JP3698839B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡の挿入部の先端部に配設される内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子技術の発達に伴い、内視鏡の分野においても電子化が進み、電荷結合素子(CCD)などの固体撮像素子(以下SIDと記載する)を撮像手段に用いた撮像装置を挿入部の先端部に配設した電子内視鏡が各種用いられている。
【0003】
この電子内視鏡の挿入部先端の先端硬質部に設けられた撮像装置は、先端側から順に複数のレンズ系からなる観察光学系、この観察光学系でとらえた光学像を電気信号に光電変換するSIDと、このSIDの出力を増幅等するための部品を実装した回路基板などで構成されている。前記回路基板には、ビデオプロセッサに接続されるケーブルが電気的に接続され、このケーブルを介してSIDで光電変換された電気信号がビデオプロセッサに供給されるようになっている。
【0004】
一般的に、前記SIDの受光面の周辺部に配設されている配線用のランドやワイヤーなどは、電気伝導性を良くするため、金,銀,銅などの金属部材が用いられている。これら金属部材は、表面が滑らかであるので光を強く反射する。このため、観察光学系に入射した入射光の一部がSIDの受光面以外の周辺部に配設されているこれら金属部材で乱反射を起こし、その反射光がSIDの受光面に入射して、フレアーやゴーストの原因になって観察画像の画質を損なうことがあった。
【0005】
上記問題を解決するため、特公平6−60972号公報には、SIDの受光面の前面に、前記SIDの受光面以外の部分に入射する光を遮断するために反射防止処理を施した遮光マスクを設け、SIDの受光面以外に入射した光が受光面に入射してフレアーやゴーストの要因となることを防止した撮像装置が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら近年、内視鏡の小型・小径化が進むと共に、SIDチップの実装方法も従来のワイヤボンディング方式に代わり、TAB,フリップチップボンディング方式等のフェースダウンボンディングが主流になってきた。このため、図14に示すようにワイヤボンディング方式による実装時のSIDチップ101の受光エリア101aとカバーガラス103との間隔が従来より狭まっている。また、同図のSIDチップ101の受光面101aからパッケージ端面部102までの距離a1 に比べて、図15に示すフェースダウンボンディング方式によるSIDチップ101ではこのSIDチップ101の外形寸法と、パッケージング後の寸法とが略々同寸法になることにより、SIDチップ101の受光面101aからパッケージ端面部102までの距離a2 が非常に短縮されている。
【0007】
この結果、図16(a)に示すように内視鏡105の先端面105aから突出している把持鉗子106などに照明窓105bから出射した照明光が反射して発生する今まで問題とならなかった高輝度な光が観察窓105cに入射したとき、同図(b)に示すように遮光マスク107で前記把持鉗子106で反射した高輝度な光線がカバーガラス108bの側面に反射してSIDチップ101の受光面101aに入射することを防止することができない。この結果、同図(c)に示すようにモニタ110に表示される内視鏡像111にフレアー112やゴーストなどが発生して、内視鏡像に悪影響を及ぼしていた。
【0008】
また、図17に示すようにSIDチップ101の受光面101aからボンディングパッド109aまでの距離b1 と受光面101aからボンディングパッド109bまでの距離b2 との間に例えば、b1 >b2 という関係があり、遮光マスク107の開口部107aの大きさと受光面101aの大きさとを同じに設定した場合、受光面101aからの距離が比較的離れている距離b1 側に配置されているボンディングパッド109aに観察光学系113に入射した破線に示すような入射光が到達しないのに対し、受光面101aに近接した距離b2 側に配置されているボンディングパッド109bには実線に示すような入射光が到達してしまう。
【0009】
