JP3698819B2 - 船推進装置 - Google Patents

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JP3698819B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
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    • B63H21/12Use of propulsion power plant or units on vessels the vessels being motor-driven
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船体に支持されるブラケットと、このブラケットの下端部に支持されて水中に位置する電動駆動ユニットとを備えた船推進装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記船推進装置には、従来、図7で示されるものがある。
【0003】
これを、図に基づき説明する。
【0004】
図中、符号81は船に設けられる船推進装置で、矢印Frは、この船の前方を示している。
【0005】
上記船推進装置81は、船の船体に支持されるブラケット82を備え、このブラケット82は上下方向に長く延びるパイプ材で成形され、このブラケット82はその上端部が上記船体に支持されている。また、同上船推進装置81は、上記ブラケット82の下端部に支持されて水中に位置する電動駆動ユニット83を備えている。
【0006】
上記電動駆動ユニット83は、上記ブラケット82の下端部に取り付けられたケーシング85と、このケーシング85から前方に突出するようこのケーシング85に着脱自在に取り付けられた電動機86と、上記ケーシング85に支承されて上記電動機86により駆動させられるプロペラ87とを備え、上記ケーシング85に上記電動機86を着脱させれば、上記ケーシング85の前端の開口が開閉されるようになっている。
【0007】
上記電動機86は、その外殻を構成する円筒状のモータケース89を有し、このモータケース89の軸心90は前後方向に延び、このモータケース89の後端が上記ケーシング85の前端に着脱自在に取り付けられている。また、上記電動機86は、上記モータケース89の内部に収容されて、上記ケーシング85とモータケース89に架設されるローター91を有し、このローター91は上記軸心90回りで同上ケーシング85とモータケース89に回転自在に支承されている。また、このローター91と共に上記軸心90回りに回転する整流子92が設けられている。一方、上記モータケース89に支持されて上記整流子92を摺接させるブラシ93が設けられている。
【0008】
上記電動機86を電子的に制御する制御装置95と、この制御装置95のバッテリーである電源96とが上記船体側に設けられている。また、上記制御装置95の制御に基づき、上記電動機86の回転数を電子的に制御するドライブ手段97が設けられ、これら電動機86、制御装置95、電源96、およびドライブ手段97は互いに電線98で接続されている。
【0009】
上記ドライブ手段97は、上記ケーシング85の内部に収容されている。上記ケーシング85から電動機86を取り外して、上記ケーシング85の前端の開口を開ければ、この開口を通し、このケーシング85の内部に対して、上記ドライブ手段97が挿抜自在とされている。
【0010】
そして、船体上の運転者が上記制御装置95を操作すれば、上記ドライブ手段97を介し所定の電力が上記電動機86に供給されてこの電動機86の回転数が制御される。すると、この電動機86に上記プロペラ87が連動して回転させられ、これにより、船が所望の速度で推進させられることとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術によれば、次の問題点がある。
【0012】
即ち、上記ドライブ手段97を新しいものに交換する場合など、このドライブ手段97の保守、点検作業をしようとして、これをケーシング85の内部から抜き出そうとするときには、これに先立って、まず、上記ケーシング85から電動機86を取り外し、これにより、上記ケーシング85の前端の開口を開ける必要がある。
【0013】
しかし、上記ケーシング85から電動機86を取り外す作業は、煩雑であることから、上記ドライブ手段97の保守、点検作業が煩雑なものとなっている。
【0014】
そこで、上記ケーシング85とは別に、上記ドライブ手段97を挿抜自在に収容させる電装品ケースを設けて、ケーシング85に対する電動機86の着脱状態にかかわらずに、上記ドライブ手段97の保守、点検作業ができるようにすることが考えられる。
【0015】
しかし、単に上記電装品ケースを設けると、船の推進時における電動駆動ユニット83の流体抵抗が増えて、円滑な推進が阻害されるおそれがある。
