JP3696247B2 - 組換えタンパク質、プラスミド及び修飾細胞を生産するためのプロセス - Google Patents

組換えタンパク質、プラスミド及び修飾細胞を生産するためのプロセス Download PDF

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Description

本発明は、細菌内での組換えタンパク質の生産に係わる。本発明は、更に特に、細菌内での組換えタンパク質の生産の増大を可能にし、特に、安定的及び効率的であり且つバクテリオファージT7プロモーターと安定化領域(stabilizing region)とを含む発現系を使用する、新規の方法に係わる。更に、本発明は、この方法で使用することが可能なプラスミドと、この方法で生産する組換えタンパク質にも係わる。
細菌、特にcoliを、原核生物と真核生物の両方からの様々な起源のタンパク質を生産するために使用することが可能である。特に、ヒトタンパク質をcoli内で生産することが可能である。これを行うためには、構造遺伝子、又は、目的タンパク質をコードする遺伝子のcDNAを、coli発現機構(expression machinery)によって認識される適切な発現シグナル(プロモーター及びリボソーム付着部位)の下流側に位置させなければならない。coliで使用される最も効率の高い系は、Studierによって述べられている系である(Studier他、1990)。この系は、バクテリオファージT7のRNAポリメラーゼによって特異的に認識されるファージT7プロモーターを使用することを必要する(coliは、それ自体としては、この特定のポリメラーゼによって認識されるプロモーターを全く持たない)。この発現系は、ファージT7 RNAポリメラーゼの遺伝子の発現の(例えばIPTGによる)誘導を伴う(この遺伝子は、coliのPlacUV5のような誘導プロモーターの制御を受ける)。この誘導の結果として、上記ポリメラーゼによって認識される、バクテリオファージT7プロモーターの制御下に置かれる遺伝子の発現が生じる。このポリメラーゼは、発現させられる遺伝子の上流に位置するプロモーターだけを認識するので、その遺伝子は一般的に非常に高いレベル(細菌タンパク質全体の数%以上)で発現する。現在では、非常に多数の出版物が、Studierが最初に報告した(Studier他、1990)この系の使用の事例を提供する。
上記のように、細菌、特にcoliを、医薬的に興味のあるヒトタンパク質を生産するために使用する。上記タンパク質を様々な治療に使用することになっている場合には、Good Production Practice(GPP)のルールに従ってタンパク質を調製することが好ましい。これを行うためには、再現性があり、且つ、高度に規定された品質と極めて高い純度を有する生産物を得ることを確実なものにする生産系が入手可能であることが不可欠である。医薬的に興味のあるタンパク質を生産するための方法の重要な特徴の1つは、このタンパク質を生産するために使用する菌株である。従って、この菌株は、その生産様式が質的且つ量的に再現可能であることを確保できるような菌株であることが必要である。
質的レベルでは、例えば、全体的に均質であるタンパク質、即ち、天然タンパク質の一次配列と同一である一次配列を有するタンパク質を生産することが適切である。例えば、発現させられるべきタンパク質のコード化配列を修飾する点突然変異が、万一、発酵過程中に細菌細胞内で生じれば、このことは、未変性(native)配列を有するタンパク質と混合した修飾タンパク質を生産する結果になるだろう。人間に対する投与の際には、この修飾タンパク質は、治療にとって非常に有害となる恐れがある免疫反応を生じさせる可能性があり、又は、さもなければ、後続の治療において、その治療時点で深刻な免疫反応を生じさせる可能性がある。
