JP3704861B2 - 自動扉開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動的に扉を開閉する自動扉開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動扉開閉装置は、移動速度が零になる移動終点まで、モーター等の駆動装置による駆動力を、ベルトを介して伝達することにより扉を移動させて、移動終点での移動方向への扉の押圧力を可変とする制御手段を備えている。詳しくは、この制御手段は、扉が移動終点まで移動して移動速度が零になって、扉を駆動させていた駆動装置の駆動状態の変化、例えば駆動装置の負荷の増大を検出して、押圧力を瞬時に零にする。また、この制御手段は、人等が扉に向かって来ているのを検出した検出信号が入力されると、開方向へ扉を移動させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の自動扉開閉装置にあっては、衝突して移動速度が零になる移動終点まで扉が移動すると、駆動力を伝達していたベルトは、移動速度が零になった直後に、その弾性特性により移動方向へ伸びるから、制御手段が押圧力を瞬時に零にすると、伸びていた状態から移動方向とは反対方向へ復帰力が急激に生じて、扉が振動するという問題点があった。
【0004】
本発明は、上記の点に着目してなされたもので、その目的とするところは、扉が移動終点まで移動したときに、扉が振動しない自動扉開閉装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、請求項1記載の発明は、扉が移動するよう駆動する電動機に連動するベルトと、衝突して移動速度が零になる移動終点まで扉を移動させて、移動終点での移動方向への扉の押圧力を可変とする制御手段を備え、制御手段は、扉へ向かって来ている物体を検出した検出信号が入力されると扉を開く方向へ移動させる自動扉開閉装置において、前記制御手段は、前記扉が前記移動終点まで移動したときに押圧力を瞬時に零または所定値にするのではなく、所定の減少率でもって零または所定値まで減少させる構成にしてある。
【0007】
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記移動方向が前記扉の閉まる方向のとき、前記制御手段は、前記移動終点まで移動させて後の前記押圧力を所定の減少率でもって零まで減少させる変化中に前記検出信号が新たに入力されると、前記押圧力の変化率を大きくするとともに、前記扉を開く方向へ移動させる構成にしてある。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項記載の発明において、前記制御手段は、前記押圧力が零になったときの零押圧力点と前記移動終点との間の寸法が所定寸法以上のときに、前記移動方向へ向かって前記扉を再移動させる構成にしてある。
【0009】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記制御手段は、前記押圧力の変化中に前記扉が前記移動終点から前記移動方向と逆方向へ所定寸法以上変位したときに、その変位点から前記移動方向へ向かって前記扉を再移動させる構成にしてある。
【0010】
請求項記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、前記制御手段は、前記移動終点への移動回数が所定回数に達したときに、前記移動方向へ向かって前記扉を押圧する構成にしてある。
【0011】
請求項記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、前記制御手段は、前記移動終点への前記扉の移動が繰り返される場合、前記移動終点と前記零押圧力点又は前記変位点との距離が第2の所定寸法以上となったときに、前記移動方向へ向かって前記扉を押圧する構成にしてある。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、前記制御手段は、前記移動方向への前記扉の移動回数が所定回数に達する度に、所定寸法に加算値を加算する構成にしてある。
【0013】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記制御手段は、前記所定寸法に前記加算値を加算した状態で新たに検出信号が入力されると、前記所定寸法を初期値に復帰させる構成にしてある。
【0014】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記制御手段は、前記加算値を前記所定寸法に加算してなる加算寸法が第3の所定寸法以上になったときに、前記移動方向へ向かって前記扉を押圧する構成にしてある。
【0015】
請求項10記載の発明は、請求項5 、6又は9のいずれかに記載の発明において、前記制御手段は、新たに検出信号が入力されると、前記移動方向へ向かって前記扉を押圧するようにしたことを復帰する構成にしてある。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態を図1乃至図6に基づいて以下に説明する。この自動扉開閉装置20は、人体検出器1 、位置検出器2 、制御部(制御手段)3 、電動機4 、減速機5 、第1のプーリ6 、第2のプーリ7 、ベルト8 、レール9 、第1の滑車10、第2の滑車11、第1のストッパ12、第2のストッパ13、支柱14,15 、ケース16を備えて構成されている。
【0018】
人体検出器1 は、本自動扉開閉装置20により開閉される扉30へ向かって来ている人等を検出して、制御部3 の全体制御回路31に検出信号を入力する。位置検出器2 は、電動機4 の回転位置の変化に対応したパルスを出力するインクリメンタルエンコーダである。
【0019】
