JP3695846B2 - 空気調和機のフィルタ目詰まり検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井埋込型空気調和機等のフィルタの目詰まり検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、天井設置の化粧パネルに飾りグリルを設け、この飾りグリルにフィルタを設けた天井埋込型空気調和機が知られている(特開平2−233920号公報)。この種のものは、化粧パネルから飾りグリルを取り外すことにより、フィルタを取り外すことができるので、それ以前のものに比べると、フィルタの清掃時に当該フィルタを着脱する作業が簡単になるという利点がある。
【0003】
ところで、天井埋め込み型に限らず、空気調和機のフィルタは運転時間の時間の経過に伴って汚れによる目詰まりを起こすため、適当な時期に交換ないしは洗浄する必要がある。
【0004】
従来、フィルタの目詰まり検出は、室内機に設けられた送風ファンの運転時間の累積値を求め、所定の累積運転時間に達したとき、適当な警告表示を行うようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フィルタの目詰まりの要因には、累積運転時間ばかりではなく、送風ファンの風速や当該空気調和機の使用環境も含まれるのであり、上記従来の検出方法では実状に即した正確な目詰まり状態を検出することはできなかった。
【0006】
本発明の目的は、フィルタの目詰まりを正確に検出可能な目詰まり検出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、空気調和機の空気吸込口に設けられたフィルタの目詰まり状態を送風ファンの運転時間に基づいて検出する方法において、前記送風ファンの運転時における風速に応じて重み付けされた風速係数値(F)と前記送風ファンの累積運転時間(T)との積(F×T)で表される目詰まり検出値(X)を算出し、算出された目詰まり検出値(X)と当該空気調和機の使用環境に応じて種々設定可能とされる目詰まり参照値(Xs)とを比較し、その比較結果に基づいて判定して警報を出力するよう構成される。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、目詰まり参照値(Xs)を空気調和機の使用環境に応じて定められた値に設定することができるので、送風ファンの累積運転時間および送風ファンの風速に応じて重み付けされた風速係数値にくわえて、使用環境をも加味して目詰まり状態の判断が行われるので、一層正確でより実状すなわち使用環境に即した目詰まり状態を検出することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
(I)空気調和機
図2に、天井埋込型空気調和機の概要を示す。図2において、室外機100から冷媒が室内機101の冷媒回路に送られる。室内機101の中央には空気吸込口3が設けられ、この空気吸込口3にはフィルタ24がとりつけられている。4は空気吹出口を示している。
【0013】
図3に、天井埋込型空気調和機の室内機101の詳細を示す。室内機101は、天井内部1に収納される板金製のユニット本体2と、中央に吸込口3を外周部の4辺に吹出口4を有し、天井穴5を塞ぐように天井面6に設けられる化粧パネル7と、中央に吸気口8を有する飾りグリル9とから構成されている。なお、図3において、10はターボファン11と天板12に取付けられたファン用モータ13とからなる送風機、14は吸気口8からの室内空気をターボファン11に案内するノズル口、15は内側立上がり部15aと外側立上がり部15bとを有し、角張った環形状に発泡スチロールで形成されたドレンパン、16はターボファン11の吐出側にこのファンを取囲むように環状に配置されたプレートフィン型熱交換器である。そして、17はユニット本体2の周面に巻付けられた断熱材、21は前記熱交換器16で熱交換された空気を吹出口4へ導く導風部、22はユニット本体2を吊具で天井梁に吊下げるための吊下げボルト、24は飾りグリル9下流側に取り付けられたフィルタである。
【0014】
フィルタ24の目詰まりは、当該室内機101における送風ファンの風速別の運転時間の累積値によって検出される。図示しないが、これらの計算および検出は、室内機101内に設けられ当該室内機101を統括的に制御するマイクロコンピュータに格納された検出プログラムの手順に従って実行される。
【0015】
図1に、フィルタの目詰まり検出手順の例を示す。この検出プログラムは例えば1分周期で実行される。図1において、まず初期化が行われ(ステップS1)、次いで目詰まり参照時間Xsがセットされる(ステップS2)。目詰まり参照時間Xsは、例えば
とされる。
【0016】
次に、風速モードごとの重みFがセットされる。風速モードごとの重みFとしては、例えば、
微風モードの重みFLL=0.1
弱風モードの重みFL =0.5
強風モードの重みFH =1.0
急風モードの重みFHH=1.5
のように設定される。
【0017】
次に、ステップS4で当該空気調和機の運転状態(停止しているか否か)が確認され、運転状態(YES)であれば、ステップS4〜8において、風速モードが「微風LL」「弱風L」「強風H」「急風HH」のいずれに該当するかが検出され、その判断結果に応じて、ステップS9〜17の演算が行われる。
【0018】
すなわち、微風モードLLの場合(ステップS5、YES)、ステップS9において、前回の累積運転時間TLLに”1”が加算された後、ステップS10において風速を加味した累積運転時間XLLが演算される。風速を加味した累積運転時間XLLは
XLL=FLL×TLL …(1)
で求められる。
【0019】
弱風モードLの場合(ステップS6、YES)には、ステップS11において前回の累積運転時間TLに”1”が加算されてインクリメントされた後(TL←TL+1)、ステップS12において風速を加味した累積運転時間XLが演算される。風速を加味した累積運転時間XLは
XL=FL×TL …(2)
で求められる。
【0020】
強風モードHの場合(ステップS7、YES)には、ステップS13において、前回の累積運転時間TLLに”1”が加算された後(TH←TH+1)、ステップS14において風速を加味した累積運転時間XHが演算される。風速を加味した累積運転時間XHは
XH=FH×TH …(3)
で求められる。
【0021】
急風モードHHの場合(ステップS8、YES)には、ステップS15において、前回の累積運転時間THHに”1”が加算された後(THH←THH+1)、ステップS16において風速を加味した累積運転時間XHHが演算される。風速を加味した累積運転時間XHHは
XHH=FHH×THH …(4)
で求められる。
【0022】
以上の送風モード別の各累積運転時間TLL〜THHは、ステップS17において加算され、総合累積運転時間Xが算出される。総合累積運転時間Xは
X=XL+XLL+XH+XHH …(5)
で求められる。
【0023】
次いで、総合累積運転時間Xは、予め設定された目詰まり参照時間Xsと比較、すなわち
X≧Xs …(6)
の演算が行われ、総合累積運転時間Xが目詰まり参照時間Xsを越えた場合(ステップS18、YES)、ステップS19により警報が出力される。警報としては、当該空気調和機のリモートコントロール操作端末に設けられた液晶表示部等への警告マークの表示、あるいは警告音との組み合わせなどが考えられる。
以上の動作を具体的に示すと、次の通りである。
【0024】
(具体例1)
フィルタ目詰まり参照時間Xs=60000分(1000時間)として、強風モードHで1000時間の運転が行われると、総合累積運転時間Xは(5式)により
となり、この時点で目詰まり状態の検出によるフィルタ交換等の警告となる。
【0025】
(具体例2)
微風モードLLで500時間、弱風モードLで400時間、強風モードHで500時間および急風モードで500時間の運転が行われたとすると、総合累積運転時間Xは
となり、この時点で目詰まり状態の検出によるフィルタ交換等の警告となる。
【0026】
(III)第2の実施の形態
次に、フィルタ目詰まり検出方法の第2の実施の形態について説明する。
【0027】
第1の実施の形態においては、ステップS2において目詰まり参照時間TSを一律にセットしたが、フィルタ24の汚れは当該空気調和機が設置された使用環境によって種々異なる。そこで、図1に示すステップS2におけるXs使用環境に応じた時間に設定することにより、実状に応じたフィルタの交換が可能となる。目詰まり参照時間Xsは、例えば
のように設定する。
【0028】
このように、目詰まり参照時間Xsを適宜使用環境に適合させることにより、ステップS18および19において空気調和機の使用環境に応じた警報が出力されることになる。なお、その他の検出動作は図1の手順に従うので詳細な説明は省略する。
【0030】
【発明の効果】
以上の通り、請求項1に記載の発明によれば、目詰まり参照値(Xs)を空気調和機の使用環境に応じて種々設定可能としているので、送風ファンの累積運転時間および送風ファンの風速に応じて重み付けされた風速係数値に加えて、使用環境をも加味して目詰まり状態の判断が行われるので、一層正確でより実状すなわち使用環境に即した目詰まり状態を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の目詰まり検出方法の検出手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明に係る空気調和機の概要構成を示すブロック図である。
【図3】室内機のフィルタの設置例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 天井内部
2 本体
3 吸込口
4 吹き出し口
5 天井穴
6 天井面
7 化粧パネル
8 吸気口
9 グリル
10 送風機
11 ターボファン
12 天板
13 ファンモータ
14 ノズル口
15 ドレンパン
16 プレートフィン型熱交換器
17 断熱材
21 導風部
22 吊り下げボルト
24 フィルタ
Claims (1)
- 空気調和機の空気吸込口に設けられたフィルタの目詰まり状態を送風ファンの運転時間に基づいて検出する方法において、
前記送風ファンの運転時における風速に応じて重み付けされた風速係数値(F)と前記送風ファンの累積運転時間(T)との積(F×T)で表される目詰まり検出値(X)を算出し、算出された目詰まり検出値(X)と当該空気調和機の使用環境に応じて種々設定可能とされる目詰まり参照値(Xs)とを比較し、その比較結果に基づいて判定して警報を出力することを特徴とする空気調和機の目詰まり検出方法。
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1996
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