量的レベルでは、方法に再現性がなければならないことは、認められている事実である。これは、得られる生産物の品質の証明となる。従って、個々の生産バッチにおいて、バイオマス単位当たりで合成される目的タンパク質の量が、同一の培養及び増殖条件を使用する時に、同一の時間単位において同一であるべきである。このタンパク質生産の再現性の非常に重要な特徴は、発現カセットを有するプラスミドが細菌細胞内に存在することである。培養の終了時(タンパク質の生産の前及び後)に細胞全てがそのプラスミドを依然として収容したままである場合には、より一層発酵方法が制御される。細菌中にプラスミドを維持するために、プラスミドの存在に対する選択を生じさせる抗生物質を培地に加えることが一般的である。このために、次のような様々な問題点が生じ得る。即ち、発酵培地を調製するための抗生物質のコストが高い;こうした抗生物質を高圧滅菌で不活化することが不可能であるので、その使用の直前に培地に加えることが好ましい;上記抗体が不安定である可能性があり、このために、人間の体内で有毒である形質転換産物、又は少なくとも特定の患者においては望ましくない副作用を生じさせる恐れがある形質転換産物を産生する可能性がある;更に、その抗生物質自体が、人間の体内で有毒であるか又は少なくとも特定の患者においては望ましくない副作用を生じさせる可能性もある。後者の2つの場合には、精製産物中に含まれる、抗生物質に相当する又はその抗生物質から誘導される生産物に相当する毒性生産物の微少存在量が、投与すべき用量を基準として、副作用又は毒性作用を生じさせる可能性がある含量よりも少ないことを実証することが必要だろう。このことは、面倒で高コストの作業を必然的に伴う。
本発明は、これらの問題点を解決する。従って、本発明は、発酵槽内で細菌の世代が相互に継承する間にプラスミドを維持するために抗生物質の存在を必要としない、特に効率的な発現系を提供する。本発明は、特に、バクテリオファージT7プロモーターによって発現を生じさせ且つ安定化領域を更に含む、プラスミド発現系の構築に係わる。本発明による発現系では、Studier他の発現系の場合に認められる状況とは違って、発現させるべきタンパク質の発現が誘導された後で、抗生物質が存在しない(即ち、全く選択圧がない)培養条件において、全ての細菌細胞内にプラスミドが維持されることが可能になるので、本発明の発現系は特に有利である。Studierのプラスミド(Studier他、1990)は、発現の誘導後は、細胞中の非常に小さなフラクションの中にだけ存在するにすぎない。本発明の発現系がプラスミドに対する強力な安定化作用を有し、それによって、組換えタンパク質の生産レベルを増大させ、本発明の方法の再現性を増大させることは明らかである。更に明確に述べれば、本発明によるプラスミドを構築するために使用する安定化領域は、プラスミドRP4のparフラグメントに由来する。
本発明は、第1に、バクテリオファージT7プロモーターの制御下にある目的核酸配列及びプラスミドRP4のpar領域の全体もしくは一部分又はこの領域の誘導体の全体もしくは一部分を含む安定化領域を含む発現プラスミドに係わる。
好ましくは、本発明のプラスミドで使用するバクテリオファージT7プロモーターは、第10遺伝子(the 10 gene)に対するプロモーターである。
上記のように、本発明のプラスミドで使用する安定化領域は、プラスミドRP4のparフラグメントに由来する(Gerlitz他、1990)。このフラグメントは、様々な機能(特に、parAparBparCparDparEと呼ばれる5個の遺伝子)と、特に、プラスミド二量体を分割することを可能にすると考えられる部位特異性リコンビナーゼ活性とを有すると推定されるタンパク質(Eberl他、1994)を有する。このparフラグメントは、実施例に示すように、プラスミドRP4から単離し、本発明の発現プラスミドの中にクローニングすることが可能である。更に、本発明のプラスミドの中にこのフラグメントを導入する前又は後に、このフラグメントを修飾することが可能である。従って、本発明のプラスミドの安定化領域は、プラスミドRP4のpar領域の全体もしくは一部分、又は、この領域の誘導体の全体もしくは一部分から成ることが可能である。
特に、このプラスミドの安定化領域は、プラスミドpTUG3由来のPstI挿入断片から成るか、又は、pOH23由来のサブフラグメントSphI−SphI−SphI、もしくは、pOH41由来のSphI−SphI−ClaI、もしくは、pGMA28由来のSphI−SphI−BamHI、もしくは、pGMA27由来のSphI−SphI−BamHI(これらは、Gerlitz他(1990)によって記載されている)から成るか、又は、pGMA27由来のSphI−SphI−BamHI挿入断片を少なくとも含むpTUG3由来のPstI挿入断片のいずれかのサブフラグメントから成ることが可能である。pTUG3由来のPstI挿入断片がparCBAparDE遺伝子とフランキング領域とを有するが、pGMA27又はpGMA28の挿入断片はparCBAparDE′遺伝子と5′フランキング領域だけを有するにすぎない。