JP3696994B2 - 缶胴ブランクの表面処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶胴ブランクの表面処理装置に関し、詳しくは、飲料缶等に使用される缶胴ブランクの両面にポリエステルフィルムを接着して被覆する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
缶胴ブランクの両面に合成樹脂フィルムを熱圧着して缶胴ブランクの表面処理を行う装置について、本出願人は先に特願平5−10149号(特開平6−47849号公報)において提案している。
【0003】
この種の缶胴ブランクの表面処理装置は、長尺の缶胴ブランク材料を投入部から投入して連続搬送しつつ、先ず、加熱装置により缶胴ブランク材料を加熱する。次いで、該加熱装置の下流に設けられたフィルム貼着装置によって、加熱された缶胴ブランク材料に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを貼着する。該フィルムには、その貼着面に熱硬化型の接着剤が塗布されており、加熱された缶胴ブランク材料の表面に重合することで缶胴ブランク材料に貼着される。該フィルム貼着装置は、長尺の缶胴ブランク材料を連続して搬送する過程において、缶胴ブランク材料の一方の面(缶胴の表側となる面)に、単一の缶胴に対応するパターン印刷が長手方向に複数配列された長尺の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを貼着し、缶胴ブランク材料の他方の面に無地の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを貼着する。そして、長尺の状態で表面に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートが貼着された缶胴ブランク材料を、フィルム貼着装置の下流に設けられた切断装置により所定の長さ毎に切断して払出し部から払出す。
【0004】
ここで払出された各缶胴ブランク材料は、短冊状に形成されるが未だ所定の数の缶胴に対応するだけの複数の缶胴ブランクがその長手方向に一体に繋がった状態にあるので、更に、払出された短冊状の缶胴ブランク材料をその幅方向に搬送し、缶胴ブランク材料の長手方向に沿って単一の缶胴を形成する缶胴ブランクに対応する間隔を存して複数設けられたカッターにより切断する。これにより、缶胴ブランク材料は、一挙動で複数の缶胴ブランクに分割される。その後、各缶胴ブランクは、溶接装置に搬送され該溶接装置により円筒状に形成されて両端部が溶接接合され、円筒状の缶胴が形成される。
【0005】
このような缶胴ブランクの表面処理装置における前記フィルム貼着装置は、コイル状に巻回された二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを備えるフィルム供給手段から該フィルムを引き出し、該フィルムを案内する複数のローラを介して、供給されたフィルムを一対の圧着ローラにより缶胴ブランク材料に圧着する。両圧着ローラは、缶胴ブランク材料の上下方向から各フィルムを介して圧接しつつ缶胴ブランク材料を搬送方向に送り出し、缶胴ブランク材料の両面に各フィルムを圧着する。
【0006】
ところで、表面処理装置の始動時には、長尺の缶胴ブランク材料の始端部が投入部から投入されて払出し部に至るまでは缶胴ブランク材料に十分な張力が付与されない。また、前記加熱装置の温度が十分に上昇していないことがある。このため、缶胴ブランク材料の始端部が払出しに至るまでは精度の高いフィルムの貼着が行われないことがある。
【0007】
