JP3702780B2 - スタータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライブレバーを介してピニオンを内燃機関のリングギヤ側へ押し出す方式のスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として特公平2−60867号公報に記載されたスタータがある。
このスタータは、図4に示す様に、レバーホルダ100に組付けられる弾性体110を有し、この弾性体110に設けられた突部120がレバーホルダ100の孔130に挿入され、且つドライブレバー140の中心に向かって突出している。この突部120により、ドライブレバー140のボス部150とレバーホルダ100との間に生じる隙間を小さくすることで、マグネットスイッチへの浸水防止を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の従来技術は、突部120の先端とドライブレバー140のボス部150との間に微小な隙間が確保されているため、マグネットスイッチ側への浸水を確実に防止することはできず、依然として浸水の可能性がある。また、突部120をボス部150に当接させる記述もあるが、この場合、ドライブレバー140が揺動した時に突部120がボス部150から外れてドライブレバー本体に当たるため、ドライブレバー140の揺動を妨げる可能性が生じる。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、ドライブレバーの揺動を妨げることなく、マグネットスイッチへの浸水の可能性を低減できる防水構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)
本発明のスタータは、ドライブレバーの揺動中心となるレバーピンを回動自在に支持するレバーホルダと、このレバーホルダに組付けられて、レバーホルダとマグネットスイッチとの間に介在されるゴム製のレバーシールとを備え、そのレバーシールは、レバーホルダに対する位置決め用の突起を有し、この突起がレバーホルダに設けられる位置決め孔を挿通してドライブレバー側へ突出し、且つ突起の先端部がレバーピンの中心よりドライブレバーの他端側でレバーピンの外周面に当接していることを特徴とする。
【0005】
この構成によれば、レバーシールの突起とレバーピンとの間に隙間が生じることが無いので、マグネットスイッチ側への浸水を確実に防ぐことができる。
また、突起の先端部がレバーピンの中心よりドライブレバーの他端側でレバーピンの外周面に当接しているため、ドライブレバーの他端側から勢い良く被水した時でも、突起が押されてレバーピンとの間に隙間が生じる様なことは無く、優れた防水性を発揮できる。 更に、ドライブレバーが揺動しても突起がドライブレバーの回転を妨げることはないので、ドライブレバーの揺動に支障を来すことはない。
【0006】
(請求項2の手段)
請求項1に記載したスタータにおいて、
ドライブレバーは、金属製の平板材を折り曲げて成形され、レバーピンの両端部を支持する一対の側辺部を有し、この一対の側辺部間にレバーピンが露出していることを特徴とする。
この構成では、レバーピンが露出しているので、ドライブレバーの回転方向においてドライブレバー本体にレバーシールの突起が干渉することはなく、突起を容易にレバーピンに当てることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1はレバーアセンブリの全体図(一部断面を含む)であり、図3はスタータの全体図である。
本実施例のスタータ1は、図3に示す様に、マグネットスイッチ2の作動力(内蔵するプランジャを電磁石によって吸引する力)により、ドライブレバー3を介してピニオン4を一方向クラッチ5と一体に軸方向に移動させて内燃機関のリングギヤ(図示しない)と噛み合わせる方式である。但し、本発明に係わるレバーアセンブリ(下述する)以外の構成及び作動は従来より周知なものであり、ここでの説明は省略する。
【0008】
レバーアセンブリは、図1に示す様に、ドライブレバー3、レバーピン6、レバーホルダ7、レバーシール8より構成される。
ドライブレバー3は、例えば鉄板を折り曲げて形成され、レバーピン6を支持する一対の側辺部3aを有し、内側に板ばね9を具備している。このドライブレバー3は、図3に示す様に、レバーピン6より一端側(図示上端部)が、板ばね9を介してマグネットスイッチ2のプランジャに連結され、レバーピン6より他端側(図示下端部)が、一方向クラッチ5に係合している。
板ばね9は、ドライブレバー3に弾力を付与するドライブスプリングであり、自身の上端部にリング状の係合部9aが設けられ、この係合部9aがマグネットスイッチ2のプランジャに具備されたジョイント部2aに係合される。
【0009】
レバーピン6は、ドライブレバー3の側辺部3aに開けられた丸孔に挿通され、その一対の側辺部3a間において露出している。
レバーホルダ7は、レバーピン6を介してドライブレバー3を保持するもので、スタータ1のハウジング10に組付けられて固定される。このレバーホルダ7は、例えば樹脂製で、図2(a)に示す様に、レバーピン6に対し直交する一組の支持板部7aを有し、この支持板部7aにレバーピン6を挿通する丸孔7bが形成されている。
【0010】
レバーシール8は、レバーホルダ7とマグネットスイッチ2との間に介在されて両者間をシールするもので、ゴム製である。
このレバーシール8は、図2(b)に示す様に、レバーホルダ7に対する位置決め用の突起8aを有し、この突起8aをレバーホルダ7に設けられた位置決め孔7c(図2(a)参照)に挿入してレバーホルダ7に組付けられる。但し、突起8aは、レバーホルダ7の位置決め孔7cを通り抜けてドライブレバー3側へ突出し、その先端部がレバーピン6の外周面に当接できる長さを有し、且つ図2(b)に示す上下方向の厚さが先端(図示左端)へ向かって次第に薄くなる舌状に形成されている。
【0011】
上記のレバーアセンブリは、ドライブレバー3に具備されるレバーピン6の両端がレバーホルダ7の支持板部7aに形成された丸孔7bに挿通されて回動自在に支持され、且つ、図1に示す様に、レバーシール8に設けられた突起8aの先端部が、レバーピン6の中心より図示下側(ドライブレバー3の他端側)でレバーピン6の外周面に当接している。即ち、レバーホルダ7の位置決め孔7cは、図1に示す上下方向の中心がレバーピン6の中心より若干図示下方に位置し、その位置決め孔7cに挿通されるレバーシール8の突起8aの先端部もレバーピン6の中心より若干図示下方に位置し、必然的にレバーピン6の中心より図示下側(ドライブレバー3の他端側)でレバーピン6の外周面に当接することになる。
【0012】
(本実施例の効果)
本実施例のスタータ1は、レバーシール8の突起8aを延長してレバーピン6の外周面に当接させたことにより、レバーピン6とレバーホルダ7との間に生じる空間を気密にシールできるので、マグネットスイッチ2側への浸水を確実に防ぐことができる。また、突起8aの先端部がレバーピン6の中心よりドライブレバー3の他端側でレバーピン6の外周面に当接しているため、図3に示すハウジング10の開口部10aから勢い良く被水した時でも突起8aが図示上方へ押し上げられることはなく、防水性を確保できる。
更に、レバーシール8がゴム製であることから、レバーピン6の外周面から突起8aの先端部が離れる方向(図1の下方向)へ変形することが可能であるため、突起8aを排水弁として用いることができる。即ち、ハウジング10の内部(レバーピン6よりドライブレバー3の一端側)に浸水した場合でも、レバーピン6の外周面から突起8aの先端部が離れることで排水弁が開いた状態となり、ハウジング10の内部に浸入した水を容易に排水できる。
【0013】
また、本実施例のドライブレバー3は、例えば鉄板を折り曲げて形成され、一対の側辺部3aにおいてレバーピン6を支持している。この構成では、一対の側辺部3a間にレバーピン6が露出しているので、レバーシール8の突起8aをドライブレバー本体と干渉することなく容易にレバーピン6に当てることができる。その結果、ドライブレバー3が揺動しても突起8aがドライブレバー3の回転を妨げることはないので、ドライブレバー3の揺動に支障を来すことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】レバーアセンブリの全体図(一部断面を含む)である。
【図2】レバーホルダの側面図(a)とレバーシールの側面図(b)である。
【図3】スタータの全体図である。
【図4】ドライブレバーのボス部周辺の防水構造を示す図面である(従来技術)。
【符号の説明】
1 スタータ
2 マグネットスイッチ
3 ドライブレバー
3a ドライブレバーの側辺部
4 ピニオン
6 レバーピン
7 レバーホルダ
7c 位置決め孔
8 レバーシール
8a 位置決め用の突起
Claims (2)
- 内蔵するプランジャを電磁石によって吸引するマグネットスイッチと、
レバーピンに揺動自在に支持されて、前記レバーピンより一端側が前記プランジャに連結され、このプランジャの移動に応じて前記レバーピンより他端側が揺動するドライブレバーとを備え、
前記マグネットスイッチの吸引力を利用して前記ドライブレバーを駆動し、そのドライブレバーを介してピニオンを内燃機関のリングギヤ側へ押し出す方式のスタータであって、
前記レバーピンを回動自在に支持するレバーホルダと、
このレバーホルダに組付けられて、前記レバーホルダと前記マグネットスイッチとの間に介在されるゴム製のレバーシールとを備え、
前記レバーシールは、前記レバーホルダに対する位置決め用の突起を有し、この突起が前記レバーホルダに設けられる位置決め孔を挿通して前記ドライブレバー側へ突出し、且つ前記突起の先端部が前記レバーピンの中心より前記ドライブレバーの他端側で前記レバーピンの外周面に当接していることを特徴とするスタータ。 - 請求項1に記載したスタータにおいて、
前記ドライブレバーは、金属製の平板材を折り曲げて成形され、前記レバーピンの両端部を支持する一対の側辺部を有し、この一対の側辺部間に前記レバーピンが露出していることを特徴とするスタータ。
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