JP3697712B2 - 光ディスク再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVD(デジタルビデオディスク)等の光ディスクに記録されている情報を再生する光ディスク再生装置に係り、特に光ディスクに記録されている情報の早送り再生、早戻し再生に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術は、例えば、実開平4−93941号公報に記載されているように、送り方向及び戻し方向の2つのサーチボタンを有する光ディスク再生装置において、一方のサーチボタンが操作されている間、対応するサーチ動作を実行するとともに、その後の他のサーチボタンの操作に応じてサーチ動作におけるサーチ速度を変更することができるようにしたものがあった。
【0003】
また、例えば、特開平7−312737号公報に記載されているように、光ディスク再生装置に装着された光ディスクのサーチタイムを設定し、設定されたサーチタイムにおけるフレーム番号を設定して、設定されたサーチタイム又はサーチタイムにおけるフレーム番号の画像をサーチすることができるようにしたものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術の前者では、送り方向或いは戻し方向の2つのサーチボタンの一方のサーチボタンが操作されている間、対応するサーチ動作を実行するとともに、その後の他のサーチボタンの操作に応じてサーチ動作におけるサーチ速度を高速或いは低速に変更することができたが、ユーザが所望する再生速度に変更することができないという不都合があった。
【0005】
また、上記従来の技術の後者では、時、分、秒のサーチタイムを設定し、設定されたサーチタイムにおけるフレーム番号を設定して、設定されたサーチタイム又はサーチタイムにおけるフレーム番号の画像をサーチすることができたが、サーチタイム或いはフレーム番号がわからない画像を容易にサーチすることができないという不都合があった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、光ディスクに記録されている情報を再生する再生速度をユーザが所望する再生速度に容易に変更することができるようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明においては、光ディスクに記録されている情報を再生する光ディスク再生装置において、光ディスクの再生を2倍速早送り再生に変更する早送り再生手段と、光ディスクの再生速度を指定する再生速度指定手段とを備え、光ディスクの通常再生時、前記早送り再生手段が操作されたとき、光ディスクの再生を2倍速早送り再生に変更し、光ディスクの早送り再生時、前記再生速度指定手段が操作されたとき、光ディスクの早送り再生の再生速度を前記再生速度指定手段によって指定された数値の再生速度に変更するようにし、光ディスクの早送り再生時、前記早送り再生手段が操作されたとき、光ディスクの早送り再生を通常再生に戻すようにする。
【0008】
また、光ディスクの再生を通常再生から2倍速早戻し再生に変更する早戻し再生手段を備え、光ディスクの通常再生時、前記早戻し再生手段が操作されたとき、光ディスクの再生を2倍速早戻し再生に変更し、光ディスクの早戻し再生時、前記再生速度指定手段が操作されたとき、光ディスクの早戻し再生の再生速度を前記再生速度指定手段によって指定された数値の再生速度に変更するようにし、光ディスクの早戻し再生時、前記早戻し再生手段が操作されたとき、光ディスクの早戻し再生を通常再生に戻すようにする。
【0009】
これらの手段により、光ディスクに記録されている情報を再生する再生速度をユーザが所望する再生速度に容易に変更することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図であり、図2は本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置のリモコン装置を示す説明図であり、図3は本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。
【0011】
まず、図1は本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図を基に説明する。
【0012】
DVD等の光ディスク1に記録されている情報の映像音声信号は、光ピックアップ2によって、光学的に読み取られる。光ディスク1は、スピンドルモータ3によって回転駆動され、サーボ回路6のスピンドルサーボによってCLV(Constant Linear Velocity)回転制御される。また、光ピックアップ2は、サーボ回路6のフォーカスサーボ、ピックアップサーボによって、フォーカス制御、トラッキング制御され、光ディスク1に記録されている情報の映像音声信号を読み取るようになっている。