更に、該安定化領域は、parDE遺伝子又はparD遺伝子と、そのプロモーター領域、又は、Roberts他(1994)によって既に報告されている別のプロモーターとから成ることも可能である。この領域を、プラスミドpTUG3内に含まれるStyI−ClaIフラグメントから得ることが可能である。該安定化領域は、プラスミドpTUG3中に含まれる2個、3個、又は、4個のpar遺伝子(例えば、parAparD、もしくは、parBparD、もしくは、parACparD、もしくは、parBAparDE)と、これら自体のプロモーター領域又はこれらとは別のプロモーターとの組合せのいずれかから成ることも可能である。
術語「par領域の誘導体」は、par領域の遺伝的及び/又は化学的修飾によって得られ且つ本発明による安定プラスミドを得ることが可能なあらゆるフラグメントを含む。特に、こうした誘導体は、当業者に公知の方法によって行うプラスミドRP4のpar領域内での欠失変異、突然変異、付加、切断、連結反応等によって得ることが可能である。その後で、この誘導体の機能効率(functional efficiency)を、実施例で説明する通りに試験することが可能である(特に、実施例2を参照されたい)。
本発明によるプラスミド内の安定化領域は、プラスミドRP4のpar領域の一部分を含むことが有利である。1つの特定の実施様態では、安定化領域は、配列番号:1の配列の残基6038と残基8499の間に含まれるフラグメントから成る。
好ましい実施態様では、これに加えて、本発明のプラスミドは更に、lacOオペレーターとlacI q遺伝子を含む。従って、coli中に存在しないポリメラーゼに対して特異的であるバクテリオファージT7プロモーターの存在にも係わらず、目的核酸配列の基礎発現(basal expression)が誘導物質なしに生じることが認められた。この残余発現(residual expression)は、プラスミドの安定性の幾分かの低下を生じさせる可能性がある。本発明のプラスミド内にlacOオペレーターとlacI q遺伝子が存在することによって、有利なことに、より適切に調節された形で上記核酸配列の発現を得ることと、特に、誘導物質の不在下であらゆる発現を抑制することとが可能になる。従って、これらの要素を組み入れたプラスミドは、より高い安定性と、より高度の発現制御とを示す。実施例に示すように、所期の効果を得るために、lacOオペレーターをバクテリオファージT7プロモーターの下流で且つ目的核酸配列の上流に位置させることが有利である。lacI q遺伝子を、プラスミド内に、そのプラスミドの所期特性にとって不可欠ではない領域中に(好ましくはそれ自体のプロモーターと共に)挿入する。従って、この遺伝子を、par領域と目的核酸配列の発現カセットとの外側に挿入することが好ましい。このオペレーターの配列とlacI q遺伝子の配列は配列番号:1の配列中にある。これらの要素を、相同であるか又は同等の機能を有する配列で置き換えることが可能であることを理解されたい。
特に好ましい実施態様では、本発明によるプラスミドは、目的核酸配列の下流に位置した転写ターミネーターも含む。使用する転写ターミネーターが、そのプロモーターを使用するバクテリオファージT7遺伝子のターミネーターであることが有利である。この転写ターミネーターがバクテリオファージT7のTΦターミネーターであることが好ましい。
本発明によるプラスミド内に存在する目的核酸配列は、医薬分野又はアグリフード(agrifood)分野に関連するタンパク質又は生体触媒のために使用することが可能なタンパク質をコードするあらゆる配列であることが可能である。この配列は、構造遺伝子、相補的DNA配列、合成又は半合成配列等であることが可能である。
上記核酸配列が、例えば、酵素、血液産物、ホルモン、リンホカイン(インターロイキン、インターフェロン、TNF等)、成長因子、神経伝達物質又はその前駆体又はそれを合成するための酵素、栄養因子(trophic factor):BDNF、CNTF、NGF、IGF、GMF、aFGF、bFGF、NT3、NT5、HARP/プレイオトロピン(pleiotrophin)等;アポリポタンパク質:ApoAI、ApoAIV、ApoE等、ジストロフィン(dystrophin)又はミニジストロフィン(minidystrophin)、嚢胞性線維症に関連したCFTRタンパク質、腫瘍サプッレサー遺伝子:p53、Rb、Rap1A、DCC、k−rev等、凝固(coagulation)に関連した因子をコードする遺伝子:因子VII、VIII及びIX、DNA修復に関連した遺伝子等の中から選択する、医薬関連のタンパク質をコードすることが好ましい。