【0016】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、電動機の回転数を制御するドライブ手段の保守、点検作業が容易にできるようにすることを課題とする。
【0017】
また、上記のようにした場合でも、円滑な船の推進が確保されるようにすることを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するための本発明の船推進装置は、次の如くである。
【0019】
請求項1の発明は、船体2に支持されるブラケット6と、このブラケット6の下端部に支持されて水中7に位置する電動駆動ユニット8とを備え、上記電動駆動ユニット8が、上記ブラケット6に支持されるケーシング16と、このケーシング16の内部に挿抜自在 に挿入されると共に、このケーシング16に着脱自在に支持される電動機23と、同上ケーシング16に支持されて上記電動機23により駆動させられるプロペラ24と、上記電動機23の回転数を制御するドライブ手段53とを有した場合において、上記電動駆動ユニット8が、上記ケーシング16の外部に配置されて、このケーシング16に支持される電装品ケース57を有し、この電装品ケース57の内部に上記ドライブ手段53を挿抜自在に収容させ、上記電装品ケース57が、上記ケーシング16に支持される電装品ケース本体58と、この電装品ケース本体58に形成された開口58aを開閉自在に閉じる蓋体59とを備え、この蓋体59の内面に上記ドライブ手段53を着脱自在に支持させ、上記ブラケット6の内部から延びてきた電線54の端部を上記ドライブ手段53に接続し、上記開口58aを上記蓋体59によって開閉させるとき、この蓋体59と共に上記ドライブ手段53が一体的に移動して、このドライブ手段53が上記開口58aを通し上記電装品ケース57の内部から出し入れ自在とされ、この際、上記電線54が、その弛みにより上記ドライブ手段53の出し入れを許容するようにしたものである。
【0020】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記電装品ケース57を、上記ブラケット6の下端部の後方近傍で、上記ケーシング16の上方に位置させたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
【0023】
図1〜5は、第1の実施の形態を示している。
【0024】
図において、符号1は船で、矢印Frはこの船1の前方を示している。
【0025】
上記船1は、船体2と、この船体2を水面3上で前方、もしくは後方に推進させる船推進装置4とを備えている。この船推進装置4は、上記船体2の後端部に支持されるブラケット6と、このブラケット6の下端部に支持されて水中7に位置する電動駆動ユニット8と、同上ブラケット6の上端部に支持される操舵ハンドル9とで構成されている。
【0026】
特に、図2において、上記ブラケット6は、上記船体2の後端部に着脱自在に取り付けられたブラケット本体11と、このブラケット本体11に支承される支持パイプ12とを備えている。この支持パイプ12は上下方向に長く延び、上記支持パイプ12はその軸心回りに回転自在となるよう、その長手方向の中途部が上記ブラケット本体11に支承されている。そして、上記支持パイプ12の下端部に上記電動駆動ユニット8が支持され、同上支持パイプ12の上端部に上記操舵ハンドル9が支持されている。
【0027】
上記操舵ハンドル9は、上記支持パイプ12の上端部に固着された箱状のハンドル本体13と、このハンドル本体13から前方に向って突設されたハンドルグリップ14とを有し、このハンドルグリップ14は前後方向に延びる軸心回りに回動自在となるよう上記ハンドル本体13に支承されている。
【0028】
図1〜5において、上記電動駆動ユニット8は、その外殻を構成するケーシング16を備えている。このケーシング16は水中7に位置するために、アルミ合金など防錆金属材で成形されている。上記ケーシング16は上記ブラケット6の支持パイプ12の下端部に取り付けられる円筒状のケーシング本体17を有し、このケーシング本体17の軸心18は前後方向に延びている。上記ケーシング本体17はその前端に上記ケーシング本体17の内外を連通させる開口19を有し、この開口19は上記軸心18上に位置して正面視でほぼ円形をなしている。また、上記開口19を開閉自在に閉じる半球状の蓋体20が設けられ、この蓋体20は左右一対の第1締結具21によって、上記ケーシング本体17の前端に着脱自在に締結されている。一方、上記ケーシング本体17の後部には、その内部を前後に仕切る仕切板22が同上ケーシング本体17の内周面に一体成形されている。
【0029】
