JPH1025965A - リニアモータ式自動扉 - Google Patents
リニアモータ式自動扉Info
- Publication number
- JPH1025965A JPH1025965A JP8201114A JP20111496A JPH1025965A JP H1025965 A JPH1025965 A JP H1025965A JP 8201114 A JP8201114 A JP 8201114A JP 20111496 A JP20111496 A JP 20111496A JP H1025965 A JPH1025965 A JP H1025965A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mover
- door
- reference value
- linear motor
- type automatic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E05—LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
- E05F—DEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
- E05F15/00—Power-operated mechanisms for wings
- E05F15/60—Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators
Landscapes
- Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
- Control Of Linear Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 誤動作を発生させることなく、反転開動作の
検出感度を高めたリニアモータ式自動扉を提供する。 【解決手段】 可動子30のガタツキの小さい加速区間
(イ−ロ)を走行中は(S24がNo)、センサ34
a、34b、34cの信号1つ分戻ったかを判断し(S
26)、1つ分戻った際には(S26がYes)、直ち
にセーフティリターンを開始する(S30)。また、可
動子30のガタツキの大きな定速区間(ロ−ハ)を走行
中は(S24がYes)、センサの信号2つ分戻ったか
を判断し(S28)、更に、可動子30のガタツキの一
番大きな減速区間(ハ−ニ)を走行中は(S20がYe
s)、センサの信号3つ分戻ったかを判断し(S2
2)、セーフティリターンを開始する(S30)。
検出感度を高めたリニアモータ式自動扉を提供する。 【解決手段】 可動子30のガタツキの小さい加速区間
(イ−ロ)を走行中は(S24がNo)、センサ34
a、34b、34cの信号1つ分戻ったかを判断し(S
26)、1つ分戻った際には(S26がYes)、直ち
にセーフティリターンを開始する(S30)。また、可
動子30のガタツキの大きな定速区間(ロ−ハ)を走行
中は(S24がYes)、センサの信号2つ分戻ったか
を判断し(S28)、更に、可動子30のガタツキの一
番大きな減速区間(ハ−ニ)を走行中は(S20がYe
s)、センサの信号3つ分戻ったかを判断し(S2
2)、セーフティリターンを開始する(S30)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉をリニアモータ
にて自動開閉するリニアモータ式自動扉に関するもので
ある。
にて自動開閉するリニアモータ式自動扉に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】リニアモータにおいて、固定子もしくは
可動子側永久磁石と可動子もしくは固定子側コイルとの
相対位置検出には、磁気検出用のホールICが広く用い
られている。このホールICを用いるリニアモータ式自
動扉210について、図10を参照して説明する。固定
子40には、例えば、24mmピッチで永久磁石48が磁
極を交互にして複数個配列されている。一方、可動子3
0には、3個のコイル32a、32b、32cが配設さ
れると共に、各コイル32a、32b、32cと個々に
対応づけた3個のホールIC34a、34b、34cが
取り付けられている。
可動子側永久磁石と可動子もしくは固定子側コイルとの
相対位置検出には、磁気検出用のホールICが広く用い
られている。このホールICを用いるリニアモータ式自
動扉210について、図10を参照して説明する。固定
子40には、例えば、24mmピッチで永久磁石48が磁
極を交互にして複数個配列されている。一方、可動子3
0には、3個のコイル32a、32b、32cが配設さ
れると共に、各コイル32a、32b、32cと個々に
対応づけた3個のホールIC34a、34b、34cが
取り付けられている。
【0003】このホールIC34a、34b、34c
は、固定子に配設された永久磁石の磁極ピッチの1/3
の8mmピッチで配設される。そして、永久磁石48の極
性を3個のホールIC34a、34b、34cが検出
し、この検出信号に基づき、各コイル32a、32b、
32cの励磁方向を切換える。3個のホールIC34
a、34b、34cの検出信号は可動子30の動作に応
じてパルスとなり、該パルスを計数することにより可動
子30の位置を算出している。
は、固定子に配設された永久磁石の磁極ピッチの1/3
の8mmピッチで配設される。そして、永久磁石48の極
性を3個のホールIC34a、34b、34cが検出
し、この検出信号に基づき、各コイル32a、32b、
32cの励磁方向を切換える。3個のホールIC34
a、34b、34cの検出信号は可動子30の動作に応
じてパルスとなり、該パルスを計数することにより可動
子30の位置を算出している。
【0004】一方、リニアモータ式自動扉においては、
扉70が、閉動作中に障害物、或いは、通行人に当たっ
て開方向に跳ね返ると、安全のためにセーフティリター
ンと呼ばれる反転開動作を開始し、扉70を全開状態に
戻す。この跳ね返り量、即ち、反対方向への移動量を、
8mmピッチで配置されたホールICの出力パルスで検出
し、このパルス数が予め設定されているパルス数(例え
ば、2パルス)を越える際に、扉70の反転開動作を開
始している。
扉70が、閉動作中に障害物、或いは、通行人に当たっ
て開方向に跳ね返ると、安全のためにセーフティリター
ンと呼ばれる反転開動作を開始し、扉70を全開状態に
戻す。この跳ね返り量、即ち、反対方向への移動量を、
8mmピッチで配置されたホールICの出力パルスで検出
し、このパルス数が予め設定されているパルス数(例え
ば、2パルス)を越える際に、扉70の反転開動作を開
始している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、該リニアモー
タ式自動扉の安全性を高めるために、上記反転開動作を
迅速に開始させるには、反転動作を開始する際の基準と
なるパルス数を小さくすることによって検出感度を高め
る必要がある。しかしながら、基準となるパルス数を小
さくすると、扉70が跳ね返っていないのにも関わら
ず、誤動作によりセーフティリターンを開始することが
あった。これは、可動子30と該可動子30に連結され
た扉70との間にはガタがあるため、扉70の減速時等
に可動子30がガタつき、これを扉70の跳ね返りと認
識してしまうからである。
タ式自動扉の安全性を高めるために、上記反転開動作を
迅速に開始させるには、反転動作を開始する際の基準と
なるパルス数を小さくすることによって検出感度を高め
る必要がある。しかしながら、基準となるパルス数を小
さくすると、扉70が跳ね返っていないのにも関わら
ず、誤動作によりセーフティリターンを開始することが
あった。これは、可動子30と該可動子30に連結され
た扉70との間にはガタがあるため、扉70の減速時等
に可動子30がガタつき、これを扉70の跳ね返りと認
識してしまうからである。
【0006】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、誤動作
を発生させることなく、反転開動作の検出感度を高めた
リニアモータ式自動扉を提供することにある。
なされたものであり、その目的とするところは、誤動作
を発生させることなく、反転開動作の検出感度を高めた
リニアモータ式自動扉を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1は、固定子と、固定子に沿って走行する可
動子と、可動子に連結された扉と、固定子もしくは可動
子側永久磁石と可動子もしくは固定子側コイルとの相対
位置を検出する位置検出装置とを有するリニアモータ式
自動扉であって、扉の閉動作中における前記可動子の開
方向への移動量を前記位置検出装置からの信号に基づき
検出する移動量検出手段と、前記可動子の現在位置を前
記位置検出装置からの信号に基づき算出する位置算出手
段と、前記可動子の位置に応じて基準値を段階的に設定
する基準値設定手段と、前記移動量検出手段にて検出さ
れた移動量を前記基準値と比較し、移動量が基準値より
も大きいとき、閉動作中の扉が開方向へ跳ね返ったとし
て扉を閉方向から開方向へ反転させる制御手段とを備え
たことを技術的特徴とする。
め、請求項1は、固定子と、固定子に沿って走行する可
動子と、可動子に連結された扉と、固定子もしくは可動
子側永久磁石と可動子もしくは固定子側コイルとの相対
位置を検出する位置検出装置とを有するリニアモータ式
自動扉であって、扉の閉動作中における前記可動子の開
方向への移動量を前記位置検出装置からの信号に基づき
検出する移動量検出手段と、前記可動子の現在位置を前
記位置検出装置からの信号に基づき算出する位置算出手
段と、前記可動子の位置に応じて基準値を段階的に設定
する基準値設定手段と、前記移動量検出手段にて検出さ
れた移動量を前記基準値と比較し、移動量が基準値より
も大きいとき、閉動作中の扉が開方向へ跳ね返ったとし
て扉を閉方向から開方向へ反転させる制御手段とを備え
たことを技術的特徴とする。
【0008】また、請求項2は、永久磁石を複数個配列
して成る固定子と、複数のコイルを備える固定子に沿っ
て加速・定速・減速走行する可動子と、可動子に連結さ
れた扉と、固定子側永久磁石と可動子側コイルとの相対
位置を検出する複数の磁気検出センサとを有するリニア
モータ式自動扉であって、扉の閉動作中における前記可
動子の開方向への移動量を前記磁気検出センサからの信
号に基づき検出する移動量検出手段と、前記可動子の各
走行区間毎に基準値を設定する基準値設定手段と、前記
移動量検出手段にて検出された移動量を前記基準値と比
較し、移動量が基準値よりも大きいとき、閉動作中の扉
が開方向へ跳ね返ったとして扉を閉方向から開方向へ反
転させる制御手段とを備えたことを技術的特徴とする。
して成る固定子と、複数のコイルを備える固定子に沿っ
て加速・定速・減速走行する可動子と、可動子に連結さ
れた扉と、固定子側永久磁石と可動子側コイルとの相対
位置を検出する複数の磁気検出センサとを有するリニア
モータ式自動扉であって、扉の閉動作中における前記可
動子の開方向への移動量を前記磁気検出センサからの信
号に基づき検出する移動量検出手段と、前記可動子の各
走行区間毎に基準値を設定する基準値設定手段と、前記
移動量検出手段にて検出された移動量を前記基準値と比
較し、移動量が基準値よりも大きいとき、閉動作中の扉
が開方向へ跳ね返ったとして扉を閉方向から開方向へ反
転させる制御手段とを備えたことを技術的特徴とする。
【0009】更に、請求項3のリニアモータ式自動扉で
は、請求項2において、減速走行区間の基準値が定速走
行区間の基準値よりも大きいことを技術的特徴とする。
は、請求項2において、減速走行区間の基準値が定速走
行区間の基準値よりも大きいことを技術的特徴とする。
【0010】更に、請求項4のリニアモータ式自動扉で
は、請求項2又は3において、加速走行区間の基準値が
定速走行区間の基準値よりも小さいことを技術的特徴と
する。
は、請求項2又は3において、加速走行区間の基準値が
定速走行区間の基準値よりも小さいことを技術的特徴と
する。
【0011】
【作用】請求項1の構成では、移動量検出手段が、扉の
閉動作中における可動子の開方向への移動量を位置検出
装置からの信号に基づき検出する。また、位置算出手段
が、可動子の現在位置を位置検出装置からの信号に基づ
き算出する。そして、基準値設定手段により可動子の位
置に応じて基準値を段階的に設定する。最後に、制御手
段が、移動量検出手段にて検出された移動量を基準値設
