JP3705512B2 - マルチビーム作画装置、ならびにマルチビーム作画装置における光量計測方法および光量補正方法 - Google Patents

マルチビーム作画装置、ならびにマルチビーム作画装置における光量計測方法および光量補正方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、複数のビームを用いて精密な画像を形成するための作画装置、例えばプリント基板を作成するための露光焼き付け用のマスクに回路パターンを描画するための、マルチビーム作画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、精密な画像を感光材料表面に作画する装置として、複数のLED(発光ダイオード)から射出されたビームを、光学系を用いて感光材料の作画面上に結像させ、かつ感光材料をLEDと(すなわち像面と)相対移動させることにより、2次元の画像を感光材料表面に作画する、マルチビーム作画装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、複数個のLEDを用いるマルチビーム作画装置の場合、LED個々の特性のばらつきにより各LEDから照射されるビームの光量にはLED毎にばらつきがある。また、光学系の特性や装置の構造上の理由により、たとえ各LEDの射出光量が均一であっても、結像面での光量が必ずしも均一とならない場合がある。さらに、個々のLEDの経時変化による劣化によってもLED毎の光量のばらつきが発生する。
【0004】
このため、マルチビーム作画装置において作画像の品質を維持するためには、LED毎に補正量を正確に求める必要があり、しかも求められた補正量に基づいて正確にその出力を補正する必要がある。近年のマルチビーム作画装置においては、光源として極めて多数のLEDが用いられており、これらのLED全てについて正確に補正量を決定することは極めて手間の掛かる作業であり、容易にかつ正確に補正量を決定する装置が望まれていた。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑み、簡単な構成でありながら、正確に複数のLED個々に対する作画時の露光補正量を決定し、また決定された補正量に応じて正確に各LEDを露光制御することができるマルチビーム作画装置、ならびにマルチビーム作画装置の光量計測方法および光量補正方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のマルチビーム作画装置は、テーブルに載置された作画面上で、所定の領域内で光源部から複数のビームを結像させ、前記所定の領域を前記作画面と相対移動させて作画面上に前記所定の領域より広い領域に渡って2次元の画像を作画するマルチビーム作画装置であって、前記光源部は、複数の発光ダイオードと、前記発光ダイオードから射出されるビームを前記作画面上に結像させる光学系と、を有し、前記マルチビーム作画装置は、前記光源部と前記テーブルとを前記作画面に平行な方向に相対移動させる相対移動手段と、前記テーブルに設けられ、前記作画面と同一平面上に受光部を有しかつ受光光量に応じた電流が流れる受光素子と、を有し、前記複数の発光ダイオードは、各々が複数の発光ダイオードを含む複数のグループに分割され、各グループは、同一グループに属する全ての発光ダイオードから射出されるビームが、前記光源部と前記テーブルとを相対移動することなく前記受光素子の受光部に到達すると共に、前記相対移動手段により前記光源部と前記テーブルとを段階的に相対移動することにより、それぞれのグループ毎に、該グループに属する発光ダイオードから射出されるビームが前記受光素子の受光部に到達できるよう分割されており、同一グループに属する前記発光ダイオードの光量を前記テーブルおよび前記光源部の相対移動を行うことなく計測し、別のグループに属する前記発光ダイオードの光量を計測する際には、前記別のグループに属する発光ダイオードから射出されるビームが前記受光素子の受光部に到達するように、前記相対移動手段により前記光源部と前記テーブルとを段階的に相対移動すること、を特徴としている。
【0007】
ここで、上記のマルチビーム作画装置において、
(ア)前記受光素子の受光部に前記複数の発光ダイオードの少なくとも1つの発光ダイオードから射出されたビームが入射するよう前記テーブルおよび前記光源部を相対移動させ、
(イ)前記少なくとも1つの発光ダイオードを駆動して該発光ダイオードの光量を検出し、
(ウ)前記複数の発光ダイオードの全てについて光量を検出するまで上記(ア)および(イ)を繰り返す光量計測方法を採用することができる。
【0008】
この時、前記複数の発光ダイオードを、各グループに属する発光ダイオードから射出されるビームが前記テーブルおよび前記光源部の相対移動を行うことなく前記受光素子の受光部に到達するように、複数のグループに分割し、同一グループに属する前記発光ダイオードの光量は前記テーブルおよび前記光源部の相対移動を行うことなく計測することが可能である。
【0009】
なお、前記同一グループに属する発光ダイオードの光量を計測する際には、前記グループに対応する像面の領域の中心と前記受光部の中心をほぼ一致させる様に前記テーブルおよび前記光源部を移動させることができる。
【0010】
前記複数の光量計測データ中、光量が0または、光量が最大値であることを示すデータが存在する場合には、前記複数の発光ダイオードによる作画が不能であると判定することができる。
【0011】
