JP3696978B2 - 脈波伝播速度測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、生体の動脈内を伝播する脈波の伝播速度を測定するための脈波伝播速度測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、生体の血圧値、動脈硬化度、末梢抵抗などを推定するために、生体の動脈内を伝播する脈波の伝播速度を求めることが行われている。このため、生体の皮膚上から動脈を押圧して動脈から発生する脈波を検出する脈波センサを2個所に設け、脈波センサにより検出される脈波の位相差に基づいて伝播速度を求めることが行われている。たとえば、特開昭60−220037号公報に記載された脈波伝播速度測定装置がそれである。
【0003】
【発明が解決すべき課題】
ところで、上記従来の脈波伝播速度測定装置では、動脈が皮膚に接近して位置している頚動脈、撓骨動脈、足背動脈などに脈波センサを押圧して脈波伝播速度を測定しているのが一般的であるが、動脈のうちの皮膚に接近して位置する部分の2個所から脈波センサにより脈波を検出するようにすると、脈波の発生時間差が比較的短く、その時間差に基づいて算出される脈波伝播速度の精度が充分に得られなかった。
【0004】
これに対し、本願出願人は、先に、心電誘導波形の所定部位から脈波の所定部位までの時間差に基づいて動脈内の脈波の伝播速度を求めるようにした脈波伝播速度測定装置を提案した(特願平7−67274号)。これによれば、心臓に連結された大動脈内の伝播時間を含む時間差が検出できることから、伝播距離が長く得られ且つ大動脈の径が大きいために動脈内の脈波伝播速度が低くなって伝播時間が長くなるので、脈波伝播速度の精度が高く得られる。
【0005】
しかしながら、上記の時間差には、心電誘導波形のQ波の発生時点からすなわち心臓の収縮期の開始時点から大動脈弁が開いて血液が実際に吐出される迄の前駆出期間(PEP)が上記時間差に含まれる一方、その前駆出期間は、心筋の状態や末梢動脈の締まり具合によって影響されるので、生体の体調や薬剤の使用などに関連して必ずしも十分な精度が得られない場合があった。
【0006】
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、前駆出期間のばらつきに拘わらず高精度な脈波伝播速度を得ることができる脈波伝播速度測定装置を提供することにある。
【0007】
本発明者等は、以上の事情を背景として種々検討を重ねた結果、胸郭インピーダンスには心拍周期と同様の周波数成分を備えた胸郭インピーダンス脈波が含まれている点、その胸郭インピーダンス脈波は心臓の左心室側から血液が吐出されるタイミングに同期している点、心電誘導波形のQ波からその胸郭インピーダンス脈波の所定部位までの時間差が前駆出期間に対応している点を見出した。本発明はかかる知見に基づいて為されたものである。
【0008】
【課題を解決するための段】
すなわち、本明の要旨とするところは、生体の動脈内を伝播する脈波の伝播速度を測定するための脈波伝播速度測定装置であって、(a) 前記生体の心電誘導波形を検出する心電誘導装置と、(b) 前記生体の胸郭においてその生体の心拍同期成分からなるインピーダンス脈波を検出する胸郭インピーダンス脈波検出装置と、(c) 前記生体の一部に装着され、その生体の動脈を通して伝播する脈波を検出する脈波検出装置と、(d) 前記心電誘導装置により検出された心電誘導波形の周期毎に発生する所定の部位から前記脈波検出装置により検出された脈波の周期毎に発生する所定の部位までの第1時間差を算出し、心電誘導波形の周期毎に発生する所定の部位から前記胸郭インピーダンス脈波検出装置により検出された胸郭インピーダンス脈波の周期毎に発生する所定の部位までの第2時間差を算出し、第1時間差から第2時間差を差し引くことにより伝播時間を算出する伝播時間算出手段と、(e) その伝播時間算出手段により算出された伝播時間に基づいて前記脈波の伝播速度を算出する伝播速度算出手段とを、含むことにある。
【0009】
【発明の効果】
このようにすれば、伝播時間算出手段により、心電誘導装置により検出された心電誘導波形の周期毎に発生する所定の部位から前記脈波検出装置により検出された脈波の周期毎に発生する所定の部位までの第1時間差が算出され、その心電誘導波形の周期毎に発生する所定の部位から前記胸郭インピーダンス脈波検出装置により検出された胸郭インピーダンス脈波の周期毎に発生する所定の部位までの第2時間差が算出され、その第1時間差から第2時間差が差し引かれることにより伝播時間が算出されると、伝播速度算出手段では、その伝播時間に基づいて前記脈波の伝播速度が算出される。したがって、本第1発明によれば、心臓に連結された大動脈内の伝播を含む伝播時間を検出できることから、伝播距離が長く得られ且つ大動脈の径が大きいために動脈内の脈波伝播速度が低くなって伝播時間が長くなるので、脈波伝播速度の精度が高く得られる。しかも、心臓の収縮開始時点から大動脈弁が開いて血液が実際に吐出される迄の前駆出期間が上記伝播時間に含まれないので、心筋の状態や末梢動脈の締まり具合によって前駆出期間がばらつくことの影響を受けることがない。
【0013】
ここで、好適には、記胸郭インピーダンス脈波検出装置は、生体の胸郭のインピーダンスを表す胸郭インピーダンスを検出する胸郭インピーダンス検出装置と、その胸郭インピーダンス検出装置により検出された胸郭インピーダンスから、前記生体の心拍同期成分からなるインピーダンス脈波を弁別するインピーダンス脈波弁別器とを、含むものである。胸郭に張り着けられた電極を通して得られる胸郭インピーダンスには、呼吸に同期して変化する呼吸インピーダンス波形に心拍に同期して変化する胸郭インピーダンス脈波が重畳しているので、上記のようにすれば胸郭インピーダンス脈波を容易に採取できる利点がある。
【0014】
また、好適には、前記脈波検出装置は、前記生体に巻回されるカフと、そのカフに発生する圧力振動であるカフ脈波を抽出するカフ脈波弁別回路とから構成される。このようにすれば、血圧測定装置と共に設けられる場合には、その血圧測定装置に備えられるカフを脈波検出に兼用できる利点がある。
【0015】
また、好適には、前記脈波検出装置は、前記生体の動脈に皮膚上から押圧されて動脈に発生する圧脈波を検出する圧脈波センサを含んで構成される。このようにすれば、圧脈波センサを用いて撓骨動脈の圧脈波を検出することにより動脈圧を連続的に測定する連続血圧測定装置とともに設けられる場合には、その連続血圧測定装置に備えられる圧脈波センサを兼用することができるので、装置が安価となる。
【0016】
また、好適には、前記脈波検出装置は、前記生体の皮膚を照射する光源と、その光源から放射された光の透過光或いは反射光を検出する光検出素子とを備えた光電脈波センサから構成される。このようにすれば、2種類の波長の照射光を用いて脈波を検出する光電脈波センサを備えたパルスオキシメータとともに設けられる場合には、そのパルスオキシメータに備えられる光電脈波センサを兼用することができるので、装置が安価となる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、脈波伝播速度測定装置が設けられた連続血圧測定装置8の構成を説明する図である。
【0018】
図1において、連続血圧測定装置8は、ゴム製袋を布製帯状袋内に有してたとえば患者の上腕部12に巻回されるカフ10と、このカフ10に配管20を介してそれぞれ接続された圧力センサ14、切換弁16、および空気ポンプ18とを備えている。この切換弁16は、カフ10内への圧力の供給を許容する圧力供給状態、カフ10内を徐々に排圧する徐速排圧状態、およびカフ10内を急速に排圧する急速排圧状態の3つの状態に切り換えられるように構成されている。
【0019】
圧力センサ14は、カフ10内の圧力を検出してその圧力を表す圧力信号SPを静圧弁別回路22および脈波弁別回路24にそれぞれ供給する。静圧弁別回路22はローパスフィルタを備え、圧力信号SPに含まれる定常的な圧力すなわちカフ圧を表すカフ圧信号SKを弁別してそのカフ圧信号SKをA/D変換器26を介して電子制御装置28へ供給する。
