JP4249864B2 - 杭埋設方法及び高圧水用導管 - Google Patents

杭埋設方法及び高圧水用導管 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジェット水(高圧水)を地盤に噴射させながら杭を圧入する杭埋設方法及びそれに用いる高圧水用導管に関する。
【0002】
【従来の技術】
杭(矢板を含む)を圧入して打設する際に、例えば、杭圧入装置によって既設杭から反力を取り、その反力により打設すべき杭を圧入する方法が知られている。しかし、杭を圧入する地盤の状況によっては、杭の圧入に大きな圧力(油圧)が必要であるが、上記杭圧入装置で用いられる油圧には限界があった。
そこで、例えば、特開平9−125390号公報には、ジェット水(高圧水)を地盤に噴射しながら杭を圧入する方法が開示されている。
【0003】
従来の上記杭圧入方法では、杭圧入装置に圧入すべき杭をセットして、該杭の下端にジェットノズルを設置して、高圧水ポンプとジェットノズルを丸パイプやホース等によって接続し、その後、ジェットノズルから水を噴射することにより、下端近傍の土砂を流動しやすい状態にして、杭の周面抵抗を軽減して、これにより、杭の圧入を容易にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記杭圧入方法では、杭を圧入していくうちに、杭の下端近傍の土砂が圧密されてしまい、土砂が閉塞状態となることで、上述のように高圧水を用いても、杭の圧入を困難にすることがあった。また、下端から噴射された高圧水は、杭の下端より下方の土砂に浸透してしまうこともあり、この場合に杭の周面抵抗を軽減する効果が失われることがあった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ジェット水を地表に戻す水道を形成するようにして、杭の下方の土砂を排土するとともに杭の周辺抵抗を軽減し、杭の埋設を容易にする杭埋設方法及びそれに用いる高圧水用導管を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく、本発明は、杭の下端部に設けられた噴射手段から高圧水を上記杭の下方の地盤に噴射しながら、上記杭を地盤中に埋設していく杭埋設方法において、上記噴射手段から噴射された水が上記杭の下端部近傍から地盤の表面まで流れるような水道を形成しながら、上記杭を埋設していくことを特徴としている。
【0007】
以上のように、本発明によると、埋設する杭の下端から地表までの水道を形成しながら上記杭を埋設しているため、噴射手段から噴射された水はこの水道に沿って、杭の下端から地表まで水が流れるようになる。この水の流れにより杭の下端近傍の土砂が地表まで運ばれる。これにより、土砂が圧密されないため、杭の埋設を容易にすることができる。また、杭の地盤に埋設された部分全体に渡って杭の近傍に水道が形成されるので、この水により杭の周辺抵抗を軽減することができる。また、形成された水道に沿って水が上方に流動可能となることから、水が杭の下端より下方の土砂にすぐに浸透してしまうのを抑止して、水の浸透による杭の先端部近傍の間隙水圧の低下を抑止することができる。なお、上記水道とは、杭の下端部から噴射された高圧水の通り道であり、土砂中の水が流れやすくされた部分である。
【0008】
また、本発明は、杭埋設方法において、予め、上記杭に上記噴射手段から噴射された水を上方に導く水道形成部が設けられ、該水道形成部により上記水道が形成されるようになっていることを特徴としている。
【0009】
以上のように、本発明によると、上記杭の水道形成部により、杭を埋設する際に杭の近傍に高圧水を杭の下端部から地盤の表面まで水道が形成されるので、上記本発明の構成と同様の効果を奏することができる。なお、水道形成部とは、杭に沿って土砂中に水が流れやすい部分を形成するものであり、杭に設けられるとともに、上下に延在する板体、筒体、突条などや、杭に取り付けられて高圧水を杭の下端部に導く導管自体や、該導管の外面に設けられた突条等である。
