JP3695196B2 - データ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデータ処理装置、特にマイクロプロセッサのテストにおけるデータのサンプリングタイミングに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、回路やCPUの動作をテストするためのテスト装置が公知である。たとえば、特開平9−269359号公報には、複数のマイクロコンピュータを含み、各マイクロコンピュータを集積回路デバイスに直結する構成の集積回路テスト装置が開示されている。テストに必要なプログラムとデータ情報をマイクロコンピュータに供給し、各マイクロコンピュータはテスト結果をテスターに送り返すことで集積回路をテストする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、各マイクロコンピュータ毎に異なるテストプログラムを実行できるので同時に複数種類の集積回路をテストすることができるものの、テスト装置の構成が複雑化、大型化してしてコスト増加となる問題がある。
【0004】
特に、車両に搭載されるECU(電子制御装置)内のCPU動作をテストしようとする場合、簡易な装置で迅速にCPUの動作をテストする要望が高い。
【0005】
また、ECU内のCPUにテスト装置を接続して動作をテストする場合、テスト装置のサンプリングタイミングでCPUの演算結果を忠実にサンプリング、すなわちCPUの制御演算結果を漏れなく取得しようとすると、限りなく短いサンプリング周期でサンプリングしなければならず、サンプリングデータを記憶するテスト装置側のメモリ容量が増大してしまう問題もある。
【0006】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みなされたものであり、その目的は、簡易な構成で、かつ、確実にマイクロプロセッサの動作をテストできる装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、発明は、マイクロプロセッサに接続されるインターフェースカードと、前記インターフェースカードに接続され、少なくとも2つのポートを有するメモリと、前記メモリに接続され、前記メモリに書き込まれた前記マイクロコンピュータからのデータを前記マイクロコンピュータからのトリガ信号に基づいて読み出して処理する処理手段とを有し、前記マイクロプロセッサは、所定の制御演算結果を前記メモリに書き込んだ直後に読み出し許可トリガ信号を前記処理手段に出力し、次の制御ルーチンにおける前記制御演算の結果を前記メモリに書き込んでデータを更新する前に読み出し禁止トリガ信号を前記処理手段に出力し、前記処理手段は、前記読み出し許可トリガ信号を入力してから前記読み出し禁止トリガ信号を入力するまでの期間に、前記メモリに一回アクセスして前記制御演算結果を読み出すことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
【0011】
図1には、本実施形態の構成ブロック図が示されている。テスト対象としてのECU(電子制御装置)10は、複数のCPU10a、10b、10c、10dを有している。CPU10aは16bit、CPU10bは32bit、CPU10cは16bit、CPU10dは32bitのCPUである。32bitのCPU10bと10dは、NBD(Non−Break−Debug−port)を有している。
【0012】
一方、ECU10をテストする計測装置(データ処理装置)12は、各チャネル毎に設けられたインターフェースカード(I/F)12a〜12d、各インターフェースカード12a〜12dに対応して設けられたDPRAM(デュアルポートRAM)14a〜14d、パーソナルコンピュータ(パソコン)16、インターフェースカード12a〜12dとDPRAM14a〜14dを接続するバス200a〜200d及びDPRAM14a〜14dとパソコン16を接続するバス300を有して構成されている。
【0013】
インターフェースカード12a、12cはそれぞれバス100a、100cを介してECU10内のCPU10a、CPU10cと接続されており、CPU10aで処理したデータ(センサからのデータ等)をDPRAM14aに格納するとともに、CPU10cで処理したデータをDPRAM14cに格納する。
【0014】
インターフェースカード12b、12dはそれぞれNBDバス100b、100dを介してECU10内のCPU10b、10dと接続されており、CPU10bからのデータを内蔵のNBD処理部で処理して(32bit高速CPU10b、10dとのデータ送受をシリアルで行う)DPRAM14bに格納するとともに、CPU10dからのデータを内蔵のNBD処理部で処理してDPRAM14dに格納する。
【0015】
すなわち、インターフェースカード10a〜10dは、ECU10内の各CPU10a〜10dの種類とそのデバッグ方式に対応したインターフェースを提供するもので、CPU10a〜10dの処理データをDPRAM14a〜14dに格納する機能を有する。なお、インターフェースカード12a〜12dとDPRAM14a〜14d間のバス200a〜200dは共通バスとすることが好適であり、インターフェースカード12a〜12dは計測装置12に対して着脱自在に構成することが好適である。これにより、テストすべきECU10に応じて計測装置12のコンフィギュレーションを容易に最適化できるからである。
【0016】
DPRAM14a〜14dは、2つのポートを有しており、一方のポートを用いてCPU10a〜10dからのデータを書き込む。また、他のポートを用いてパソコン16がDPRAM14a〜14dに書き込まれたデータを読み出す。なお、DPRAM14a〜14dは3個あるいはそれ以上のポートを有していてもよく、FIFO(First−In−First−Out)メモリを用いてもよい。その本質は、あるポートでCPU10a〜10dからのデータを書き込み、そのポートとは異なるポートで書き込まれたデータを読み出すことで処理の高速化を図る点にある。
【0017】
パソコン16は、例えば車両に持ち込むことができるノート型パソコンであり、PCカードを介してI/Fボックスと接続される。パソコン16内のメモリには、DPRAM14a〜14dがマッピングされており、DPRAM14a〜14dから読み出されたデータは、パソコン16内のメモリの所定エリアにそれぞれ格納される。したがって、パソコン16内のCPUは、メモリをサンプリングすることで、DPRAM14a〜14dに書き込まれたデータ、すなわちCPU10a〜10dのデータを統一的に処理することが可能となる。
【0018】
なお、図1の構成では複数のCPUが存在するが、必ずしも複数のCPUは必須ではなく、単一のCPUでもよい。この場合には、DPRAMも一つでよい。
【0019】
本実施形態の構成は以上のようであり、計測装置12を用いてECU10をテストする際には、まず計測装置12の各チャネルにECU10内のCPU10a〜10dを接続する。そして、CPU10a〜10dでは、車載のセンサから出力されたデータを処理して計測装置12の各チャネルに出力する。計測装置12のインターフェースカード12a〜12dは、CPU10a〜10dからのデータを入力してDPRAM14a〜14dに書き込む。DPRAM14a〜14dにデータが格納された後、パソコン16は所定のタイミングでDPRAM14a〜14dにアクセスしてデータを読み出し、自身のメモリに読み出したデータを書き込む。DPRAMからのデータの読み出しタイミングについては後述する。パソコン16は、自身のメモリのマップ上にDPRAM14a〜14dがマッピングされているため、自身のメモリをサンプリングすることでDPRAM14a〜14dを統一的にサンプリングすることができる。読み出したデータに対しては、パソコン16内のプロセッサは所定のテスト処理を実行し、CPU10a〜10dの動作を確認する。
【0020】
ここで、パソコン16でCPU10a〜10dの演算結果をDPRAM14a〜14dから読み出すタイミングをパソコン16側で決定した場合、既述したようにCPU10a〜10dの演算結果を全て忠実にサンプリングするためには限りなく短いサンプリング周期(たとえば500μs)でサンプリングしなければならず(CPU側の演算周期がパソコン16にとって未知であるため、演算周期毎に書き換えられる演算結果を漏れなくサンプリングするためには短い周期でサンプリングしなければならない)、サンプリングデータも多量となるためパソコン16のメモリ容量が増大してしまう。
【0021】
そこで、本実施形態においては、DPRAM14a〜14dに書き込まれたCPU10a〜10dのデータを読み出すタイミングをパソコン16が決定するのでなく、CPU側からトリガ信号をパソコン16に供給することにより決定する。すなわち、CPU10a〜10dからデータ読み出し許可トリガ信号をパソコン16に出力することでパソコン16のプロセッサはDPRAM14a〜14dからデータを読み出し、CPU10a〜10dからデータ読み出し禁止トリガ信号を出力することでパソコン16のプロセッサはデータの読み出しを停止する。CPU側は、自己の制御演算タイミングに同期してこれらのトリガ信号を出力することができるので、これによりCPUでの制御演算タイミングに同期してパソコン16で制御演算結果をDPRAMから読み出すことが可能となり、効率的なメモリ読み出しが可能となる。
【0022】
図2には、本実施形態におけるデータ読み出しタイミングが模式的に示されている。なお、説明の都合上、ECU内に1つのCPUが存在する場合について説明する。CPUは所定の制御ルーチン(制御周期を例えば6msとする)で複数の制御演算を実行する。CPUの制御演算を例示すると、基本演算、ABS(アンチロックブレーキシステム)制御演算、VSC(ビークルスタビリティコントロール)制御演算、BA(ブレーキアシスト)制御演算などである。CPUは、センサからのデータを入力しこれらの制御演算を逐次実行して演算結果をDPRAMに格納するが(異なる制御演算の結果はDPRAM内の異なるエリアに格納する)、例えばパソコン16がABS制御演算の制御結果をサンプリングする場合、パソコン16はDPRAMにアクセスして所望の演算結果を取り込むが、パソコン16のDPRAMへのアクセスタイミングはCPUからのトリガ信号に基づいて実行される。
【0023】
すなわち、CPUはABS制御演算が終了し、その演算結果を自身のメモリ及びDPRAMに書き込んだ直後に、パソコン16に対してサンプリング許可信号を出力する。すると、パソコン16のプロセッサでは割り込みルーチンによりこのサンプリング許可トリガ信号を検知し、DPRAMにアクセスして書き込まれたABS制御演算結果を読み出す。
【0024】
一方、CPUはABS制御演算を実行した後、VSC制御演算、BA制御演算その他の演算を実行し、次の制御ルーチンに移行する。そして、次の制御ルーチンにおいてABS制御演算を実行する直前、すなわち、ABS制御演算を行って得られた演算結果をDPRAMに書き込んでデータを更新する前にパソコン16に対しサンプリング禁止信号を出力する。パソコン16のプロセッサは、割り込みルーチンによりこのサンプリング禁止信号を検知し、DPRAMへのアクセスを禁止する。したがって、パソコン16は、CPUからサンプリング許可信号を入力し、次にサンプリング禁止信号を入力するまでの間にDPRAMにアクセスしてCPUの制御演算結果を読み出すことになる。そして、この期間におけるDPRAM内のABS制御演算結果は同一であることが担保されているため、パソコン16のプロセッサはサンプリング許可信号を入力してからサンプリング禁止信号を入力するまでの間に1回だけDPRAMにアクセスしてデータを読み出せばよいことになる。
【0025】
このように、従来においてはサンプリング時間/サンプリング周期(たとえば500μs)分のメモリを必要としたのに対し、本実施形態におけるアクセス方法によれば、サンプリング時間/トリガ周期(たとえば6ms)分のメモリだけで済むことになり、計測装置12のハードウエア構成を簡略化しつつ、効率的なデータサンプリングを行うことができる。
【0026】
なお、図1に示されるようにECU内に複数のCPUがある場合、各CPU10a〜10dからパソコン16に対しトリガ信号をそれぞれ出力してDPRAM14a〜14dへのパソコン16のサンプリングタイミングを決定すればよい。
【0027】
また、複数のCPUが存在する場合でも、たとえばCPU10aからのみパソコン16に対しトリガ信号を出力し、パソコン16ではCPU10aからのトリガ信号のみに基づいてDPRAM14a〜14dにアクセスしてデータを読み出すことも可能である。これは、CPU10b〜10dがCPU10aに同期して制御演算を実行している場合に特に有効である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、マイクロプロセッサの演算結果を効率的にサンプリングすることができ、計測装置へのメモリ容量を低減して簡易にマイクロプロセッサのテストを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の構成ブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態におけるメモリアクセス方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ECU、12 計測装置、16 パソコン。

Claims (1)

  1. マイクロプロセッサに接続されるインターフェースカードと、
    前記インターフェースカードに接続され、少なくとも2つのポートを有するメモリと、 前記メモリに接続され、前記メモリに書き込まれた前記マイクロコンピュータからのデータを前記マイクロコンピュータからのトリガ信号に基づいて読み出して処理する処理手段と、
    を有し、
    前記マイクロプロセッサは、所定の制御演算結果を前記メモリに書き込んだ直後に読み出し許可トリガ信号を前記処理手段に出力し、次の制御ルーチンにおける前記制御演算の結果を前記メモリに書き込んでデータを更新する前に読み出し禁止トリガ信号を前記処理手段に出力し、
    前記処理手段は、前記読み出し許可トリガ信号を入力してから前記読み出し禁止トリガ信号を入力するまでの期間に、前記メモリに一回アクセスして前記制御演算結果を読み出す
    ことを特徴とするデータ処理装置。
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