そこで、表面処理装置の投入部から払出し部に至る長さを有する先導用板材を缶胴ブランク材料の先端に接続し、表面処理装置の始動時に缶胴ブランク材料に先立って先導用板材を投入することが考えられる。これにより、先導用板材が払出し部に至った時点で該先導用板材に続いて投入される缶胴ブランク材料はその先端から張力が付与された状態で投入され、また先導用板材が搬送されている間に前記加熱装置の温度も十分に上昇して缶胴ブランク材料へのフィルムの貼着を高精度に行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、例えば、前述のような先導用板材を缶胴ブランク材料に先立って搬送したとき、先導用板材にはフィルムの貼着を行わず、後続する缶胴ブランク材料の先端からフィルムの貼着を開始する必要がある。
【0009】
このことから、先導用板材を使用した場合等のように、所望する時点でフィルムの貼着を開始することができる装置が望まれていた。
【0010】
そこで、本発明の目的とするところは、搬送される缶胴ブランク材料の所望の位置から正確且つ迅速にフィルムの貼着を開始することができる缶胴ブランクの表面処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、長尺帯状の缶胴ブランク材料を搬送路に沿って連続して搬送し、該搬送路に設けられた加熱装置により該缶胴ブランク材料を加熱して、その下流側に設けられたフィルム貼着装置によって該缶胴ブランク材料の表面に合成樹脂フィルムを貼着する表面処理を行う缶胴ブランクの表面処理装置において、前記フィルム貼着装置は、前記搬送路に向かって帯状の前記フィルムを供給するフィルム供給手段と、該フィルム供給手段により供給された前記フィルムを前記缶胴ブランク材料の表面に重合して該缶胴ブランク材料に圧着させる圧着ローラと、前記フィルム供給手段と圧着ローラとの間において、前記フィルムを缶胴ブランク材料に向かって進退自在に保持するフィルム保持手段とを備え、該フィルム保持手段は、フィルムの始端部を外周面の一部に吸引保持自在の保持ローラと、該保持ローラの軸を回転自在に支持して缶胴ブランク材料への当接方向に進退自在の支持部材と、該支持部材を介して前記保持ローラを進退させる進退駆動手段と、前記保持ローラの回転が停止しているとき保持ローラに保持されたフィルムの始端部を常に缶胴ブランク材料の表面に対向して位置させる位置決め手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、前記缶胴ブランク材料の投入に先立って、前記フィルム貼着装置のフィルム保持手段により前記合成樹脂フィルムの先端部を缶胴ブランク材料の搬送路から間隔を存した位置に保持する。即ち、前記フィルム貼着装置においては、先ず、前記進退駆動手段によって前記支持部材を後退させることで該支持部材に支持された保持ローラを缶胴ブランク材料の搬送路から間隔を存して位置させる。次いで、フィルム供給手段から引き出されたフィルムの始端部を保持ローラの外周面の一部に吸引保持する。該保持ローラは、前記位置決め手段によって、フィルムの始端部を吸引保持する側が常に缶胴ブランク材料の搬送路に対向するようになっている。そして、該保持ローラがフィルムを保持した状態で、搬送路に沿って搬送される缶胴ブランク材料に向かって、前記進退駆動手段によって前記支持部材を介して保持ローラを進出させる。これにより、保持ローラに吸着保持されたフィルムの始端部を缶胴ブランク材料に当接し、保持ローラの吸着を解除して缶胴ブランク材料へのフィルムの貼着を開始する。その後、保持ローラは前記進退駆動手段によって後退されて缶胴ブランク材料の搬送路から離反し、フィルムの始端部が貼着された缶胴ブランク材料は圧着ローラによりその表面にフィルムが圧着される。なお、保持ローラによってフィルムの貼着が開始される位置では、缶胴ブランク材料は既に前記加熱手段によって加熱されており、また、通常、前記フィルムの貼着面には熱硬化型接着剤が塗布されているので、保持ローラによって缶胴ブランク材料に貼着されたフィルムは、保持ローラが後退した後であっても缶胴ブランク材料から剥離することがない。
【0013】
このように、前記保持ローラによって缶胴ブランク材料へのフィルムの貼着を必要な時期に迅速且つ正確に開始することができるので、例えば、缶胴ブランク材料の先端に接続された先導用板材が缶胴ブランク材料に先立って搬送されても、先導用板材に連なる缶胴ブランク材料の先端からフィルムの貼着を開始することができる。