前記電動駆動ユニット8は、上記ケーシング16の内部に収容されてこのケーシング16に着脱自在に取り付けられる電動機23と、上記ケーシング16の後部に支承されて上記電動機23により駆動させられるプロペラ24と、上記ケーシング16に支持されると共に上記電動機23とプロペラ24との間に介設されて上記電動機23の動力をプロペラ24に伝達する遊星歯車式の減速機25とを備えている。
【0030】
上記電動機23は、汎用のものであって、その外殻を構成する金属製のモータケース27を有している。このモータケース27は上記軸心18上に位置して円筒状をなすモータケース本体28と、このモータケース本体28の前端開口を閉じる前閉板29と、同上モータケース本体28の後端開口を閉じる後閉板30とで構成されている。
【0031】
上記モータケース本体28は鉄系で強磁性体とされ、このモータケース本体28の内面には周方向等間隔に磁石31aが取り付けられ、これらモータケース本体28と磁石31aとがステータ31を構成している。
【0032】
上記モータケース27の内部にローター32が収容されている。このローター32は、上記軸心18回りに回転自在となるよう上記モータケース27の前閉板29と後閉板30とに架設されて支承されている。このローター32は上記軸心18上で上記モータケース27に支承される出力軸33と、この出力軸33に外嵌状に取り付けられるアーマチュア34とで構成されている。また、上記ローター32と共に上記軸心18回りに回転する整流子35が設けられ、この整流子35は上記出力軸33の後端部に支持されて、上記アーマチュア34と軸方向で並設されている。一方、上記モータケース27に支持されて上記整流子35を摺動自在に接触(摺接)させるブラシ36が設けられている。
【0033】
上記電動機23は、開かれた前記開口19を通して上記ケーシング16の内部に挿抜自在に挿入されており、上記電動機23は第2締結具38によって、上記ケーシング16に着脱自在に締結されている。この場合、電動機23の整流子35とブラシ36はモータケース27の内部の後端部に位置させられており、また、上記モータケース27の後端である後閉板30は前記ケーシング16の仕切板22に面接触状に接合させられている。つまり、上記ブラシ36近傍のモータケース27の後端側の部分が上記ケーシング16に接合させられている。
【0034】
上記第2締結具38は、上記モータケース27の前端に設けられた支持片39と、この支持片39を貫通して上記ケーシング16の仕切板22にねじ付けられたボルト40とにより構成されている。上記電動機23は上記軸心18上で、この軸心18に沿って延び、かつ、上記ボルト40は、上記軸心18とほぼ平行に延び、これら電動機23とボルト40は共に、上記開口19の正面視(船推進装置4の正面視であって、この船推進装置4を前方からみた状態)で、上記開口19の内部に位置させられている。
【0035】
このため、上記ケーシング16への電動機23の挿抜作業は上記開口19を通して容易にできると共に、上記ケーシング16への電動機23の取り付けは、開かれた開口19を通して、上記第2締結具38のボルト40への操作をすることにより、容易にできる。
【0036】
よって、上記電動駆動ユニット8の組み立てや、図5で示すような分解作業が容易にできると共に、上記ケーシング16の内部の電動機23を新しいものに交換するなどの保守、点検作業が容易にできることとなる。
【0037】
上記ケーシング16に対し、プロペラ24は第3締結具43により着脱自在に締結され、同上ケーシング16に対し、減速機25は第4締結具44により着脱自在に締結されている。
【0038】
上記電動機23を電子的に制御する制御装置47が船体2側である前記操舵ハンドル9のハンドル本体13の内部に設けられている。上記制御装置47は、コントロールユニット48と、上記ハンドルグリップ14の回動角を検出するグリップ角センサ49と、同上ハンドルグリップ14に連動して、上記電動機23を正転もしくは逆転させる正逆転切換装置50とを備え、これら48,49,50は互いに電気的に接続されている。
【0039】
また、上記制御装置47のコントロールユニット48に電力を供給するバッテリーである電源52が船体2側に設けられている。また、上記制御装置47の制御に基づき、上記電動機23の回転数を電子的に制御するドライブ手段53が設けられ、これら電動機23、制御装置47、電源52、およびドライブ手段53は互いに電線54で接続されている。その他、55はモータ電流検出器である。
【0040】
上記ケーシング16のケーシング本体17の上部壁には、上記支持パイプ12とケーシング16の各内部を互いに連通させる連通孔56が形成されている。これにより、上記ブラケット6のブラケット本体11、同上ブラケット6の支持パイプ12、上記操舵ハンドル9のハンドル本体13、および同上操舵ハンドル9のケーシング16の各内部は互いに連通させられており、上記電動機23と制御装置47とを互いに接続させる上記電線54は上記ブラケット6の支持パイプ12の内部と、上記連通孔56とを貫通させられている。