定手段により設定された基準値と比較し、移動量が基準
値よりも大きいとき、閉動作中の扉が開方向へ跳ね返っ
たとして扉を閉方向から開方向へ反転させる。
閉動作中における可動子の開方向への移動量を位置検出
装置からの信号に基づき検出する。また、位置算出手段
が、可動子の現在位置を位置検出装置からの信号に基づ
き算出する。そして、基準値設定手段により可動子の位
置に応じて基準値を段階的に設定する。最後に、制御手
段が、移動量検出手段にて検出された移動量を基準値設
定手段により設定された基準値と比較し、移動量が基準
値よりも大きいとき、閉動作中の扉が開方向へ跳ね返っ
たとして扉を閉方向から開方向へ反転させる。
【0012】即ち、可動子の位置に応じて基準値を段階
的に設定しているため、可動子のガタツキが小さい位置
を走行している際には、反転動作を開始する基準値を小
さくし、検出感度を上げることで、リニアモータ式自動
扉の安全性を高めることができる。
的に設定しているため、可動子のガタツキが小さい位置
を走行している際には、反転動作を開始する基準値を小
さくし、検出感度を上げることで、リニアモータ式自動
扉の安全性を高めることができる。
【0013】請求項2の構成では、移動量検出手段が、
扉の閉動作中における可動子の開方向への移動量を磁気
検出装置からの信号に基づき検出する。また、基準値設
定手段により可動子の各走行区間毎に基準値を設定す
る。そして、制御手段が、移動量検出手段にて検出され
た移動量を基準値と比較し、移動量が基準値よりも大き
いとき、閉動作中の扉が開方向へ跳ね返ったとして扉を
閉方向から開方向へ反転させる。
扉の閉動作中における可動子の開方向への移動量を磁気
検出装置からの信号に基づき検出する。また、基準値設
定手段により可動子の各走行区間毎に基準値を設定す
る。そして、制御手段が、移動量検出手段にて検出され
た移動量を基準値と比較し、移動量が基準値よりも大き
いとき、閉動作中の扉が開方向へ跳ね返ったとして扉を
閉方向から開方向へ反転させる。
【0014】即ち、可動子の各走行区間毎に基準値を設
定しているため、可動子のガタツキが小さい走行区間を
走行している際には、反転動作を開始する基準値を小さ
くし、検出感度を上げることで、リニアモータ式自動扉
の安全性を高めることができる。
定しているため、可動子のガタツキが小さい走行区間を
走行している際には、反転動作を開始する基準値を小さ
くし、検出感度を上げることで、リニアモータ式自動扉
の安全性を高めることができる。
【0015】請求項3では、可動子のガタツキが大きい
減速走行区間の検出感度が下がり、誤動作を防止するこ
とができる。
減速走行区間の検出感度が下がり、誤動作を防止するこ
とができる。
【0016】更に、請求項4では、扉の閉動作開始直後
の開口部が広く人体を挟みやすい加速走行区間の検出感
度が上がり、安全性をより向上させることができる。
の開口部が広く人体を挟みやすい加速走行区間の検出感
度が上がり、安全性をより向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施態
様について図を参照して説明する。図1は、本発明の第
1実施態様に係るリニアモータ式自動扉の構造を示して
いる。リニアモータ式自動扉10は、扉70と該扉70
を駆動する駆動ユニット20から成り、事務所等におい
て室内の開口部の上部に、該駆動ユニット20を取り付
けて、自動扉を構成するようになっている。図1では、
駆動ユニット20のカバー(図示せず)を外した状態を
示している。駆動ユニット20内には、扉70を駆動す
る固定子及び可動子から成るコイル可動型リニアモータ
22と、該リニアモータ22を制御する制御装置50と
が配設されている。この制御装置50には、電線51を
介して外部から100Vの商用電力が供給されるように
なっている。
様について図を参照して説明する。図1は、本発明の第
1実施態様に係るリニアモータ式自動扉の構造を示して
いる。リニアモータ式自動扉10は、扉70と該扉70
を駆動する駆動ユニット20から成り、事務所等におい
て室内の開口部の上部に、該駆動ユニット20を取り付
けて、自動扉を構成するようになっている。図1では、
駆動ユニット20のカバー(図示せず)を外した状態を
示している。駆動ユニット20内には、扉70を駆動す
る固定子及び可動子から成るコイル可動型リニアモータ
22と、該リニアモータ22を制御する制御装置50と
が配設されている。この制御装置50には、電線51を
介して外部から100Vの商用電力が供給されるように
なっている。
【0018】コイル可動型リニアモータ22の可動子
(後述する)は、接続金具72を介して扉70と連結さ
れている。扉70の上部には、一対のローラ支持金具7
4、74が取り付けられており、該ローラ支持金具7
4、74に支持されたローラ76、76が、駆動ユニッ
ト20の下端に形成されたレール24上を転動すること
により、扉70を駆動ユニット20に対してスライド可
能に支持している。
(後述する)は、接続金具72を介して扉70と連結さ
れている。扉70の上部には、一対のローラ支持金具7
4、74が取り付けられており、該ローラ支持金具7
4、74に支持されたローラ76、76が、駆動ユニッ
ト20の下端に形成されたレール24上を転動すること
により、扉70を駆動ユニット20に対してスライド可
能に支持している。
【0019】図2は、図1に示すコイル可動型リニアモ
ータ22の横断面を示し、図3は可動子を示している。
図3に示すように、可動子30は、同一形状の3個のコ
イル32a、32b、32cを収容するコイルユニット
32と、3個のホールICから成る磁気検出センサ34
a、34b、34cを収容するセンサユニット34とか
ら構成されている。そして、各コイル32a、32b、
32cへ通電するための給電線と、各磁気検出センサ3
4a、34b、34cの信号線とが、図示しない電力線
を用いて制御回路50へ接続されている。各磁気検出セ
ンサ34a、34b、34cの配置ピッチは、図10を
参照して上述した従来技術のリニアモータ式自動扉21
0と同様に、固定子の永久磁石48の磁極ピッチ24mm
の1/3の8mmピッチで配置されている。
ータ22の横断面を示し、図3は可動子を示している。
図3に示すように、可動子30は、同一形状の3個のコ
イル32a、32b、32cを収容するコイルユニット
