JP3700023B2 - 蓋体係止機構 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、コンパクト容器等における蓋体係止機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンパクト容器等において、後端を本体に蝶番結合された蓋体の前端を、本体の前端に係脱可能に係止する機構として、蓋体前端に設けたフック部に係止可能なフック部を有する操作体を、本体の前端凹部に、前後方向にスライド可能にかつ板ばねにより前方へ弾発した状態で嵌装した構成のものが多用されている。
【0003】
上記蓋体係止機構では、閉蓋状態において、操作体の前面を押圧して、板ばねの弾発力に抗して本体内に押し込むことにより、前記フック部同士の係止を解除して蓋体を開放するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の蓋体係止機構においては、操作体の弾発手段として図6に示すような板ばねaを使用しているので、比例弾性範囲が両脚部bのみに限定されて短いため、操作体の押し込みに強い操作力を必要とすると共に、板ばねaが比較的短期間で弾性劣化し易く、さらに板ばねaの適切な設計、調整も難しい等の問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、操作力を軽減化して操作性を向上させると共に、長期間に亘って良好な操作性を維持することができ、かつ、美観を向上させ、更にばねの設計、調整も容易にできるようにした蓋体係止機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明では、つぎのように構成した。
本体の後端にて蝶番結合した蓋体を該本体に係止する係止機構において、前記本体の前端に設けた凹部内に、窓部を有する操作体を、前後方向にスライド可能で、かつ離脱不能に組み付け、前記蓋体の前端下部に、前記窓部内に差し入れ該窓部の縁に係合するフック部を設け、前記操作体を前記凹部内にて前方に付勢するねじりコイルばねのコイル部を、前記操作体の内部で、前記窓部を避けて巻回し、かつ該コイル部から左右後方に延出させた脚部を前記凹部内面に当接させて蓋体係止機構を構成した。
【0007】
ねじりコイルばねのコイル部を、扁平な長円状に形成してもよい。
【0008】
また、ねじりコイルばねのコイル部を、左右に一対形成してもよい。
【0009】
本体及び蓋体を、コンパクト容器の本体及び蓋体とするのが好適である。
【0010】
【作用】
閉蓋時には、ねじりコイルばねによって前方へ付勢されている操作体の窓部内に、蓋体のフック部が係止している。
【0011】
蓋体を開放するには、操作体の前面を押圧して、ねじりコイルばねの弾発力に抗して本体内に押し込めば、窓部とフック部との係止が解除されるので、開蓋可能となる。
【0012】
【実施例】
図示実施例は、コンパクト容器における蓋体係止機構を示したものである。
図1〜3は、その第一実施例を示したもので、化粧料等を収納する本体1の後端には、蝶番結合により蓋体2が開閉可能に取り付けられている。
【0013】
本体1の前端に設けた凹部3には、操作体4が前後方向にスライド可能に、かつねじりコイルばね5によって前方へ付勢されて嵌装されている。
【0014】
操作体4は、底板6上に、前板7と両側板8と一対の仕切板9が立設され、この前板7の上端中央部分から後方へ連設した上板10の後端に、上端にフック部12を設けた係合板11が立設されており、また、底板6の後端には、抜け止め用のストッパ片13が両側方へ突設されている。
【0015】
ねじりコイルばね5は、中央部のコイル部14が前記仕切板9、9間に収容され、両脚部15の後端が、本体1に立設した受板16に弾接するようにセットされている。
【0016】
蓋体2の前端下面には、閉蓋時に操作体4のフック部12に係止するフック部18を下端に設けた係合板17が垂下設されている。
【0017】
図4は第二実施例を示したもので、操作体4は、その上面板の中央部分に矩形の窓19が開設してあり、この窓19の後端内縁がフック部12に形成されている。
【0018】
この第二実施例において、ねじりコイルばね5は、操作体4内に収容されるコイル部14が、扁平な長円状に形成されている。そのため、窓19を通して外部からばね5が見えることがほとんどなく、体裁上好ましいものである。
【0019】
図5は第三の実施例を示したもので、操作体4は第二実施例と同じ構成であるが、ねじりコイルばね5は、コイル部14を左右一対に設けたものを使用している。そのため、図5(b)から明らかなように、両側の脚部15、15の位置に上下差が生じないので、弾発力が安定していると共に、スペース的にも有利である。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
操作体の弾発手段であるねじりコイルばねは、そのコイル部のねじれ変形と脚部の撓み変形とによる大きい比例弾性範囲を有しているので、従来の板ばねに比べ、軽い操作力(押圧力)で蓋体の開放を達成することができ操作性が向上すると共に、該ねじりコイルばねは弾性劣化を起しにくいので、長期間に亘って良好な操作性を維持することができ、さらに該ばねの設計、調整も容易に行うことができる。
【0021】
ねじりコイルばねのコイル部を扁平な長円状に形成することにより、外部からばねを見えにくくすることができ、体裁を良好にすることができる。
【0022】
また、ねじりコイルばねのコイル部を左右一対に設けたものを使用すれば、両側の脚部の位置に上下差が生じないので、弾発力が安定すると共に、スペース的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す、コンパクト容器の要部縦断面図。
【図2】図1におけるA−A線断面図。
【図3】操作体押し込み時のA−A線断面図。
【図4】第二実施例を示す、操作体の平面図および中央縦断面図。
【図5】第三実施例を示す、操作体の平面図および中央縦断面図。
【図6】従来技術における板ばねを示す平面図。
【符号の説明】
1 本体
2 蓋体
3 凹部
4 操作体
5 ねじりコイルばね
6 底板
7 前板
8 側板
9 仕切板
10 上板
11 係合板
12 フック部
13 ストッパ片
14 コイル部
15 脚部
16 受板
17 係合板
18 フック部
19 窓
a 板ばね
b 脚部
Claims (4)
- 本体の後端にて蝶番結合した蓋体を該本体に係止する係止機構において、
前記本体の前端に設けた凹部内に、窓部を有する操作体を、前後方向にスライド可能で、かつ離脱不能に組み付け、
前記蓋体の前端下部に、前記窓部内に差し入れ該窓部の縁に係合するフック部を設け、
前記操作体を前記凹部内にて前方に付勢するねじりコイルばねのコイル部を、前記操作体の内部で、前記窓部を避けて巻回し、かつ該コイル部から左右後方に延出させた脚部を前記凹部内面に当接させたことを特徴とする蓋体係止機構。 - ねじりコイルばねのコイル部を、窓部の外縁より外方を周回する扁平な長円形に形成した請求項1に記載の蓋体係止機構。
- ねじりコイルばねのコイル部を、窓部の左右外方にて上下方向に中心軸を持つ筒状に巻回した一対のコイル部より形成し、かつ左右の脚部を該コイル部の上側、あるいは下側のいずれか一方より延出させた請求項1に記載の蓋体係止機構。
- 本体及び蓋体は、コンパクト容器の本体と蓋体である請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓋体係止機構。
Priority Applications (1)
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JP31090496A JP3700023B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 蓋体係止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31090496A JP3700023B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 蓋体係止機構 |
Publications (2)
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JPH10152158A JPH10152158A (ja) | 1998-06-09 |
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ID=18010790
Family Applications (1)
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JP31090496A Expired - Fee Related JP3700023B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 蓋体係止機構 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109760927A (zh) * | 2019-03-14 | 2019-05-17 | 天津市侨阳印刷有限公司 | 一种具备缓冲功能的注射液用包装盒 |
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1996
- 1996-11-21 JP JP31090496A patent/JP3700023B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10152158A (ja) | 1998-06-09 |
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