制御部(制御手段)3 は、人体検出器1 からの検出信号が入力されると、位置検出器2 による位置検出信号に基づいて、電動機4 の起動及び停止、回転方向、回転速度並びに出力トルクを制御するものであって、全体制御回路31、速度検出回路32、開閉位置検出回路33、比較回路34、速度制御回路35、切替回路36、駆動回路37により構成され、各種の演算機能を有している。
【0020】
全体制御回路31は、CPU、ROM、RAM及びEPROM等により構成されて各種演算機能を有し、速度検出回路32により検出された扉30の移動速度V及び開閉位置検出回路33により検出された扉30の開閉位置Xが入力されると、扉30の移動速度Vを指令する移動速度指令V* を比較回路34に出力するとともに、押圧用電圧指令Ef 及び切替信号Sを切替回路36へ出力する。詳しくは、押圧用電圧指令Ef は、衝突して移動速度Vが零になる移動終点における移動方向への扉30の押圧力に相当する電圧が、電動機3 に印加されるよう指令する。切替信号Sは、駆動回路37への電圧指令を切り替る。
【0021】
速度検出回路32は、タイマ及び乗除算回路等により構成され、位置検出器2 の出力したパルスの周波数を計測して扉30の移動速度Vに換算し、全体制御回路31に入力する。開閉位置検出回路33は、カウンタ等により構成され、位置検出器2 の出力したパルス数を積算し、例えば、全閉鎖状態等の基準開閉位置からの扉30の移動距離、すなわち開閉位置Xを検出して、その開閉位置Xを全体制御回路31に入力する。
【0022】
比較回路34は、移動速度指令V* と検出した移動速度Vとの差を演算して、速度制御回路35に入力する。速度制御回路35は、移動速度指令V* と検出した移動速度Vとの差が零になるよう、切替回路36に速度制御用電圧指令を入力する。切替回路36は、全体制御回路31から入力された切替信号Sに基づいて、駆動回路37に入力する電圧指令を、押圧用電圧指令Ef 又は速度制御用電圧指令Ev のいずれか一方に切り替える。駆動回路37は、切替回路36からの電圧指令通りに、電動機4 に印加する電圧を制御する。
【0023】
電動機4 は、直流電動機で、印加される電圧と回転速度が比例関係になるとともに、その電動機コイルに通電される電流と出力トルクとが比例関係になる。従って、この電動機4 は、その逆起電圧が比較的小さい領域ならば、印加電圧と電動機コイルに通電される電流とが比例関係になるから、前述した押圧用電圧指令Ef 通りに電動機4 への印加電圧が制御されれば、電動機の出力トルク、すなわち扉30の移動終点における押圧力と押圧用電圧指令Ef とは比例関係になる。
【0024】
減速機5 は、電動機4 の回転速度を減速するとともに、第1のプーリ6 に伝達する。ベルト8 は、第1及び第2のプーリ6,7 にそれぞれ巻回されており、第1のプーリ6 の回転運動を第2のプーリ7 に伝達するとともに、第1及び第2のプーリ6,7 の間を往復運動する。従って、このベルト8 に支持された第1の滑車10が、レール9 上をベルト8 と同方向へ移動するようになって、その第1の滑車10に連設された扉30も移動する。
【0025】
この扉30は、第1の滑車10の他に、レール9 上をベルト8 と同方向へ移動する第2の滑車11が連設されている。また、レール9 上には、第1のプーリ6 寄りに、第1の滑車10に衝突される第1のストッパ12が設けられるとともに、第2のプーリ7 寄りに、第2の滑車11に衝突される第2のストッパ13が設けられている。従って、扉30が移動して、両側に設けられた支柱14,15 に衝突する前に、第1及び第2の滑車10,11 が第1のストッパ12,13 にそれぞれ衝突して移動速度が零になると、その移動速度が零になる地点が、移動終点となる。
【0026】
ケース16は、前述した、位置検出器2 、制御装置3 、電動機4 、減速機5 、第1のプーリ6 、第2のプーリ7 及びベルト8 を収容する。
【0027】
次に、本自動扉開閉装置20の全体制御回路31の動作について、図1及び図4乃至図6に基づき以下に説明する。
【0028】
初めに、電源が投入されると、全体制御回路31の構成要素の1つであるRAMを初期値に設定する (♯100,♯101) 。そして、人体検出器1 が、その人体検出器1 の検出領域に人が入ったのを検出して、検出信号を全体制御回路31に入力すると (♯102)、全体制御回路31は、扉30を開放させるよう移動速度指令V* を比較回路34に出力するとともに、駆動回路37に入力する電圧指令が速度制御用電圧指令Ev となるよう、切替信号Sを切替回路36へ出力する (♯103)。
【0029】
そして、予め設定されている加速時間T1 に基づいて移動速度指令V* を増加して、予め設定されている移動速度Vである所定の開放速度に達したとき以降は、徐行速度と等しい速度により、扉30を移動させる。そして、扉30の開閉位置Xが減速位置BPとなれば、移動速度指令V* を所定の減速時間T2 に基づいて減少させて、一旦停止させ (♯104)、第1の移動終点処理 (♯105 〜♯112)を行う。
【0030】
この第1の移動終点処理 (♯105 〜♯112)について説明する。停止後直ちに、移動速度指令V* を増加し、扉30を終点に衝突させる速度、詳しくは第2の滑車11が第2のストッパ13に衝突する速度である徐行速度に達したとき以降は、徐行速度と等しい速度により扉30を移動させる (♯105)。全体制御回路31は、扉30が終点に接触して動作しない状態、詳しくは第2の滑車11が第2のストッパ13に衝突して動作しない状態、すなわち移動速度Vが零である移動終点に位置していることを検知したならば (♯106)、押圧制御状態である駆動回路37への電圧指令が押圧用電圧指令Ef となるよう切替信号Sを出力する (♯107)。そして、押圧動作の設定が有るか無いかを判断する (♯108)。
【0031】