【0020】
上記脈波弁別回路24はバンドパスフィルタを備え、圧力信号SPの振動成分である脈波信号SM1 を周波数的に弁別してその脈波信号SM1 をA/D変換器30を介して電子制御装置28へ供給する。この脈波信号SM1 が表すカフ脈波は、患者の心拍に同期して図示しない上腕動脈から発生してカフ10に伝達される圧力振動波であり、上記カフ10、圧力センサ14、および脈波弁別回路24は、脈波センサとして機能している。
【0021】
上記電子制御装置28は、CPU29,ROM31,RAM33,および図示しないI/Oポート等を備えた所謂マイクロコンピュータにて構成されており、CPU29は、ROM31に予め記憶されたプログラムに従ってRAM33の記憶機能を利用しつつ信号処理を実行することにより、I/Oポートから駆動信号を出力して切換弁16および空気ポンプ18を制御する。
【0022】
圧脈波検出プローブ34は、前記カフ10が装着されているか或いは装着されていない上腕部12の動脈下流側の手首42において、容器状を成すハウジング36の開口端が体表面38に対向する状態で装着バンド40により手首42に着脱可能に取り付けられるようになっている。ハウジング36の内部には、ダイヤフラム44を介して圧脈波センサ46が相対移動可能かつハウジング36の開口端からの突出し可能に設けられており、これらハウジング36およびダイヤフラム44等によって圧力室48が形成されている。この圧力室48内には、空気ポンプ50から調圧弁52を経て圧力エアが供給されるようになっており、これにより、圧脈波センサ46は、その押圧平面によって撓骨動脈56の壁の一部が平坦となるまで、圧力室48内の圧力に応じた押圧力PHDで前記体表面38に押圧される。
【0023】
上記圧脈波センサ46は、たとえば、単結晶シリコン等から成る半導体チップの押圧面54に多数の半導体感圧素子(図示せず)が配列されて構成されており、手首42の体表面38の撓骨動脈56上に押圧されることにより、撓骨動脈56から発生して体表面38に伝達される圧力振動波すなわち圧脈波を検出し、その圧脈波を表す圧脈波信号SM2 をA/D変換器58を介して電子制御装置28へ供給する。
【0024】
また、前記電子制御装置28のCPU29は、ROM31に予め記憶されたプログラムに従って、空気ポンプ50および調圧弁52へ駆動信号を出力し、圧力室48内の圧力すなわち圧脈波センサ46の皮膚に対する押圧力を調節する。これにより、連続血圧監視に際しては、圧力室48内の圧力変化過程で逐次得られる圧脈波に基づいて圧脈波センサ46の最適押圧力PHDP が決定され、圧脈波センサ46の最適押圧力PHDP を維持するように調圧弁52が制御される。
【0025】
心電誘導装置60は、生体の所定の部位に貼り着ける複数の電極62を介して心筋の活動電位を示す心電誘導波形すなわち心電図を連続的に検出するものであり、後述の図7や図8に示すような心電誘導波形を示す心電信号を前記電子制御装置28へ供給する。
【0026】
胸郭インピーダンス脈波検出装置64は、たとえば図2に示すように、生体の胸郭を挟むようにその上下或いは左右にそれぞれ貼着される一対の電極66と、その一対の電極66を介して胸郭内のインピーダンスを検出し、図6の上段に示すような胸郭インピーダンス波形を表す信号を出力する胸郭インピーダンス検出装置68と、0.5〜30Hz程度の帯域フィルタを備えてその胸郭インピーダンス検出装置68から出力される信号からそれに含まれる心拍同期性信号すなわち心拍周波数と同じ周波数を基本波とする胸郭インピーダンス脈波信号SMIMP を弁別するインピーダンス脈波弁別器70とを備え、図6の下段に示すような胸郭インピーダンス脈波を表す信号SMIMP を出力する。上記図6の上段に示す胸郭インピーダンス波形を表す信号は、胸郭の空気容積の変化に対応する呼吸同期性信号と、心臓内の血液容積の変化に対応する心拍同期性信号である胸郭インピーダンス脈波信号SMIMP とを含んでいるのである。図6の上段の縦軸は上方へ向かう程インピーダンスの減少を示し、図6の下段の縦軸は上方へ向かう程インピーダンスの増加を示す。したがって、図6の下段に示す胸郭インピーダンス脈波SMIMP の立ち上がりは心臓(左心室)の収縮開始を示している。
【0027】
図3は、上記連続血圧測定装置8における電子制御装置28の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図において、血圧測定手段72は、カフ10の圧迫圧力を緩やかに上昇させ或いは下降させる圧迫圧力変化過程において脈波弁別回路24により採取される脈波の大きさの変化に基づいて良く知られたオシロメトリック法(JIS T 1115)により患者の最高血圧値SAPおよび最低血圧値DAPを測定する。
【0028】
圧脈波センサ46は、脈波検出装置として機能するものであり、好ましくは患者のカフ10が装着される腕と異なる腕の手首に押圧されることによりその手首の撓骨動脈から発生する圧脈波を検出する。圧脈波血圧対応関係決定手段74は、圧脈波センサ46により検出される圧脈波の大きさPM と血圧測定手段72により測定された血圧値(監視血圧値MBP)との間の対応関係を所定の患者について予め決定する。この対応関係は、たとえば図4に示すものであり、MBP=A・PM +B式により表される。但し、Aは傾きを示す定数、Bは切片を示す定数である。監視血圧値決定手段76は、その対応関係から圧脈波センサ46により検出される圧脈波の大きさPM すなわち最高値(上ピーク値)PMmaxおよび最低値(下ピーク値)PMminに基づいて最高血圧値MBPSYS および最低血圧値MBPDIA (モニタ血圧値)を逐次決定し、その決定した監視血圧値MBPを表示器32に連続的に出力させる。
【0029】
伝播時間算出手段80では、図7に示すように、前記心電誘導波形の周期毎に発生する所定の部位から前記圧脈波の周期毎に発生する所定の部位までの時間差、たとえば心電誘導波形のQ波から圧脈波の立ち上がり点までの第1時間差TDRPと、心電誘導波形の周期毎に発生する所定の部位から胸郭インピーダンス脈波信号SMIMP の周期毎に発生する所定の部位までの時間差、たとえば心電誘導波形のQ波から胸郭インピーダンス脈波信号SMIMP の立ち上がり点までの第2時間差TDRIとが算出され、さらに第1時間差TDRPから第2時間差TDRIが差し引かれることにより、心臓から圧脈波センサ46の到着部位である手首までの伝播時間TPが算出される。上記第2時間差TDRIは、図8の前駆出期間PEPに対応したものであるから、上記伝播時間TPは、前駆出期間PEPが除かれた値となっている。
【0030】
伝播速度算出手段82では、予め設定された数式1から実際に算出された上記伝播時間TPに基づいて脈波伝播速度PWV(m/sec)が算出される。数式1において、Lは左心室から大動脈を経て前記圧脈波センサ46の押圧部位までの距離(m)である。この距離Lは予め実験的に求められた値が用いられる。
【0031】
【数1】
PWV=L/TP
【0032】
図5は、上記電子制御装置28の制御作動の要部を説明するフローチャートである。図のステップSA1(以下、ステップを省略する。)SA2、SA3では、心電誘導装置60により逐次検出される心電誘導波形、胸郭インピーダンス脈波検出装置64により逐次検出される胸郭インピーダンス脈波SMIMP 、圧脈波センサ46により逐次検出される圧脈波が、所定の周期で順次読み込まれる。
【0033】
次いでSA4では、上記心電誘導波形のQ波(Q点)が検出されたか否かが判断され、SA5では、上記胸郭インピーダンス脈波SMIMP の立ち上がり点が検出されたか否かが判断され、SA6では、上記圧脈波の立ち上がり点が検出されたか否かが判断される。上記SA4、SA5、SA6のいずれかの判断が否定された場合は、SA1以下が繰り返し実行される。
【0034】