【0041】
前記電動駆動ユニット8は、上記ブラケット6の支持パイプ12の下端部に支持される電装品ケース57を有し、この電装品ケース57の内部に上記ドライブ手段53が挿抜自在に収容されている。上記電装品ケース57は、上記ケーシング16のケーシング本体17の上部壁に一体成形される電装品ケース本体58と、この電装品ケース本体58の内部を後方に向って開放させる開口58aと、この開口58aを開閉自在に閉じる蓋体59と、この蓋体59を上記電装品ケース本体58に着脱自在に締結させる第5締結具60とで構成されている。
【0042】
上記電装品ケース57の内部に上記ドライブ手段53が収容され、このドライブ手段53は上記蓋体59の内面に第6締結具61によって着脱自在に締結されている。上記電装品ケース本体58には、上記支持パイプ12と電装品ケース57の各内部を互いに連通させる連通孔62が形成されている。そして、上記したようにブラケット6の支持パイプ12を貫通して制御装置47から延びてきた上記電線54のドライブ手段53側の端部は、上記連通孔62を通って、上記電装品ケース57の内部に達し、ここで、上記ドライブ手段53に着脱自在に接続されている。
【0043】
図5で示すように、上記第5締結具60を緩めれば、上記ドライブ手段53は蓋体59と第6締結具61と共に一体的に上記電装品ケース57の内部から出し入れ自在とされる。この際、上記電線54には多少の弛みがあり、この弛みによって、上記ドライブ手段53の出し入れが許容される。
【0044】
上記電線54の長手方向の中途部が切断され、その切断端同士を結合、分離自在に結合させるカプラー64が設けられている。このカプラー64は上記ケーシング16の内部の前部で、上記ケーシング16の蓋体20と、電動機23の前端との間に配置され、かつ、上記開口19の正面視で、この開口19の内部に位置させられている。
【0045】
また、上記ブラケット6の支持パイプ12の真下に、上記電動機23が位置させられている。また、上記電装品ケース57と、これに収容されるドライブ手段53は、上記ブラケット6の支持パイプ12の下端部の後方近傍で、上記ケーシング16および電動機23のそれぞれの上方近傍に位置させられている。
【0046】
そして、船1を推進させようとして、運転者が前記操舵ハンドル9のハンドルグリップ14を回動操作すると、その回動角を検出したグリップ角センサ49の検出信号と、その回動方向を検出した正逆転切換装置50の検出信号とが上記コントロールユニット48に入力され、これに基づきコントロールユニット48に制御されたドライブ手段53により、所定の電力が上記電動機23に供給される。この際、上記ブラシ36から、これに摺接する整流子35を通してアーマチュア34に電流が流れ、ローター32が軸心18回りに回転させられる。このようにして、上記電動機23の回転数と、正、逆の回転方向とが制御される。
【0047】
上記電動機23に上記プロペラ24が連動して回転させられ、これにより、船1が所望の速度で、かつ、前方、もしくは後方に向って水面3上を推進させられる。
【0048】
上記構成によれば、電動機23はケーシング16の内部に収容されて、外部から全体的に覆われているため、電動機23は単にプロペラ24の駆動用であれば足り、つまり、そのモータケース27等を特殊な構成にする必要がないことから、この電動機23は前記したように汎用のものが用いられている。
【0049】
また、同上電動機23はケーシング16に覆われて、水中7に露出しないことから、船1の推進中に上記電動機23が水底に直接的に衝突するということは上記ケーシング16によって防止される。このため、上記電動機23のモータケース27の板厚を上記衝突時の衝撃力に対抗するよう厚くさせるという必要はなく、もって、電動機23は汎用のものが用いられている。
【0050】
また、同上電動機23はケーシング16に覆われて、水中7に露出しないことから、上記電動機23のモータケース27が水にさらされて発錆するということが防止される。よって、この電動機23のモータケース27は防錆のために特殊な材質や構造にする必要がなく、もって、電動機23は汎用のものが用いられている。
【0051】
また、前記したように、特に図5において、上記第1締結具21を緩めて蓋体20を取り外すという操作により、開口19を開けさえすれば、この開口19を通して上記電動機23はケーシング16から取り出すことができる。
【0052】
よって、上記電動機23はケーシング16の内部に収容されるが、上記電動機23を新しいものに容易に取り換えることができるなど、この電動機23に対する保守、点検作業が容易にできるようになっている。
【0053】
また、特に図5で示すように、ケーシング16の内部に収容された電動機23に対し、保守、点検作業をしようとするとき、まず、上記蓋体20への操作により、開口19を開ける。すると、前記したように、開口19の内部にカプラー64が位置しているため、このカプラー64は上記開口19を通して容易に分離させることができる。