32と、3個のホールICから成る磁気検出センサ34
a、34b、34cを収容するセンサユニット34とか
ら構成されている。そして、各コイル32a、32b、
32cへ通電するための給電線と、各磁気検出センサ3
4a、34b、34cの信号線とが、図示しない電力線
を用いて制御回路50へ接続されている。各磁気検出セ
ンサ34a、34b、34cの配置ピッチは、図10を
参照して上述した従来技術のリニアモータ式自動扉21
0と同様に、固定子の永久磁石48の磁極ピッチ24mm
の1/3の8mmピッチで配置されている。
【0020】図2に示すように、可動子30は、アウタ
ーレール42と、インナーレール44とで形成される固
定子40の走行部40’に移動自在に架装されて、コイ
ル可動型の3相ブラシレス直流リニアモータ22を構成
している。アウターレール42とインナーレール44と
の間には、ヨーク46を介在させて永久磁石48、48
を長手方向に複数配列した磁石体49が配置されてい
る。この永久磁石48、48は、長手方向に隣合うも
の、及び、向かい合うものを逆極性とし、向かい合う永
久磁石48、48の間に一様な磁界を形成するようにな
っている。
ーレール42と、インナーレール44とで形成される固
定子40の走行部40’に移動自在に架装されて、コイ
ル可動型の3相ブラシレス直流リニアモータ22を構成
している。アウターレール42とインナーレール44と
の間には、ヨーク46を介在させて永久磁石48、48
を長手方向に複数配列した磁石体49が配置されてい
る。この永久磁石48、48は、長手方向に隣合うも
の、及び、向かい合うものを逆極性とし、向かい合う永
久磁石48、48の間に一様な磁界を形成するようにな
っている。
【0021】次に、リニアモータ式自動扉10を制御す
る制御装置50の構成について、図4を参照して説明す
る。制御装置50は、制御処理を行うCPU52と、図
3に示す可動子30の各コイル32a、32b、32c
を順次励磁するためのモータ駆動用トランジスタ54
と、図3に示す磁気検出センサ34a、34b、34c
からの信号に基づき可動子30の走行方向を検出する走
行方向検出器58と、同様に磁気検出センサ34a、3
4b、34cからの信号に基づき可動子30の位置信号
(可動子30の移動量)を出力するための位置センサ信
号発生器64と、磁気検出センサ34a、34b、34
cからの信号の周期に基づき可動子30の速度を算出す
るための速度信号信号発生器66と、該位置センサ信号
発生器64にて発生された位置信号(移動量)を、該走
行方向検出器58にて検出された走行方向に基づき、イ
ンクリメント或いはディクリメントすることにより可動
子30の位置を算出する位置カウンタ60と、位置カウ
ンタ60にて算出された位置に応じて、扉70の跳ね返
りか否かを判断するための基準値を設定する跳ね返り判
定基準設定器62と、該判定基準設定器62にて設定さ
れた基準値よりも、跳ね返り量が大きいか否かを判断
し、大きいときにCPU52に対して信号を送出してセ
ィフティリターンを行わしめる跳ね返り判定器56とか
ら構成されている。
る制御装置50の構成について、図4を参照して説明す
る。制御装置50は、制御処理を行うCPU52と、図
3に示す可動子30の各コイル32a、32b、32c
を順次励磁するためのモータ駆動用トランジスタ54
と、図3に示す磁気検出センサ34a、34b、34c
からの信号に基づき可動子30の走行方向を検出する走
行方向検出器58と、同様に磁気検出センサ34a、3
4b、34cからの信号に基づき可動子30の位置信号
(可動子30の移動量)を出力するための位置センサ信
号発生器64と、磁気検出センサ34a、34b、34
cからの信号の周期に基づき可動子30の速度を算出す
るための速度信号信号発生器66と、該位置センサ信号
発生器64にて発生された位置信号(移動量)を、該走
行方向検出器58にて検出された走行方向に基づき、イ
ンクリメント或いはディクリメントすることにより可動
子30の位置を算出する位置カウンタ60と、位置カウ
ンタ60にて算出された位置に応じて、扉70の跳ね返
りか否かを判断するための基準値を設定する跳ね返り判
定基準設定器62と、該判定基準設定器62にて設定さ
れた基準値よりも、跳ね返り量が大きいか否かを判断
し、大きいときにCPU52に対して信号を送出してセ
ィフティリターンを行わしめる跳ね返り判定器56とか
ら構成されている。
【0022】CPU52は、赤外線にて人体を検出する
人体検出センサ68からの信号に基づき扉70を開く。
また、人体検出センサ68にて人体が検出されなくなっ
て、該信号が停止してから所定時間経過後に扉70を閉
じる。ここで、CPU52は、扉70を開閉する際に、
位置に応じて走行モードを切り換えて可動子30の速度
を制御している。この速度制御について、図4(B)
と、図9(A)を参照して説明する。
人体検出センサ68からの信号に基づき扉70を開く。
また、人体検出センサ68にて人体が検出されなくなっ
て、該信号が停止してから所定時間経過後に扉70を閉
じる。ここで、CPU52は、扉70を開閉する際に、
位置に応じて走行モードを切り換えて可動子30の速度
を制御している。この速度制御について、図4(B)
と、図9(A)を参照して説明する。
【0023】まず、図9(A)に示す開端位置(イ)か
ら定速開始位置(ロ)までは、加速区間として、所定の
加速度αにて可動子30を加速する。そして、定速開始
位置(ロ)に到達し、目標速度vに達すると、この位置
(ロ)から減速開始位置(ハ)までは、定速区間として
速度vで走行する。そして、減速開始位置(ハ)を通過
した後は、閉端位置(ニ)に到達するまで、減速区間と
して加速度−βで減速する。
ら定速開始位置(ロ)までは、加速区間として、所定の
加速度αにて可動子30を加速する。そして、定速開始
位置(ロ)に到達し、目標速度vに達すると、この位置
(ロ)から減速開始位置(ハ)までは、定速区間として
速度vで走行する。そして、減速開始位置(ハ)を通過
した後は、閉端位置(ニ)に到達するまで、減速区間と
して加速度−βで減速する。
【0024】ここで、図4(B)に示す開端位置(イ)
から所定位置(ロ)までの加速区間は、CPU52は、
最大推力を発生するように制御するため、可動子30は