しかし、上記SA4、SA5、SA6の判断が共に肯定された場合は、前記伝播時間算出手段80に対応するSA7において、図7に示すように、心電誘導波形のQ波から圧脈波の立ち上がり点までの第1時間差TDRPと、心電誘導波形のQ波から胸郭インピーダンス脈波信号SMIMP の立ち上がり点までの第2時間差TDRIとが算出され、さらに第1時間差TDRPから第2時間差TDRIが差し引かれることにより、心臓から圧脈波センサ46の到着部位である手首までの伝播時間TPが算出される。
【0035】
そして、前記伝播速度算出手段82に対応するSA8において、予め記憶された数式1からSA7において求められた実際の伝播時間TPに基づいて脈波伝播速度PWVが算出される。このようにして算出された脈波伝播速度PWVは、図示しないアルゴリズムに従って動脈硬化度または末梢抵抗を推定するため、或いは前記圧脈波血圧対応関係決定手段74により対応関係再決定動作開始時における血圧値などを推定するために用いられる。
【0036】
上述のように、本実施例によれば、伝播時間算出手段80(SA7)により、心電誘導装置60により検出された心電誘導波形の周期毎に発生する所定の部位から圧脈波センサ46により検出された圧脈波の周期毎に発生する所定の部位までの第1時間差TDRPが算出され、その心電誘導波形の周期毎に発生する所定の部位から前記胸郭インピーダンス脈波検出装置64により検出された胸郭インピーダンス脈波SMIMP の周期毎に発生する所定の部位までの第2時間差TDRIが算出され、その第1時間差TDRPから第2時間差TDRIが差し引かれることにより伝播時間TPが算出されると、伝播速度算出手段82(SA8)では、その伝播時間TPに基づいて動脈内の脈波の伝播速度PWVが算出される。したがって、本実施例によれば、心臓に連結された大動脈内の伝播を含む伝播時間を検出できることから、伝播距離が長く得られ且つ大動脈の径が大きいために動脈内の脈波伝播速度が低くなって伝播時間TPが長くなるので、脈波伝播速度PWVの精度が高く得られる。しかも、心臓の収縮開始時点から大動脈弁が開いて血液が実際に吐出される迄の前駆出期間が上記伝播時間に含まれないので、心筋の状態や末梢動脈の締まり具合によって前駆出期間がばらつくことの影響を受けることがない。
【0037】
また、本実施例では、脈波センサ46は、連続血圧測定装置8が撓骨動脈の圧脈波を検出することにより動脈圧を連続的に測定するために用いるものと兼用するので、装置が安価となる。
【0038】
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0039】
図9は、心電誘導装置60が除かれた以外は図1と同様の構成の連続血圧測定装置において電子制御装置28の脈波伝播速度算出作動を説明する図であって、SA1およびSA4が除去された点およびSA7がそれと演算作動が相違するSA7−1と置換されている点を除いて前記図5に示すものと同様である。以下、主な相違点であるSA7−1について説明する。
【0040】
伝播時間算出手段80に対応する図9のSA7−1においては、SA5により検出された胸郭インピーダンス脈波信号SMIMP の立ち上がり点からSA6により検出された圧脈波の立ち上がり点までの伝播時間TP、すなわち心臓から圧脈波センサ46の到着部位である手首までの伝播時間TPが直接算出される。
【0041】
本実施例によれば、伝播時間算出手段80(SA7−1)により、胸郭インピーダンス脈波検出装置64により検出された胸郭インピーダンス脈波の周期毎に発生する所定の部位から、圧脈波センサ46により検出された圧脈波の周期毎に発生する所定の部位までの時間差である伝播時間TPが直接算出されると、伝播速度算出手段82(SA8)では、その伝播時間TPに基づいて脈波の伝播速度PWVが算出される。したがって、心臓に連結された大動脈内の伝播を含む伝播時間TPを検出できることから、伝播距離が長く得られ且つ大動脈の径が大きいために動脈内の脈波伝播速度が低くなって伝播時間TPが長くなるので、脈波伝播速度PWVの精度が高く得られる。しかも、心臓の収縮開始時点から大動脈弁が開いて血液が実際に吐出される迄の前駆出期間PEPが上記伝播時間TPに含まれないので、心筋の状態や末梢動脈の締まり具合によって前駆出期間がばらつくことの影響を受けることがない。
