JP3706788B2 - 偏心量調節装置および印刷機のドクター装置 - Google Patents

偏心量調節装置および印刷機のドクター装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の軸回りに回転する可動片の軸回りの偏心量を調節する偏心量調節装置およびこの偏心量調節装置を利用した、ドクター刃が版胴に当接しながら揺動し得るように構成されてなる印刷機のドクター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、実公平7−39650号公報に記載されたような印刷機用のドクター装置が知られている。このドクター装置は、版胴に当接しながら揺動し得るように構成されたドクター刃の版胴軸心方向への揺動量を調節可能にしたものであり、こうすることでドクター刃の刃先で凹凸のある版胴表面のインキの掻き落としを行っても刃先の偏摩耗が防止される。かかる揺動機構は、駆動手段の駆動で自軸心回りに回転するクランクシャフトのクランク運動を、曲折部分が回動自在に軸支されたL字部材の一方の側部(揺動アーム)を介してドクター刃に伝達し、ドクター刃を揺動させるように構成されている。
【0003】
そして、揺動アームにおける上記軸支位置と、L字部材のドクター刃との連結位置との間の長さ寸法(有効寸法)を、揺動アームの先端に設けられたノブの回転操作で変更し得るようになっており、こうすることで状況に応じて上記有効長さを変更し、ドクター刃の揺動量を常に最適のものにすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような揺動機構にあっては、印刷機の運転中は揺動アームが揺動しているため、運転中にドクター刃の揺動量を変更するに際しては、揺動アームの揺動に合わせて手を動かしながらノブを把持して回転操作を行わなければならず、かかる操作は極めて困難であり操作不足や過操作が行われ易く、ドクター刃の揺動量を適正に設定することができないという問題点を有していた。
【0005】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、操作が容易で、かつ、確実な揺動量を容易に設定することができる偏心量調節装置およびこの偏心量調節装置を利用した印刷機のドクター装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、駆動手段の駆動によって回転中心回りに回転する回転部材に径方向に正逆移動するように設けられた可動片の上記回転中心からの偏心量を調節する偏心量調節装置であって、同心で上記回転部材から突設された円筒体と、この円筒体に同心で嵌挿された操作ロッドと、この操作ロッドの軸心に沿った正逆移動で上記可動片を回転部材の径方向に正逆移動させる可動片移動手段とが備えられていることを特徴とする偏心量調節装置である。
【0007】
この発明によれば、操作ロッドをその軸心に沿って正逆移動させることにより、可動片移動手段の作用で回転部材に付設されている可動片は、回転部材の径方向に正逆移動してその偏心量が変更されるため、操作ロッドの操作を可動片の偏心量に拘らず常に一定の位置から行うことが可能になり、従来のように回転部材の回転を一旦止めたり、回転部材の揺動に追随しながら可動片の偏心量を変更する場合に比べて偏心量の調節操作が容易になる。
【0008】
かかる偏心量調節装置は、後述する印刷機のドクター装置への適用はもちろんのこと、各種の走行おもちゃ等に応用することにより、おもちゃ等が上下運動を行いながら走行して興趣に富んだものになる。
【0009】
請求項2記載の発明は、版胴の周面に付着したインキを掻き落とすために用いられるドクター刃を備えた印刷機のドクター装置であって、刃先が版胴の軸心に平行になるように上記ドクター刃を版胴の周面に当接させるドクター刃支持構造と、刃先が版胴の周面に当接したドクター刃を、上記ドクター刃支持構造を介して上記軸心に平行に揺動させる揺動構造とが備えられ、上記揺動構造は、固定的なフレームに取り付けられた操作部の操作に連動してドクター刃の揺動量を調節するように構成され、上記ドクター刃支持構造は、ドクター刃を版胴の軸心方向に平行に取り付けるドクター刃取付け部材と、このドクター刃取付け部材を版胴の軸心方向に正逆移動可能に案内する案内部材とを備えて構成され、上記揺動構造は、版胴の軸心に直交する方向に延びる中心回りに回転可能な回転部材と、この回転部材に径方向に正逆移動可能に付設された可動片と、この可動片と上記ドクター刃取付け部材とをリンクする連結アームと、上記回転部材を中心回りに回転する駆動手段と、上記連結アームの揺動量を調節する揺動量調節手段とを備えて構成され、上記揺動量調節手段は、上記操作部による回転部材の中心に沿う操作で上記可動片を上記回転部材の径方向に正逆移動させてドクター刃の揺動量を無段階で調節し得るように構成されていることを特徴とするものである。