押圧動作の設定が有るならば、図1に示すように、押圧力相当電圧Epushまで押圧用電圧指令Ef を緩やかに増加又は減少させる (♯109,♯110)。言い換えれば押圧力の所定値まで、所定の変化率でもって変化させる。押圧動作の設定が無いならば、図5に示すように、押圧用電圧指令Ef を所定の減少率でもって緩やかに零まで減少させる (♯111,♯112)。言い換えれば押圧力が零になるまで、所定の変化率でもって減少させる。こうして、第1の移動終点処理が終了したならば、予め設定された開放時間の経過後、再び上記と逆方向である閉鎖方向へ向けての同様の扉30の移動により、扉30を閉鎖し (♯113 〜♯117)、人体検出器1 からの検出信号の入力待ち状態 (♯102)へ復帰する。
【0032】
かかる自動扉開閉装置20にあっては、制御部3 は、扉30が移動終点まで移動すると、押圧力を瞬時に零にするのではなく、所定の変化率でもって変化させるので、扉30が移動するよう駆動する電動機4 に連動するベルト8 に、移動方向とは反対方向へ復帰力が生じることはなく、扉30が振動しなくなる。
【0033】
また、押圧動作の設定が有るならば、扉30が移動終点まで移動した状態を保持することができる。
【0034】
次に、本発明の第2実施形態を図7及び図8に基づいて以下に説明する。本実施形態では、電源投入から人体を検出して扉30を開放し、開放時間後に閉鎖方向へ扉30を移動して、一旦停止させるまでの動作 (♯100 〜♯116)は、第1実施形態と同様であるので、異なる部分のみ説明する。このものは、一旦停止 (♯116)した後、第2の移動終点処理 (♯200 〜♯212)を行う。
【0035】
この第2の移動終点処理 (♯200 〜♯212)について説明する。停止後直ちに移動速度指令V* を増加し、徐行速度に達したとき以降は、徐行速度と等しい速度により扉30を移動させる (♯200)。全体制御回路31は、移動速度Vが零である移動終点に位置していることを検知したならば (♯201)、押圧制御状態である駆動回路37への電圧指令が押圧用電圧指令Ef となるよう、切替信号Sを出力する (♯202)。そして、電圧指令の変化率ΔEをE1 に設定する (♯203)。
【0036】
次に、押圧動作の設定が、押圧有りか無いかを判断する (♯204)。押圧有りの場合、検出信号が人体検出器1 から入力されると、電圧指令の変化率ΔEをE2 に設定する (♯205,♯206)。そして、押圧用電圧指令Ef を変化率ΔEだけ増加又は減少させる (♯207)。押圧用電圧指令Ef が押圧力相当電圧Epushに一致しなければ♯205 へ復帰し、一致すれば、人体検出器1 からの検出信号の入力待ち状態♯102 へ復帰する (♯208)。
【0037】
押圧無しの場合、図7に示すように、検出信号が人体検出器1 から入力されると、電圧指令の変化率ΔEをE2 に設定する (♯209,210)。そして、押圧用電圧指令Ef を変化率ΔEだけ減少させる (♯211)。押圧用電圧指令Ef が零でなければ♯209 へ復帰し、零となれば、人体検出器1 からの検出信号の入力待ち状態♯102 へ復帰する (♯212)。ここで、E2 はE1 よりも大きく、変化率ΔEがE1 からE2 になれば、押圧用電圧指令Ef は、速く変化する。
【0038】
かかる自動扉開閉装置20にあっては、第1実施形態の効果に加えて、移動終点まで移動させて後の押圧力の変化中に、検出信号が新たに入力されても、押圧力の変化率ΔEを大きくするから、速やかに扉30を開く方向へ移動させることができる。
【0039】
次に、本発明の第3実施形態を図9乃至図11に基づいて以下に説明する。本実施形態では、全体制御回路31は、第1実施形態の第1の移動終点処理とは異なる第3の移動終点処理を行うことのみ異なるので、この第3の移動終点処理についてのみ説明する。一旦停止後直ちに移動速度指令V* を増加し、徐行速度に達したとき以降は、徐行速度と等しい速度により扉30を移動させる (♯300)。全体制御回路31は、移動速度Vが零である移動終点に位置していることを検知したならば (♯301)、押圧制御状態である駆動回路37への電圧指令が押圧用電圧指令Ef となるよう、切替信号Sを出力する (♯302)。
【0040】
次に、押圧動作の設定が、押圧有りか無いかを判断する (♯303)。押圧有りの場合、押圧力相当電圧Epushまで押圧用電圧指令Ef を緩やかに所定の変化率で増加又は減少させる (♯304,♯305)。押圧無しの場合、その時点での開閉位置X、つまり移動終点を仮終点に設定し (♯306)、押圧用電圧指令Ef を緩やかに所定の変化率で零まで減少させる (♯307,♯308)。そして、押圧用電圧指令Ef が零となれば、その時点での開閉位置X、つまり零押圧力点での開閉位置Xを扉30の最終位置である真終点に設定する。ここで、図9に示すように、仮終点と真終点との間の寸法、つまり移動終点と零押圧力点との間の寸法が第1の所定寸法X1 未満ならば第3の移動終点処理を終了するが、図10に示すように、移動終点と零押圧力点との間の寸法が第1の所定寸法X1 以上のときは、徐行速度で移動終点の方向へ移動させる処理♯301 へ復帰する (♯310)。
【0041】
かかる自動扉開閉装置20にあっては、第1実施形態の効果に加えて、移動終点に弾性を有した緩衝部材が配設されているような場合、その緩衝部材の弾性力によって、扉30が移動方向とは逆方向へ付勢されても、移動方向へ向かって扉30を再移動させるから、扉30が移動終点から所定寸法X1 以上変位しなくなる。また、緩衝部材と扉30との間に隙間を形成することなく、扉30が押圧しない状態に移行することができる。
【0042】
次に、本発明の第4実施形態を図12及び図13に基づいて以下に説明する。本実施形態では、全体制御回路31の動作は、本実施形態では、全体制御回路31は、第3実施形態の第3の移動終点処理とは異なる第4の移動終点処理を行うことのみ異なるので、この第4の移動終点処理についてのみ説明する。