滑らかに加速して行く。即ち、可動子30と可動子30
に連結された扉70との間のガタに起因する可動子30
のガタツキが一番小さい。そして、定速開始位置(ロ)
から減速開始位置(ハ)の定速区間は、一定速度vにて
可動子30を走行させるようCPU52は、一種のフィ
ードバック制御を行う。即ち、図4(A)に示す、速度
信号発生器66から入力された速度が目標速度vを越え
る場合には、速度を引下げ、また、目標速度vに達しな
いときには増速する。即ち、定速区間(ロ−ハ)では、
目標速度vを中心として増速・減速を繰り返すため、可
動子30のガタツキが相対的に大きくなる。その後、減
速開始位置(ハ)から閉端位置(ニ)の減速区間では、
加速度−βにて減速させるようCPU52は、扉70の
閉方向への慣性力に対抗して減速させるように、反対方
向(開方向)に推力を発生し、速度信号発生器66から
入力された速度が目標加速度−βを下回るときには、反
対方向の推力を高め、また、目標加速度−βを越えると
きには推力を弱める。即ち、減速区間(ハ−ニ)では、
反対方向に推力を発生させると共に、この値の増大・減
少を繰り返すため、可動子30のガタツキが一番大きく
なる。
から所定位置(ロ)までの加速区間は、CPU52は、
最大推力を発生するように制御するため、可動子30は
滑らかに加速して行く。即ち、可動子30と可動子30
に連結された扉70との間のガタに起因する可動子30
のガタツキが一番小さい。そして、定速開始位置(ロ)
から減速開始位置(ハ)の定速区間は、一定速度vにて
可動子30を走行させるようCPU52は、一種のフィ
ードバック制御を行う。即ち、図4(A)に示す、速度
信号発生器66から入力された速度が目標速度vを越え
る場合には、速度を引下げ、また、目標速度vに達しな
いときには増速する。即ち、定速区間(ロ−ハ)では、
目標速度vを中心として増速・減速を繰り返すため、可
動子30のガタツキが相対的に大きくなる。その後、減
速開始位置(ハ)から閉端位置(ニ)の減速区間では、
加速度−βにて減速させるようCPU52は、扉70の
閉方向への慣性力に対抗して減速させるように、反対方
向(開方向)に推力を発生し、速度信号発生器66から
入力された速度が目標加速度−βを下回るときには、反
対方向の推力を高め、また、目標加速度−βを越えると
きには推力を弱める。即ち、減速区間(ハ−ニ)では、
反対方向に推力を発生させると共に、この値の増大・減
少を繰り返すため、可動子30のガタツキが一番大きく
なる。
【0025】本発明の第1実施態様では、上述したよう
に加速区間(イ−ロ)と、定速区間(ロ−ハ)と、減速
区間(ハ−ニ)とで、可動子30のガタツキの大きさが
異なってくるため、それぞれの区間で閉動作中の扉70
の跳ね返り判定の基準を異ならしめることにより、検出
感度を高めると共に誤動作を防止している。この閉動作
について、図5のフローチャートを参照して説明する。
に加速区間(イ−ロ)と、定速区間(ロ−ハ)と、減速
区間(ハ−ニ)とで、可動子30のガタツキの大きさが
異なってくるため、それぞれの区間で閉動作中の扉70
の跳ね返り判定の基準を異ならしめることにより、検出
感度を高めると共に誤動作を防止している。この閉動作
について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0026】先ず、CPU52は、扉70の閉動作を開
始するか否かを、図4に示す人体検出センサ68からの
信号が無くなってから所定時間が経過したかに基づき判
断する(S12)。ここで、閉動作を開始する際には
(S12がYes)、可動子30を閉方向に走行させる
ように可動子30の各コイル32a、32b、32cを
順次励磁して行く(S14)。そして、図9(A)に示
す閉端位置(ニ)に到達したかを判断し(S16)、閉
端位置(ニ)に達するまでは(S16がNo)、扉70
が人体や物に当たって跳ね返ったか、即ち、開方向へ移
動したかを判断する(S18)。ここで、開方向へ移動
しない限り(S18がNo)、ステップ14へ戻り、閉
動作を継続する。
始するか否かを、図4に示す人体検出センサ68からの
信号が無くなってから所定時間が経過したかに基づき判
断する(S12)。ここで、閉動作を開始する際には
(S12がYes)、可動子30を閉方向に走行させる
ように可動子30の各コイル32a、32b、32cを
順次励磁して行く(S14)。そして、図9(A)に示
す閉端位置(ニ)に到達したかを判断し(S16)、閉
端位置(ニ)に達するまでは(S16がNo)、扉70
が人体や物に当たって跳ね返ったか、即ち、開方向へ移
動したかを判断する(S18)。ここで、開方向へ移動
しない限り(S18がNo)、ステップ14へ戻り、閉
動作を継続する。
【0027】他方、扉70が人体や物に当たって跳ね返
ると(S18がYes)、まず、図9(A)に示す減速
区間(ハ−ニ)を走行中かを判断する(S20)。そし
て、減速区間(ハ−ニ)ではない場合には(S20がN
o)、定速区間(ロ−ハ)かを判断する(S24)。こ
こで、定速区間ではない場合には、加速区間(イ−ロ)
であるとして、磁気検出センサ34a、34b、34c
の信号1つ分可動子30が開方向へ移動したかを判断す
る(S26)。ここで、1つ分移動した際には(S26
がYes)、直ちにセーフティリターンを開始する(S
30)。
ると(S18がYes)、まず、図9(A)に示す減速
区間(ハ−ニ)を走行中かを判断する(S20)。そし
て、減速区間(ハ−ニ)ではない場合には(S20がN
o)、定速区間(ロ−ハ)かを判断する(S24)。こ
こで、定速区間ではない場合には、加速区間(イ−ロ)
であるとして、磁気検出センサ34a、34b、34c
の信号1つ分可動子30が開方向へ移動したかを判断す
る(S26)。ここで、1つ分移動した際には(S26
がYes)、直ちにセーフティリターンを開始する(S
30)。
【0028】ここで「センサの信号1つ分」とは、図6
(A)に示すセンサの信号波形のように、可動子30が
閉方向へ走行している状態で、センサからの信号(パル
ス)が反対(開)方向へ1つ検出されたことを言う。同
様に、「センサの信号2つ分」とは、図6(B)に示す
ように、センサからの信号(パルス)が反対方向へ2つ
検出されたこと、即ち、少なくとも8mm以上反対方向に
移動したことを言い、「センサの信号3つ分」とは、図
