JP2008278068A - 画像読取装置、画像読取方法および画像読取・記録装置 - Google Patents

画像読取装置、画像読取方法および画像読取・記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】イメージセンサの傾きを補正することによる、高品質な画像読取り動作を行なう画像読取装置、画像読取方法および画像読取・記録装置を提供する
【解決手段】画像読取素子が配列された画像読み取りセンサを有し、センサを素子の配列の方向と異なる走査方向に走査する動作と、原稿を走査方向と直交する方向に搬送する動作とを繰り返すことにより、前記原稿の画像を読取る。ここで、原稿の読取り位置以外の場所に設けられた読取基準線を、センサを複数回走査させて読取る。そして、読取基準線を読み取った結果に基づいて、センサの傾きを算出し、算出されたセンサの傾きに基づき、センサの傾きに起因した原稿読み取り動作時における読取り画像データのずれを補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像読取装置および画像読取り方法に関し、特に、イメージセンサを保持するキャリッジの往復移動動作と原稿搬送動作とを交互に繰り返すことにより原稿の読み取り動作を行なう画像読取装置および画像読取方法に関するものである。
近年、画像読取装置や、画像読取り機能を搭載した複合機などでは、省スペース化や低コスト化が要望されている。これら省スペース化や低コスト化のために、画像読取装置では、画像を読取るために、原稿幅分のイメージセンサを設けるのではなく、原稿幅よりも小さい幅のイメージセンサを備えたものがある。この装置では、イメージセンサの画像読取素子の配列方向を原稿搬送方向と同一とし、キャリッジに搭載されたイメージセンサを往復動作させることにより、「イメージセンサ素子数×原稿幅」のブロック単位での読み取り動作を行なう。そして、キャリッジの往復動作と原稿搬送とを交互に繰り返して行なうことにより1ページ分の原稿読み取っている。
このような画像読取装置では、画像読取装置の長時間の使用による装置機構の径時変化や、装置機構のばらつき等の誤差に起因して、キャリッジの往動作と復動作とでスキャンするブロック間にズレ(「桁ズレ」と称される)が生じることがある。
そこで、原稿読取り範囲外に白基準板を設け、キャリッジの往動作と復動作とのそれぞれで基準位置のマークを読取ることで、桁ズレ量を補正する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平9−261412号公報
しかしながら、上述の読取装置では、イメージセンサの傾きについては補正することができない。すなわち、「桁ズレ」を補正することはできるが、イメージセンサがキャリッジに対して正確な位置(姿勢)から傾いて取り付けられている場合や、キャリッジ自体が正確な位置から傾いていた場合のズレを補正することができない。このため、画像読取装置へのイメージセンサの取り付け誤差等により、高品質な画像読取り動作を行なうことができないことがある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、イメージセンサの傾きに起因した読取り画像データのずれを補正することにより、高品質な画像読取り動作を行なうことができるようにすることを目的とする。
また本発明の他の目的は、画像読取装置と一体化されるとともに、記録素子の配列を有する記録ヘッドを用いて記録を行う画像読取・記録装置において、上記傾き量に基づいて記録ヘッドの記録位置ずれを補正し、以て高品位記録を実現することにある。
上記目的を達成するため本発明の画像読取装置は、複数の画像読取素子が配列された画像読み取りセンサを有し、該センサを前記配列の方向と異なる走査方向に走査する動作と、原稿を前記走査方向と直交する方向に搬送する動作とを繰り返すことにより、前記原稿の画像を読取る画像読取装置であって、前記原稿の読取り位置以外の場所に設けられた読取基準線を、前記センサを複数回走査させて読取る手段と、前記読取基準線を読み取った結果に基づいて、前記センサの傾きを算出する手段と、当該算出されたセンサの傾きに基づき、前記センサの傾きに起因した原稿読み取り動作時における読取り画像データのずれを補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の画像読取方法は、複数の画像読取素子が配列された画像読み取りセンサを有し、該センサを前記配列の方向と異なる走査方向に走査する動作と、原稿を前記走査方向と直交する方向に搬送する動作とを繰り返すことにより、前記原稿の画像を読取る画像読取方法であって、前記原稿の読取り位置以外の場所に設けられた読取基準線を、前記センサを複数回走査させて読取る工程と、前記読取基準線を読み取った結果に基づいて、前記センサの傾きを算出する工程と、当該算出されたセンサの傾きに基づき、前記センサの傾きに起因した原稿読み取り動作時における読取り画像データのずれを補正する補正工程と、を有することを特徴とする。