即ち、SIDチップの受光面からボンディングパッドまでの距離が短縮されることによって、ボンディングパッド109bに入射光が当たり、このボンディングパッド109baや金属細線114の表面で乱反射が起こり、反射した光がSIDチップ101の受光面101aに入射して内視鏡像に発生するフレアー、ゴースト等の原因になっていた。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、固体撮像素子の受光面周辺に外光が入射することを防止した内視鏡装置を提供することを目的にしている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の内視鏡装置は、内視鏡先端部に撮像装置と処置具用チャンネルとを有する内視鏡装置において、前記撮像装置は、複数の光学レンズで構成された観察光学系と、この観察光学系の焦点位置に撮像面を配置した固体撮像素子と、この固体撮像素子の撮像面を被覆する光透過性の被覆部材と、前記固体撮像素子の撮像面より前記観察光学系側に配設された、開口部を有する遮光マスクと、を具備し、前記遮光マスクにおける開口部は、当該観察光学系の光軸に対して前記処置具用チャンネルが配設される方向に偏心して形成されることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、遮光マスクの開口部を観察光学系の光軸に対して所望の方向に偏心させて配設することによって、固体撮像素子の撮像面の周辺部への外光の入射を遮っている。この結果、良好な画質の内視鏡像が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図5は本発明の第1実施形態に係り、図1は内視鏡装置の概略構成を示す説明図、図2は撮像装置の構成を説明する正面図、図3は撮像装置の構成を説明する側面図、図4は遮光マスクと受光面との位置関係を示す説明図、図5は撮像装置の遮光マスクの作用を説明する図である。
【0014】
図1に示すように本発明の第1の実施形態の撮像装置を備える電子内視鏡1は、例えば体腔内等に挿入可能な細長の挿入部2を有しており、先端側から硬性の先端部3、複数の湾曲駒を連接して上下左右方向に湾曲可能な湾曲部4、可撓性を有する可撓管部5を連設して構成されている。
【0015】
前記挿入部2の手元側端部には把持部を兼ねた操作部6が設けられており、操作部6の側方より信号ケーブル、ライトガイドファイバ等を内挿したユニバーサルコード7が延出している。このユニバーサルコード7の端部にはコネクタ8が設けられており、このコネクタ8を介して外部装置であるカメラ・コントロール・ユニット(以下CCUと記載する)9と前記電子内視鏡1とが着脱自在に接続されるようになっている。
【0016】
前記CCU9には、図示はしないが、前記電子内視鏡1に照明光を供給する光源装置が内蔵されており、この光源装置から出力された照明光がコネクタ8,ユニバーサルコード7及び挿入部2内を挿通する図示しないライトガイドファイバ束によって先端部3まで伝送されて、被写体を照射するようになっている。
【0017】
また、前記CCU9は、信号ケーブル10を介してモニタ11に接続されており、前記先端部3内に設けられていて後述する撮像装置に設けた固体撮像素子(以下SIDと略記する)で光電変換された被写体の電気信号を信号処理して、モニタ11の画面上に内視鏡像として表示するようになっている。
【0018】
図2及び図3に示すように前記先端部3内に配設されている撮像装置20は、複数の光学レンズをレンズ枠21aに配設して構成した観察光学系となる対物レンズユニット21と、この対物レンズユニット21の焦点位置に受光面となる撮像面22aを配置したSID22と、このSID22の撮像面22aの前面に配置した光透過性の被覆部材であるカバーガラス23,24と、前記SID22に接続される回路配線基板25と、複数の信号線26aを内挿してこれら信号線26aが前記SID22、または、回路配線基板25にそれぞれ接続される信号伝送ケーブル26と、前記SID22の撮像面22aより前記対物レンズユニット21側の例えばカバーガラス23の前面に開口部27aが位置するように固定枠30にエポキシ樹脂等の接着剤で接着固定された金属板製で表面に反射防止処理を施した遮光マスク27とで主に構成されている。
