JP3695938B2 - 緩衝増幅回路 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等で使用される発振器の発振信号を増幅する、緩衝増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機で使用される通信周波数帯は、通信方式によって異なっており、例えば、FDMA(周波数分割多元接続)方式では900MHz帯を使用しており、CDMA(コード分割多元接続)方式は2.29GHz帯を使用している。
【0003】
従来の携帯電話機で、例えば、FDMA方式とCDMA方式との両方に共用される携帯電話機における緩衝増幅回路を図4に従って説明する。
図4において、緩衝増幅回路は、入力された発振信号のレベルを増幅するトランジスタ31と、一端がトランジスタ31のコレクタに接続され、トランジスタ31のコレクタに電圧を供給するためのインダクタ32と、インダクタ32に高周波的に並列接続されたコンデンサ33、34とを有している。
インダクタ32の他端には、電源電圧入力端35が接続され、インダクタ32を介してトランジスタ31のコレクタに電圧が供給されるようになっている。また、トランジスタ31のコレクタには、一端同士で直列に接続されたコンデンサ33、34が接続されている。そして、コンデンサ33の他端がトランジスタ31のコレクタに接続され、コンデンサ34の他端がトランジスタ31のエミッタに接続されている。
また、コンデンサ33と34との接続点は、切り替えスイッチ36を介して接地されている。
【0004】
トランジスタ31のベースには、結合コンデンサ37を介して発振器切り替えスイッチ38が接続されている。発振器切り替えスイッチ38には、発振周波数の異なる二つの発振器39、40が接続されており、発振器39は、FDMA方式の周波数(900MHz)を発振させ、発振器40はCDMA方式の周波数(2.29GHz)を発振させるようになっている。
トランジスタ31のエミッタには、並列に接続されたバイパス用コンデンサ41と抵抗42とが接続されており、バイパス用コンデンサ41及び抵抗42の一端が接地されている。
そして、インダクタ43と電源電圧入力端35との接続点には、一端同士で直列に接続された抵抗44、45が接続されており、抵抗45の他端が接地されている。そして、抵抗44と45との接続点からトランジスタ31のベースにバイアス電圧が加えられるようになっている。
また、トランジスタ31のコレクタとコンデンサ33との接続点には、コンデンサ46を介して、混合器47が接続されている。
【0005】
ここで、例えば、FDMA方式で使用するときは、発振器切り替えスイッチ38を切り替えて、発振器39からトランジスタ31のベースに発振信号が入力されるようにし、また、切り替えスイッチ36を閉じた状態にする。
すると、インダクタ43と高周波的に並列接続されたコンデンサ33、34とによる並列共振回路が構成される。ここで、この並列共振回路の共振周波数をFDMA方式の発振信号の基本波(900MHz)に同調するようにすることで、FDMA方式の発振信号のうち、基本波のみが混合器47に出力されるようになっている。
また、CDMA方式で使用するときは、発振器切り替えスイッチ38を切り替えて、発振器40からトランジスタ31のベースに発振信号が入力されるようにし、また、切り替えスイッチ36を開放した状態にする。
すると、インダクタ32とコンデンサ33とによる並列共振回路が構成される。ここで、この並列共振回路の共振周波数をCDMA方式の発振信号の基本波(2.29GHz)に同調するようにすることで、CDMA方式の発振信号のうち、基本波のみが混合器47に出力されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように、従来の緩衝増幅回路は、FDMA方式とCDMA方式との双方の方式で必要とする二つの発振信号の基本波のみを増幅するようにしているので、二つの発振器を必要とするため、コスト高となっていた。
【0007】
本発明の緩衝増幅回路は、この問題を解決するためのもので、その目的は、一つの発振器で二つの発振信号を出力できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明の緩衝増幅器は、発振信号を出力する発振器に接続される緩衝増幅器であって、前記発振信号のレベルを増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力端に接続された周波数選択手段とを備え、前記周波数選択手段は、互いに直列に接続されると共に、前記増幅回路の出力端と前記周波数選択手段の出力端との間に接続されたた第一及び第二のコンデンサと、互いに直列に接続されたコイルと第3のコンデンサとからなり、前記コイルが前記第一のコンデンサと前記第二のコンデンサとの接続点に接続され、前記第3のコンデンサが高周波的に接地されたトラップ回路と、前記第3のコンデンサに並列接続されたスイッチダイオードとを有し、前記発振器の基本波を出力するときは、前記スイッチダイオードを非導通状態にして前記発振器の二次高調波を前記トラップ回路によって減衰し、前記二次高調波を出力するときには、前記スイッチダイオードを導通状態にして、前記第一及び第二のコンデンサと前記コイルとでハイパスフィルタを構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の緩衝増幅回路を図1に従って説明する。図1において、緩衝増幅回路は、入力した発振信号のレベルを増幅する増幅回路1と、周波数選択手段2とで構成されている。
増幅回路1は、トランジスタ3を有しており、トランジスタ3のベースには、結合コンデンサ4を介して発振器5が接続されている。ここで、発振器5は、FDMA方式で使用するときは900MHzで発振し、CDMA方式で使用するときは発振器5内の回路形態をスイッチ動作で若干変更することで、1.145GHzで発振するようになっている。
トランジスタ3のコレクタには、インダクタ6を介して接続された電源電圧入力端7から電圧が供給されている。また、トランジスタ3のコレクタ−エミッタ間には、コンデンサ8が設けられている。
そして、トランジスタ3のエミッタは、バイパス用コンデンサ9と抵抗10とを介して接地されている。また、図示はしないが、トランジスタ3のベースには、バイアス抵抗によってバイアス電圧が供給されている。
【0012】
周波数選択手段2は、一端同士で直列に接続された第一のコンデンサ11及び第二のコンデンサ12と、一端同士で直列に接続されるとともに、二次高調波をトラップするトラップ回路を構成する第三のコンデンサ13とコイル14と、スイッチダイオード15とを有している。
第一のコンデンサ11の他端がトランジスタ3のコレクタに接続されており、第二のコンデンサ12の他端が混合器16に接続されている。また、コイル14の他端が第一のコンデンサ11と第二のコンデンサ12との接続点に接続され、第三のコンデンサ13の他端がトランジスタ3のエミッタに接続されている。
そして、第三のコンデンサ13とコイル14との接続点とグランドとの間に、スイッチダイオード15が接続されている。ここで、スイッチダイオード15のカソードが接地されている。そして、スイッチダイオード15のアノードには、スイッチダイオード15を導通状態または非導通状態にするための制御電圧を入力する制御電圧入力端17が設けられている。
【0013】
ここで、例えば、FDMA方式で使用するときは、まず、発振器5を900MHzで発振させ、制御電圧入力端17には制御電圧を入力しない。すると、スイッチダイオード15には電圧が入力されないので、スイッチダイオード15は非導通状態になるので、周波数選択手段2は、図2に示す等価回路とになる。
このとき、周波数選択手段2は、第三のコンデンサ13とコイル14とによるトラップ回路となり、このトラップ回路のトラップ周波数を、二次高調波の周波数である1.8GHzにあらかじめ設定することによって、二次高調波が低減されて、基本波が混合器16に入力されるようになる。
【0014】
次に、CDMA方式で使用するときは、発振器5内の回路形態をスイッチ動作で若干変更することによって、1.145GHzで発振させてトランジスタ3のベースに入力する。ここで、発振器5は、基本波である1.145GHz以外の二次高調波を含む高調波も出力している。
そして、制御電圧入力端17に制御電圧を入力すると、スイッチダイオード15は導通状態となるので、周波数選択手段2は、図3に示す等価回路となる。
このとき、周波数選択手段2は、第一のコンデンサ11と第二のコンデンサ12とコイル14とによるT型のハイパスフィルタとなり、このハイパスフィルタのカットオフ周波数を二次以上の高調波が通過できるように設定することで、二次高調波、つまり2.29GHzの周波数のレベルを増幅して出力する。
このように、スイッチダイオード15を導通または非導通させることによって、周波数選択手段2をトラップ回路とハイパスフィルタとに切り替えることができる。従って、一つの発振器5の発振周波数を若干異なるようにして入力するだけで、緩衝増幅回路から周波数が大きく異なる基本波と高調波とを出力することができる。
【0015】
【発明の効果】
上記のように、本発明の緩衝増幅回路は、互いに直列に接続されると共に、増幅回路の出力端と周波数選択手段の出力端との間に接続されたた第一及び第二のコンデンサと、互いに直列に接続されたコイルと第3のコンデンサとからなり、コイルが第一のコンデンサと第二のコンデンサとの接続点に接続され、第3のコンデンサが高周波的に接地されたトラップ回路と、第3のコンデンサに並列接続されたスイッチダイオードとを有し、発振器の基本波を出力するときは、スイッチダイオードを非導通状態にして発振器の二次高調波をトラップ回路によって減衰し、二次高調波を出力するときには、スイッチダイオードを導通状態にして、第一及び第二のコンデンサとコイルとでハイパスフィルタを構成したので、一つの発振器を用いるだけで、周波数が大きく異なる二つの発振信号を得ることが出来るので、発振器を安価に構成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩衝増幅回路の回路図である。
【図2】本発明の緩衝増幅回路における、スイッチダイオードを非導通にしたときの周波数選択手段の等価回路図である。
【図3】本発明の緩衝増幅回路において、スイッチダイオードを導通状態にしたときの周波数選択手段の等価回路図である。
【図4】従来の緩衝増幅回路の回路図である。
【符号の説明】
1 緩衝増幅回路
2 周波数選択手段
3 トランジスタ
4 結合コンデンサ
5 発振器
6 インダクタ
7 電源電圧入力端
8 コンデンサ
9 バイパス用コンデンサ
10 抵抗
11 第一のコンデンサ
12 第二のコンデンサ
13 第三のコンデンサ
14 コイル
15 スイッチダイオード
16 混合器
17 制御電圧入力端
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等で使用される発振器の発振信号を増幅する、緩衝増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機で使用される通信周波数帯は、通信方式によって異なっており、例えば、FDMA(周波数分割多元接続)方式では900MHz帯を使用しており、CDMA(コード分割多元接続)方式は2.29GHz帯を使用している。
【0003】
従来の携帯電話機で、例えば、FDMA方式とCDMA方式との両方に共用される携帯電話機における緩衝増幅回路を図4に従って説明する。
図4において、緩衝増幅回路は、入力された発振信号のレベルを増幅するトランジスタ31と、一端がトランジスタ31のコレクタに接続され、トランジスタ31のコレクタに電圧を供給するためのインダクタ32と、インダクタ32に高周波的に並列接続されたコンデンサ33、34とを有している。
インダクタ32の他端には、電源電圧入力端35が接続され、インダクタ32を介してトランジスタ31のコレクタに電圧が供給されるようになっている。また、トランジスタ31のコレクタには、一端同士で直列に接続されたコンデンサ33、34が接続されている。そして、コンデンサ33の他端がトランジスタ31のコレクタに接続され、コンデンサ34の他端がトランジスタ31のエミッタに接続されている。
また、コンデンサ33と34との接続点は、切り替えスイッチ36を介して接地されている。
【0004】
トランジスタ31のベースには、結合コンデンサ37を介して発振器切り替えスイッチ38が接続されている。発振器切り替えスイッチ38には、発振周波数の異なる二つの発振器39、40が接続されており、発振器39は、FDMA方式の周波数(900MHz)を発振させ、発振器40はCDMA方式の周波数(2.29GHz)を発振させるようになっている。
トランジスタ31のエミッタには、並列に接続されたバイパス用コンデンサ41と抵抗42とが接続されており、バイパス用コンデンサ41及び抵抗42の一端が接地されている。
そして、インダクタ43と電源電圧入力端35との接続点には、一端同士で直列に接続された抵抗44、45が接続されており、抵抗45の他端が接地されている。そして、抵抗44と45との接続点からトランジスタ31のベースにバイアス電圧が加えられるようになっている。
また、トランジスタ31のコレクタとコンデンサ33との接続点には、コンデンサ46を介して、混合器47が接続されている。
【0005】
ここで、例えば、FDMA方式で使用するときは、発振器切り替えスイッチ38を切り替えて、発振器39からトランジスタ31のベースに発振信号が入力されるようにし、また、切り替えスイッチ36を閉じた状態にする。
すると、インダクタ43と高周波的に並列接続されたコンデンサ33、34とによる並列共振回路が構成される。ここで、この並列共振回路の共振周波数をFDMA方式の発振信号の基本波(900MHz)に同調するようにすることで、FDMA方式の発振信号のうち、基本波のみが混合器47に出力されるようになっている。
また、CDMA方式で使用するときは、発振器切り替えスイッチ38を切り替えて、発振器40からトランジスタ31のベースに発振信号が入力されるようにし、また、切り替えスイッチ36を開放した状態にする。
すると、インダクタ32とコンデンサ33とによる並列共振回路が構成される。ここで、この並列共振回路の共振周波数をCDMA方式の発振信号の基本波(2.29GHz)に同調するようにすることで、CDMA方式の発振信号のうち、基本波のみが混合器47に出力されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように、従来の緩衝増幅回路は、FDMA方式とCDMA方式との双方の方式で必要とする二つの発振信号の基本波のみを増幅するようにしているので、二つの発振器を必要とするため、コスト高となっていた。
【0007】
本発明の緩衝増幅回路は、この問題を解決するためのもので、その目的は、一つの発振器で二つの発振信号を出力できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明の緩衝増幅器は、発振信号を出力する発振器に接続される緩衝増幅器であって、前記発振信号のレベルを増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力端に接続された周波数選択手段とを備え、前記周波数選択手段は、互いに直列に接続されると共に、前記増幅回路の出力端と前記周波数選択手段の出力端との間に接続されたた第一及び第二のコンデンサと、互いに直列に接続されたコイルと第3のコンデンサとからなり、前記コイルが前記第一のコンデンサと前記第二のコンデンサとの接続点に接続され、前記第3のコンデンサが高周波的に接地されたトラップ回路と、前記第3のコンデンサに並列接続されたスイッチダイオードとを有し、前記発振器の基本波を出力するときは、前記スイッチダイオードを非導通状態にして前記発振器の二次高調波を前記トラップ回路によって減衰し、前記二次高調波を出力するときには、前記スイッチダイオードを導通状態にして、前記第一及び第二のコンデンサと前記コイルとでハイパスフィルタを構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の緩衝増幅回路を図1に従って説明する。図1において、緩衝増幅回路は、入力した発振信号のレベルを増幅する増幅回路1と、周波数選択手段2とで構成されている。
増幅回路1は、トランジスタ3を有しており、トランジスタ3のベースには、結合コンデンサ4を介して発振器5が接続されている。ここで、発振器5は、FDMA方式で使用するときは900MHzで発振し、CDMA方式で使用するときは発振器5内の回路形態をスイッチ動作で若干変更することで、1.145GHzで発振するようになっている。
トランジスタ3のコレクタには、インダクタ6を介して接続された電源電圧入力端7から電圧が供給されている。また、トランジスタ3のコレクタ−エミッタ間には、コンデンサ8が設けられている。
そして、トランジスタ3のエミッタは、バイパス用コンデンサ9と抵抗10とを介して接地されている。また、図示はしないが、トランジスタ3のベースには、バイアス抵抗によってバイアス電圧が供給されている。
【0012】
周波数選択手段2は、一端同士で直列に接続された第一のコンデンサ11及び第二のコンデンサ12と、一端同士で直列に接続されるとともに、二次高調波をトラップするトラップ回路を構成する第三のコンデンサ13とコイル14と、スイッチダイオード15とを有している。
第一のコンデンサ11の他端がトランジスタ3のコレクタに接続されており、第二のコンデンサ12の他端が混合器16に接続されている。また、コイル14の他端が第一のコンデンサ11と第二のコンデンサ12との接続点に接続され、第三のコンデンサ13の他端がトランジスタ3のエミッタに接続されている。
そして、第三のコンデンサ13とコイル14との接続点とグランドとの間に、スイッチダイオード15が接続されている。ここで、スイッチダイオード15のカソードが接地されている。そして、スイッチダイオード15のアノードには、スイッチダイオード15を導通状態または非導通状態にするための制御電圧を入力する制御電圧入力端17が設けられている。
【0013】
ここで、例えば、FDMA方式で使用するときは、まず、発振器5を900MHzで発振させ、制御電圧入力端17には制御電圧を入力しない。すると、スイッチダイオード15には電圧が入力されないので、スイッチダイオード15は非導通状態になるので、周波数選択手段2は、図2に示す等価回路とになる。
このとき、周波数選択手段2は、第三のコンデンサ13とコイル14とによるトラップ回路となり、このトラップ回路のトラップ周波数を、二次高調波の周波数である1.8GHzにあらかじめ設定することによって、二次高調波が低減されて、基本波が混合器16に入力されるようになる。
【0014】
次に、CDMA方式で使用するときは、発振器5内の回路形態をスイッチ動作で若干変更することによって、1.145GHzで発振させてトランジスタ3のベースに入力する。ここで、発振器5は、基本波である1.145GHz以外の二次高調波を含む高調波も出力している。
そして、制御電圧入力端17に制御電圧を入力すると、スイッチダイオード15は導通状態となるので、周波数選択手段2は、図3に示す等価回路となる。
このとき、周波数選択手段2は、第一のコンデンサ11と第二のコンデンサ12とコイル14とによるT型のハイパスフィルタとなり、このハイパスフィルタのカットオフ周波数を二次以上の高調波が通過できるように設定することで、二次高調波、つまり2.29GHzの周波数のレベルを増幅して出力する。
このように、スイッチダイオード15を導通または非導通させることによって、周波数選択手段2をトラップ回路とハイパスフィルタとに切り替えることができる。従って、一つの発振器5の発振周波数を若干異なるようにして入力するだけで、緩衝増幅回路から周波数が大きく異なる基本波と高調波とを出力することができる。
【0015】
【発明の効果】
上記のように、本発明の緩衝増幅回路は、互いに直列に接続されると共に、増幅回路の出力端と周波数選択手段の出力端との間に接続されたた第一及び第二のコンデンサと、互いに直列に接続されたコイルと第3のコンデンサとからなり、コイルが第一のコンデンサと第二のコンデンサとの接続点に接続され、第3のコンデンサが高周波的に接地されたトラップ回路と、第3のコンデンサに並列接続されたスイッチダイオードとを有し、発振器の基本波を出力するときは、スイッチダイオードを非導通状態にして発振器の二次高調波をトラップ回路によって減衰し、二次高調波を出力するときには、スイッチダイオードを導通状態にして、第一及び第二のコンデンサとコイルとでハイパスフィルタを構成したので、一つの発振器を用いるだけで、周波数が大きく異なる二つの発振信号を得ることが出来るので、発振器を安価に構成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩衝増幅回路の回路図である。
【図2】本発明の緩衝増幅回路における、スイッチダイオードを非導通にしたときの周波数選択手段の等価回路図である。
【図3】本発明の緩衝増幅回路において、スイッチダイオードを導通状態にしたときの周波数選択手段の等価回路図である。
【図4】従来の緩衝増幅回路の回路図である。
【符号の説明】
1 緩衝増幅回路
2 周波数選択手段
3 トランジスタ
4 結合コンデンサ
5 発振器
6 インダクタ
7 電源電圧入力端
8 コンデンサ
9 バイパス用コンデンサ
10 抵抗
11 第一のコンデンサ
12 第二のコンデンサ
13 第三のコンデンサ
14 コイル
15 スイッチダイオード
16 混合器
17 制御電圧入力端
Claims (1)
- 発振信号を出力する発振器に接続される緩衝増幅器であって、前記発振信号のレベルを増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力端に接続された周波数選択手段とを備え、前記周波数選択手段は、互いに直列に接続されると共に、前記増幅回路の出力端と前記周波数選択手段の出力端との間に接続されたた第一及び第二のコンデンサと、互いに直列に接続されたコイルと第3のコンデンサとからなり、前記コイルが前記第一のコンデンサと前記第二のコンデンサとの接続点に接続され、前記第3のコンデンサが高周波的に接地されたトラップ回路と、前記第3のコンデンサに並列接続されたスイッチダイオードとを有し、前記発振器の基本波を出力するときは、前記スイッチダイオードを非導通状態にして前記発振器の二次高調波を前記トラップ回路によって減衰し、前記二次高調波を出力するときには、前記スイッチダイオードを導通状態にして、前記第一及び第二のコンデンサと前記コイルとでハイパスフィルタを構成したことを特徴とする緩衝増幅器。
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