以上の構成によれば、読取基準線をイメージセンサにより読取り、イメージセンサの傾きを補正することができる。その結果、高品質な画像読取り動作を行なうことができる画像読取装置および画像読取方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態画像読取装置100の構成を示すブロック図である。画像読取装置100は、制御部101、ROM102、DRAM103、SRAM104、原稿搬送制御部105、操作部110、電源供給部111、搬送部114およびキャリッジ部108を有している。搬送部114は、原稿を搬送するための駆動源である搬送モータや、原稿搬送位置を検出するためのエンコーダ等を含む。
制御部101は、システムバス112を介して画像読取装置100の全体を制御する。具体的には、制御部101はマイクロプロセッサユニット(MPU)であり、データバスおよびアドレスバスなどを含むシステムバス112を介して以下の各部と接続されている。
ROM102は、MPUが動作するためのインストラクション群等のプログラムコード、オペレーティングシステム(OS)プログラムコード、初期値データ、テーブルデータ等を格納しているメモリである。
DRAM103は、画像バッファ、画像メモリ、各種動作のワークエリア等に使用され、読み取った画像データを一時的に保持する。また、記録ヘッド117により記録を行なう画像のデータの展開に使用するバッファとして使用される。さらに、各走査によるスキャンデータの格納、スキャンデータの制御部による比較を行なうときのメモリ領域、原稿搬送量の管理や計算を行なうワークエリアとして使用される。
SRAM104はユーザー登録エリアや、ワークエリア、画像ファイルの管理情報等の格納に使用される。
キャリッジ部108は、キャリッジを移動させるための駆動源であるキャリッジモータや、その移動位置を検出するための光学式エンコーダ等を含む走査部116、記録ヘッド117、およびイメージセンサ118を有している。すなわち本実施形態の画像読取装置100は記録手段である記録ヘッドを有した記録装置と一体となった形態で構成される。このため制御部101は、記録ヘッド117に与えられる記録データ、記録データ転送用のクロック、記録ヘッドの各ドットを出力するためのノズルに与えるヒートパルスや電力等の制御を行なっている。また、制御部101は、イメージセンサ118に与えられる電力や読み取り同期信号、読み取りデータ転送用のクロック、読み取りデータ出力信号の制御を行なっている。記録ヘッド117とイメージセンサ118は同一のキャリッジに搭載され、キ走査部116により走査制御される。記録ヘッド117部は、モノクローム記録およびカラー記録のそれぞれの用途に応じてそれぞれに適した種類の記録ヘッドに交換することが可能である。イメージセンサ118は、キャリッジ走査方向(主走査方向)と異なる方向、例えば直交する方向(すなわち原稿搬送方向である副走査方向)に並ぶ画像読取素子群を有している。
ここで、素子群は、例えば600dpi(ドット/インチ;参考値)のピッチで配列された320個の画像読取素子からなる。したがって、イメージセンサは、320×25.4mm/600=約13.55mmの長さである。よって、キャリッジが1回走査することにより、副走査方向に最大13.55mmのエリアの画像を読取ることができる。この素子群により、原稿用紙等に記録された画像を光学的に読み取り、電気的な画像信号に変換する。このイメージセンサにはR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色のLEDが内蔵されている。カラー読み取りモードで画像を読取る場合には、この3色のLEDを1キャリッジ走査読み取り中に順次点灯することにより、そのラインのR、G、Bそれぞれのデータを読み取ることができる。また、モノクローム読み取りモードで画像を読み取る場合には、3色のLEDを同時に点灯することにより、モノクローム画像を読み取ることができる。
