JP3694603B2 - 酸素センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸素センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、加熱手段として発熱抵抗体が酸化や腐食されることを防ぐため、発熱抵抗体を絶縁性セラミック体中に埋設したセラミックヒータが用いられている。
【0003】
また、このようなセラミックヒータを用いた一例として、自動車のエンジン等の内燃機関より排出される排気ガス中の酸素濃度を検知する酸素センサに用いたものがあった。
【0004】
図4に酸素センサの一例を示すように、ジルコニアセラミックスなどの固体電解質体22の上下面に一対の白金電極23,24を設けたセンサ部21に、絶縁性セラミック体32中に発熱抵抗体33を埋設したセラミックヒータ31を焼結により接合一体化したものがあった。なお、25は白金電極23を保護するためのセラミック薄膜である。
【0005】
そして、この酸素センサにより被測定ガス中の酸素濃度を検知するには、セラミックヒータ31によりセンサ部21を約300℃以上の温度に加熱した状態でセンサ部21の一方の白金電極23側に被測定ガスを、他方の白金電極24側に大気をそれぞれ導き、これら被測定ガス中の酸素分圧と基準となる大気中の酸素分圧との差によって生じる起電力あるいは電気抵抗の変化を測定することによって酸素濃度を検知するようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記センサ部21とセラミックヒータ31とを焼結によって接合一体化するには、焼成条件(特に焼成温度や焼成雰囲気)を合わせるためにセラミックヒータ31内の発熱抵抗体33を形成する材質として、センサ部21の白金電極23,24と同様にPtを主体とする電極材料を用いる必要があるのであるが、繰り返し測定を行っていると、セラミックヒータ31によりセンサ部21を所定の温度に加熱できなくなり、ついにはセラミックヒータ31の発熱抵抗体33が断線してセンサ部21を加熱することができなくなるといった課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本件出願人はこの原因究明のため研究を繰り返したところ、発熱抵抗体の陰極側でのみ断線しており、その周囲に反応生成物ができていることを知見し、さらにその反応生成物について確認したところ、Ptの酸化物とナトリウム(Na)の酸化物が生成していた。
【0008】
この理由については明らかではないが、Ptからなる発熱抵抗体の周囲にナトリウム(Na)が存在すると、発熱抵抗体に印加される電圧により、Naイオンが陰極側へ偏析するようになり、数1で示されるような反応が起こる結果、Ptが酸化されるものと思われる。
【0009】
【数1】
Figure 0003694603
【0010】
そして、一旦数1の反応が進むと、陰極側が酸化され、この酸化した部分は抵抗値が増大する結果、電力がこの部分で消費され、センサ部が所定の温度に加熱できなくなり、ついには発熱抵抗体が断線に到るものと思われる。
【0011】
そして、このようなナトリウム(Na)はPtを主体とする発熱抵抗体を埋設する絶縁性セラミック体中に主に不純物として酸化物の状態で含まれており、このナトリウム(Na)の含有量を減らした絶縁性セラミック体を用いることで前記課題を解消できることを突き止めた。
【0012】
即ち、本発明の酸素センサ、Na含有量が50ppm以下である固体電解質体の上下面に白金電極を設けたセンサ部と、Na含有量が50ppm以下である絶縁性セラミック体中にPtを主体とする発熱抵抗体を埋設してなるセラミックヒータとを焼結一体化してなるものである。
【0013】
また、本発明の酸素センサは、上記セラミックヒータのセンサ部と反対側に固体電解質体と同種のセラミック板を焼結一体化するとともに、上記センサ部、セラミックヒータ、及びセラミック板を挟むように、上記センサ部及びセラミック板の表面にそれぞれ絶縁層を被覆してなるのがよい。これにより、酸素センサの反りを防止することができる
【0014】