【0010】
この発明によれば、揺動構造の駆動によるドクター刃支持構造の揺動によってドクター刃は版胴の軸心方向に揺動するため、版胴の周面に当接しているドクター刃の刃先は、上記揺動によって同一個所が版胴周面の同一の凹凸に常に摺接することによる不均一な摩耗が回避され、均一に摩耗する。従って、ドクター刃の刃先の不均一な摩耗によってインキの掻き取り量がばらつき、これによって適正な印刷が行い得なくなるという不都合が解消する。
【0011】
そして、揺動構造は、ドクター刃の揺動によっても揺動しないように固定的なフレームに取り付けられた操作部を有しているため、印刷機の稼働中においてたとえドクター刃が揺動していても、この揺動とは係りなく静止状態の操作部を操作して揺動量を変更して調節することが可能になり、揺動量調節手段による変更操作を容易、かつ、確実に行うことができる。
【0012】
また、駆動手段の駆動により回転部材をその中心回りに回転させると、この回転は可動片の偏心回転に伝達され、可動片にリンクした連結アームが回転運動を正逆の直進運動に変更するため、連結アームにリンクしたドクター刃取付け部材が案内部材に案内されつつ正逆移動し、これによってドクター刃取付け部材に取り付けられているドクター刃が版胴の軸心方向に向けて揺動する。
【0013】
そして、操作部は、回転部材の中心に沿って操作するように構成されているため、こうすることで操作部による操作は可動片の偏心運動とは独立したものになり、揺動しない。
【0014】
このように、ドクター刃支持構造をドクター刃取付け構造と案内部材とで構成するとともに、揺動構造を回転部材と可動片と連結アームと揺動量調節手段とで構成し、さらに操作部を回転部材の中心に沿って操作するように構成することによって、簡単な構造でありながら操作部は、揺動しないで調節操作を行い得るものになる。
【0015】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、上記回転部材は、上記駆動手段の駆動で中心回りに回転する円筒体によって形成され、上記揺動量調節手段は、上記円筒体と同心で共回りしながら軸心方向に正逆移動が可能な操作ロッドと、この操作ロッドの回転部材側端部に形成された第1ラックと、この第1ラックに噛合して支持軸回りに回動するピニオンと、このピニオンに噛合して回転部材の径方向に正逆移動することにより上記可動片を正逆移動させる第2ラックとを備えて構成され、上記操作部は、上記操作ロッドを軸心方向に正逆移動させる操作ダイヤルを備えていることを特徴とするものである。
【0016】
この発明によれば、操作ダイヤルの操作で円筒体内の操作ロッドを正逆移動させることにより、その先端に付設された回転部材内の第1ラックがこれに噛合しているピニオンを回転させ、このピニオンの回転が第2ラックに伝達されて第2ラックが回転部材の径方向に正逆移動するため、第2ラックと共動する可動片の偏心量が調節される。
【0017】
このように、ラックとピニオンとを組み合わせて揺動量調節手段を構成したため、簡単な構造でありながら可動片の偏心量を任意かつ確実に調節し得るようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、揺動構造を有する本発明のドクター装置が適用された印刷機の全体構造の一実施形態を示す側面視の説明図である。この図に示すように、印刷機100は、印刷用の印刷紙Pを巻き取った原紙ロール101と、この原紙ロール101の下流側に設けられたプレヒータ102と、このプレヒータ102の下流側に順次配設された3組の版胴103および圧胴104と、各圧胴104の下流側に設けられた3基の乾燥器105と、最下流端に設けられた、印刷済みの用紙を巻き取る巻取りロール106と、原紙ロール101と巻取りロール106との間の適所に配設されて印刷紙Pの送りを案内する複数のローラ107と、本発明に係るドクター装置1とからなる基本構成を有している。
【0019】
そして、印刷紙Pは、図略の駆動手段の駆動によって原紙ロール101から連続的に引き出され、ローラ107に案内されつつまずプレヒータ102においてインキ乗りが良好になるように予熱され、3組の版胴103と圧胴104との間を順次通されることによって版胴103の周面に付与されている三原色の各インキが次々に印刷紙Pに転写されてカラー印刷が施され、最後に巻取りロール106に巻き取られる。各版胴103および圧胴104間を通過した印刷紙Pは、乾燥器105において乾燥され、印刷紙P上のインキの転写が生じないようにされる。
【0020】
版胴103の下部には、印刷インキの装填された上面開口のインキパン108が設けられ、このインキパン108内のインキ中に回転している版胴103の下部が浸されることにより、その外周面にインキが付与されるようになっている。かかるインキが版胴103の周面の凸部からドクター装置1によって掻き落とされることにより、凹部のインキが印刷紙Pに転写され、印刷が行われる。