この読み取り動作に際しては、まずキャリッジのエンコーダからの出力によるキャリッジ位置信号に同期して、1ラインの画像読み取りのスタートパルスが生成される。そして、そのスタートパルスをトリガとして、前ラインで読み取った1ラインの画像データの転送と、新たに読取る1ラインの読み取り動作を行なう。この転送された画像データ信号にシェーディング補正等を施し、さらに画像処理部106によって2値化処理および中間調処理等の画像処理を施して高精細な画像データを出力する。このときDRAM103は画像処理を行う際の画像バッファとして用いられる。
記録ヘッド117は、モノクローム記録ヘッドとカラー記録ヘッドを変更することができる構成となっている。すなわち、記録ヘッド117は、カートリッジ式の白黒記録専用のモノクローム記録ヘッド、またはカートリッジ式のカラー記録ヘッドの何れかを搭載している。どちらの記録ヘッドもインクタンク一体型のカートリッジ形態のものであり、例えば600dpiの記録解像度の画像を記録することが可能である。
図2(a)および(b)は、それぞれ、本実施形態における画像読取装置の一部を示す模式的な斜視図および側面図である。記録ヘッド117はイメージセンサ118とともにキャリッジ部108に保持されている。キャリッジ部108は記録用紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に往復運動する。キャリッジ部108の往復運動は、走査部116のキャリッジモータによって駆動されるプーリおよびタイミングベルトによって行わる。この往復運動によるキャリッジ部108の移動量は、エンコーダから出力されるパルス数により管理されている。往復運動に際して、記録ヘッド117に与えられる記録データ、記録データ転送用のクロック、記録ヘッドからインクを出力するためにノズルに与えるヒートパルスや電力は、電気回路から供給されている。この電気回路は、フレキシブルケーブルによりキャリッジ部108と電気基板とに接続している。また、イメージセンサ118に与えられるLEDの点灯制御信号や読み取り同期スタートパルス信号、読み取りデータ転送用のクロック、読み取りデータ出力信号線についても、電気回路から供給されている。キャリッジ部108とフレキシブルケーブルとは互いの接点を圧接して接続している。そして、記録ヘッド117の特定接点間の開放/接続を検出することにより、モノクローム記録専用のカートリッジが装着されているか、カラー記録用のカートリッジが装着されているかを認識することができる。
なお、本実施形態の記録ヘッド117は、インクジェットプリンタ用の記録ヘッドである。しかしながら、本発明の画像読取装置に搭載される記録ヘッドは、インクジェットプリンタ用の記録ヘッドに限定されず、サーマルプリンタ用、LEDプリンタ用等の記録ヘッドでもよく、記録方式により限定されるものではない。
画像読み取りの対象となる原稿P1と、記録動作の対象となる記録用紙P2は、図2(a)および(b)に示すように、それぞれキャリッジ部108の上側と下側に配置される。原稿P1および記録用紙P2はそれぞれ、キャリッジ部108の走査方向と直交する方向に搬送され、イメージセンサ118による原稿P1の読み取りおよび記録ヘッド117による記録用紙P2への記録動作が行なわれる。
読取基準線119は、本体に対して、原稿が搬送されるエリアの外、すなわち、原稿の読取り位置以外の場所に、原稿搬送方向である副走査方向と平行に取り付けられている。この読取基準線119は、後述するように、イメージセンサ118の取り付け誤差等に起因する素子配列の原稿搬送方向に対する角度誤差(イメージセンサの傾き)を補正するためのものである。すなわち、イメージセンサ118は、この読取基準線119を読み取ることにより、イメージセンサ118の素子配列方向が副走査方向に対して角度誤差を持っているか否かを検出する。
記録ヘッド117とイメージセンサ118とを搭載するキャリッジの駆動制御には、リニアエンコーダが用いられる。リニアエンコーダは、キャリッジの主走査方向と平行に等間隔の黒色の縞が印刷された透明フィルムであるスリットと、キャリッジ108に取り付けられたフォトセンサにより構成されている。このフォトセンサは発光部と受光部から構成される、所謂透過型のフォトインタラプタである。コードスリットに印刷された黒の等間隔の縞模様がある部分を、発光部と受光部で挟み込むように構成されている。このコードスリットが回転する際、フォトセンサの発光部に通電することにより発光させ、その発光された光軸がコードスリットの黒の縞模様部の間の透明部分を通過して受光部にて受光できるような状態にしておく。発光部からの光の波長とコードスリットの縞模様を形成する黒色の材料は適切に選択され、発光部から出力された光はコードスリットの黒色の縞部分にあたったときには、この黒色部に吸収されて受光部への光の到達がなくなるようになっている。このときコードスリットの回転にしたがって、フォトセンサに挟み込まれた黒の縞も移動する。そして、光軸にコードスリットの黒と透明部分が交互にあたることになり、コードスリットの透明部分に光軸があたったときのみ受光部に発光部からの光が到達する。このときフォトセンサの受光部の出力は、コードスリットの黒部分と透明部分とに対する光軸の位置関係によってパルス上の波形を出力する。すなわち、受光部が発光部からの光を受光できた期間についてはこの受光部はハイレベルの信号を出力する。一方、発光部からの光がコードスリットの黒色の部分で吸収されて受光部への光の到達がない期間についてはこの受光部はローレベルの信号を出力するような回路構成になっている。このパルス上の波形の周期はコードスリットの回転速度に依存することになり、例えば出力波形のある(ハイレベルの)区間がそれ以前の波形の周期よりも長くなっていることはコードスリットの回転が以前よりも遅くなっていることを示している。この出力波形の1周期が搬送ローラの1200dpi相当となる。この600dpiの解像度をもつ320素子のイメージセンサの1回の走査後の原稿搬送量は、640パルス分検出するまで原稿搬送モータを駆動するのに相当する。
このようにフォトセンサの出力パルスをカウントすることにより、搬送ローラ表面部分、すなわち原稿P1の搬送量が計測することができる。パルス数のカウントを監視しながら原稿搬送モータに与える電圧を制御することにより、制御部は原稿搬送モータを制御し、所望の原稿搬送量を得ることが可能となる。
次に、本実施の形態にかかる原稿読み取り動作時における、制御部101と原稿搬送制御部105とキャリッジ部108とによる原稿搬送の動作について説明する。
本実施形態における原稿搬送の動作では、読取基準線119をイメージセンサ118により読取る。そして、イメージセンサ118が読取った、読取基準線119の両端のそれぞれのラインに基づき、イメージセンサの傾きを算出し、原稿読み取り動作時における読取画像データのずれを補正する。
図3および図4は、本実施形態の原稿搬送の動作を示すフローチャートである。図3は、読取り動作を開始してから、傾きを検出するまでの動作を示している。また、図4は、傾きを検出してから、イメージセンサの傾きを補正するまでの動作を示している。
図3において、画像読取り動作が開始されると(S100)、ステップS101において、キャリッジを駆動することによりイメージセンサ118を、読取基準線119の手前近傍まで移動させる。キャリッジの移動量は、キャリッジ部108のエンコーダ116から出力されるパルス数をカウントすることにより検出される。
次にステップS102からステップS105では、読取基準線119の読み取りを行なう。ステップS102では、イメージセンサ118による読取基準線119の読み取り動作が終了したか否かを判断する。読取基準線119の読み取り動作を開始する場合には、S103に進む。
ステップS103では、イメージセンサ118による読取基準線119の読み取り動作を開始する。この読み取り動作は、前述のように、キャリッジのエンコーダからの出力によるキャリッジ位置信号に同期して、1ラインの画像読み取りのスタートパルスが生成され、イメージセンサ118へ発行される。イメージセンサ118では、スタートパルスをトリガとして、LEDの点灯時間制御を行なうことにより読み取り画素へ画像の蓄積が行なわれる。そして、規定の1ライン分の画像蓄積時間が経過した後、キャリッジ108は次ライン読み取り位置までの移動を行なう。なお、読み取られた1ラインの画像データを画像処理部106に転送する処理は、スタートパルスが生成されると、前ラインで読取られたデータを転送することにより行なう。
ステップS104では、キャリッジ108が次ライン読み取り開始位置までの移動を完了したか否かを検出する。ここではキャリッジエンコーダ116からの出力パルスをカウントすることにより、イメージセンサ118の読み取り解像度である600dpiから算出される25.4mm/600dpi=0.0423mmの移動を管理する。ステップS104でキャリッジ108が次ライン読み取り開始位置までの移動を完了したと判断すると、ステップS105で次ラインの読み取り動作を前ラインと同様に行なう。以上ステップS102からステップS105を規定回数繰り返すことにより、イメージセンサ118を複数回走査させて読み取り基準線119の読み取り動作を行なう。