さらに、本発明の酸素センサ、固体電解質体の上下面に白金電極を設けたセンサ部と、Na含有量が50ppm以下である絶縁性セラミック体中にPtを主体とする発熱抵抗体を埋設してなるセラミックヒータとを焼結一体化してなり、該セラミックヒータのセンサ部と反対側に固体電解質体と同種のセラミック板を焼結一体化するとともに、上記センサ部、セラミックヒータ、及びセラミック板を挟むように、上記センサ部及びセラミック板の表面にそれぞれ絶縁層を被覆してなる構成であってもよい
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1(a)は本発明のセラミックヒータの一例を示す一部を破断した斜視図、(b)は(a)のセラミックヒータを分解した斜視図である。
【0017】
このセラミックヒータ1は、Na含有量が50ppm以下の板状体をした絶縁性セラミック体2中に、Ptを主体とする発熱抵抗体3を埋設したもので、該発熱抵抗体3の両端は絶縁セラミック体2の端面まで延設してあり、この端面に露出した部分をリード取出部4a,4bとしてある。
【0018】
そして、例えば電源(不図示)の陽極側に接続されたリード線をリード取出部4aへ、電源(不図示)の陰極側に接続されたリード線をリード取出部4bへそれぞれ押圧接続して発熱抵抗体3に通電することでセラミックヒータ1を発熱させるようになっている。
【0019】
そして、本発明によれば、絶縁性セラミック体2中に含まれているNa含有量を少なくしてあることから、陰極側のリード取出部4bに偏析するNaイオン量が少ないことから、Ptの酸化を防ぎ、繰り返し発熱させても常に所定の温度に発熱させることができる。
【0020】
ところで、上記絶縁性セラミック体2を形成するセラミックスとしては、少なくとも300℃の温度に加熱しても1010Ω・cm以上の体積固有抵抗値を有すものが良く、アルミナ、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウムを主成分とするセラミックスを用いることができる。
【0021】
また、絶縁性セラミック体2中には不純物としてNa2 Oが含まれているのであるが、このNa含有量を50ppm以下とすることが重要である。即ち、Na含有量が50ppmを越えると、発熱抵抗体3の陰極側に偏析するNaイオン量が多くなり過ぎるためにPtの酸化が起こり易く、断線に到り易いからである。
さらに、発熱抵抗体3を形成する材質としては、Ptを主体とし、他の成分としてPdやRh、あるいは絶縁性セラミック体2を形成するセラミック原料を含んだものを用いることができる。そして、Ptを主体とするとは50重量%以上含有することを言い、当然Ptのみによって構成したものでも良いことを言うまでもない。
【0022】
このようなセラミックヒータ1を製造するには、まず、Na含有量を50ppm以下とした前述のセラミック原料を用意し、このセラミック原料にバインダーと溶媒を添加混練して泥しょうを作製する。この時、混練するメディアとしてセラミック材からなるものが使用されるが、このメディアからNa2 Oが混入する恐れもあるため、メディアを形成するセラミック材もNa含有量が50ppm以下であるものを用いることが望ましい。
【0023】
次に、得られた泥しょうをドクターブレード法などのテープ成形法を用いて例えば2 枚のセラミックグリーンシートを成形し、そのうち1枚のセラミックグリーンシートの表面にPtを主体とするペーストをスクリーン印刷法等の印刷技術を用いて所定のパターン形状に印刷する。
【0024】
そして、印刷面を覆うように、もう1 枚のセラミックグリーンシートを重ねて積層し、各セラミックスを焼結させることができる温度で焼成することにより、Na含有量が50ppm以下である絶縁セラミック体2中にPtを主体とする発熱抵抗体3を埋設してなるセラミックヒータ1を得ることができる。
【0025】
次に、本発明のセラミックヒータ1を用いた応用例について説明する。
【0026】
図2(a)は本発明のセラミックヒータを具備する酸素センサを示す斜視図、(b)はその縦断面図で、ジルコニアセラミックスからなる固体電解質体12の上下面に白金電極13,14を備えたセンサ部11に、Na含有量が50ppm以下であるアルミナセラミック製の絶縁性セラミック体2中に、Ptを主体とする発熱抵抗体3を埋設してなるセラミックヒータ1を焼結にて接合一体化したもので、上記センザ部材11には大気を導入するための大気導入孔15を形成してあり、この大気導入孔15の壁面に一方の白金電極14が露出するようになっている。