【0043】
この第4の移動終点処理についてのみ説明する。扉30が移動終点まで移動したならば、押圧制御動作に移行し、押圧有りならば押圧力相当電圧Epushまで押圧用電圧指令Ef を緩やかに所定の変化率で増加又は減少させる (♯300 〜♯305)。押圧無しならば、その時点での開閉位置Xを仮終点に設定し (♯306)、押圧用電圧指令Ef を緩やかに所定の変化率で零まで減少させる (♯307)。そして、押圧用電圧指令Ef を変化させている間に、扉30が変位して、現在時点での開閉位置Xが変位点であるとき、仮終点と現在時点での開閉位置Xが所定寸法X1 ならば、つまり移動終点と変位点との間が所定寸法X1 以上ならば、徐行速度で移動方向へ向かって、再度扉30を移動させる処理♯300 へ復帰し、移動終点と変位点との間が所定寸法X1 未満ならば、押圧用電圧指令Ef が零を判定する (♯400)。そして、押圧用電圧指令Ef が零よりも大きければ、押圧用電圧指令Ef を減少させる処理♯307 へ復帰し、押圧用電圧指令Ef が零以下ならば、その時点での開閉位置Xを扉30の最終位置である真終点に設定する (♯401,402)。
【0044】
かかる自動扉開閉装置20にあっては、第1実施形態の効果に加えて、移動方向への扉30の押圧中に、扉30に移動方向とは逆方向への外力が加わった場合でも、移動終点からの扉30の変位が所定寸法X1 以上になると、移動方向へ向かって扉30を再移動させるから、扉30が移動終点から所定寸法X1 以上変位しなくなくなる。
【0045】
次に、本発明の第5実施形態を図14乃至図17に基づいて以下に説明する。本実施形態では、全体制御回路31の動作は、本実施形態では、全体制御回路31は、第1実施形態の第1の移動終点処理とは異なる第5の移動終点処理を行うこと並びに開放及び閉鎖動作を実行する前処理が異なることのみ異なるので、この異なることのみ説明する。
【0046】
まず、第5の移動終点処理について説明する。一旦停止後直ちに移動速度指令V* を増加し、徐行速度に達したとき以降は、徐行速度と等しい速度により扉30を移動させる (♯510)。全体制御回路31は、移動速度Vが零である移動終点に位置していることを検知したならば (♯511)、押圧制御状態である駆動回路37への電圧指令が押圧用電圧指令Ef となるよう、切替信号Sを出力する (♯512)。
【0047】
次に、押圧動作の設定が、押圧有りか無いかを判断する (♯513)。押圧有りの場合、押圧力相当電圧Epushまで押圧用電圧指令Ef を緩やかに所定の変化率で増加又は減少させて (♯514,♯515)、第5の移動終点処理を終了する。押圧無しの場合、移動終点への移動回数を判断し (♯516)、所定回数N以上ならば、押圧動作を押圧有りに変更して (♯517)、押圧有り処理を実行する (♯514,♯515)。移動回数が所定回数N未満ならば、その時点での開閉位置X、つまり移動終点を仮終点に設定して (♯518)、押圧用電圧指令Ef を緩やかに所定の変化率で減少させる (♯519)。
【0048】
そして、仮終点と現時点での開閉位置X、つまり変位点とを比較し (♯520)、仮終点と現時点での開閉位置Xとの間が所定寸法X1 以上ならば、移動回数を1増加し (♯521)、徐行速度で移動方向へ移動させる処理 (♯510)へ復帰し、仮終点と現時点での開閉位置Xとの間が所定寸法X1 未満ならば、押圧用電圧指令Ef を判定する (♯522)。押圧用電圧指令Ef が零より大きいならば押圧用電圧指令Ef を減少させる処理♯519 へ復帰し、押圧用電圧指令Ef が零以下となれば、移動回数を零にリセットして、その時点での開閉位置Xを真終点に設定し (♯522 〜♯524)、第5の移動終点処理を終了する。
【0049】
次に、第5の移動終点処理において、移動終点における押圧動作がEPROM等に記憶されている状態の場合で、人体検出器1 からの検出信号により、本来の押圧動作に復帰するときの開閉動作を図16に基づいて説明する。人体検出器1 からの検出信号が全体制御回路31に入力されると (♯102)、移動終点における押圧動作の選択を、EPROM等に記憶されている本来の設定に設定し直す (♯500)。全体制御回路31は、扉30を開放させるよう移動速度指令V* を比較回路34に出力するとともに、駆動回路37に入力する電圧指令が速度制御用電圧指令Ev となるよう、切替信号Sを切替回路36へ出力する (♯103)。
【0050】
そして、予め設定されている加速時間T1 に基づいて移動速度指令V* を増加し、予め設定されている移動速度Vである所定の開放速度に達したとき以降は、徐行速度と等しい速度により、扉30を移動させる。そして、扉30の開閉位置Xが減速位置BPとなれば、移動速度指令V* を所定の減速時間T2 に基づいて減少させて、一旦停止させ (♯104)、第5の移動終点処理 (♯501)を行う。この第5の移動終点処理の後に、開放時間が経過したならば (♯113,♯114)、扉30を閉鎖するよう移動速度指令V* を出力する (♯115)。
【0051】
さらに、移動終点における押圧動作がEPROM等に記憶されている状態の場合で、人体検出器1 からの検出信号待ち状態で所定時間経過したことにより、本来の押圧動作に復帰するときの開閉動作を図17に基づいて説明する。人体検出器1 からの検出信号が全体制御回路31に入力されると (♯102)、全体制御回路31は、扉30を開放させるよう移動速度指令V* を比較回路34に出力するとともに、駆動回路37に入力する電圧指令が速度制御用電圧指令Ev となるよう、切替信号Sを切替回路36へ出力する (♯103)。
【0052】