6(C)に示すように、センサからの信号(パルス)が
反対方向へ3つ検出されたこと、即ち、少なくとも16
mm以上反対方向に移動したことを言う。
(A)に示すセンサの信号波形のように、可動子30が
閉方向へ走行している状態で、センサからの信号(パル
ス)が反対(開)方向へ1つ検出されたことを言う。同
様に、「センサの信号2つ分」とは、図6(B)に示す
ように、センサからの信号(パルス)が反対方向へ2つ
検出されたこと、即ち、少なくとも8mm以上反対方向に
移動したことを言い、「センサの信号3つ分」とは、図
6(C)に示すように、センサからの信号(パルス)が
反対方向へ3つ検出されたこと、即ち、少なくとも16
mm以上反対方向に移動したことを言う。
【0029】他方、可動子30が定速区間(ロ−ハ)を
走行しており、上述したステップ24での定速区間かの
判断がYesとなった際には、ステップ28へ移行し、
センサの信号2つ分移動したかを判断する。ここで、可
動子30がセンサの信号1つ分しか戻っていないときに
は(S28がNo)、ステップ14へ戻る。一方、セン
サの信号2つ分移動した際には(S28がYes)、セ
ーフティリターンを開始する(S30)。
走行しており、上述したステップ24での定速区間かの
判断がYesとなった際には、ステップ28へ移行し、
センサの信号2つ分移動したかを判断する。ここで、可
動子30がセンサの信号1つ分しか戻っていないときに
は(S28がNo)、ステップ14へ戻る。一方、セン
サの信号2つ分移動した際には(S28がYes)、セ
ーフティリターンを開始する(S30)。
【0030】また、可動子30が減速区間(ハ−ニ)を
走行しており、上述したステップ20での減速区間かの
判断がYesとなった際には、ステップ22へ移行し、
可動子30がセンサの信号3つ分移動したかを判断す
る。ここで、センサの信号1つ分、又は、2つ分しか戻
っていないときには(S22がNo)、ステップ14へ
戻る。一方、センサの信号3つ分移動した際には(S2
2がYes)、セーフティリターンを開始する(S3
0)。セーフティリターンの終了後、ステップ12へ戻
り、扉70の閉動作を再開する条件が整うまで待機す
る。そして、閉動作を開始後(S12、S14)、可動
子30が閉端位置(ニ)へ到達すると、ステップ16の
閉端位置かの判断がYesとなり、全ての処理を終了す
る。
走行しており、上述したステップ20での減速区間かの
判断がYesとなった際には、ステップ22へ移行し、
可動子30がセンサの信号3つ分移動したかを判断す
る。ここで、センサの信号1つ分、又は、2つ分しか戻
っていないときには(S22がNo)、ステップ14へ
戻る。一方、センサの信号3つ分移動した際には(S2
2がYes)、セーフティリターンを開始する(S3
0)。セーフティリターンの終了後、ステップ12へ戻
り、扉70の閉動作を再開する条件が整うまで待機す
る。そして、閉動作を開始後(S12、S14)、可動
子30が閉端位置(ニ)へ到達すると、ステップ16の
閉端位置かの判断がYesとなり、全ての処理を終了す
る。
【0031】この第1実施態様では、最も可動子のがガ
タツキの小さい加速区間(イ−ロ)にて、センサの信号
1個分の出力で、また、可動子のガタツキが加速区間よ
りも大きくなる定速区間(ロ−ハ)にて、2個分の出力
で、更に、可動子のガタツキの最も大きい減速区間(ハ
−ニ)で、3個分の出力でセーフティリターンを開始す
るように設定することにより、可動子のガタツキによる
誤動作が発生しない範囲で、最も高い感度を設定してあ
る。特に、扉70の開口幅が広く人体を挟みやすい、加
速区間(イ−ロ)及び定速区間(ロ−ハ)にて感度を高
めているため安全である。
タツキの小さい加速区間(イ−ロ)にて、センサの信号
1個分の出力で、また、可動子のガタツキが加速区間よ
りも大きくなる定速区間(ロ−ハ)にて、2個分の出力
で、更に、可動子のガタツキの最も大きい減速区間(ハ
−ニ)で、3個分の出力でセーフティリターンを開始す
るように設定することにより、可動子のガタツキによる
誤動作が発生しない範囲で、最も高い感度を設定してあ
る。特に、扉70の開口幅が広く人体を挟みやすい、加
速区間(イ−ロ)及び定速区間(ロ−ハ)にて感度を高
めているため安全である。
【0032】引き続き、本発明の第2実施態様につい
て、図9(B)及び図7のフローチャートを参照して説
明する。なお、第2実施態様のリニアモータ式自動扉の
機械構造及び制御装置の回路構成は、図1乃至図4を参
照して上述した第1実施態様と同様であるため説明を省
略する。また、図7のフローチャートのおいて、図5を
参照して上述した第1実施態様と同様である処理につい
ては、詳細な説明は省略する。
て、図9(B)及び図7のフローチャートを参照して説
明する。なお、第2実施態様のリニアモータ式自動扉の
機械構造及び制御装置の回路構成は、図1乃至図4を参
照して上述した第1実施態様と同様であるため説明を省
略する。また、図7のフローチャートのおいて、図5を
参照して上述した第1実施態様と同様である処理につい
ては、詳細な説明は省略する。
【0033】先ず、CPU52は、扉70の閉動作を開
始した後(S12、S14)、図9(B)に示す閉端位
置(ニ)に達するまでは(S16がNo)、扉70が人
体や物に当たって開方向へ移動したかを判断する(S1
8)。ここで、開方向へ移動しない限り(S18がN
o)、ステップ14へ戻り、閉動作を継続する。
始した後(S12、S14)、図9(B)に示す閉端位
置(ニ)に達するまでは(S16がNo)、扉70が人
体や物に当たって開方向へ移動したかを判断する(S1
8)。ここで、開方向へ移動しない限り(S18がN
o)、ステップ14へ戻り、閉動作を継続する。
【0034】他方、扉70が人体や物に当たって跳ね返
ると(S18がYes)、まず、図9(B)に示す定速
・減速区間(ロ−ニ)を走行中かを判断する(S2
3)、そして、定速・減速区間(ロ−ニ)ではない場合
には(S23がNo)、加速区間(イ−ロ)であるとし
て、磁気検出センサ34a、34b、34cの信号1つ
分可動子30が開方向へ移動したかを判断する(S2
6)。ここで、1つ分移動した際には(S26がYe
s)、直ちにセーフティリターンを開始する(S3
0)。
ると(S18がYes)、まず、図9(B)に示す定速