【0019】
前記SID22とカバーガラス23,24とは透明な接着剤で組立体として一体に接着形成されており、この組立体を接着剤31を介して固定枠30に一体的に固着している。なお、SID22の反撮像面側からから突出しているリード22bは、組立体を固定枠30に固定した後、所定の長さに切断される。
【0020】
図4に示すように遮光マスク27の開口部27aは、被写体に向かって照射された照明光が内視鏡の先端面より突出している把持鉗子に反射した反射光がカバーガラスの側面で反射して撮像面に入射することを防止するため、図に示すように鉗子チャンネルが配置されている側とは反対側に位置するB部側だけ撮像面22aが狭くなるように、前記SID22の撮像面22aに対して位置ずれして形成されている。このため、前記組立体を固定枠30に一体的に組込んだとき、遮光マスク27の開口部27aは、前記対物レンズユニット21の光軸中心に対して偏心した位置関係で配置される。なお、前記B部側とは反対側(鉗子チャンネル側)の領域を通り抜けて撮像面22aに入射する有害な反射光は無い。
【0021】
前記回路配線基板25上には例えば、フェースダウンボンディングにより接続された信号処理IC(不図示)を絶縁性樹脂で封止した信号処理部28やコンデンサ等の周辺回路部品29が搭載されている。
【0022】
前記信号伝送ケーブル26より分岐される信号線26aは、それぞれ必要な長さにストリップされた後、回路配線基板25上に設けられている接続ランド25aやSID22から突出しているリード22bにそれぞれ接続されている。そして、信号線26aのシールド線を信号伝送ケーブル26のケーブル分岐部近傍でひとまとめに結束してシールド線結束部26bとしている。
【0023】
前記前記SID22,固定枠30及びカバーガラス23,24などを一体的に組み立てた組立体の側面部には、YAGレーザ光を遮光するため、アルミやステンレスなど遮光性の高いYAG光遮光テープ32が貼付されている。また、このYAG光遮光テープ32の外周側に保護チューブ33を被せる一方、前記YAG光遮光テープ32の内部に接着剤34を充填して硬化させて撮像部ユニット35を形成している。そして、この撮像部ユニット35と前記対物レンズユニット21とを接着剤36で一体的に固定して撮像装置20を構成している。
【0024】
上述のように構成した撮像装置20の作用を説明する。
図4に示したように遮光マスク27の開口部27aとSID22の撮像面22aとを位置ずれさせているので、被写体に向かって照射された照明光が、内視鏡の先端面から突出している把持鉗子で反射した図5の実線で示す反射光は、遮光マスク27によって遮られるので、カバーガラス23,24の側面に反射して撮像面22aに入射しない。
【0025】
このように、遮光マスクの開口部を、内視鏡に設けられている鉗子チャンネルが配置されている側とは反対側の撮像面が狭くなるように、SIDの受光面に対して位置ずれさせて形成することによって、対物レンズユニットの中心軸と遮光マスクの開口部とが偏心した位置関係になって、内視鏡の先端面から突出している鉗子などの処置具に反射した照明光がカバーガラスの側面で反射してSIDの撮像面に入射することを防止することができる。このことにより、処置具に反射した光によるフレアー,ゴーストの発生の無い見易い内視鏡像が得られる。
【0026】
また、フレア、ゴーストの発生する側の撮像面側に対する開口が狭くなるように遮光マスクの開口部の形状を形成するだけの簡単な構成であるため、フレアー・ゴーストを無くすために新たに、レンズ系の設計の見直しや電気的な処理の見直しを行う必要が無いので、設計工数を必要最低限にして、フレアー・ゴースト対策を安価に達成することができる。
【0027】
なお、遮光マスクを取り付けた固定枠に対して固体撮像素子を有する組立体をを取り付ける際、3辺の位置を確認をしながら位置合わせを行えるので、組立作業に支障をきたすことなく、また特別な治工具を用いることなく従来通りの作業が可能である。
【0028】