本発明の特定の実施態様では、目的核酸配列が酸性繊維芽細胞成長因子(aFGF)をコードする。ヒトaFGF遺伝子の未変性形態(native form)のcDNAは、既に同定され、配列決定され、クローニングされている(Jaye他、1986及び1987)。このcDNAは、N末端部分の欠失の存在に応じて様々な形態のaFGFをコードすることが可能であり、特に、154、140、又は、134アミノ酸を含む形態のaFGFをコードすることが可能である。更に、天然又は人工の変異型を生産することも可能であり、こうした変異型は、固有遺伝子配列(native gene sequence)中の1つ以上の塩基対の欠失、突然変異、及び/又は付加による修飾の結果として得られる(例えば、N末端メチオニン)。本発明の特有の実施態様の1つでは、目的核酸配列がaFGF(154)をコードする。配列番号:1の配列を有するプラスミドpXL2435を、特定例として取り上げることが可能である。
本発明は、更に、組換えタンパク質を生産するためのプロセスにも係わる。更に明確に述べると、本発明による生産プロセスは、
−上記タンパク質をコードする核酸配列を有する上記の通りのプラスミド、及び、
−バクテリオファージT7 RNAポリメラーゼの遺伝子を含む細菌を、上記核酸配列の発現を可能にする条件の下で培養することにある。
上記のように、本発明の発現系の重要点は、特に、同じバクテリオファージT7のRNAポリメラーゼによって特異的に認識されるバクテリオファージT7プロモーターの使用にある。従って、使用する細菌は、本発明によるプラスミドに加えて、バクテリオファージT7 RNAポリメラーゼの発現を可能にするカセットを含まなければならない。このカセットは、使用する細菌(coli菌株 BL21,DE3)のゲノムの中に組み込まれるか、第2のプラスミドもしくはファージに含まれるか、又は、本発明のプラスミド上に存在することが可能である。バクテリオファージT7 RNAポリメラーゼをコードする遺伝子を、発現カセット中において、lactrp、又は、recAプロモーターのような誘導プロモーターの制御下に置くことが有利である。これによって、制御された形で細胞内でのRNAポリメラーゼ生産を誘導することが可能になり、従って、目的核酸配列の発現を制御することが可能になり、この核酸配列は、上記RNAポリメラーゼに対して特異的である上記プロモーターの制御下に置かれる。バクテリオファージT7 RNAポリメラーゼの発現を制御する誘導プロモーターは、好ましくは、colilacUV5プロモーターであり、このプロモーターは、IPTGの存在下で特異的に誘導される。
従って、下記の実施例で更に詳細に示すように、本発明のプロセスは、非修飾タンパク質を高レベルで且つ再現可能な形で生産することを可能にする。従って、このプロセスは、工業規模で医薬品質の組換えタンパク質を生産することを可能にする。
本発明によるプロセスは、組換え繊維芽細胞成長因子(特に、aFGFとbFGF)の生産に特に適している。従って、本発明は、特に、組換えaFGFを調製するためのプロセスに係わり、このプロセスでは、プラスミドpXL2435とバクテリオファージT7 RNAポリメラーゼの遺伝子とを有する細菌を、該核酸配列の発現を可能にする条件の下で培養し、それによって生産されるaFGFを回収する。
本発明を下記の実施例によって更に詳細に説明するが、こうした実施例は本発明を単に例示するにすぎないものであって、本発明を限定するものと見なされてはならない。
使用略語
aFGF:酸性繊維芽成長因子
bp:塩基対
OD:光学密度
coliEscherichia coli
IPTG:イソプロピルチオ−β−D−ガラクトシド
kb:キロベース
kDa:キロダルトン
Km:カナマイシン
LB:Luria−Bertani培地
PAGE−SDS:アクリルアミド、N,N′−メチレンビスアクリルアミド、及び、ドデシル硫酸ナトリウムを含むゲルを使用する電気泳動
T7:バクテリオファージT7
図面の説明
図1
プラスミドpXL2435の構築
A−構築図
