JP3702592B2 - パルス発生装置、マルチチップモジュール及びシングルチップマイコン - Google Patents
パルス発生装置、マルチチップモジュール及びシングルチップマイコン Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイコン等の集積回路に組み込むことに好適するパルス発生装置、このパルス発生装置を組み込んで構成されたマルチチップモジュール、及び、上記パルス発生装置を組み込んで構成されたシングルチップマイコンに関する。
【0002】
【従来の技術】
マイコンに組み込むパルス発生装置として、いわゆるアウトプットコンペア形のタイマ回路が従来より知られている。このアウトプットコンペア形の回路は、1個のレジスタと、フリーランニングカウンタと、レジスタ内にセットされた数値とフリーランニングカウンタのカウント値を比較する比較回路とを備えている。この構成の場合、まずマイコンのCPUがレジスタに第1の数値をセットすると、この後、フリーランニングカウンタのカウント値とレジスタ内の第1の数値が一致したときに、比較回路が一致信号を出力し、この一致信号を受けて例えばハイレベルの信号を出力するように構成されている。
【0003】
次に、マイコンのCPUがレジスタに第2の数値をセットすると、この後、フリーランニングカウンタのカウント値とレジスタ内の第2の数値が一致したときに、比較回路が一致信号を出力し、この一致信号を受けて例えばロウレベルの信号を出力するように構成されている。これにより、上記アウトプットコンペア形の回路は、第2の数値から第1の数値を減算した数値に対応するパルス幅のパルス信号を出力するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成では、パルス信号を発生させるに際して、レジスタに第1の数値をセットするための割り込み処理と、レジスタに第2の数値をセットするための割り込み処理とが必要である。このため、マイコンで設定可能な2回の割り込み処理の最小時間間隔よりも短いパルス幅のパルス信号を発生させることができないという問題点があった。また、あるパルス幅のパルス信号を発生させるに当たって、2回の割り込み処理が必要であるので、CPUに対してプログラム実行の負担(ソフトの負荷)がかなりかかってしまうという不具合もあった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、所望のパルス幅のパルス信号を発生させることができると共に、CPUに対するプログラム実行の負担を軽減することができるパルス発生装置、マルチチップモジュール及びシングルチップマイコンを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、フリーランニングカウンタのカウント値が複数のセットレジスタの各セット値に一致したときに、ハイレベルまたはロウレベルの信号が出力され、フリーランニングカウンタのカウント値が複数のリセットレジスタの各リセット値に一致したときに、ロウレベルまたはハイレベルの信号が出力される。この構成の場合、複数のセット値及び複数のリセット値を複数のセットレジスタ及び複数のリセットレジスタにセットするだけで、パルス信号を得ることができる。そして、セット値及びリセット値をセットレジスタ及びリセットレジスタにセットする処理は、1回の割り込み処理で実現できるから、割り込み処理の最小時間間隔よりも短いパルス幅のパルス信号を発生できないという従来構成の制約がなくなり、所望のパルス幅のパルス信号を発生させ得る。また、パルス信号を発生させるに当たって、1回の割り込み処理が必要なだけであるから、CPUに対するプログラム実行の負担を軽減できる。
【0007】
請求項2の発明によれば、セットレジスタのセット値とリセットレジスタのリセット値とが一致しているときに、セット処理またはリセット処理のいずれか一方を優先的に実行するように構成した。これにより、仮にセットレジスタのセット値とリセットレジスタのリセット値とが一致するようなことがあっても、信号出力回路の出力信号が不安定になることを防止できる。
【0008】
請求項3の発明のように、フリーランニングカウンタのカウント値がセットレジスタのセット値に一致したときに、割り込み情報をCPUへ送る割り込み回路を備えることが好ましい。この構成によれば、パルス信号の立上りエッジまたは立下りエッジで割り込み処理を実行させることが可能になる。