図6は本発明の第2実施形態に係る撮像装置のSID近傍の構成を示す説明図である。
図に示すようにボンディングパッド41a側から撮像面22aまでの距離A1 に比べて、ボンディングパッド41b側から撮像面22aまでの距離A2 が短いと、この撮像面22aの周辺部に配置されているボンディングパッド41bやこのボンディングパッド41bに接続されている金属細線42に入射光が到達して、このボンディングパッド41bや金属細線42で乱反射した光がSID22の撮像面22aに入射し易い。これを防止するため、本実施形態においては距離A2 側の遮光マスク27の開口部27aをSID22の撮像面22aよりも内側に位置するように偏心させて形成している。なお、符号43は封止樹脂であり、符号44はセラミックベースである。
【0029】
このように、ボンディングパッドから受光面までの距離が短い場合、受光面までの距離が短い側の遮光マスクの開口部を、SIDの撮像面よりも内側に位置するように形成して狭くすることにより、撮像面の周辺部に配置されているボンディングパッドや金属細線に入射する光を遮断することができる。このことによって、ボンディングパッドや金属細線に反射した光が受光面に入射して発生するフレアーやゴーストによる内視鏡像の不具合が解消される。
【0030】
なお、遮光マスク27に最大像高を確保するため、SIDの撮像面よりも内側に設けた遮光マスクの開口部の面取り部27bを、通常の面取り部27cより小さく形成している。このことにより、被写体像のけられを防止することができる。
【0031】
以下、上記実施形態と同部材には同符号を付して説明を省略する。
ところで、図2のC−C断面図である図7に示すように本実施形態においてはエポキシ、フェノール等の絶縁樹脂からなる保護コート51を、シールド線結束部26bとショートする危険性のある導体部52とを覆うように塗布している。
【0032】
これは、回路配線基板25に設けられている導体部52を保護するために一般的に塗布されているインキ、セラミック等からなる保護用の半田レジスト53が位置ずれしたり、導体部52に印刷ずれなどが発生することによって、導体部52が露出したり、半田レジスト53の適正な塗布厚が確保されない場合、回路配線基板25と信号伝送ケーブル26とを接続後、導体部52とシールド線結束部26bとの間でのショートを防止するためである。
【0033】
このように、シールド線結束部とショートする危険性のある回路配線基板上の導体部に保護コートを設けることによって、例えば内視鏡の湾曲部が湾曲した際などにシールド線結束部と回路配線基板とに発生する応力によって、導体部が露出することが抑えられて、導体部とシールド線結束部とがショートして発生する撮像装置の不具合を確実に防止することができる。
【0034】
ところで、図8及び図9に示すように本実施形態においては前記図3で示したYAG光遮光テープ32を、信号伝送ケーブル26の先端面26cまで延長させて配設している。但し、このとき前記YAG光遮光テープ32と他の金属部材とのショートを避けるため、SID22の部分から先端面26cまでの間の前記YAG光遮光テープ32の内層に絶縁テープ55を配置している。
【0035】
このように、YAG遮光テープを信号伝送ケーブルの先端面まで延長して設けることにより、対物レンズユニットの光学経路以外から入射するYAGレーザ光を遮光して良好な画像が得ることができる。
【0036】
なお、本実施形態ではYAG光遮光テープ32を先端面26cまで延長するとしているが、対物レンズユニット21の光学経路以外からのYAGレーザ光を遮光することが可能であれば、SID22の端部より先端面26c側でこの先端面26cとの間の任意の位置まで延長すれば良く、その際、前記絶縁テープ55をYAG光遮光テープ32よりも先端面26c側に延長して長く設けることは言うまでもない。
【0037】
ところで、図10に示すように本実施形態においては回路配線基板25を、電子内視鏡1に設けられている処置具挿通用チャンネルの開口部61に連通するチャンネルチューブや照明窓62に臨まれる照明用のライトガイドファイバ束などの内蔵物が配設されていない観察窓63の後方の空きスペース側に配置している。
【0038】