pET11aからの3.2kb AccI−NdeIフラグメントとpXL2283からの2.8kb AccI−NdeIフラグメントとを連結させ、プラスミドpXL2434を生産した。pXL2435を生産するために、Bg1IIで消化したプラスミドpXL2434を、pXL2433からの2.4kb BamHIフラグメントに連結させた。
B−プラスミドpXL2435の地図
aFGF:aFGFをコードする遺伝子、
Ampr:アンピシリンに対する耐性のための遺伝子、
Kmr:カナマイシンに対する耐性のための遺伝子、
lacI q:Lacレプレッサーの高合成をコードする遺伝子、
ori:ColEl複製起点、
parDE′parCBA:RP4 par遺伝子座の遺伝子、
pT7:T7 Φ10プロモーターとlacOオペレーター、
TΦ:T7 TΦターミネーター
矢印は、遺伝子が転写される方向を示す。図に示す制限酵素部位は、クローニングのために使用した制限酵素部位である。括弧の中の数字は、配列番号:1の配列上の塩基対としての位置に相当する。
図2
IPTGによる誘導の後で、抗生物質の不在下で且つプラスミドpXL2283、pXL2434、又は、pXL2435の存在下で、coli BL21,DE3によって生産されるaFGFタンパク質の説明。
全細胞抽出物をゲル上に充填する。「M」は、kDaで表した分子量を有する分子量マーカーである。矢印は、aFGFの分子量を示す。配列番号:1は、8501bpプラスミドpXL2435のヌクレオチド配列である。この配列上の位置1は、pET11aのBglII切断部位に相当する。aFGF遺伝子は位置108と位置575との間に位置し、par遺伝子座は位置6038と位置8499との間に位置する。即ち、parE′が8248から8499に位置し、parDが8001から8252に位置し、parCが7850から7557に位置し、parBが7560から7027に位置し、parAが7066から6407に位置する。T7 Φ10プロモーターが位置20と位置36との間に位置し、lacOが位置39と位置63の間に位置し、T7 TΦターミネーターが位置586と位置708の間に位置し、lacI q遺伝子が位置5636と位置4554の間に位置する。
一般的クローニング、分子生物学的及び生化学的方法
塩化セシウム/臭化エチジウム勾配中でのプラスミドDNAの遠心分離、制限酵素消化、ゲル電気泳動、アガロースゲルからのDNAフラグメントの電気溶出、coli中への形質転換、核酸沈降等のような標準的な分子生物学的方法は、文献中で説明されている(Sambrook他、1989)。制限酵素は、New−England Biolabs(Biolabs)、Bethesda Research Laboratories(BRL)、又は、Amersham Ltd.(Amersham)から供給された。
連結反応のためには、DNAフラグメントを、0.7%アガロースゲル上でこれらのフラグメントのサイズに応じて分離させ、電気溶出で精製し、フェノールで抽出し、エタノールで沈殿させ、その後で、ファージT4 DNAリガーゼ(Biolabs)の存在下で、[50mM トリス塩酸、pH7.4、10mM MgCl2、10mM DTT、2mM ATP]緩衝液中でインキュベートする。受容能力をもたせた菌株coli BL21,DE3[F- ompT hsdS B (rB -B -gal dcm(DE3)](Studier他、1990)とcoli TG1[Δ(lac proA,B),supEthihsdD5/F′ traD36proA + + lacI qlacZΔM15](Gibson、1984)を形質転換するために、連結させたDNA又は純粋なプラスミドDNAを使用する。プラスミドDNAの試料を、Sambrook他(1989)によって述べられているアルカリ溶菌法(alkaline lysis technique)で精製する。
LB培地を細菌学的区分のために使用する(Sambrook他、1989)。その後で、カナマイシン50mg/Lを必要に応じて追加したLB培地プレート上に、細菌懸濁液の希釈液を塗抹する。
aFGFを発現させるためのプラスミド(実施例1で説明する通りのpXL2283、pXL2434、又は、pXL2435)を含む菌株BL21,DE3を用いてaFGFを生産するために、Studier他(1990)によって述べられているプロトコルを使用する。
aFGFの生産を全細胞抽出物に関して測定する。細菌を溶菌し終わった後に、試料を15%SDS−PAGEゲル上にロードし、電気泳動後に試料をクーマシーブルーで染色する(Denefle他、1987)。aFGFを生産している菌株から得られる試料は、16kDaの見掛け分子量を有するバンドを示す。ニトロセルロースメンブラン上への半乾燥転移(semi-dry transfer)を行い(Sambrook他、1989)、その後で、アビジン/ビオチニル化ペルオキシダーゼ複合体を使用するaFGFの比色分析免疫学的(Sigma(France)から市販されている、ウサギから得た抗ウシaFGF抗体と、抗ウサギIgG)検出を可能にするために、Vectastainキット(Biosys SA,France)に添付されたプロトコルに従って、上記メンブランを処理する。Pro−Blottメンブラン上への別の半乾燥転移を行い(Matsudaira、1987)、そのメンブランをクーマシーブルーで染色し、見掛け分子量が16kDaであるバンドを切り出す。このメンブランの断片に対して、オンライン120/7アナライザーを有するmodel 477A Applied Biosystems microsequencerをその装置の製造者の指示に従って使用して、Edman(1956)分解を行う。
実施例1
ヒトaFGFのcDNAを発現させるための安定し且つ調節されたプラスミドの構築
この実施例は、coli中でaFGFを生産するための安定し且つ高度に調節されたプラスミドを得る目的で行った構築を説明する。
ヒトaFGF遺伝子の未変性形態(nateve form)のcDNA(470bp)(Jaye他、1986及び1987)を同定し、配列決定し、発現ベクターpET9(Studier他、1990)にNdeI部位とBamHI部位とにおいてクローニングし、後でpXL2283と呼ぶ発現プラスミドpMJ42を生産した(図1を参照されたい)。発現プラスミドpXL2434を創造するために、プラスミドpXL2283からの2.8kb NdeI−AccI挿入断片をプラスミドpET11a(Studier他、1990)からの3.2kb NdeI−AccIフラグメントと連結させた。このプラスミドは、より高度に調節された形でaFGFが発現されることを可能にするlacI q遺伝子とlacOオペレーターも有するという点で、pXL2283とは異なっている。その後で、BamHI部位を、プラスミドpGMA28(Gerlitz他、1990)から得られた2.46kb parCBAparDE′フラグメントの末端に導入した。これを行うために、pGMA28からの2.46kb SphI−SphI−BamHIフラグメントをプラスミドpUC18(Yanish−Perron他、1985)にクローニングし、このプラスミドをSphI−BamHIで消化し、プラスミドpGMA60(H.Schwab他、personal communication)を生産した。その後で、プラスミドpGMA60からの2.46kb HindIII−EcoRIフラグメントをプラスミドpMTL22(Chambers他、1988)にクローニングし、pXL2433を生産するためにHindIIIとEcoRIとで消化した。プラスミドpXL2435を創造するために、プラスミドpXL2433からのBamHI(parCBAparDE′)挿入断片をプラスミドpXL2434のBglII部位の中に導入した。プラスミドpXL2435の構築図と地図とを図1に示し、プラスミドpXL2435の8501bp配列を説明する(配列番号:1)。Gerlitz他(1990)による論文で記載されている配列は部分的なものにすぎないが(125塩基対が3′末端に付加されることになっている)、この配列の3′部分を、プラスミドpXL2433とpXL2435とに関して検証し、配列番号:1の配列に関して検証した。これら3つの発現プラスミドの特徴の要約を次の表1に示す。
Figure 0003696247
実施例2
aFGF生産時の発現プラスミドの安定性
この実施例では、T7ポリメラーゼ依存性であるaFGF発現のためのプラスミドを含む組換えcoli菌株(プラスミドに対する選択なしに培養される)からのaFGFの液体培地中での生産を説明する。aFGFの生産の後に、プラスミドの存在を、カナマイシンに対する細菌の耐性によって検出し、この細菌の耐性遺伝子は実施例1で説明したプラスミドに含まれる。最後に、生産され終わったaFGFタンパク質を、標準的な生化学的方法でキャラクタリゼーションする。
実施例2.1
aFGF生産を誘導するための条件が存在しない場合の発現プラスミドの安定性
プラスミドpXL2283、pXL2434、及び、pXL2435を、形質転換によってBL21,DE3菌株の中に導入する(Studier他、1990)。カナマイシンを含むLB寒天培地上で選択した形質転換細胞の中からランダムに2つの形質転換細胞を採取し、カナマイシンの存在下で液体LB培地中で16時間培養する。培養を1/100に希釈し、600nmでの光学密度が0.2から0.6の範囲内となるまで、カナマイシンの存在下でLB培地中で培養する。この培養をLB培地10mL中に1/100に希釈し、菌株を0.17から0.6の範囲内のODまで培養する。抗生物質を含まない培地中での37℃での細菌の増殖とこの希釈を6回繰り返し、2日の期間の後には合計で30世代を越える世代に相当する。細菌をLB寒天上に塗抹する。細菌が増殖した後に、100個のクローンを、LB寒天及びKm含有LB寒天上に線状に接種する。表2は、プラスミドに対する選択圧なしに、少なくとも30世代後に、Kmに対して耐性があるクローンが出現することを示す。
この実施例は、RP4 parフラグメントが、その安定化効果が中程度であるにすぎないとしても、選択圧の不在下で上記プラスミドを安定化させるということを実証する。
実施例2.2
aFGF生産を誘導するための条件の下での発現プラスミドの安定性
(実施例2.1で説明した通りの)抗生物質の不在下で少なくとも30世代に亙って培養した細菌を、LB培地中で1/100に希釈し、12時間培養し、その後で再びLB培地中で1/100に希釈する。細菌が0.5から0.8のODに増殖した時に、1mM IPTGを加え、aFGFを生産するために細菌を4時間培養し、このaFGFを、クーマシーブルーで染色した15%SDS−PAGEゲル上にロードした全細胞抽出物に関して測定する(図2を参照されたい)。細菌をLB寒天上に塗抹する。細菌が増殖し終わった後に、100個のクローンを、LB寒天及びカナマイシン含有LB寒天上に線状に接種する。表2は、プラスミドに対する選択圧なしに、aFGFを生産し終わった後にカナマイシンに対して耐性があるクローンが出現することを示す。
この実施例は、parフラグメントが、ファージT7ポリメラーゼ依存性発現系を使用するaFGF発現後に、非常に高い分離安定性を生じさせるということを明確に実証する。
Figure 0003696247
実施例2.3
aFGFを発現させるためのプラスミドの存在下で生産されるaFGFタンパク質のキャラクタリゼーション
実施例2.2で説明した誘導条件下でaFGFタンパク質を生産する場合、得られるaFGFタンパク質を、クーマシーブルーで染色した15%PAGE−SDSゲル上で視覚化すると(実施例2参照)、このaFGFタンパク質は、既に報告されている生化学的発見と公開されている配列(Jaye他、1986及び1987)とに従って、見掛け分子量16kDaで泳動する。更に、このタンパク質を、抗ウシaFGF抗体を使用する比色分析免疫学的検出によって確認する。その後で、菌株BL21,DE3 pXL2435によって生産されるタンパク質のN末端配列を、一般的な生化学的方法で説明される通りのPAGE−SDS電気泳動で精製した全抽出物を使用して決定した。得られた配列は、A−E−G−E−I−T−T−F−T−A−L−T(配列番号:2)である。この配列は、未変性タンパク質のN末端配列(Jaye他、1986)と同一であり、Hirel他(1989)によって説明されている通りに、末端メチオニンがcoliメチオニルアミノペプチダーゼによって切断された。
従って、この実施例は、実施例2.2で説明した通りにcoli中で安定している発現プラスミドを使用して生産するタンパク質が、aFGFタンパク質であることと、そのN末端配列が切りつめられていないことを実証する。
配列表
(2)配列番号:1に関する情報
(i)配列の特性
(A)配列の長さ:8501
(B)配列の型:核酸
(C)鎖の数:二本鎖
(D)トポロジー:環状
(ii)配列の種類:cDNA
(iii)ハイポセティカル配列:NO
(iii)アンチセンス:NO
(ix)配列:配列番号:1
Figure 0003696247
Figure 0003696247
Figure 0003696247
Figure 0003696247
Figure 0003696247
Figure 0003696247
(2)配列番号:2に関する情報
(i)配列の特性
(A)配列の長さ:12
(B)配列の型:アミノ酸
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)配列の種類:タンパク質
(iii)ハイポセティカル配列:NO
(ix)配列:配列番号:2
Figure 0003696247
Figure 0003696247
Figure 0003696247
Figure 0003696247

Claims (18)

  1. バクテリオファージT7プロモーターの制御下にある目的核酸配列及び:
    (i)プラスミドRP4のpar領域
    (ii)前記プラスミドRP4のpar領域の一部分であって、該par領域の一部分は少なくとも配列番号:1の配列の残基6038から残基8499までの核酸配列を有するフラグメントを含む、前記一部分;又は
    (iii)前記(i)又は(ii)の核酸配列に対して1個又は数個の核酸の欠失、挿入、置換又は付加を有する前記(i)又は(ii)の誘導体であって、発現プラスミドを安定化し得る前記誘導体;
    を含む安定化領域を含むことを特徴とする発現プラスミド。
  2. 前記バクテリオファージT7プロモーターが第10遺伝子のプロモーターであることを特徴とする請求項1に記載のプラスミド。
  3. 前記安定化領域がプラスミドRP4のpar領域の前記一部分を含むことを特徴とする請求項1に記載のプラスミド。
  4. 更にlacOオペレーターとlacIq遺伝子とを含むことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のプラスミド。
  5. 前記lacOオペレーターがバクテリオファージT7プロモーターの下流で且つ目的核酸配列の上流に位置することを特徴とする請求項に記載のプラスミド。
  6. 前記目的核酸配列が、医薬関連又はアグリフード関連のタンパク質又は生体触媒として使用可能なタンパク質をコードすることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のプラスミド。
  7. 前記目的核酸配列が、酵素、血液産物、ホルモン、リンホカイン、成長因子、神経伝達物質、又はその前駆体もしくはそれを合成するための酵素、栄養因子、アポリポタンパク質、ジストロフィンもしくはミニジストロフィン、CFTRタンパク質、腫瘍サプッレサー遺伝子、凝固に関連した因子をコードする遺伝子、又は、DNA修復に関連した遺伝子の中から選択するタンパク質をコードすることを特徴とする請求項に記載のプラスミド。
  8. 前記目的核酸配列が酸性繊維芽細胞成長因子(aFGF)をコードすることを特徴とする請求項に記載のプラスミド。
  9. 前記目的核酸配列がaFGF(154)をコードすることを特徴とする請求項に記載のプラスミド。
  10. 配列番号:1の配列から成るプラスミド。
  11. 組換えタンパク質を生産するためのプロセスであって、
    −前記タンパク質をコードする核酸配列を有する、請求項1から10のいずれか一項に記載のプラスミド、及び、
    −バクテリオファージT7RNAポリメラーゼの遺伝子を含む細菌を、前記核酸配列の発現を可能にする条件の下で培養することを特徴とする前記プロセス。
  12. 前記バクテリオファージT7RNAポリメラーゼの遺伝子を、誘導プロモーターの制御下に置くことを特徴とする請求項11に記載のプロセス。
  13. 前記バクテリオファージT7RNAポリメラーゼの遺伝子を、使用する細菌のゲノムの中に組み込むことを特徴とする請求項11又は12に記載のプロセス。
  14. 前記細菌をE.coli菌株の中から選択することを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載のプロセス。
  15. 前記細菌がE.coli菌株BL21,DE3であることを特徴とする請求項14に記載のプロセス。
  16. 組換えaFGFを生産するための請求項11から15のいずれか1項に記載のプロセス。
  17. 請求項10に記載のプラスミドと、バクテリオファージT7RNAポリメラーゼの遺伝子とを含む細菌を、目的核酸配列の発現を可能にする条件の下で培養し、生産されるaFGFを回収することを特徴とする組換えaFGFを調製するためのプロセス。
  18. 請求項1から10のいずれか一項に記載のプラスミドによって形質転換された細菌。
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