人体検出器1 からの検出信号が全体制御回路31に入力されなければ、移動終点における現在の押圧動作がEPROM等に記憶されている本来の設定と等しいか否かを判断し (♯550)、等しいならば人体検出器1 の検出信号待ち♯102 へ復帰し、異なるならばタイマを加算する (♯551)。タイマ値と所定時間Tとを比較し (♯552)、タイマ値が所定時間T未満ならば、人体検出器1 の検出信号待ち♯102 へ復帰し、タイマ値が所定時間T以上ならば、押圧動作を本来設定された動作に設定し直して (♯553)、人体検出器1 の検出信号待ち♯102 へ復帰する。また、閉鎖状態で、第5の移動終点処理 (♯502)を実行したならば、タイマを零にリセットする (♯554)。
【0053】
かかる自動扉開閉装置20にあっては、第4実施形態の効果に加えて、扉30に移動方向とは逆方向への外力が継続的に加わった場合でも、移動終点への扉30の移動回数が所定回数Nに達したときに、移動方向へ向かって扉30を押圧するから、扉30の移動方向への移動及びその移動方向とは逆方向への変位の繰り返しが限りなく続くのを防止することができる。しかも、扉30と支柱14,15 との間の隙間を小さくできる。
【0054】
また、新たに検出信号が入力されると、移動方向へ向かって扉30を押圧するようにしたことを復帰するから、復帰するための操作をしなくてもすむ。
【0055】
また、移動方向へ向かって扉を所定時間T押圧したときに、移動方向へ向かって扉30を押圧するようにしたことを復帰するから、復帰するための操作をしなくてもすむ。しかも、人体検出器1 が長時間検出信号を全体制御回路31に入力しなくても、復帰することができる。
【0056】
次に、本発明の第6実施形態を図18乃至図21に基づいて以下に説明する。本実施形態では、全体制御回路31は、第5実施形態の第5の移動終点処理とは異なる第6の移動終点処理を行うことのみ異なるので、この第6の移動終点処理についてのみ説明する。一旦停止後直ちに移動速度指令V* を増加し、徐行速度に達したとき以降は、徐行速度と等しい速度により扉30を移動させる (♯610)。全体制御回路31は、移動速度Vが零である移動終点に位置していることを検知したならば (♯611)、押圧制御状態である駆動回路37への電圧指令が押圧用電圧指令Ef となるよう、切替信号Sを出力する (♯612)。そして、最大仮終点位置が設定されているか否かを判断し (♯613)、その時点での開閉位置X、つまり移動終点を最大仮終点に設定する (♯614)。この最大仮終点は、移動方向とは逆方向の逆終点からの距離が最大となっている。
【0057】
次に、押圧動作の設定が、押圧有りか無いかを判断する (♯615)。押圧有りの場合、押圧力相当電圧Epushまで押圧用電圧指令Ef を緩やかに所定の変化率で増加又は減少して (♯616,♯617)、第6の移動終点処理を終了する。押圧無しの場合、その時点での開閉位置X、つまり移動終点を仮終点に設定し (♯618)、押圧用電圧指令Ef を緩やかに所定の変化率で減少させる (♯619)。
【0058】
そして、最大仮終点と現時点での扉30の開閉位置X、つまり変位点との間の距離と第2の所定寸法X2 とを比較し (♯620)、最大仮終点と開閉位置Xとの間の距離が第2の所定寸法X2 以上ならば、押圧有りに設定し直して (♯621)、押圧動作判断処理♯615 へ復帰する。最大仮終点と開閉位置Xとの間の距離が第2の所定寸法X2 未満ならば、仮終点と現時点での扉30の開閉位置Xとの間の距離と第1の所定寸法X1 とを比較する (♯622)。仮終点と開閉位置Xとの間の距離が第1の所定寸法X1 以上ならば、徐行速度で移動方向へ再度扉30を移動させる処理♯610 へ復帰し、仮終点と開閉位置Xとの間の距離が第1の所定寸法X1 未満ならば、押圧用電圧指令Ef を判定する (♯623)。押圧用電圧指令Ef が零より大きければ、押圧用電圧指令Ef を減少させる♯619 へ復帰し、押圧用電圧指令Ef が零以下ならば、最大仮終点をクリアして、第6の移動終点処理を終了する。
【0059】
かかる自動扉開閉装置20にあっては、第4実施形態の効果に加えて、扉30に移動方向とは逆方向への外力が継続的に加わり、その外力が次第に増大するような場合でも、移動方向とは逆方向の逆終点からの距離が最大となる移動終点と変位点との距離が第2の所定寸法X2 以上となったときに、移動方向へ向かって扉30を押圧するから、扉30は、移動方向とは逆方向の逆終点からの距離が最大となる移動終点から第2の所定寸法X2 以上変位しなくなくなるとともに、扉30の移動方向への移動及びその移動方向とは逆方向への変位の繰り返しが限りなく続くのを防止でき、しかも、また、支柱14,15 と扉30との間の隙間が大きくなる前に、扉30が押圧する動作に移行することができる。
【0060】
また、新たに検出信号が入力されるとき及び移動方向へ向かって扉30を所定時間T押圧したときに、移動方向へ向かって扉30を押圧するようにしたことを復帰するから、復帰するための操作をしなくてもすむ。
【0061】
次に、本発明の第7実施形態を図22乃至図26に基づいて以下に説明する。本実施形態では、全体制御回路31は、第5実施形態の第5の移動終点処理とは異なる第7の移動終点処理を行うこと及び所定寸法X1 を初期値に復帰させる動作のみ異なるので、この異なることのみ説明する。一旦停止後直ちに移動速度指令V* を増加し、徐行速度に達したとき以降は、徐行速度と等しい速度により扉30を移動させる (♯710)。全体制御回路31は、移動速度Vが零である移動終点に位置していることを検知したならば (♯711)、押圧制御状態である駆動回路37への電圧指令が押圧用電圧指令Ef となるよう、切替信号Sを出力する (♯712)。そして、最大仮終点位置が設定されているか否かを判断し (♯713)、押圧有りの場合、押圧力相当電圧Epushまで押圧用電圧指令Ef を緩やかに所定の変化率で増加又は減少して (♯714,♯715)、第7の移動終点処理を終了する。
【0062】