【0009】
また、請求項4の発明のように、フリーランニングカウンタのカウント値がリセットレジスタのリセット値に一致したときに、割り込み情報をCPUへ送る割り込み回路を備えることが好ましい。この構成によれば、パルス信号の立上りエッジまたは立下りエッジで割り込み処理を実行させることが可能になる。
【0010】
更に、請求項5の発明のように、請求項1ないし4のいずれかのパルス発生装置と、CPUと、RAMと、ROMとからマルチチップモジュールを構成することもできる。更にまた、請求項1ないし4のいずれかのパルス発生装置と、CPUと、RAMと、ROMとからシングルチップマイコンを構成することもでき、小型に実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例について図1及び図2を参照しながら説明する。この第1の実施例のパルス発生装置は、例えばシングルチップマイコンに組み込まれたものである。図1は、第1の実施例のパルス発生装置1の電気的構成を示すブロック図である。この図1に示すように、パルス発生装置1は、フリーランニングカウンタ(以下、FRCと称す)2、セットレジスタ3、リセットレジスタ4、比較器5、6、S−Rフリップフロップ7及びイクスクルーシブオア回路(以下、EX−OR回路と称す)8を備えて構成されている。
【0012】
上記FRC2は、例えば16ビットのFRCであり、図2(a)に実線で示すように、0000hからFFFFhまでカウントアップするカウント動作を繰り返し行うものである。セットレジスタ3及びリセットレジスタ4は、それぞれ例えば16ビットのレジスタである。セットレジスタ3はセット値を記憶させるためのレジスタであり、リセットレジスタ4はリセット値を記憶させるためのレジスタである。
【0013】
そして、FRC2、セットレジスタ3及びリセットレジスタ4は、マイコンのシステムバス9に接続されている。このシステムバス9は、アドレスバスとデータバスから構成されている。上記システムバス9には、マイコンのCPU10が接続されており、もって、CPU10とFRC2、セットレジスタ3及びリセットレジスタ4との各間でデータのやりとりが可能な構成となっている。
【0014】
また、一方の比較器5は、FRC2のカウント値とセットレジスタ3のセット値とを比較し、両者が一致したときにハイレベル信号を出力し、それ以外のときにロウレベル信号を出力するように構成されている。上記比較器5の出力信号は、S−Rフリップフロップ7のセット端子Sに与えられる。他方の比較器6は、FRC2のカウント値とリセットレジスタ3のリセット値とを比較し、両者が一致したときにハイレベル信号を出力し、それ以外のときにロウレベル信号を出力するように構成されている。上記比較器6の出力信号は、S−Rフリップフロップ7のリセット端子Rに与えられる。
【0015】
更に、S−Rフリップフロップ7は、セット端子Sにハイレベル信号を受けると、それ以降、出力端子Qからハイレベル信号を出力し、リセット端子Rにハイレベル信号を受けると、それ以降、出力端子Qからロウレベル信号を出力するように構成されている。上記S−Rフリップフロップ7の出力信号は、EX−OR回路8の一方の入力端子に与えられる。また、上記EX−OR回路8の他方の入力端子には、極性選択回路11から出力される極性選択信号が与えられる。
【0016】
そして、EX−OR回路8は、S−Rフリップフロップ7からの出力信号と極性選択回路11からの極性選択信号との排他的論理和をとり、この排他的論理和の信号を出力するように構成されている。具体的には、極性選択信号がロウレベル信号(「0」の信号)のときは、S−Rフリップフロップ7からの出力信号がそのまま出力される(図2(b)参照)。また、極性選択信号がハイレベル信号(「1」の信号)のときは、S−Rフリップフロップ7からの出力信号を反転させた信号が出力される(図2(c)参照)ように構成されている。この構成の場合、比較器5、6、S−Rフリップフロップ7、EX−OR回路8及び極性選択回路11が信号出力回路12を構成している。
【0017】
また、上記極性選択回路11は、システムバス9に接続されており、CPU10によりコントロールされるように構成されている。即ち、CPU10は、システムバス9を介して極性選択回路11に制御データを与えることにより、極性選択回路11から出力される極性選択信号をハイレベルまたはロウレベルに切替設定することが可能になっている。