また、上記の光量計測方法により計測された光量計測データから、前記受光素子の暗電流成分を差し引くことにより、正確な光量を求めることができる。
更に、本発明の光量補正方法によれば、上記のようにして求めた光量計測データの値から最小値を求め、前記最小値と各データの値との比を求め、前記最小値と各データの値との比に基づいて、各データに対応した前記発光ダイオードの駆動時間を決定することにより光量補正が可能である。
【0012】
あるいは、上記の光量計測データの値から最大値を求め、前記最大値と各データの値との比を求め、前記最大値と各データの値との比に基づいて、各データに対応した前記発光ダイオードの駆動時間を決定することによっても光量補正が可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態であるマルチビーム作画装置100の外観を示す斜視図である。本実施の形態のマルチビーム作画装置100は、プリント基板を作成するための露光焼き付け用のマスクに回路パターンを作画したり、あるいは、表面に感光材を塗布した基板に直接回路パターンを作画したりするための装置である。以下の説明では、マスク用のフィルムに回路パターンを作画する場合を例にとってマルチビーム作画装置100の構成について述べる。
【0014】
図1において、マルチビーム作画装置100は、装置本体ベース1に、回路パターンが作画される感光フィルム3を載置するための感光材載置用テーブル2が設けられている。テーブル2は、その下面がY方向に延びる一対のレール2RによりY方向に摺動自在に支持されている。テーブル2の下方、ベース1の上面にはY方向に沿って延びたボールねじ2Bが設けられている。テーブル2の底面にはボールネジ2Bと係合する係合部が突出して設けられており(図示せず)、ボールねじ2Bが回動すると、該係合部とボールねじ2Bとの係合により、テーブル2がレール2R上をY方向に摺動移動する。ボールねじ2Bは図示しないテーブル駆動用モータと連結されており、該テーブル駆動用モータを回転駆動することによって、テーブル2を図中Y方向に往復移動させることができる。
【0015】
テーブル2の上方には光源部としての光照射ユニット4が配置されている。感光フィルム3を露光して作画するための描画光束は、2次元配列された複数本のビームとして光照射ユニット4から射出される。
【0016】
次に、光照射ユニット4について、更に詳細に説明する。
光照射ユニット4は、本体ベース1上方を囲む様にコの字状に形成された光学系搭載用の立設部5に設けられている。立設部5の上面には、図中X方向に延びた一対のガイドレール5Rが設けられ、ガイドレール5Rに摺動自在に支持された光学系搭載ステージ5Sに載置された光学ベース5Lに、光照射ユニット4が固定されている。
【0017】
立設部5の上面には、一対のガイドレール5Rに挟まれた位置にボールネジ5BがX方向に延びた状態で取り付けられており、光学ベース5Lの図中底面にはボールねじ5Bと係合する係合部5Eが設けられている。ボールねじ5Bは光学系駆動モータ5Mと連結されており、光学系駆動モータMを回転駆動すると、ボールねじ5Bが回転し、ボールねじ5Bと係合部5Eとの係合により、光学ベース5Lを載置した光学系搭載ステージ5SがX方向へ移動する。
【0018】
立設部5の側面には、光照射ユニット4の位置検出用のリニアスケール5Kが配設されており、光照射ユニット4に設けられたスケール検出ヘッド5Dによりリニアスケール5Kを検出することによって光照射ユニット4のX方向の位置を検出することができる。
【0019】
図示していないが、感光材載置用テーブル2および本体ベース1にも、上記のリニアスケール5Kおよび検出ヘッド5Dと同様の、図示しないテーブル位置検出用スケールおよび該スケールを検出するテーブル位置検出ヘッドが設けられており、テーブル位置検出ヘッドの出力信号にもとづいてテーブル2のY方向の位置を知ることができる。
【0020】
詳しくは後述するが、感光フィルム3上への作画は、フィルム3上に形成された描画原点IOを基準に、X方向については光照射ユニット4の移動量、Y方向についてはテーブル2の移動量を制御しつつ、光照射ユニット4によりビームを射出することにより行われる。
【0021】
図2は、光照射ユニット4の内部構成の概略を示す側面図である。
光照射ユニット4は、ユニット内のプリント基板41に取り付けられた複数のLED(発光ダイオード)42、複数のLED42に1対1に対応してアパーチャが形成されたアパーチャパネル43、アパーチャを透過したビームを感光フィルム3の表面で結像させるための、第1レンズ群44および第2レンズ群45からなる縮小光学系を有している。本実施の形態においては、感光フィルム3としては、波長400nm〜520nmにおいて分光感度を有するいわゆるオルソ系の感光材料を用いている。また、LED42としては、ピーク波長が450nmのいわゆる青色LEDを用いている。
【0022】
図3は、LED42およびアパーチャパネル43に形成されたアパーチャの配置を説明するための、アパーチャパネル43を光照射ユニット4の上面側(から見た図図2における上方から下方を見た図)である。なお、LED42の位置は破線で示している。また、図4は、感光フィルム3上に結像した点像の位置を示している。なお、御図は配置を示すための図であり、各部のサイズは正しい縮尺では図示されていない。本実施の形態では第1群および第2群のレンズ44、45によりアパーチャの1/25倍の像が感光フィルム3に投影される。
【0023】
