JP3695188B2 - 形状計測装置および形状計測方法 - Google Patents

形状計測装置および形状計測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3695188B2
JP3695188B2 JP36319998A JP36319998A JP3695188B2 JP 3695188 B2 JP3695188 B2 JP 3695188B2 JP 36319998 A JP36319998 A JP 36319998A JP 36319998 A JP36319998 A JP 36319998A JP 3695188 B2 JP3695188 B2 JP 3695188B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
detection signal
intensity
reflected
stationary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36319998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000186920A (ja
Inventor
修 西川
義紀 山口
研 東海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP36319998A priority Critical patent/JP3695188B2/ja
Priority to US09/455,455 priority patent/US6388754B1/en
Publication of JP2000186920A publication Critical patent/JP2000186920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3695188B2 publication Critical patent/JP3695188B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/24Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強度変調された出射光を物体に向けて出射し、物体からの反射光と出射光との位相差に基づいて物体までの距離を計測する形状計測装置および形状計測方法に関し、特に、小型かつ安価で、光利用効率が高く、物体表面の反射率の変化等の外的条件に左右されることなく、正確に物体までの距離を計測可能な形状計測装置および形状計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
三次元形状を計測する方式として、パッシブ方式とアクティブ方式の2つが提案されている。パッシブ方式は、エネルギーを対象物体に放射することなしに形状を計測する方式であり、アクティブ方式は、何らかのエネルギーを対象物体に放射しその反射を検出することによって形状を計測する方式である。
【0003】
パッシブ方式において、対象物体までの複数点の距離を計測する方法の一つとしてステレオ法がある。このステレオ法は、2台のカメラをある間隔をおいて設置し、得られた2つの画像の視差から三角法により対象物体までの距離を計測する方式である。この方式は、画像として取り込むことができれば遠方までの距離を計測することができるという特長はあるが、模様のない滑らかな面を持った表面全体の三次元計測を行うことができないという重大な問題点が存在する。また、2台のカメラの光軸を一致させることが原理的にできないため、距離を測定できない領域(オクルージョン)が発生するという欠点があった。
【0004】
アクティブ法において、対象物体までの複数点の距離を計測する方法の一つとして光切断法がある。この光切断法は、スリット光をある角度で対象物体に照射し、それとは別の角度から撮像した画像から三角法により対象物体までの距離を計測する方式である。この方式は、比較的簡単な構成で実現できるという特長はあるが、スリット光を微少な角度単位で走査しなければならず、その度に画像を撮像するため、計測時間が長くなるという問題点がある。この問題点を解決するために光切断法を応用した方式に空間コード化法がある。この空間コード化法は、スリット光を何回も照射する替わりに、投影光のパターンをコード化することにより、少ない投影回数で距離を計測する方式であるが、水平方向のサンプル数をnとすると、log2 n回(n=512ポイントとして9回)の撮像を行わなければならないため、測定時間が長くなるという問題点があった。また、投光器と撮像器の光軸を一致させることが原理的にできないため、距離を測定できない領域(オクルージョン)が発生するという欠点があった。
【0005】
アクティブ法において、1回の撮像で複数点の距離を計測できる方式の一つとして、強度変調された光を対象物体に照射し、その反射光の位相分布を計測する位相分布計測方式がある。
【0006】
従来の位相分布計測方式としては、例えば、文献1「SPIE Vol.2588,1995年,126 〜134 ページに記載された論文(An new active 3D-Vision system based on rf-modulation interferometry light )」、および特許第2690673号および、SPIE Vol.2748,1996年、47〜59ページ「The Emerging Versatility of a Scannless Range Imager」に示されるものがある。
【0007】
図10は、文献1に示された従来の形状計測装置を示す。この形状計測装置100は、光源101Aから集光レンズ102を介してポッケルズセルのような結晶を用いた平面変調器103に出射された光に強度変調を施す変調/復調信号発生器104と、強度変調された光105aを対象物体6に平面照射する投影レンズ106と、対象物体6で反射し結像レンズ107を介してポッケルズセルのような結晶を用いた平面復調器108に入射した反射光105bに強度復調を施す変調/復調信号発生器104と、強度復調を施された光信号を撮像するCCDカメラ109とを有する。このような構成において、光源101Aから発せられた光は、集光レンズ102により、平面変調器103に入射し、変調/復調信号発生器104の信号に基いて強度変調を施された後、その強度変調された光105aは、投影レンズ106によって対象物体6に平面照射される。対象物体6からの反射光105bは、結像レンズ107により平面復調器108に入射し、変調/復調信号発生器104の信号に基いて強度復調を施された後、CCDカメラ109上に結像する。CCDカメラ109で撮像された濃淡画像は、対象物体6までの距離に起因する位相情報を含んでいる。コンピュータ110でこの濃淡画像を処理することにより、1回の撮像で対象物体6の距離データを得ることができる。
【0008】