また、図11(b)に示すように回路配線基板25の幅寸法を固定枠30の外形寸法より大きく形成している。つまり、図11(a)で示すように固定枠30の外形寸法と略々同寸法に形成する代わりに前記図10で示した空きスペースに配置可能な範囲で同図(b)に示すように幅寸法を大きく形成している。このことにより、回路配線基板25の長手方向の寸法をB1 だけ短かくしている。
【0039】
このように、回路配線基板を内視鏡の空きスペース側に、この空きスペースに対して配置可能な範囲で外形寸法を大きく形成して配置することにより、図11(a)に示す回路配線基板上の楕円形に囲んだD部のような不要スペースを省くことができると共に、回路配線基板の長手方向の寸法を短かくして撮像装置の硬質長の短縮化を図ることができる。
【0040】
ところで、図12に示すように本実施形態においては対物レンズユニット21内に配置されている絞り部材65のダレ面66を被写体側に向けて配置するように規定している。
【0041】
このことにより、対物レンズユニット21に入射した光がダレ面に反射することによって干渉して発生していたフレアーを防止することができる。
なお、ダレ面66を容易に認識することが可能なように絞り部材65のダレ面66側に識別マークを付けるようにしてもよい。
【0042】
ところで、図13の実線で示すように従来のカバーガラス71は、略々真円形状をしていた。このため、撮像ユニットの組み立て作業の際、計測用顕微鏡などの機器を用いて、中心位置を確認しながらカバーガラス71の接着を行っていた。このため、作業に熟練を要し、作業者によって寸法精度にばらつきが生じていた。
【0043】
本実施形態においては、図13の二点鎖線で示すようにカバーガラス72を略8角形形状、即ち、カバーガラス72の周囲に直線部分を設けるようにした。
【0044】
このように、カバーガラスの周囲に直線部を設けるように形成したことによって、この直線部が基準面となるように治工具に対応させることによって、計測用顕微鏡などで中心位置を確認しながらの作業を省いて組立を容易に行えるので、作業時間の大幅な短縮及び精度の向上及び安定化を図ることができる。
【0045】
また、図に示すように真円形状のカバーガラス71に比べて、略8角形形状のカバーガラス72では接着面積が増大するので、接着強度が高まって、固定強度の信頼性を向上させることができる。
【0046】
なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0047】
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【0048】
(1)観察光学系と、
この観察光学系の焦点位置に撮像面を配置した固体撮像素子と、
この固体撮像素子の撮像面を被覆する光透過性の被覆部材と、
前記固体撮像素子に接続する回路配線基板と、
前記固体撮像素子、または、回路配線基板に接続される信号伝送ケーブルと、
前記固体撮像素子の撮像面より前記観察光学系側に配設され、前記観察光学系の光軸に対して所定の方向に偏心した開口部を有する遮光マスクと、
を具備した撮像装置。
【0049】
(2)処置具チャンネルを有する内視鏡の先端部に配設される撮像装置であって、
観察光学系と、
この観察光学系の焦点位置に撮像面を配置した固体撮像素子と、
この固体撮像素子の撮像面を被覆する光透過性の被覆部材と、
前記固体撮像素子に接続する回路配線基板と、
前記固体撮像素子、または、回路配線基板に接続される信号伝送ケーブルと、
前記固体撮像素子の撮像面より前記観察光学系側に配設され、前記観察光学系の光軸に対して、内視鏡の処置具チャンネル側に偏心した開口部を有する遮光マスクと、
を具備した撮像装置。
【0050】
このことにより、内視鏡に設けられている処置具挿通用チャンネルを考慮して遮光マスクの開口部が偏心して設けられているので、鉗子等に反射した高輝度の光が固体撮像素子の撮像面に入射することを遮れる。
【0051】
(3)処置具チャンネルを有する内視鏡の先端部に配設される撮像装置であって、
観察光学系と、
この観察光学系の焦点位置に撮像面を配置した固体撮像素子と、
この固体撮像素子の撮像面を被覆する光透過性の被覆部材と、
前記固体撮像素子に接続する回路配線基板と、
前記固体撮像素子、または、回路配線基板に接続される信号伝送ケーブルと、
前記観察光学系の基端側であって、且つ前記固体撮像素子の撮像面より先端部側に配置され、前記観察光学系の光軸に対して、内視鏡の処置具チャンネル側に偏心した開口部を有する遮光マスクと、
を具備した撮像装置。
【0052】
(4)処置具チャンネルを有する内視鏡の先端部に配設される撮像装置であって、
観察光学系と、
この観察光学系の焦点位置に撮像面を配置した固体撮像素子と、
この固体撮像素子の撮像面を被覆する光透過性の被覆部材と、
前記固体撮像素子に接続する回路配線基板と、
前記固体撮像素子、または、回路配線基板に接続される信号伝送ケーブルと、
前記固体撮像素子の撮像面より前記観察光学系側に配設され、前記観察光学系の光軸に対して偏心して、前記固体撮像素子の撮像面に近接しているボンディングパッド側の開口端部を前記撮像面の内側に位置するように形成した遮光マスクと、
を具備した撮像装置。
【0053】
このことにより、撮像面の外周部に配置されているボンディングパッドが撮像面に近接していても、遮光マスクの開口部端が撮像面の内側に位置するように観察光学系の光軸に対して偏心しているので、撮像面の周辺部に配置されているボンディングバッドなどに光が入射することを遮れる。
【0054】
(5)前記遮光マスクは、反射防止処理を施した金属板である付記1乃至付記4記載の撮像装置。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、固体撮像素子の受光面周辺に外光が入射することを防止した内視鏡装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の第1実施形態に係り、図1は
内視鏡装置の概略構成を示す説明図
【図2】撮像装置の構成を説明する正面図
【図3】撮像装置の構成を説明する側面図
【図4】遮光マスクと受光面との位置関係を示す説明図
【図5】撮像装置の遮光マスクの作用を説明する図
【図6】図6は本発明の第2実施形態に係る撮像装置のSID近傍の構成を示す説明図
【図7】回路配線基板上に設けられている導体部を覆う保護コートを説明する図
【図8】図8及び図9はYAG遮光テープの配置例を示す図であり、図8は
遮光テープを配置した撮像装置の構成を説明する側面図
【図9】遮光テープを配置した撮像装置の構成を説明する正面図
【図10】図10及び図11は回路配線基板の構成例を示す図であり、図10は
回路配線基板の配置位置を示す説明図
【図11】回路配線基板の大きさを比較する図
【図12】対物レンズユニット内に配置されている絞り部材の配置位置を説明する図
【図13】カバーガラスの形状の1例を示す説明図
【図14】図14ないし図17は従来例に係り、図14は
ワイヤボンディング方式によるSIDパッケージを示す説明図
【図15】フェースダウンボンディング方式によるSIDパッケージを示す説明図
【図16】内視鏡の使用状態と不具合例を示す説明図
【図17】SIDチップの受光面からボンディングパッドまでの距離と入射する光線との関係を示す説明図
【符号の説明】
20…撮像装置
21…対物レンズユニット
22…SID
23,24…カバーガラス
25…回路配線基板
26…信号伝送ケーブル
27…遮光マスク

Claims (1)

  1. 内視鏡先端部に撮像装置と処置具用チャンネルとを有する内視鏡装置において、
    前記撮像装置は、
    複数の光学レンズで構成された観察光学系と、
    この観察光学系の焦点位置に撮像面を配置した固体撮像素子と、
    この固体撮像素子の撮像面を被覆する光透過性の被覆部材と、
    前記固体撮像素子の撮像面より前記観察光学系側に配設された、開口部を有する遮光マスクと、
    を具備し
    前記遮光マスクにおける開口部は、当該観察光学系の光軸に対して前記処置具用チャンネルが配設される方向に偏心して形成されることを特徴とする内視鏡装置。
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