【0014】
また、本発明における、前記位置決め手段の一態様を挙げれば、円盤状のウエイト部材を前記保持ローラの軸に偏心させて設けたことを特徴とする。
【0015】
これにより、簡単な構成で保持ローラの位置決めを行うことができる。即ち、缶胴ブランク材料の搬送路の上方に前記保持ローラが設けられている場合には、ウエイト部材の長径側と、前記保持ローラがフィルムの始端部を吸着保持する位置とを一致させることによって、ウエイト部材の重みにより保持ローラに吸着保持されたフィルムの始端部を常に下方に向けて缶胴ブランク材料の搬送路に対向させることができる。或いはまた、缶胴ブランク材料の搬送路の下方に前記保持ローラが設けられている場合には、前記保持ローラがフィルムの始端部を吸着保持する位置と反対側に、ウエイト部材の長径側を位置させれば、ウエイト部材の重みにより保持ローラに吸着保持されたフィルムの始端部を常に上方に向けて缶胴ブランク材料の搬送路に対向させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施装置を示す概略構成図、図2はフィルム貼着装置の説明図、図3は図2の要部の拡大説明図、図4は図3のIV−IV線断面説明図、図5は保持ローラの説明図、図6は保持ローラの作動説明図である。
【0017】
図1に示される缶胴ブランクの表面処理装置Aにおいて、1は投入部2から長尺の金属製缶胴ブランク材料W1 を供給するブランク材料供給装置、3は該ブランク材料供給装置1から供給された缶胴ブランク材料W1 を加熱する加熱装置、4は該加熱装置3により加熱された缶胴ブランク材料W1 に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムF1 ,F2 を供給して貼着するフィルム貼着装置、5は該フィルム貼着装置4から送り出された缶胴ブランク材料W1 を再加熱する加熱接着装置、6は該加熱接着装置5から送り出された缶胴ブランク材料W1 を冷却する冷却装置、7は該冷却装置6から送り出された缶胴ブランク材料W1 を所定の長さ毎に切断して払出し部8から払出す第1切断装置である。
【0018】
また、9は前記ブランク材料供給装置1に隣設されて投入部2から長尺の金属製先導用板材Xを供給する先導用板材供給装置であり、10は払出し部8から長尺の状態で払出された先導用板材Xを巻き取ってコイルを形成しつつ回収する先導用板材回収装置である。該先導用板材Xは、缶胴ブランク材料W1 と同じ幅寸法、同じ厚み寸法に形成された金属製の帯状鋼板である。
【0019】
また、11は第1切断装置7によって所定の長さ毎に切断されて払出された缶胴ブランク材料W2 を払出し部8から更にその長手方向に移送する移送装置であり、12は該移送装置11によって移送された缶胴ブランク材料W2 をその幅方向に搬送して該缶胴ブランク材料W2 を単一の缶胴に対応する大きさに複数に分割切断して複数の缶胴ブランクW3 を得る第2切断装置である。該第2切断装置12により形成された缶胴ブランクW3 はコンベア13によって、該缶胴ブランクW3 から円筒缶胴を製造する図示しない溶接装置へ搬送される。
【0020】
次に、前記缶胴ブランクの表面処理装置Aの各部を説明する。前記ブランク材料供給装置1は、図1に示すように、回転軸14に枢着された回転板15の両端に、缶胴ブランク材料W1 を巻回した缶胴ブランク材料コイル16a,16bを夫々回転自在に支持している。缶胴ブランク材料コイル16a,16bの下流側が投入部2であり、該投入部2は、スプライサ17と、該スプライサ17の下流に設けられた送出ローラ18とを備える。
【0021】
前記ブランク材料供給装置1の缶胴ブランク材料コイル16a,16bのうち片方のコイルは予備である。一方のコイルに巻回された缶胴ブランク材料W1 が無くなると、その末端に他方のコイルから引き出された先端が前記スプライサ17によってシーム溶接されて接続される。
【0022】