【0042】
また、本実施例によれば、心電誘導波形を検出するための心電誘導装置60やそれを読み込むためのSA1、その立ち上がり点を検出するためのSA4が不要となる利点がある。
【0043】
図10および図11は、前述の実施例の図1および図3に相当する図であり、図12は図5に相当する図である。本実施例では、脈波検出装置が、カフ10、圧力センサ14、および脈波弁別回路24により構成されており、圧脈波に替えてカフ脈波が用いられる点、血圧脈波対応関係決定手段74および監視血圧値決定手段76が備えられていない点において前述の図1および図3の実施例と相違する。
【0044】
本実施例の伝播時間算出手段80(SA7)では、前述の実施例と同様に、心電波形のQ波からカフ脈波の立ち上がり点までの第1時間差TDRPと、心電誘導波形のQ波から胸郭インピーダンス脈波SMIMP の立ち上がり点までの第2時間差TDRIとが算出され、第1時間差TDRPから第2時間差TDRIが差し引かれることにより伝播時間TPが求められる。伝播速度算出手段82(SA8)では、前述の実施例と同様に、上記伝播時間TPに基づいて動脈内の脈波の伝播速度PWVが算出される。本実施例においても、心臓に連結された大動脈内の伝播を含む距離を基礎として算出されることから、伝播距離が長く、且つ大動脈の径が大きいために動脈内の脈波伝播速度が低くなって伝播時間TPが長くなるので、僅かな時間差に基づいて算出される従来の場合に比較して、脈波伝播速度PWVの精度が高く得られ、その脈波伝播速度PWVに基づいて血圧値や動脈硬化度が推定される場合でも、その推定精度が高くなる。
【0045】
また、本実施例によれば、脈波センサは、カフ10、圧力センサ14、および脈波弁別回路24により構成されており、それらカフ10、圧力センサ14、および脈波弁別回路24は、血圧測定手段72を含む血圧測定装置に用いるものと兼用することができるので、装置が安価となる。
【0046】
図13は、心電誘導装置60が除かれた以外は図10と同様の構成の血圧測定装置において電子制御装置28の脈波伝播速度算出作動を説明する図であって、SA1およびSA4が除去された点およびSA7がそれと演算作動が相違するSA7−1と置換されている点を除いて前記図12に示すものと同様である。以下、主な相違点であるSA7−1について説明する。
【0047】
伝播時間算出手段80に対応する図13のSA7−1においては、SA5により検出された胸郭インピーダンス脈波信号SMIMP の立ち上がり点からSA6により検出された圧脈波の立ち上がり点までの伝播時間TP、すなわち心臓からカフ10の装着部位である手首までの伝播時間TPが直接に算出される。これにより、図9と同様の効果が得られる。
【0048】
図14および図15は、前述の実施例の図1および図3に相当する図であり、図16は図5に相当する図である。本実施例では、脈波検出装置が、光電脈波検出装置90により構成されており、圧脈波に替えて光電脈波が用いられる点、圧脈波血圧対応関係決定手段74および監視血圧値決定手段76が備えられていない点において前述の実施例の図1および図3の実施例とに相違する。
【0049】
上記光電脈波検出装置90は、ハウジング92内に収容した生体の一部を照射する発光ダイオード94と、その発光ダイオード94から放射された光の透過光或いは反射光を検出するフォトトランジスタなどの光検出素子96とを備えて構成される。ヘモグロビンに反射される波長帯の光が上記発光ダイオード94から放射されることから、上記光検出素子96により検出される透過光或いは反射光は血液容積に応じて脈動するので、毛細血管の血液容積変化に対応して脈動する光電脈波が出力される。
【0050】
