JPH1199702A - 印画紙用プリントヘッド - Google Patents

印画紙用プリントヘッド

Info

Publication number
JPH1199702A
JPH1199702A JP9265459A JP26545997A JPH1199702A JP H1199702 A JPH1199702 A JP H1199702A JP 9265459 A JP9265459 A JP 9265459A JP 26545997 A JP26545997 A JP 26545997A JP H1199702 A JPH1199702 A JP H1199702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
photographic paper
print head
scanning direction
main scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9265459A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetaka Nakamura
滋孝 中村
Hiromichi Morishima
裕理 森島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
Priority to JP9265459A priority Critical patent/JPH1199702A/ja
Publication of JPH1199702A publication Critical patent/JPH1199702A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】印画紙の特性を考慮して、隣り合うドットの間
で焼き付けムラが生じない印画紙用プリントヘッドを提
供することである。 【解決手段】熱電子の衝突により光ビーム70を放射する
蛍光体64からなる発光体素子を主走査方向に配設した印
画紙用プリントヘッドにおいて、印画紙3に向かう光ビ
ームの断面形状が四角形の各辺が内側に凹んで湾曲線と
なった変形四辺形である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電子の衝突によ
り光ビームを放射する蛍光体からなる発光体素子を主走
査方向に配設した印画紙用プリントヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】光に感応する媒体にカラー画像を形成す
る蛍光プリンタに用いられているプリントヘッドでは、
例えば、特開平5−92622号公報に開示されている
ように、熱電子を放出するカソードとなる線状電極と、
制御電極と、所定のピッチと大きさでもって蛍光体が被
覆している複数の帯状陽極電極とが真空容器の中に封入
されており、帯状陽極電極への電圧の印加及び制御電極
への画像データに基づく制御信号の付与により、蛍光体
への熱電子の衝突、つまり蛍光体の発光が制御される。
蛍光体から放射される光ビームの形状を一定にするた
め、蛍光体が被覆されている帯状陽極電極には、蛍光体
の面積より小さい正方形の透過孔が設けられており、こ
の透過孔を通り抜けて蛍光体からの光ビームが光感応媒
体に向けて放射される。
【0003】さらに、1つの蛍光体からの光ビームが画
像を構成する1つのピクセル、つまり1ドットに対応し
ており、高い解像度を得るためには蛍光体の配設ピッチ
を細かくしなければならない。しかし、その際、各蛍光
体間の隙間はどうしても必要であるため、主走査方向に
延びる蛍光体の列を2列以上とし、蛍光体を千鳥状と
し、一方の列の蛍光体間の隙間を他方の列の蛍光体でカ
バーするような構成が一般的に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような構成蛍
光プリントヘッドを写真プリントのための印画紙に用い
た場合、各発光体素子から出て印画紙に達した光ビーム
の断面形状が正確に正方形であっても、印画紙の露光特
性や現像特性等により、印画紙における露光焼き付けエ
リア(画像を構成する1ドットに対応する)の周辺にに
じみが生じ、結果的には各発光体素子が作り出す1ドッ
トの形状は、正方形の各辺が外側に膨らんだ湾曲状とな
る。このため、全体として見ると、隣り合うドットとの
境界領域で多重露光されたような部分が現れ、スジムラ
となり、色の再現性が悪化する。本発明の目的は、蛍光
体からなる発光体素子を主走査方向に配設した印画紙用
プリントヘッドにおいて、印画紙の特性を考慮して、隣
り合うドットの間で焼き付けムラが生じない印画紙用プ
リントヘッドを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による、熱電子の衝突により光ビームを放射
する蛍光体からなる発光体素子を主走査方向に配設した
印画紙用プリントヘッドでは、前記印画紙に向かう前記
光ビームの断面形状が内側に凹んだ辺をもつ四辺形であ
ることを特徴とする。この構成では、各発光体素子から
出て印画紙に達した光ビームの断面形状は内側に凹んだ
辺をもつ四辺形であり、正確な四角形ではないが、この
光ビームで露光された印画紙に生じる1ドットの形状は
印画紙の露光特性や現像特性等により生じるにじみによ
り、実質的に四角形状となり、スジムラが目立たなくな
り、色の再現性が改善される。
【0006】上述した光ビームを得るための、本発明に
よる好適な実施形態の1つとして、発光体素子が、透光
性の基板と、主走査方向に平行に前記基板の内面に形成
された第1帯状陽極導体と第2帯状陽極導体と、前記両
帯状陽極導体に形成された複数の透過孔に被覆された蛍
光体とから構成され、前記発光体素子から離れて制御電
極及び線状陰極とが設けられ、前記基板の外面に前記発
光体素子に向かい合って配置されたカラーフィルター及
びレンズとを備えた印画紙用プリントヘッドにおいて、
前記透過孔をその断面形状が内側に凹んだ辺をもつ四辺
形となるように形成することが提案される。これに構成
によれば、発光体素子から放射された光ビームの断面は
辺が少し内側に凹んだ変形四角形状となっているが、こ
の光ビームがカラーフィルター及びレンズを経て印画紙
を露光した後印画紙に生じる1ドットの形状は、実質的
に四角形状となり、スジムラが目立たなくなり、色の再
現性が改善され、結果として、きれいな写真プリントを
作り出すことが可能となる。
【0007】さらにその際、前記第1帯状陽極導体の透
過孔と第2帯状陽極導体の透過孔とを前記主走査方向に
直角な副走査方向において重なることなく近接するよう
に千鳥状に配置することにより、従来のプリントヘッド
により光ビームとは異なり、隣り合う発光素子の光ビー
ム印画紙上で重なり合う部分がなくなり、多重露光が抑
制され、さらにスジムラの目立たない、きれいな写真プ
リントを作り出すことが可能となる。
【0008】さらに別な好適実施形態として、遮光部材
と、前記遮光部材の内側に配置された線状陰極と、前記
遮光部材に形成された複数の透過孔を覆うように前記遮
光部材の内面に設けられた発光体素子と、前記透過孔を
覆うように前記遮光部材の外面に設けられたカラーフィ
ルター及びレンズとを備え、前記発光体素子が前記線状
陰極から放出される熱電子が衝突することにより発光す
る蛍光体を有する印画紙用プリントヘッドにおいても、
前記透過孔をその断面形状が内側に凹んだ辺をもつ四辺
形となるように形成することが提案される。この構成で
も、発光体素子から放射された光ビームの断面は辺が少
し内側に凹んだ変形四角形状となっているが、この光ビ
ームがカラーフィルター及びレンズを経て印画紙を露光
した後印画紙に生じる1ドットの形状は、実質的に四角
形状となり、スジムラが目立たなくなり、色の再現性が
改善され、結果として、きれいな写真プリントを作り出
すことが可能となる。
【0009】隣り合う発光素子の光ビーム印画紙上で重
なり合う部分をなくすため、ここでも同様に、前記透過
孔を主走査方向に延びるように、かつ前記主走査方向に
直角な副走査方向において重なることなく近接するよう
に2列の千鳥状に形成することが提案される。本発明に
よるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施例
の説明により明らかになるだろう。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に蛍光プリントヘッド60の
模式的な断面図が示されている。蛍光プリントヘッド6
0は、実際には、R(赤)、G(緑)、B(青)の3つ
の発光ブロックを備えているが、ここではRの発光ブロ
ックだけを示している。他の2つの発光ブロックも同様
な構成となっている。
【0011】透光性材料からなる基板61の内面には、
アルミニウム薄膜からなる第1帯状陽極導体62と第2
帯状陽極導体63が形成されている。この両帯状陽極導
体62、63は、図2からよく理解できるように、この
蛍光プリントヘッド60によって露光される印画紙3の
搬送方向に対して直角となる主走査方向に延設されてい
るとともに、所定のピッチで透過孔62a、63aが設
けられている。
【0012】この透過孔62a、63aは、正方形の各
辺が内側に凹んで湾曲線となった変形四辺形の断面形状
を有している。この実施の形態では、各辺の凹み量:Δ
Sは10分の数ミクロンとなっている。さらに、この透
過孔62a、63aの配設ピッチは、透過孔62a、6
3aの幅、正確には隣り合う頂点までの距離、よりわず
かに長い値となっている。この実施の形態では、蛍光プ
リントヘッド60の解像度が約200dpiであり、透
過孔62a、63aの幅:Lが約0.12mmで、配設ピ
ッチは0.24mmに0.2〜0.6μm程度加えた値と
なっている。つまり、図2に示すように、第1帯状陽極
導体62の透過孔62aと第2帯状陽極導体63の透過
孔63aが主走査方向に直角な副走査方向において重な
ることなく、わずかな隙間:ΔL=0.1〜0.3μm
だけあけて近接するように千鳥状に配置されている。
【0013】各透過孔62a、63aには、蛍光体64
が被覆されており、この蛍光体64と、第1帯状陽極導
体62又は第2帯状陽極導体63の一部で、発光体素子
を構成している。この発光体素子から間隔をあけて、主
走査方向を横断する方向に蛍光体64に対応するグリッ
ドとしての複数の制御電極65が延設されている。この
制御電極65には、蛍光体64と対向するエリアに透光
部としてのスリット孔65aが形成されている。各制御
電極65は互いに電気的に独立しており、それぞれに独
立した制御電圧が印加される。制御電極65からさらに
離れて、加速電極66が設けられている。この加速電極
66は制御電極65のスリット孔65aに対応してスリ
ット孔66aを設けている1枚の金属板からなり、共通
の加速電圧が印加される。さらに制御電極65から離れ
た位置にフィラメントとしての線状陰極67が主走査方
向に沿って設けられている。
【0014】以上述べた、帯状陽極導体62と63、制
御電極65、加速電極66、線状陰極67は、基板61
の内面とカバー体68によって作り出される真空空間に
収納されている。基板61の外面には、蛍光体64に対
向してカラーフィルタとしての赤色フィルタ69が設け
られている。蛍光体64から放射された光ビーム70は
この赤色フィルタ69で調光され、セルフォックレンズ
71によって印画紙3上に結像する。
【0015】線状陰極67と加速電極66に所定の電圧
を印加した状態で、第1帯状陽極導体62と第2帯状陽
極導体63に所定のタイミングで交互に電圧を印加し、
このタイミングに同期して所望の制御電極65に正の露
光信号を印加することで、線状陰極67から跳び出た熱
電子が制御電極65の状態に応じてスリット孔65aを
通過し、蛍光体64に衝突する。熱電子が衝突した蛍光
体64は光を放射し、この光ビーム70は透過孔62
a、63aを通り、印画紙3に到達することで、印画紙
に対して光ビームドット単位の露光を行う。例えば、全
ての蛍光体64が光を放射した場合、上述したプリント
ヘッド構造のゆえ、図3に示すように、まず印画紙3
は、正方形の各辺が内側に凹んで湾曲線となった変形四
辺形の光ビーム断面70a(図3で黒塗りされた部分:
ドット形状)で露光されるが、印画紙の特性によりにじ
み(図3で斜線が引かれた部分)が生じ、最終的なドッ
ト形状は、ほぼ正方形となる。さらに、隙間:ΔLの存
在ゆえに、隣り合うドット形状も重なり合っておらず、
多重露光による縞模様が回避される。
【0016】以下、本発明による蛍光プリントヘッド6
0をデジタル露光装置の主要部材として採用したプリン
タープロセッサーを説明する。図4に示す概略ブロック
図から明らかなように、プリンタープロセッサーには、
写真用フィルム2の画像を感光材料としての印画紙3に
対して露光ポイント1において投影露光する光学露光装
置20と、同じ露光ポイント1においてデジタル画像デ
ータに応じて画像を印画紙3に露光するデジタル露光装
置30と、露光ポイント1で露光された印画紙3を現像
する現像処理部5、印画紙3を印画紙マガジン4から露
光ポイント1を経て現像処理部5へ搬送する印画紙搬送
機構6及び、プリンタープロセッサー1の各部の制御等
を行うコントローラ7が備えられている。露光ポイント
1には印画紙3に対する光学露光装置20による露光エ
リアを決定するペーパーマスク40が設けられ、コント
ローラ7には各種の情報入力を行うための操作卓8及び
画像や文字を表示させるモニタ9が接続されている。
【0017】印画紙3をロール状に収納している印画紙
マガジン4から引き出された印画紙3は、光学露光装置
20又はデジタル露光装置30或いは両方の露光装置で
露光された後、現像処理部5にて現像され、一駒分の画
像情報を含む大きさに切断されて排出される。もちろ
ん、露光前に印画紙3を必要な長さに切断する構成を採
用しても良い。以下、各構成要素について説明する。光
学露光装置20には、ハロゲンランプで構成された光学
露光用光源21、フィルム2に照射する光の色バランス
を調整する調光フィルタ22、調光フィルタ22を通過
した光を均一に混色するミラートンネル23、フィルム
2の画像を印画紙3上に結像させる焼付レンズ24及び
シャッタ25が露光光路をなす同一光軸上に設けられて
いる。
【0018】フィルム2に形成されている画像を読み取
るスキャナ10が、光学露光装置20に対してフィルム
搬送経路上流側に設けられている。このスキャナ10
は、フィルム2に対して白色光を照射し、その反射光あ
るいは透過光の強度を赤色,緑色,青色の3原色に分解
して、例えばCCDラインセンサ又はCCDイメージセ
ンサ等で画像の濃度を測定するものである。このスキャ
ナ10によって読み取られた画像情報は、コントローラ
7に送られて、露光された印画紙3に形成される画像の
シミュレート画像をモニタ9に表示するために用いられ
る。
【0019】図5に詳しく示されているように、デジタ
ル露光装置30には、前述した構造を有するRの発光ブ
ロック32とGの発光ブロック33とBの発光ブロック
34からなる蛍光プリントヘッド60と、この蛍光プリ
ントヘッド60を印画紙3の搬送方向に走査するための
往復移動機構50が備えられている。蛍光プリントヘッ
ド60の各発光ブロックはコントローラ7と接続されて
おり、コントローラ7による蛍光体64の駆動制御及び
往復移動機構50を介して蛍光プリントヘッド60の副
走査方向での走査制御により画像データや文字データが
印画紙3にカラー露光される。
【0020】ペーパーマスク40それ自体は、公知なも
のであり、詳しい説明は省略するが、図6と図7に概略
的に示すように、印画紙3の搬送方向に平行に延びてい
るとともに搬送方向の横断方向に往復移動可能な上辺部
材41と下辺部材42、印画紙3の搬送方向の横断方向
に延びているとともに搬送方向に往復移動可能な左辺部
材43と右辺部材44、これらの部材を支持している基
台45を備えており、上辺部材41と下辺部材42の間
隔によって印画紙3の幅方向の露光範囲が、左辺部材4
3と右辺部材44の間隔によって印画紙3の長さ方向の
露光範囲が決定される。上辺部材41、下辺部材42、
左辺部材43、右辺部材44の動きは、図示されていな
い駆動機構を介してコントローラ7によって制御され
る。
【0021】蛍光プリントヘッド60のための往復移動
機構50は、ペーパーマスク40の基台45に取り付け
られており、その基本的な構成要素は、蛍光プリントヘ
ッド60の両側端部に設けられたガイド部材51、ガイ
ド部材51に設けられたガイド孔51aに挿通されるガ
イドレール52、一方のガイド部材51に設けらたワイ
ヤー留め具53、端部をワイヤー留め具53に固定され
たワイヤー54、ワイヤー54を掛け回しているととも
に基台45の両端に配置されているスプロケット55、
一方のスプロケット55をコントローラ7の制御に基づ
いて回転させるパルスモータ56である。パルスモータ
56の回転は、ワイヤー54の動きを通じて蛍光プリン
トヘッド60をガイドレール52に沿って移動させる。
【0022】図8に蛍光プリントヘッド60による印画
紙3の露光制御を模式的に説明するブロック図が示され
ている。コントローラ7には、デジタルカメラ、スキャ
ナー、CDなどデジタル画像を収得するための機器と接
続される画像データ入力ポート7a、入力された画像デ
ータやビット化された文字データを必要に応じて画像処
理するとともに蛍光プリントヘッド60に送り出すため
のプリントデータに変換する画像処理部7b、蛍光プリ
ントヘッド60の走査速度とタイミングに関する制御信
号を生成する走査制御部7c、各種出力データを外部機
器に送り出すための出力ポート7dが備えられており、
上記プリントデータはプリントヘッドドライバー7eを
経て蛍光プリントヘッド60のR発光ブロック32、G
発光ブロック33、B発光ブロック34に送られ、上記
制御信号はモータドライバー7fを経てパルスモータ5
6に送られる。
【0023】次に、このプリンタープロセサーの概略的
な動作を説明する。モータ12によって駆動されるロー
ラ11によってフィルム2が光学露光装置20に供給さ
れる際、スキャナ10にて読み取ったフィルム2の画像
情報に基づいて、コントローラ7が調光フィルタ22を
制御する。これにより、光源21の照射光をフィルム2
の画像の色濃度に応じた色バランスに調整する。光学露
光装置20では、その調整後の光によりフィルム2を照
射し、フィルム2の画像情報を透過光として露光ポイン
ト1に位置する印画紙3に照射し、印画紙3にフィルム
2の画像を焼き付ける。必要な場合、光学露光装置20
による焼付エリアの周辺部にデジタル露光装置30の蛍
光プリントヘッド60の走査により、付加的な文字やロ
ゴマークなどのイラストが焼き付けられる。もちろん、
デジタルカメラによって撮像された画像を印画紙3にプ
リントする場合などでは、露光ポイント1に位置する印
画紙3に対して、デジタル露光装置30のみが焼き付け
を行うことになる。
【0024】露光ポイント1で画像を焼き付けられた印
画紙3は、複数のローラ13とこれらのローラ13を駆
動するためにコントローラ7によって制御されるモータ
14を備えた印画紙搬送機構6によって現像処理部5に
搬送され、印画紙3を現像するための処理液を充填した
複数のタンクを順次通過していくことで現像処理され
る。この印画紙搬送機構6は、印画紙マガジン4から引
き出された印画紙3を露光ポイント1の所定の位置に停
止させるためにも機能しているので、露光済みの印画紙
3を連続的に現像処理部5に搬送する方式を採用する場
合、印画紙搬送機構6を露光ポイント1より搬送方向上
流側と下流側とで分割して、それぞれ独立して駆動する
ように構成すればよい。上記実施の形態では、蛍光プリ
ントヘッド60による印画紙3の所定エリアにわたる露
光のため、蛍光プリントヘッド60が印画紙3上を移動
する構成を採用していたが、これに代えて、蛍光プリン
トヘッド60を露光ポイント1の所定の位置に固定して
おき、印画紙3が移動することによって所定エリアだけ
露光走査される構成を採用することも可能である。この
場合、印画紙3の移動は、コントローラ7の走査制御部
7cからの制御信号に基づいて印画紙搬送機構6が動作
することで行えばよい。
【0025】〔別実施形態〕以下図9と図10を用いて
本発明による蛍光プリントヘッド60の別実施形態を説
明する。ここでも、図9では蛍光プリントヘッド60の
Rの発光ブロックの一部だけを示し、さらに図10で
は、その発光ブロックにおける1つの光ビームドットを
作り出す構成要素を示している。遮光マスクとして機能
する遮光基板161には、主走査方向に2列千鳥状で所
定のピッチで矩形の透過孔161aが設けられている。
先に実施の形態と同様に、この透過孔161aも、正方
形の各辺が内側に凹んで湾曲線となった変形四辺形の断
面形状を有している。各辺の凹み量:ΔSは10分の数
ミクロンとなっている。さらに、この透過孔161aの
配設ピッチは、この実施の形態でも、透過孔161aの
幅よりわずかに長い値、つまり、透過孔161aの幅:
Lが約0.12mmで、配設ピッチは0.24mmに0.2
〜0.6μm程度加えた値となっており、各列の透過孔
161aが副走査方向において重なることなく、わずか
な隙間:ΔL=0.1〜0.3μmだけあけて近接する
ように千鳥状に配置されている。従って、この光ビーム
ドットの解像度は約200dpiとなっている。
【0026】副走査方向に関して透過孔161aの両側
に一対の陽極体162がアルミニウム薄膜として形成さ
れており、この一対の陽極体162にまたがって透過孔
161aを覆うように蛍光体164が形成されている。
一対の陽極体162と蛍光体164によって発光体素子
を形成していることになるが、この発光体素子の周囲に
各発光体素子間のクロストークを防止するためのグリッ
ド電極体165が形成されている。さらに発光体素子か
ら離れた位置にフィラメントとしての線状陰極167が
主走査方向に沿って設けられている。
【0027】以上述べた、発光体素子、グリッド電極体
165線状陰極167は、遮光基板161の内面側にこ
こでは図示されていないカバー体によって作り出される
真空空間に収納されている。遮光基板161の外面に
は、発光体素子に対向してカラーフィルタとしての赤色
フィルタ169が設けられている。蛍光体164から放
射された光ビーム70はこの赤色フィルタ169で調光
され、セルフォックレンズ171によって印画紙3上に
結像する。線状陰極167に所定の電圧を印加した状態
で、露光信号に応じた駆動電圧が適合する発光体素子の
陽極体162に印加されると、線状陰極67から跳び出
た熱電子がその発光体素子の蛍光体64に衝突する。熱
電子が衝突した蛍光体164は光を放射し、この光ビー
ム70は透過孔161aを通り、印画紙3に到達するこ
とで、印画紙3に対して光ビームドット単位の露光を行
う。
【0028】ここでも、上述したプリントヘッド構造の
ゆえ、全ての蛍光体164が光を放射した場合、図3に
示すように、まず印画紙3は、正方形の各辺が内側に凹
んで湾曲線となった変形四辺形の光ビーム断面70a
(図3で黒塗りされた部分:ドット形状)で露光される
が、印画紙の特性によりにじみ(図3で斜線が引かれた
部分)が生じ、最終的なドット形状は、ほぼ正方形とな
る。さらに、隙間:ΔLの存在ゆえに、隣り合うドット
形状も重なり合っておらず、多重露光による縞模様が回
避される。
【0029】上述した実施の形態では、透過孔62a、
63a、161aの断面形状は正方形を変形させた形状
であったが、長方形の各辺を内側に凹ませた変形四辺形
としてもよい。また、四角形の各辺が内側に凹んで湾曲
線となった変形四辺形の断面形状以外に、直線的に凹ん
だ断面形状、結果的には星形の断面形状など、四辺形の
辺が内側に直線状に或いは曲線状に凹んだ全ての形状を
本発明は含むものである。、本発明で重要な点は、印画
紙の露光・現像特性を考慮した光ビームを作り出すプリ
ントヘッド構造を提供することである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプリントヘッドの1つの実施形態
を示す断面模式図
【図2】図1の矢視Aからみた拡大平面図
【図3】本発明によるプリントヘッドを用いた露光ドッ
トを示した説明図
【図4】本発明によるプリントヘッドを採用したプリン
タープロセッサーの概略ブロック図
【図5】プリントヘッド部分の概略斜視図
【図6】ペーパーマスクとプリントヘッド用往復移動機
構を示す概略平面図
【図7】ペーパーマスクとプリントヘッド用往復移動機
構を示す概略側面図
【図8】プリントヘッドを用いたデジタル露光制御を模
式的に説明するブロック図
【図9】本発明によるプリントヘッドの別な実施形態を
示す平面模式図
【図10】本発明によるプリントヘッドの1つの実施形
態を示す断面模式図
【符号の説明】
60 プリントヘッド 61 基板 62 第1帯状陽極導体 62a 透過孔 63 第2帯状陽極導体 64 蛍光体 65 制御電極 66 加速電極 67 線状電極 69 カラーフィルタ 71 セルフォックレンズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱電子の衝突により光ビームを放射する蛍
    光体からなる発光体素子を主走査方向に配設した印画紙
    用プリントヘッドにおいて、 前記印画紙に向かう前記光ビームの断面形状が内側に凹
    んだ辺をもつ四辺形であることを特徴とする印画紙用プ
    リントヘッド。
  2. 【請求項2】発光体素子が、透光性の基板と、主走査方
    向に平行に前記基板の内面に形成された第1帯状陽極導
    体と第2帯状陽極導体と、前記両帯状陽極導体に形成さ
    れた複数の透過孔に被覆された蛍光体とから構成され、
    前記発光体素子から離れて制御電極及び線状陰極とが設
    けられ、前記基板の外面に前記発光体素子に向かい合っ
    て配置されたカラーフィルター及びレンズとを備えた印
    画紙用プリントヘッドにおいて、 前記透過孔の断面形状が内側に凹んだ辺をもつ四辺形で
    あることを特徴とする印画紙用プリントヘッド。
  3. 【請求項3】前記第1帯状陽極導体の透過孔と第2帯状
    陽極導体の透過孔が前記主走査方向に直角な副走査方向
    において重なることなく近接するように千鳥状に配置さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の印画紙用プ
    リントヘッド。
  4. 【請求項4】遮光部材と、前記遮光部材の内側に配置さ
    れた線状陰極と、前記遮光部材に形成された複数の透過
    孔を覆うように前記遮光部材の内面に設けられた発光体
    素子と、前記透過孔を覆うように前記遮光部材の外面に
    設けられたカラーフィルター及びレンズとを備え、前記
    発光体素子が前記線状陰極から放出される熱電子が衝突
    することにより発光する蛍光体を有する印画紙用プリン
    トヘッドにおいて、 前記透過孔の断面形状が内側に凹んだ辺をもつ四辺形で
    あることを特徴とする印画紙用プリントヘッド。
  5. 【請求項5】前記透過孔が主走査方向に延びるように、
    かつ前記主走査方向に直角な副走査方向において重なる
    ことなく近接するように2列の千鳥状に形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の印画紙用プリントヘ
    ッド。
JP9265459A 1997-09-30 1997-09-30 印画紙用プリントヘッド Pending JPH1199702A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9265459A JPH1199702A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 印画紙用プリントヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9265459A JPH1199702A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 印画紙用プリントヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1199702A true JPH1199702A (ja) 1999-04-13

Family

ID=17417470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9265459A Pending JPH1199702A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 印画紙用プリントヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1199702A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6232997B1 (en) Vacuum fluorescent color print head for photographic printing paper
JP3698239B2 (ja) 露光用プリントヘッドの発光状態検査方法および同方法に用いられるドットパターン
EP0925942B1 (en) Vacuum fluorescent printer
JPH1199702A (ja) 印画紙用プリントヘッド
JPH1199703A (ja) 印画紙用プリントヘッド
JP3871092B2 (ja) 発光素子補正装置
JPH11188912A (ja) 露光用プリントヘッドの発光状態検査方法
JPH11263038A (ja) 蛍光プリンターの露光方法
JP3726945B2 (ja) 蛍光ビーム式露光装置
JPH11188920A (ja) 蛍光プリンター
JP4378583B2 (ja) テスト露光ドットラインの代表濃度値を決定する方法
JP4078572B2 (ja) 蛍光プリンター及びこの蛍光プリンターに用いられる蛍光プリントヘッド
JP4003112B2 (ja) 光プリントヘッドの輝度チェックにおける基準露光ドットラインを用いたスキャニング時のチェックシート傾斜判定方法
JP3975384B2 (ja) 輝度補正係数の算出方法とデジタル光プリンタ
JPH11129532A (ja) 蛍光プリンター
JP4529054B2 (ja) 画像濃度の補正方法及び写真用露光エンジンの調整方法
JPH11129525A (ja) 蛍光プリンタ
JPH11216903A (ja) 光プリントヘッド及び光プリンタ
JPH11188919A (ja) 蛍光プリンター
JPH11129533A (ja) 蛍光プリンター
JP2001063135A (ja) 蛍光ビーム式画像形成装置のための発光ばらつき補正方法及びこの方法を実施する装置
JP4088381B2 (ja) 光ビーム式写真処理装置及びユニフォミティ調整装置から構成されるシステム
JP4378582B2 (ja) デジタル光プリンタ及びデジタル光プリンタのための輝度補正係数決定方法
JPH11320959A (ja) 蛍光プリンタ
JP2000241905A (ja) 写真焼付装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080828

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081225