図11は、特許第2690673号公報に記載された従来の形状計測装置を示す。図10との相違点は、光源として半導体レーザ101Bを用いていること、ポッケルズセルのような結晶を用いた変調器は用いずに半導体レーザ101Bで直接強度変調を行っていること、ポッケルズセルのような結晶を用いた復調器は用いずにイメージインテンシファイア111で復調を行っていることの3点である。変調/復調信号発生器104の信号に基いて強度変調を施された光は、半導体レーザ101Bから放射された後、投影レンズ106によって対象物体6に平面照射される。対象物体6からの反射光105bは、結像レンズ107によりイメージインテンシファイア111に結像される。変調/復調信号発生器104の信号を高圧ドライブ回路112により高圧信号に変換し、イメージインテンシファイア111のゲインコントローラ端子に入力することにより強度復調された反射光は、CCDカメ109で撮像される。CCDカメラ109で撮像された濃淡画像は、対象物体6までの距離に起因する位相情報を含んでいる。コンピュータ110でこの濃淡画像を処理することにより、1回の撮像で対象物体6の距離データを得ることができる。
【0009】
しかし、図10に示す形状計測装置によると、平面変調器103、平面復調器108にポッケルズセルのような結晶を用いた変調器/復調器を用いているため、非常に高価な装置となってしまうという欠点があった。また、この結晶を用いた変調器/復調器は開口が約数ミリ程度と小さいため、光源101Aから放射された光および対象物体6で反射された光をこの開口に合わせて集光レンズ107を用いて集光しなければならず、装置が大型化してしまうという欠点があった。
また、図11に示す形状計測装置によると、イメージインテンシファイア111を用いているため、非常に高価な装置となってしまうという欠点があった。また、このイメージインテンシファイア111を駆動するためには数百ボルトという高電圧信号を強度変調することが必要なため、駆動回路が複雑になるという欠点があった。また、このイメージインテンシファイア111はCCDカメラ109に比べて大きいため装置全体が大型化してしまうという欠点があった。
【0010】
そこで、高価な変調器/復調器や高価で大型のイメージインテンシファイアを用いることなく距離を計測する方式として、参照光を用いた位相分布計測方式が、例えば、特公昭59−30233号公報に示されている。
【0011】
図12は、その方式を採用した従来の形状計測装置を示す。この形状計測装置100は、発振器120の信号に基づく駆動回路121からの駆動信号によって所定の周波数で強度変調された光を出射する発光素子123と、発光素子123から投影レンズ124を介して入射した光を透過および反射させるビームスプリッタ125と、ビームスプリッタ125を透過し、物体6で反射し、再びビームスプリッタ125で反射した光、およびビームスプリッタ125で反射し、反射鏡128で反射して再びビームスプリッタ125を透過した光を集光レンズ126を介して受光する受光素子127と、受光素子127の出力信号を増幅する増幅器128と、増幅器128の出力信号を検波する検波器129と、検波器129の出力信号から振幅を読み取るレベル計130とを有する。
このような構成において、発振器120の信号に基づく駆動回路121からの駆動信号によって所定の周波数で強度変調された光が発光素子123から放射されると、その光は投影レンズ124を介してビームスプリッタ125に入射される。ビームスプリッタ125により透過された一方の光(照明光)は、物体6で反射し、再びビームスプリッタ125で反射され、集光レンズ126を介して受光素子127に入射される。ビームスプリッタ125により反射された他方の光(参照光)は、既知の距離に設置された反射鏡128により反射され、ビームスプリッタ125で透過され、同じく受光素子127に入射される。この2つの光は受光素子127上で光学的に合成され、その波形が電気信号に変換され、増幅器128に送られる。この波形の振幅は、受光素子127から物体6までの距離と受光素子127から反射鏡128までの距離との差により変化する。増幅された波形信号を検波器291により検波し、レベル計130で振幅を読み取ることにより物体6までの距離を算出することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の形状計測装置によれば、発光素子123から受光素子127に至る間に照明光、参照光ともにビームスプリッタ125を2回通過するため、受光素子127に入射する光量が出射光の1/4になり、光利用効率が悪いという問題ある。
また、受光素子127に入射する光には、物体6表面の反射率の影響が含まれているため、受光素子127の出力信号に基づいて物体6までの距離を算出しているので、物体6表面の反射率の違いにより、正確な距離を測定できないという問題がある。
さらに、光軸に対して凹凸を持つ物体では正確な距離を測定できない、暗いところでは問題ないが、外光のあるところでは正確な距離を測定できない、三次元形状を測定するには光を2次元的に走査しなければならず、測定時間が大きくなる等の通常の使用環境では距離測定が不可能となる重大な欠点がある。
【0013】
従って、本発明の目的は、小型かつ安価で、光利用効率が高い形状計測装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、物体表面の反射率の変化等の外的条件に左右されることなく、正確に物体までの距離を計測し得る形状計測装置および形状計測方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
発明は、上記目的を達成するため、所定の周波数で強度変調された出射光を物体に向けて出射し、前記物体からの反射光と前記出射光との位相差に基づいて前記物体までの距離を計測する形状計測装置において、前記所定の周波数で強度変調された前記出射光、あるいは強度変調されていない定常光を前記物体に向けて出射する光出射手段と、前記光出射手段から出射された前記出射光あるいは前記定常光の一部を所定の方向に反射する反射部材と、前記物体からの前記反射光と前記反射部材からの前記出射光とを受光し、それらの合成により前記位相差が反映された合成検出信号、前記定常光の出射によって前記物体で反射した定常反射光を受光して定常反射光検出信号、および前記反射部材からの前記定常光を受光して定常光検出信号を出力する検出手段と、前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号および前記定常光検出信号に基づいて、前記物体の反射率の変化等の外的成分を除去する補正を行って前記距離を演算する演算手段とを備えたことを特徴とする形状計測装置を提供する。
上記構成によれば、物体の反射率の変化等の外的成分を除去することにより、物体までの距離が正確に求まる。
反射部材としては、例えば、出射光を所定の割合で透過および反射させるビームスプリッタ、あるいは物体への出射光の照射を妨げない位置に設けられた反射ミラーを用いることができる。反射部材としてビームスプリッタを用いることにより、出射光がビームスプリッタを通る回数が1回になるので、検出手段が受光する反射光と出射光の光量がビームスプリッタによって減少するのを抑制することが可能になる。反射部材として上記反射ミラーを用いることにより、検出手段が受光する反射光と出射光の光量が反射ミラーによって減少するのを防げる。
本発明は、上記目的を達成するため、所定の周波数で強度変調された出射光を物体に向けて出射し、前記物体からの反射光と前記出射光との位相差に基づいて前記物体までの距離を計測する形状計測装置において、前記所定の周波数で強度変調された前記出射光、あるいは強度変調されていない定常光を前記物体に向けて出射する光出射手段と、前記物体からの前記反射光と前記出射光とを受光し、それらの合成により前記位相差が反映された合成検出信号、前記定常光の出射によって前記物体で反射した定常反射光を受光して定常反射光検出信号、および前記定常光を受光して定常光検出信号を出力する検出手段と、前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号および前記定常光検出信号に基づいて、前記物体の反射率の変化等の外的成分を除去する補正を行って前記距離を演算する演算手段とを備えたことを特徴とする形状計測装置を提供する。
上記構成によれば、図12に示すような光学系においても、物体の反射率の変化等の外的成分を除去することにより、物体までの距離が正確に求まる。
本発明は、上記目的を達成するため、所定の周波数で強度変調された出射光を物体に向けて出射し、前記物体からの反射光と前記出射光との位相差に基づいて前記物体までの距離を計測する形状計測方法において、前記所定の周波数で強度変調された前記出射光を前記物体に向けて出射し、前記反射光と前記出射光を検出して、それらの合成により前記位相差が反映した合成検出信号に変換し、強度変調されていない定常光を前記物体に向けて出射し、前記物体で反射した定常反射光を検出して定常反射光検出信号に変換し、前記定常光を検出して定常光検出信号に変換する第1の工程と、前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号および前記定常光検出信号に基づいて、前記物体の反射率の変化等の外的成分を除去する補正を行って前記距離を演算する第2の工程とを含むことを特徴とする形状計測方法を提供する。
上記構成によれば、物体の反射率の変化等の外的成分を除去することにより、物体までの距離が正確に求まる。
【0015】
【発明の詳細な説明】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る三次元形状計測装置を示す。この装置1は、変調信号を発生する変調信号発生器2と、変調信号発生器2からの変調信号に基づいてレーザ光である照明光4aを出射する半導体レーザ3と、半導体レーザ3からの照明光4aを対象物体6に向けて照射する投影レンズ5と、対象物体6で反射した反射光4bを光学フィルタ8を介して平面センサ9上に結像させる結像レンズ7と、半導体レーザ3からの照明光4aを透過させるとともに、反射させ、その反射させたレーザ光を参照光4cとして光学フィルタ8を介して平面センサ9上に導くハーフミラー10と、半導体レーザ3と投影レンズ5との間に配置された第1のシャッタ11Aと、対象物体6と光学フィルタ8との間に配置された第2のシャッタ11Bと、ハーフミラー10と光学フィルタ8との間に配置された第3のシャッタ11Cと、平面センサ9の出力信号を濃淡情報として記憶する2次元の画像メモリ12と、画像メモリ12に記憶された濃淡情報に基づいて対象物体6の表面形状に関する距離データを2次元的に算出する距離演算部13と、この装置1の各部を制御するCPU14とを有する。
【0016】
半導体レーザ3は、変調信号発生器2からの変調信号に基づいて強度変調されたレーザ光である照明光4aを出射するとともに、変調信号発生器2からの定常信号に基づいて強度変調されていない定常光からなる照明光4aを出射するものである。この定常光は、強度変調された照明光4aの平均強度に一致した光強度を有する。
【0017】
第1乃至第3のシャッタ11A,11B,11Cとしは、例えば、偏光子と検光子の間に透明電極を両端に設けた電気光学効果を有する単結晶板を配置したものを用いることができる。なお、液晶,機械式等を用いてもよい。また、本実施の形態では、電圧印加(ON)によって入射光を透過するものを用いる。
【0018】
図2は、平面センサ9を構成する1つの画素回路を示す。平面センサ9は、2次元状に配列された複数の画素を有し、1つの画素は、フォトダイオード90と、第1のバイパス回路切り替え部91Aと、ハイパスフィルタ(HPF:High Pass Filter)92と、比較器93a,ダイオード93b,コンデンサ93cからなるピークホールド回路93と、電流変換回路94と、第2のバイパス回路切り替え部91Bと、第1のバイパス回路切り替え部91Aと第2のバイパス回路切り替え部91Bとに接続され、HPF92とピークホールド回路93をバイパスするバイパス配線95と、スイッチ96と、電荷蓄積回路97とを備える。また、平面センサ9は、振幅検出モードと光量検出モードとを有する。
【0019】
図3(a)〜(d)は、平面センサ9の動作を示す。第1および第2のバイパス回路切り替え部91A,91BをA側に設定すると、同図(a)に示すように、フォトダイオード90から信号Saが出力され、そのフォトダイオード90の出力信号Saは、HPF92でDC成分V0 がカットされて同図(b)に示す高周波信号Sbとなり、ピークホールド回路93に入力される。ピークホールド回路93により同図(c)に示すように振幅のピーク値が保持されたピーク値信号Scが出力される。このピーク値信号Scは非常に低電圧であり、検出が困難であるため、電流変換回路94により電流に変換してから電荷蓄積回路97に一定時間蓄積している。電荷蓄積回路97の蓄積電圧Sdは、同図(d)に示すように、直線的に増加し、レーザ光の変調周波数ω/2πと比較して十分大きな時間T1 の期間積分すると、容易に検出可能な電圧値Vとなる。この電圧値Vは合成光の振幅に比例することは明らかである。データ転送期間T2 に電圧値Vは距離演算部13に転送される。電荷蓄積回路97からは、対象物体6からの強度変調光の振幅が検出され、対象物体6までの距離に対応した位相データを含んだ画像信号が得られる。放電期間T3 で電荷蓄積回路97はスイッチ96により接地され、蓄積された電荷は放出され、その後再び蓄積が開始される。一方、第1および第2のバイパス回路切り替え部91A,91BをB側に設定すると、フォトダイオード90の出力信号Saは直接電荷蓄積回路97に入力され、対象物体6からの定常光の平均輝度が検出され、対象物体6の輝度データが得られる。これらの回路によりフォトダイオード90の出力信号Saの高周波成分の振幅を電圧の形で検出することが可能となる。
【0020】
次に、本装置1の動作を図4および図5をも参照し、図6のフローチャートに従って説明する。図4(a),(b)は、反射光4bの位相遅れにより合成光の振幅が変化することを計算機シミュレーションにより表した図である。図5(a)は、照明光4a、参照光4cとも強度変調を行った場合の撮像状態を示し、図5(b)は、定常光からなる照明光および外光による撮像状態を示し、図5(c)は、外光のみよる撮像状態を示し、図5(d)は、定常光からなる参照光のみによる撮像状態を示す。
【0021】
(1)照明光および参照光による撮像
ここでは、図5(a)に示すように、照明光4a、参照光4cとも強度変調を行った照明条件で対象物体6を撮像する(ST1)。すなわち、CPU14は、変調信号発生器2の電流信号ミキサ22への制御信号により、変調電流源20と直流電流源21の出力を合成して半導体レーザ3から強度変調された照明光4aを発生させる。また、CPU14は、第1乃至第3のシャッタ11A,11B,11Cへの制御信号により、全てのシャッタ11A,11B,11Cを開状態にし、半導体レーザ3から発生された照明光4a、対象物体6からの反射光4b、および参照光4cを全て透過させる。すなわち、半導体レーザ3からの照明光4aは、第1のシャッタ11Aを透過し、投影レンズ5を介してハーフミラー10に入射する。ハーフミラー10に入射した照明光4aは、透過する光と反射する光に2分される。ハーフミラー10を透過した照明光4aは、対象物体6に照射され、対象物体6で反射した反射光4bは、結像レンズ7、および第2のシャッタ11Bを通り、光学フィルタ8を介して平面センサ9上に結像される。ハーフミラー10で反射した参照光4cは、平面センサ9に入射する。従って、平面センサ9には、反射光4bと参照光4cとの合成光が入射する。また、CPU14は、平面センサ9への制御信号により、平面センサ9の光検出モードを強度変調光の振幅を検出する振幅検出モードに設定する。この状態で撮像することにより、後述する式(6)で表されるような反射光4bと参照光4cとの合成光の振幅情報が濃淡情報(画像データAn)として画像メモリ12に記憶される。
【0022】
(2)定常光からなる照明光および外光による撮像
ここでは、図5(b)に示すように、定常光からなる照明光4aを照射し、参照光4cを遮光した状態で対象物体6を撮像する(ST2)。即ち、CPU14の制御により電流信号ミキサ22は、直流電流源21のみを出力して半導体レーザ3から定常光からなる照明光4aを発生させる。また、CPU14は、第1乃至第3のシャッタ11A,11B,11Cへの制御信号により、第1および第2のシャッタ11A,11Bを開状態にし、第3のシャッタ11Cを閉状態にして、半導体レーザ3から発生された照明光、および対象物体6からの反射光4bを透過させ、参照光4cを遮光し、また、平面センサ9への制御信号により、平面センサ9の光検出モードを光量検出モードに設定する。この状態で撮像することにより、(7)式で表されるような定常光で照明された対象物体6の輝度情報が濃淡情報(画像データBn)として2次元的に画像メモリ12に記録される。
【0023】
(3)外光のみによる撮像
外光4dに照明光4aの波長の光が含まれている場合は(ST3)、以下の撮像を行い(ST4)、含まれない場合は、その次の撮像にジャンプする(ST5,6)。ここでは、図5(c)に示すように、照明光4aを遮光し、外光4dのみで対象物体6を撮像する。すなわち、CPU14は、電流信号ミキサ22への制御信号により、少なくとも直流電流源21を出力して半導体レーザ3から定常光あるいは強度変調光からなる照明光4aを発生させる。また、CPU14は、第1乃至第3のシャッタ11A,11B,11Cへの制御信号により、第2のシャッタ11Bを開状態にし、第1のシャッタ11Aを閉状態にして、半導体レーザ3から発生された照明光4aを遮光し、対象物体6からの反射光4bを透過させる。また、CPU14は、平面センサ9への制御信号により、平面センサ9の光検出モードを光量検出モードに設定する。この状態で撮像することにより、後述する式(8) で表されるような外光4dのみで照明された対象物体6の輝度情報が濃淡情報(画像データCn)として2次元的に画像メモリ12に記録される。
【0024】
(4)参照光のみによる撮像
次に、CPU14は、半導体レーザモニタ出力線14aを監視し、レーザ出力の変動が設定された閾値より大きい場合は(ST5)、以下の撮像を行う(ST6)。レーザ出力の変動が設定された閾値より小さい場合は、撮像を終了する。但し、本装置1の起動時に1回だけ以下の撮像を行って得られた濃淡情報(画像データDn)を画像メモリ12に格納しておき、後述する距離データの算出に用いる。ここでは、図5(d)に示すように、対象物体6からの反射光4bを遮光し、参照光4cのみを撮像する。すなわち、CPU14は、電流信号ミキサ22への制御信号により、直流電流源21のみを出力して半導体レーザ3から定常光からなる照明光4aを発生させ、また、第1乃至第3のシャッタ11A,11B,11Cへの制御信号により、第1および第3のシャッタ11A,11Cを開状態にし、第2のシャッタ11Bを閉状態にして、対象物体6からの反射光4bを遮光し、参照光4cを透過させる。また、平面センサ9への制御信号により、平面センサ9の光検出モードを光量検出モードに設定する。この状態で撮像することにより、後述する式(9) で表されるような定常光からなる参照光4cによる輝度情報が濃淡情報(画像データDn)として2次元的に画像メモリ12に記録される。
【0025】
(5)距離データを2次元的に算出
距離演算部13では、このように撮像された2〜4枚の画像データAn,Bn,Cn,Dnを基に後述する式(12) により距離データを2次元的に算出する(ST7)。
【0026】
以下、この算出ついて詳細に説明する。変調の角周波数をω、振幅を2E とすると半導体レーザ3から放射される強度変調光からなる照明光4aは、次の式(1)のように表される。
【数1】
Figure 0003695188
【0027】
対象物体6までの距離が0〜2.5mとすると、必要とされる変調周波数は30MHzとなる。ハーフミラー10の光透過率をa、対象物体6上のある点での反射係数をCn とすると、その点が平面センサ9上に結像された地点nに入射する反射光4bの強度は、外光4dの強度をeとすると、次の式(2)のように表される。
【数2】
Figure 0003695188
ここで、d1 は本装置1の光学系(投影系および結像系)で決まる定数、φn は平面センサ9上に入射する光の光源からの飛行距離に起因する位相遅れである。(半導体レーザ3−対象物体6)+(対象物体6−平面センサ9)間の距離をLとすると、
【数3】
Figure 0003695188
【0028】
一方、ハーフミラー10の反射率をbとし、半導体レーザ3から平面センサ9までの光路長、および平面センサ9の大きさが変調波の波長と比較して十分に小さいとすると、平面センサ9上での参照光4cの強度は一様となり、平面センサ9上の地点nでは、次の式(3)のように表される。
【数4】
Figure 0003695188
ここで、d2 は本装置1の光学系(結像系)で決まる定数である。
【0029】
平面センサ9上の地点nでの光の強度Pn は、反射光4bと参照光4cの合成光となり、式(2) と式(3)の加算により次の式(4)のように表される。
【数5】
Figure 0003695188
ただし、
【数6】
Figure 0003695188
【0030】
図4(a)では、対象物体6までの距離が比較的小さい場合、つまり位相遅れが小さい場合(π/4遅れ)であり、合成光の振幅は大きくなる。図4(b)では、対象物体6までの距離が比較的大きい場合、つまり位相遅れが大きい場合(7π/ 8遅れ)であり、合成光の振幅は小さくなる。合成光は、上記式(4)で表されるように、DC成分
【数7】
Figure 0003695188
および、高周波成分
【数8】
Figure 0003695188
の和となる。振幅項の中に現れるd1 n aEおよびd2 bEは、強度変調しない光を照射したときの反射光(物体の表面反射率を含む)4bおよび参照光4c成分であるので、予め次のように測定しておくことが可能である。
【0031】
図5(a)の撮像状態のとき、平面センサ9に入射する強度変調光の振幅を2An とすると、An は次の式(6)のように表される。
【数9】
Figure 0003695188
図5(b)の撮像状態のとき、平面センサ9に入射する光の強度は次のように表される。
【数10】
Figure 0003695188
図5(c)の撮像状態のとき、平面センサ9に入射する光の強度は次のように表される。
【数11】
Figure 0003695188
図5(d)の撮像状態のとき、平面センサ9に入射する光の強度は次の式(9)のように表される。
【数12】
Figure 0003695188
【0032】
式(6),(7),(8),(9)より、合成波の振幅は、次の式(10)のように表される。
【数13】
Figure 0003695188
光源である半導体レーザ3と対象物体6との距離、および対象物体6と平面センサ9との間の距離をL、光速をCとすると、位相遅れφn は、次の式(11)のように表される。
【数14】
Figure 0003695188
上記式(10),(11)より距離Lは、先に述べた4種類の画像データAn,Bn,Cn,Dnにより次の式(12)のように表される。
【数15】
Figure 0003695188
従って、対象物体6までの距離を算出するには、4種類の画像データAn,Bn,Cn,Dnを検出すればよいことになる。式(12)には対象物体6の反射係数Cn 、光学系に起因する定数d1 ,d2 、および外光強度eが含まれないので、どのような反射率分布を持った物体をどのような外光4d下で撮像しても距離情報を取得することができる。
【0033】
上述した第1の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(イ) 半導体レーザ3から出射された照明光4aおよび参照光4cのハーフミラー10を通る回数が共に1回になるので、平面センサ9が受光する反射光4bと参照光4cの光量の減少を抑制することが可能になる。
(ロ) 光を復調する手段として従来用いられてきた結晶による光強度復調器、イメージインテンシファイア等の高価で大型な手段を必要とせずに、物体6までの距離に応じた位相分布が得られるため、安価で小型の三次元形状計測装置を提供することができる。
(ハ) 平面センサ9の前面に光源の光を選択的に透過する光学フィルタ8を設けているので、光源として赤外線もしくは紫外線などを用いれば、外光4dの影響による誤差の小さい、高精度な三次元形状を計測することができる。
(ニ) 対象物体6までの距離に応じた位相分布を電圧値として計測できるため、三次元形状を容易に計測することができる。
(ホ) 1つの平面センサ9で距離画像と輝度画像の両方を得ることができ、この二つの画像は画素が1対1に対応しているため、距離画像を用いた輝度画像の画像処理を容易に行うことができる。
(ヘ) 照明条件の異なる4枚までの画像を撮像することにより、どのような反射率分布を持った対象物体6をどのような外光4d下で撮像しても距離情報を取得することができる。
(ト) 距離画像と輝度画像の両方が得られるので、例えば、スタジオで撮像した画像と建築画像および背景画像とを合成した合成画像の作成や合成画像から物体画像を切り出す処理等が容易になる。
【0034】
図7は、図2のピークホールド回路93の代わりに、抵抗98a,ダイオード98bからなる整流回路98を用いた回路例である。整流回路98の出力信号が図8に示すように整流信号Sとなる以外、動作は図3の場合と同様である。
【0035】
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る形状計測装置を示す。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態のハーフミラー10の代わりに、対象物体6に照射される照明光4aの光路(同図中点線で示す。)から外れた位置に反射ミラー15を配置したものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。この第2の実施の形態によれば、平面センサ9に入射する反射光4bの光量がハーフミラー10によって半減しないため、平面センサ9の出力信号が大きくなり、S/N比が向上する。
【0036】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々に変形実施が可能である。例えば、上記実施の形態では、光源として半導体レーザを使用しているが、原理的にコヒーレントな光を必要としないため、一般的な光源、例えば、キセノンランプ,ストロボ等を用いることも可能である。
また、上記実施の形態では、反射光4bと参照光4cを共通の平面センサ9で受光したが、反射光4bを平面センサで受光し、参照光4cを1つあるいは複数の受光素子で受光し、各々の出力信号を合成した合成信号を出力するようにしてよい。
また、上記実施の形態では、強度変調された反射光4bと強度変調されていない定常光からなる反射光4bを平面センサ9上の同一の画素で受光したが、別々の画素で受光してもよい。
また、第1の実施の形態では、ハーフミラー10を用いたが、入射光を所定の比率で透過および反射させるビームスプリッタでもよい。
また、従来例の図12に示す構成に対し、対象物体6の反射率の変化等の外的成分を除去する補正を行う本発明を適用してもよい。
また、第1のシャッタ11Aは、ハーフミラー10と対象物体6との間の光路上に配置してもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光出射手段から出射された出射光、および物体からの反射光の光量が反射部材によって減少するのを抑制することができるので、光利用効率が高くなる。また、出射光と反射光との位相差に基づいて物体までの距離を計測しているので、高価な変調器/復調器や高価で大型のイメージインテンシファイアを用いる必要がないため、小型かつ安価な形状計測装置および形状計測方法を提供することができる。
また、物体の反射率の変化等の外的成分を除去する補正を行って物体までの距離を演算することにより、正確に物体までの距離を計測することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る三次元形状計測装置の構成図
【図2】第1の実施の形態に係る平面センサを構成する画素回路を示すブロック図
【図3】第1の実施の形態に係る平面センサの動作を説明するためのタイミングチャート
【図4】(a),(b)は、反射光の位相遅れにより合成光の振幅が変化することを計算機シミュレーションにより表した図
【図5】(a)〜(d)は、第1の実施の形態に係る三次元形状計測装置の動作を説明するための図
【図6】第1の実施の形態に係る三次元形状計測装置の動作を説明するためのフローチャート
【図7】本発明の他の実施の形態に係る平面センサのブロック図
【図8】図7に示す平面センサの動作を説明するためのタイミングチャート
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る三次元形状計測装置の構成図
【図10】従来の三次元形状計測装置の構成図
【図11】従来の三次元形状計測装置の構成図
【図12】従来の三次元形状計測装置の構成図
【符号の説明】
1 三次元形状計測装置
2 変調信号発生器
3 半導体レーザ
4a 照明光
4b 反射光
4c 参照光
5 投影レンズ
6 対象物体
7 結像レンズ
8 光学フィルタ
9 平面センサ
10 ハーフミラー
11A,11B,11C シャッタ
12 画像メモリ
13 距離演算部
14 CPU
14a 半導体レーザモニタ出力線
15 反射ミラー
90 フォトダイオード
91A,91B バイパス回路切り替え部
92 ハイパスフィルタ(HPF)
93 ピークホールド回路
93a 比較器
93b ダイオード
93c コンデンサ
94 電流変換回路
95 バイパス配線
96 スイッチ
97 電荷蓄積回路
98 整流回路
98a 抵抗
98b ダイオード
S,Sa,Sb,Sc,Sd 信号
1 積分期間
2 データ転送期間
3 放電期間
0 DC成分
a 高周波成分

Claims (19)

  1. 所定の周波数で強度変調された出射光を物体に向けて出射し、前記物体からの反射光と前記出射光との位相差に基づいて前記物体までの距離を計測する形状計測装置において、前記所定の周波数で強度変調された前記出射光、あるいは強度変調されていない定常光を前記物体に向けて出射する光出射手段と、前記光出射手段から出射された前記出射光あるいは前記定常光の一部を所定の方向に反射する反射部材と、前記物体からの前記反射光と前記反射部材からの前記出射光とを受光し、それらの合成により前記位相差が反映された合成検出信号、前記定常光の出射によって前記物体で反射した定常反射光を受光して定常反射光検出信号、および前記反射部材からの前記定常光を受光して定常光検出信号を出力する検出手段と、前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号および前記定常光検出信号に基づいて、前記物体の反射率の変化等の外的成分を除去する補正を行って前記距離を演算する演算手段とを備えたことを特徴とする形状計測装置。
  2. 前記検出手段は、前記所定の方向に設けられ、入射光の光強度に応じた検出信号を出力する検出器と、前記物体と前記検出器との間の光路上、および前記反射部材と前記検出器との間の光路上に各々設けられ、開閉動作により前記光路を開放あるいは遮断する2つのシャッタ手段と、前記2つのシャッタ手段の開閉制御により、前記検出器から前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号および前記定常光検出信号を出力させる制御手段とを備えた構成の請求項記載の形状計測装置。
  3. 前記演算手段は、前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号および前記定常光検出信号に基づいて、前記物体の反射率の変化、前記光出射手段から前記検出手段に至る光学系の特性の変化等の前記外的成分を除去する補正を行って前記距離を演算する構成の請求項記載の形状計測装置。
  4. 前記検出手段は、前記所定の方向に設けられ、入射光の光強度に応じた検出信号を出力する検出器と、前記光出射手段と前記物体との間の光路上、前記物体と前記検出器との間の光路上、および前記反射部材と前記検出器との間の光路上に各々設けられ、開閉動作により前記光路を開放あるいは遮断する3つのシャッタ手段と、前記3つのシャッタ手段の開閉制御により、前記検出器から前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号および前記定常光検出信号を出力させるとともに、前記検出器に外光によって前記物体で反射した外光反射光を受光させて外光反射検出信号を出力させる制御手段とを備えた構成の請求項記載の形状計測装置。
  5. 前記演算手段は、前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号、前記定常光検出信号および前記外光反射検出信号に基づいて、前記物体の反射率の変化、前記外光の強度の変化等の前記外的成分を除去する補正を行って前記距離を演算する構成の請求項記載の形状計測装置。
  6. 前記演算手段は、前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号、前記定常光検出信号および前記外光反射検出信号に基づいて、前記物体の反射率の変化、前記光出射手段から前記検出手段に至る光学系の特性の変化、前記外光の強度の変化等の前記外的成分を除去する補正を行って前記距離を演算する構成の請求項記載の形状計測装置。
  7. 前記検出手段は、前記位相差が反映された前記合成検出信号として前記反射光と前記出射光の合成光の振幅を示す振幅検出信号を出力するとともに、前記定常反射光検出信号として前記定常反射光の光量を示す光量検出信号を出力し、前記演算手段は、前記振幅検出信号に基づいて前記距離を演算するとともに、前記光量検出信号に基づいて前記物体の輝度を演算する構成の請求項記載の形状計測装置。
  8. 前記検出手段は、入射光の光強度に応じた検出信号を出力する検出器と、前記検出器からの前記検出信号の振幅を検出する振幅検出回路と、前記振幅検出回路の出力信号を一定時間積分する電荷蓄積回路と、前記振幅検出回路をバイパスするバイパス配線と、前記振幅検出回路と前記バイパス配線とを切り替える切替え器とを備えた構成の請求項記載の形状計測装置。
  9. 前記振幅検出回路は、前記検出器からの前記検出信号から直流成分を除去して出力するハイパスフィルタ回路と、前記ハイパスフィルタ回路の出力信号のピークを検出するピークホールド回路とを備えた構成の請求項記載の形状計測装置。
  10. 前記振幅検出回路は、前記検出器からの前記検出信号から直流成分を除去して出力するハイパスフィルタ回路と、前記ハイパスフィルタ回路の出力信号を整流する整流回路とを備えた構成の請求項記載の形状計測装置。
  11. 前記検出手段は、入射光の光強度に応じた検出信号を出力する検出器と、前記検出器の前面に設けられ、前記反射部材あるいは前記物体からの光を選択的に透過する光学フィルタとを備えた構成の請求項記載の形状計測装置。
  12. 前記検出手段は、前記物体からの光を受光してその光強度に応じた検出信号を出力するとともに、前記反射部材からの光を受光してその光強度に応じた検出信号を出力する共通の検出器を備えた構成の請求項記載の形状計測装置。
  13. 前記検出手段は、前記物体からの光を受光してその光強度に応じた検出信号を出力する第1の検出器と、前記反射部材からの光を受光してその光強度に応じた検出信号を出力する第2の検出器とを備えた構成の請求項記載の形状計測装置。
  14. 前記検出手段は、2次元状に配列され、入射光の光強度に応じた検出信号を出力する複数の検出素子を備え、前記演算手段は、前記物体上の複数の点までの前記距離を演算する構成の請求項記載の形状計測装置。
  15. 所定の周波数で強度変調された出射光を物体に向けて出射し、前記物体からの反射光と前記出射光との位相差に基づいて前記物体までの距離を計測する形状計測装置において、前記所定の周波数で強度変調された前記出射光、あるいは強度変調されていない定常光を前記物体に向けて出射する光出射手段と、前記物体からの前記反射光と前記出射光とを受光し、それらの合成により前記位相差が反映された合成検出信号、前記定常光の出射によって前記物体で反射した定常反射光を受光して定常反射光検出信号、および前記定常光を受光して定常光検出信号を出力する検出手段と、前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号および前記定常光検出信号に基づいて、前記物体の反射率の変化等の外的成分を除去する補正を行って前記距離を演算する演算手段とを備えたことを特徴とする形状計測装置。
  16. 所定の周波数で強度変調された出射光を物体に向けて出射し、前記物体からの反射光と前記出射光との位相差に基づいて前記物体までの距離を計測する形状計測方法において、前記所定の周波数で強度変調された前記出射光を前記物体に向けて出射し、前記反射光と前記出射光を検出して、それらの合成により前記位相差が反映した合成検出信号に変換し、強度変調されていない定常光を前記物体に向けて出射し、前記物体で反射した定常反射光を検出して定常反射光検出信号に変換し、前記定常光を検出して定常光検出信号に変換する第1の工程と、前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号および前記定常光検出信号に基づいて、前記物体の反射率の変化等の外的成分を除去する補正を行って前記距離を演算する第2の工程とを含むことを特徴とする形状計測方法。
  17. 前記第2の工程は、前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号および前記定常光検出信号に基づいて、前記物体の反射率の変化、光の出射から光の検出に至る光学系の特性の変化等の前記外的成分を除去する補正を行って前記距離を演算する構成の請求項16記載の形状計測方法。
  18. 前記第1の工程は、外光によって前記物体で反射した外光反射光を検出して外光反射検出信号に変換し、前記第2の工程は、前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号、前記定常光検出信号および前記外光反射検出信号に基づいて、前記物体の反射率の変化、前記外光の強度の変化等の前記外的成分を除去する補正を行って前記距離を演算する構成の請求項16記載の形状計測方法。
  19. 前記第1の工程は、外光によって前記物体で反射した外光反射光を検出して外光反射検出信号に変換し、前記第2の工程は、前記合成検出信号、前記定常反射光検出信号、前記定常光検出信号および前記外光反射検出信号に基づいて、前記物体の反射率の変化、光の出射から光の検出に至る光学系の特性の変化、前記外光の強度の変化等の前記外的成分を除去する補正を行って前記距離を演算する構成の請求項16記載の形状計測方法。
JP36319998A 1998-12-21 1998-12-21 形状計測装置および形状計測方法 Expired - Fee Related JP3695188B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36319998A JP3695188B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 形状計測装置および形状計測方法
US09/455,455 US6388754B1 (en) 1998-12-21 1999-12-06 Shape measuring system and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36319998A JP3695188B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 形状計測装置および形状計測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000186920A JP2000186920A (ja) 2000-07-04
JP3695188B2 true JP3695188B2 (ja) 2005-09-14

Family

ID=18478747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36319998A Expired - Fee Related JP3695188B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 形状計測装置および形状計測方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6388754B1 (ja)
JP (1) JP3695188B2 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002131016A (ja) 2000-10-27 2002-05-09 Honda Motor Co Ltd 距離測定装置、及び距離測定方法
US6703634B2 (en) * 2000-12-11 2004-03-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 3D-shape measurement apparatus
US20030115214A1 (en) * 2001-12-17 2003-06-19 Nir Essar Medical reporting system and method
US6860947B2 (en) 2002-07-08 2005-03-01 Dimension Bond Corporation Apparatus for simultaneously coating and measuring parts
US6832577B2 (en) * 2002-07-08 2004-12-21 Dimension Bond Corporation Apparatus and method for simultaneously coating and measuring parts
US6998147B2 (en) * 2002-07-08 2006-02-14 Dimension Bond Corporation Method for simultaneously coating and measuring parts
DE102005008889B4 (de) * 2005-02-26 2016-07-07 Leybold Optics Gmbh Optisches Monitoringsystem für Beschichtungsprozesse
DE102005021654A1 (de) * 2005-05-06 2006-11-09 Laser 2000 Gmbh Verfahren und Anordnung zum Aufbringen einer sichtbaren Kennzeichnung auf transparente Substrate
JP5280030B2 (ja) * 2007-09-26 2013-09-04 富士フイルム株式会社 測距方法および装置
JP4895304B2 (ja) * 2007-09-26 2012-03-14 富士フイルム株式会社 測距方法および装置
JP5021410B2 (ja) * 2007-09-28 2012-09-05 富士フイルム株式会社 測距装置および測距方法並びにプログラム
JP2009085705A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Fujifilm Corp 測距装置および測距方法並びにプログラム
KR100853196B1 (ko) * 2007-12-11 2008-08-20 (주)실리콘화일 스펙트럼센서를 구비하는 이미지 센서
JP4637942B2 (ja) * 2008-09-30 2011-02-23 富士フイルム株式会社 3次元表示装置および方法並びにプログラム
US8723923B2 (en) 2010-01-14 2014-05-13 Alces Technology Structured light system
JP5387856B2 (ja) * 2010-02-16 2014-01-15 ソニー株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび撮像装置
US9146096B2 (en) * 2012-03-06 2015-09-29 Nikon Corporation Form measuring apparatus, structure manufacturing system, scanning apparatus, method for measuring form, method for manufacturing structure, and non-transitory computer readable medium storing program for measuring form
US9389069B2 (en) 2014-03-26 2016-07-12 Alces Technology, Inc. Compact 3D depth capture systems
CN104034284A (zh) * 2014-06-30 2014-09-10 中国科学院上海光学精密机械研究所 大型环抛机抛光胶盘面形检测装置
CN111207679B (zh) * 2020-01-17 2022-05-10 四川大学 一种大测量跨度的高精度反射元件检测方法
CN112268522B (zh) * 2020-09-30 2022-03-15 西安理工大学 基于双光路同步相移干涉的螺旋曲面形状误差的测量方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3633987A (en) * 1970-06-01 1972-01-11 Trw Inc Method of and apparatus for holographically contour mapping of distant objects
DE2457253C2 (de) * 1974-12-04 1982-09-02 Krautkrämer, GmbH, 5000 Köln Optisches interferometrisches Verfahren und Vorrichtung zur berührungslosen Messung der durch Ultraschallwellen verursachten Oberflächenauslenkung eines Prüflings
DE2546714A1 (de) * 1975-10-17 1977-04-21 Siemens Ag Verfahren zum messen des abstandes von und der geschwindigkeitskomponente eines objektes senkrecht zu einer bezugslinie
JPS5930233A (ja) 1982-08-10 1984-02-17 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体
JPH061167B2 (ja) * 1988-05-17 1994-01-05 日本鋼管株式会社 3次元曲面形状の測定方法及び装置
US4999681A (en) * 1988-06-24 1991-03-12 Mader David L Real-time halographic interferometry with a pulsed laser and flicker-free viewing

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000186920A (ja) 2000-07-04
US6388754B1 (en) 2002-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3695188B2 (ja) 形状計測装置および形状計測方法
US6819436B2 (en) Image capturing apparatus and distance measuring method
US20190208183A1 (en) System and method of imaging using multiple illumination pulses
US4629324A (en) Arrangement for measuring depth based on lens focusing
US20140168424A1 (en) Imaging device for motion detection of objects in a scene, and method for motion detection of objects in a scene
JP3100639B2 (ja) 改良型3次元撮像装置
KR101296780B1 (ko) 레이저를 이용한 장애물 감지장치 및 방법.
US20100149551A1 (en) Structured Light Imaging System and Method
Dorrington et al. Achieving sub-millimetre precision with a solid-state full-field heterodyning range imaging camera
JPH11508371A (ja) テレセントリック立体カメラと方法
US11375174B2 (en) System and method of reducing ambient background light in a pulse-illuminated image
JP2002039716A (ja) 距離画像入力装置
JPH04115108A (ja) 三次元スキャナ
JP3414624B2 (ja) 実時間レンジファインダ
JP3711808B2 (ja) 形状計測装置および形状計測方法
JP3915366B2 (ja) 光センサおよび三次元形状計測装置
JPH0483133A (ja) 三次元スキャナ
JP2001304821A (ja) 画像撮像装置及び距離測定方法
EP1184681A2 (en) Method and apparatus for aligning a color scannerless range imaging system
JP3668466B2 (ja) 実時間レンジファインダ
JP2001153612A (ja) 3次元撮像装置及び方法並びに干渉光生成装置
KR20140102034A (ko) 광 간섭 단층 촬영 장치 및 방법
JP4266286B2 (ja) 距離情報取得装置、および距離情報取得方法
JP2000241134A (ja) 形状計測装置および形状計測方法
JP2001280927A (ja) 3次元形状計測方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees