JP3699216B2 - 定量供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、塊状物、粒体、粉体又は液体を計量式の貯槽に収納しておき、これらを一定流量で次段に設けられた貯槽等の下部装置に供給する定量供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置は化学工業を始め広い分野で利用されており、その目的は、瞬間に近い短時間間隔でも供給量が基準値にできる限り一致しており、又長い時間間隔では累積供給量が累積目標値にできる限り一致することが望まれている。上記のように長時間連続して定量供給するときは、2つの貯槽を相互に切り換えながら供給する方法がよく使用されている。このような定量供給装置としては特公昭41−2327に開示されており、第4図はこの実施例のブロック図である。この図において21a、21bは貯槽、22a、22bはこの貯槽中の内容物の重量又は容積を指示する指示計、24a、24bは上記指示計の単位時間当たりの移動量を加算装置25に伝達するための接続機構である。又23a、23bは上記貯槽の内容物を排出する排出機構で、貯槽等の下部装置30に接続されている。26は基準値発生装置、27は比較器、28は偏差信号発生器、28a、28bは排出機構を調節する調節器で、29は切り換え器である。上記接続機構24a、24bは貯槽に物品を投入している間は切り離され、貯槽から内容物が排出され、その排出機構が完全に停止するまでは接続されている。
【0003】
第5図は前述の装置の制御系統を示す実施例である。この図において指示計22a、22bの指示軸は、それぞれ24a、24bをそれぞれクラッチとすると、そのクラッチを経てシンクロ発生器25a、25bに接続されている。これらシンクロ発生器の出力はシンクロ制御変圧器27に接続されている。一方回転機のような基準値発生装置26で設定された基準値は、上記シンクロ制御変圧器27に供給され、上記指示計22a、22bの和の基準速度に対する偏差を出力として発生し、この出力を増幅器31によって拡大した後モータ32を回転させ、その回転により偏差信号発生器28を調節している。このモータ32はシンクロ制御変圧器27の出力を偏差信号発生器28の偏差信号に等しくなるように動作する。この偏差信号は切り換え器29を経て排出弁23a、23bの開度を調節するモータ28a、28bの一方に与えられ、その排出量を定量に対する偏差がないように調節する。従って、排出量が基準値に対応しておればシンクロ発信機25a及び25bの総合出力は基準速度に対応し、シンクロ制御変圧器27は出力せず0であり、モータ28a及び28bも回転しない。
【0004】
この図4の装置において、貯槽21aより定量供給を始め、この貯層が空に近くなると排出機構23aを23bに切り換えて貯槽21bからの供給に切り換える。このとき指示計22aと22bの移動速度を加算装置25で加算の上基準値発生装置26からの基準値信号とを比較器27で比較して誤差信号を取り出し、28、29とを介して調節器28bに入力して排出機構23bにて貯槽21bからの排出量を制御するようになっている。即ち貯槽からの実際の供給量と設定された基準値とを比較しながらその誤差をフィードバックして供給量を基準値と一致するように調節するようになっている。しかしながら、貯槽21aから貯槽21bに定量供給を切り換えても、排出機構23aは慣性のためしばらく動き、その間上記貯槽21aからは少量の排出を行った後停止し、その間は上記貯槽21aに対して排出制御をしていないことになるので、その排出量は不安定であった。このような不安定な供給は貯槽21bの定量供給制御への大きな外乱となり、フィードバック制御を行っても瞬間に近い短時間で供給誤差が生じることになる。又、この開示されているものでは長時間の累積供給量を正確に制御することができない。従ってこの開示された技術では、貯槽を切り換えたときの瞬時に近い短時間の供給誤差と長時間の累積供給誤差とを生じるという問題点があった。
【0005】
又、貯槽を1つとした排出制御の定量供給装置として特公平8−1391が開示されているが、これは貯槽に原料を補充している間は無制御状態であったから、貯槽内のヘッド圧が増加するに従って排出機構である振動フィーダを制御することによって上記無制御状態を解決しようとしたものである。更に、貯槽を上下2段としていずれも重量検出機構を備えた装置として特公平4−41766が開示されているが、この技術も貯槽の原料重量の下限値から上限値になるまでの原料補充中に両重量検出機構の計量信号により排出制御しようとするものであり、いずれも効果としては認められるが、前述のように瞬時に近い短時間の供給誤差と長時間の累積誤差を解決するまでには到っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、例えば火力発電所の微粉炭噴射ノズルに供給する微粉炭の排出量制御で、瞬間排出量を所定値に維持することと、所定の電力量を所定時間に発電するためには所定時間中に供給される微粉炭の重量も所定重量に近づくことが重要である。従って、前述のような問題点である貯槽切り換えのときの瞬間供給偏差と長時間の累積供給偏差をフィードバック制御とフィードフォワード制御を併用することにより極めて少なくできる定量供給装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するためにこの発明は、それぞれ計量器を備えた複数の貯槽と、瞬間排出量を設定する瞬間目標値設定器と、上記計量器からA/D変換器を経由した計量信号と上記瞬間目標値設定器からの信号とを比較演算して制御信号を出力する演算制御器とを設け、一方上記貯槽の下部装置に内容物を供給する排出フィーダ設け、この排出フィーダを駆動するサーボモータ及びモータ制御器を設け、上記計量器からの信号を受け上記瞬間目標値設定器に出力する累積偏差補正器とにより定量供給装置を構成して、複数の貯槽の一方から排出を切り換えることによって連続した定量供給を行えるようにし、この定量供給装置において計量信号に基づき演算された瞬間排出偏差値を上記演算制御器にてフィードバック制御するとともに、貯槽量の下限値からその貯槽量の排出停止までの間における制御の目標値を一定の規則により減少させ、目標値が零になると排出動作を停止させることによって排出量を制御し、この規則による制御によって生じる目標値の変化に対する偏差をこの貯槽の演算制御器にフィードフォワードし、この貯槽からの排出量の変化による偏差を切り換えられる次の貯槽の制御器にフィードフォワードすることにより安定した瞬間排出量を維持し、更に複数の貯槽からの累積排出量を常に演算し、設定された累積目標値とを比較し、累積偏差補正器により瞬間排出量の目標値を許容誤差の範囲内で補正して累積排出量即ち累積供給量を正確に維持することができるものである。(請求項1)。
また片方の貯槽からの瞬間排出量を零にした状態で1つの貯槽からの瞬間排出量と、上記下限値から切り換わる次の貯槽量からの瞬間排出量との和が所定の瞬間排出量になるように制御することを特徴としている。(請求項2)。
更にそれぞれの貯槽からの内容物の排出開始から排出終了までの排出量を静的計量値から算出し、それらの排出量を定量供給の全過程にわたって加算することにより、累積供給量を正確に算出することができるようにした。(請求項3)。つまり、上記規則による目標値の変化による偏差を先の貯槽の演算制御器にフィードフォワードし、更にこの貯槽からの排出量の変化による偏差を切り換えられる次の貯槽の演算制御器にフィードフォワードすることにより瞬間排出量を安定して維持できるようにし、加えて複数の貯槽からの累積排出量を常に演算しつつ設定された累積目標値とを比較して、累積偏差補正器によって瞬間排出量の目標値を許容誤差の範囲内で補正することにより累積排出量即ち累積供給量を正確に維持するように構成したので、前述したように瞬時に近い短時間の供給誤差と長時間の累積誤差を解決することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明では、複数の計量器付貯槽を切り換えての排出制御で定量供給を行うが、瞬間供給偏差を制御系へフィードバックするとともに、切り換え時においては先行排出をしている貯槽は一定規則における減量排出によって目標値の変化による偏差をその貯槽の制御系へ、同時に排出量の変化による偏差を切り換えられる次の貯槽の制御系へそれぞれフィードフォワードすることで瞬間排出量を所定値に正確に維持し、更に累積排出量の偏差により瞬間排出量の目標値を補正することで累積排出量を所定値に正確に維持できる。
【0009】
【実施例】
この発明の実施例におけるブロック図を図1に、制御器の演算動作タイミングを図2に、累積目標値における所定時間間隔が1つの貯槽からの排出時間より長いときの供給量と時間との関係を図3にそれぞれ示す。図1において、1a、1bはそれぞれ計量器2a、2bを備えた貯槽で図示しない投入装置から粉粒体の原料を投入するようになっている。3a、3bは上記計量器からのアナログ出力をディジタル計量信号に変換するA/D変換器で、その信号はそれぞれ演算制御器4a、4bに入力されている。一方、瞬間目標値ra、rbと(瞬間供給基準値又は一定規則の減り変化値として設定される)、それから発信された瞬間目標値ra、rbの変化による供給量偏差11a、11b及び貯槽1bからの排出量qbの変化による排出量偏差12a、貯槽1aからの排出量qaの変化による排出量偏差12bがそれぞれ上記演算制御器4a、4bに入力される。更に相互補正のため上記供給量偏差11aは演算制御器4bへ、供給量偏差11bは演算制御器4aへそれぞれ入力されている。上記演算制御器4a、4bにおいては、入力されたそれぞれの信号は演算の後操作量としてモータ制御器6a、6bに供給され、サーボモータ7a、7bを制御して排出フィーダ8a、8bを駆動するようになっている。又、上記貯槽1a、1bのそれぞれの排出フィーダ8a、8bからの排出量の和が下部装置9への供給量となっている。更に、それぞれの計量器からの信号を受ける累積偏差補正器10a、10bは累積供給誤差を減らすためにその信号はそれぞれ瞬間目標値ra設定器5a及びrb設定器5bに入力され瞬間目標値ra及びrbを修正するようになっている。
【0010】
この装置の動作状況を図1及び図2によって説明する。最初貯槽1aより図2Aにおいて目標値ra(n)を実線A1 に示すように瞬間基準値として目標値ra設定器5aにより設定した上排出フィーダ8aより原料の定量供給制御を開始する。但し、上記nは1、2、・・・の整数で、ra(n)はサンプル時刻nのサンプル値を表す。上記のように供給を開始するとA/D変換器3aからの計量信号により演算された時間当たりの排出量である瞬間供給値をqa(n)とし、瞬間供給偏差をeqa(n)とすると式1となる。
eqa(n)=ra(n)−qa(n)・・・・・式1
そこでフィードバック制御理論を用いて演算制御器4aからモータ制御器6aへ出力する。例えば偏差eqa(n)に適当な比例(P)及び積分(I)の定数を乗算し、これらの乗算結果を加算した上、上記モータ制御器6aに供給することになる。ここまでは在来のフィードバック制御と同じである。次に貯槽1aが予め設定された計量器2aにおける下限値Wa1即ち空に近くなったとき、上記貯槽1aから貯槽1bに定量供給を切り換える。そのとき上記目標値ra(n)を実線A2 に示すように、例えばランプ減り関数とか正弦関数の減少部分のような一定の規則によって設定し、上記貯槽1aからの排出量を上記の一定の規則で安定的に減らせるように上記演算制御器4aから信号をモータ制御器6aに送りモータ7aによって排出フィーダ8aを制御するようにする。更に制御の即応性を向上させるため目標値ra(n)変化による偏差efa(n)11aを演算制御器4aにフィードフォワードして直接制御対象に加える。この上記偏差は式2によって求めることができる。
efa(n)=ra(n+1)−ra(n)・・・・・式2
この目標値ra(n)変化による偏差についても、瞬間供給偏差eqa(n)と同様適当な比例(P)及び積分(I)の定数を乗算し、その乗算結果を加算して上記eqa(n)のフィードバックの結果と合わせて演算制御器4aよりモータ制御器6aに信号を供給し、目標値ra(n)が零になると排出フィーダ8aの排出動作を停止させ貯槽1aに原料を補充することになる。
【0011】
次に貯槽1bの定量供給となるが、前述のように貯槽1aの貯留量が予め設定された下限値Wa1となったことを計量器2aからの計量信号としてA/D変換器3aから演算制御器4bに入力されると、予め瞬間目標値rb設定器5bにより図2Bの点線B1 として示すように目標値rb(n)を瞬間基準値として定量供給を行うことになるが、前述のように排出フィーダ8aが排出動作を停止するまでは貯槽1aと貯槽1bとの双方が排出を行うことになる。従って定量供給量はこれら2つの貯槽からの排出量の和となる。この間A/D変換器3bからの計量信号により演算された時間当たりの排出量である瞬間供給値をqb(n)とし、瞬間供給偏差をeqb(n)とすると式3によって求めることができる。
eqb(n)=rb(n)−qa(n)−qb(n)・・・・・式3
そこで前述の貯槽1aから定量供給で述べたと同様、フィードバック制御理論を用いて演算制御器4bからモータ制御器6bへ出力する。即ち偏差eqb(n)に適当な比例(P)及び積分(I)の定数を乗算し、これらの乗算結果を加算した上、上記モータ制御器6bに供給することになる。この場合、瞬間供給量は貯槽1aと貯槽1bの両方からの排出量の和となるので、貯槽1bからの実際の排出量は図2Cの点線B1'となる。そこで貯槽1aからの排出量qa(n)の減少が貯槽1bの定量供給制御への外乱とみなされるが、貯槽1aからの排出量が制御されているので、貯槽1bからの排出は充分外乱を減少した定量供給制御となり安定している。また、その変化による偏差edb(n)は貯槽1aの目標値ra(n)の変化による偏差efa(n)と同じであり、これを式4に示す。
edb(n)=ra(n+1)−ra(n)・・・・・式4
そこで前述と同様、制御の即応性を向上させるためこの偏差edb(n)11bを演算制御器4bにフィードフォワードして直接制御対象に加える。
【0012】
貯槽1aの排出フィーダ8aの排出動作を停止させると、図2A及び2Cに示すように貯槽1aからの排出が停止された時刻となり、その時から定量供給は貯槽1bのみとなり、A/D変換器3bからの計量信号を受けた演算制御器4bにより制御される。そのときの瞬間供給偏差は式5によって求められる。
eqb(n)=rb−qb(n)・・・・・式5
次に前述の貯槽1aからの定量供給と同様、図2Bに示すように貯槽1bが予め設定された計量器2bにおける下限値Wb1即ち空に近くなったとき、上記貯槽1bから貯槽1aに定量供給を切り換える。そのとき、前述と同様貯槽1bから排出量を図2Bの点線B2 に示すように一定の規則で安定的に減らせるように上記演算制御器4bから信号をモータ制御器6bに送りモータ7bによって排出フィーダ8bを制御するようにする。上記の排出量を減らす割合は、貯槽1a又は1bから一定の規則で減っていた供給量が急に零とならないよう、排出フィーダ8a又は8bの排出動作停止時点では完全に排出せず若干残すようにしておく。この例では貯槽1bの定量供給制御に対する外乱とみなしていた貯槽1aからの排出量の減少変化による偏差は、前述のように設定された目標値ra(n)によって式4のように演算されるが、前回の貯槽1aから排出したときの排出量を記憶しておき、これを用いてもよい。このことによって貯槽1aからの排出量の制御誤差の影響がなくなる。
【0013】
次に前述の課題でも述べたように、所定時間中に供給される原料の重量も所定重量に近づくことが重要であり、そのために累積供給誤差を修正することが是非必要となる。前述のように貯槽1a、1bからの排出量は、常に計量・制御されているので任意の例えばNのサンプル間隔での累積供給量値WN を正確に計算することができる。即ち、貯槽1a又は1bから原料供給が単独で行われているときは、それぞれ対応する計量器2a又は2bから出力される計量信号を用いて累積供給量値WN を計算することができるし、貯槽を切り換えるときは、貯槽1aと1bの両方から原料が供給されるので、計量器2a、2bからの出力される計量信号の和を用いて累積供給量WN を計算することができる。そこで計算された上記累積供給量WN を予め設定された累積目標値WS と比較して供給量の累積偏差EWN が式6により求められる。
EWN =WS −WN ・・・・・式6
又、上記供給量の累積偏差により前述した瞬間供給基準値に基づいて設定された瞬間目標値ra(n)、rb(n)がそれぞれ累積偏差補正器10a、10bから瞬間目標値ra設定器5a及び瞬間目標値rb設定器5bに補正信号が出力され補正される。今補正係数をGとすると瞬間目標値ra(n)、rb(n)がそれぞれ式7及び式8により許容誤差の範囲で補正され、累積供給量を正確に維持することができる。
ra(n)=ra(n)−G×EWN ・・・・・式7
rb(n)=rb(n)−G×EWN ・・・・・式8
【0014】
累積目標値における所定時間間隔が図3に示すように1つの貯槽排出時間より長くかかる場合、例えば貯槽1aの排出開始時刻TS から2つ目の貯槽1bの排出終了時刻までかかるときは、それぞれの貯槽1a、1bの排出開始から排出終了までの原料の重量が計量器2a、2bからの計量信号により排出開始時点の計量値から排出終了時点の計量値を減算することにより求められ、この2つの貯槽からの排出量の和により累積供給量が高精度に算出される。上記の所定時間間隔は図に示すようにTS からTE までのT時間となるので、上記累積供給量の中には前回定量供給されていた貯槽(この場合は1b)から一定の規則で減っていた排出量(点線C’までの斜線部分)及び次回定量供給される貯槽(この場合は1a)から一定の規則で増えていた排出量(点線C”点からの斜線部分)が計量信号によってそれぞれ算出されて含まれている。従って殆ど静的計量値を用いて算出されるので正確である。但し、累積供給量を予め設定された累積目標値に近づける必要があるので、式6に示すように供給量の累積偏差を求め、式7及び式8により瞬間目標ra(n)及びrb(n)を1つの貯槽からの排出時間ごとに補正することになる。そこで定量供給の全過程における累積供給量は正確に算出されることになる。
【0015】
【発明の効果】
この発明になる複数の貯槽を切り換えて内容物を定量供給する装置においては、貯槽からの排出を切り換えるとき、先に排出していた貯槽が下限値になったとき、上記貯槽からの排出量を一定の規則で減じることによりその貯槽からの安定な排出が維持できるとともに、現在排出中の目標値が零になると排出動作を停止させているので、次に切り換わるべき貯槽に対する定量供給制御に外乱を与えることがない。従って正確な瞬間供給ができるという効果がある。又、瞬間供給偏差を排出機構にフィードバックすると共に、例えば2つの貯槽a、bを切り換えるとき貯槽aの減少する目標値の変化による偏差を直接貯槽aの制御器にフィードフォワードすることで制御の即応性が向上するという効果があり、同様に貯槽aからの排出量の減少変化分を貯槽bの定量供給制御の外乱とみなして直接貯槽bの制御器にフィードフォワードして効果を出し、このようにフィードバック制御とフィードフォワード制御を併用することで複数の貯槽を切り換えて定量供給するときの瞬間供給値が正確に得られるという大きな効果がある。更に貯槽a、bからの排出量が常に計量・制御されているので長時間の累積供給が正確に算出でき、予め設定された累積目標値とを比較して供給量の目標値を許容誤差範囲内に補正することができるので累積供給量を正確に維持できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例におけるブロック図である。
【図2】この発明の実施例における貯槽からの供給量と時間との関係を示す図で、貯槽1aの(A)、貯槽1bの(B)及び貯槽1aから貯槽1bに切り換えるときの(C)である。
【図3】この発明の実施例における累積目標値における所定時間間隔が1つの貯槽よりの排出時間より長いときの供給量と時間との関係を示す図である。
【図4】従来の実施例のブロック図である。
【図5】従来の図4の実施例における制御系統を示す図である。
【符号の説明】
1a、1b 貯槽
2a、2b 計量器
3a、3b A/D変換器
4a、4b 演算制御器
5a、5b 瞬間目標値設定器
6a、6b モータ制御器
7a、7b サーボモータ
8a、8b 排出フィーダ
9 下部装置
10a、10b 累積偏差補正器
11a、11b 目標値変化による偏差
12a、12b 排出量変化による偏差
Claims (3)
- それぞれ計量器を備えた複数の貯槽と、瞬間排出量を設定する瞬間目標値設定器と、上記計量器からA/D変換器を経由した計量信号と上記瞬間目標値設定器からの信号とを比較演算して制御信号を出力する演算制御器と、上記貯槽の内容物を下部装置に供給する排出フィーダと、この排出フィーダを駆動するサーボモータ及びモータ制御器と、上記計量器からの信号を受け上記瞬間目標値設定器に出力する累積偏差補正器とを備え、貯槽からの排出を切り換えて定量供給を行う装置において、計量信号に基づき演算された瞬間排出偏差値を上記演算制御器にてフィードバック制御するとともに、貯槽量の下限値から排出停止までの間における制御の目標値を一定の規則により減少させ、目標値が零になると排出動作を停止させることによって排出量を制御し、この規則による制御によって生じる目標値の変化に対する偏差をこの貯槽の演算制御器にフィードフォワードし、この貯槽からの排出量の変化による偏差を切り換えられる次の貯槽の制御器にフィードフォワードすることにより安定した瞬間排出量を維持し、更に複数の貯槽からの累積排出量を常に演算し、設定された累積目標値とを比較し、累積偏差補正器により瞬間排出量の目標値を許容誤差の範囲内で補正して累積排出量即ち累積供給量を正確に維持することを特徴とする定量供給装置。
- 片方の貯槽からの瞬間排出量を零にした状態で1つの貯槽からの瞬間排出量と上記下限値から切り換わる次の貯槽量からの瞬間排出量との和が所定の瞬間排出量になるように制御することを特徴とする請求項1に記載の定量供給装置。
- それぞれの貯槽からの内容物の排出開始から排出終了までの排出量を静的計量値から算出し、それらの排出量を定量供給の全過程にわたって加算することにより、累積供給量を正確に算出することを特徴とする請求項1に記載の定量供給装置。
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