本実施装置Aの始動時には、コイル状の先導用板材Xが何れか一方の缶胴ブランク材料コイルに替えて装填され、該先導用板材Xが引き出しきられたときスプライサ17によって該先導用板材Xの終端部と缶胴ブランク材料W1 の始端部とが接合される。前記送出ローラ18は、缶胴ブランク材料コイル16aから缶胴ブランク材料W1 を引き出して下流に送り出すものであるが、缶胴ブランク材料W1 に一定の張力を付与しつつ送り出すためのものである。
【0023】
前記先導用板材供給装置9はコイル状の先導用板材Xが装填自在となっている。先導用板材Xは、前記投入部2と払出し部8との間に張り亘し可能な長さを有して巻回されている。
【0024】
前記投入部2の下流側には缶胴ブランク材料W1 を一時的に貯留させる貯留装置19が設けられている。該貯留装置19は上下に対向して回転自在の複数のローラ20a,20bを備え、各ローラ20a,20bには交互に缶胴ブランク材料W1 が掛け亘される。
【0025】
該貯留装置19は、前記スプライサ17の作動時に同期して上下に位置するローラ20a,20bが互いに接近して各ローラ20a,20bに掛け亘されている缶胴ブランク材料W1 を下流に送り出す。一方、貯留装置19の上流における缶胴ブランク材料W1 の供給を一時停止させることができ、この間に、スプライサ17による接続作業が行われる。その後、上下に位置するローラ20a,20bが互いに離反して、缶胴ブランク材料W1 を貯留する。
【0026】
前記加熱装置3は、複数のヒートローラ21を配列して備えている。該ヒートローラ21は、前記ブランク材料供給装置1から供給された缶胴ブランク材料W1 に対して低周波誘電加熱を行うものであり、各ヒートローラ21に缶胴ブランク材料W1 を掛けわたして接触加熱を行う。
【0027】
前記フィルム貼着装置4は、その詳しい構成は後述するが、前記加熱装置3によって加熱された状態の缶胴ブランク材料W1 の上下両面に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムF1 ,F2 を貼着するものである。フィルムF1 ,F2 は、予め、貼着側にタックフリーの熱硬化性接着剤が塗布されており、該フィルム貼着装置4によって缶胴ブランク材料W1 に貼着された二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムF1 ,F2 の貼着状態は、熱硬化性接着剤の硬化状態が完全でない仮接着状態である。
【0028】
前記加熱接着装置5は、缶胴ブランク材料W1 を再加熱することによって熱硬化性接着剤を硬化させ本接着することにより二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムF1 ,F2 と缶胴ブランク材料W1 との接着状態を強固とするものである。該加熱接着装置5は、内部が所定加熱温度の雰囲気とされた箱状の本体22と、該本体22内部に配列された複数の案内ローラ23からなるローラ群とを備える。本体22には、図示しないが、バーナによる熱をダクトを介して循環させる循環装置が接続されている。これにより、本体22内部を熱風が循環して所定温度の雰囲気とされる。
【0029】
前記冷却装置6は、内部が所定冷却温度の雰囲気とされた箱状の本体24と、該本体24内部に配列された複数の案内ローラ25からなるローラ群とを備える。これら複数の案内ローラ25は、その内部に冷媒が流通されて表面が冷却されており、缶胴ブランク材料W1 は案内ローラ25の表面で接触冷却される。
【0030】
前記冷却装置6と前記第1切断装置7との間には、缶胴ブランク材料W1 に張力を付与するピンチローラ26が設けられている。該ピンチローラ26によって、冷却装置6内部の缶胴ブランク材料W1 に一定の張力が付与される。
【0031】
前記第1切断装置7は、缶胴ブランク材料W1 を送出ローラ27により下流方向に送り出し、該缶胴ブランク材料W1 が所定の長さだけ送り出されたときにナイフシリンダ28の回転により該缶胴ブランク材料W1 を切断する。ここで切断された缶胴ブランク材料W2 は、払出し部8の払出しローラ29によって前記移送装置11に向かって払い出される。
【0032】
一方、移送装置11の下方位置には前記先導用板材回収装置10が設けられており、払出し部8の払出しローラ29と移送装置11との間には、前記先導用板材Xが導出される先導用板材導出路30が設けられている。先導用板材回収装置10によって回収されたコイル状の先導用板材Xは、先導用板材回収装置10から取り外して前記先導用板材供給装置9に装填され、再利用される。
【0033】
ここで、前記フィルム貼着装置4の構成を詳細に説明する。図2に示すように、該フィルム貼着装置4は、缶胴ブランク材料W1 の搬送路31を介して上下に同様の構成を備えており、缶胴ブランク材料W1 の上面と下面とに同時に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムF1 ,F2 を貼着する。図2において、32と33はフィルム供給手段、34と35はフィルム供給路、36と37は圧着ローラである。
【0034】
フィルム供給手段32は、前記缶胴ブランク材料W1 の上面に貼着するフィルムF1 を巻回したフィルムコイル38を備えており、該フィルムコイル38からフィルムF1 をフィルム供給路34に沿って引き出し自在とされている。フィルム供給手段33は、前記缶胴ブランク材料W1 の下面に貼着するフィルムF2 を巻回したフィルムコイル39を備えており、該フィルムコイル39からフィルムF2 をフィルム供給路35に沿って引き出し自在とされている。
【0035】
フィルム供給路34,35は、フィルムF1 ,F2 の搬送方向に沿って配設された複数の案内ローラ40,41と、各案内ローラ40,41によって案内されるフィルムF1 ,F2 を缶胴ブランク材料W1 の所定位置に合わせて供給するようにするフィルム位置合せ装置42,43とを備えている。また、フィルム供給路34,35を構成する複数の案内ローラ40,41のうち最下流部に位置する最下流部案内ローラ44,45の上流側近傍には、図3に示すように、フィルム供給路34,35からのフィルムF1 ,F2 の供給を停止させる際にフィルムF1 ,F2 を切断するフィルム切断手段46,47が設けられている。
【0036】
該フィルム切断手段46,47は、図3に示すように、缶胴ブランク材料W1 の搬送路31の一側に起立するフレーム48に設けられており、フィルムF1 ,F2 の幅方向に延設された支持部材49と、該支持部材49に設けられたレール50に沿って摺動自在のブレードナイフ51と、該ブレードナイフ51をフィルムF1 ,F2 の幅方向に移動させるシリンダ52とにより構成されている。該ブレードナイフ51はフィルムF1 ,F2 の供給中にはフィルムF1 ,F2 に接触しない位置にあり、フィルムF1 ,F2 の供給を停止するとき、シリンダ52の駆動によってブレードナイフ51がフィルムF1 ,F2 を幅方向に切断する。フィルムF1 ,F2 は前記圧着ローラ36,37によって缶胴ブランク材料W1 の搬送と同時に引っ張られることで前記フィルム供給手段34,35のフィルムコイル38,39から引き出される。従って、該フィルム切断装置46,47によって切断されたフィルムF1 ,F2 は、前記圧着ローラ36,37による引っ張り力から開放されて供給が停止される。
【0037】
また、前記最下流部案内ローラ44,45と前記圧着ローラ36,37との間には、フィルムF1 ,F2 の始端部(又は切断端部)を保持可能なフィルム保持手段53,54が設けられている。
【0038】
該フィルム保持手段53,54は、図3及び図4に示すように、前記最下流部案内ローラ44,45と前記圧着ローラ36,37との間に対応する位置から缶胴ブランク材料W1 の搬送路31に向かって前記フレーム48に沿って延設されたレール55と、該レール55に沿って摺動自在の支持部材56と、該支持部材56の夫々に回転自在に支持された保持ローラ57,58と、支持部材56をレール55に沿って移動させるシリンダ59とによって構成されている。保持ローラ57,58は、図5に示すように、その外周の一部に吸引孔60を備えており、吸引孔60による吸引によってフィルムF1 ,F2 の始端部を吸着する。該吸引孔60は、保持ローラ57,58の回転軸61,62の中空内部に連通しており、図4に示すように、前記フレーム48の貫通孔63を介して図示しないエア吸引手段に接続されている。エア吸引手段と保持ローラ57,58の回転軸61,62とを接続するサクションホース64は、ロータリジョイント65を介して保持ローラ57,58の回転軸61,62に接続されている。前記フレーム48の貫通孔63は、図3に示すように、保持ローラ57,58の回転軸61,62の移動範囲に沿って切り欠かれており、前記フレーム48が保持ローラ57,58の移動時にその回転軸61,62に干渉しないようになっている。
【0039】
また、図4及び図5に示すように、保持ローラ57,58はその回転軸61,62に位置決めウエイト66,67を備える。該位置決めウエイト66,67は円盤状に形成されており、偏心させて前記保持ローラ57,58の回転軸61,62に固定されている。該位置決めウエイト66,67は、前記保持ローラ57,58の回転軸61,62に偏心して設けられているので、該回転軸61,62には一方向に偏った重量が付与される。これによって、図5に示すように、該回転軸61,62は位置決めウエイト66,67の重量が付与される方向を下側に位置される。そして、缶胴ブランク材料W1 の上方に位置する保持ローラ57の回転軸61に設けられた位置決めウエイト66は、該保持ローラ57の吸引孔60が下側に向くように設けられており、缶胴ブランク材料W1 の下方に位置する保持ローラ58の回転軸62に設けられた位置決めウエイト67は、該保持ローラ58の吸引孔60が上側に向くように設けられている。なお、本実施形態においては、位置決めウエイト66,67によって構造簡単に保持ローラ57,58の位置決めを行っているがこれに限るものではなく、例えば、図示しないが、保持ローラ57,58の回転を制御してフィルムF1 ,F2 の位置決めを行ってもよい。
【0040】
前記圧着ローラ36,37は、図3に示すように、圧着ローラ36,37を共に同期して回転駆動する駆動ローラ68,69によって互いに圧接状態で缶胴ブランク材料W1 を送りだす。このとき、圧着ローラ36,37と缶胴ブランク材料W1 との間に前記フィルムF1 ,F2 が介在して夫々が缶胴ブランク材料W1 の上下面に貼着される。
【0041】
次に、フィルム貼着装置4の作動を説明する。本実施装置Aは、缶胴ブランク材料W1 に先立って、該缶胴ブランク材料W1 の始端部に接続された先導用板材Xが搬送される。該先導用板材Xが投入部2から払出し部8に張り亘されることにより、投入部2から先導用板材Xに連続して投入される缶胴ブランク材料W1 には十分に張力が付与される。この状態で、缶胴ブランク材料W1 がフィルム貼着装置4を通過するする際には、缶胴ブランク材料W1 の始端部からフィルムF1 ,F2 の貼着が開始される。フィルム貼着装置4においては、図6(a)に示すように、保持ローラ57,58の一側に、吸引孔60を介してフィルムF1 ,F2 の始端部を吸着保持させておく。このとき、図5に示すように、缶胴ブランク材料W1 の搬送路31の上方に位置する保持ローラ57の吸引孔60は前記位置決めウエイト66の重量によって下方に向けられるので、フィルムF1 の始端部は缶胴ブランク材料W1 の上面に対向するように吸着保持されている。同じく、缶胴ブランク材料W1 の搬送路31の下方に位置する保持ローラ58の吸引孔60は前記位置決めウエイト67の重量によって上方に向けられるので、フィルムF2 の始端部は缶胴ブランク材料W1 の下面に対向するように吸着保持されている。
【0042】
そして先ず、図6(b)に示すように、先導用板材Xの終端部がフィルム貼着装置4のフィルム保持手段53,54間を通過し、缶胴ブランク材料W1 の始端部が搬送されたとき、保持ローラ57,58が図3示のシリンダ59の駆動によって缶胴ブランク材料W1 に当接する。缶胴ブランク材料W1 の始端部は、例えば、図6(a)に示すように、保持ローラ57,58が缶胴ブランク材料W1 に当接される上流側にセンサ70を設け、該センサ70によって先導用板材Xの終端部と缶胴ブランク材料W1 の始端部との接合部Yを検出することが好ましい。
【0043】
次いで、保持ローラ57,58がその吸引孔60によるフィルムF1 ,F2 の吸着を解除しシリンダ59の駆動によって、図6(c)に示すように、缶胴ブランク材料W1 から離反する。缶胴ブランク材料W1 は図1示の前記加熱装置3によって加熱されており、フィルムF1 ,F2 の貼着面には前記接着材が塗布されているので、保持ローラ57,58が離反しても、その始端部が缶胴ブランク材料W1 に張り付いた状態が維持される。そして、缶胴ブランク材料W1 の搬送に伴って、缶胴ブランク材料W1 に張り付いたフィルムF1 ,F2 も前記圧着ローラ36,37に向かって移動し、図6(c)に示すように、圧着ローラ36,37によって缶胴ブランク材料W1 に貼着される。圧着ローラ36,37による貼着に伴って、フィルムF1 ,F2 は図2示の前記フィルム供給手段32,33から引き出され、缶胴ブランク材料W1 の長手方向に貼着が継続される。一方、フィルムF1 ,F2 から離反した保持ローラ57,58は、図6(c)に示すように、最下流部案内ローラ44,45と圧着ローラ36,37との間に戻る。
【0044】
この後、例えば、フィルムF1 ,F2 の貼着作業を停止させる場合には、前記フィルム切断装置46,47のブレードナイフ51によってフィルムF1 ,F2 を切断し、これによって、フィルムF1 ,F2 の供給を停止させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施装置を示す概略構成図。
【図2】フィルム貼着装置の説明図。
【図3】図2の要部の拡大説明図。
【図4】図3のIV−IV線断面説明図。
【図5】保持ローラの説明図。
【図6】保持ローラの作動説明図。
【符号の説明】
A…表面処理装置、W1 …缶胴ブランク材料、F1 ,F2 …フィルム、3…加熱装置、4…フィルム貼着装置、31…搬送路、32,33…フィルム供給手段、36,37…圧着ローラ、44,45…案内ローラ、53,54…フィルム保持手段、56…支持部材、57,58…保持ローラ、59…シリンダ(進退駆動手段)、66,67…位置決めウエイト(ウエイト部材)。

Claims (2)

  1. 長尺帯状の缶胴ブランク材料を搬送路に沿って連続して搬送し、該搬送路に設けられた加熱装置により該缶胴ブランク材料を加熱して、その下流側に設けられたフィルム貼着装置によって該缶胴ブランク材料の表面に合成樹脂フィルムを貼着する表面処理を行う缶胴ブランクの表面処理装置において、
    前記フィルム貼着装置は、前記搬送路に向かって帯状の前記フィルムを供給するフィルム供給手段と、該フィルム供給手段により供給された前記フィルムを前記缶胴ブランク材料の表面に重合して該缶胴ブランク材料に圧着させる圧着ローラと、前記フィルム供給手段と圧着ローラとの間において、前記フィルムを缶胴ブランク材料に向かって進退自在に保持するフィルム保持手段とを備え、
    該フィルム保持手段は、フィルムの始端部を外周面の一部に吸引保持自在の保持ローラと、該保持ローラの軸を回転自在に支持して缶胴ブランク材料への当接方向に進退自在の支持部材と、該支持部材を介して前記保持ローラを進退させる進退駆動手段と、前記保持ローラの回転が停止しているとき保持ローラに保持されたフィルムの始端部を常に缶胴ブランク材料の表面に対向して位置させる位置決め手段とを備えることを特徴とする缶胴ブランクの表面処理装置。
  2. 前記位置決め手段は、円盤状のウエイト部材を前記保持ローラの軸に偏心させて設けたことにより構成されることを特徴とする請求項1記載の缶胴ブランクの表面処理装置。
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