【0013】
光ピックアップ2によって読み取られた、光ディスク1に記録されている映像音声信号は、同期検出/AD(アナログ−デジタル)変換回路4に送られ増幅された後、基準クロックに基づいて同期検出されて、アナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された映像音声信号は、復調/誤り訂正回路5に送られ復調された後、光ディスク1から読み取られたデータの誤りが訂正される。
【0014】
復調/誤り訂正回路5によって誤り訂正された映像音声信号は、映像信号と音声信号とに分離されて、映像信号は映像信号処理回路7に送られ、音声信号は音声信号処理回路8に送られる。
【0015】
映像信号処理回路7に送られた映像信号は、映像信号処理回路7によって画像の再生と再編成とが行われ、光ディスク1から読み取られた映像信号が元の映像信号に復号され、所定の信号方式に従った映像信号、例えばNTSC(national television system committee)方式の映像信号に符号化されて、デジタル信号からアナログ信号に変換され、映像信号として出力される。
【0016】
音声信号処理回路8に送られた音声信号は、音声信号処理回路8で復号された後、デジタル信号からアナログ信号に変換されて出力される。
【0017】
復調/誤り訂正回路5で誤り訂正された映像音声信号の内、システムを制御するための各種制御信号と、映像信号処理回路7と音声信号処理回路8とによって再生された制御信号とが、システム全体を制御するマイクロコンピュータ(マイコン)9に送られる。そして、マイコン9は、リモコン受信部10によって受信したリモコン装置11のキー操作によるリモコン信号を受信して、サーボ回路6、映像信号処理回路7、音声信号処理回路8に制御信号を送出し、光ディスク再生装置のシステム全体を制御して、光ディスク1に記録されている映像音声信号を再生するようになっている。
【0018】
次に、図2は本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置のリモコン装置を示す説明図を基に説明する。
【0019】
リモコン装置11には、光ディスク再生装置を動作させるための各種キーが設けられていて、ユーザがそれらのキーを操作することによって、光ディスク再生装置を所望動作させることができるようになっている。
【0020】
再生キー11aは、光ディスク再生装置に光ディスクの再生を指令するリモコン信号を送信するキーであり、再生キー11aが押されると、光ディスクの通常再生が開始される。
【0021】
早送りキー11bは、光ディスク再生装置に光ディスクの2倍速早送り再生を指令するリモコン信号を送信するキーである。光ディスクの通常再生時、早送りキー11bが押されると、光ディスクの再生が2倍速早送り再生に変更され、早送り再生時、早送りキー11bが押されると、光ディスクの早送り再生が通常再生に戻される。
【0022】
早戻しキー11cは、光ディスク再生装置に光ディスクの2倍速早戻し再生を指令するリモコン信号を送信するキーである。光ディスクの通常再生時、早戻しキー11cが押されると、光ディスクの再生が2倍速早戻し再生に変更され、早戻し再生時、早戻しキー11cが押されると、光ディスクの早戻し再生が送り方向の通常再生に戻される。
【0023】
数字キー11dは、光ディスクの早送り再生或いは早戻し再生の再生速度を指定するリモコン信号、光ディスクのタイトル番号、チャプタ番号のジャンプ先を指定するリモコン信号を送信する数字キーである。光ディスクの早送り再生時或いは早戻し再生時、数字キー11dが押されると、光ディスクが早送り再生或いは早戻し再生の再生速度が数字キー11dよって指定された数値の再生速度に変更される。例えば、数字キー11dの「5」のキーが押されたとき、早送り再生或いは早戻し再生の再生速度が5倍速に変更され、数字キー11dの「8」のキーが押されたとき、早送り再生或いは早戻し再生の再生速度が8倍速に変更されるようになっている。また、光ディスクの通常再生時、数字キー11dが押されると、数字キー11dによって指定された光ディスクのタイトル番号、チャプタ番号へジャンプして光ディスクが通常再生される。
【0024】
なお、リモコン装置11に設けられた各種キーは、光ディスク再生装置の操作パネルに設けるようにしてもよい。
【0025】
次に、図3は本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置の動作を示すフローチャートを基に説明する。
【0026】
光ディスクの再生中にリモコン装置のいずれかのキーが押されると、ステップS1からステップS2に進み、押されたキーが早送りキーであるか否かが判断され、押されたキーが早送りキーである場合、ステップS3に進み、押されたキーが早送りキーでない場合、ステップS5に進む。