【0054】
そして、上記カプラー64を分離させれば、上記電動機23は、この電動機23と制御装置47とを接続させている電線54に邪魔されずに、上記開口19を通してケーシング16の外部に容易に取り出すことができる。
【0055】
よって、上記電線54の存在にかかわらず、上記電動機23に対する保守、点検作業が容易にできることとなる。
【0056】
また、上記電動機23の駆動時には、整流子35とブラシ36とが摺接した状態で、これら両者35,36間に電流が流れるため、これら整流子35とブラシ36は発熱し易く、これにより、電動機23が高温になり易くなっている。
【0057】
そこで、前記したように、ブラシ36近傍のモータケース27の部分が上記ケーシング16に接合させられている。このため、上記整流子35とブラシ36との間で生じる熱は、上記ブラシ36近傍のモータケース27の部分からケーシング16に円滑に伝達され、更に、このケーシング16から水中7に効果的に放熱される。
【0058】
よって、電動機23はケーシング16の内部に収容されてはいるが、上記電動機23が高温になることは防止される。
【0059】
また、上記ブラケット6の真下に、上記電動機23がケーシング16と共に位置させられ、かつ、上記ブラケット6の下端部の後方近傍に上記電装品ケース57が位置させられている。
【0060】
このため、ケーシング16、電動機23、および電装品ケース57と、ブラケット6とは前後方向でほぼ同じところに位置することとなって、上記ケーシング16、電動機23、および電装品ケース57が、上記ブラケット6から前方や後方に大きき突出するということが防止される。
【0061】
よって、例えば、漁師が、船体2上から、竿により水底のウニやアワビを採るという「磯見漁」時に、上記電動機23等が上記竿の操作の邪魔になるということが防止されて、上記「磯見漁」が円滑になされることとなる。
【0062】
また、上記したように、ブラケット6の真下に電動機23が位置するため、前記したように、ブラケット6の内部を貫通して、上記制御装置47から電動機23に向う電線54は、短くて足りると共に、その配線がし易くなる。
【0063】
また、前記したように、電動駆動ユニット8は、上記ケーシング16に支持される電装品ケース57を有し、この電装品ケース57の内部に上記ドライブ手段53が挿抜自在に収容されている。
【0064】
このため、上記ドライブ手段53の保守、点検作業をしようとして、上記ドライブ手段53を取り外そうとするとき、これに先立って、上記電動機23を取り外すという従来の作業は不要となる。
【0065】
よって、ケーシング16に対する電動機23の着脱状態にかかわらずに、ドライブ手段53の着脱ができることから、このドライブ手段53に対する保守、点検作業は容易にできることとなる。
【0066】
また、上記電装品ケース57は、上記ブラケット6の下端部の後方近傍に位置させられている。
【0067】
このため、上記電装品ケース57を設けた場合でも、この電装品ケース57は上記ブラケット6の下端部の後面側に隠れることとなり、船1の推進時に上記電装品ケース57が流体抵抗を増大させるということが防止される。
【0068】
よって、前記したように、ドライブ手段53の保守、点検作業が容易にできるようにした場合でも、円滑な船1の推進が確保される。
【0069】
更に、上記電装品ケース57はケーシング16の上方に位置しているため、船1の推進中に、上記電装品ケース57が水底に衝突することは、上記ケーシング16によって防止される。
【0070】
よって、上記電装品ケース57の内部に収容されて耐衝撃力の小さいドライブ手段53は、上記衝撃力から確実に保護される。
【0071】
(第2の実施の形態)
【0072】
図6は、第2の実施の形態を示している。
【0073】
これによれば、電動機23の整流子35は出力軸33の前端部に支持されており、このため、上記整流子35とブラシ36はモータケース27の内部の前端部に位置させられている。一方、支持片39は上記ブラシ36の近傍で、上記モータケース27の外面に一体的に突設され、上記支持片39が上記ケーシング16のケーシング本体17の前端部に面接触状に接合させられている。つまり、上記ブラシ36近傍のモータケース27の前部分が、上記ケーシング16に接合させられている。
【0074】
他の構成や作用は、前記第1の実施の形態と、同様であるため、図面に共通の符号を付してその説明を省略する。
【0075】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0076】