【0021】
また、3基の版胴103の側方位置には、軸心回りに回転可能なメインシャフト109が配設され、このメインシャフト109の回転によって各ドクター装置1が駆動されるようになっている。メインシャフト109の版胴103間の位置には、シャフト駆動モータ(駆動手段)110が設けられ、このシャフト駆動モータ110の駆動によってメインシャフト109が軸心回りに回転するようになっている。
【0022】
また、巻取りロール106の近傍には、揺動用モータ112が設けられ、この揺動用モータ112の駆動回転は、巻取りロール106を搭載した台車113の揺動に伝達され、台車113の揺動で巻取りロール106を揺動させるようになっている。なお、巻取りロール106が台車113に搭載されていない場合は、揺動用モータ112の駆動回転が揺動用として巻取りロール106に直接伝達され、これによって巻取りロール106が揺動するようになっている。かかる巻取りロール106の揺動にドクター装置1に設けられたものと同様の揺動構造2が適用されている。
【0023】
以下、このような印刷機100に適用される揺動構造2の内、版胴103に付設されたドクター装置1に適用されるものを例に挙げて詳細に説明する。図2は、ドクター装置1の概要を説明するための側面視の説明図である。この図に示すように、ドクター装置1は、所定のフレーム111に支持された状態で版胴103の軸心方向に正逆移動し得るようになっている。
【0024】
具体的には、例えば、フレーム111には、上方に向けて突設された長手方向(図2の紙面に直交する方向)一対のブラケット12と、これら一対のブラケット12間に架設された支持ロッド13と、この支持ロッド13回りに回転自在に軸支されたドクター刃支持枠体14と、このドクター刃支持枠体14に装着されたドクター刃支持ブロック15と、このドクター刃支持ブロック15に装着されたドクター刃16とが設けられ、これらブラケット12、支持ロッド13、ドクター刃支持枠体14、ドクター刃支持ブロック15およびドクター刃16によってドクター装置1が形成されている。そして、かかるドクター装置1が、本発明に係る揺動構造2によって揺動されるようになっている。
【0025】
上記ドクター刃16は、版胴103の周面に付着したインキを掻き落とすものであり、先端縁部が版胴103の周面に当接されている。かかるドクター刃16は、ドクター刃支持ブロック15を支持ロッド13回りに正逆回動させることによって、ドクター刃16が版胴103の周面に当接した掻き落し姿勢と、同周面から離間した離間姿勢との間で姿勢変更し得るようになっている。
【0026】
そして、ドクター装置1を掻き落し姿勢に姿勢設定した状態で、版胴103を反時計方向に駆動回転することによって、インキパン108内のインキが版胴103の周面に付着し、この付着したインキが版胴103の右方位置に配設されたドクター装置1のドクター刃16によって掻き落とされて周面の凹部にのみ残留し、この残留したインキが圧胴104によって版胴103の周面に押圧されている印刷紙Pに転写されることによって印刷が実行されることになる。
【0027】
そして、本発明のドクター装置1は、かかる印刷機100における改良された揺動構造(偏心量調節装置)2に関するものである。以下、本発明の揺動構造2について図3〜図6を基に詳細に説明する。図3は、本発明に係る揺動構造2の一実施形態を示す斜め下方から見た一部切欠き分解斜視図であり、図4は、揺動構造2をその上方から見た組立て斜視図である。また、図5および図6は、図4のA−A線断面図であり、図5は、偏心軸が回転部材の中心位置に位置設定された状態、図6は、偏心軸が偏心位置に位置設定された状態をそれぞれ示している。なお、図3および図4において、X−X方向を前後方向、Y−Y方向を幅方向、Z−Z方向を上下方向といい、特に−X方向を前方、+X方向を後方、−Y方向を左方、+Y方向を右方、−Z方向を下方、+Z方向を上方という。
【0028】
これらの図に示すように、揺動構造2は、縦筒体31と横筒体32とからなるケーシング3と、このケーシング3の縦筒体31に同心で内装される筒状の円筒体4と、この円筒体4の下端部に一体に設けられた回転部材5と、この回転部材5の円筒体4回りの回転によって水平方向に揺動する連結アーム6と、この連結アーム6の揺動量を調節する揺動量調節手段7と、上記円筒体4を軸心回りに回転する駆動手段としての上記シャフト駆動モータ(図1)110とからなっている。
【0029】