なお、本実施形態における規定回数は、読取基準線119の幅にマージンを持たせた分の読み取り幅を走査する回数が規定されている。すなわち、読取基準線119の線幅を1mmとした場合、この読取基準線119の読み取り動作では、約24ライン以上の読み取り動作が必要となる。
ステップS102において、読取基準線119の読み取り動作が終了したと判断された場合、ステップS106に進み、読み取った基準線119のデータの検索を開始する。
図5は、本実施形態における読取基準線119と、読取基準線119に対して傾きをもったイメージセンサ118との相対位置を示す概念図である。本図において、白丸部分はイメージセンサ118の画素を示し、黒丸部分は基準線119の画素を示している。読取基準線119は、白板に黒線として描かれたものであり、このエリアの読み取りデータのうち、白画素は白板を読み取ったデータ、黒画素は読取基準線119を読み取ったデータとなる。
図5(a)に示すように、イメージセンサ118が傾きをもっているために、図5(a)の左方向から右方向へ基準線119を読み取る場合、まずイメージセンサ118の先頭画素(最上部の画素)に基準線データが現れる。
ステップS107では、まずこの先頭画素に基準線が現れる位置を調べる。ここで基準線119の検出のために読み取り格納した画像データのなかに、基準線119と認識されるデータが存在しない場合には、ステップS119に進み、終了する。すなわち、この場合、イメージセンサ118の故障であるか、キャリッジ108の走査時の不具合等が考えられるので、フェータルエラーと判断される。
ステップS107で、先頭画素部分で読み取った基準線119のデータが存在する場合には、ステップS108に進み、この先頭画素に基準線データが現れるイメージセンサの位置を図5(a)に示すAとして格納する。次にステップS109に進み、今度はイメージセンサ118の最終画素(最下部の画素)に基準線データが現れる位置を調べる。同様にステップS111でこの最終画素に基準線が現れた位置をBとして格納する。次にステップS112に進み、このAの位置とBの位置からイメージセンサ118の傾きを算出する。図5(b)では、Aの位置とBの位置では2ライン分のディレイが生じていることを表している。
次に、図4を参照するに、ステップS113では、傾きの補正が必要であるか否かの評価を行なう。ここでは算出された先頭画素と最終画素が基準線119を読み取った位置の差が1ラインもしくは0ラインの場合には、補正を行なわないものとしてステップS116に進み終了する。
一方、ステップS113で傾きが2以上であると判断された場合には、ステップS114に進み、算出された傾き量が2または3であるか、あるいは4以上であるかを判定する。ここで算出された傾き量が2または3である場合には、ステップS115に進み、イメージセンサ118を複数のブロックに分けて、それぞれのブロックに補正値を設定する。
本実施形態では、図5(b)に示すように、イメージセンサ118は4つのブロックに素子群を分割している。本実施形態では、イメージセンサ118の傾き量は2であるために、先頭画素が含まれる先頭ブロックと最終画素が含まれている最終ブロックで2ライン分のディレイを設定する。ここでは、ブロック2とブロック3を同じオフセット値1、先頭画素が含まれるブロック4のオフセット値を2としている。このオフセット値に従って、読み取り画像のデータをずらす。これにより、図5(c)に示すように、読取基準線119の読み取りデータが1ライン(1回の読み取りトリガ)で読み取られているように補正を行なっている。
ステップS114で傾き量が4以上であると算出された場合には、ステップS117に進み、傾き量が4であるか、4を超えるものであるかを評価する。ここで4を超える傾き量が算出されている場合、ステップS119に進み、終了する。すなわち、この場合、イメージセンサ118の故障であるか、キャリッジ108の走査時の不具合等が考えられるので、エラーと判断され終了する。
ステップS117で算出された傾き量が4であると評価された場合には、ステップS118に進み、イメージセンサ118の4つのブロックにオフセット値を設定する。ここではブロック数が4であり、傾き量も4であることからブロック1のオフセットを0とした場合、ブロック2のオフセット量は1、ブロック3のオフセット量は2、ブロック4のオフセット量は3として設定される。このようにして読取基準線119を読み取ったときのイメージセンサの両端の画素の読取基準線119のデータのライン位置の差により傾きが算出され、補正値が決定される。