本実施例では、伝播時間算出手段80(SA7)において、前述の実施例と同様に、心電波形のQ波から光電脈波の立ち上がり点までの第1時間差TDRPと、心電誘導波形のQ波から胸郭インピーダンス脈波SMIMP の立ち上がり点までの第2時間差TDRIとが算出され、第1時間差TDRPから第2時間差TDRIが差し引かれることにより伝播時間TPが求められる。伝播速度算出手段82(SA8)においては、前述の実施例と同様に、上記伝播時間TPに基づいて動脈内の脈波の伝播速度PWVが算出される。本実施例においても、心臓に連結された大動脈内の伝播を含む距離を基礎として算出されることから、伝播距離が長く、且つ大動脈の径が大きいために動脈内の脈波伝播速度が低くなって伝播時間TPが長くなるので、僅かな時間差に基づいて算出される従来の場合に比較して、脈波伝播速度PWVの精度が高く得られ、その脈波伝播速度PWVに基づいて血圧値や動脈硬化度が推定される場合でも、その推定精度が高くなる。
【0051】
また、本実施例によれば、脈波センサは、光電脈波検出装置90により構成されており、オキシメータを備えた血圧測定装置に接続するオキシメータ用プローブ(たとえば2波長の光電脈波センサ)と兼用することができる。
【0052】
図17は、心電誘導装置60が除かれた以外は図14と同様の構成の血圧測定装置において電子制御装置28の脈波伝播速度算出作動を説明する図であって、SA1およびSA4が除去された点およびSA7がそれと演算作動が相違するSA7−1と置換されている点を除いて前記図16に示すものと同様である。以下、主な相違点であるSA7−1について説明する。
【0053】
伝播時間算出手段80に対応する図17のSA7−1においては、SA5により検出された胸郭インピーダンス脈波信号SMIMP の立ち上がり点からSA6により検出された圧脈波の立ち上がり点までの伝播時間TP、すなわち心臓から光電脈波検出装置90の装着部位である手首までの伝播時間TPが直接に算出される。これにより、図9と同様の効果が得られる。
【0054】
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0055】
たとえば、前述の実施例において、波形の基準点として、心電誘導波形のQ波、胸郭インピーダンス脈波の立ち上がり点、圧脈波、カフ脈波、光電脈波の立ち上がり点が用いられていたが、心電誘導波形のP、R、S、或いはT波、胸郭インピーダンス脈波、圧脈波、カフ脈波、光電脈波の頂点、振幅の数分の1の立ち上がり点、最大傾斜点、変曲点などが基準点として用いられてもよい。このような場合には、基準点と立ち上がり点との間の時間差を補正するために予め設定された補正値が適宜用いられ得る。
【0056】
また、前述の実施例の胸郭インピーダンス脈波検出装置64では、胸郭インピーダンス信号から0.5〜30Hz程度の帯域フィルタを用いて胸郭インピーダンス脈波が弁別されていたが、コンピュータソフトにより構成されるアクティブフィルタにより弁別処理されてもよい。
【0057】
また、前述の実施例では、脈波伝播速度測定装置が血圧測定装置に設けられた例が説明されていたが、脈波伝播速度測定装置が単独で構成されていても何ら差し支えない。
【0058】
また、前述の実施例では、脈波を検出するために、圧脈波センサ46、カフ脈波検出装置(カフ10、圧力センサ14、脈波弁別回路24)、光電脈波検出装置90が用いられていたが、それに替えて、指や腕などに設けられた電極によりインピーダンス脈波を検出するインピーダンス脈波検出装置が用いられてもよい。要するに、動脈を通して伝播する脈波を検出する装置が脈波検出装置として用いられればよいのである。
【0059】
その他、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の脈波伝播速度測定装置を有する連続血圧測定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の胸郭インピーダンス脈波検出装置の構成を説明する図である。
【図3】図1の実施例の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図4】図1の実施例において用いられる対応関係を例示する図である。
【図5】図1の実施例の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートである。