【0018】
一方、システムバス9には、インプットキャプチャレジスタ(以下、ICRと称す)13が接続されている。このICR13は、エッジ取り込み回路14からラッチ信号を受けたときに、前記FRC2のカウント値を読み込んで、その読み込み値を保持する機能を有している。そして、このICR13に保持されているカウント値は、CPU10により読み取り可能である。
【0019】
上記エッジ取り込み回路14は、外部入力端子15を介して外部信号を入力し、この外部信号の立上りエッジまたは立下りエッジまたは両エッジを検出し(取り込み)、この検出した時点でラッチ信号を上記ICR13へ与えるように構成されている。また、エッジ取り込み回路14は、システムバス9に接続されており、CPU10によりコントロールされるように構成されている。即ち、CPU10は、システムバス9を介してエッジ取り込み回路14に制御データを与えることにより、エッジ取り込み回路14が外部信号の立上りエッジまたは立下りエッジまたは両エッジのいずれを取り込むかを切替設定することが可能になっている。
【0020】
この構成の場合、CPU10は、ICR13に保持されているカウント値に基づいて、外部信号の立上りエッジから立上りエッジまでの時間、立下りエッジから立下りエッジまでの時間、立上りエッジから立下りエッジまでの時間(パルス幅)等を検出することが可能な構成となっている。
【0021】
次に、上記したパルス発生装置1の動作について図2も参照して説明する。まず、CPU10は、FRC2のカウント値を読みながら予め決められたタイミングで(例えばFRC2のカウント値が0000hになった時点で)割り込み処理を実行し、セット値をセットレジスタ3に格納すると共に、リセット値をリセットレジスタ4に格納する。この後、FRC2のカウントアップ動作が進行し、図2(a)に示す時刻t1で、FRC2のカウント値がセットレジスタ3のセット値に一致すると、比較器5からハイレベル信号がS−Rフリップフロップ7のセット端子Sに与えられる。
【0022】
これにより、S−Rフリップフロップ7の出力端子Qからハイレベル信号が出力されるようになる。そして、今、極性選択回路11からロウレベル(即ち、「0」)の極性選択信号がEX−OR回路8に与えられているとすると、EX−OR回路8の出力端子からハイレベル信号が出力される(図2(b)参照)。この後、FRC2のカウントアップ動作が更に進行し、図2(a)に示す時刻t2で、FRC2のカウント値がリセットレジスタ4のリセット値に一致すると、比較器6からハイレベル信号がS−Rフリップフロップ7のリセット端子Rに与えられるようになる。
【0023】
この結果、S−Rフリップフロップ7の出力端子Qからロウレベル信号が出力されるように切り替わる。ここで、極性選択回路11からロウレベルの極性選択信号がEX−OR回路8に与えられているから、EX−OR回路8の出力端子からロウレベル信号が出力されるようになる(図2(b)参照)。これにより、EX−OR回路8の出力端子から、図2(b)に示すような形状のパルス信号が出力される。
【0024】
そしてこの後、FRC2のカウント動作が更に進行しFFFFhに達した後、0000hに戻って再びカウント動作が実行されると、上述した処理、即ち、パルス信号を出力する処理が繰り返し実行される。
【0025】
尚、極性選択回路11からハイレベル(即ち、「1」)の極性選択信号がEX−OR回路8に与えられている場合には、EX−OR回路8の出力端子から出力されるパルス信号は、図2(c)に示すように、上述したパルス信号(図2(b)参照)の反転信号となる。
【0026】
即ち、上記構成においては、極性選択信号がロウレベルの場合、FRC2のカウント値がセットレジスタ3のセット値に一致したとき、ハイレベルの信号を出力するセット処理となり、FRC2のカウント値がリセットレジスタ4のリセット値に一致したとき、ロウレベルの信号を出力するリセット処理となっている。また、極性選択信号がハイレベルの場合、FRC2のカウント値がセットレジスタ3のセット値に一致したとき、ロウレベルの信号を出力するセット処理となり、FRC2のカウント値がリセットレジスタ4のリセット値に一致したとき、ハイレベルの信号を出力するリセット処理となっている。
【0027】