・減速区間(ロ−ニ)を走行中かを判断する(S2
3)、そして、定速・減速区間(ロ−ニ)ではない場合
には(S23がNo)、加速区間(イ−ロ)であるとし
て、磁気検出センサ34a、34b、34cの信号1つ
分可動子30が開方向へ移動したかを判断する(S2
6)。ここで、1つ分移動した際には(S26がYe
s)、直ちにセーフティリターンを開始する(S3
0)。
【0035】また、可動子30が定速・減速区間(ロ−
ニ)を走行しており、上述したステップ23での定速・
減速区間かの判断がYesとなった際には、ステップ2
8へ移行し、センサの信号2つ分移動したかを判断す
る。ここで、センサの信号1つ分しか戻っていないとき
には(S28がNo)、ステップ14へ戻る。一方、セ
ンサの信号2つ分移動した際には(S28がYes)、
セーフティリターンを開始する(S30)。
ニ)を走行しており、上述したステップ23での定速・
減速区間かの判断がYesとなった際には、ステップ2
8へ移行し、センサの信号2つ分移動したかを判断す
る。ここで、センサの信号1つ分しか戻っていないとき
には(S28がNo)、ステップ14へ戻る。一方、セ
ンサの信号2つ分移動した際には(S28がYes)、
セーフティリターンを開始する(S30)。
【0036】この第2実施態様では、最も可動子のガタ
ツキの小さい加速区間(イ−ロ)にて、センサの信号1
個分の出力で、また、可動子のガタツキが大きくなる定
速・減速区間(ロ−ニ)にて、2個分の出力でセーフテ
ィリターンを開始するように設定することにより、可動
子のガタツキによる誤動作が発生しない範囲で、最も高
い感度を設定してある。この第2実施態様は、定速・減
速区間(ロ−ニ)にて可動子のガタツキが相対的に小さ
なリニアモータ式自動扉に適している。
ツキの小さい加速区間(イ−ロ)にて、センサの信号1
個分の出力で、また、可動子のガタツキが大きくなる定
速・減速区間(ロ−ニ)にて、2個分の出力でセーフテ
ィリターンを開始するように設定することにより、可動
子のガタツキによる誤動作が発生しない範囲で、最も高
い感度を設定してある。この第2実施態様は、定速・減
速区間(ロ−ニ)にて可動子のガタツキが相対的に小さ
なリニアモータ式自動扉に適している。
【0037】引き続き、本発明の第3実施態様につい
て、図9(C)及び図8のフローチャートを参照して説
明する。先ず、CPU52は、扉70の閉動作を開始し
た後(S12、S14)、図9(C)に示す閉端位置
(ニ)に達するまでは(S16がNo)、扉70が人体
や物に当たって開方向へ移動したかを判断する(S1
8)。ここで開方向へ移動しない限り(S18がN
o)、ステップ14へ戻り、閉動作を継続する。他方、
扉70が人体や物に当たって跳ね返ると(S18がYe
s)、まず、図9(C)に示す定速・減速区間(ロ−
ニ)を走行中かを判断する(S23)。ここで、定速・
減速区間(ロ−ニ)ではない場合には(S23がN
o)、加速区間(イ−ロ)であるとして、磁気検出セン
サ34a、34b、34cの信号1つ分可動子30が開
方向へ移動したかを判断する(S26)。ここで、1つ
分移動した際には(S26がYes)、直ちにセーフテ
ィリターンを開始する(S30)。
て、図9(C)及び図8のフローチャートを参照して説
明する。先ず、CPU52は、扉70の閉動作を開始し
た後(S12、S14)、図9(C)に示す閉端位置
(ニ)に達するまでは(S16がNo)、扉70が人体
や物に当たって開方向へ移動したかを判断する(S1
8)。ここで開方向へ移動しない限り(S18がN
o)、ステップ14へ戻り、閉動作を継続する。他方、
扉70が人体や物に当たって跳ね返ると(S18がYe
s)、まず、図9(C)に示す定速・減速区間(ロ−
ニ)を走行中かを判断する(S23)。ここで、定速・
減速区間(ロ−ニ)ではない場合には(S23がN
o)、加速区間(イ−ロ)であるとして、磁気検出セン
サ34a、34b、34cの信号1つ分可動子30が開
方向へ移動したかを判断する(S26)。ここで、1つ
分移動した際には(S26がYes)、直ちにセーフテ
ィリターンを開始する(S30)。
【0038】また、可動子30が定速・減速区間(ロ−
ニ)を走行しており、上述したステップ23での定速・
減速区間かの判断がYesとなった際には、ステップ2
8へ移行し、センサの信号3つ分移動したかを判断す
る。ここで、センサの信号1つ分、又は、2つ分しか戻
っていないときには(S28がNo)、ステップ14へ
戻る。一方、センサの信号3つ分移動した際には(S2
8がYes)、セーフティリターンを開始する(S3
0)。
ニ)を走行しており、上述したステップ23での定速・
減速区間かの判断がYesとなった際には、ステップ2
8へ移行し、センサの信号3つ分移動したかを判断す
る。ここで、センサの信号1つ分、又は、2つ分しか戻
っていないときには(S28がNo)、ステップ14へ
戻る。一方、センサの信号3つ分移動した際には(S2
8がYes)、セーフティリターンを開始する(S3
0)。
【0039】この第3実施態様では、最も可動子のガタ
ツキの小さい加速区間(イ−ロ)にて、センサの信号1
個分の出力で、また、可動子のガタツキが大きくなる定
速・減速区間(ロ−ニ)にて、3個分の出力でセーフテ
ィリターンを開始するように設定することで、可動子の
ガタツキによる誤動作が発生しない範囲で、最も高い感
度を設定してある。この第3実施態様は、定速・減速区
間(ロ−ニ)にて可動子のガタツキが大きいリニアモー
タ式自動扉に適している。
ツキの小さい加速区間(イ−ロ)にて、センサの信号1
個分の出力で、また、可動子のガタツキが大きくなる定
速・減速区間(ロ−ニ)にて、3個分の出力でセーフテ
ィリターンを開始するように設定することで、可動子の
ガタツキによる誤動作が発生しない範囲で、最も高い感
度を設定してある。この第3実施態様は、定速・減速区
間(ロ−ニ)にて可動子のガタツキが大きいリニアモー
タ式自動扉に適している。
【0040】上述した第1〜第3実施態様では、3相式
のコイル可動型リニアモータを用いたが、本発明では、
磁石可動型のリニアモータを用いることも、或いは、一
対の磁気検出センサを備える2相式のリニアモータにも
適用可能である。
のコイル可動型リニアモータを用いたが、本発明では、
磁石可動型のリニアモータを用いることも、或いは、一
