JPH09317321A - 自動ドア装置の障害物検出装置 - Google Patents

自動ドア装置の障害物検出装置

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JPH09317321A
JPH09317321A JP8152959A JP15295996A JPH09317321A JP H09317321 A JPH09317321 A JP H09317321A JP 8152959 A JP8152959 A JP 8152959A JP 15295996 A JP15295996 A JP 15295996A JP H09317321 A JPH09317321 A JP H09317321A
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obstacle
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doors
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久幸 神吉
Naoki Taguchi
直樹 田口
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真二 道本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアの全移動領域において、確実に障害物を
検出する。 【解決手段】 複数の障害物検出プログラムにより、ド
アが障害物に衝突したことを検出する。まず、減速検出
プログラムにより、ドアが異常に減速したことを検出す
る(ステップS100)。次に、駆動電圧電圧異常検出
プログラムにより、モータの駆動電圧が異常となったこ
とを検出する(ステップS200)。更に、反転検出プ
ログラムにより、ドアの移動方向が反転したことを検出
する(ステップS300)。そして、停止検出プログラ
ムにより、ドアが停止したことを検出する(ステップS
400)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば引き戸(ス
ライドドア)式や開き戸(スイングドア)式等の各種自
動ドア装置において、ドアの開閉時に、ドアが障害物に
衝突したことを検出する障害物検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動ドア装置には、モータの駆動力によ
りドアを開閉移動させるものがある。このような自動ド
ア装置では、近年、モータの回転数、即ちドアの移動速
度に比例した周波数のパルスを発生する手段を設け、こ
のパルスからドアの移動速度やドア位置等を割り出し、
これに基づいてモータを制御するものが主流となってき
ている。
【0003】上記自動ドア装置において、例えば、今、
ドアの移動経路上に何らかの障害物が存在しているとす
る。この状態で、ドアを移動させると、ドアは、当然障
害物に衝突してその移動が妨げられる。この状態が続く
と、例えばモータが次第に過負荷状態となるため、その
度合いが大きいとモータ自体を焼損したり、また、モー
タ以外の部品(構成品)についても、上記衝突により機
械的なストレスが掛かるものがあるので、これらを損傷
する等の問題がある。それだけではなく、万一、上記障
害物が人体である場合には、非常に危険である。従っ
て、これらの問題を回避するために、ドアが障害物に衝
突したとき、これを直ちに検出し、その検出結果に応じ
て例えばドアを停止させたり、或いは逆方向に移動させ
る等、その状況に応じたコントロールを行う必要があ
る。
【0004】そこで、上記のようにドアが障害物に衝突
したときに、これを検出する装置として、従来、例えば
特公平2−28672号公報に開示されたものがある。
この装置は、ドアの移動速度に比例した周波数の計測用
パルスを出力する回路と、上記計測用パルスの1周期
(サイクル)中に基準発振器から発振される基準パルス
数をカウントするカウンタとを設けている。そして、カ
ウンタでカウントした基準パルス数N1 と所定の基準パ
ルス数N2 との和(N1 +N2 )と、計測用パルスの次
の1周期中にカウンタでカウントした基準パルス数N1'
とを比較して、N1'>(N1 +N2 )となったときに、
ドアが障害物に衝突したことを検出するものである。
【0005】即ち、ドアが障害物に衝突してドアの移動
速度が低下すると、これに応じて計測用パルスの周波数
も低下し、計測用パルスの周期が長くなる。従って、上
記公報に開示された技術では、計測用パルスの周期(N
1')が、その前のパルスの周期(N1 )よりも所定の許
容誤差(N2 )を越えて長くなったことを確認すること
により、ドアが障害物に衝突してドア速度が異常に減速
したことを検出しており、上記計測用パルスの周期を計
時するのに基準パルス数をカウントしている。なお、上
記所定の許容誤差とは、例えば風がドアに向かって吹い
たり、或いはドアの駆動部分(例えば引き戸の場合には
ドアの移動を案内するガイドレール上、また開き戸の場
合にはドアの回転軸周囲)にゴミ等が溜まる等により、
ドアの駆動抵抗(モータの負荷)が大きくなり、その結
果、ドア速度が低下する等の影響を考慮したものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動ドア装
置においては、一般に、ドアを開閉移動させる際、ドア
の位置(ストローク)に応じてドア速度を変化させてい
ることが知られている。そして、これらストロークとド
ア速度とは、殆ど全ての自動ドア装置において、例えば
図2に示すような関係とされている。この図から明らか
なように、ドアは、開動作のとき、閉位置CPから加速
域、高速域、減速域及び低速域を経て開位置OPへと移
動する。即ち、ドアは、加速域において、所定の速度v
1Hに達するまで加速され、高速域において、上記速度v
1Hで一定に移動し、減速域において、上記速度v1Hより
もかなり遅い速度v1Lまで減速された後、低速域におい
て、上記速度v1Lで開位置OPまで移動し、この開位置
OPに達した時点で停止される。閉動作のときも、同様
に、開位置OPから加速域、高速域、減速域及び低速域
を経て閉位置CPへと移動する。なお、開動作における
ドア速度v1H、v1L、及び閉動作におけるドア速度v2H
(高速域)、v2L(低速域)は、それぞれ調整可能とさ
れているが、自動ドア装置においては、通常、高速域及
び低速域共に、開動作でのドア速度v1H、v1Lの方が、
閉動作でのドア速度v2H、v2Lよりも速くなる(v1H
2H、v1L>v2L)ように調整されることが多い。
【0007】このようにドアの移動領域毎にドア速度が
変化する自動ドア装置に対して、上記従来技術において
は、ドア速度が異常に減速したか否かを検出するという
1つの検出手段だけで、ドアが障害物に衝突したか否か
を監視している。また、ドア速度が異常に減速したか否
かの判断基準となる許容誤差(所定の基準パルス数
2 )についても、上記従来技術においては、全ての領
域において全て同じ条件とされている。このように、ド
ア速度がそれぞれ異なる各領域において、全てに同じ手
段かつ条件により障害物を検出しようとすると、領域に
よっては、障害物を確実に検出することができない。
【0008】例えば、上述した風やゴミ等のドア速度に
対する影響は、一般に、ドアが低速で移動する低速域に
おいて大きく影響し、一方、ドアが高速で移動する高速
域においては、ドアの慣性が大きいために上記風やゴミ
等の影響が小さいことが知られている。ここで、今、例
えば上記許容誤差を、低速域に合わせて設定したとす
る。この場合、上記風やゴミ等の影響を防ぐために、上
記許容誤差は、比較的に大きい値に設定されることにな
るので、風やゴミ等の影響の小さい高速域においては、
上記許容誤差が過剰な値となり、その結果感度が鈍くな
る。従って、ドアが障害物に衝突しても、それによるド
ア速度の減速の度合いが上記許容誤差に比べて小さい場
合には、ドアが障害物に衝突したことを検出することが
できず、ドアは移動し続ける。一方、上記許容誤差を、
例えば高速域に合わせて設定した場合は、許容誤差が上
記とは反対に比較的に小さい値に設定されるので、低速
域における感度が過剰に敏感になる。従って、上記風や
ゴミ等の影響を受けてドア速度が減速すると、これを障
害物に衝突したものと簡単に誤検出してしまい、ドアは
頻繁に停止したり或いは反転したりする。このことは、
高速域及び低速域におけるドア速度の異なる開動作及び
閉動作間(v1H≠v2H、v1L≠v2L)においても同様で
ある。
【0009】更に、減速域においては、元々ドア速度が
減速されるよう構成されているので、上記従来技術のよ
うに、他の領域と同じ条件(許容誤差)の下で、ドア速
度が減速したことを検出することにより、ドアが障害物
に衝突したか否かを監視するのは、非常に困難であり、
実質的に不可能である。
【0010】即ち、上記従来技術によれば、ドアの全移
動領域において、確実な障害物検出を実現することがで
きないという問題がある。従って、全領域において、ド
アを快適にコントロールすることもできない。
【0011】そこで、本発明は、ドアの全領域におい
て、常にドアを快適にコントロールできるようにするた
めに、全領域において、確実に障害物を検出することの
できる障害物検出装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、ドア
を開閉駆動するモータと、このモータを制御する制御部
と、を備えた自動ドア装置において、上記制御部は、上
記ドアを加速させる加速域と、この加速域に続いて上記
ドアを高速で移動させる高速域と、この高速域に続いて
上記ドアを減速させる減速域と、この減速域に続いて上
記ドアを低速で移動させる低速域との、それぞれの領域
に対応する複数の異なる障害物検出手段を有し、上記複
数の障害物検出手段のうちのいずれかが、上記ドアが障
害物に衝突したことを検出したとき、衝突検出信号を出
力する手段を設けたものである。
【0013】即ち、各領域に対応して複数の障害物検出
手段が設けられており、これら複数の障害物検出手段の
いずれかによってドアが障害物に衝突したことが検出さ
れると、衝突検出信号が出力される。従って、ドアの全
移動領域において、障害物の有無を確実に検出できる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自動ドア装置の障害物検出装置において、上記制御部
が、上記複数の障害物検出手段のうち、上記ドアの領域
毎に適した障害物検出手段を選択して、その領域毎に上
記選択した障害物検出手段を有効とする状態に構成され
たものである。
【0015】即ち、各領域に適した障害物検出手段によ
り、障害物の検出が実行される。従って、誤検出が抑制
され、より確実な障害物検出を実現できる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の自動ドア装置の障害物検出装置において、上記
複数の異なる障害物検出手段が、上記ドアが異常に減速
したことを検出することにより上記障害物を検出する減
速検出手段と、上記ドアの移動速度に応じた上記モータ
の駆動電圧が異常となったことを検出することにより上
記障害物を検出する駆動電圧異常検出手段と、上記ドア
の移動方向が反転したことを検出することにより上記障
害物を検出する反転検出手段と、上記ドアが停止したこ
とを検出することにより上記障害物を検出する停止検出
手段と、を具備するものである。
【0017】例えば、ドアが障害物に衝突したとき、こ
の障害物が比較的に軽量物である場合は、ドアは、障害
物を押しながら移動しようとする。また、障害物が、例
えば柔らかいボールや鞄等である場合には、ドアは、こ
れらを潰しながら移動しようとする。この場合、ドアが
障害物に衝突した後のドアの移動速度は正常ではなく、
即ち異常に減速する。また、これと同時に、モータに掛
かる負荷も増大するため、ドアを駆動するモータの駆動
電圧も上昇し、ひいては駆動電圧が異常な電圧値とな
る。従って、このような場合は、減速検出手段或いは駆
動電圧異常検出手段によって、ドアが障害物に衝突した
ことが検出される。また、障害物が、例えば硬質ゴムや
プラスチック等の弾性物質である場合、これにドアが衝
突すると、ドアは、その移動方向とは反対側に跳ね返さ
れる。従って、この場合は、反転検出手段によって、ド
アが障害物に衝突したことが検出される。更に、障害物
が、例えば机やロッカー等(例えばドアを介してこれら
を搬入/搬出する場合等)のように比較的に固い材質
で、かつ重い物質である場合、これにドアが衝突する
と、その時点でドアは停止する。従って、このような場
合には、停止検出手段によって、ドアが障害物に衝突し
たことが検出される。なお、ドアが障害物に衝突して停
止したときは、モータに掛かる負荷も増大するので、こ
の場合においても、上記駆動電圧異常検出手段によって
ドアが障害物に衝突したことを検出できる。即ち、本請
求項3に記載の発明によれば、障害物の材質(例えば柔
らかい、固い等)や重量に関係なく、確実に障害物を検
出できる。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の自動ドア装置の障害物検出装置において、上記ドアの
移動速度の逆数に比例した周期のパルスを出力するパル
ス出力手段を有し、上記減速検出手段は、現在上記パル
ス出力手段から出力されているパルスの周期が、前回上
記パルス出力手段から出力されたパルスの1周期に1よ
りも大きい値の所定の感度係数を乗算した値よりも大き
くなったときに、上記ドアが障害物に衝突したことを検
出する状態に構成されたものである。
【0019】即ち、ドアの移動速度が速くなるほど、パ
ルス出力手段から出力されるパルスの周期は短くなり、
ドアの移動速度が遅くなるほど、上記パルスの周期は長
くなる。従って、ドアが障害物に衝突し、例えばドアの
移動速度が低下すると、これに応じて上記パルスの周期
は長くなる。減速検出手段は、上記現在のパルスの周期
(例えばこれをTn とする)が、前回のパルスの周期
(例えばこれをTn-1 とする)に所定の感度係数(例え
ばこれをαとする:α>1)を乗算した値よりも大きく
なったとき、即ち〔Tn >αTn-1 〕が成立したとき
に、ドアが障害物に衝突したことを検出する。なお、こ
の場合の、前回のパルス周期Tn-1 に対する現在のパル
ス周期Tn の変動の許容誤差(例えばこれをTm とす
る)は、〔Tm=αTn-1 −Tn-1 〕となる。この式か
ら明らかなように、感度係数αが一定の場合、パルスの
周期が短くなるほど、即ちドア速度が速くなるほど上記
許容誤差Tm は大きくなり、パルスの周期が長くなるほ
ど、即ちドア速度が遅くなるほど上記許容誤差Tm は大
きくなる。従って、例えば上述した風やゴミ等の影響の
ように、ドア速度が遅くなるほど大きく影響する誤差要
因に応じて、許容誤差Tmが設定されるので、ドア速度
に応じた感度で障害物を検出することができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の自動ドア装置の障害物検出装置において、上記駆動電
圧異常検出手段は、上記ドアの移動速度に応じた上記モ
ータの駆動電圧が、調整可能な所定の電圧上限値よりも
高くなったときに、上記ドアが障害物に衝突したことを
検出する状態に構成されたものである。
【0021】即ち、ドアが障害物に衝突すると、モータ
に掛かる負荷が増大するので、モータの駆動電圧は上昇
する。駆動電圧異常検出手段は、このモータの駆動電圧
が所定の電圧上限値よりも高くなったときに、ドアが障
害物に衝突したことを検出する。なお、上記電圧上限値
は、調整可能とされているので、ドアの各領域のうちの
いずれかに合わせて上記電圧上限値を調整することによ
り、その領域に適した検出感度を設定できる。例えば、
上述の減速検出手段の検出感度を低速域に合わせたと
き、この駆動電圧異常検出手段の検出感度を例えば高速
域に合わせることにより、低速域及び高速域において、
それぞれに適した検出感度による障害物検出を実現でき
る。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の自動ドア装置の障害物検出装置において、上記ドアの
移動速度の逆数に比例した周期のパルスであってドアの
移動方向に応じて位相のずれた2つのパルスを出力する
パルス出力手段を有し、上記反転検出手段は、上記ドア
の移動中において、上記2つのパルスの位相関係が反転
したときに、上記ドアが障害物に衝突したことを検出す
る状態に構成されたものである。
【0023】即ち、ドアの移動中、パルス出力手段は、
ドアの移動方向に応じた位相関係にある2つのパルスを
出力する。この状態で、ドアが障害物に衝突して、例え
ばドアがその移動方向とは反対側に跳ね返されたとき、
上記2つのパルスの位相関係が反転する。この位相関係
が反転したことにより、反転検出手段は、ドアが障害物
に衝突したことを検出する。なお、この反転検出手段
は、ドアの移動速度に関係なく、ドアの移動方向が反転
したことにより、ドアが障害物に衝突したことを検出し
ているので、ドアの全移動領域における障害物検出を実
現できる。
【0024】請求項7に記載の発明は、請求項3に記載
の自動ドア装置の障害物検出装置において、上記ドアの
移動速度の逆数に比例した周期のパルスを出力するパル
ス出力手段を有し、上記停止検出手段は、上記パルスの
エッジ間で計時される時間が所定の規定時間よりも長く
なったときに、上記ドアが障害物に衝突したことを検出
する状態に構成されたものである。
【0025】即ち、ドアが移動している状態において
は、上記パルス出力手段から上記パルスが出力される
が、ドアが障害物に衝突し、例えばドアが停止すると、
上記パルスは出力されなくなる。これにより、パルスの
エッジも出力されなくなるので、パルスのエッジ間の計
時は継続され、ひいては計時した時間が所定の規定時間
よりも長くなる。このエッジ間の計時時間が上記所定の
規定時間よりも長くなった時点で、停止検出手段は、ド
アが障害物に衝突したことを検出する。なお、この停止
検出手段は、ドアの移動速度に関係なく、ドアが停止し
たことにより、ドアが障害物に衝突したことを検出して
いるので、ドアの全移動領域における障害物検出を実現
できる。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項3に記載
の自動ドア装置の障害物検出装置において、上記ドアの
移動速度の逆数に比例した周期のパルスであって互いに
位相のずれた2つのパルスを出力するパルス出力手段を
有し、上記停止検出手段は、上記2つのパルスのエッジ
のうち、隣接するエッジ間で計時された時間が所定の規
定時間よりも長くなったときに、上記ドアが障害物に衝
突したことを検出する状態に構成されたものである。
【0027】即ち、ドアが移動している状態において
は、上記パルス出力手段から上記2つのパルスが出力さ
れるが、ドアが障害物に衝突し、例えばドアが停止する
と、上記2つのパルスは出力されなくなる。これによ
り、各パルスのエッジも出力されなくなるので、上記隣
接するエッジ間の計時は継続され、ひいては計時した時
間が所定の規定時間よりも長くなる。この隣接するエッ
ジ間の計時時間が上記所定の規定時間よりも長くなった
時点で、停止検出手段は、ドアが障害物に衝突したこと
を検出する。
【0028】なお、この請求項8に記載の発明では、位
相のずれた2つのパルスのエッジのうち、隣接するエッ
ジ間の時間を計時している。従って、各パルスの周期
が、上述した請求項7に記載の発明におけるパルスの周
期と同等である場合は、計時の対象となるエッジ間が、
上記請求項7に記載の発明におけるエッジ間よりも短く
なる。よって、ドアが障害物に衝突して停止したことの
判断基準となる上記規定時間についても、上記請求項7
に記載の発明における規定時間よりも短い時間とするこ
とができる。これにより、ドアの全移動領域において、
上記請求項7に記載の発明よりも、ドアが障害物に衝突
して停止したことを速く検出できる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明に係る障害物検出装置の実
施の形態を、例えば引き戸式の自動ドア装置に応用した
ものについて、図1から図22、及び表1を参照して説
明する。なお、本発明は、引き戸式の自動ドア装置に限
らず、例えば開き戸式等の引き戸式以外の自動ドア装置
にも適用できる。
【0030】自動ドア装置の概略説明 まず、本発明に係る障害物検出装置を応用した引き戸式
の自動ドア装置について、その概略を説明する。図3
に、自動ドア装置全体の概略構成図を示す。同図におい
て、2a、2bは、ドア本体で、これらドア2a、2b
は、同図に示すようにドア開口を完全に閉じた閉位置
と、ドア2a、2bが両側に開いてドア開口を通行者が
通行できるように完全に開いた開位置との間を、図示し
ない例えば直線状のガイドレールに沿ってスライディン
グ運動する。ドア2aは、例えばベルト3の上部に結合
されており、ドア2bは、ベルト3の下部に結合されて
いる。ベルト3は、上記ガイドレールと平行を成して、
従動プーリ5aと駆動プーリとの間に掛けられており、
駆動プーリ5bは、モータ、例えば直流モータ4によっ
て回転駆動される。この回転駆動によって、ドア2a、
2bが、閉位置と開位置との間を互いに反対方向へ直線
的に移動させられる。
【0031】上記モータ4の制御は、制御装置1によっ
て行われる。制御装置1は、例えば中央演算処理装置
(以下、CPUと称す。)14を内蔵している。このC
PU14には、制御装置1の外部、例えばドア開口の無
目等に設けられたセンサ12から、このセンサ12がド
ア2a、2bの近辺に通行人等の物体が近づいたことを
検知したときに出力する物体検知信号が、入出力インタ
ーフェースユニット(以下、I/Oユニットと称す。)
13を介して供給されている。また、CPU14には、
モータ4に取り付けられたエンコーダ6から出力される
エンコーダパルス(以下、単にパルスと称す。)も、I
/Oユニット7を介して供給されている。CPU14
は、上記物体検知信号により、ドア2a、2b近辺にお
ける通行人等の存在を検知すると共に、上記パルスによ
り、ドア2a、2bの移動速度や移動方向、及び位置等
を割り出し、これらの情報に基づいて、I/Oユニット
11を介してモータドライブユニット10を制御してい
る。そして、モータドライブユニット10が、CPU1
4による制御に応じて、上記モータ4を回転させてい
る。
【0032】本実施の形態においては、モータ4は、例
えばパルス幅変調(PWM)制御されている。即ち、上
記モータドライブユニット10には、CPU14からI
/Oユニット11を介して、例えば図4に示すようなP
WM制御信号が供給されている。モータドライブユニッ
ト10は、上記PWM制御信号に応じて、モータ4を駆
動する状態と、制動する状態とに、交互に切り換えてい
る。例えば、PWM制御信号がHレベルのとき、モータ
4は駆動され、PWM制御信号がLレベルのとき、モー
タ4は制動される。従って、PWM制御信号の1周期W
におけるHレベル(またはLレベル)の期間を調整する
ことによって、モータ4を駆動する期間と制動する期間
とが調整され、これによりモータ4の回転数、ひいては
ドア2a、2bの移動速度が調整される。なお、PWM
制御信号の1周期Wに対するHレベルの期間の比率をデ
ューティ比という。
【0033】また、モータドライブユニット10には、
上記PWM制御信号の他に、方向信号が、I/Oユニッ
ト11を介してCPU14から供給されている。この方
向信号には、正方向信号と逆方向信号とがある。モータ
ドライブユニット10は、正方向信号がHレベルのと
き、例えばドア2a、2bを開く方向に移動させるよう
にモータ4を回転させる(以下、この回転を正転と称
す)。また、モータドライブユニット10は、逆方向信
号がHレベルのとき、ドア2a、2bを閉じる方向に移
動させるようにモータ4を回転させる(以下、この回転
を逆転と称す)。
【0034】上記モータ4の制御により、ドア2a、2
bは、上述した従来技術と同様に、ドア位置(ストロー
ク)に対して、図2に示すような関係で速度を変化させ
ながら閉位置CPと開位置OPとの間を移動する。即
ち、ドア2a、2bは、閉位置CPから開動作すると
き、まず加速域において、所定の速度v1Hに達するまで
加速され、高速域において、上記速度v1Hで一定に移動
し、減速域において、上記速度v1Hよりもかなり遅い速
度v1Lまで減速された後、低速域において、上記速度v
1Lで開位置OPまで移動し、この開位置OPに達した時
点で停止される。閉動作のときも、同様に、開位置OP
から加速域、高速域、減速域及び低速域を経て閉位置C
Pへと移動する。なお、開動作におけるドア速度v1H
1L、と、閉動作におけるドア速度v2H(高速域)、v
2L(低速域)とは、高速域及び低速域共に、開動作での
ドア速度v1H、v1Lの方が、閉動作でのドア速度v2H
2Lよりも速くなる(v1H>v2H、v1L>v2L)ように
設定されている。
【0035】上記CPU14の一連の動作は、メモリユ
ニット18に記憶されたプログラムに従って実行され、
CPU14は、基準パルス発振器20から出力される基
準パルスに従って動作する。また、CPU14は、I/
Oユニット17を介して、制御装置1の外部にあるハン
ディターミナル(設定装置)16にも接続されている。
このハンディターミナル16は、上記ドア速度v1H、v
1L、v2H及びv2Lや、上記各移動領域等、ドア2a、2
bを動作させる際に必要な種々のパラメータ(条件)を
CPU14に設定するものである。このハンディターミ
ナル16の内部構成を図5に、また外観を図6に示す。
【0036】図5に示すように、ハンディターミナル1
6は、内部にCPU16aを有している。CPU16a
は、I/Oユニット16bを介して制御装置1に接続さ
れており(詳しくは、制御装置1内のI/Oユニット1
7を介して制御装置1内のCPU14に接続されてい
る)、ボタンスイッチ16cから入力された命令に従っ
て、制御装置1側へ上記パラメータ等の情報を送信す
る。その際、操作手順等を示すメッセージが、表示装置
16dに表示される。なお、このハンディターミナル1
6のCPU16aの一連の動作は、例えばROM16e
に記憶されたプログラムに従って実行される。また、上
記パラメータ等の情報は、上記ROM16eやRAM1
6f内に記憶されている。なお、ハンディターミナル1
6は、例えば自動ドア装置の施工後や自動ドア装置を修
理するとき等、上記各パラメータを設定するときにCP
U14(制御装置1)と接続され、自動ドア装置の通常
運転されているときは、ハンディターミナル16は制御
装置1から外される。
【0037】障害物検出装置の概略略説明 次に、本発明に係る障害物検出装置について、その概略
を説明する。この障害物検出装置は、上述した制御装置
1により構成されており、ドア2a、2bが移動中に何
らかの障害物が衝突したことを、例えばドア2a、2b
の移動速度(モータ4の回転数)やモータ4の駆動電圧
を監視することにより検出するものである。
【0038】本発明に係る障害物検出装置は、それぞれ
異なる複数の障害物検出手段、例えば減速検出手段、駆
動電圧異常検出手段、反転検出手段及び停止検出手段と
いう4つの障害物検出手段を備えている。そして、これ
ら4つの障害物検出手段の中から、上述したドアの各移
動領域、即ち加速域、高速域、減速域、低速域毎にそれ
ぞれに適した障害物検出手段を選択し、この選択された
障害物検出手段により、各領域における障害物検出を行
うものである。以下、各障害物検出手段について、その
概略を説明する。
【0039】減速検出手段について ドア2a、2bが障害物に衝突すると、その移動が妨げ
られて、ドア2a、2bの移動速度が低下する。このド
ア速度が異常に減速したことにより、ドア2a、2bが
障害物に衝突したことを検出するのが、本減速検出手段
である。
【0040】即ち、上述したように、この自動ドア装置
においては、エンコーダ6から出力されるパルスにより
ドア速度を割り出しているので、上記パルスの周期又は
周波数の変化を監視することによりドア速度の変化を検
出できる。ここでは、上記パルスの周期の変化を監視し
ている。図7に、ドア速度が減速したときの、上記パル
スのタイミングを示す。なお、この自動ドア装置におい
ては、エンコーダ6として2出力のものを使用している
ので、同図に示すように、エンコーダ6からは、互いに
同じ周期でかつ位相が例えば90度ずれたA相及びB相
の2つパルスが同時に出力される。また、同図は、モー
タ4が、例えば正転している(ドア2a、2bが開動作
している)ときのタイミング図であり、この正転時にお
いては、A相はB相よりも位相が90度進んだ状態にあ
る。一方、モータ4が逆転したとき(ドア2a、2bが
閉動作のとき)は、上記A相及びB相の位相関係は反転
し、即ちA相はB相よりも位相が90度遅れる。
【0041】エンコーダ6のパルスは、その周期がドア
速度(モータ4の回転速度)の逆数に比例する(言い換
えると、パルスの周波数はドア速度に比例する)ので、
ドア速度が減速すると、上記パルスの周期は長くなる。
従って、本実施の形態においては、エンコーダ6から現
在出力されているパルスの周期が、前回のパルスの1周
期に対して1よりも大きい値の所定の感度係数αを乗算
した値よりも大きくなったときに、ドア2a、2bが障
害物に衝突したことを検出している。
【0042】ただし、実際には、上記パルスの周期その
ものを計測しているのではなく、上記パルスの1周期中
に基準パルス発振器20から出力される基準パルス数を
カウントすることにより上記パルスの周期を計測してい
る。即ち、A相については、現在パルスが出力されてい
る状態での基準パルスのカウント数をNanとし、前回出
力されたパルスの1周期中における基準パルスのカウン
ト数をNan-1とすると、次の数1を満足したときに、ド
ア2a、2bが障害物に衝突したことを検出する。
【0043】
【数1】 Nan>αNan-1 但し、α>1である。
【0044】また、B相についても、同様に、現在パル
スが出力されている状態での基準パルスのカウント数を
bnとし、前回出力されたパルスの1周期中における基
準パルスのカウント数をNbn-1とすると、次の数2を満
足したときにドア2a、2bが障害物に衝突したことを
検出する。
【0045】
【数2】 Nbn>αNbn-1 但し、α>1である。
【0046】なお、基準パルスのカウント、及び上記数
1、数2の演算は、CPU14が実行する。また、CP
U14は、A相及びB相の両方のパルスについて、上記
基準パルスのカウント及び演算を行っている。
【0047】また、上記感度係数αは、上述したハンデ
ィターミナル16により変更でき、例えば4つの値から
選択できる。この場合、例えば、図8に示すように、ハ
ンディターミナル16の表示部16dには、0乃至3の
4つの数字が表示され、これらのうちの1つを選択する
ことにより、それぞれに対応した感度係数αが設定され
る。ここでは、0を選択したとき、α=1.10という
値が設定され、1を選択したとき、α=1.15という
値が設定され、2を選択したとき、α=1.20という
値が設定され、4を選択したとき、α=1.25という
値が設定される。
【0048】ここで、ドア速度vに対する、上記基準パ
ルスのカウント数N(時間)の関係を、図9に示す。同
図から明らかなように、感度係数αが一定の場合、ドア
速度が速くなる(vH )ほど、例えば高速域において
は、基準パルスのカウント数Nとこれに感度係数αを乗
じた値との差、即ち許容誤差〔αNH −NH 〕が小さく
なる。一方、ドア速度が遅くなる(vL )ほど、例えば
低速域においては、基準パルスのカウント数Nとこれに
感度係数αを乗じた値との差、即ち許容誤差〔αNL
L 〕は大きくなる。このように、許容誤差は、ドア速
度に応じて必然的に変化するので、例えば上述した風や
ゴミ等の影響のように、ドア速度が遅くなるほど大きく
影響する誤差要因に応じた感度で障害物検出を行うこと
ができる。
【0049】なお、この減速検出手段は、障害物が、比
較的に軽量物である場合や、或いは例えば柔らかいボー
ルや鞄等である場合等、これを検出するのに適してい
る。即ち、上記のような障害物にドア2a、2bが衝突
すると、ドア2a、2bは、障害物を押しながら、或い
は潰しながら移動しようとするので、ドア速度は次第に
減速する。よって、このようにドア速度が減速する場合
に、本減速検出手段による検出が適していると言える。
なお、減速域においては、ドア2a、2bは、元々減速
されるように駆動されるので、この減速域には、本減速
検出手段による障害物検出はあまり適さない。従って、
この減速検出手段の各領域に対する適正を整理すると、
例えば表1に示すようになる。
【0050】駆動電圧異常検出手段について ドア2a、2bが障害物に衝突すると、その移動が妨げ
られ、これによりモータ4に掛かる負荷が増大し、モー
タ4の駆動電圧が上昇する。このモータ4の駆動電圧が
異常に上昇したことにより、ドア2a、2bが障害物に
衝突したことを検出するのが、本駆動電圧異常検出手段
である。
【0051】図10に、ドア速度とモータ4の駆動電圧
Vとの関係を示す。同図に示すように、ドア2a、2b
が一定速度vで移動しているとき、ドア2a、2bが障
害物に衝突すると、その時点からモータ4の駆動電圧V
が上昇する。よって、駆動電圧Vが、所定の電圧上限値
L よりも高くなったときに、ドアが障害物に衝突した
ことを検出する。
【0052】なお、電圧上限値VL は、ドア2a、2b
の開動作及び閉動作において、それぞれ異なる値とされ
ている。そして、開動作及び閉動作が行われる度に、そ
の前の開動作及び閉動作における駆動電圧V0 を基に、
例えば次の数3に従って更新されている。
【0053】
【数3】VL =2・V0 +β・a+b
【0054】この数1において、aはゲイン、bはオフ
セットで、これらゲインa及びオフセットbは固定値で
あり、予め実験によって求められた値とされている。一
方、βは感度係数で、この感度係数βについては、上述
したハンディターミナル16により変更できる。この場
合も、例えば、上述した図8に示すように、ハンディタ
ーミナル16の表示部16dに、0乃至3の4つの数字
が表示され、これらのうちの1つを選択することによ
り、感度係数βとして、0乃至3のいずれかの値が設定
される。即ち、上記電圧上限値VL についても、4段階
で調整可能とされている。
【0055】このように、上記電圧上限値VL について
も調整可能とされているので、ドア2a、2bの各移動
領域のうちのいずれかに合わせてこの電圧上限値VL
調整することにより、その領域に適した検出感度を設定
できる。例えば、上述の減速検出手段の検出感度を低速
域に合わせたとき、この駆動電圧異常検出手段の検出感
度を例えば高速域に合わせることにより、低速域及び高
速域において、それぞれに適した検出感度による障害物
検出を実現できる。また、上記電圧上限値VLは、開動
作及び閉動作が行われる度に、その前の開動作及び閉動
作における駆動電圧V0 を基に更新されるので、例えば
モータ4の経時劣化や、駆動部分(例えばプーリ5a、
5bやベルト3等)における摩擦抵抗の経時変化等の影
響が吸収される。
【0056】なお、この駆動電圧異常検出手段は、モー
タ4の駆動電圧Vの変動を監視することにより、ドア2
a、2bが障害物に衝突したことを検出するものなの
で、ドア速度が一定である高速域及び低速域には適して
いるが、ドア速度の変化する加速域及び減速域にはあま
り適さない。従って、この駆動電圧異常検出手段の各領
域に対する適正を整理すると、例えば表1に示すように
なる。
【0057】また、上述したように、モータ4はPWM
制御されるので、モータ4の駆動電圧V(V0 含む)及
び上記電圧上限値VL は、実際には、上述したデューテ
ィ比で表される。例えば、1つの例として、PWM制御
信号の周期Wに対して、デューティ比を255ステップ
で変更できる場合には、上記数1のゲインa及びオフセ
ットbには、3乃至5程度の値が代入される。なお、こ
の数1の計算、及び上記駆動電圧Vが電圧上限値VL
りも大きくなったことの判断等は、CPU14が実行す
る。また、この駆動電圧異常検出手段は、PWM制御以
外の制御方法により駆動されるモータについても適用で
きる。そして、上記のように、デューティ比を検出する
のではなく、モータ4自体に掛かる電圧値Vを検出して
もよい。また、電圧上限値VL の計算は、上記数3に限
らない。
【0058】反転検出手段について ドア2a、2bが障害物に衝突したとき、その障害物
が、例えば硬質ゴムやプラスチック等の弾性物質である
場合には、ドア2a、2bは、その移動方向とは反対側
に跳ね返される。この跳ね返りを、エンコーダ6から出
力されるA相及びB相の2つのパルスの位相関係の変化
により検出するのが、本反転検出手段である。
【0059】即ち、上述したように、エンコーダ6から
出力されるA相及びB相の2つのパルスは、図11に示
すように、モータ4が正転しているときと逆転している
ときとで、それぞれ反対の位相関係となる。従って、ド
ア2a、2bが、障害物に衝突して、その移動方向とは
反対側に跳ね返されると、上記A相及びB相の位相関係
は、例えば図12に示すように、反転する。よって、こ
の移動関係が反転したことにより、ドア2a、2bが障
害物に衝突したことを検出できる。なお、上記2つのパ
ルスの位相関係については、CPU14によって判断さ
れる。
【0060】この反転検出手段においては、ドア速度に
関係なく、ドア2a、2bが障害物に衝突したことを検
出できるので、表1に示すように、ドア2a、2bの全
移動領域における障害物検出を実現できる。
【0061】停止検出手段について ドア2a、2bが障害物に衝突したとき、その障害物
が、例えば机やロッカー等の比較的に硬質で、かつ重量
の大きいものである場合には、ドア2a、2bは瞬時に
停止する。このように、ドア2a、2bが停止すると、
上述したエンコーダ6からは、A相及びB相共にパルス
は出力されなくなるので、勿論、パルスのエッジも出力
されなくなる。従って、本停止検出手段では、上記パル
スのエッジ間隔を計時して、その計時時間が所定の規定
時間よりも長くなったことを検出することにより、上記
パルスが出力されていないことを検出し、ひいてはドア
2a、2bが障害物に衝突したことを検出する。
【0062】即ち、図13に示すように、A相及びB相
のエッジ間、特にこれら双方のエッジのうち、互いに隣
接するエッジ間隔を計時する。なお、この停止検出手段
においても、上述した減速検出手段と同様に、上記エッ
ジ間における基準パルス数Nをカウントすることによ
り、上記エッジ間隔を計時している。従って、上記エッ
ジ間隔中にカウントした基準パルス数Nが、予め定めた
基準パルス数Nt よりも大きくなったこと、即ち数4の
の関係が成立したことを確認することにより、ドア2
a、2bが障害物に衝突して停止したことを検出してい
る。なお、この数4の演算は、CPU14により実行さ
れる。また、上記基準パルス数Nt は、上述したハンデ
ィターミナル16により調整可能とされている。
【0063】
【数4】N>Nt
【0064】この停止検出手段においては、ドア速度に
関係なく、ドア2a、2bが障害物に衝突したことを検
出できるので、表1に示すように、ドア2a、2bの全
移動領域における障害物検出を実現できる。また、上記
A相及びB相のそれぞれのエッジ間隔を別々に計時する
のではなく、これらA相及びB相の位相がずれているこ
とを利用して、両方のエッジのうち、互いに隣接するエ
ッジ間を計時している。従って、A相及びB相の各エッ
ジ間を別々に計時するよりも、上記規定時間(Nt )を
短縮でき、これによって、より速い障害物検出を実現で
きる。勿論、上記A相及びB相のそれぞれのエッジ間隔
を別々に計時し、これが所定の規定時間よりも長いかを
判断することにより、上記ドア2a、2bが障害物に衝
突したことを検出してもよい。
【0065】上記のように、本実施の形態においては、
ドア2a、2bの各移動領域に対して複数の障害物検出
手段により障害物検出が行われるので、全領域におい
て、障害物の有無を確実に検出できる。
【0066】プログラムについて 次に、上記各検出手段を実現するために、CPU14が
実行するプログラムについて説明する。CPU14は、
例えば図1に示すように、上記各検出手段を実現するた
めのプログラム、即ち減速検出手段を実現するための減
速検出プログラム(ステップS100)、駆動電圧異常
検出手段を実現するための駆動電圧異常検出プログラム
(ステップS200)、反転検出手段を実現するための
反転検出プログラム(ステップS300)、停止検出手
段を実現するための停止検出プログラム(ステップS4
00)を順次実行する。なお、CPU14は、これらの
プログラムの処理を終えた後、その他の処理、例えばド
ア2a、2bの開閉制御等の通常の処理を行い、全ての
処理を終えた後、再度減速検出プログラム(ステップS
100)に戻り、各処理を繰り返す。即ち、CPU14
は、自動ドア装置における通常処理と同時に、上記各検
出プログラムを実行している。モード設定プログラムについて
【0067】ところで、上述したように、上記各検出手
段には、表1に示すように、ドア2a、2bの各移動領
域に対して、検出動作の適、不適があるものの、全ての
領域において、複数の検出手段による障害物検出が可能
とされている。ここで、各領域において、それぞれ適し
た全ての検出手段により障害物検出を実施すると、領域
によっては、過剰検出となる領域もあり、CPU14に
おいてその検出処理を実行するだけ無駄なものもあると
考えられる。従って、各領域において、どの検出手段を
有効とするのか、即ちどの検出プログラムを実行させる
のかを、予め選択しておくことにより、CPU14を無
駄なく動作させることができ、効率のよい障害物検出を
実現できる。
【0068】各領域における検出手段(検出プログラ
ム)の選択は、図14に示すモード設定プログラムに従
って、例えばハンディターミナル16により設定する。
即ち、まず加速域において、減速検出を行うか否かを選
択し(ステップS2)、反転検出を行うか否かを選択し
(ステップS4)、停止検出を行うか否かを選択する
(ステップS6)。なお、上述したように、加速域にお
いては、駆動電圧異常検出による障害物検出は適さない
ので、この加速域における検出手段の選択については、
駆動電圧異常検出の選択ステップを設けていない。
【0069】次に、高速域において、減速検出を行うか
否かを選択し(ステップS8)、駆動電圧異常検出を行
うか否かを選択し(ステップS10)、反転検出を行う
か否かを選択し(ステップS12)、停止検出を行うか
否かを選択する(ステップS14)。この高速域におい
ては、全ての検出手段が適用できるので、全ての検出手
段について、それぞれを実行するか否かの選択ステップ
を設けている。
【0070】そして、減速域において、反転検出を行う
か否かを選択し(ステップS16)、停止検出を行うか
否かを選択する(ステップS18)。なお、上述したよ
うに、この減速域においては、減速検出及び駆動電圧異
常検出による障害物検出は適さないので、これらの選択
ステップを設けていない。
【0071】最後に、低速域において、減速検出を行う
か否かを選択し(ステップS20)、駆動電圧異常検出
を行うか否かを選択し(ステップS22)、反転検出を
行うか否かを選択し(ステップS24)、停止検出を行
うか否かを選択する(ステップS26)。この低速域に
おいては、高速域と同様に、全ての検出手段が適用でき
るので、全ての検出手段について、それぞれを実行する
か否かの選択ステップを設けている。
【0072】そして、これらモード設定プログラムが終
了すると、他の設定プログラムへと続く。この他の設定
プログラムについては、本発明に直接関係しないので、
ここではその説明を省略する。
【0073】なお、上記モード設定プログラムの実行
中、例えば加速域において減速検出を行うか否かの選択
ステップ(ステップS2)は、ハンディターミナル16
の表示装置16dには、例えば図15に示すようなメッ
セージが表示される。この状態において、ボタンスイッ
チ16cのうちの例えば「SHIFT」ボタンを押下す
ることにより減速検出を行う(Y)か否か(N)が選択
され、「ENTRY」ボタンを押下することにより上記
選択が設定されると同時に、次のステップ(ステップS
4)へと自動的に進む。なお、「BACK」ボタンを押
下することにより、1つ前のステップに戻ることができ
る。
【0074】減速検出プログラムについて 減速検出を実現するためのフローチャートを、図16乃
至図18に示す。なお、図16における記号、、
は、それぞれ図17の記号、、及び図18の記号
、につながっている。
【0075】今、ドア2a、2bが或る領域を移動中で
あり、かつ或るタイミングでエンコーダ6からA相及び
B相のパルスがCPU14に供給されているとする。こ
の状態で、減速検出プログラムが実行されると、まず、
CPU14に対して、A相またはB相の立ち上がりエッ
ジが入力されたか否かを判断する(ステップS10
2)。ここで、A相またはB相の立ち上がりエッジが入
力されていない場合には、後述するのルートに進み、
上記立ち上がりエッジが入力された場合には、そのエッ
ジがA相のものであるかB相のものであるかを判断する
(ステップS104)。ここで、上記立ち上がりエッジ
がB相のものであると判断された場合には、後述する
のルートに進み、上記立ち上がりエッジがA相のもので
あると判断された場合には、のルートへと進み、即ち
ステップS106へ進む。なお、CPU14の処理が、
上記、、のルートにそれぞれ進むときのA相及び
B相のタイミングを図示すると、図19のようになる。
【0076】CPU14の処理がのルートに進んだと
き、ステップS106において、上記A相の立ち上がり
エッジが、現在ドア2a、2bが位置する領域において
最初の立ち上がりエッジであるか否か、即ち現在の領域
においてA相のパルスが少なくとも1周期分入力された
か否かを判断する。ここで、上記立ち上がりエッジが、
現在の領域において最初のエッジであると判断された場
合、即ち現在の領域においてA相のパルスが1周期分も
入力されていないと判断された場合には、前回のA相パ
ルスの1周期中にカウントした基準パルス数Nan-1をク
リアすると共に(ステップS108)、現在カウント中
の基準パルス数Nanもクリアする(ステップS11
2)。一方、上記ステップS106において、上記A相
の立ち上がりエッジが、現在の領域において最初のエッ
ジでないと判断された場合、即ち現在の領域において少
なくとも1周期以上のA相パルスが入力されていると判
断された場合には、現在カウント中の基準パルス数Nan
を、前回のA相パルスの1周期中にカウントした基準パ
ルス数Nan-1として代入した後(ステップS110)、
この現在カウント中の基準パルス数Nanをクリアする
(ステップS112)。そして、再び基準パルス数Nan
のカウントを開始する(ステップS114)。
【0077】次に、現在の領域が、上述した図14に示
すモード設定において、この減速検出プログラムを実行
させる(有効とする)よう選択された領域であるか否か
を判断する(ステップS116)。ここで、現在の領域
が、この減速検出プログラムによる処理を無効とする領
域である場合は、この減速検出プログラムを抜けて次の
処理、例えば駆動電圧異常検出プログラムへと進む。一
方、現在の領域が、この減速検出プログラムによる処理
を有効とする領域である場合には、ステップS118へ
進む。このステップS118においては、現在の領域に
おいて、前回のB相パルスの1周期中にカウントした基
準パルス数Nbn-1が存在するかを判断しており、この基
準パルス数Nbn-1が存在しない場合には、この減速検出
プログラムを抜けて次の処理へと進む。一方、上記基準
パルス数Nbn-1が存在する場合は、現在カウント中のB
相パルスの1周期中における基準パルス数Nbnが、上記
基準パルス数Nbn-1に所定の感度係数αを乗じた値より
も大きいかを判断し、即ち上述の数2を実行する(ステ
ップS120)。ここで、数2が成立する場合には、ド
ア2a、2bが障害物に衝突してドア速度が異常に減速
したことが検出されるので、衝突検出信号を出力する
(ステップS122)。一方、数2が成立しない場合
は、ドア速度が正常であると見なされるので、この減速
検出プログラムを抜けて、次の処理へと進む。
【0078】一方、上記ステップS104において、C
PU14の処理がのルートに進んだ場合は、図17に
示すステップS124に進む。そして、このステップS
124において、上記B相の立ち上がりエッジが、現在
ドア2a、2bが位置する領域において最初の立ち上が
りエッジであるか否か、即ち現在の領域においてB相の
パルスが少なくとも1周期分入力されたか否かを判断す
る。ここで、上記立ち上がりエッジが、現在の領域にお
いて最初のエッジであると判断された場合、即ち現在の
領域においてB相のパルスが1周期分も入力されていな
いと判断された場合には、前回のB相パルスの1周期中
にカウントした基準パルス数Nbn-1をクリアすると共に
(ステップS126)、現在カウント中の基準パルス数
bnもクリアする(ステップS132)。一方、上記ス
テップS124において、上記B相の立ち上がりエッジ
が、現在の領域において最初のエッジでないと判断され
た場合、即ち現在の領域において少なくとも1周期以上
のB相パルスが入力されていると判断された場合には、
現在カウント中の基準パルス数Nbnを、前回のB相パル
スの1周期中にカウントした基準パルス数Nbn-1として
代入した後(ステップS128)、この現在カウント中
の基準パルス数Nbnをクリアする(ステップS13
0)。そして、再び基準パルス数Nbnのカウントを開始
する(ステップS132)。
【0079】次に、現在の領域が、上述した図14に示
すモード設定において、この減速検出プログラムを実行
させる(有効とする)よう選択された領域であるか否か
を判断する(ステップS134)。ここで、現在の領域
が、この減速検出プログラムによる処理を無効とする領
域である場合は、この減速検出プログラムを抜けて次の
処理へと進む。一方、現在の領域が、この減速検出プロ
グラムによる処理を有効とする領域である場合には、ス
テップS136へ進む。このステップS136において
は、現在の領域において、前回のA相パルスの1周期中
にカウントした基準パルス数Nan-1が存在するかを判断
しており、この基準パルス数Nan-1が存在しない場合に
は、この減速検出プログラムを抜けて次の処理へと進
む。一方、上記基準パルス数Nan-1が存在する場合は、
現在カウント中のA相パルスの1周期中における基準パ
ルス数Nanが、上記基準パルス数Nan-1に所定の感度係
数αを乗じた値よりも大きいかを判断し、即ち上述の数
1を実行する(ステップS138)。ここで、数1が成
立する場合には、ドア2a、2bが障害物に衝突してド
ア速度が異常に減速したことが検出されるので、衝突検
出信号を出力する(ステップS140)。一方、数1が
成立しない場合は、ドア速度が正常であると見なされる
ので、この減速検出プログラムを抜けて、次の処理へと
進む。
【0080】更に、上記ステップS102において、C
PU14の処理がのルートに進んだ場合は、図18に
示すステップS142に進む。即ち、ステップS142
において、現在の領域が、上述した図14に示すモード
設定において、この減速検出プログラムを実行させる
(有効とする)よう選択された領域であるか否かを判断
する。ここで、現在の領域が、この減速検出プログラム
による処理を無効とする領域である場合は、この減速検
出プログラムを抜けて次の処理へと進む。一方、現在の
領域が、この減速検出プログラムによる処理を有効とす
る領域である場合には、ステップS144へ進む。ステ
ップS144においては、現在の領域において、前回の
A相パルスの1周期中にカウントした基準パルス数N
an-1が存在するかを判断しており、この基準パルス数N
an-1が存在しない場合には、後述するステップS150
へと進む。一方、上記基準パルス数Nan-1が存在する場
合は、現在カウント中のA相パルスの1周期中における
基準パルス数Nanが、上記基準パルス数Nan-1に所定の
感度係数αを乗じた値よりも大きいかを判断し、即ち上
述の数1を実行する(ステップS146)。ここで、数
1が成立する場合には、ドア2a、2bが障害物に衝突
してドア速度が異常に減速したことが検出されるので、
衝突検出信号を出力する(ステップS148)。一方、
数1が成立しない場合は、ステップS150へと進む。
【0081】ステップS150においては、現在の領域
において、前回のB相パルスの1周期中にカウントした
基準パルス数Nbn-1が存在するかを判断しており、この
基準パルス数Nbn-1が存在しない場合には、この減速検
出プログラムを抜けて次の処理へと進む。一方、上記基
準パルス数Nbn-1が存在する場合は、現在カウント中の
B相パルスの1周期中における基準パルス数Nbnが、上
記基準パルス数Nbn-1に所定の感度係数αを乗じた値よ
りも大きいかを判断し、即ち上述の数2を実行する(ス
テップS152)。ここで、数2が成立する場合には、
ドア2a、2bが障害物に衝突してドア速度が異常に減
速したことが検出されるので、衝突検出信号を出力する
(ステップS154)。一方、数2が成立しない場合
は、ドア速度が正常であると見なされるので、この減速
検出プログラムを抜けて、次の処理へと進む。
【0082】駆動電圧異常検出プログラムについて 駆動電圧異常検出を実現するためのフローチャートを、
図20に示す。この駆動電圧異常検出プログラムは、上
記減速検出プログラムに続いて実行されるが、今、ドア
2a、2bが或る領域を、或る方向に向かって移動中で
あるとする。この状態で、この駆動電圧異常検出プログ
ラムが実行されると、まず、CPU14は、現在、ドア
2a、2bが位置する領域が、上述した図14に示すモ
ード設定において、この駆動電圧異常検出プログラムを
実行させる(有効とする)よう選択された領域であるか
否かを判断する(ステップS202)。ここで、現在の
領域が、この駆動電圧異常検出プログラムによる処理を
無効とする領域である場合は、この駆動電圧異常検出プ
ログラムを抜けて次の処理、例えば反転検出プログラム
へと進む。一方、現在の領域が、この駆動電圧異常検出
プログラムによる処理を有効とする領域である場合に
は、ステップS204へ進む。
【0083】ステップS204においては、ドア2a、
2bが現在、開行程にあるか否かを判断している。な
お、この判断は、上述したモータドライブユニット10
に供給する方向信号(正方向信号及び逆方向信号)に応
じて判断される。このステップS204において、ドア
2a、2bが開行程状態にあると判断されると、次に、
この自動ドア装置への電源投入後、開行程が1回以上行
われたか否かが判断される(ステップS206)。ここ
で、電源投入後、1回も開行程が行われていないと判断
されると、この駆動電圧異常検出プログラムを抜けて次
の処理へと進む。一方、上記ステップS206におい
て、電源投入後に、1回以上の開行程が行われたと判断
されると、前回の開行程における駆動電圧V0 を基に、
電圧上限値VL が計算され、即ち上述の数3の演算を実
行する(ステップS208)。そして、このステップS
208において算出された電圧上限値VL と、今回の駆
動電圧Vとを比較して(ステップS210)、現在の駆
動電圧Vが、上記電圧上限値VL よりも小さい場合は、
駆動電圧Vは正常であると見なされるので、この駆動電
圧異常検出プログラムを抜けて次の処理へと進む。一
方、上記ステップS210において、現在の駆動電圧V
が、上記電圧上限値VL よりも大きい場合には、駆動電
圧Vは異常であると見なされ、即ちドア2a、2bが障
害物に衝突したことが検出されるので、衝突検出信号が
出力される(ステップS212)。
【0084】また、上記ステップS204において、ド
ア2a、2bが、現在、開行程でない、即ち閉行程であ
ると判断されると、ステップS214に進む。このステ
ップS214においては、自動ドア装置への電源投入
後、閉行程が1回以上行われたか否かが判断される。こ
こで、電源投入後、1回も閉行程が行われていないと判
断されると、この駆動電圧異常検出プログラムを抜けて
次の処理へと進む。一方、上記ステップS214におい
て、電源投入後に、1回以上の閉行程が行われたと判断
されると、前回の閉行程における駆動電圧V0 を基に、
電圧上限値VL が計算され、即ち上述の数3の演算を実
行する(ステップS216)。そして、このステップS
218において算出された電圧上限値VL と、今回の駆
動電圧Vとを比較して(ステップS218)、現在の駆
動電圧Vが、上記電圧上限値VL よりも小さい場合は、
駆動電圧Vは正常であると見なされるので、この駆動電
圧異常検出プログラムを抜けて次の処理へと進む。一
方、上記ステップS218において、現在の駆動電圧V
が、上記電圧上限値VL よりも大きい場合には、駆動電
圧Vは異常であると見なされ、即ちドア2a、2bが障
害物に衝突したことが検出されるので、衝突検出信号が
出力される(ステップS220)。
【0085】反転検出プログラムについて 反転検出を実現するためのフローチャートを、図21に
示す。この反転検出プログラムは、上記駆動電圧異常検
出プログラムに続いて実行されるが、今、ドア2a、2
bが或る領域を、或る方向に向かって移動中であるとす
る。この状態で、この反転検出プログラムが実行される
と、まず、CPU14は、エンコーダ6からのA相及び
B相のパルスを観測する(ステップS302)。ここ
で、A相及びB相に関係なくパルスの立ち上がりまたは
立ち下がりが入力されると、ステップS304に進む
が、上記立ち上がりまたは立ち下がりが入力されていな
いときは、そのまま次の処理、例えば停止検出プログラ
ムへと進む。
【0086】上記ステップS302において、上記パル
スの立ち上がりまたは立ち下がりが入力されたと判断さ
れると、次に、ステップS304において、上記パルス
がA相であるかB相であるかを判断する。ここで、上記
パルスがA相であると判断されると、今度は立ち上がり
及び立ち下がりのいずれが入力されたのかを判断する
(ステップS306)。このステップS306におい
て、A相の立ち上がりが入力されたと判断されると、次
にB相がLレベルであるか否かを判断する(ステップS
308)。即ち、A相とB相との位相関係は、正常なと
き、上述の図11に示す関係にあるため、この図11の
関係から明らかなように、上記ステップS308におい
てB相がLレベルである場合は、モータ4が正転(ドア
2a、2bの開動作)していると判断され(ステップS
310)、上記ステップS308においてB相がLレベ
ルでない場合は、モータ4が逆転(ドア2a、2bの閉
動作)していると判断される(ステップS312)。同
様に、上記ステップS306において、A相の立ち下が
りが入力されたと判断されると、次にB相がLレベルで
あるか否かが判断され(ステップS320)、ここで、
B相がLレベルである場合は、モータ4が逆転している
と判断され(ステップS322)、B相がLレベルでな
い場合は、モータ4が正転していると判断される(ステ
ップS324)。
【0087】一方、上記ステップS304において、入
力された上記パルスがB相であると判断されると、ステ
ップS326に進む。このステップS326において
は、上記B相パルスのエッジが、立ち上がり及び立ち下
がりのいずれであるのか判断される。ここで、B相の立
ち上がりが入力されたと判断されると、次にA相がLレ
ベルであるか否かを判断する(ステップS328)。即
ち、この場合も、上記図11の関係から明らかなよう
に、上記ステップS328においてA相がLレベルであ
る場合は、モータ4が逆転していると判断され(ステッ
プS330)、上記ステップS328においてA相がL
レベルでない場合は、モータ4が正転していると判断さ
れる(ステップS332)。同様に、上記ステップS3
26において、B相の立ち下がりが入力されたと判断さ
れると、次にA相がLレベルであるか否かが判断され
(ステップS334)、ここで、A相がLレベルである
場合は、モータ4が正転していると判断され(ステップ
S336)、A相がLレベルでない場合は、モータ4は
逆転していると判断される(ステップS338)。
【0088】上記各正転及び逆転の判断結果(ステップ
S310、S312、S322、S324、S330、
S332、S336、S338)の後は、ステップS3
14へ進む。このステップS314においては、現在、
ドア2a、2bの位置する領域が、上述した図14に示
すモード設定において、この反転検出プログラムを実行
させる(有効とする)よう選択された領域であるか否か
を判断している。ここで、現在の領域が、この反転検出
プログラムによる処理を無効とする領域である場合は、
この反転検出プログラムを抜けて次の処理、例えば停止
検出プログラムへと進む。一方、現在の領域が、この反
転検出プログラムによる処理を有効とする領域である場
合には、ステップS316へ進む。
【0089】ステップS316においては、上記各正転
及び逆転の判断結果(ステップS310、S312、S
322、S324、S330、S332、S336、S
338)が、現在、モータ4を回転させている方向と異
なるか否かを判断している。即ち、このステップS31
6において、上記回転方向が異なる場合は、ドア2a、
2bが障害物に衝突して、本来の移動方向とは反対側に
跳ね飛ばされたことが検出されるので、衝突検出信号を
出力する(ステップS318)。なお、上記ステップS
316における回転方向が一致する場合には、そのまま
次の処理へと進む。また、上記回転方向の比較は、上述
した方向信号(正方向信号及び逆方向信号)を基準に行
われる。
【0090】停止検出プログラムについて 停止検出を実現するためのフローチャートを、図22に
示す。この停止検出プログラムは、上記反転検出プログ
ラムに続いて実行されるが、今、ドア2a、2bが或る
領域を移動中であるとする。この状態で、この停止検出
プログラムが実行されると、まず、CPU14は、A相
またはB相が立ち上がったか立ち下がったかを判断する
ことにより、A相及びB相に関係なく、またパルスの立
ち上がり及び立ち下がりに関係なく、エンコーダ6から
のパルスのエッジが入力されたか否かを判断する(ステ
ップS402)。ここで、上記パルスのエッジが入力さ
れた場合、現在カウントしている基準パルス数Nをリセ
ットした後(ステップS404)、この基準パルスNの
カウントを再び開始して、この停止検出プログラムを抜
ける。
【0091】一方、上記ステップS402において、エ
ンコーダ6からのパルスのエッジが入力されていないと
きは、ステップS408に進み、ここで、現在カウント
されている基準パルス数Nが、所定値Nt よりも大きい
か否かを判断し、即ち上述した数4の演算を実行する。
このステップS408において、上記基準パルス数N
が、所定値Nt よりも小さい場合は、この停止検出プロ
グラムを抜けて次の処理へと進む。一方、上記基準パル
ス数Nが、上記所定値Nt よりも大きいとされた場合
は、現在、ドア2a、2bが位置する領域が、上述した
図14に示すモード設定において、この停止検出プログ
ラムを実行させる(有効とする)よう選択された領域で
あるか否かを判断する(ステップS410)。ここで、
現在の領域が、この停止検出プログラムによる処理を無
効とする領域である場合は、この停止検出プログラムを
抜けて次の処理へと進む。一方、現在の領域が、この停
止検出プログラムによる処理を有効とする領域である場
合には、ドア2a、2bが障害物に衝突して停止したこ