また、上記実施例のS−Rフリップフロップ7は、セットレジスタ3のセット値とリセットレジスタ4のリセット値とが一致しているとき、即ち、セット端子Sとリセット端子Rとに同時にハイレベル信号を受けたときに、セット処理を優先的に実行するように構成されている。この場合、セット処理に代えてリセット処理を優先的に実行するように構成することも好ましい。尚、上記実施例のシングルチップマイコンには、上述したパルス発生装置1及びCPU10等の他に、RAM、ROM、ROM周辺回路(A/D変換回路などの回路)などが組み込まれている。
【0028】
このような構成の本実施例によれば、セット値及びリセット値をセットレジスタ3及びリセットレジスタ4にセットするだけで、所望のパルス幅のパルス信号を発生させることができる。そして、セット値及びリセット値をセットレジスタ3及びリセットレジスタ4にセットする処理は、1回のソフト割り込み処理で実現できるから、アウトプットコンペア形の従来構成とは異なり、割り込み処理の最小時間間隔よりも短いパルス幅のパルス信号を発生させることも可能となる。また、パルス信号を発生させるに当たって、1回のソフト割り込み処理が必要なだけであるから、ソフトによるオーバーヘッド時間を削減することができ、CPU10に対するプログラム実行の負担を軽減することができる。
【0029】
更に、上記実施例では、信号出力回路12のS−Rフリップフロップ7は、セット端子Sとリセット端子Rとに同時にハイレベル信号を受けたときに、セット処理を優先的に実行するように構成されている。これにより、セットレジスタ3のセット値とリセットレジスタ4のリセット値とが万一一致するようなことがあっても、S−Rフリップフロップ7ひいては信号出力回路12の出力信号が不安定になることを確実に防止できる。
【0030】
尚、上記実施例では、信号出力回路12を比較器5、6及びS−Rフリップフロップ7等で構成したが、これに限られるものではなく、他の論理回路を適宜組み合わせて同じ機能を得るように構成しても良い。
【0031】
また、上記実施例では、シングルチップマイコンにパルス発生装置1を1つ設ける構成としたが、これに代えて、図3に示す第2の実施例のように、パルス発生装置1を2つ以上設けるように構成しても良い。この構成の場合、複数のパルス発生装置1は、1個のFRC2を共用するように構成されている。このように複数のパルス発生装置1を設けると、複数の(パルス幅の)パルス信号を簡単に得ることができる。また、図3に示す第2の実施例の場合、ICR13についても、2つ以上設ける構成としている。更に、複数のICR13並びに複数のパルス発生装置1は、1個のFRC2を共用するように構成されている。
【0032】
図4は、本発明の第3の実施例を示すものである。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記第3の実施例では、FRC2のカウント値がセットレジスタ3のセット値に一致したとき、または、FRC2のカウント値がリセットレジスタ4のリセット値に一致したときに、割り込み情報をCPU10へ送る割り込み回路16を設けた。
【0033】
この割り込み回路16は、システムバス9に接続された割り込みイネーブル回路17と、2個のアンド回路18、19と、1個のオア回路20とから構成されている。上記割り込みイネーブル回路17の2個の出力端子は、アンド回路18、19の各一方の入力端子に接続されている。上記アンド回路18、19の各他方の入力端子は、比較器5、6の出力端子に接続されている。そして、アンド回路18、19の各出力端子は、オア回路20の入力端子に接続されている。上記オア回路20の出力端子は、CPU10に接続されている。
【0034】
この構成の場合、割り込みイネーブル回路17は、CPU10から制御されることにより、次の3つの割り込み許可モードを切替設定できるように構成されている。第1の割り込み許可モードは、FRC2のカウント値がセットレジスタ3のセット値に一致した時点で割り込みを許可するモードであり、第2の割り込み許可モードは、FRC2のカウント値がリセットレジスタ4のリセット値に一致した時点で割り込みを許可するモードであり、第3の割り込み許可モードは、上記両方の時点で割り込みを許可するモードである。
【0035】
具体的には、割り込みイネーブル回路17の2個の出力端子の一方(アンド回路18に接続された方)からハイレベル信号を出力し、他方(アンド回路19に接続された方)からロウレベル信号を出力するモードが、上記第1の割り込み許可モードとなる。そして、2個の出力端子の一方からロウレベル信号を出力し、他方からハイレベル信号を出力するモードが、上記第2の割り込み許可モードとなる。また、2個の出力端子から共にハイレベル信号を出力するモードが、上記第3の割り込み許可モードとなる。尚、2個の出力端子から共にロウレベル信号を出力するときは、上記各割り込み情報をCPU10へ送らない状態となる。
【0036】
そして、上記構成において、割り込みイネーブル回路17の2個の出力端子の一方からアンド回路18にハイレベル信号が出力されている状態で、FRC2のカウント値がセットレジスタ3のセット値に一致すると、比較器5からハイレベル信号がアンド回路18に与えられる。これにより、アンド回路18からハイレベル信号が出力され、このハイレベル信号がオア回路20へ与えられ、更に、オア回路20からCPU10へハイレベル信号、即ち、割り込み情報が送られるようになっている。
【0037】
同様にして、割り込みイネーブル回路17の2個の出力端子の他方からアンド回路19にハイレベル信号が出力されている状態で、FRC2のカウント値がリセットレジスタ4のリセット値に一致すると、比較器6からハイレベル信号がアンド回路19に与えられる。これにより、アンド回路19からハイレベル信号が出力され、このハイレベル信号がオア回路20へ与えられ、更に、オア回路20からCPU10へハイレベル信号、即ち、割り込み情報が送られるようになっている。尚、上述した以外の第3の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。
【0038】
従って、第3の実施例においても、第1の実施例と同じ作用効果を得ることができる。特に、第3の実施例においては、FRC2のカウント値がセットレジスタ3のセット値に一致した時点、または、FRC2のカウント値がリセットレジスタ4のリセット値に一致した時点、または、上記両方の時点のいずれかで、割り込み情報をCPU10へ送るように構成した。このため、信号出力回路12から出力されるパルス信号の立上りエッジまたは立下りエッジまたは両方のエッジで割り込み処理を実行させることが容易に可能となる。
【0039】
尚、上記第3の実施例では、パルス発生装置1を1つ設ける構成としたが、これに代えて、第2の実施例と同じように、パルス発生装置1を2つ以上設けるように構成しても良い。そして、この構成の場合、複数のパルス発生装置1のFRC2のカウント値がセットレジスタ3のセット値に一致した時点、または、FRC2のカウント値がリセットレジスタ4のリセット値に一致した時点、または、上記両方の時点のいずれかで、割り込み情報をCPU10へ送る割り込み回路を設けるように構成することが好ましい。
【0040】
図5及び図6は、本発明の第4の実施例を示すものである。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記第4の実施例では、複数例えばn個のセットレジスタ21-1〜21-nを設けると共に、複数例えばm個のリセットレジスタ22-1〜22-mを設けている。そして、信号出力回路12に代わる信号出力回路23は、FRC2のカウント値が上記n個のセットレジスタ21-1〜21-nの各セット値に一致したときに、ハイレベルまたはロウレベルの信号を出力するセット処理を行い、FRC2のカウント値が上記m個のリセットレジスタ22-1〜22-mの各リセット値に一致したときに、ロウレベルまたはハイレベルの信号を出力するリセット処理を行うように構成されている。以下、この信号出力回路23の具体的構成について説明する。
【0041】
上記信号出力回路23は、(n+m)個の比較器24-1〜24-n、25-1〜25-m、2個のオア回路26、27、S−Rフリップフロップ7、EX−OR回路8及び極性選択回路11から構成されている。ここで、n個の比較器24-1〜24-nは、FRC2のカウント値と第1〜第nのセットレジスタ21-1〜21-nのセット値とを比較し、両者が一致したときにハイレベル信号を出力し、それ以外のときにロウレベル信号を出力するように構成されている。そして、上記n個の比較器24-1〜24-nの各出力信号は、一方のオア回路26に与えられている。このオア回路26は、比較器24-1〜24-nからの出力信号のいずれかがハイレベルのときにハイレベル信号をS−Rフリップフロップ7のセット端子Sに与え、比較器24-1〜24-nからの出力信号がすべてロウレベルのときにロウレベル信号をS−Rフリップフロップ7のセット端子Sに与える。
【0042】
同様にして、m個の比較器25-1〜25-mは、FRC2のカウント値と第1〜第mのリセットレジスタ22-1〜22-mのリセット値とを比較し、両者が一致したときにハイレベル信号を出力し、それ以外のときにロウレベル信号を出力するように構成されている。そして、上記m個の比較器25-1〜25-nの各出力信号は、他方のオア回路27に与えられている。このオア回路27は、比較器25-1〜25-nからの出力信号のいずれかがハイレベルのときにハイレベル信号をS−Rフリップフロップ7のリセット端子Rに与え、比較器25-1〜25-nからの出力信号がすべてロウレベルのときにロウレベル信号をS−Rフリップフロップ7のリセット端子Rに与える。また、S−Rフリップフロップ7、EX−OR回路8、極性選択回路11は、第1の実施例の各回路と同じ構成である。
【0043】
次に、上記第4の実施例のパルス信号発生動作について、図6も参照して簡単に説明する。今、第1〜第4のセットレジスタ21-1〜21-4に第1〜第4のセット値としてSTR1〜STR4がセットされ、第1〜第4のリセットレジスタ22-1〜22-4に第1〜第4のリセット値としてRTR1〜RTR4がセットされているとする。但し、STR1<RTR1<STR2<RTR2<STR3<RTR3<STR4<RTR4であるとする。また、極性選択回路11からロウレベルの極性選択信号が出力されているとする。
【0044】
さて、FRC2がカウントアップを開始して、そのカウント値が第1のセットレジスタ21-1の第1のセット値であるSTR1に一致すると、比較器24-1からハイレベル信号がオア回路26に与えられ、オア回路26はハイレベル信号をS−Rフリップフロップ7のセット端子Sに与える。これにより、S−Rフリップフロップ7は出力端子Qからハイレベル信号を出力し、EX−OR回路8はハイレベル信号を出力する。
【0045】
この後、FRC2のカウント値が第1のリセットレジスタ22-1の第1のリセット値であるRTR1に一致すると、比較器25-1からハイレベル信号がオア回路27に与えられ、オア回路27はハイレベル信号をS−Rフリップフロップ7のリセット端子Rに与える。これにより、S−Rフリップフロップ7は、出力端子Qからロウレベル信号を出力し、EX−OR回路8はロウレベル信号を出力する。
【0046】
更に、FRC2のカウント動作が進行してそのカウント値が第2のセットレジスタ21-2の第2のセット値であるSTR2に一致すると、比較器24-2からハイレベル信号がオア回路26に与えられ、オア回路26はハイレベル信号をS−Rフリップフロップ7のセット端子Sに与える。これにより、S−Rフリップフロップ7は出力端子Qからハイレベル信号を出力し、EX−OR回路8はハイレベル信号を出力する。
【0047】
この後、FRC2のカウント値が第2のリセットレジスタ22-2の第2のリセット値であるRTR2に一致すると、比較器25-2からハイレベル信号がオア回路27に与えられ、オア回路27はハイレベル信号をS−Rフリップフロップ7のリセット端子Rに与える。これにより、S−Rフリップフロップ7はその出力端子Qからロウレベル信号を出力し、EX−OR回路8はロウレベル信号を出力する。以下、同様なパルス発生動作が繰り返えされることにより、EX−OR回路8から出力されたパルス信号は、図6に示すような信号波形となる。
【0048】
また、上述した以外の第4の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、第4の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第4の実施例においては、複数個のセットレジスタ21-1〜21-nを設けると共に、複数個のリセットレジスタ22-1〜22-mを設け、FRC2のカウント値が複数個のセットレジスタ21-1〜21-nの各セット値に一致したときに、ハイレベルまたはロウレベルの信号を出力し、FRC2のカウント値が複数個のリセットレジスタ22-1〜22-mの各リセット値に一致したときに、ロウレベルまたはハイレベルの信号を出力するように構成した。これにより、図6に示すように、複数のパルス幅のパルスを組み合わせたパルス信号を簡単に発生させることができる。
【0049】
尚、上記各実施例では、本発明のパルス発生装置を、シングルチップマイコンに組み込む構成としたが、これに限られるものではなく、マルチチップモジュール(MCM)やハイブリッド集積回路などに組み込む構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図
【図2】タイムチャート
【図3】本発明の第2の実施例を示すブロック図
【図4】本発明の第3の実施例を示すブロック図
【図5】本発明の第4の実施例を示すブロック図
【図6】タイムチャート
【符号の説明】
1はパルス発生装置、2はフリーランニングカウンタ、3はセットレジスタ、4はリセットレジスタ、5、6は比較器、7はS−Rフリップフロップ、8はイクスクルーシブオア回路、10はCPU、11は極性選択回路、12は信号出力回路、13はインプットキャプチャレジスタ、16は割り込み回路、21-1〜21-nはセットレジスタ、22-1〜22-mはリセットレジスタ、23は信号出力回路、24-1〜24-n、25-1〜25-mは比較器、26、27はオア回路を示す。
Claims (6)
- フリーランニングカウンタと、
セット値を記憶する複数のセットレジスタと、
リセット値を記憶する複数のリセットレジスタと、
前記フリーランニングカウンタのカウント値が前記複数のセットレジスタの各セット値に一致したときに、ハイレベルまたはロウレベルの信号を出力するセット処理を行い、前記フリーランニングカウンタのカウント値が前記複数のリセットレジスタの各リセット値に一致したときに、ロウレベルまたはハイレベルの信号を出力するリセット処理を行う信号出力回路とを備え、
前記信号出力回路は、前記フリーランニングカウンタのカウント値と前記複数のセットレジスタの各セット値とを比較するセット用の複数の比較器と、これらセット用の複数の比較器の各出力信号のオアをとるセット用のオア回路と、前記フリーランニングカウンタのカウント値と前記複数のリセットレジスタの各リセット値とを比較するリセット用の複数の比較器と、これらリセット用の複数の比較器の各出力信号のオアをとるリセット用のオア回路と、前記セット用のオア回路の出力信号をセット端子Sに入力すると共に前記リセット用のオア回路の出力信号をリセット端子Rに入力するS−Rフリップフロップとを備えていることを特徴とするパルス発生装置。 - 前記信号出力回路は、前記セットレジスタのセット値と前記リセットレジスタのリセット値とが一致しているときに、セット処理またはリセット処理のいずれか一方を優先的に実行するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のパルス発生装置。
- 前記フリーランニングカウンタのカウント値が前記セットレジスタのセット値に一致したときに、割り込み情報をCPUへ送る割り込み回路を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のパルス発生装置。
- 前記フリーランニングカウンタのカウント値が前記リセットレジスタのリセット値に一致したときに、割り込み情報をCPUへ送る割り込み回路を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のパルス発生装置。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のパルス発生装置と、CPUと、RAMと、ROMとを備えて成るマルチチップモジュール。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のパルス発生装置と、CPUと、RAMと、ROMとを備えて成るシングルチップマイコン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20611997A JP3702592B2 (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | パルス発生装置、マルチチップモジュール及びシングルチップマイコン |
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