JP3695674B2 - 平版印刷版用支持体の電解処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、PS版用支持体などに使用するアルミニウムウェブ等の金属ウェブの表面を電気化学的に粗面化処理する平版印刷版用支持体の電解処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、PS版用支持体としてはアルミニウムウェブが使用されており、その表面は、その上に設けられる感光層との密着性を良好にすること、印刷時に使用する湿した水を保持すること等のために、砂目状に粗面化されている。
【0003】
従来、この砂目状に粗面化する方法としては、例えば、特開平7−278900号公報に開示されているような方法があった。この方法は、上流側電極及び下流側電極を有し、上流側電極が小型電極と主電極とからなり、小型電極と主電極とに所定の電流を流して電解処理を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の電解処理方法は、クロスストロークが発生せず好ましいものであった。しかしながら、電解槽内の電流分布の均一性が十分ではなく、十分に均一な砂目を形成することができなかった。また、保全性も十分なものではなかった。
【0005】
本発明は、以上の問題点を解決し、電解処理槽内の電流分布を均一化して均一な砂目を形成できるとともに、保全性も向上させた平版印刷版用支持体の電解処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の平版印刷版用電解処理方法は、電解液中でアルミニウムウェブと該アルミニウムウェブに対向する電極との間に電流を供給してアルミニウムウェブに連続的に交流電源による電気化学的処理を施す平版印刷版用支持体の電界処理方法において、複数の電極を絶縁体を介して配置し、各電極のアルミニウムウェブの進行方向の長さを50〜200mmの範囲内とするとともに、電極間に設けた各絶縁体のアルミニウムウェブの進行方向の長さを1〜30mmの範囲内とし、各電極の電流分布を平均電流値の±30%の範囲内とすることを特徴とすることを特徴として構成されている。
【0007】
本発明の平版印刷版用支持体の電解処理方法においては、電流分布を均一化することにより均一な砂目を形成し、また、保全性を向上させている。
【0008】
【発明の実施の形態】
電極の長さは、50〜200mmの範囲内であり、50〜120mmの範囲内であることが好ましい。電極の長さが50mmより短いと、電極ターミナル部の液シールが困難であり、設備コストも高くなってしまう。また、200mmより長いと電流分布が不均一になるとともに、保全性も悪くなる。
【0009】
絶縁板の長さは、1〜30mmの範囲内であり、2〜10mmの範囲内が好ましい。絶縁板の長さが1mmより短いと、絶縁板の製作が困難であり、製作できても破損しやすく、保全性が悪くなる。また、30mmより長いとチャターマーク(段ムラ状の処理ムラ)が発生するとともに、装置が大型化する。
【0010】
電流分布は、平均電流値の±30%の範囲内であり、±10%の範囲内が好ましい。電流分布が±30%の範囲を越えると、砂目が不均一になる。
【0011】
絶縁板としては、塩化ビニール、ベークライト、テフロン(登録商標)等の絶縁性の樹脂を用いる。電解液としては、塩酸溶液、硝酸溶液がある。
【0012】
本発明の平版印刷版用支持体の電解処理方法について、図面を参照して説明する。
【0013】
図1は平版印刷版用支持体の電解処理装置の断面模式図である。この図に示す電解処理槽は直給フラット型セルタイプのものであり、符号1は電解処理槽で、その内部には電解液2が貯留されている。この電解処理槽1の底面には、多数の電極3が絶縁板4を介して設けられており、これらの各電極3は、交流電源5を介して給電ロール6に接続されている。
【0014】
電解処理槽1の底面の一方の端部には電解液供給管7が連結され、他方の端部には電解液排出管8が連結されており、これらの電解液供給管7及び電解液排出管8は電解液2を貯留するストックタンク(図示せず)に連結されている。また、パスロール9が電解槽1の内部において電解液2に半分浸漬した状態で設けられるとともに電解槽1の上方に設けられ、電解液2に半分浸漬したパスロール9の間には案内板10が設けられ、アルミニウムウェブ11の搬送路が構成されている。
【0015】
そして、前記電極3のアルミニウムウェブ11の進行方向の長さaを50〜200mmの範囲内となるように設定するとともに、絶縁板4のアルミニウムウェブ11の進行方向の長さbが1〜30mmの範囲内となるように設定し、各電極3の電流分布を平均電流値の±30%の範囲内となるようにして電解処理を行う。
【0016】
図2は平板印刷用支持体の電解処理装置の断面模式図である。この図に示す電解処理装置は間給ラジアル型セルタイプのものであり、符号21は電解処理槽で、その内部には電解液22が貯留されている。この電解処理槽21の周面には、多数の電極23が絶縁板24を介して設けられており、これらの各電極23は交流電源25及びダイオード26を介して給電電極27に接続されている。
【0017】
電解処理槽21の上部の一方の端部には電解液供給管28が連結され、他方の端部には電解液排出管29が連結されており、これら電解液供給管28及び電解液排出管9は電解液22を貯留するストックタンク(図示せず)に連結されている。また、電解処理槽21の上方にはパスロール30が設けられるとともに、電解槽21の内部には円筒状の案内板31が設けられ、これらパスロール30及び案内板31で金属ウェブとしてのアルミニウムウェブ32の搬送路が構成されている。
【0018】
そして、前記電極23のアルミニウムウェブ32の進行方法の長さcを50〜200mmの範囲内となるように設定するとともに、絶縁板23のアルミニウムウェブ32の進行方向の長さdを1〜30mmの範囲内となるように設定し、各電極23の電流分布を平均電流値の±30%の範囲内となるようにして電解処理を行う。
【0019】
【実施例】
実施例1、比較例1及び比較例2を表1に示す。なお、図1に示す電解処理装置を使用した。
【0020】
【表1】
【0021】
〈電解処理条件〉
電解液:硝酸溶液(2%)
電解液温度:40℃
電流密度:200c/dm2
アルミニウムウェブ速度:30m/分
【0022】
〈電解処理性の判断〉
電解処理終了後、アルミニウムウェブを目視により観察した。なお、○は良、△は可、×は不良である。
【0023】
【発明の効果】
本発明の平版印刷用支持体の電解処理方法は、電流分布を均一化することができるので、均一な砂目を形成することができ、また、保全性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の平版印刷版用支持体の電解処理方法の一実施例に使用する電解処理装置の断面模式図を示す。
【図2】 本発明の平版印刷版用支持体の電解処理方法の一実施例に使用する電解処理装置の断面模式図を示す。
【符号の説明】
1、21: 電解槽
2、22: 電解液
3、23: 電極
4、24: 絶縁板
5、25: 交流電源
11、32:アルミニウムウェブ
Claims (1)
- 電解液中でアルミニウムウェブと該アルミニウムウェブに対向する電極との間に電流を供給してアルミニウムウェブに連続的に交流電源による電気化学的処理を施す平版印刷版用支持体の電界処理方法において、複数の電極を絶縁体を介して配置し、各電極のアルミニウムウェブの進行方向の長さを50〜200mmの範囲内とするとともに、電極間に設けた各絶縁体のアルミニウムウェブの進行方向の長さを1〜30mmの範囲内とし、各電極の電流分布を平均電流値の±30%の範囲内とすることを特徴とする平版印刷版用支持体の電解処理方法。
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JP03682297A JP3695674B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 平版印刷版用支持体の電解処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP03682297A JP3695674B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 平版印刷版用支持体の電解処理方法 |
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JPH10230691A JPH10230691A (ja) | 1998-09-02 |
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Family
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Family Applications (1)
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JP03682297A Expired - Fee Related JP3695674B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 平版印刷版用支持体の電解処理方法 |
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JP (1) | JP3695674B2 (ja) |
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1997
- 1997-02-21 JP JP03682297A patent/JP3695674B2/ja not_active Expired - Fee Related
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