以上説明したように、本実施形態によれば、読取基準線を含む範囲で主走査方向複数ラインの読み取り動作を行ない、イメージセンサの画素列方向の基準線方向に対する傾きを算出する。そして、イメージセンサの素子列を複数のブロックに分割し、算出結果によりそれぞれのブロックが読み取った異なるラインの画像データを合成して、1ラインの画像データとする。これにより、イメージセンサの取り付け誤差等による、イメージセンサ画素列の原稿搬送方向に対する傾きを補正し、高品位な画像読取動作をすることができる。
なお、上述の説明では、イメージセンサ118が読取基準線119を読み取る際に、左方向から右方向へキャリッジを走査したときに基準線119のデータを評価することにより、イメージセンサ118の画素列の傾きを算出した。しかしながら、逆方向のキャリッジの走査時においても読取基準線119の検出とその読み取り画像の評価を同様に行なうことによって、逆方向移動での読み取り動作時の補正を行なうことができる。
また、両方向での基準線読み取りデータを評価し、補正することによって、キャリッジの往復移動時のいわゆる桁ずれをも補正することが可能となる。
さらに、上述した実施形態では、イメージセンサの素子列を4つのブロックに分割し、ブロックの位置に応じた補正値(オフセット量)を適用するものとしたが、ブロック分割の有無または分割数などを固定せず、可変設定するようにしてもよい。例えば、傾きが大きいほど分割数が多くなるようにすることも可能である。
また、本実施形態では、イメージセンサ118が読取基準線119を読み取ることにより傾きを算出し、イメージセンサ118での読み取り動作の際に適用されるオフセット値について説明した。本発明の画像読取装置は画像読取機能のみを果たすものとして構成することも可能であるが、他の機能を有する装置に一体化された形態では、上記傾きの算出結果を他の機能を果たす手段に対して適用することも可能である。
例えば図2のように、キャリッジ108にイメージセンサ118と同時に記録ヘッド117が搭載されている構成において、キャリッジ自体が正規の姿勢から傾いているために記録ヘッド117が同様に傾いている場合に、これを補正することもできる。すなわち、イメージセンサ118が読取基準線119を読み取ったときに算出される傾き量が、記録ヘッド117の取り付け傾き誤差ともなっていることを考慮することができる。この場合には、イメージセンサ118の傾き補正と同様に、イメージセンサ118の各画素を記録ヘッド117の記録素子として、同様な処理を行うことができる。このとき、記録ヘッド117がインクジェット方式の記録ヘッドである場合には、記録素子とはインクジェットのインク吐出のノズルを示す。この場合の処理は、記録ヘッドに送信する記録データに対して、ブロックごとにディレイを持たせた補正データを作成して記録ヘッドへ送信をおこなうことにより補正を行う。
すなわち、キャリッジにイメージセンサと記録ヘッドとが搭載されている画像読取・記録装置として構成されている場合において、上記算出結果により記録ヘッドによる記録データも補正可能である。よって、記録ヘッドの傾きに起因した記録時におけるデータの記録位置のずれを補正することができる。この際、記録ヘッドの記録素子配列を複数のブロックに分割し、算出結果により、それぞれのブロックで記録するデータを異なるラインのデータとすることにより補正を行なうことができる。この結果、記録ヘッドの取り付け誤差等による、記録媒体に対する傾きを補正し、高品位な画像記録動作を行なうことができる。さらに、この場合にも、ブロック分割数を適宜変更設定することも可能である。
本発明の本発明の実施形態における画像読取装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における画像読み取り装置の一部を示す模式図である。 本発明の実施形態における画像読み取り装置を駆動する動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における画像読み取り装置を駆動する動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における画像読み取り時における、イメージセンサ傾きを補正する概念を示す図である。
符号の説明
101 制御部
105 原稿搬送制御部
108 キャリッジ部
114 搬送モータとエンコーダ
116 キャリッジモータとエンコーダ
117 記録ヘッド
118 イメージセンサ
119 読取基準線

Claims (8)

  1. 複数の画像読取素子が配列された画像読み取りセンサを有し、該センサを前記配列の方向と異なる走査方向に走査する動作と、原稿を前記走査方向と直交する方向に搬送する動作とを繰り返すことにより、前記原稿の画像を読取る画像読取装置であって、
    前記原稿の読取り位置以外の場所に設けられた読取基準線を、前記センサを複数回走査させて読取る手段と、
    前記読取基準線を読み取った結果に基づいて、前記センサの傾きを算出する手段と、
    当該算出されたセンサの傾きに基づき、前記センサの傾きに起因した原稿読み取り動作時における読取り画像データのずれを補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記算出手段は、前記センサの両端の画素が前記基準線を読取ったデータが存在する位置を比較することにより前記センサの傾きを算出することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記補正手段は、前記センサの素子配列を複数のブロックに分割し、前記傾きの算出結果に基づいて、それぞれの前記ブロックの位置に応じた補正値を適用し、前記複数のブロックが読み取った画像データを合成することで、前記搬送方向の前記読取り画像データのずれすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記補正手段は、前記傾きの算出結果に基づいて、前記ブロックの分割数を変更することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 複数の画像読取素子が配列された画像読み取りセンサを有し、該センサを前記配列の方向と異なる走査方向に走査する動作と、原稿を前記走査方向と直交する方向に搬送する動作とを繰り返すことにより、前記原稿の画像を読取る画像読取方法であって、
    前記原稿の読取り位置以外の場所に設けられた読取基準線を、前記センサを複数回走査させて読取る工程と、
    前記読取基準線を読み取った結果に基づいて、前記センサの傾きを算出する工程と、
    当該算出されたセンサの傾きに基づき、前記センサの傾きに起因した原稿読み取り動作時における読取り画像データのずれを補正する補正工程と、
    を有することを特徴とする画像読取方法。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像読取装置と一体化されるとともに、記録素子が配列された記録ヘッドを前記記録素子の配列方向と異なる走査方向に走査する動作と、記録媒体を前記走査方向に直交する方向に搬送する動作とを繰り返すことにより、前記記録媒体に記録を行う画像読取・記録装置であって、
    前記センサと前記記録ヘッドとが取り付けられて前記走査方向に移動するキャリッジと、
    前記算出手段により算出されたセンサの傾きに基づき、前記記録ヘッドの傾きに起因した記録時におけるデータの記録位置のずれを補正する記録位置ずれ補正手段と、
    を具えたことを特徴とする画像読取・記録装置。
  7. 前記記録位置ずれ補正手段は、前記記録ヘッドの記録素子配列を複数のブロックに分割し、前記傾きの算出結果に基づいて、それぞれの前記ブロックの位置に応じた補正値を適用することで、前記搬送方向の前記データの記録位置のずれを補正することを特徴とする請求項6に記載の画像読取・記録装置。
  8. 前記記録位置ずれ補正手段は、前記傾きの算出結果に基づいて、前記ブロックの分割数を変更することを特徴とする請求項7に記載の画像読取・記録装置。
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JP2014175997A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Fujifilm Corp 画像読取方法および画像読取装置
JP2017122971A (ja) * 2016-01-05 2017-07-13 株式会社リコー 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム
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