プリント基板の回路パターンを作画する装置は、精密な描画性能を有する必要があり、従って高い解像度が要求される。しかし、LEDを光源とする場合、LED自体の物理的な大きさにより、光源の配置の密度が制限されることになる。本実施の形態のマルチビーム作画装置100に用いられるLEDは感光フィルム3に平行な平面上で、最大3.8mmの直径を有している。これを互いに接触しないよう配置するため、図3に示すように、LED42はX方向、Y方向それぞれにおいて、4mmの間隔で配置される(4mm毎に1本のビームが照射されるように配置される)。
【0024】
ビームはLED42の位置に対応して離散的に配置されたアパーチャ43Aから射出される。アパーチャ43Aは、感光フィルム3に投影される点像の大きさを規定すると共に、結像位置の精度を上げるためのもので、アパーチャパネル43に、LED42の配置位置に1対1に対応したアパーチャ43Aを形成したものである。こうして、LED42から射出されたビームはアパーチャ43Aを透過し、縮小光学系(第1レンズ群44および第2レンズ群45)を介してフィルム3上に結像される。言い換えれば、アパーチャパネル43の像が感光フィルム3上に投影される。
【0025】
図4は、感光フィルム3上の各ビームに対応する点、すなわちアパーチャパネル43の像を示す図である。図中黒点が、ビームによりフィルム3が露光される点である。前述のように、縮小光学系(第1レンズ群44および第2レンズ群45)はアパーチャパネル43の1/25の像を感光フィルム3上に形成する。従って、感光フィルム3上での像面のサイズは、図4に示すように、X方向においては10.235mm、Y方向は4.96mmとなる。
【0026】
尚、厳密には、感光フィルム3の厚みに応じて結像位置を調整する必要がある。しかし、本実施の形態においては、常に感光フィルム3の表面の、光照射ユニット4の光軸方向における位置は一定であるものとして説明する。感光フィルム3の代わりにプリント基板が載置された場合には、実際には結像位置は変化する。結像位置が変化する場合には、光学系を用いて結像位置を調整することが可能であり、たとえば特願平7−142744号に記載されている自動合焦装置を用いることにより、結像位置を調整することができる。
【0027】
本実施の形態においては、テーブルの移動とLED42の発光のタイミングを制御することにより、あるライン(X方向に沿ったライン)に注目した場合に、図5に示すように、全てのビームの像が近接した状態で一列に並ぶようになっている。これについて、次に説明する。
【0028】
本実施の形態のマルチビーム作画装置100においては、2048個のLED42が、2次元に配列されている。図3に示すように、Y方向には32個のLED42が並べられている(以下、Y方向に並んだLED42をY列のLED42と呼ぶ)。同様にY方向に配列されたLED42の列がX方向に64列配置される。X方向の一つのラインに注目すると、64個のLED42はX方向に沿って一直線に並んでいる(以下、X方向に一直線に並んだLEDをX行のLEDと呼ぶ)。Y列のLEDは、図3のY1〜Y32に示されるように、アパーチャAPの直径分だけずれた位置に順に配置され、アパーチャAPも同様な配置で形成されている。アパーチャAPの径は、Y列の先頭のLEDY1と隣の列の先頭のLEDY33とのX方向における距離をY列のLEDの数で割った値と等しく設定されている。即ち、Y列には32個のLEDが配置されており、Y1とY33との距離は4mm、アパーチャAPの径は0.125mmとなっている。
【0029】
ここで、テーブル2をY方向に移動しつつ光照射ユニット4からビームを照射させる場合を考える。LEDY1を含む行の各LEDから射出されたビームにより感光フィルム3上に形成される像に注目する。Y1、Y33、Y65、・・・から射出されたビームは感光フィルム3上で、X方向に沿って一列に離散的に並んだ点像を形成する(この点像が並ぶ感光フィルム3上の行を図4にラインL1として示す)。次に、テーブルが移動し、感光フィルム3上のラインL1がY2を含む行のLEDから照射されるビーム位置に対応した位置に達すると、ラインL1上に前回形成された離散的な点像に隣接してY2、Y34、・・・に対応した像が形成される。以降同様にして、順次隣接した像が同一ライン上に形成され、最後にY32を含む行のLEDY32、Y64、・・・に対応した点像が同一ラインL1上に形成されると、結果として、図5に示したように、2048個の点像が隣接して同一ラインL1上に形成されることになる。従って、離散的に2次元配列された像の、Y方向のピッチ分だけテーブル2(したがって感光フィルム3)が移動した時点で露光を行うことにより、感光フィルム3上の各ラインに順次点像が補間されて、最終的には各ラインがそれぞれ2048個のドットで構成されるようになる。
【0030】
感光フィルム3への作画は次のようにして行われる。まずY方向にテーブル2を移動しつつ上述の作画処理を行って、感光フィルム3の表面に、Y方向に延びた帯状に画像を形成する。感光フィルム3の描画領域のY方向における端部から他の端部まで帯状に画像形成が行われると、光学系搭載ステージ5SをX方向に移動する。そして、光学系搭載ステージ5Sの移動後にテーブル2を前回とは逆方向に(Y方向に沿って)移動することにより、同様にして、感光フィルム3にY方向に延びた帯状の画像を形成する。尚、光学系搭載ステージ5Sは、互いに隣接する帯状の画像がオーバーラップすることなく、また、間に画像が形成されない空白部分が入ることのないよう、LEDの配列により定まる所定の長さ分だけ(本実施例においては、10.24mm)正確にX方向に移動される。
【0031】
図6は、本実施の形態のマルチビーム作画装置100の作画処理を行うための制御系を説明するブロック図である。
作画データはメモリ13にビットマップとして記憶されており、CPU10は、LEDアレイ42Aの各LED42に対応した2048個のアンドゲート11に、作画データに基づいて駆動信号を出力する。カウンタ14は、CPU10からのクロック信号に同期して、メモリ15の出力ポートおよび出力データを指定するアドレスバス14Aをインクリメント・デクリメントする。したがって、アンドゲート11には、駆動信号と同時にメモリ15に記憶されている、各LEDに対する駆動パターンデータも入力される。
【0032】
駆動パターンデータは、LEDを駆動するためのパルスパターンであり、一回の露光(すなわちLEDの駆動)における駆動パルス幅および駆動パルス数によって露光量を制御するためのデータである。アンドゲート11の出力はLED駆動回路12に入力され、LED駆動回路12は各LED42を、入力信号に対応した所定の強度のパルス状の電流により駆動し、発光させる。
【0033】
LEDアレイ42Aの駆動と共に、テーブル2および光学系搭載ステージ5Sの移動もCPU10により制御される。本実施の形態のマルチビーム作画装置100においては、CPU10は光学系駆動モータ5Mを駆動させて光学ベース5Lに搭載された光照射ユニット4のX方向における位置決めを行い、次にテーブル移動用モータ2Mを駆動してテーブル2をY方向に移動させながらLEDアレイ42Aを発光させる。なお、光学系駆動モータ5Mおよびテーブル移動用モータ2Mの駆動中は、スケール検出ヘッド5Dおよび2Dの出力がCPU10に入力されており、光学系駆動モータ5Mおよびテーブル移動用モータ2Mは検出位置に基づきフィードバック制御されている。
【0034】
図7は、テーブル2の描画原点IOの近傍を示す図である。テーブル2には感光フィルム3が載置されているものとする。X方向においては描画原点IOより図中右側、Y方向においては描画原点より図中上方が感光フィルム3の描画領域(感光フィルム3が露光される領域)となる。いいかえれば、実際の感光フィルムの縁部は、図7に示すように、描画原点IOよりも外側に位置することになる。なお、光照射ユニット4は、光軸が描画原点IOよりさらに図中X方向において左側に位置するまで移動することができ、テーブル2は、光照射ユニット4の光学系の光軸がY方向において描画原点IOよりさらに下側に位置するまで移動することができる。
【0035】
尚、光照射ユニット4の移動機構の構造上、光照射ユニット4の光軸が図7に示す初期位置IPに対応した位置にある状態よりもX方向において図中左側に移動することはできない。しかし、Y方向については、テーブル2は図7に示す状態よりさらに図中上方に移動可能である。
【0036】
テーブル2には、図7に示すように、光量検出部21が取り付けられている。光量検出部21は、テーブル2の側面にY方向に突出して設けられている。図7には、テーブル2と共に光量検出部21の上面図を示し、図8には、図7の矢印Aの方向から見た、正面図を示す。光量検出部21は直方体状の基板21Aのほぼ中央にPINフォトダイオード21Bを取り付けた構成となっている。基板21Aは図8に示すように一対の支柱21C、21Cによりテーブル2の側面に固定されている。PINフォトダイオード21Bの受光面はテーブル2に載置される感光フィルム3の表面とほぼ同一の高さとなるように調整されている。すなわち、光照射ユニット4の光軸方向において、感光フィルム3の表面とPINフォトダイオード21Bの受光面とは同一の位置になるようにPINフォトダイオード21Bが基板21Aに取り付けられている。
【0037】
本実施の形態のPINフォトダイオード21Bは、キャンタイプのフォトダイオードで、円筒状のケーシング内部に受光部が配置されている。ケーシングの外径はほぼ5mm、受光部の直径はほぼ3mmとなっている。
【0038】
本実施の形態においては、上記PINフォトダイオード21Bにより、各LEDの光量を計測して、計測データに基づいてLED毎に露光時に補正を加えるようになっている。前述のように、光照射ユニット4によりフィルム3上に投影されるアパーチャの像のサイズは10.235mm×4.96mmであり、PINフォトダイオード21Bの受光面のサイズはこれよりも小さいため、本実施の形態のマルチビーム作画装置においては、LEDを(すなわち投影像の領域を)いくつかのグループに分割し、PINフォトダイオードの受光部が、分割された各区分内のLEDから射出されるビームを全て受光できる位置になるよう、テーブル2および光学ベース5Lを移動して、分割された区分ごとにLEDの光量を計測する。
【0039】
図9は、図4に示したビームの投影像を8分割した様子を示す図である。図9に示すように、X方向について投影像を4分割し、Y方向については2分割している。各分割区分(数字1〜8で示される区分)にはそれぞれ256個の点像が含まれる(すなわち256個のLEDに対応している)。
【0040】
各LEDの光量の計測は次のようにして行う。
まず、光学系移動用モータ5Mを駆動して光照射ユニット4をX方向に、テーブル移動用モータ2Mを駆動してテーブル2をY方向に移動して、区分1の中心とPINフォトダイオード21Bの受光面の中心位置とを一致させる。なお、テーブル2上の初期位置IPの位置およびPINフォトダイオード21Bの受光面の中心位置はいずれも既知であるため、この位置合わせは容易に行うことができる。また、各区分1〜8はいずれも、区分の中心がPINフォトダイオード21Bの中心と一致しているときには区分内に含まれるビームがすべてPINフォトダイオード21Bの受光面により受光されるような大きさとなっている。