押圧無しの場合、移動回数を判断し (♯716)、所定回数N以上ならば、移動回数を零にリセットし (♯717)、第1の所定寸法X1 に加算値ΔXを加算する (♯718)。こうして、第1の所定寸法X1 に加算値ΔXが加算される。そして、加算値ΔXの加算された第1の所定寸法X1 、つまり加算値ΔXを加算してなる加算寸法と第3の所定寸法X3 とを比較し (♯719)、加算値ΔXの加算された第1の所定寸法X1 が第3の所定寸法X3 以上ならば、押圧動作を押圧有りに変更して (♯720)、押圧有り処理を実行する (♯714,♯715)。
【0063】
移動回数が所定回数N未満ならば、又は、その時点での第1の所定寸法X1 が第3の所定寸法X3 未満ならば、その時点での開閉位置X、つまり移動終点を仮終点に設定して (♯721)、押圧用電圧指令Ef を緩やかに所定の変化率で減少させる (♯722)。そして、仮終点と現時点での開閉位置X、つまり変位点とを比較し (♯723)、仮終点と現時点での開閉位置Xとの間がその時点での第1の所定寸法X1 以上ならば、移動回数を1増加し (♯724)、徐行速度で移動方向へ移動させる処理 (♯710)へ復帰し、仮終点と現時点での開閉位置Xとの間がその時点での第1の所定寸法X1 未満ならば、押圧用電圧指令Ef を判定する (♯725)。押圧用電圧指令Ef が零より大きいならば押圧用電圧指令Ef を減少させる処理♯722 へ復帰し、押圧用電圧指令Ef が零以下となれば、移動回数を零にリセットして、その時点での開閉位置Xを真終点に設定し (♯726,♯727)、第7の移動終点処理を終了する。
次に、第7の移動終点処理において、移動終点における押圧動作及び所定寸法X1 がEPROM等に記憶されている状態の場合で、人体検出器1 からの検出信号により、本来の押圧動作に復帰するときの開閉動作を図25に基づいて説明する。人体検出器1 からの検出信号が全体制御回路31に入力されると (♯102)、移動終点における押圧動作の選択を、EPROM等に記憶されている本来の設定に設定し直し (♯500)、加算値ΔXの加算された第1の所定寸法X1 を初期の値Xset にリセットする (♯700)。全体制御回路31は、扉30を開放させるよう移動速度指令V* を比較回路34に出力するとともに、駆動回路37に入力する電圧指令が速度制御用電圧指令Ev となるよう切替信号Sを切替回路36へ出力する (♯103)。
【0064】
そして、予め設定されている加速時間T1 に基づいて移動速度指令V* を増加して、予め設定されている移動速度Vである所定の開放速度に達したとき以降は、徐行速度と等しい速度により、扉30を移動させる。そして、扉30の開閉位置Xが減速位置BPとなれば、移動速度指令V* を所定の減速時間T2 に基づいて減少させて、一旦停止させ (♯104)、第7の移動終点処理 (♯501)を行う。第7の移動終点処理の後に、開放時間が経過したならば (♯113,114)、扉30を開閉するよう移動速度指令V* を出力する (♯115)。
【0065】
次に、第7の移動終点処理において、移動終点における押圧動作がEPROM等に記憶されている状態の場合で、人体検出器1 からの検出信号待ち状態で所定時間経過したことにより、本来の押圧動作に復帰するときの開閉動作を図26に基づいて説明する。人体検出器1 からの検出信号が全体制御回路31に入力されると (♯102)、全体制御回路31は、扉30を開放させるよう移動速度指令V* を比較回路34に出力するとともに、駆動回路37に入力する電圧指令が速度制御用電圧指令Ev となるよう、切替信号Sを切替回路36へ出力する (♯103)。
【0066】
人体検出器1 からの検出信号が全体制御回路31に入力されなければ、移動終点における現在の押圧動作がEPROM等に記憶されている本来の設定と等しいか否かを判断し (♯550)、等しいならば人体検出器1 の検出信号待ち♯102 へ復帰し、異なるならばタイマを加算する (♯551)。タイマ値と所定時間Tとを比較し (♯552)、タイマ値が所定時間T未満ならば、人体検出器1 の検出信号待ち♯102 へ復帰し、タイマ値が所定時間T以上ならば、押圧動作を本来設定された動作に設定し直して (♯553)、加算されている第1の所定寸法X1 を初期値Xset にリセット (♯750)後、人体検出器1 の検出信号待ち♯102 へ復帰する。また、閉鎖状態で、第7の移動終点処理 (♯502)を実行したならば、タイマを零にリセットする (♯554)。
【0067】
かかる自動扉開閉装置20にあっては、第4実施形態の効果に加えて、扉30に移動方向とは逆方向への大きい外力が継続的に加わり、その外力により扉30が大きく変位するような場合でも、移動終点への扉30の移動回数が所定回数Nに達する度に、加算値ΔXの加算された第1の所定寸法X1 が外力による変位寸法を上回るようになるから、扉30の移動方向への移動及びその移動方向とは逆方向への変位の繰り返しが限りなく続くのを防止できる。
【0068】
また、第1の所定寸法X1 に加算値ΔXを加算した状態で新たに検出信号が入力されると、第1の所定寸法X1 を初期値に復帰させるから、第1の所定寸法X1 を初期値に復帰させるための操作をしなくてもすむ。
【0069】
また、加算値ΔXの加算された第1の所定寸法X1 が第3の所定寸法X3 以上になったときに、移動方向へ向かって扉30を押圧するから、加算値ΔXを限りなく加算することも、扉30の移動方向への移動及びその移動方向とは逆方向への変位の繰り返しが限りなく続くことも防止できる。しかも、扉30と支柱14,15 との間の隙間を小さくすることができる。
【0070】
また、新たに検出信号が入力されるとき及び移動方向へ向かって扉30を所定時間T押圧したときに、移動方向へ向かって扉30を押圧するようにしたことを復帰するから、復帰するための操作をしなくてもすむ。
【0071】
なお、第3乃至第7実施形態でも、第2実施形態のように、移動方向が扉30の閉まる方向のとき、制御部3 は、移動終点まで移動させて後の押圧力の変化中に検出信号が新たに入力されると、押圧力の減少率を大きくするとともに、扉30を開く方向へ移動させるようにしてもよい。