【0027】
ステップS3で、光ディスクの早送り再生中であるか否かが判断され、光ディスクの早送り再生中でない場合、ステップS4に進み、光ディスクの早送り再生中である場合、ステップS8に進む。
【0028】
ステップS4で、光ディスクの再生を2倍速早送り再生に変更し、ステップS13に進んでリモコン装置のキー操作に対する処理を終了する。
【0029】
ステップS5で、押されたキーが早戻しキーであるか否かが判断され、押されたキーが早戻しキーである場合、ステップS6に進み、押されたキーが早戻しキーでない場合、ステップS9に進む。
【0030】
ステップS6で、光ディスクの早戻し再生中であるか否かが判断され、光ディスクの早戻し再生中でない場合、ステップS7に進み、光ディスクの早戻し再生中である場合、ステップS8に進む。
【0031】
ステップS7で、光ディスクの再生を2倍速早戻し再生に変更し、ステップS13に進んでリモコン装置のキー操作に対する処理を終了する。
【0032】
ステップS8で、光ディスクの早送り再生或いは早戻し再生を送り方向の通常再生に戻し、ステップS13に進んでリモコン装置のキー操作に対する処理を終了する。
【0033】
ステップS9で、押されたキーが数字キーであるか否かが判断され、押されたキーか数字キーである場合、ステップS10に進み、押されたキーが数字キーでない場合、ステップS13に進んでリモコン装置のキー操作に対する処理を終了する。
【0034】
ステップS10で、光ディスクの通常再生中であるか否かが判断され、光ディスクの通常再生中でない場合、ステップS11に進み、光ディスクの通常再生中である場合、ステップS12に進む。
【0035】
ステップS11で、光ディスクの早送り再生或いは早戻し再生の再生速度を押されたリモコン装置の数値キーによって指定された再生速度に変更し、ステップS13に進んでリモコン装置のキー操作に対する処理を終了する。
【0036】
ステップS12で、押されたリモコン装置の数値キーによって指定された光ディスクのタイトル、チャプタへジャンプして通常再生し、ステップS13に進んでリモコン装置のキー操作に対する処理を終了する。
【0037】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明による光ディスク再生装置によれば、光ディスクの通常再生時、早送りキーを操作することによって、光ディスクの再生を2倍速早送り再生に変更し、光ディスクの早送り再生時、数字キーを操作することによって、光ディスクの早送り再生の再生速度を数字キーによって指定された数値の再生速度に変更することができる。また、光ディスクの通常再生時、早戻しキーを操作することによって、光ディスクの再生を2倍速早戻し再生に変更し、光ディスクの早戻し再生時、数字キーを操作することによって、光ディスクの早戻し再生の再生速度を数字キーによって指定された数値の再生速度に変更することができる。また、光ディスクの早送り再生時或いは早戻し再生時、早送りキー或いは早戻しキーを操作することによって、光ディスクの早送り再生或いは早戻し再生を送り方向の通常再生に戻すことができる。このことにより、光ディスクに記録されている情報を再生する再生速度をユーザが所望する再生速度に容易に変更することができる。
【0038】
請求項1記載の発明に係る光ディスク再生装置は、光ディスクの通常再生時、早送り再生手段が操作されたとき、光ディスクの再生を2倍速早送り再生に変更し、早戻し再生手段が操作されたとき、光ディスクの再生を2倍速早戻し再生に変更し、光ディスクの早送り再生時或いは早戻し再生時、数値キーからなる再生速度指定手段が操作されたとき、光ディスクの早送り再生或いは早戻し再生の再生速度を再生速度指定手段によって指定された数値の再生速度に変更し、光ディスクの早送り再生時、早送り再生手段が操作されたとき、或いは光ディスクの早戻し再生時、早戻し再生手段が操作されたとき、光ディスクの早送り再生或いは早戻し再生を通常再生に戻すようにしている。
【0039】
請求項2記載の発明に係る光ディスク再生装置は、光ディスクの通常再生時、早送り再生手段が操作されたとき、光ディスクの再生を2倍速早送り再生に変更し、光ディスクの早送り再生時、数値キーからなる再生速度指定手段が操作されたとき、光ディスクの早送り再生の再生速度を再生速度指定手段によって指定された数値の再生速度に変更し、光ディスクの早送り再生時、早送り再生手段が操作されたとき、光ディスクの早送り再生を通常再生に戻すようにしている。
【0040】
請求項3記載の発明に係る光ディスク再生装置は、早送り再生手段は、光ディスク再生装置のリモコン装置又は操作パネルに設けられた早送りキーを操作することによって、光ディスクの再生を早送り再生に変更するようにしている。
【0041】