【0010】
また、本発明は、杭の下端部に設けられた噴射手段により高圧水を噴射しながら杭を地盤中に埋設していくに際して、杭上部から杭下端部まで延在して高圧水を導く高圧水用導管であって、上記杭に回動自在に取り付けられるとともに、断面形状が多角形状であることを特徴としている。
【0011】
以上のように、本発明によると、多角形状の導管が、回動可能に杭に取り付けられているので、杭を埋設する際に、導管を回動させたり、左右に交互に回動するように振動させたりした際に、導管の周囲の土砂に空隙が形成され、この部分が水が流れやすい水道となる。すなわち、杭を埋設する際に杭の近傍に高圧水を杭の下端部から地盤の表面まで水道が形成されるので、上記構成と同様の効果を奏することができる。
【0012】
また、本発明は、杭の下端部に設けられた噴射手段により高圧水を噴射しながら杭を地盤中に埋設していくに際して、上記杭上部から上記杭下端部まで延在して高圧水を導く高圧水用導管であって、表面に、長手方向に沿った複数の突条が設けられていることを特徴としている。
【0013】
以上のように、本発明によると、杭を埋設している際に、突条と突条の間に土砂に負圧がかかっているため、噴射手段から噴射された水の水圧により、突条と突条との間の土砂が地表まで運ばれ、突条と突条との間に間隙ができる。この間隙が水道となる。すなわち、杭を埋設する際に杭の近傍に高圧水を杭の下端部から地盤の表面まで水道が形成されるので、上記構成と同様の効果を奏することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る杭埋設方法の実施の形態例を説明する。本発明の実施の形態例として、杭を圧入することにより地盤に杭を埋設する杭圧入方法を用いる。本発明の実施の形態例に係る杭圧入方法を説明する前に、図1に示す図面を参照して、杭圧入方法に用いる杭圧入装置を説明する。なお、以下に示す図面は発明が理解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、従って発明を図示例に限定するものではない。
図1は本発明を適用した例としての杭の圧入に用いる杭圧入装置を示すものである。
【0017】
この杭圧入装置1は、周知のものであり、既設の杭(矢板)2から反力をとって新たに地盤に対して杭3を圧入(埋設)して打設すると共に、打設された杭2上を移動可能となっている。そして、この移動と共に、新たな杭3を地盤に圧入する。この杭圧入装置1は、例えば、サドル4から垂下して既設の杭2を挟持するクランプ5と、サドル4上にスライドベースを介して立設するマスト6と、マスト6の前方側に上下動可能に取り付けられた昇降体7と、昇降体7を上下動させるメインシリンダ8と、昇降体7に取り付けられたチャック9とを備えている。チャック9は新たな杭3を挟持し、その下降により、新たな杭3を地盤に圧入するようになっている。
【0018】
この杭圧入装置1による杭の圧入時には、地盤に対してジェット水(高圧水)を噴射する。このため、新たな杭3にはジェット水を噴射するジェットノズル10(噴射手段)がノズルソケット(図示省略)により取り付けられている。この場合、ノズルソケットには金属バンドなどが用いられ、この金属バンドと杭3との間でジェットノズル10を回動自在に挟んだ状態で金属バンドを杭3に溶接等することにより、ジェットノズル10の取り付けが行われる。このジェットノズル10は高圧水用導管11、ホース12、ドラム13及びホース14を介して高圧水ポンプ15に連結されている。この高圧水ポンプ15は、ホース16を介して吸水ポンプ17に連結され、吸水ポンプ17により水源18から水を汲み上げるようになっている。高圧水ポンプ15に汲み上げられた水は、この高圧水ポンプ15により圧をかけられ、高圧水ポンプ15からジェットノズル10にジェット水が供給されるようになっている。
【0019】
次に、図1に示す導管11の詳細について説明する。図2は、本発明に係る杭圧入方法の第一例に用いる導管11aを示す断面図であり、図2に示す導管11aは図1に示す導管11の一例である。
図2に示す導管11aは、断面が三角形状の鋼管等のパイプである。この導管11aは、杭3とほぼ同じ長さをしており、上記チャック7に回動自在に支持されているとともに、杭3とほぼ平行して上下に延在している。そして、この導管11aの下端にはジェットノズル10が連結されており、他端にはホース12が連結されている。そして、この導管11aの管内にジェット水が流れるようになっている。
【0020】
次に、上記導管11aを用いた杭3の圧入について説明する。
まず、杭圧入装置1を起動させて、クランプ5により打設された杭2を挟持する。次いで、導管11aをジェットノズル10及びホース12に連結して、打設すべき杭3の下端にジェットノズル10を取り付ける。次いで、メインシリンダ8によりマスト6の上端部に移動させるとともに、導管11a、ジェットノズル10が準備された杭3をチャック9に挟持させ、かつ、導管11aをチャック9に回動自在に支持する。以上のように、杭圧入装置1に杭3をセットした後に、杭3を地盤に圧入する杭圧入工程を行う。
【0021】
杭圧入工程は、地盤に打設された杭2から反力を取ってメインシリンダ8によりチャック9を下降させることによって、杭3を地盤に圧入させる。この際に、高圧水ポンプ15によりジェット水をジェットノズル10に流し、ジェットノズル10から杭3の下端より下方に向けてジェット水を噴射するとともに、導管11aを回動させる。なお、導管11aは、一方向に回動する必要はなく、左回動と右回動とを交互に行うような状態(左右に振動するように回動した状態)でも良い。また、導管11aの回動は、例えば、高圧水の流動に基づくものとしても良いし、油圧やその他の動力を用いるものとしても良い。また、次いで、チャック9による杭3の挟持を解除し、チャック9をマスト6の上端部に移動し、再び、杭3を挟持して、導管11aを回動させながらチャック9を下方に移動させる。そして、導管11aを回動させながら杭3を挟持した状態のチャック9の下方への移動と、杭3の挟持を解除した状態のチャック9の上方への移動とを交互に繰り返すことで、杭3を地盤に打設する。
【0022】
上述のような杭圧入方法の作用効果について説明する。杭3の下端からジェット水を噴射しながら杭3を圧入しており、杭3の下端部周辺の土砂が流動しやすい状態となっているため、杭3に対する抵抗が軽減し、杭3の圧入の省力化が図れる。また、三角形状の導管11aを回動させているため、導管11aの頂点で描かれた円11a1(図2に示す)内の土砂が流動し安い状態となっており、ジェットノズル10から噴射された水が上記円11a1内の土砂を地表に押し上げるため、この円11a1と導管11aの表面との間が間隙となる。これにより、ジェットノズル10から噴射されたジェット水がこの間隙を水道として地表まで流れ、杭3の下端近傍の土砂が水の流れに従い地表まで流れることにより、杭3の圧入に従い杭3の下端近傍の土砂が圧密されない。したがって、杭3の下端部近傍の土砂がより流動しやすくなり、杭3の圧入がより省力化される。なお、上記導管11aが、水道を形成するための水道形成部となっている。
【0023】
また、ジェットノズル10から噴射された水が杭3の近傍を通って地表まで流れるため、その周辺において、杭3の周面抵抗を減少するとともに、杭3の下端に向けて水が浸透してしまうのを防止して、杭3の下端部の土砂が流動しやすい効果が薄れることがなくなり、杭3の圧入の省力化が図れる。なお、上記導管11aは、断面が三角形状としたが、四角形状、五角形状等の多角形状でも良い。三角形状の場合が、頂点で描かれた円形と導管との隙間が最も大きくなるので、上述のような作用効果を最も効率良く奏する。また、導管11aは、鋼製としたが、その他の金属、セラミック等でもよく、杭3の圧入時に土砂により破砕されないものであれば良い。また、杭3は、矢板に限定されるものではなく、各種の杭(矢板を含む)に、本発明を応用することができる。
【0024】
次に、本発明に係る杭圧入方法の第二例について、図3を参照して説明する。図3は、本発明に係る杭圧入方法の第二例に用いる導管を示す図面であり、図3に示す導管11bは、図1に示す導管11の一例である。
図3に示す導管11bは、鋼管等の円柱パイプの表面に略半円柱状の突条が、パイプの表面を四分するように、パイプの長手方向に沿ってパイプの表面に四つ設けられている。この導管11bを用いて杭を圧入する際も、導管11aを用いる場合と同様に、杭圧入装置1に杭3、導管11b及びホース12をセットして、導管11bを回動させながら杭3を圧入させる。この導管11bを用いる杭圧入方法によると、突条の頂点が描く円形と導管11bの表面との間に隙間ができるため、上述のような導管11aを用いる杭圧入方法と同様の効果を奏するので詳細の説明を省略する。
【0025】
また、導管11bを用いて杭を圧入する際には、導管11bを回動させないで杭3を圧入しても良い。これは、隣あう突条の頂点同士を結んだ線より導管11bの表面側に存在する土砂に負圧がかかるため、ジェットノズル10から噴射された水により、地表に流されやすくなっているためである。これにより、隣あう突条の頂点同士を結んだ線の内側と導管11bとの間に間隙が形成され、この間隙を水道としてジェットノズル10から噴射された水が地表の表面まで流れ出て、上述の場合と同様の効果を奏する。
【0026】
また、図4及び図5に示される導管11c、11dは、図3に示される導管11bの変形例を示すものであり、導管11cは、鋼管などの円柱パイプの表面に角柱状(角柱状に限らず、円柱パイプから突出していれば良い)の突条がパイプの表面を四分するように、パイプの長手方向に沿って、パイプの表面に四つ設けられているものである。また、導管11dは、鋼管などの円柱パイプの表面に角柱状(この場合も角柱状に限らない)の突条がパイプの表面を八分するように、パイプの長手方向に沿ってパイプの表面に八つ設けられているものである。導管11c、11dを用いる杭の圧入方法でも、導管11bを用いる杭圧入方法と同様の作用効果を有するものであり、詳細の説明を省略する。なお、突条は四つ、八つに限らず、複数設けられていれば良い。また、導管を回動させながら杭を圧入する場合には、導管の表面に設けられる突条が一つでも良い。なお、上記導管11b,11c,11d及びその突条が水道を形成する水道形成部となっている。なお、円柱パイプの表面に螺旋状の突条を有する導管、即ち、表面がスクリュー状の導管としても良い。このスクリュー状の導管とすることで、スクリューが水道を形成する水道形成部となっている。
【0027】
次に、本発明に係る杭圧入方法の第三例について、図6を参照して説明する。図6は、本発明に係る杭圧入方法の第三例に用いる杭を示す図面であり、図6に示す杭は、図1に示す杭3の一例である。
図6に示す杭は、鋼矢板3aである。鋼矢板本体3a1のウエブ部3a2内側に、長手方向に鋼管3a3(筒体)が接合されている。なお、この鋼管3a3の内径は、導管11の外径より大きくなっている。
この鋼矢板3aの圧入も杭圧入装置1を用いる。この鋼矢板3aを圧入する際には、まず、杭圧入装置1を起動させて、クランプ5により打設された杭2を挟持する。次いで、上記鋼矢板3aの鋼管3a3に導管11を引導して、導管11の下端にジェットノズル10を取り付けて、導管11の上端にホース12を連結する。次いで、メインシリンダ8によりマスト6の上端部に移動させるとともに、この鋼矢板3aをチャック9に挟持させる。以上のように杭圧入装置1に鋼矢板3aをセットした後に、鋼矢板3aを地盤に圧入する杭圧入工程を行う。杭圧入工程は、メインシリンダ8によりチャック9を下降させることによって、鋼矢板3aを地盤に圧入させるとともに、ジェットノズル10から鋼矢板3aの下端より下方に向けてジェット水を噴射する。この鋼矢板3aを用いる杭圧入方法によると、ジェットノズル10から噴射された水により、鋼管3a3と導管11との間の間隙に沿ってジェットノズル10から噴射された水が地表まで流れ出て、上述の第一例と同様の効果を奏する。なお、上記鋼管3a3が水道を形成する水道形成部となっている。
【0028】
また、図7に示される鋼矢板3bは、図6に示される鋼矢板3aの変形例を示すものであり、鋼矢板本体3b1のウエブ部3b2内側に、長手方向に鋼管3b3(筒体)が接合されており、かつ、この鋼管3b3とウエブ部3b2の内側とで筒部3b5,3b5が形成されるように、円弧状でかつ上下に延在する補材3b4,3b4がウエブ部3b2の内側に接合されている。そして、この鋼矢板3bの圧入も鋼矢板3aの圧入と同様に、この鋼管3b3に導管11を引導して、杭圧入装置1を用いて鋼矢板3bを圧入する。この鋼矢板3bを用いる杭圧入方法によると、筒部3b5,3b5に沿ってジェットノズル10から噴射された水が地表まで流れ出る。また、補材3b4,3b4が上記導管の突条と同様の作用により、円弧状の補材3b4,3b4の内部においても、水が地表まで流れる。従って、上述の第一例と同様の効果を奏する。また、導管11の外径と鋼管3b3の内径がほぼ同じであれば、導管11と鋼管3b3との間に水が流れないため、樹脂製のような比較的柔らかいホースでも導管11として用いることができる。なお、円弧状の補材3b4,3b4と鋼管3b3とが水道を形成する水道形成部となっている。
【0029】
なお、上記鋼矢板3aにおいて、鋼管3a3の表面と鋼管3a3の内側とを貫通する穴を有する構成としても良い。この穴から水道を流れる水及び土砂が排出することができる。同様に、鋼矢板3bも穴を有する構成としても良い。
【0030】
【発明の効果】
本発明に係る杭埋設方法によれば、導管と土砂との間に間隙が形成され、この間隙が水道となり、この水道に沿って噴射手段から噴射された水が地表まで流れるため、杭の下端近傍の土砂の流動効果が増大し、これにより、杭の周辺抵抗がより軽減し、杭の圧入の省力化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した例として杭圧入に用いる杭圧入装置を示す概略図である。
【図2】本発明を適用した第一例として杭圧入に用いる導管を示す断面図である。
【図3】本発明を適用した第二例として杭圧入に用いる導管を示す断面図である。
【図4】上記第二例に用いる導管とは別の例の導管を示す断面図である。
【図5】上記第二例に用いる導管とは別の例の導管を示す断面図である。
【図6】本発明を適用した第三例として杭圧入に用いる杭を示す断面図である。
【図7】上記第三例に用いる杭とは別の例の杭を示す断面図である。
【符号の説明】
3 杭
3a 鋼矢板(杭)
3a3 鋼管(筒体)
3b 鋼矢板(杭)
3b3 鋼管(筒体)
3b5 筒部
10 ジェットノズル(噴射手段)
11 導管
11a 導管
11b 導管
11c 導管
11d 導管

Claims (3)

  1. 杭の下端部に設けられた噴射手段から高圧水を上記杭の下方の地盤に噴射しながら、上記杭を地盤中に埋設していく杭埋設方法において、
    上記杭上部から上記杭下端部まで延在して高圧水を導く断面非真円形状の導管と、
    上記杭を挟持するとともに、上記導管を回動自在に支持するチャックと、を用い、
    上記チャックにより上記導管を回転させることによって、上記導管の断面における地盤内での回転軌跡の最外円と上記導管の外面との間に隙間を形成し、
    この隙間を通して高圧水を地盤表面まで流すことを特徴とする杭埋設方法。
  2. 請求項1記載の杭埋設方法において用いる導管であって、断面形状が多角形状であることを特徴とする高圧水用導管。
  3. 請求項1記載の杭埋設方法において用いる導管であって、上記導管表面に、上記導管の長手方向に沿った複数の突条が設けられていることを特徴とする高圧水用導管。
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