【0072】
また、第5乃至第7実施形態では、制御部3 は、押圧力の変化中に扉30が移動終点から移動方向と逆方向へ第1の所定寸法X1 以上変位したときに、その変位点から移動方向へ向かって扉30を再移動させるようにしているが、第3実施形態と同様に、押圧力が零になったときの零押圧力点と移動終点との間の寸法が第1の所定寸法X1 のときに、移動方向へ向かって扉を再移動させるようにしても、同様の効果を得ることができる。
【0073】
また、第5乃至第7実施形態では、制御部3 は、新たに検出信号が入力されるとき及び移動方向へ向かって扉30を所定時間T押圧したときに、移動方向へ向かって扉30を押圧するようにしたことを復帰するようにしているが、これらのとき以外に復帰するようにしてもよい。
【0074】
また、第7実施形態では、制御部3 は、新たに検出信号が入力されるときに、加算値ΔXの加算された第1の所定寸法X1 を初期値に復帰するようにしているが、これ以外のときに復帰するようにしてもよい。
【0075】
また、第7実施形態では、加算値ΔXの加算された第1の所定寸法X1 が第3の所定寸法X3 以上のときに、扉30が押圧動作するようにしているが、例えば、第1の所定寸法X1 に加算値ΔXが加算される回数がそれ程多くならないようなときは、扉30が押圧動作するようにしなくてもよい。
【0076】
また、第1乃至第7実施形態では、第2の滑車11が第2のストッパ13に衝突して、扉30が閉まる方向への移動速度Vが零になる移動終点についてのみ記しているが、第1の滑車10が第1のストッパ12に衝突して、扉30が開く方向への移動速度Vが零になる位置も移動終点である。
【0077】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、制御手段は、扉が移動終点まで移動すると、押圧力を瞬時に零または所定値にするのではなく、所定の減少率でもって零または所定値まで減少させるので、扉が移動するよう駆動する駆動装置に、移動方向とは反対方向へ復帰力が生じることはなく、扉が振動しなくなる。
【0079】
請求項2記載の発明は、請求項記載の発明の効果に加えて、移動終点まで移動させて後の押圧力の変化中に検出信号が新たに入力されても、押圧力の変化率を大きくするから、速やかに扉を開く方向へ移動させることができる。
【0080】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の効果に加えて、移動終点に弾性を有した緩衝部材が配設されているような場合、その緩衝部材の弾性力によって、扉が移動方向とは逆方向へ付勢されても、移動方向へ向かって扉を再移動させるから、扉が移動終点から所定寸法以上変位しなくなる。
【0081】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の効果に加えて、移動方向への扉の押圧中に、扉に移動方向とは逆方向への外力が加わった場合でも、移動終点からの扉の変位が所定寸法以上になると、移動方向へ向かって扉を再移動させるから、扉が移動終点から所定寸法以上変位しなくなくなる。
【0082】
請求項記載の発明は、請求項3又は4記載の発明の効果に加えて、扉に移動方向とは逆方向への外力が継続的に加わった場合でも、移動終点への移動回数が所定回数に達したときに、移動方向へ向かって扉を押圧するから、扉の移動方向への移動及びその移動方向とは逆方向への変位の繰り返しが限りなく続くのを防止することができる。
【0083】
請求項記載の発明は、請求項3又は4記載の発明の効果に加えて、扉に移動方向とは逆方向への外力が継続的に加わり、その外力が次第に増大するような場合でも、移動方向とは逆方向の逆終点からの距離が最大となる移動終点と零押圧力点又は変位点との距離が第2の所定寸法以上となったときに、移動方向へ向かって扉を押圧するから、扉は、移動方向とは逆方向の逆終点からの距離が最大となる移動終点から第2の所定寸法以上変位しなくなくなるとともに、扉の移動方向への移動及びその移動方向とは逆方向への変位の繰り返しが限りなく続くのを防止できる。
【0084】
請求項記載の発明は、請求項3又は4記載の発明の効果に加えて、扉に移動方向とは逆方向への大きい外力が継続的に加わり、その外力により扉が大きく変位するような場合でも、移動終点への扉の移動回数が所定回数に達する度に、加算値の加算された所定寸法が外力による変位寸法を上回るようになるから、扉の移動方向への移動及びその移動方向とは逆方向への変位の繰り返しが限りなく続くのを防止できる。
【0085】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の効果に加えて、所定寸法に加算値を加算した状態で新たに検出信号が入力されると、所定寸法を初期値に復帰させるから、所定寸法を初期値に復帰させるための操作をしなくてもすむ。
【0086】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の効果に加えて、加算値を所定寸法に加算してなる加算寸法が第3の所定寸法以上になったときに、移動方向へ向かって扉を押圧するから、加算値を限りなく加算することも、扉の移動方向への移動及びその移動方向とは逆方向への変位の繰り返しが限りなく続くことも防止できる。
【0087】
請求項10記載の発明は、請求項5、6又は9記載の発明の効果に加えて、新たに検出信号が入力されると、移動方向へ向かって扉を押圧するようにしたことを復帰するから、復帰するための操作をしなくてもすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の押圧有りに設定している場合の移動終点でのタイミングチャートである。
【図2】同上の全体構成図である。
【図3】同上の制御手段のブロック図である。
【図4】同上の扉の開閉状態を示すタイミングチャートである。
【図5】同上の押圧無しに設定しているときの移動終点でのタイミングチャートである。
【図6】同上の制御状態を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態の移動終点でのタイミングチャートである。
【図8】同上の制御状態を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施形態の押圧力が減少中の扉の変位が所定寸法より小さいときのタイミングチャートである。
【図10】同上の押圧力が減少中の扉の変位が所定寸法以上のときのタイミングチャートである。
【図11】同上の移動終点での第3の移動終点処理の制御状態を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第4実施形態の押圧力が減少中の扉の変位が所定寸法以上のときのタイミングチャートである。
【図13】同上の移動終点での第4の移動終点処理の制御状態を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第5実施形態の移動終点でのタイミングチャートである。
【図15】同上の移動終点での第5の移動終点処理の制御状態を示すフローチャートである。
【図16】同上の検出信号の入力により初期の押圧動作に復帰する制御状態を示すフローチャートである。
【図17】同上の検出信号の入力前の状態で所定時間経過したときに初期の押圧動作に復帰する制御状態のフローチャートである。
【図18】本発明の第6実施形態の移動終点でのタイミングチャートである。
【図19】同上の移動終点での第6の移動終点処理の制御状態を示すフローチャートである。
【図20】同上の検出信号の入力により初期の押圧動作に復帰する制御状態を示すフローチャートである。
【図21】同上の検出信号の入力前の状態で所定時間経過したときに初期の押圧動作に復帰する制御状態を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第7実施形態の押圧動作に移行しないときの移動終点でのタイミングチャートである。
【図23】同上の押圧動作に移行するときの移動終点でのタイミングチャートである。
【図24】同上の移動終点での第7の移動終点処理の制御状態を示すフローチャートである。
【図25】同上の検出信号の入力により初期の押圧動作に復帰する制御状態を示すフローチャートである。
【図26】同上の検出信号の入力前の状態で所定時間経過したときに初期の押圧動作に復帰する制御状態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 制御部(制御手段)
30 扉
ΔE 変化率
ΔX 加算値
1 第1の所定寸法
2 第2の所定寸法
3 第3の所定寸法
T 所定時間
N 所定回数

Claims (10)

  1. 扉が移動するよう駆動する電動機に連動するベルトと、衝突して移動速度が零になる移動終点まで扉を移動させて、移動終点での移動方向への扉の押圧力を可変とする制御手段を備え、制御手段は、扉へ向かって来ている物体を検出した検出信号が入力されると扉を開く方向へ移動させる自動扉開閉装置において、
    前記制御手段は、前記扉が前記移動終点まで移動したときに押圧力を瞬時に零または所定値にするのではなく、所定の減少率でもって零または所定値まで減少させるようなしたことを特徴とする自動扉開閉装置。
  2. 前記移動方向が前記扉の閉まる方向のとき、前記制御手段は、前記移動終点まで移動させて後の前記押圧力を所定の減少率でもって零まで減少させる変化中に前記検出信号が新たに入力されると、前記押圧力の変化率を大きくするとともに、前記扉を開く方向へ移動させるようなしたことを特徴とする請求項1記載の自動扉開閉装置。
  3. 前記制御手段は、前記押圧力が零になったときの零押圧力点と前記移動終点との間の寸法が所定寸法以上のときに、前記移動方向へ向かって前記扉を再移動させるようなしたことを特徴とする請求項1記載の自動扉開閉装置。
  4. 前記制御手段は、前記押圧力の変化中に前記扉が前記移動終点から前記移動方向と逆方向へ所定寸法以上変位したときに、その変位点から前記移動方向へ向かって前記扉を再移動させるようなしたことを特徴とする請求項1記載の自動扉開閉装置。
  5. 前記制御手段は、前記移動終点への移動回数が所定回数に達したときに、前記移動方向へ向かって前記扉を押圧するようなしたことを特徴とする請求項3又は4記載の自動扉開閉装置。
  6. 前記制御手段は、前記移動終点への前記扉の移動が繰り返される場合、前記移動終点と前記零押圧力点又は前記変位点との距離が第2の所定寸法以上となったときに、前記移動方向へ向かって前記扉を押圧するようなしたことを特徴とする請求項3又は4記載の自動扉開閉装置。
  7. 前記制御手段は、前記移動方向への前記扉の移動回数が所定回数に達する度に、所定寸法に加算値を加算するようなしたことを特徴とする請求項3又は4記載の自動扉開閉装置。
  8. 前記制御手段は、前記所定寸法に前記加算値を加算した状態で新たに検出信号が入力されると、前記所定寸法を初期値に復帰させるようなしたことを特徴とする請求項7記載の自動扉開閉装置。
  9. 前記制御手段は、前記加算値を前記所定寸法に加算してなる加算寸法が第3の所定寸法以上になったときに、前記移動方向へ向かって前記扉を押圧するようなしたことを特徴とする請求項7記載の自動扉開閉装置。
  10. 前記制御手段は、新たに検出信号が入力されると、前記移動方向へ向かって前記扉を押圧するようにしたことを復帰するようなしたことを特徴とする請求項 5 、6又は9のいずれかに記載の自動扉開閉装置。
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