【0041】
区分1の中心とPINフォトダイオード21Bの受光面の中心とが一致した状態で、区分1に対応するLEDを1個ずつ順に駆動し(時系列駆動し)、その時PINフォトダイオード21B内を流れる電流を8ビットのデジタルデータとしてメモリ13に記憶する。すなわち、区分1に対応したLEDの個々について、その発行光量を256階調のデータ(0〜255)として記憶する。
【0042】
次に、光照射ユニット4をX方向に所定量(本実施の形態においては2.56mm)移動させることにより、PINフォトダイオード21Bの受光面の中心に区分2の中心を一致させ、区分1の場合と同様、区分2に対応するLEDを1個ずつ順次時系列駆動して、256階調の光量データをLED毎に得る。同様にして区分3および区分4についても、対応するLEDの個々に対する光量データを得る。
【0043】
次に、テーブル2をY方向に所定量移動させ(本実施の形態においては2.56mm)、さらに光照射ユニット4を、区分1の計測の場合と同様の位置に移動させることにより、PINフォトダイオードの受光面の中心と区分5の中心とを一致させる。そして、区分1〜4の場合と同様にして、区分5〜8の各LEDについてその光量データを8ビットデータとしてメモリ13に記憶する。
【0044】
上記のようにして得られた光量データの処理について、図10を参照して説明する。
図10は、本実施の形態のマルチビーム作画装置100を含む、作画システムの構成を説明するための図である。
図10に示す作画システム100は、イーサネットを介してワークステーション200による通信コマンドにより制御される。ある感光材料3に対し作画を行う場合(光量補正処理を含む)は次のようにして実行される。
【0045】
まず、ワークステーション200側で、通信プロセスを立ち上げ、マルチビーム作画装置100に対して各LEDの光量を検出する光量検出コマンドを送信する。マルチビーム作画装置100は、光量検出コマンドを受信すると、上述の光量検出処理を実行するためのプログラムを起動し、各LED毎の光量データを求め、検出値データファイルを生成して、ワークステーション200に送信する。ワークステーション200では、マルチビーム作画装置100から送られてきた検出値データファイルに基づいて、次に述べる補正値演算処理を実行して、LEDを駆動する際に参照する光量補正データファイルを生成し、マルチビーム作画装置100に送信する。マルチビーム作画装置100は、光量補正データファイルと、次に送られてくる作画データファイルに基づいて各LED、テーブル2、光照射ユニット4を駆動制御して、テーブル2に載置された感光フィルム3の描画領域に所定の回路パターンを作画する。
【0046】
図11は、本実施の形態における、第1実施例としての光量補正処理を説明するためのフローチャートである。
まず、検出値データファイルの各LEDに対する検出値(0〜255の256階調のデジタルデータ)それぞれが、0あるいは255であるか否かをチェックする(S1)。
【0047】
もしも、0あるいは255という値のデータが含まれる場合には、NGと判定される。検出データが0となるのは、光量が0の場合であり、これは該データに対応するLEDが発光していないことを示す。すなわち、検出データが0となるのはLEDが壊れている場合であるため、この様なLEDを含むマルチビーム作画装置では正しい描画が行われない。従って、検出データに0が含まれる場合には、そのマルチビーム作画装置での描画を行うことは好ましくないと考えられ、NGと判定するようになっている(S3:NG)。
【0048】
また、光量データが255の場合には、光量が255以上の全ての場合が含まれる。LEDは平均的な計測値が255より小さくなるように駆動されているため、光量データが255となる場合には著しく光量が大きいと考えられる。このため、この様なLEDを含むマルチビーム作画装置では正しい描画画行われないと考えられる。従って、検出データに最大値である255が含まれる場合には、そのマルチビーム作画装置での描画を行うことは好ましくないと考えられるため、NGと判定している(S3:NG)。
【0049】
S3のチェックの結果、光量検出データに0もしくは255という値が含まれていた場合には、NGと判定して、NG処理(S5)が実行され、光量補正処理を終了する。NG処理においては、検出データの値に応じたメッセージや問題のあるLEDを特定するためのデータなどがプリンタやディスプレイに出力される。
【0050】
検出データに0もしくは255が含まれていなかった場合には、S3でNGでは無いと判定され(S3:OK)、S7において各データからLEDが点灯されていないときのPINフォトダイオードの検出値(すなわちPINフォトダイオードの暗電流に対応する値)を引く処理が行われる。
【0051】
ここで、検出データをLn(nは各LEDを表す:n=1〜2048)で表し、暗電流に対応する検出値をL0とすると、Ln=Ln−L0を各LEDについて(n=1〜2048)計算する。これにより、暗電流の影響を取り除いた、LEDの発光量のみに基づくデータLnが得られる。なお、暗電流の影響を取り除いたLnの値が0以下の場合にもLEDが正常に発光していないと考えられるため、S9にて各Lnが0以下か否かを判定する。もしも、Ln≦0(n=1〜2048のいずれかにおいて)と判定された場合には(S9:YES)、S5のNG処理が実行される。Ln>0の場合には(S9:NO)、S11へ処理が進められる。
【0052】
本実施の形態においては、10倍までの光量差を補正することができるようになっており、LEDの駆動時間により光量補正を行うようになっている。すなわち、Lnの最小値Lminに対し、どのLnもLminの10倍以下であれば、最小光量のLEDの駆動時間を10とした場合に、最大光量のLEDの駆動時間を(Lmin/Ln)×10と設定することにより、全てのLEDに対して光量差を補正することができる。
【0053】
そこで、上記のようにして求められたLn(n=1〜2048)から、まず最小値をLminを求める(S11)。次に、Lminと各データの値Lnから、Lminに対応するLEDの駆動時間を10とした時の、各Lnに対応するLEDの駆動パルス長Pnを次式、
Pn=(Lmin/Ln)×10
により求める(S13)。ここで、LminはLn以下であるから、Pn≦10である(等号はLn=Lminの時)。上記の通り、補正可能な光量差は1〜10倍までであるため、S15において、Pn<1か否かを判定する。
【0054】
Pnが1未満であれば(S15:NO)、LnがLminの10倍を越えていることになり、LEDの駆動時間による光量補正はできないため、S17のNG処理を実行して所定のメッセージ等をディスプレイに出力し、処理を終了する。
【0055】
Pnが1以上であれば、補正可能であるため(1≦Pn≦10となるため)、Pnの値をデータとした光量補正ファイルを生成する(S19)。こうして生成された光量補正ファイルは、イーサネットを介して再びマルチビーム作画装置100に送信され、メモリに書き込まれる。
【0056】
マルチビーム作画装置100は、その後送られてくる作画データと、光量補正ファイルのデータPnに基づいて各LEDを駆動して、回路パターンを作画する。この時、Pnに対応して、各LEDの駆動時間が制御される。PnはLminに対応するLEDの駆動時間を10とした場合のLnに対応するLEDの駆動時間をであり、Pn(n=1〜2048)に対応して各LEDの駆動時間を制御することにより、感光フィルム3上に蓄積される光量をほぼ一定にすることができ、従って光量を補正することができる。
【0057】
なお、本実施の形態においては、LEDの駆動時間は10段階(単位時間の1倍〜10倍まで)に段階的に制御可能となっているため、駆動時間は、単位時間×[Pn]として求めている。ここで括弧[]は計算値の整数部分を示すものとする。
【0058】
上述の方法により光量補正を行った場合には、LEDの個体差による光量のばらつきに加えて光学系の特性による光量のばらつきも含んだ形で各LEDの光量が計測され補正値が演算される。すなわち、補正値は、LEDの個体差のみならず、光学系の特性など他の要因による光量のばらつきをも全て補正するような値として求められる。
【0059】
図12は第2実施例の光量補正処理を示すフローチャートである。
図12のS1からS9までは図11と同一の処理であるため、説明は省略する。
図12のS21では、補正データLnの中から最大値Lmaxを求める。そして、最大値Lmaxと各データの値Lnとに基づいて、Lmaxに対応したLEDの駆動時間を1とした場合のLn(n=1〜2048)に対応したLEDの駆動時間Rnを、次式、
Rn=Lmax/Ln
により求める(S23)。ここでnは各LEDに対応した値である(n=1〜2048)。ここで、Lmaxは常にLn以上であるから、Rn≦1である(等号はLn=Lmaxの時)。前述の通り、本実施の形態のマルチビーム作画装置100においては補正可能な光量差は1〜10倍までであるため、S25において、Rn>10か否かを判定する。
【0060】
Rnが10より大きければ(S25:YES)、LnがLmaxの1/10より小さいことからLEDの駆動時間による光量補正はできないため、S27のNG処理を実行して所定のメッセージ等をディスプレイに出力し、処理を終了する。
【0061】
Rnが10以下であれば、すなわち1≦Rn≦10となるため、LEDの駆動時間を制御することにより光量補正可能であるため、Rnの値をデータとした光量補正ファイルを生成する(S29)。こうして生成された光量補正ファイルは、イーサネットを介してマルチビーム作画装置100に送信され、メモリに書き込まれる。
【0062】
マルチビーム作画装置100は、その後送られてくる作画データと、光量補正ファイルのデータRnに基づいて各LEDを駆動して、回路パターンを作画する。この時、Rnに基づいて、各LEDの駆動時間が制御される。RnはLmaxに対応したLEDの駆動時間を1としたときのLn(n=1〜2048)に対応したLEDの駆動時間を示す値である。第1実施例の場合と同様、LEDの駆動時間は10段階(単位時間の1倍〜10倍まで)に段階的に制御可能となっているため、駆動時間は、単位時間×[Rn]として求めている。ここで括弧[]は計算値の整数部分を示すものとする。
【0063】
第1実施例の場合と同様、上述の光量補正により、LEDの個体差による光量のばらつきに加えて光学系の特性による光量のばらつきも含んだ形で各LEDの光量が計測されるため、補正値は、LEDの個体差のみならず、光学系の特性など他の要因による光量のばらつきをも全て補正するような値として求められる。
【0064】
以上説明した実施の形態においては、PINフォトダイオードにより、光量を検出して光量データを求め、それに基づいて補正データを生成した。
テーブル2に、上記の光量補正部におけるPINフォトダイオードと同様の構成で、CCD等の受光光量を積分可能な素子を取り付けることにより、補正された結果を評価することも可能である。この場合、テーブルや光源部の移動は、光量計測の場合と全く同じように行い、LEDの駆動のみ、上述のようにして演算された補正データに基づいて行う(ただし、LEDを駆動してその光量を積分する場合にも、光量計測の場合と同様LED1個づつについて行う)。
【0065】
図13は、LED駆動信号と駆動パターンおよび作画面上での1ドットに対応する作画面上の露光部分の軌跡を示す図である。ここでは、1ドットに対する分解能を実施の形態における分解能である10の場合について示している。
【0066】
本実施の形態においては、個々のLEDの駆動パターンを変えることにより、光量を調整する。メモリ15には、相対比に対応して光量を変化させるための駆動パターンがあらかじめ記憶されている。
【0067】
図13において、(a)は、CPU10からアンドゲート11に出力される、LED駆動信号である。測定の結果最も光量が低いと判定されたLEDに対しては、(b)の駆動パターンが選ばれる。メモリ15に記憶される駆動パターン(b)が選ばれた場合には、アンドゲート11において、駆動信号(a)と駆動パターン(b)とのアンドが取られるため、駆動信号がオンの間LEDがオンとなる。従って、この場合には1ドットに対応する露光軌跡は(c)のようになる。なお、前述の様に、メモリ15の駆動パターンは、アドレスカウンタ14により選択される。
【0068】
測定された光量が比較的大きく、前述のPnもしくはRnが6の場合には、(d)に示す様なパターンを選択することができる。(d)はパルスの長さが(b)のパルス幅の6/10になっており、駆動信号(a)がオンとなっている期間中で、(d)がオンとなっている間だけLEDが駆動される。(e)はこの時の描画軌跡を示している。
【0069】
図13の(f)はPnあるいはRnが6の場合の別の駆動パターンを示している。この場合には、1ドット当たりの光量は(d)の場合と等しいが、LEDの駆動が間欠的に行われているため、描画されたドットの始点と終点が、最小光量のLEDの描画ドット(b)の始点および終点と一致している。
【0070】
PnあるいはRnが比較的10に近い場合には、(d)および(f)のいずれの駆動パターンを用いても、作画品質を損なうことなく、光量の調整を行うことができる。また、PnあるいはRnが比較的小さい場合には(f)の駆動パターンを用いることにより、補正量(PnあるいはRnの大小)に関わらず、1ドットの描画における始点および終点の位置をほぼ一定に保つことができるため、作画品質を損なうことがない。
【0071】
上述のように、光量補正は上記のPnまたはRnに基づいて駆動パターンを決定することにより行われている。また、駆動パターンは任意のパターンをメモリ15に記憶させることが可能である。このため、感光材料の感度に対応して、装置全体の光量のレベルを下げる場合にも、単に単位パルスの時間間隔を調整することにより、容易に光量を調整することができる。また、その場合、作画品質を維持することが可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、簡単な構成でありながら、正確に複数のLED個々の光量を測定することができる。そして測定された光量に基づいて、各LEDに対応した補正量を演算により求めることが可能である。さらに、本発明にかかるマルチビーム作画装置によれば、決定された補正量に応じて正確に各LEDを露光制御することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態のマルチビーム作画装置100の外観を示す斜視図である。
【図2】 光照射ユニット4の構成の概略を示す側面図である。
【図3】 アパーチャパネル43を光照射ユニット4の上面側から見た図である。
【図4】 感光フィルム3上に結像した点像のパターンを示す図である。
【図5】 全ての点像が近接した状態で一列に並んだ状態を示す図である。
【図6】 作画処理を行うための制御系のブロック図である。
【図7】 感光フィルムが載置されたテーブルの、光量検出部近傍を示す上面図である。
【図8】 感光フィルムが載置されたテーブルの、光量検出部近傍を示す、正面図である。
【図9】 感光フィルム上に結像されるアパーチャ像の、光量計測区分を示す図である。
【図10】 マルチビーム作画システムのシステム構成を説明する図である。
【図11】 第1実施例の光量補正処理を示すフローチャート。
【図12】 第2実施例の光量補正処理を示すフローチャート。
【図13】 LED駆動信号と、駆動パターンおよび作画面上での1ドットに対応する露光部分の軌跡を示す図である。
【符号の説明】
1 作画装置本体ベース
2 感光材搭載用テーブル
2B ボールねじ
2R ガイドレール
2M テーブル駆動用モータ
2D スケール検出ヘッド
3 感光フィルム
4 光照射ユニット
5 光学ベース
5S 光学系搭載ステージ
5B ボールねじ
5R ガイドレール
5D スケール検出ヘッド
5K 位置検出用リニアスケール
13 メモリ
14 アドレスカウンタ
15 メモリ
21 光量検出部
21B PINフォトダイオード
100 マルチビーム作画装置
200 ワークステーション

Claims (15)

  1. テーブルに載置された作画面上で、所定の領域内で光源部から複数のビームを結像させ、前記所定の領域を前記作画面と相対移動させて作画面上に前記所定の領域より広い領域に渡って2次元の画像を作画するマルチビーム作画装置において、
    前記光源部は、複数の発光ダイオードと、前記発光ダイオードから射出されるビームを前記作画面上に結像させる光学系と、を有し、
    前記マルチビーム作画装置は、前記光源部と前記テーブルとを前記作画面に平行な方向に相対移動させる相対移動手段と、前記テーブルに設けられ、前記作画面と同一平面上に受光部を有しかつ受光光量に応じた電流が流れる受光素子と、を有し、
    前記複数の発光ダイオードは、各々が複数の発光ダイオードを含む複数のグループに分割され、
    各グループは、同一グループに属する全ての発光ダイオードから射出されるビームが、前記光源部と前記テーブルとを相対移動することなく前記受光素子の受光部に到達すると共に、前記相対移動手段により前記光源部と前記テーブルとを段階的に相対移動することにより、それぞれのグループ毎に、該グループに属する発光ダイオードから射出されるビームが前記受光素子の受光部に到達できるよう分割されており、
    同一グループに属する前記発光ダイオードの光量を前記テーブルおよび前記光源部の相対移動を行うことなく計測し、別のグループに属する前記発光ダイオードの光量を計測する際には、前記別のグループに属する発光ダイオードから射出されるビームが前記受光素子の受光部に到達するように、前記相対移動手段により前記光源部と前記テーブルとを段階的に相対移動すること、
    を特徴とする、マルチビーム作画装置。
  2. 請求項1のマルチビーム作画装置において、(ア)前記受光素子の受光部に前記複数の発光ダイオードの少なくとも1つの発光ダイオードから射出されたビームが入射するよう前記テーブルおよび前記光源部を相対移動させ、(イ)前記少なくとも1つの発光ダイオードを駆動して該発光ダイオードの光量を検出し、(ウ)前記複数の発光ダイオードの全てについて光量を検出するまで上記(ア)および(イ)を繰り返すことを特徴とする、マルチビーム作画装置における光量計測方法。
  3. 前記同一グループに属する前記発光ダイオードは、順次時系列的に駆動することにより、各発光ダイオードの光量を前記受光素子に流れる電流に基づいて計測することを特徴とする請求項2に記載のマルチビーム作画装置における光量計測方法。
  4. 前記同一グループに属する発光ダイオードの光量を計測する際には、前記グループに対応する像面の領域の中心と前記受光部の中心をほぼ一致させる様に前記テーブルおよび前記光源部を移動させることを特徴とする請求項3に記載のマルチビーム作画装置における光量計測方法。
  5. 前記複数発光ダイオードに対応して計測された複数の計測データは所定の階調を有するデジタルデータとして求められることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のマルチビーム作画装置における光量計測方法。
  6. 前記複数の光量計測データ中、光量が0であることを示すデータが存在する場合には、前記複数の発光ダイオードによる作画が不能であると判定することを特徴とする、請求項5に記載のマルチビーム作画装置における光量計測方法。
  7. 前記複数の光量計測データ中、光量が前記所定の階調の最大値であることを示すデータが存在する場合には、前記複数の発光ダイオードによる作画が不能であると判定することを特徴とする、請求項5に記載のマルチビーム作画装置における光量計測方法。
  8. 請求項2から7のいずれかに記載の光量計測方法により計測された光量計測データから、前記受光素子の暗電流成分を差し引くことを特徴とするマルチビーム作画装置における光量計測方法。
  9. 請求項2から8のいずれかに記載の光量計測方法を利用した光量計測手段を有するマルチビーム作画装置。
  10. 請求項2から7のいずれかに記載の光量計測方法により計測された光量計測データの値から最小値を求め、前記最小値と各データの値との比を求め、前記最小値と各データの値との比に基づいて、各データに対応した前記発光ダイオードの駆動時間を決定することを特徴とするマルチビーム作画装置における光量補正方法。
  11. 前記最小値と各データの値との比に基づいて、各データに対応した前記発光ダイオードの駆動パターンを決定することを特徴とする請求項10に記載のマルチビーム作画装置における光量補正方法。
  12. 前記最小値と各データの値との比に対応した前記発光ダイオードの駆動パターンを格納した記憶手段を有することを特徴とする請求項11に記載の光量補正方法を採用したマルチビーム作画装置。
  13. 請求項2から7のいずれかに記載の光量計測方法により計測された光量計測データの値から最大値を求め、前記最大値と各データの値との比を求め、前記最大値と各データの値との比に基づいて、各データに対応した前記発光ダイオードの駆動時間を決定することを特徴とするマルチビーム作画装置における光量補正方法。
  14. 前記最大値と各データの値との比に基づいて、各データに対応した前記発光ダイオードの駆動パターンを決定することを特徴とする請求項13に記載のマルチビーム作画装置における光量補正方法。
  15. 前記最大値と各データの値との比に対応した前記発光ダイオードの駆動パターンを格納した記憶手段を有することを特徴とする請求項14に記載の光量補正方法を採用したマルチビーム作画装置。
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