とを検出し、衝突検出信号を出力する(ステップS41
2)。
【0092】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、全ての
ドア移動領域において、上述した従来技術に比べて、遙
に確実な障害物検出を実現できるという効果がある。従
って、本発明の障害物検出装置を自動ドア装置に適用す
ることにより、全領域において、ドアを快適にコントロ
ールすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る障害物検出装置の一実施の形態を
示す図で、各検出手段の実行手順を示すフローチャート
である。
【図2】同実施の形態の障害物検出装置を応用した自動
ドア装置において、ストロークに対するドア速度の関係
を示すストローク線図である。
【図3】同実施の形態の障害物検出装置を応用した自動
ドア装置の全体構成図である。
【図4】同実施の形態の障害物検出装置を応用した自動
ドア装置において、モータを制御するためのPWM制御
信号のタイミングチャートである。
【図5】同実施の形態の障害物検出装置において、各パ
ラメータ等を設定するためのハンディターミナルの内部
構成を示すブロック図である。
【図6】上記ハンディターミナルの外観図である。
【図7】同実施の形態の障害物検出装置における減速検
出手段の概略を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図8】上記ハンディターミナルにより、減速検出手段
及び駆動電圧異常検出手段の感度を設定する際のメッセ
ージ表示例である。
【図9】同実施の形態の障害物検出装置における減速検
出手段の概略を説明するためのドア速度とエンコーダパ
ルスの周期との関係図である。
【図10】同実施の形態の障害物検出装置における駆動
電圧異常検出手段の概略を説明するための図である。
【図11】同実施の形態の障害物検出装置における反転
検出手段の概略を説明するためのエンコーダパルスのタ
イミングチャートである。
【図12】同実施の形態の障害物検出装置における反転
検出手段の概略を説明するためのエンコーダパルスのタ
イミングチャートである。
【図13】同実施の形態の障害物検出装置における停止
検出手段の概略を説明するためのエンコーダパルスのタ
イミングチャートである。
【図14】同実施の形態の障害物検出装置におけるハン
ディターミナルによるモード設定プログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図15】同実施の形態の障害物検出装置において、ハ
ンディターミナルにより上記モード設定を行う際のメッ
セージ表示例である。
【図16】同実施の形態の障害物検出装置における減速
検出手段を実現するための減速検出プログラムのフロー
チャートである。
【図17】上記図16につながるフローチャートであ
る。
【図18】上記図16につながるフローチャートであ
る。
【図19】同実施の形態の障害物検出装置における減速
検出手段の概略を説明するためのタイミングチャートで
ある。
【図20】同実施の形態の障害物検出装置における駆動
電圧異常検出手段を実現するための駆動電圧異常検出プ
ログラムのフローチャートである。
【図21】同実施の形態の障害物検出装置における反転
検出手段を実現するための反転検出プログラムのフロー
チャートである。
【図22】同実施の形態の障害物検出装置における停止
検出手段を実現するための停止検出プログラムのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 制御装置 2a、2b ドア 4 直流モータ 6 エンコーダ(パルス出力手段) 10 モータドライブユニット 12 センサ 14 中央演算処理装置(CPU) 16 ハンディターミナル 20 基準パルス発振器 ステップS100 減速検出プログラムの実行 ステップS200 駆動電圧異常検出プログラムの実行 ステップS300 反転検出プログラムの実行 ステップS400 停止検出プログラムの実行
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】
【表1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】駆動電圧異常検出手段について ドア2a、2bが障害物に衝突すると、その移動が妨げ
られ、これによりモータ4に掛かる負荷が増大し、モー
タ4の駆動電圧が上昇する。このモータ4の駆動電圧が
異常に上昇したことにより、ドア2a、2bが障害物に
衝突したことを検出するのが、本駆動電圧異常検出手段
である。 図10に、ドア速度とモータ4の駆動電圧Vと
の関係を示す。同図に示すように、ドア2a、2bが一
定速度vで移動しているとき、ドア2a、2bが障害物
に衝突すると、その時点からモータ4の駆動電圧Vが上
昇する。よって、駆動電圧Vが、所定の電圧上限値V
よりも高くなったときに、ドアが障害物に衝突したこと
を検出する。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアを開閉駆動するモータと、このモー
    タを制御する制御部と、を備えた自動ドア装置におい
    て、 上記制御部は、上記ドアを加速させる加速域と、この加
    速域に続いて上記ドアを高速で移動させる高速域と、こ
    の高速域に続いて上記ドアを減速させる減速域と、この
    減速域に続いて上記ドアを低速で移動させる低速域と
    の、それぞれの領域に対応する複数の異なる障害物検出
    手段を有し、 上記複数の障害物検出手段のうちのいずれかが、上記ド
    アが障害物に衝突したことを検出したとき、衝突検出信
    号を出力する手段を設けた自動ドア装置の障害物検出装
    置。
  2. 【請求項2】 上記制御部は、上記複数の障害物検出手
    段のうち、上記ドアの領域毎に適した障害物検出手段を
    選択して、その領域毎に上記選択した障害物検出手段を
    有効とする状態に構成された請求項1に記載の自動ドア
    装置の障害物検出装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の異なる障害物検出手段は、上
    記ドアが異常に減速したことを検出することにより上記
    障害物を検出する減速検出手段と、上記ドアの移動速度
    に応じた上記モータの駆動電圧が異常となったことを検
    出することにより上記障害物を検出する駆動電圧異常検
    出手段と、上記ドアの移動方向が反転したことを検出す
    ることにより上記障害物を検出する反転検出手段と、上
    記ドアが停止したことを検出することにより上記障害物
    を検出する停止検出手段と、を具備する請求項1又は2
    に記載の自動ドア装置の障害物検出装置。
  4. 【請求項4】 上記ドアの移動速度の逆数に比例した周
    期のパルスを出力するパルス出力手段を有し、 上記減速検出手段は、上記パルス出力手段から出力され
    ている現在のパルスの周期が、前回上記パルス出力手段
    から出力されたパルスの1周期に1よりも大きい値の所
    定の感度係数を乗算した値よりも大きくなったときに、
    上記ドアが障害物に衝突したことを検出する状態に構成
    された請求項3に記載の自動ドア装置の障害物検出装
    置。
  5. 【請求項5】 上記駆動電圧異常検出手段は、上記モー
    タの駆動電圧が、調整可能な所定の電圧上限値よりも高
    くなったときに、上記ドアが障害物に衝突したことを検
    出する状態に構成された請求項3に記載の自動ドア装置
    の障害物検出装置。
  6. 【請求項6】 上記ドアの移動速度の逆数に比例した
    周期のパルスであってドアの移動方向に応じて位相のず
    れた2つのパルスを出力するパルス出力手段を有し、 上記反転検出手段は、上記ドアの移動中において、上記
    2つのパルスの位相関係が反転したときに、上記ドアが
    障害物に衝突したことを検出する状態に構成された請求
    項3に記載の自動ドア装置の障害物検出装置。
  7. 【請求項7】 上記ドアの移動速度の逆数に比例した周
    期のパルスを出力するパルス出力手段を有し、 上記停止検出手段は、上記パルスのエッジ間で計時され
    る時間が所定の規定時間よりも長くなったときに、上記
    ドアが障害物に衝突したことを検出する状態に構成され
    た請求項3に記載の自動ドア装置の障害物検出装置。
  8. 【請求項8】 上記ドアの移動速度の逆数に比例した周
    期のパルスであって互いに位相のずれた2つのパルスを
    出力するパルス出力手段を有し、 上記停止検出手段は、上記2つのパルスのエッジのう
    ち、隣接するエッジ間で計時された時間が所定の規定時
    間よりも長くなったときに、上記ドアが障害物に衝突し
    たことを検出する状態に構成された請求項3に記載の自
    動ドア装置の障害物検出装置。
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