請求項4記載の発明に係る光ディスク再生装置は、光ディスクの通常再生時、早戻し再生手段が操作されたとき、光ディスクの再生を2倍速早戻し再生に変更し、光ディスクの早戻し再生時、再生速度指定手段が操作されたとき、光ディスクの早戻し再生の再生速度を再生速度指定手段によって指定された数値の再生速度に変更するようにしている。
【0042】
請求項5記載の発明に係る光ディスク再生装置は、光ディスクの早戻し再生時、早戻し再生手段が操作されたとき、光ディスクの早戻し再生を通常再生に戻すようにしている。
【0043】
請求項6記載の発明に係る光ディスク再生装置は、光ディスク再生装置のリモコン装置又は操作パネルに設けられた早戻しキーを操作することによって、光ディスクの再生を早戻し再生に変更するようにしている。
【0044】
請求項7記載の発明に係る光ディスク再生装置は、光ディスク再生装置のリモコン装置又は操作パネルに設けられた数字キーを操作することによって、光ディスクの早送り再生或いは早戻し再生の再生速度を数値キーによって指定された数値の再生速度に変更するようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置のリモコン装置を示す説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク
2 光ピックアップ
3 スピンドルモータ
4 同期検出/AD変換回路
5 復調/誤り訂正回路
6 サーボ回路
7 映像信号処理回路
8 音声信号処理回路
9 マイコン
10 リモコン受信部
11 リモコン装置
11a 再生キー
11b 早送りキー
11c 早戻しキー
11d 数字キー
Claims (7)
- 光ディスクに記録されている情報を再生する光ディスク再生装置において、光ディスクの再生を2倍速早送り再生に変更する早送り再生手段と、光ディスクの再生を2倍速早戻し再生に変更する早戻し再生手段と、光ディスクの再生速度を指定する数値キーからなる再生速度指定手段とを備え、光ディスクの通常再生時、前記早送り再生手段が操作されたとき、光ディスクの再生を2倍速早送り再生に変更し、前記早戻し再生手段が操作されたとき、光ディスクの再生を2倍速早戻し再生に変更し、光ディスクの早送り再生時或いは早戻し再生時、前記再生速度指定手段が操作されたとき、光ディスクの早送り再生或いは早戻し再生の再生速度を前記再生速度指定手段によって指定された数値の再生速度に変更し、光ディスクの早送り再生時、前記早送り再生手段が操作されたとき、或いは光ディスクの早戻し再生時、前記早戻し再生手段が操作されたとき、光ディスクの早送り再生或いは早戻し再生を通常再生に戻すようにしたことを特徴とする光ディスク再生装置。
- 光ディスクに記録されている情報を再生する光ディスク再生装置において、光ディスクの再生を2倍速早送り再生に変更する早送り再生手段と、光ディスクの再生速度を指定する数値キーからなる再生速度指定手段とを備え、光ディスクの通常再生時、前記早送り再生手段が操作されたとき、光ディスクの再生を2倍速早送り再生に変更し、光ディスクの早送り再生時、前記再生速度指定手段が操作されたとき、光ディスクの早送り再生の再生速度を前記再生速度指定手段によって指定された数値の再生速度に変更するようにし、光ディスクの早送り再生時、前記早送り再生手段が操作されたとき、光ディスクの早送り再生を通常再生に戻すようにしたことを特徴とする光ディスク再生装置。
- 前記早送り再生手段は、光ディスク再生装置のリモコン装置又は操作パネルに設けられた早送りキーであることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の光ディスク再生装置。
- 光ディスクの再生を通常再生から2倍速早戻し再生に変更する早戻し再生手段を備え、光ディスクの通常再生時、前記早戻し再生手段が操作されたとき、光ディスクの再生を2倍速早戻し再生に変更し、光ディスクの早戻し再生時、前記再生速度指定手段が操作されたとき、光ディスクの早戻し再生の再生速度を前記再生速度指定手段によって指定された数値の再生速度に変更するようにしたことを特徴とする請求項2記載の光ディスク再生装置。
- 光ディスクの早戻し再生時、前記早戻し再生手段が操作されたとき、光ディスクの早戻し再生を通常再生に戻すようにしたことを特徴とする請求項5記載の光ディスク再生装置。
- 前記早戻し再生手段は、光ディスク再生装置のリモコン装置又は操作パネルに設けられた早戻しキーであることを特徴とする請求項1又は請求項5のいずれかに記載の光ディスク再生装置。
- 前記再生速度指定手段は、光ディスク再生装置のリモコン装置又は操作パネルに設けられた数字キーであることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の光ディスク再生装置。
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