ケーシング3は、上記縦筒体31と横筒体32とがそれぞれの胴部を互いに相手側に若干食い込めた状態で互いに直交するように一体に結合されて形成され、結合部分が互いに連通されている。縦筒体31の前端面の開口は、中心孔33aを有する上端側蓋体33によってボルト止めで閉止されるとともに、同後端面の開口も中心孔34aを有する下端側蓋体34によってボルト止めで閉止されるようになっている。上記各中心孔33a,34aは、円筒体4を摺接状態で挿通し得るように内径寸法が設定されている。
【0030】
かかる各蓋体33,34の対向面には、対向方向に向けて同心で突設された環状突起33b,34bがそれぞれ突設されている。上記各環状突起33b,34bは、内径寸法が円筒体4の外径寸法より大径に設定され、これによって形成された円筒体4と環状突起33b,34bとの間の環状隙間にベアリングBが嵌め込まれることにより、円筒体4は縦筒体31内で円滑に回転し得るようになっている。
【0031】
また、上端側蓋体33にはこれと同心でキャップ35が装着されている。このキャップ35は、筒状のキャップ本体35aと、このキャップ本体35aの下端部に形成されたフランジ35bと、キャップ35の上端面に同心で固定されたロック筒35cとからなっている。キャップ本体35aは、後述する調節筒(回転体)72を内装するためのものであり、ロック筒35cは、後述するねじ軸71を螺着するためのものである。かかるキャップ35は、フランジ35bを縦筒体31に装着された上端側蓋体33に積層してボルト止めすることにより、上端側蓋体33を介して縦筒体31に固定されるようになっている。
【0032】
上記横筒体32は、上記メインシャフト109(図1)に外嵌される筒本体32aと、この筒本体32aの前後の開口を閉止する蓋体32bとからなっている。筒本体32aは、ウォームギヤ36を内装するものであり、その胴部と縦筒体31の胴部とは連通口312を介して互いに連通されている。上記ウォームギヤ36は、上記メインシャフト109に共回り可能に外嵌され、シャフト駆動モータ110(図1)の駆動によるメインシャフト109の軸心回りの回転に同伴してメインシャフト109回りに共回りするようになっている。かかるウォームギヤ36は、筒本体32aに同心で内装された状態で、その外周部が連通口312を介して縦筒体31内にまで若干入り込むように寸法設定されている。
【0033】
上記蓋体32bは、中心位置にメインシャフト109を摺接状態で嵌挿するための嵌挿孔36aを有している。かかる嵌挿孔36aにウォームギヤ36を外嵌したメインシャフト109を筒本体32a内に嵌め込み、蓋体32bを筒本体32aのフランジにボルト止めで固定することによりウォームギヤ36が横筒体32内に装着された状態になるようにしている。
【0034】
上記円筒体(回転部材)4は、筒状の円筒体本体41と、この円筒体本体41の中央位置に共回り可能に外嵌されたウォームホイール42とからなっている。円筒体本体41は、縦筒体31に内装された状態で前端部がベアリングBを介して上端側蓋体33の環状突起33b内に嵌挿されるとともに、後端部がベアリングBを介して下端側蓋体34の環状突起34bに嵌挿され、これによって自軸心回りに回転自在に縦筒体31内に装着されている。
【0035】
上記ウォームホイール42は、縦筒体31内でウォームギヤ36に噛合するように径寸法が設定されている。従って、円筒体4が縦筒体31内に装着された状態で、シャフト駆動モータ110(図1)の駆動によりウォームギヤ36をメインシャフト109回りに回転させることにより、ウォームギヤ36に噛合しているウォームホイール42を介して円筒体本体41が自軸心回りに回転することになる。
【0036】
上記回転部材5は、円筒体4の下端部に同心で一体に形成されている。この回転部材5は、円筒体本体41より大きく形状設定されているとともに、円弧状の外周面から中心に向かって凹設された切込み溝51を有しており、この切込み溝51に、径方向に向けて正逆移動する偏心用ブロック(可動片)52が嵌め込まれている。偏心用ブロック52の下端面には下方に向かって突出した偏心用ブロック52と一体の偏心軸53が設けられ、この偏心軸53が上記連結アーム6に接続されることにより、連結アーム6は、回転部材5の円筒体4回りの回転で幅方向に揺動するようになっている。
【0037】
かかる回転部材5は、揺動量調節手段7の操作で偏心軸53の偏心量が調節されるように構成されている。この回転部材5の詳細については、後に図7を基に詳述する。
【0038】
上記連結アーム6は、幅方向の中央部に位置した円筒アーム61と、この円筒アーム61の両端面に嵌入されてねじ止めされる幅方向一対の挟持アーム62とからなっている。各挟持アーム62は、前後で対称な一対の単位アーム62aを重ね合わせることによって形成されている。かかる挟持アーム62の先端側には、各単位アーム62aを積層することによって球体軸受65を介して偏心軸53に外嵌される装着孔63が形成されるようになっている。
【0039】
そして、装着孔63が偏心軸53に外嵌された状態で偏心軸53の下端部に凹設されている環状溝53aにCリング64を嵌め込むことによって、図4に示すように、連結アーム6の左端部が抜止め状態で偏心軸53に装着されるようになっている。
【0040】
上記揺動量調節手段7は、上記キャップ35のロック筒35cに螺着嵌挿されるねじ軸71と、このねじ軸71の下端部に同心で固定され、かつ、ねじ軸71の正逆回動で前後方向に正逆移動する調節筒72と、前端部がベアリングBを介して調節筒72内に嵌挿されることにより調節筒72との間で軸心回りに相対回転可能な調節筒72内に嵌挿された調節軸(操作ロッド)73と、調節軸73がベアリングBを介して調節筒72内に嵌挿された状態で調節筒72の下方開口を閉止する環状蓋体74と、上記調節軸73の下端部に形成された第1ラック75とを備えて構成されている。
【0041】
上記ねじ軸71には、その頂部に操作ダイヤル(操作部)71aが同心で固定されているとともに、略全長に亘って雄ねじが螺設されている一方、上記ロック筒35cの内周面には、上記雄ねじに螺合する雌ねじが螺設されている。従って、操作ダイヤル71aを正逆回動操作することによって、ねじ軸71が上下方向に正逆移動することになる。
【0042】
また、ねじ軸71は、その上方部分には雄ねじが螺設されておらず、代わりに等間隔で複数本の環状目盛りが設けられ、この環状目盛りを目安にしてねじ軸71のロック筒35cに対する没入量、引いては偏心軸53の偏心量を知ることができるようになっている。
【0043】
上記調節筒72は、上記円筒体4内に嵌挿されるものであり、外径寸法がキャップ本体35aの内径寸法より僅かに小さく寸法設定されているとともに、内径寸法が調節軸73の外径寸法より相当大きく寸法設定されている。かかる調節筒72は、キャップ本体35a内に挿入された状態で調節軸73がベアリングBを介して嵌挿され、さらに環状蓋体74が下端縁にねじ止めで固定されることにより、抜止め状態で調節軸73と相対回転自在に連結されている。従って、操作ダイヤル71aを正逆回動操作することにより、調節筒72がキャップ本体35a内で昇降し、これによって調節軸73が円筒体本体41内で昇降することになる(図5および図6参照)。
【0044】
つぎに上記回転部材5について図7を基に詳細に説明する。図7は、回転部材5の詳細を説明するための一部切欠き拡大斜視図であり、(イ)は、偏心軸53が調節軸73と同心に設定された状態、(ロ)は、偏心軸53が調節軸73に対して偏心した状態をそれぞれ示している。図7に示すように、回転部材5は、円筒体4の下端部に同心で一体に固定され、その周面から中心位置に向けて切り欠かれて形成した上記切欠き凹部51と、この切欠き凹部51の対向壁間に装着された上記偏心用ブロック(可動片)52と、この偏心用ブロック52の基端側(回転部材5の中心側)に設けられた上記偏心軸53と、切欠き凹部51の対向壁間に介設された上記第1ラック75に対応するピニオン54とを備えて構成されている。
【0045】
上記偏心用ブロック52は、切欠き凹部51の対向壁に向かって互いに反対方向に突出した一対の被ガイド突片52aを有している一方、切欠き凹部51の対向壁面の下端部には、これらの被ガイド突片52aが嵌り込む断面視でL字形状のガイド溝52bが凹設され、これらのガイド溝52bに各被ガイド突片52aがそれぞれ嵌め込まれた状態で、上記切欠き凹部51に対応した長孔56aを有する押え板56を回転部材5の後端面にねじ止めで固定することによって、偏心用ブロック52は、軸心方向への移動が規制された状態で回転部材5の径方向に正逆移動し得るようになっている。かかる偏心用ブロック52の前端面には歯並びが切欠き凹部51の延びる方向に向かう第2ラック55が形成されている。
【0046】
上記ピニオン54は、切欠き凹部51内における、調節軸73の第1ラック75と偏心用ブロック52の第2ラック55とによって二方が囲まれた空間に装着されている。かかるピニオン54は、上記両ラック55,75に噛合した状態で、切欠き凹部51の対向壁間に架設されたピニオン軸54a回りに回動自在に軸支されている。そして、調節軸73が上昇した状態では、図7の(イ)および先の図5に示すように、偏心用ブロック52は回転部材5の中心位置に位置設定される一方、調節軸73が下降した状態では、図7の(ロ)および先の図6に示すように、調節軸73の下降が第1ラック75、ピニオン54および第2ラック55に順次伝達されることにより、偏心用ブロック52は偏心位置に位置設定されるようになっている。
【0047】
また、上記偏心用ブロック52には、図5および図6に示すように、中央部より径方向にずれた位置に第1ラック75に対応した逃し溝52cが凹設されている。この逃し溝52cは、調節軸73が下降したときに、図6に示すように、第1ラック75を逃し込み、これによって調節筒72の下降距離を確保するようにしている。
【0048】
さらに、偏心用ブロック52の逃し溝52cより径方向の外方位置には、切欠き凹部51の奥壁(図5および図6における右方の壁)を摺接状態で貫通したばね装着ロッド57が固定されている。かかるばね装着ロッド57の先端にはばね受けフランジ57aが設けられ、このばね受けフランジ57aと回転部材5との間のばね装着ロッド57に圧縮コイルばね58が嵌め込まれている。そして、この圧縮コイルばね58の付勢力によって偏心用ブロック52は常に切欠き凹部51の奥部の方向に付勢された状態になっている。
【0049】
この圧縮コイルばね58の付勢力によって、第2ラック55は、常にピニオン54に対してピニオン軸54a回りに反時計方向に向かう力を与えるとともに、ピニオン54は、第1ラック75に対して常に上昇する方向に向かう力を付与しているため、第2ラック55は、第1ラック75の昇降に応じてバックラッシのない状態で常に安定して正逆移動することになる。
【0050】
そして、本発明の可動片移動手段は、調節軸73の下端部に設けられた第1ラック75と、この第1ラック75に噛合し、かつ、第1ラック75の上下動に応じてピニオン軸54a回りに正逆回転するピニオン54と、このピニオン54に噛合し、かつ、ピニオン54の正逆回転に応じて回転部材5の径方向に正逆移動する第2ラック55とによって構成されている。
【0051】
以下、図5および図6を基に、必要に応じて他の図を参照しながら本発明の作用について説明する。まず、図5に示すように、偏心軸53が回転部材5の中心位置に位置設定された状態でシャフト駆動モータ110(図1)を駆動すると、メインシャフト109の駆動回転がウォームギヤ36に伝達され、ウォームギヤ36は、メインシャフト109回りに共回りする。このウォームギヤ36の回転は、これに噛合しているウォームホイール42を介して円筒体本体41に伝達され、これによって円筒体4が自軸心回りに回転する。この円筒体4の回転は、これと一体の回転部材5に伝達され、回転部材5は、切欠き凹部51内の第1ラック75、偏心用ブロック52およびピニオン54を伴ってその中心回りに回転する。この回転は、第1ラック75を介して調節軸73にも伝達される。
【0052】
そして、回転部材5の回転によって偏心用ブロック52の偏心軸53も回転するが、偏心軸53の軸心と円筒体4の軸心とが一致しているため、偏心軸53は偏心回転を行わず、従って、偏心軸53が連結アーム6を介してドクター装置1(図2、図4)に揺動を与えることはない。
【0053】
ついで、操作ダイヤル71aを回転操作してねじ軸71をキャップ35内にねじ込むと、調節筒72が円筒体4の方向に移動し、これによって調節筒72内にベアリングBを介して装着されている調節軸73の端部が回転部材5の方向に押圧され、これによって調節軸73の後端の第1ラック75が回転部材5の切欠き凹部51の中心に向かって侵入していく。このとき、第1ラック75に噛合しているピニオン54がピニオン軸54a回りに時計方向に回転するため、このピニオン54に噛合している第2ラック55が左方に向けて移動し、これによる偏心用ブロック52の左方への移動によって偏心軸53は回転部材5の中心位置から外れて、図6に示すように、回転部材5の中心から偏心する。
【0054】
この状態でシャフト駆動モータ110(図1)の駆動により回転部材5を回転させると、偏心軸53の偏心回転によって連結アーム6がクランク運動を行うため、連結アーム6の右端部が連結している支持ロッド13を介してドクター装置1が幅方向に揺動することになる。
【0055】
そして、貫通孔73は、ベアリングBを介して調節筒72に内装され、調節筒72と調節軸73とは互いに軸心回りに相対回転が可能になっているため、調節軸73を回転させながら操作ダイヤル71aの操作でドクター装置1の揺動量を調節することが可能であるとともに、操作ダイヤル71aがドクター装置1の揺動に伴って揺動するような従来の不都合が存在せず、操作性に優れ、揺動量変更操作を容易に行うことができる。
【0056】
上記の実施形態においては、操作ダイヤル71aを手で回動操作するようになっているが、本発明は、操作ダイヤル71aを手で操作することに限定されるものではなく、エアーシリンダーや油圧シリンダーの駆動で操作してもよいし、電動で操作してもよい。
【0057】
また、上記の実施形態においては、揺動構造2を印刷機100のドクター刃16の揺動に使用しているが、同様の構造で巻取りロール106をも揺動させることができる。巻取りロール106を揺動させることにより、印刷インキの付与で印刷紙Pの厚み寸法が大きくなった部分の重なり合いに起因したロールの外周面の部分的な膨出を防止することができる。
【0058】
また、本発明のケーシング3、円筒体4、回転部材5および揺動量調節手段7からなる偏心量調節装置は、印刷機100以外の用途、例えばおもちゃ等にも採用することができる。特に走行おもちゃの車輪にこの偏心量調節装置を採用すれば、おもちゃ等を上下動させながら走行させることが可能になり、おもちゃ等が興趣に富んだものになる。
【0059】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、偏心量調節装置を、同心で回転部材から突設された円筒体と、この円筒体に同心で嵌挿された操作ロッドと、この操作ロッドの軸心に沿った正逆移動で上記可動片を回転部材の径方向に正逆移動させる可動片移動手段とで構成したため、操作ロッドをその軸心に沿って正逆移動させることにより、可動片移動手段の作用で回転部材に付設されている可動片は、回転部材の径方向に正逆移動してその偏心量が変更され、操作ロッドの操作を可動片の偏心量に拘らず常に一定の位置から行うことが可能になり、従来のように回転部材の回転を一旦止めたり、回転部材の回転に追随しながら可動片の偏心量を変更する場合に比べて偏心量の調節操作を容易に行うことができる。
【0060】
請求項2記載の発明によれば、揺動構造の駆動によるドクター刃支持構造の揺動によってドクター刃は版胴の軸心方向に揺動するため、版胴の周面に当接しているドクター刃の刃先は、上記揺動によって同一個所が版胴周面の同一の凹凸に常に摺接することによる不均一な摩耗が回避され、均一な摩耗を得ることができる。従って、ドクター刃の刃先の不均一な摩耗によってインキの掻き取り量がばらつき、これによって適正な印刷が行い得なくなるというような不都合を解消することができる。
【0061】
そして、揺動構造は、ドクター刃の揺動によっても揺動しないように構成された操作部を有しているため、印刷機の稼働中においてたとえドクター刃が揺動していても、この揺動とは係りなく静止状態の操作部を操作して揺動量を調節することが可能になり、調節操作を容易、かつ、確実に行うことができる。
【0062】
また、ドクター刃支持構造を、ドクター刃を版胴の軸心方向に平行に取り付けるドクター刃取付け部材と、このドクター刃取付け部材を版胴の軸心方向に正逆移動可能に案内する案内部材とで構成し、揺動構造を、版胴の軸心に直交する方向に延びる中心回りに回転可能な回転部材と、この回転部材に径方向に正逆移動可能に付設された可動片と、この可動片と上記ドクター刃取付け部材とをリンクする連結アームと、回転部材を中心回りに回転する駆動手段と、連結アームの揺動量を調節する揺動量調節手段とを備えて構成し、操作部を回転部材の中心に沿って操作することにより上記可動片を上記回転部材の径方向に正逆移動させ得るように構成したため、駆動手段の駆動によって回転部材をその中心回りに回転させることにより、この回転は可動片の偏心回転に伝達され、可動片にリンクした連結アームがクランク運動を行い、連結アームにの偏心回転によって連結アームにリンクしたドクター刃取付け部材が案内部材に案内されつつ正逆移動し、これによってドクター刃取付け部材に取り付けられているドクター刃を版胴の軸心方向に向けて揺動させることができる。
【0063】
そして、操作部を回転部材の中心に沿って操作するようにしているため、操作部による操作は可動片のクランク運動とは独立したものになり、操作部を確実に揺動させないようにすることができる。
【0064】
このように、ドクター刃支持構造をドクター刃取付け構造と案内部材とで構成するとともに、揺動構造を回転部材と可動片と連結アームとで構成し、さらに操作部を回転部材の中心に沿って操作するように構成したため、簡単な構造でありながら操作部を、揺動しないにも拘らず調節操作を行い得るものにすることができる。
【0065】
請求項記載の発明によれば、揺動構造を、同心で上記回転部材に固定された上記駆動手段の駆動で中心回りに回転する円筒体を備えるものにし、揺動量調節手段を、円筒体と同心で共回りしながら軸心方向に正逆移動が可能な操作ロッドと、この操作ロッドの回転部材側端部に形成された第1ラックと、この第1ラックに噛合して支持軸回りに回動するピニオンと、このピニオンに噛合して回転部材の径方向に正逆移動することにより可動片を正逆移動させる第2ラックと、操作ロッドを軸心方向に正逆移動させる操作ダイヤルとを備えて構成したため、操作ダイヤルの操作で円筒体内の操作ロッドを正逆移動させることにより、その先端に付設された回転部材内の第1ラックがこれに噛合しているピニオンを回転させ、このピニオンの回転が第2ラックに伝達されて第2ラックが回転部材の径方向に正逆移動し、これによって第2ラックと共動する可動片の偏心量を調節することができる。
【0066】
このように、ラックとピニオンとを組み合わせて揺動量調節手段を構成したため、簡単な構造でありながら可動片の偏心量を任意かつ確実に調節し得るものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のドクター装置が適用された印刷機の全体構造の一実施形態を示す側面視の説明図である。
【図2】 本発明のドクター装置が適用された印刷機の一実施形態を示す側面略図である。
【図3】 本発明に係る揺動構造の一実施形態を示す一部切欠き分解斜視図である。
【図4】 図3に示す揺動構造の一部切欠き組立て斜視図である。
【図5】 図4のA−A線断面図であり、偏心軸が回転部材の中心位置に位置設定された状態を示している。
【図6】 図4のA−A線断面図であり、偏心軸が偏心位置に位置設定された状態を示している。
【図7】 回転部材の詳細を説明するための一部切欠き拡大斜視図であり、(イ)は、偏心軸が調節軸と同心に設定された状態、(ロ)は、偏心軸が調節軸に対して偏心した状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
100 印刷機 101 原紙ロール
102 プレヒータ 103 版胴
104 圧胴 105 乾燥器
106 巻取りロール 107 ローラ
108 インキパン 109 メインシャフト
110 シャフト駆動モータ(駆動手段)
112 揺動用モータ 113 台車
1 ドクター装置
12 ブラケット 13 支持ロッド(案内部材)
14 ドクター刃支持枠体
15 ドクター刃支持ブロック(ドクター刃取付け部材)
16 ドクター刃 17 軸受部材
18 架設軸
2 揺動構造(偏心量調節装置)
3 ケーシング 31 縦筒体
32 横筒体 312 連通口
32a 筒本体 32b 蓋体
33 上端側蓋体 33a 中心孔
33b 環状突起 34 下端側蓋体
34a 中心孔 34b 環状突起
35 キャップ 35a キャップ本体
35b フランジ 35c ロック筒
36 ウォームギヤ 36a 嵌挿孔
4 円筒体 41 円筒体本体
42 ウォームホイール 5 回転部材
51 切欠き凹部
52 偏心用ブロック(可動片)
52a 被ガイド突片 52b ガイド溝
52c 逃し溝 53 偏心軸
53a 環状溝 54 ピニオン
54a ピニオン軸 55 第2ラック
56 押え板 57 ばね装着ロッド
57a ばね受けフランジ 58 圧縮コイルばね
6 連結アーム 61 円筒アーム
62 挟持アーム 62a 単位アーム
63 装着孔 64 Cリング
65 球体軸受 7 揺動量調節手段
71 ねじ軸 71a 操作ダイヤル
72 調節筒 73 調節軸
74 環状蓋体 75 第1ラック
B ベアリング

Claims (3)

  1. 駆動手段の駆動によって回転中心回りに回転する回転部材に径方向に正逆移動するように設けられた可動片の上記回転中心からの偏心量を調節する偏心量調節装置であって、同心で上記回転部材から突設された円筒体と、この円筒体に同心で嵌挿された操作ロッドと、この操作ロッドの軸心に沿った正逆移動で上記可動片を回転部材の径方向に正逆移動させる可動片移動手段とが備えられていることを特徴とする偏心量調節装置。
  2. 版胴の周面に付着したインキを掻き落とすために用いられるドクター刃を備えた印刷機のドクター装置であって、刃先が版胴の軸心に平行になるように上記ドクター刃を版胴の周面に当接させるドクター刃支持構造と、刃先が版胴の周面に当接したドクター刃を、上記ドクター刃支持構造を介して上記軸心に平行に揺動させる揺動構造とが備えられ、上記揺動構造は、固定的なフレームに取り付けられた操作部の操作に連動してドクター刃の揺動量を調節するように構成され、
    上記ドクター刃支持構造は、ドクター刃を版胴の軸心方向に平行に取り付けるドクター刃取付け部材と、このドクター刃取付け部材を版胴の軸心方向に正逆移動可能に案内する案内部材とを備えて構成され、
    上記揺動構造は、版胴の軸心に直交する方向に延びる中心回りに回転可能な回転部材と、この回転部材に径方向に正逆移動可能に付設された可動片と、この可動片と上記ドクター刃取付け部材とをリンクする連結アームと、上記回転部材を中心回りに回転する駆動手段と、上記連結アームの揺動量を調節する揺動量調節手段とを備えて構成され、
    上記揺動量調節手段は、上記操作部による回転部材の中心に沿う操作で上記可動片を上記回転部材の径方向に正逆移動させてドクター刃の揺動量を無段階で調節し得るように構成されていることを特徴とする印刷機のドクター装置。
  3. 上記回転部材は、上記駆動手段の駆動で中心回りに回転する円筒体によって形成され、上記揺動量調節手段は、上記円筒体と同心で共回りしながら軸心方向に正逆移動が可能な操作ロッドと、この操作ロッドの回転部材側端部に形成された第1ラックと、この第1ラックに噛合して支持軸回りに回動するピニオンと、このピニオンに噛合して回転部材の径方向に正逆移動することにより上記可動片を正逆移動させる第2ラックとを備えて構成され、上記操作部は、上記操作ロッドを軸心方向に正逆移動させる操作ダイヤルを備えていることを特徴とする請求項記載の印刷機のドクター装置。
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