対の磁気検出センサを備える2相式のリニアモータにも
適用可能である。
【0041】また、上述した実施態様では、片開き式の
リニアモータ式自動扉を例示したが、本発明は両開き式
のリニアモータ式自動扉にも適用し得ることは言うまで
もない。
リニアモータ式自動扉を例示したが、本発明は両開き式
のリニアモータ式自動扉にも適用し得ることは言うまで
もない。
【0042】
【効果】以上記述したように本発明のリニアモータ式自
動扉によれば、誤動作を生じない範囲で、反転開動作の
検出感度を高めることができる。
動扉によれば、誤動作を生じない範囲で、反転開動作の
検出感度を高めることができる。
【図1】本発明の第1実施態様に係るリニアモータ式自
動扉の斜視図である。
動扉の斜視図である。
【図2】図1に示すリニアモータ式自動扉のリニアモー
タの断面図である。
タの断面図である。
【図3】可動子の斜視図である。
【図4】制御装置の回路構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1実施態様に係るリニアモータ式自
動扉の閉動作のフローチャートである。
動扉の閉動作のフローチャートである。
【図6】反転検出時のセンサ信号を示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施態様に係るリニアモータ式自
動扉の閉動作のフローチャートである。
動扉の閉動作のフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施態様に係るリニアモータ式自
動扉の閉動作のフローチャートである。
動扉の閉動作のフローチャートである。
【図9】本発明の第1〜第3実施態様に係るリニアモー
タ式自動扉の閉動作を示す説明図であり、図9(A)は
第1実施態様のものを、図9(B)は第2実施態様のも
のを、図9(C)は第3実施態様のものを示している。
タ式自動扉の閉動作を示す説明図であり、図9(A)は
第1実施態様のものを、図9(B)は第2実施態様のも
のを、図9(C)は第3実施態様のものを示している。
【図10】従来技術に係るリニアモータ式自動扉の構成
の説明図である。
の説明図である。
10 リニアモータ式自動扉 22 リニアモータ 30 可動子 32a、32b、32c コイル 34a、34b、34c 磁気検出センサ 40 固定子 48 永久磁石
Claims (4)
- 【請求項1】 固定子と、固定子に沿って走行する可動
子と、可動子に連結された扉と、固定子もしくは可動子
側永久磁石と可動子もしくは固定子側コイルとの相対位
置を検出する位置検出装置とを有するリニアモータ式自
動扉であって、 扉の閉動作中における前記可動子の開方向への移動量を
前記位置検出装置からの信号に基づき検出する移動量検
出手段と、 前記可動子の現在位置を前記位置検出装置からの信号に
基づき算出する位置算出手段と、 前記可動子の位置に応じて基準値を段階的に設定する基
準値設定手段と、 前記移動量検出手段にて検出された移動量を前記基準値
と比較し、移動量が基準値よりも大きいとき、閉動作中
の扉が開方向へ跳ね返ったとして扉を閉方向から開方向
へ反転させる制御手段とを備えたことを特徴とするリニ
アモータ式自動扉。 - 【請求項2】 永久磁石を複数個配列して成る固定子
と、複数のコイルを備え固定子に沿って加速・定速・減
速走行する可動子と、可動子に連結された扉と、固定子
側永久磁石と可動子側コイルとの相対位置を検出する複
数の磁気検出センサとを有するリニアモータ式自動扉で
あって、 扉の閉動作中における前記可動子の開方向への移動量を
前記磁気検出センサからの信号に基づき検出する移動量
検出手段と、 前記可動子の各走行区間毎に基準値を設定する基準値設
定手段と、 前記移動量検出手段にて検出された移動量を前記基準値
と比較し、移動量が基準値よりも大きいとき、閉動作中
の扉が開方向へ跳ね返ったとして扉を閉方向から開方向
へ反転させる制御手段とを備えたことを特徴とするリニ
アモータ式自動扉。 - 【請求項3】 減速走行区間の基準値が定速走行区間の
基準値よりも大きいことを特徴とする請求項2のリニア
モータ式自動扉。 - 【請求項4】 加速走行区間の基準値が定速走行区間の
基準値よりも小さいことを特徴とする請求項2又は3の
リニアモータ式自動扉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20111496A JP3257664B2 (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | リニアモータ式自動扉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20111496A JP3257664B2 (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | リニアモータ式自動扉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1025965A true JPH1025965A (ja) | 1998-01-27 |
JP3257664B2 JP3257664B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=16435642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20111496A Expired - Fee Related JP3257664B2 (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | リニアモータ式自動扉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3257664B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1996
- 1996-07-11 JP JP20111496A patent/JP3257664B2/ja not_active Expired - Fee Related
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