JPH02170710A - 高周波回路の入力フィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高周波信号を選択通過させる人力フィルタに関
するものである。

〔従来の技術〕

複数の高周波回路を電気的に切り換える場合、通常はダ
イオードが用いられる。ダイオードに印加されるバイア
ス電圧によりダイオードの導通、非導通を保ち、回路を
切り換える。

ここで、ダイオードが導通状態において、ダイオードの
内部の直列抵抗成分による高周波信号の損失があるので
高周波信号切り換え用のダイオードを用いると内部の直
列抵抗成分が小さく、損失も少ない。第２図にこの様な
ダイオードを用いて３つのバンドを選択通過させる入力
フィルタのブロック図を示す。

第２図において、１１２は信号入力端子、１１４は信号
出力端子、１２８．１３０．１６２は通過帯域が決まっ
ているバンドパスフィルタ、１１６．１１８．１２０は
第１の高周波信号切り換え用ダイオードであり、１２２
．１２４．１２６は第２の高周波信号切り換え用ダイオ
ードである。今、ここでバンドパスフィルタ１３０に対
応した周波数帯域を選択通過させる場合について動作を
説明する。バンドパスフィルタ１３０に対応した周波数
帯域を選択通過させるには切り換え用ダイオード１１８
および１２４を順バイアスにして導通状態にして、切り
換え用ダイオード１１６．１２０．１２２．１２６を逆
バイアスにし、非導通状態にする。したがって゛信号入
力端子１１２に入力された高周波信号はバンドパスフィ
ルタ１３０を通過し、出力端子１１４から所望の周波数
帯域の信号が出力される。

第３図に、第２図の各バンドパスフィルタの回路図を示
す。図において、２はバンドパスフィルタの入力端子、
４は出力端子である。又、８．１０はコンデンサ、１４
．１６はコイルであり、４ボールのバターワースパ／ド
バスフィルタヲ構成している。

ところで、第２図のフィルタの非導通状態になっている
切り換え用ダイオード１１６．１２０．１２２．１２６
はそれぞれＰＮ接合部の容量を持っている。このＰＮ接
合の容量は逆バイアスの電圧に応じて変化する。一般の
高周波信号切り換え用ダイオードは逆バイアスの電圧値
にもよるが、たとえばＩＯＶ程度の逆バイアスの電圧値
で約ＩＰＦの容量をもつ。通過周波数帯域が４００ＭＨ
ｚ以上となってくるとフィルタ定数として使用するリア
クタンス値がダイオードの接合容量と同程度になって（
る素子もある。従って、高周波信号の分離が十分に得ら
れな（なり、一つのバンドを選択通過させる場合に、残
りのバンドパスフィルタの影響を受け、通過帯域内の減
衰が大きくなったり、帯域外の減衰が十分に得られなく
なったりし、互いに干渉するなどの問題がある。この現
象を防ぐために、高周波信号切り換え用ダイオードの代
わりにＰＩＮダイオードを使用する例がある。

ＰＩＮダイオードは原理的にＰＮ接合容量が０．３〜０
．５ＰＦと小さいため、高周波的な分離は高周波信号切
り換え用のダイオードよりよい結果が得られる。しかし
導通状態における内部の直列抵抗成分がｌ　ＯｍＡ程度
の順バイアス電流を流したときに約４Ωと比較的大きい
ため、第２図のように信号経路と直列に接続した場合の
損失が大きいなどの問題がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記のように、複数のバンドパスフィルタをダイオード
を用いて切り換える方式の高周波回路の入力フィルタは
、ダイオード内部の直列抵抗成分による損失およびダイ
オードのＰ　Ｎ°接合部の容量を通じて信号が漏れると
いう問題がある。

本発明はこのような問題点をなくし、高周波信号の損失
が小さく、所定の周波数帯域のみ分離する事ができる高
周波回路の入力フィルタを提供する事を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

第２図および第３図の構成からなる高周波回路の人力フ
ィルタにおいて、各バンドパスフィルタ内のリアクタン
ス素子とアースの間にスイッチ用ダイオードを接続した
構成にして、選択されたバンドパスフィルタの第１の切
り換え用ダイオードと第２の切り換え用ダイオードとと
もに、バンドパスフィルタ内のスイッチ用ダイオードな
導通状態にし、他の選択されないバンドパスフィルタに
接続されたダイオードは非導通状態にして特定の周波数
帯域のみ通過させるようにした事を特徴とする。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は本発明の実施例を示す各バンドパスフィルタの
回路図である。２はフィルタの入力端子、４は出力端子
、８，１０はコンデンサ、１４．１６はコイルであり、
第３図の同一番号の素子と対応している。２２はバンド
パスフィルタの相互の干渉を軽減するため設けられた高
周波信号切り換え用ダイオードからなるスイッチ用ダイ
オード、１８．２０はスイッチ用ダイオードのバイアス
用の抵抗であり、６．１２は直流阻止用のバイパスコン
デンサである。

本実施例では、第１図の構成のバンドパスフィルタを第
２図のバンドパスフィルタ１２８．１３０．１３２に用
いて、高周波回路の入力フィルタラ構成をした。今、バ
ンドパスフィルタ１３０に対応する周波数帯域を選択通
過させる場合には切り換え用ダイオード１１８，１２４
と２２を導通状態にし、切り換え用ダイオード１１６．
１２２．１２０．１２６を非導通状態にする。また同時
にバンドパスフィルタ１３０内部のダイオード２２に対
応するスイッチ用ダイオードを導通状態にし、バンドパ
スフィルタ１２８．１６２内部のダイオード２２に対応
するスイッチ用ダイオードを非導通状態にする。

このようにする事で、選択されないバンドパスフィルタ
１２８，１３２内のリアクタンス１０．１６が選択され
たバンドパスフィルタに干渉シナ（なるため、バンドパ
スフィルタ間の高周波的分離が著しく向上する。

尚、本実施例では各バンドパスフィルタ内のスイッチ用
ダイオードとして高周波信号切り換え用ダイオードを使
用したが、ＰＩＮダイオードを使用しても十分な効果が
得られる。この場合ＰＩＮダイオードは信号経路と並列
に接続されるのでこのダイオードによる損失が少ないた
めである。

又、本実施例ではバンドパスフィルタを並列に接続した
構成の入力フィルタについて示したが、ローパスフィル
タ、バイパスフィルタ、バンドエリミネーションフィル
タにより構成された入力フィルタの場合でも、本発明は
応用できることは言うまでもない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、高周波回路の入力フィルタを構成
する各バンドパスフィルタ内にスイッチ用ダイオードを
そう人する事により、各バンドパスフィルタ間の干渉が
少なくなり、高周波信号の分離が著しく向上する。又、
この場合、バンドパスフィルタの切り換え用ダイオード
として高周波切り換え用ダイオードを用いる事ができる
ので、ダイオードにおける高周波信号の損失が少ない入
力フィルタが実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示すバンドパスフィルタの回
路図、第２図は従来の入力フィルタの構成を示すブロッ
ク図、第３図は従来のバンドパスフィルタの回路図であ
る。 １１６．１１８．１２０．１２２．１２４．１２６・・
・・・・切り換え用ダイオード、２２・・・・・・スイ
ッチ用ダイオード、１２８．１３０．１３２・・・・・
・バンドパスフィルタ。 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 入力端子と、出力端子と、該両端子間に並列に接続され
   ており、それぞれ通過周波数帯域が異なるとともに、ア
   ース側に一端が接続されているリアクタンスをもつ複数
   個のバンドパスフィルタと、前記入力端子とそれぞれの
   前記バンドパスフィルタの間に接続され、入力端子から
   の信号を切り換えて選択的にバンドパスフィルタに送る
   第１の切り換え用ダイオードと、それぞれのバンドパス
   フィルタと前記出力端子の間に接続され、バンドパスフ
   ィルタからの信号を選択的に切り換えて出力端子に送る
   第２の切り換え用ダイオードとから成る高周波回路の入
   力フィルタにおいて、各バンドパスフィルタ内の前記リ
   アクタンスとアースの間にスイッチ用ダイオードを接続
   し、選択されたバンドパスフィルタの第１の切り換え用
   ダイオードと第２の切り換え用ダイオードとともに、前
   記スイッチ用ダイオードを導通状態にして、他のダイオ
   ードは不導にして高周波信号の選択された周波数帯域を
   通過させるようにした事を特徴とする高周波回路の入力
   フィルタ。