【0027】
また、固体電解質体12の白金電極13側には、白金電極13の腐食等を防止するために溶射等の手法を用いてアルミナ、ムライト、マグネシアスピネル等のセラミック膜17を被覆するとともに、セラミックヒータ1のセンサ部11と反対側の表面には固体電解質体12と同種のセラミック板16を焼結にて接合一体化してある。
【0028】
さらに、この酸素センサには、白金電極13が形成してあるセンサ部11の表面と、セラミック板16の表面にそれぞれアルミナ、ムライト、マグネシアスピネル等の絶縁層20を被覆してあり、このように2つの絶縁層20によりセンサ部11、セラミックヒータ1及びセラミック板16を挟むことにより酸素センサの反りを防ぐようになっている。
【0029】
そして、この酸素センサにて被測定ガス中の酸素濃度を検知するには、発熱抵抗体3に通電してセラミックヒータ1を発熱させることによりセンサ部11を300℃以上に加熱したあと、センサ部11の白金電極13側に被測定ガスを、大気導入孔15内の白金電極14側に大気をそれぞれ導くと、被測定ガス中の酸素分圧と基準となる大気中の酸素分圧との差によって白金電極13,14間に起電力が発生するため、この起電力を測定することにより酸素濃度を検出することができる。なお、酸素濃度の検出にあたっては、起電力を測定する以外に、白金電極14の電気抵抗の変化を測定することによっても酸素濃度を検知することができる。
【0030】
そして、本発明の酸素センサによれば、セラミックヒータ1を形成する絶縁性セラミック体2中のNa含有量を50ppm以下としてあることから、陰極側のリード取出部4bに偏析するNa量を少なくすることができ、酸化を防ぐことができる。その為、繰り返しセラミックヒータ1を発熱させても発熱特性の劣化がなく、長期間にわたって安定して酸素濃度を検出することができる。
【0031】
なお、図2ではジルコニアセラミックスからなるセンサ部11と焼結にて一体化するにあたり、セラミックヒータ1を構成する絶縁性セラミック体2の材質としてアルミナセラミックスを用いた例を示したが、他にムライトやマグネシアスピネル等の酸化物セラミックスを用いることもできる。
【0032】
次に、図1に示す酸素センサの製造方法を図3に説明する。
【0033】
まず、固体電解質体12としてのジルコニア原料と絶縁性セラミック体2としてのアルミナ原料をそれぞれ用意する。ここで、ジルコニア原料としては、ZrO2 粉末を94〜97モル%、Y2 3 粉末、Yb2 3 粉末、Er2 3 粉末等の希土類酸化物を3〜6モル%、及びAl2 3 粉末を1〜4重量%,SiO2 粉末を0.1〜1重量%の範囲でそれぞれ含有するものを用いることが望ましい。
【0034】
上記希土類酸化物の含有量を3〜6モル%とするのは、3モル%未満になると、ジルコニアセラミックスの電気伝導度が低下し過ぎるからであり、逆に6モル%を越えると、薄肉の固体電解質体12が破損し易くなるからである。なお、ジルコニアセラミックスの電気伝導度を向上させるには,希土類元素のイオン半径の小さなものを用いることが望ましい。
【0035】
また、ジルコニア原料中のAl2 3 は、焼結助剤として寄与すると同時にジルコニアセラミックスの粒界の三重点に主に分布し、ジルコニア結晶の粒成長を抑制する作用があり、この含有量が1重量%未満ではジルコニア結晶の粒子抑制効果がなく、4重量%を超えるとジルコニアセラミックスの電気伝導度を低下させるからである。
【0036】
さらに、SiO2 は、焼結助剤として寄与し、その含有量が0.1重量%未満では焼結への寄与が小さく、1重量%を超えると,粒界層の厚みが増大してジルコニアセラミックスの電気伝導度を低下させるからである。
【0037】
また、これらジルコニア原料全体に含まれているNa元素の含有量を50ppm以下とすることが良い。
【0038】
一方、アルミナ原料としては、平均粒径が0.2〜0.6μmのAl2 3 粉末を90〜94重量%に対し、焼結助剤としてSiO2 、MgO、CaOを合計で6〜10重量%の範囲で含有したものを用いることが好ましい。ただし、焼結後のアルミナセラミックス中に含まれてるNa含有量を50ppm以下とするために、アルミナ原料中に含まれているNa含有量は50ppm以下とすることが重要である。
【0039】
そして、これらのジルコニア原料及びアルミナ原料に対してバインダーと溶媒を添加混練して各々の泥しょうを作製し、ドクターブレード法等のテープ成形法にてそれぞれ4枚のジルコニアグリーンシート12a〜12dとアルミナグリーンシート2a〜2dを成形する。
【0040】
このうち、センサ部11の固体電解質体12をなすジルコニアグリーンシート12aの厚みは200〜500μmとすることが好ましい。即ち、このシート12aの厚みが200μm未満であると、後述する白金電極13,14の形成後における取扱時に、白金電極13、14の周囲にクラックが発生し易くなるからであり、シート12aの厚みが500μmより厚くなると、ジルコニアセラミックスの電気伝導度が低下するからである。
【0041】
次に、上記固体電解質体12をなすジルコニアグリーンシート12aの上下面に、Ptペースト18をスクリーン印刷法にて所定のパターン形状に印刷するとともに、別の1枚のジルコニアグリーンシート12bには、センサ部11の大気導入孔15を形成するために金型で打ち抜いて凹部を形成し、さらに1枚のアルミナグリーンシート2bの表面に、Ptを主体とするペースト19をスクリーン印刷法にて所定のパターン形状に印刷する。
【0042】
しかるのち、図3に示す順序で各々のセラミックグリーンシート12a〜12d,2a〜2dを積層したあと、1450〜1550℃の温度範囲で数時間焼成することにより、センサ部11とセラミックヒータ1とを焼結一体化し、しかるのち、白金電極13上に溶射等の手法を用いてアルミナ、ムライト、マグネシアスピネル等のセラミック膜17を被覆することにより酸素センサを得ることができる。なお、図3では、絶縁性セラミック体2や絶縁層20をグリーンシートから形成したが、アルミナ原料のペーストを用意してスクリーン印刷法等の印刷技術によって形成することもできる。
【0043】
また、本発明の酸素センサは図2に示す形状だけに限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で改良したものでも良いことは言うまでもない。
【0044】
【実施例】
図2に示す酸素センサを製作し、セラミックヒータ1を構成する絶縁性セラミック体2中におけるNa含有量を異ならせた時のセラミックヒータ1の耐久性について調べる実験を行った。
【0045】
本実験にあたり、センサ部11を構成するセラミックスとして、Y2 3 を5モル%含有したZrO2 粉末に対し、Al2 3 を4重量%、SiO2 を0.3重量%の範囲で添加し、溶媒とバインダーを添加混練して泥しょうを作製し、ドクターブレード法にて厚み400μmのジルコニアグリーンシートを4枚成形した。そして、このうち1枚のジルコニアグリーンシート12aの上下面にジルコニア粉末を少量添加したPtを主体とするペースト18をスクリーン印刷法により所定のパターン形状に印刷するとともに、上面にPtを主体とするパターン形状を包囲するようにアルミナ原料のペーストをスクリーン印刷法にて印刷し、もう1 枚のジルコニアグリーンシート12bに対しては金型で凹部を打ち抜いた。
さらに別の1枚のジルコニアグリーンシート12cの表面に、アルミナ原料のペーストをスクリーン印刷法にて20μmの厚みで印刷し、その上にPt(90重量%)−ZrO2 (10重量%)のペースト19をスクリーン印刷法にて所定のパターン形状に印刷し、さらにその上に上記アルミナ原料のペーストをスクリーン印刷法にて10μmの厚みで印刷し、この上に残りのジルコニアグリーンシート12dを積層したあと、その表面にさらにアルミナ原料のペーストをスクリーン印刷法にて印刷した。
【0046】
こうして準備した各ジルコニアグリーンシート12〜12dを順次積層したあと、1500℃の焼成温度で約1時間焼成し、しかるのち、白金電極13上に溶射にてアルミナからなるセラミック膜17を被覆して図2に示す酸素センサを製作した。
【0047】
なお、アルミナ原料のペーストは、不純物としてNa含有量を種々変化させたもので、平均粒径が0.6μmのAl2 3 粉末に対し、SiO2 、MgO、CaOを合計量で8重量%含有し、バインダーとしてアクリル系バインダーと溶剤を適宜含有したものを用いた。また、Al2 3 粉末については,ミョウバン法によりNa含有量を20ppmにまで低減したものを用いた。
【0048】
そして、Na含有量を異ならせた酸素センサを各々10個づつ用意し、各酸素センサのセラミックヒータ1に通電してセンサ部11を1100℃にまで連続加熱し、発熱抵抗体3が断線するまでの時間の平均値をとって調べた。なお、Na含有量は絶縁性セラミック体2の一部を切り出したものを圧力容器中で加熱しながら酸溶解し、原子吸光法にて定量分析した。
【0049】
それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0050】
【表1】
Figure 0003694603
【0051】
この結果、絶縁性セラミック体2中のNa含有量が50ppm以下の範囲にあるものはいずれも500時間の連続加熱においても発熱抵抗体3の断線が見られず、長期間にわたって安定して発熱させることができた。これに対し、断線した酸素センサの破断面をEPMAにて分析したところ、茶色に変色しており、この部分の成分について分析したところPtの酸化物であった。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、陰極側のリード取出部に偏析するNa量を少なくしてPtの酸化を防止することができるため、安定したヒータの発熱特性を長期間にわたって得ることができ、センサ部を300℃以上の温度に安定して発熱させることができるので、酸素濃度を常に精度良く検出することができる。
【0054】
さらに、本発明は上記セラミックヒータのセンサ部と反対側に前記固体電解質体と同種のセラミック板を焼結一体化するとともに、上記センサ部、セラミックヒータ、及びセラミック板を挟むように、上記センサ部及びセラミック板の表面にそれぞれ絶縁層を被覆したことから、酸素センサの反りを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のセラミックヒータの一例を示す一部を破断した斜視図、(b)は(a)のセラミックヒータを分解した斜視図である。
【図2】(a)は本発明のセラミックヒータを具備した酸素センサを示す斜視図、(b)はその縦断面図である。
【図3】図2に示す酸素センサを分解した斜視図である。
【図4】(a)は従来の酸素センサを示す斜視図、(b)はその縦断面図である。
【符号の説明】
1,31:セラミックヒータ 2,32:絶縁性セラミック体
3,33:発熱抵抗体 4a,4b:リード取出部 6:切り欠き部
11,21:センサ部 12,22:固体電解質体
13,14,23,24:白金電極 15:大気導入孔 16:セラミック板
17:セラミック薄膜 20:絶縁層

Claims (3)

  1. Na含有量が50ppm以下である固体電解質体の上下面に白金電極を設けたセンサ部と、Na含有量が50ppm以下である絶縁性セラミック体中にPtを主体とする発熱抵抗体を埋設してなるセラミックヒータとを焼結一体化してなる酸素センサ。
  2. 上記セラミックヒータのセンサ部と反対側に固体電解質体と同種のセラミック板を焼結一体化するとともに、上記センサ部、セラミックヒータ、及びセラミック板を挟むように、上記センサ部及びセラミック板の表面にそれぞれ絶縁層を被覆してなる請求項に記載の酸素センサ。
  3. 固体電解質体の上下面に白金電極を設けたセンサ部と、Na含有量が50ppm以下である絶縁性セラミック体中にPtを主体とする発熱抵抗体を埋設してなるセラミックヒータとを焼結一体化してなり、該セラミックヒータのセンサ部と反対側に固体電解質体と同種のセラミック板を焼結一体化するとともに、上記センサ部、セラミックヒータ、及びセラミック板を挟むように、上記センサ部及びセラミック板の表面にそれぞれ絶縁層を被覆してなる酸素センサ。
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