請求項1の発明は、船体に支持されるブラケットと、このブラケットの下端部に支持されて水中に位置する電動駆動ユニットとを備え、上記電動駆動ユニットが、上記ブラケットに支持されるケーシングと、このケーシングの内部に挿抜自在に挿入されると共に、このケーシングに着脱自在に支持される電動機と、同上ケーシングに支持されて上記電動機により駆動させられるプロペラと、上記電動機の回転数を制御するドライブ手段とを有した船推進装置において、上記電動駆動ユニットが、上記ケーシングの外部に配置されて、このケーシングに支持される電装品ケースを有し、この電装品ケースの内部に上記ドライブ手段を挿抜自在に収容させ、上記電装品ケースが、上記ケーシングに支持される電装品ケース本体と、この電装品ケース本体に形成された開口を開閉自在に閉じる蓋体とを備え、この蓋体の内面に上記ドライブ手段を着脱自在に支持させ、上記ブラケットの内部から延びてきた電線の端部を上記ドライブ手段に接続し、上記開口を上記蓋体によって開閉させるとき、この蓋体と共に上記ドライブ手段が一体的に移動して、このドライブ手段が上記開口を通し上記電装品ケースの内部から出し入れ自在とされ、この際、上記電線が、その弛みにより上記ドライブ手段の出し入れを許容するようにしてある。
【0077】
このため、上記ドライブ手段の保守、点検作業をしようとして、上記ドライブ手段を取り外そうとするとき、これに先立って、上記電動機を取り外すという従来の作業は不要となる。
【0078】
よって、ケーシングに対する電動機の着脱状態にかかわらずに、ドライブ手段の着脱ができることから、このドライブ手段に対する保守、点検作業は容易にできることとなる。
【0079】
請求項2の発明は、上記電装品ケースを、上記ブラケットの下端部の後方近傍で、上記ケーシングの上方に位置させてある。
【0080】
このため、請求項1の発明で説明した電装品ケースを設けた場合でも、この電装品ケースは上記ブラケットの下端部の後面側に隠れることとなり、船の推進時に上記電装品ケースが流体抵抗を増大させるということが防止される。
【0081】
よって、前記したように、ドライブ手段の保守、点検作業が容易にできるようにした場合でも、円滑な船の推進が確保される。
【0082】
また、上記したように、電装品ケースはケーシングの上方に位置しているため、船の推進中に、上記電装品ケースが水底に衝突することは、上記ケーシングによって防止される。
【0083】
よって、上記電装品ケースの内部に収容されて耐衝撃力の小さいドライブ手段は、上記衝撃力から確実に保護される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態で、図2の部分拡大断面図である。
【図2】 第1の実施の形態で、船推進装置の全体線図である。
【図3】 第1の実施の形態で、船推進装置の背面部分破断図である。
【図4】 第1の実施の形態で、船推進装置の平面部分破断図である。
【図5】 第1の実施の形態で、図1で示したものの展開図である。
【図6】 第2の実施の形態で、図1に相当する図である。
【図7】 従来の技術で、図1に相当する図である。
【符号の説明】
1 船
2 船体
3 水面
4 船推進装置
6 ブラケット
7 水中
8 電動駆動ユニット
9 操舵ハンドル
12 支持パイプ
16 ケーシング
23 電動機
24 プロペラ
53 ドライブ手段
57 電装品ケース
58 電装品ケース本体
58a 開口
59 蓋体
60 第5締結具
61 第6締結具

Claims (2)

  1. 船体に支持されるブラケットと、このブラケットの下端部に支持されて水中に位置する電動駆動ユニットとを備え、上記電動駆動ユニットが、上記ブラケットに支持されるケーシングと、このケーシングの内部に挿抜自在に挿入されると共に、このケーシングに着脱自在に支持される電動機と、同上ケーシングに支持されて上記電動機により駆動させられるプロペラと、上記電動機の回転数を制御するドライブ手段とを有した船推進装置において、
    上記電動駆動ユニットが、上記ケーシングの外部に配置されて、このケーシングに支持される電装品ケースを有し、この電装品ケースの内部に上記ドライブ手段を挿抜自在に収容させ、上記電装品ケースが、上記ケーシングに支持される電装品ケース本体と、この電装品ケース本体に形成された開口を開閉自在に閉じる蓋体とを備え、この蓋体の内面に上記ドライブ手段を着脱自在に支持させ、上記ブラケットの内部から延びてきた電線の端部を上記ドライブ手段に接続し、上記開口を上記蓋体によって開閉させるとき、この蓋体と共に上記ドライブ手段が一体的に移動して、このドライブ手段が上記開口を通し上記電装品ケースの内部から出し入れ自在とされ、この際、上記電線が、その弛みにより上記ドライブ手段の出し入れを許容するようにした船推進装置。
  2. 上記電装品ケースを、上記ブラケットの下端部の後方近傍で、上記ケーシングの上方に位置させた請求項1に記載の船推進装置。
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