【図6】図1の胸郭インピーダンス脈波検出装置により検出される胸郭インピーダンス脈波を、胸郭インピーダンスを示す波形と対比して示す図である。
【図7】図1の実施例の制御作動により求められる第1時間差TDRP、第2時間差TDRI、伝播時間TPを説明するタイムチャートである。
【図8】心電誘導波形のQ波から大動脈弁が開かれて血液が圧送されるまでの前駆出期間を説明する図である。
【図9】心電誘導装置を備えない点を除いて図1と同様のハード構成を有する本発明の他の実施例の作動を説明する図5に相当する図である。
【図10】本発明の他の実施例における図1に相当する図である。
【図11】図10の実施例の制御機能を説明する機能ブロック線図であり、図3に相当する図である。
【図12】図10の実施例の制御作動を説明するフローチャートであり、図5に相当する図である。
【図13】心電誘導装置を備えない点を除いて図10と同様のハード構成を有する本発明の他の実施例の作動を説明する図9に相当する図である。
【図14】本発明の他の実施例における図1に相当する図である。
【図15】図14の実施例の制御機能を説明する機能ブロック線図であり、図3に相当する図である。
【図16】図14の実施例の制御作動を説明するフローチャートであり、図5に相当する図である。
【図17】心電誘導装置を備えない点を除いて図14と同様のハード構成を有する本発明の他の実施例の作動を説明する図9に相当する図である。
【符号の説明】
10:カフ、14:圧力センサ、24:脈波弁別回路(脈波検出装置)
46:圧脈波センサ(脈波検出装置)
60:心電誘導装置
64:胸郭インピーダンス脈波検出装置
80:伝播時間算出手段
82:伝播速度算出手段
90:光電脈波検出装置(脈波検出装置)

Claims (5)

  1. 生体の動脈内を伝播する脈波の伝播速度を測定するための脈波伝播速度測定装置であって、
    前記生体の心電誘導波形を検出する心電誘導装置と、
    前記生体の胸郭において該生体の心拍同期成分からなるインピーダンス脈波を検出する胸郭インピーダンス脈波検出装置と、
    前記生体の一部に装着され、該生体の動脈を通して伝播する脈波を検出する脈波検出装置と、
    前記心電誘導装置により検出された心電誘導波形の周期毎に発生する所定の部位から前記脈波検出装置により検出された脈波の周期毎に発生する所定の部位までの第1時間差を算出し、該心電誘導波形の周期毎に発生する所定の部位から前記胸郭インピーダンス脈波検出装置により検出された胸郭インピーダンス脈波の周期毎に発生する所定の部位までの第2時間差を算出し、該第1時間差から第2時間差を差し引くことにより伝播時間を算出する伝播時間算出手段と、
    該伝播時間算出手段により算出された伝播時間に基づいて前記脈波の伝播速度を算出する伝播速度算出手段と
    を含むことを特徴とする脈波伝播速度測定装置。
  2. 前記胸郭インピーダンス脈波検出装置は、
    前記生体の胸郭のインピーダンスを表す胸郭インピーダンスを検出する胸郭インピーダンス検出装置と、
    前記胸郭インピーダンス検出装置により検出された胸郭インピーダンスから、前記生体の心拍同期成分からなるインピーダンス脈波を弁別するインピーダンス脈波弁別器と
    を含むものである請求項1の脈波伝播速度測定装置。
  3. 前記脈波検出装置は、前記生体に巻回されるカフと、該カフに発生する圧力振動であるカフ脈波を抽出するカフ脈波弁別回路とから成るものである請求項1の脈波伝播速度測定装置。
  4. 前記脈波検出装置は、前記生体の動脈に皮膚上から押圧されて該動脈に発生する圧脈波を検出する圧脈波センサを含むものである請求項1の脈波伝播速度測定装置。
  5. 前記脈波検出装置は、前記生体の皮膚を照射する光源と、該光源から放射された光の透過光或いは反射光を検出する光検出素子とを備えた光電脈波センサから成るものである請求項1の脈波伝播速度測定装置。
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