JP3871092B2 - 発光素子補正装置 - Google Patents
発光素子補正装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3871092B2 JP3871092B2 JP26153197A JP26153197A JP3871092B2 JP 3871092 B2 JP3871092 B2 JP 3871092B2 JP 26153197 A JP26153197 A JP 26153197A JP 26153197 A JP26153197 A JP 26153197A JP 3871092 B2 JP3871092 B2 JP 3871092B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- light emitting
- emitting element
- photographic paper
- print head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
- Projection-Type Copiers In General (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、R・G・Bの各領域に対応した光を印画紙に露光する印画紙用プリントヘッドの補正装置に関し、さらに具体的には、印画紙用プリントヘッドに設けられた各発光素子どうしの光量ばらつきを補正する発光素子補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような発光素子補正装置としては、個々の発光素子からの照射光量を特定可能な受光素子だけで構成されており、プリントヘッドからの照射光がこの受光素子に直接入射される構成のものが知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来構成の発光素子補正装置では、次のような問題が見られた。
すなわち、プリントヘッドの発光素子から発される照射光は、赤色(R)、緑色(G)、および、青色(B)の各着色フィルタを通過後、赤色(R)、緑色(G)、および、青色(B)の各照射光となってプリントヘッドから出る。いずれの照射光の特性(図9は、プリントヘッドからの発光特性の一般的な例を示す)も、印画紙の持つ各色の感光特性(図10)よりも十分に裾野の広い波長領域を持つ。他方、受光素子は、一般に、図11に示されるようにR・G・Bの全域をカバーする、非常に裾野の広い感光特性を備えている。
したがって、例えば、プリントヘッドの赤色(R)用発光素子どうしの光量ばらつきを補正する場合を例にとれば、受光素子は、プリントヘッドから届く赤色光のうち、印画紙が有する赤色感光特性の領域内に含まれない波長の赤色光も同時に受光した状態で発光素子の光量を特定し、そのばらつきを補正することになる。その結果、印画紙が有する赤色感光特性と同じ波長領域を持つ光に関して言えば、正確に補正したことにならず、発光素子どうしの光量ばらつきが残存してしまうという欠点が見られた。もちろん、残りの緑色(G)用と青色(B)用の発光素子の補正についても全く同様である。さらに、同様の事情で、この従来構成の発光素子補正装置では、赤色(R)用と緑色(G)用と青色(B)用の、互いに発光色の異なる各発光素子どうしの光量補正に関しても、確実な補正が得られなかった。
【0004】
したがって、本発明の目的は、上記の従来構成の発光素子補正装置に見られる前述した欠点に鑑みて、同補正を、印画紙が有する感光特性と一致した光を介して実施可能な発光素子補正装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1による発光素子補正装置は、
発光素子の個体からの照射光量を特定可能な受光素子と、この受光素子と発光素子の間に介装された補正用カラーフィルタとを有し、この補正用カラーフィルタは、その分光特性が受光素子の感光特性と合成されると、印画紙の感光特性と一致するように設定されていることを特徴構成としている。
【0006】
このように構成されているために、本発明の請求項1による発光素子補正装置では、プリントヘッドの発光素子から照射される検定用の光は、発光素子補正装置の補正用カラーフィルタを通過する時に特定波長域のみが透過して、受光素子が最終的に受ける受光特性は、印画紙の感光特性と一致するので、結果として、印画紙が有する感光特性と一致した光を介して同補正を実施することなり、発光素子どうしの光量ばらつきをより厳密に解消することができる。
【0007】
より具体的な構成としては、請求項2に記載の発明のように、R・G・Bの各領域に対応する三種類の補正用カラーフィルタが用意されており、且つ、受光素子を、これらR・G・Bの各補正用カラーフィルタごとに、独立して設けた構成とすることができる。このような構成とすれば、プリントヘッド上の互いに異なるR・G・Bの発光色に対応した各発光素子の光量を、交互でなく同時に補正することができ、高い補正作業効率が得られる。
【0008】
或いは、より具体的な構成として、請求項3に記載の発明のように、補正用カラーフィルタは、その分光特性がR・G・Bの各領域に対応する三種類のものが用意されており、且つ、発光素子から発され、補正用カラーフィルタを通過した照射光を共通の受光素子で受ける構成とすることもできる。このような構成とすれば、プリントヘッド上の互いに異なるR・G・Bの発光色を、共通の受光素子で受光するために、設置する受光素子の数が少なくて済み、補正装置の製作コストが低減される。
【0009】
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施例の説明により明らかになるだろう。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面に沿って解説する。
最初に、二系統の露光装置、すなわち、光学露光装置とデジタル露光装置とを有するプリンタープロセッサーの構成と機能について解説した後、本発明の発光素子補正装置について解説する。発光素子補正装置は、前記デジタル露光装置の蛍光プリントヘッドに組み込まれている発光素子を補正することに適用可能である。
【0011】
(プリンタープロセッサーの構造)
前述したように、そして、図4に示す概略ブロック図から明らかなように、プリンタープロセッサー1は、二系統の露光装置、すなわち、光学露光装置20とデジタル露光装置30とを有する。一方の露光装置、すなわち、光学露光装置20は、写真用フィルム2の画像を感光材料としての印画紙3に対して露光ポイント1において投影露光し、一方、デジタル露光装置30は、同じ露光ポイント1において、デジタル画像データに応じて画像を印画紙3に露光する。
プリンタープロセッサー1には、上述した露光装置の他に、露光ポイント1で露光された印画紙3を現像する現像処理部5、印画紙3を印画紙マガジン4から露光ポイント1を経て現像処理部5へ搬送する印画紙搬送機構6、及び、プリンタープロセッサー1の各部の制御等を行うコントローラ7が備えられている。露光ポイント1には印画紙3に対する光学露光装置20による露光エリアを決定するペーパーマスク40が設けられ、コントローラ7には各種の情報入力を行うための操作卓8及び画像や文字を表示させるモニタ9が接続されている。
印画紙3をロール状に収納している印画紙マガジン4から引き出された印画紙3は、光学露光装置20又はデジタル露光装置30或いは両方の露光装置で露光された後、現像処理部5にて現像され、一駒分の画像情報を含む大きさに切断されて排出される。もちろん、露光前に印画紙3を必要な長さに切断する構成を採用しても良い。
【0012】
以下、各構成要素について説明する。
光学露光装置20には、ハロゲンランプで構成された光学露光用光源21、フィルム2に照射する光の色バランスを調整する調光フィルタ22、調光フィルタ22を通過した光を均一に混色するミラートンネル23、フィルム2の画像を印画紙3上に結像させる焼付レンズ24及びシャッタ25が露光光路をなす同一光軸上に設けられている。
フィルム2に形成されている画像を読み取るスキャナ10が、光学露光装置20に対してフィルム搬送経路上流側に設けられている。このスキャナ10は、フィルム2に対して白色光を照射し、その反射光あるいは透過光の強度を赤色,緑色,青色の3原色に分解して、例えばCCDラインセンサ又はCCDイメージセンサ等で画像の濃度を測定するものである。このスキャナ10によって読み取られた画像情報は、コントローラ7に送られて、露光された印画紙3に形成される画像のシミュレート画像をモニタ9に表示するために用いられる。
【0013】
(デジタル露光装置の詳細構造)
次に、図5に詳しく示されているように、デジタル露光装置30には、前述した構造を有する赤色(R)用の発光ブロック32と緑色(G)用の発光ブロック33と青色(B)用の発光ブロック34からなる蛍光プリントヘッド60と、この蛍光プリントヘッド60を印画紙3の搬送方向に走査するための往復移動機構50が備えられている。
また、図2には、蛍光プリントヘッド60の断面模式図が示されている。蛍光プリントヘッド60は、実際には、赤色(R)用、緑色(G)用、および、青色(B)用の3つの発光ブロックを備えているが、ここでは、赤色(R)用の発光ブロックだけが示されている。但し、残りの、緑色(G)用、および、青色(B)用の発光ブロックも、ほぼ同様な構成となっている。
【0014】
透光性材料からなる基板61の内面に、アルミニウム薄膜からなる第1帯状陽極導体62と第2帯状陽極導体63が形成されている。この両帯状陽極導体62、63は、図3から判るように、この蛍光プリントヘッド60によって露光される印画紙3の搬送方向に対して直角方向(主走査方向)に延設されていると共に、所定のピッチで矩形の透過孔62a、63aが設けられている。この配設ピッチは、透過孔62a、63aの幅よりわずかに長い値となっている。この実施の形態では、蛍光プリントヘッド60の解像度が約200dpiであり、透過孔62a、63aの幅:Lが約0.12mmで、配設ピッチは0.24mmに0.2〜0.6μm程度加えた値となっている。つまり、図3に示すように、第1帯状陽極導体62の透過孔62aと第2帯状陽極導体63の透過孔63aが主走査方向に直角な副走査方向において重なることなく、わずかな隙間:ΔL=0.1〜0.3μmだけあけて近接するように千鳥状に配置されている。
【0015】
各透過孔62a、63aには、赤色(R)の波長領域に発光特性を持つ、R用蛍光体64Rが被覆されており、この蛍光体64Rと、第1帯状陽極導体62又は第2帯状陽極導体63の一部で、発光素子を構成している。この発光素子から間隔をあけて、主走査方向を横断する方向に蛍光体64Rに対応するグリッドとしての複数の制御電極65が延設されている。この制御電極65には、蛍光体64Rと対向するエリアに透光部としてのスリット孔65aが形成されている。各制御電極65は互いに電気的に独立しており、それぞれに独立した制御電圧が印加される。制御電極65からさらに離れて、加速電極66が設けられている。この加速電極66は制御電極65のスリット孔65aに対応してスリット孔66aを設けている1枚の金属板からなり、共通の加速電圧が印加される。さらに、制御電極65から離れた位置に、フィラメントとしての線状陰極67が主走査方向に沿って設けられている。
これら帯状陽極導体62と63、制御電極65、加速電極66、線状陰極67は、基板61の内面とカバー体68によって作り出される真空空間に収納されている。
【0016】
線状陰極67と加速電極66に所定の電圧を印加した状態で、第1帯状陽極導体62と第2帯状陽極導体63に所定のタイミングで交互に電圧を印加し、このタイミングに同期して所望の制御電極65に正の露光信号を印加することで、線状陰極67から跳び出た熱電子が制御電極65の状態に応じてスリット孔65aを通過し、蛍光体64Rに衝突する。熱電子が衝突した蛍光体64Rは光ビーム70を放射する。
この発光素子から放射される光は、赤色(R)以外に、緑色(G)と青色(B)の色成分をも僅かながら含んでいるので、これらの不要な二色成分を吸収した後に印画紙3に照射する目的で、基板61の外面には、蛍光体64Rに対向する位置に赤色フィルタ69Rが設けられている。
ところで、緑色(G)用の発光ブロックの場合には、各透過孔に、R用蛍光体64Rの代わりに、緑色(G)と青色(B)の双方の波長領域をカバーする発光特性を持つ、BG用蛍光体64BGが被覆されている。そして、この発光素子から放射される光は、緑色(G)の他に青色(B)の色成分も含んでいるので、この不要な青色(B)成分を吸収した後で印画紙3に照射する目的で、基板61の外面には、蛍光体64BGに対向する位置に緑色フィルタ69Gが設けられている。
【0017】
青色(B)用の発光ブロックの場合にも、各透過孔に、緑色(G)と青色(B)の双方の波長領域をカバーする発光特性を持つ、BG用蛍光体64BGが被覆されている。この発光素子から放射される光は、青色(B)の他に、緑色(G)の色成分も含んでいるので、この不要な緑色(G)成分を吸収した後で印画紙3に照射する目的で、基板61の外面には、蛍光体64BGに対向する位置に青色フィルタ69Bが設けられている。
【0018】
蛍光プリントヘッド60の各発光ブロック32,33,34は、コントローラ7と接続されており、コントローラ7による蛍光体64の駆動制御及び往復移動機構50を介して蛍光プリントヘッド60の副走査方向での走査制御により画像データや文字データが印画紙3にカラー露光される。
ペーパーマスク40自体は、公知なものであり、詳しい説明は省略するが、図6と図7に概略的に示すように、印画紙3の搬送方向に平行に延びているとともに搬送方向の横断方向に往復移動可能な上辺部材41と下辺部材42、印画紙3の搬送方向の横断方向に延びているとともに搬送方向に往復移動可能な左辺部材43と右辺部材44、および、これらの部材を支持している基台45を備えている。そして、上辺部材41と下辺部材42の間隔によって、印画紙3の幅方向の露光範囲が決定され、左辺部材43と右辺部材44の間隔によって、印画紙3の長さ方向の露光範囲が決定される。上辺部材41、下辺部材42、左辺部材43、および、右辺部材44の動きは、図示されていない駆動機構を介して、コントローラ7によって制御される。
【0019】
蛍光プリントヘッド60のための往復移動機構50が、ペーパーマスク40の基台45に取り付けられている。往復移動機構50の基本的な構成要素は、蛍光プリントヘッド60の両側端部に設けられたガイド部材51、ガイド部材51に設けられたガイド孔51aに挿通されるガイドレール52、一方のガイド部材51に設けらたワイヤー留め具53、端部をワイヤー留め具53に固定されたワイヤー54、ワイヤー54を掛け回しているとともに基台45の両端に配置されているスプロケット55、一方のスプロケット55をコントローラ7の制御に基づいて回転させるパルスモータ56である。パルスモータ56の回転は、ワイヤー54の動きを通じて蛍光プリントヘッド60をガイドレール52に沿って移動させる。
図8は、蛍光プリントヘッド60による印画紙3の露光制御を模式的に説明するブロック図である。コントローラ7には、デジタルカメラ、スキャナー、CDなどデジタル画像を収得するための機器と接続される画像データ入力ポート7a、入力された画像データやビット化された文字データを必要に応じて画像処理するとともに、蛍光プリントヘッド60に送り出すためのプリントデータに変換する画像処理部7b、蛍光プリントヘッド60の走査速度とタイミングに関する制御信号を生成する走査制御部7c、および、各種出力データを外部機器に送り出すための出力ポート7dが備えられている。上記プリントデータは、プリントヘッドドライバー7eを経て、蛍光プリントヘッド60のR発光ブロック32、G発光ブロック33、および、B発光ブロック34に送られ、一方、上記制御信号は、モータドライバー7fを経てパルスモータ56に送られる。
【0020】
(プリンタープロセッサーの動作)
モータ12によって駆動されるローラ11によってフィルム2が光学露光装置20に供給される際、スキャナ10にて読み取ったフィルム2の画像情報に基づいて、コントローラ7が調光フィルタ22を制御する。これにより、光源21の照射光は、フィルム2の画像の色濃度に応じた色バランスに調整される。光学露光装置20では、その調整後の光をフィルム2を当てることによって、フィルム2の画像情報を透過光として露光ポイント1に位置する印画紙3に照射し、印画紙3にフィルム2の画像を焼き付ける。必要に応じて、デジタル露光装置30の蛍光プリントヘッド60の走査により、光学露光装置20による焼付エリアの周辺部に、付加的な文字やロゴマークなどのイラストが焼き付けできる。もちろん、デジタルカメラによって撮像された画像などを印画紙3にプリントする場合などでは、露光ポイント1に位置する印画紙3に対して、デジタル露光装置30のみによる焼き付けが行われる。
【0021】
露光ポイント1で画像を焼き付けられた印画紙3は、複数のローラ13と、これらのローラ13を駆動するためにコントローラ7によって制御されるモータ14とで構成された印画紙搬送機構6によって、現像処理部5に搬送され、印画紙3を現像するための処理液を充填した複数のタンク(図示されず)を順次通過していくことで現像処理される。この印画紙搬送機構6は、印画紙マガジン4から引き出された印画紙3を露光ポイント1の所定の位置まで送り出すためにも機能しているので、露光済みの印画紙3を連続的に現像処理部5に搬送する方式を採用する場合、印画紙搬送機構6を、露光ポイント1より搬送方向上流側と下流側とで分割して、それぞれ独立して駆動するように構成すればよい。
上記実施の形態では、印画紙3に比して発光領域の狭い蛍光プリントヘッド60で印画紙3の所定エリアにわたる露光を行うために、蛍光プリントヘッド60を印画紙3上で移動させる構成を採用していたが、これに代えて、蛍光プリントヘッド60を露光ポイント1の所定の位置に固定しておき、印画紙3を移動させることによって所定エリアの露光走査を行う構成にしても良い。この場合、印画紙3の移動は、コントローラ7の走査制御部7cからの制御信号に基づく印画紙搬送機構6の操作によって行えばよい。
【0022】
(発光素子補正装置)
ここで本発明による発光素子補正装置について解説する。ここに示す発光素子補正装置を用いて、前述したデジタル露光装置30の蛍光プリントヘッド60に組み込まれている発光素子を補正し、発光素子どうしの光量ばらつきを解消、乃至、低減すれば、前述したプリンタープロセッサー1において、蛍光プリントヘッド60は、コントローラ7から送られる画像情報により正確に対応した焼付を行うことが可能となり、結果的に、より高画質のプリントが得られる。
図1に模式的に示されるように、発光素子補正装置15は、主に、受光素子16の配列によって構成されており、プリンタープロセッサー1に組み込み前の状態の蛍光プリントヘッド60に対して取付可能である。他方、蛍光プリントヘッド60が既にプリンタープロセッサー1に組み込まれている状態では、発光素子補正装置15は、プリンタープロセッサー1自身に取付可能である。
上記のいずれの取付状態でも、発光素子補正装置15の各受光素子16は、蛍光プリントヘッド60からの照射光量を個々の発光素子ごとに特定することができるように、蛍光プリントヘッド60の各発光素子と対向した状態が実現される。
【0023】
発光素子補正装置15には、各受光素子16と対向する状態で、補正用カラーフィルタ17R,17G,17Bが設けられている。補正用カラーフィルタ17R,17G,17Bは、蛍光プリントヘッド60の発光素子から出て受光素子16に向かう光路上に配置されている。
補正用カラーフィルタ17R,17G,17Bは、それらの分光特性が受光素子16の感光特性と合成されると、印画紙3のR・G・Bの各領域に対する感光特性と一致するように設定されている(図12の分光特性を参照)。したがって、発光素子補正装置15の受光素子16は、蛍光プリントヘッド60の発光素子から照射される光の内、印画紙3の感光特性に合致した波長領域の光のみを受光して、その光量を測定することができる。
発光素子補正装置15は、蛍光プリントヘッド60、乃至、プリンタープロセッサーの生産者が、工場から出荷する前の工程として、蛍光プリントヘッド60内の発光素子の光量ばらつきを補正する際に用いることができ、他方、プリンタープロセッサー使用開始後の適当な時期に、前記生産者乃至プリンタープロセッサーのユーザーが、(発光素子の経時劣化などによる)発光素子の光量ばらつきを随時、検定および補正する際にも用いることができる。
そして、後者の場合には、蛍光プリントヘッド60を搭載したままのプリンタープロセッサー1に発光素子補正装置15を取り付け、補正作業では、受光素子16が受け取った受光データを、コントローラ7の持つ画像処理機能を利用して、各受光素子16に対する印加電圧と共に、モニタ9に表またはグラフで表現しながら行えば良い。
【0024】
〔別実施形態〕
<1>プリントヘッドは、R・G・Bの全域をカバーできる発光素子([ZnO:Zn]系など)の一種類だけで構成されたものであっても良い。
【0025】
<2>発光素子補正装置15の受光素子16は、必ずしも3列配置の構成とする必要はなく、一列としても良い。この場合、この一列構成の受光素子16に対して、補正用カラーフィルタ17R,17G,17Bを一つづつ交互に適用して、受光素子16と発光素子の間に介装する切換機構を設ければ良い。
この実施形態を用いて、プリンタープロセッサー1に搭載された状態の蛍光プリントヘッド60の発光素子を補正する場合、発光素子補正装置15は固定したままで、蛍光プリントヘッド60側を往復移動機構50を利用して移動させることによって、蛍光プリントヘッド60に複数列配置された発光素子の補正を行えば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリントヘッドおよび本発明による発光素子補正装置の要部略図
【図2】プリンタープロセッサー内におけるプリントヘッドの要部略図
【図3】図2の矢視Aからみた拡大平面図
【図4】プリンタープロセッサーの概略ブロック図
【図5】プリントヘッド部分の概略斜視図
【図6】ペーパーマスクとプリントヘッド用往復移動機構を示す概略平面図
【図7】ペーパーマスクとプリントヘッド用往復移動機構を示す概略側面図
【図8】デジタル露光制御を模式的に説明するブロック図
【図9】プリントヘッドの発光特性
【図10】印画紙の感光特性の例
【図11】受光素子の感光特性
【図12】補正用カラーフィルタの特性
【符号の説明】
15 発光素子補正装置
16 受光素子
17 補正用カラーフィルタ
60 プリントヘッド
64 蛍光体
69 カラーフィルタ
71 セルフォックレンズ
Claims (3)
- R・G・Bの各領域に対応した光を印画紙に露光すべく印画紙用プリントヘッドに設けられた各発光素子どうしの光量ばらつきを補正する発光素子補正装置であって、
個々の前記発光素子からの照射光量を特定可能な受光素子と、この受光素子と前記発光素子の間に介装された補正用カラーフィルタとを有し、この補正用カラーフィルタは、その分光特性が前記受光素子の感光特性と合成されると、前記印画紙の感光特性と一致するように設定されている発光素子補正装置。 - R・G・Bの各領域に対応する三種類の前記補正用カラーフィルタが用意されており、且つ、前記受光素子は、これらR・G・Bの各補正用カラーフィルタごとに、独立して設けられている請求項1に記載の発光素子補正装置。
- 前記補正用カラーフィルタは、その分光特性がR・G・Bの各領域に対応する三種類のものが用意されており、且つ、前記発光素子から発され、前記補正用カラーフィルタを通過した照射光を共通の前記受光素子で受ける請求項1に記載の発光素子補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26153197A JP3871092B2 (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 発光素子補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26153197A JP3871092B2 (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 発光素子補正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1199686A JPH1199686A (ja) | 1999-04-13 |
JP3871092B2 true JP3871092B2 (ja) | 2007-01-24 |
Family
ID=17363198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26153197A Expired - Fee Related JP3871092B2 (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 発光素子補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3871092B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-26 JP JP26153197A patent/JP3871092B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1199686A (ja) | 1999-04-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6232997B1 (en) | Vacuum fluorescent color print head for photographic printing paper | |
JP3871092B2 (ja) | 発光素子補正装置 | |
EP0925942B1 (en) | Vacuum fluorescent printer | |
JP2000229441A (ja) | 露光用プリントヘッドの発光状態検査方法および同方法に用いられるドットパターン | |
US6243122B1 (en) | Digital exposure apparatus | |
JP4300439B2 (ja) | テスト露光ドットラインの濃度値を決定する方法 | |
JP4078572B2 (ja) | 蛍光プリンター及びこの蛍光プリンターに用いられる蛍光プリントヘッド | |
JPH11129525A (ja) | 蛍光プリンタ | |
JPH11188912A (ja) | 露光用プリントヘッドの発光状態検査方法 | |
JP4529054B2 (ja) | 画像濃度の補正方法及び写真用露光エンジンの調整方法 | |
JP3726945B2 (ja) | 蛍光ビーム式露光装置 | |
JPH1199702A (ja) | 印画紙用プリントヘッド | |
JP4378583B2 (ja) | テスト露光ドットラインの代表濃度値を決定する方法 | |
JPH11129532A (ja) | 蛍光プリンター | |
JP4003112B2 (ja) | 光プリントヘッドの輝度チェックにおける基準露光ドットラインを用いたスキャニング時のチェックシート傾斜判定方法 | |
JP2007249039A (ja) | 露光装置 | |
JPH11129533A (ja) | 蛍光プリンター | |
JPH11188920A (ja) | 蛍光プリンター | |
JP3975384B2 (ja) | 輝度補正係数の算出方法とデジタル光プリンタ | |
JPH11216903A (ja) | 光プリントヘッド及び光プリンタ | |
JPH11263038A (ja) | 蛍光プリンターの露光方法 | |
JPH11268330A (ja) | 蛍光プリンター | |
JPH11320959A (ja) | 蛍光プリンタ | |
JPH11188919A (ja) | 蛍光プリンター | |
JP2000241905A (ja) | 写真焼付装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040907 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060928 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061011 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |