JP3703742B2 - 制御弁用ストレーナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は流体制御弁への流入ポートからの異物の侵入を防止するために円板状の板材に多数の小孔を網目状に配置した制御弁用ストレーナ(又はフィルタ)に関する。
【0002】
【従来の技術】
ATあるいはCVTの略称で知られている自動変速機の油圧制御装置に多くの流体制御弁が使用されている。特に流入ポートにストレーナを装着した電磁弁が多用されている。かかる制御弁、電磁弁用ストレーナは一枚円板に多数の小孔を設け、電磁弁の流入ポートとなる開口部に配設している。例えば特開2000−186784号公報のものでは、一枚円板のストレーナを流入ポートを形成する開口部に設けられた円周溝に嵌着させている。また、特開平9−42514号公報の図6に示すものでは1枚円板の外周に突起状の係止部を設け、開口部の内面円周溝に係止している。また、特開2001−152996号のものでは、1枚円板のストレーナを開口部に設けた段付部にかしめあるいは内周溝に装着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる一枚円板のストレーナは、一枚の円板形状であるので、外周歪みが小さい。従って、例えば、開口部(穴)内の周溝に装着する場合は、開口端から周溝まで押し込む間にストレーナが傾いたり、途中で引っかかったり、変形したりしてうまく嵌着できないおそれがあった。これは溝位置が開口部端面から深くなるとさらに大きな問題となる。また、ストレーナを周溝に嵌着させるためには開口部から周溝までの内径よりストレーナの外径を少し大きくしなければならないが、前述した問題のため大きさには限度があるため、周溝から脱落するおそれがある。一方、段部にストレーナを載置して段部周辺を変形させストレーナ外径部をかしめる場合に、かしめ量やかしめ力を大きくするとストレーナが大きく変形するおそれがあった。
【0004】
本発明の課題は、1枚円板のストレーナの周溝への装着を容易、確実にする。あるいは、かしめにあたってはかしめ量や、かしめ力が大きくても変形の少ない制御弁用ストレーナを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、多数の小孔が網目状に配置された略一枚円板のストレーナであって、前記ストレーナの外周に半径方向から円周方向に延出し、かつ幅が漸減するようにされた舌状部が隙間をもって連続配置した制御弁用ストレーナを提供することにより上記課題を解決した。即ち、ストレーナ外周に隙間をもって連続配置された舌状部は半径方向に隙間分の変形ができ、ストレーナ外径を実質上小さくすることができ、開口穴への挿入が容易になる。また、ストレーナの小孔部が明けられた部分の変形がすくない。
【0006】
舌状部間の隙間の一部又は全部が周溝内に格納され、又は、かしめにより変形されるかしめ部材で覆われていれば、隙間よりの異物の通過を阻止できる。しかし、隙間部の露出量が大きいと異物が隙間を通過してしまう。この場合、隙間が小孔の直径の0.1倍未満では舌状部の変形量が少なくストレーナ全体が変形しやすくなる。また、2倍以上では隙間からの異物の通過量が大きくなりすぎる。そこで、前記隙間は前記小孔の直径の0.1〜2倍の幅の隙間とするのが好ましい(請求項2)。より好ましくは、装着後の1個の隙間の露出隙間面積が1個の小孔の孔面積と同等とする。さらに、周溝に隠れる外方にいくに従って隙間を大きく、特に半径方向の隙間を大きくすると内方の隙間では異物を阻止し易く、外方では舌状部が変形容易になり、より効果的である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の制御弁用ストレーナを電磁弁に使用した場合の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態を示す制御弁用ストレーナの(a)は平面図、(b)は外周部の円で囲まれた部分の部分拡大図、図2はストレーナ付電磁弁の断面図である。図1に示すように、本発明の制御弁用ストレーナは、多数の小孔23が網目状に配置された略一枚円板のストレーナ20である。ストレーナ20の外周21に半径方向から円周方向に延出し、かつ幅が漸減するようにされた舌状部22が隙間24をもって連続配置され波形形状を呈している。例えばストレーナ外径は約9mm、厚み0.15mmであり、小孔径d=0.3mm、小孔ピッチ0.4mmのステンレス材(SUS304)である。また、図1の(b)に示すように隙間24の幅hは0.15mmとした。この隙間はそのまま半径方向の変形が可能であるからストレーナ外径は片側0.15mm、直径で0.3mm変形が可能となる。
【0008】
かかるストレーナが装着される電磁弁1は、図2に示すように、2位置3ポート方向弁である。円筒状の先端34を有する凸状のシートホルダ2の反先端側鍔部2aの外周を本体3の端部かしめ部3aにてかしめ固定されている。円筒状の先端34に開口部43が設けられ流入ポート(43)とされている。開口部43には周溝15が設けられており、周溝にストレーナ20の舌状部22が嵌着されている。舌状部22の変形により、ストレーナ20は開口部43をスムースに通過でき、また、舌状部が周溝15で外方に張り出すので組み付けが容易で取付も確実である。
【0009】
シートホルダ2内に開口部43と連通する開口側シート4、ボール5、本体側シート6が配設されている。開口シート4はスペーサ7を介して本体側シート6をシートホルダ2内に圧入しシートホルダのかしめ部2bでかしめられている。スペーサ7及シートホルダ2の横位置に流出ポート8が設けられている。両シートのボール側にはそれぞれ弁座が形成され、ボール5が選択的に離着座可能にされている。本体側シート6の弁座穴6aは本体側に開放しており、外部と連通するドレーン部9に連通している。開口側シート4にボール5が着座しているときは開口部43が閉塞され、流出ポート8とドレーン部9が連通している。また、本体側シート6にボールが着座しているときはシート6aが閉塞され開口部(流入ポート)43と流出ポートが連通される。
【0010】
ボールをシートに離着座させるためピン10を介してプランジャ49がガイド47、コイル50が巻き廻されたボビン51内に軸方向摺動可能にされている。ボビンの反プランジャ側内に挿入部を有し、ボビン端に当接するようにされたストッパ11が設けられ、本体3内に挿入され本体端のコイルかしめ部3bによりかしめ固定されている。プランジャ49内にはスプリング48が一端をプランジャ側、他端をストッパ11に当接させてプランジャをボール側に押しつけるようにされている。11aはドレーン穴、12はアース端子、54はコネクタ端子、13は電磁弁固定用のブラケットである。これにより、コイル非通電時は、図2の左半分に示すように流入ポート43を閉塞し、流出ポート8とドレーン部9とを連通させる。一方、コイル通電時は、図2の右半分に示すようにドレーン部9を閉塞し、流入ポート43と流出ポート8とを連通させる。これによりストレーナ付2位置3ポート電磁弁として作動する。ボール5とシート4、6との隙間は小さく異物の混入による影響が大きいが、開口部43から流入する異物はストレーナ20によって阻止されるので作動不良、漏れ等の発生を防止できる。
【0011】
なお、実施の形態においては電磁弁に適用した場合について説明したが、チェック弁やその他の制御弁にも適用できることはいうまでもない。また、周溝に嵌着するものの他、かしめの場合にも適用できる。
【0012】
【発明の効果】
本発明においては、略一枚円板のストレーナの外周に半径方向から円周方向に延出し、幅が漸減する舌状部を隙間をもって連続配置したので、半径方向に隙間分の変形が可能で、ストレーナの周溝への装着が容易、確実である。また、かしめ量や、かしめ力が大きくても変形が少ない、脱落しにくい等の効果を奏するものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す制御弁用ストレーナの(a)は平面図、(b)は(a)の外周部の円で囲まれた部分の部分拡大図である。
【図2】ストレーナ付電磁弁の断面図である。
【符号の説明】
20 ストレーナ
21 ストレーナの外周
22 舌状部
23 小孔
24 隙間
d 小孔の直径
h 隙間幅
Claims (2)
- 多数の小孔が網目状に配置された略一枚円板のストレーナであって、前記ストレーナの外周に半径方向から円周方向に延出し、かつ幅が漸減するようにされた舌状部が隙間をもって連続配置されていることを特徴とする制御弁用ストレーナ。
- 前記隙間は前記小孔の直径の0.1〜2倍の幅の隙間であることを特徴とする請求項1記載の制御弁用ストレーナ。
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