果が得られ処理が容易となる。これにより従来の方式では歯車の歯元や歯面の処理が不可能な複雑形状な歯車歯面処理ができ高品位歯車が容易に得られることとなる。
【0025】
(2)バレル装置20においても前記ショットピーニング装置10と前記ロボット装置30との関係が同様に当てはまる。
つまり、バレル装置20とロボット装置30との関係においてロボット装置30の制御にて3次元空間の任意の角度と位置の設定が可能である。例えば、従来処理効果が十分でなかったハイポイドやベベル歯車で歯車外歯回転面の稜線をバレル槽の側壁面と平行に置くことにより砥石と歯車の相対運動差と遠心力を利用した研削力を最大限に引き出すことで有効な処理が可能となる。また、微少角度と位置の制御が可能なため処理が容易となる。さらに、従来不可能であった処理中の上記制御も可能となり且つ処理条件の変更も可能なため処理効果がさらに上がる。
【0026】
(3)ショットピーニング装置10、バレル装置20、歯車固定部40それぞれの脚部に移動可能なキャスターを付帯し、ロボット装置30にも電動モータ駆動の車輪を付帯することにより、ロボット装置30の可動範囲と各装置10、20、40の移動範囲が広がり各装置での処理の際さらに大きい角度と位置制御範囲が得られることとなるので、歯車処理上さらに有利な条件が生じる。
【0027】
(4)高品位歯車を得るために、歯車搬入後の処理の際、上記ロボット装置30とショットピーニング装置10、バレル装置20との相互関係において、ロボット装置30による歯車チャック、搬送、ショットピーニング、搬送、バレル処理、搬送、歯車固定治具開放と一連の処理が連続で可能であり、上記処理工程中の角度と位置設定が可能である。従って、電動モータ制御出力とアームの動きを関連つけた機械−電気制御のシーケンシャル制御またはA/D変換装置付帯のコンピュータ制御装置とリンクすることにより全処理工程を全自動にて運転することができる。
【0028】
(5)従来、高品位歯車を得るのに困難であったベベル歯車やハイポイド歯車等の複雑形状歯車の表面微細加工処理が本装置を用いることにより角度と位置制御が容易に行え効果的処理が可能となった。これにより従来30分から1時間掛かる処理が半分以下の短時間処理が可能である。
また、同時にロット処理(10個程度)を可能にすることにより1個あたりの処理時間はさらに短縮し数分にて処理できることとなった。各隣接して併設したロボット装置30、ショットピーニング装置10、バレル装置20を電気−機械制御にて前項の如く有機的に結びつけることにより自動処理が可能となり、処理毎に装置から外すことなく処理できるのでさらに処理時間の短縮が可能となった。
さらに各種位置センサーの設置により作業の改善と安全な運転操作が可能となった。
【0029】
なお、本実施の形態に係る表面微細加工処理装置は、表面硬化処理や表面被覆処理した金属歯車に限らず、非金属、セラミックス、高分子材の歯車、およびシリンダー、ピストン、軸、カム、ネジ、チェーン、ピン、軸受、等の機械部品すべてに対し高品位処理が可能である。また、歯車に代表される要素技術としての歯元曲げ、歯面強度向上のみならず、摺動部の耐摩耗性向上、コーナー部の円滑化、バリ取り処理としても有効である。さらには、電気部品やIC部品の研削やコーナー丸み付けや形状揃え処理にも、バレル装置20とロボット装置30は用いることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置全体概要平面図
【図2】ショットピーニング装置とロボット装置相関概要
【図3】バレル装置とロボット装置相関概要
【図4】ロボット装置概要
【図5】歯車ワーク固定部概要
【図6】主処理プロセス例
【図7】ハイポイド歯車バレル処理状況
【符号の説明】
10・・ショットピーニング装置
20・・バレル装置
30・・歯車搬送装置(ロボット装置)
40・・固定部
50・・制御部
74・・ロボット装置アタッチメント上部(把持部)
90・・ベルトコンベアー
Claims (2)
- 表面硬化処理又は表面硬化処理後研削加工した立体歯車にショットピーニング処理を施すショットピーニング装置と、
前記ショットピーニング装置に隣接して位置し、前記ショットピーニング装置で処理を施した歯車にバレル処理を施すバレル装置と、
前記ショットピーニング装置および前記バレル装置に隣接して位置し、前記ショットピーニング装置と前記バレル装置との間で歯車を搬送する歯車搬送装置と、前記各装置に隣接して位置し、歯車を固定部にて固定する歯車固定装置を備え、歯車搬送装置は歯車を把持する把持部と歯車回転機構と上下動機構を有する制御駆動部を備え、
その前記把持部は、前記ショットピーニング装置のショットノズルに対する前記歯車の3次元相対姿勢の調整保持手段と、前記バレル装置内の前記歯車の3次元保持姿勢手段を備え、前記各装置は装置間移動と固定機構構造を特徴とする表面微細加工装置。 - 前記歯車搬送装置は、前記把持部の位置及び角度を調整する駆動装置と、その駆動装置を制御する制御プログラムが内蔵された制御装置と、加工条件を入力する入力装置を有し、
前記制御装置は、入力装置から入力された加工条件と制御プログラムに基づいて、前記各装置に対する歯車の位置決め制御を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の表面微細加工処理装置。
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