JP3695791B2 - ドレーン材の打設方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、主として砂質地盤などの液状化を防止するために、その地盤にドレーン材をマンドレルにより打設する際に、特にそのドレーン材がマンドレル引抜き時に共上りすることを防止することができるドレーン材の打設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
砂質地盤等で水が飽和して、締り度合の低い状態で地震により繰り返し剪断力を受けると、土砂の粒子の間に存在する間隙水の圧力が急に増加し、その結果、砂質地盤が剪断強度を失い、あたかも液状体の挙動を示す状態が発生し、これを砂質地盤の液状化の現象と称している。
【0003】
このように地盤が液状化すると、地盤の破壊あるいは構造物の損壊、転倒、不等沈下、浮上などの被害をもたらすことになる。
そこで、外周に補強体を有し、かつロール状に巻いた砂の粒子より細かいメッシュの筒状のフィルタからなるドレーン材の下端を、ケーシング内からその下端に取付ける重量体のアンカーに固定した状態で、そのケーシングごと砂質地盤の所定深さ位置まで貫入の後、ケーシングのみ引抜き、そのドレーン材の所定長さ切断した上端に透水性キャップをかぶせる工程を所定数のドレーン材について行なう砂質地盤の液状化防止方法に関する特公平6−54003の発明がなされている。
【0004】
しかしながら、上記従来の方法においては、マンドレルを引抜く際に、ドレーン材がケーシングと共上がりするのを完全には防止できず、所定の位置に設置できなかったドレーン材は打ち直す必要があるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来の問題点を解決するためになされたものであり、液状化防止のために砂質地盤などにマンドレルを使用してドレーン材を貫入した後、そのマンドレルを引抜く際に、ドレーン材が共上がりしたり、変形することを防止できるドレーン材の打設方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のドレーン材の打設方法は、下端にアンカーを取り付けた筒状のドレーン材をマンドレル内に挿入した状態で、マンドレル下端から水ジェットを噴出しながらマンドレルを地盤内の所定深度まで貫入の後、バルブ操作により切り換えて上記マンドレル内のドレーン材挿入部分に水を充填して、アンカー上に注水の重量を作用させることによりマンドレルのみを引抜くことを特徴としている。
【0007】
上記、本発明の方法によれば、ドレーン材を砂質地盤などに貫入後、マンドレル内のドレーン材を挿入部分に充填した水の重量が、ドレーン材の下端に取り付けたアンカーに作用して、マンドレル引抜き時にドレーン材の共上がりを防止することができる。
【0008】
【実施例】
以下図面を参照して本発明のドレーン材打設方法を適用したドレーン材打設作業の実施例を説明するが、図1はその実施例1に係るドレーン材打設用のマンドレル1の下部11の要部側断面図、図2は図1のA−A方向の平面図、図3は図1のマンドレル1の下部11に接続される中間部12の側断面図、図4は図3のB−B方向の平断面図、図5は図3のマンドレル1の中間部12に接続される上部13の側断面図である。
【0009】
まず、上記各図で示す下部11、中間部12及び上部13からなるマンドレル1内に挿入されるドレーン材2は、砂の粒子より細かいメッシュで筒状に形成され、かつその外周に図1のごとくら線状の補強体21を有したものである。
また、マンドレル1に挿入されたドレーン材2の下端には、図1及び図2に示す円錐状のアンカー3が取り付けられている。
【0010】
次に、これらマンドレル1の下部11、中間部12及び上部13は二重管構造になっており、上部13に設けられたジェット水入口4から供給されたジェット水Jが、二重管の図1、図3、図4及び図5のごとく形成されたジェット水通路5を流下し、下部11の下端面の円周上に複数個配設されたノズル6から、マンドレル1の砂質地盤への貫入時にジェット水Jが噴出するようになっている。
【0011】
なお、図5の上部13の上方に7で示すのはドレーン材2の挿入口であり、また8で示すのは、マンドレル1内のドレーン材2挿入部分に水Wを充填するための水注入口である。
次に、上記の構成からなる実施例1の二重管構造のマンドレル1を使用してドレーン材2の打設を行なう作業手順を概略図で説明すると、まず、図6に示すごとく、マンドレル1内に筒状のドレーン材2を挿入の上、そのドレーン材2の下端に、マンドレル1の水ジェットJの噴出用のノズル6の邪魔にならない状態でアンカー3を取り付け、砂質地盤などの地盤Gに対するドレーン材2の打設準備を行なう。
【0012】
そこで、図7のごとく、下端にアンカー3を取り付けた筒状のドレーン材2をマンドレル1内に挿入した状態で、マンドレル1の下端のノズル6から水ジェットJを噴出しながらマンドレル1を圧入装置による貫入により地盤Gに貫入させ、図8に示す地盤Gの所定深度まで貫入した後、ノズル6からの水ジェットJの噴出を中止し、マンドレル1内のドレーン材2が挿入されている部分に水Wを水注入口8から注入する。
【0013】
この場合、水ジェットJ用の水の供給と、マンドレル1内のドレーン材2が挿入されている部分への水Wの供給とは、バルブ操作により切り換えることによって行なうことができる。
次に、図9に示すごとく、マンドレル1のみを上方に引抜き、アンカー3を取り付けたドレーン材2を地盤G内に残すことになり、そこでドレーン材2を所定長さに切断し、その上端に透水性のキャップなどをかぶせて、土砂その他のものがドレーン材2内部に落下しないような処置を施す。
【0014】
一方、図10、図11、図12及び図13は、本発明の方法によるドレーン材2の打設用マンドレル1の外側に水ジェットパイプ9を設けた実施例2の作業手順を説明する一連の概略図であり、図10は図6に、図11は図7に、図12は図8に、そして図13は図9にそれぞれ対応した状態を示しており、それぞれ同じ部品は同じ符号で示し、同様な作用をするものであり、その詳細説明は省略する。
【0015】
【発明の効果】
以上に説明した本発明のドレーン材の打設方法によれば、ドレーン材を挿入した状態のマンドレルをその下端から水ジェットを噴出しながら地盤中に貫入するので、水ジェットによる作用でマンドレルの地盤中への貫入速度がより早くなり、作業時間が短縮される。
【0016】
また、マンドレルの地盤への貫入後、マンドレル内のドレーン材を挿入した部分へ水を充填することにより、ドレーン材の先端に取り付けたアンカーに水の重量が作用し、マンドレルの引抜き時にドレーン材が共上がりすることを防止できるので、良好なドレーン材の打設を行なうことができる。
さらに、ドレーン材の下端に取り付けられるアンカーの重量は従来のものより軽量化でき、それだけ作業能率を高め、作業コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドレーン材打設方法によるドレーン材打設作業に適用される実施例1に係るマンドレルの下部を示す要部側断面図である。
【図2】図1のA−A方向の平面図である。
【図3】図1のマンドレルの中間部の側断面図である。
【図4】図3のB−B方向の平断面図である。
【図5】図1のマンドレルの上部の側断面図である。
【図6】図1に示す二重管のマンドレルにドレーン材を挿入した状態の概略説明図である。
【図7】図6のマンドレルを地盤に貫入中の状態の概略説明図である。
【図8】図7のマンドレルを地盤の所定深さまで貫入時の概略説明図である。
【図9】図8のマンドレルのみを引抜き時の概略説明図である。
【図10】本発明の方法に適用されるマンドレルの外側に水ジェットパイプを設けている実施例2のマンドレルにドレーン材を挿入した状態の概略説明図である。
【図11】図10のマンドレルを地盤に貫入中の状態の概略説明図である。
【図12】図11のマンドレルを地盤の所定深度まで貫入時の概略説明図である。
【図13】図12のマンドレルのみを引抜き時の概略説明図である。
【符号の説明】
1 マンドレル 2 ドレーン材
3 アンカ G 地盤
J 水ジェット W 水
Claims (1)
- 下端にアンカーを取り付けた筒状のドレーン材をマンドレル内に挿入した状態で、マンドレル下端から水ジェットを噴出しながらマンドレルを地盤内の所定深度まで貫入の後、バルブ操作により切り換えて上記マンドレル内のドレーン材挿入部分に水を充填して、アンカー上に注水の重量を作用させることによりマンドレルのみを引抜くドレーン材の打設方法。
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JP12840495A JP3695791B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | ドレーン材の打設方法 |
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JP12840495A Expired - Lifetime JP3695791B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | ドレーン材の打設方法 |
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- 1995-05-26 JP JP12840495A patent/JP3695791B2/ja not_active Expired - Lifetime
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