JP3694258B2 - 型板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はキャスティングやプレスで成形品を製造するときに使用される模様付きの型板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、表面に模様を有する成形品を製造する方法として、特公平7−57487号公報に記載あるように、模様を有する模様部と、この模様部の周囲に模様部より高く設けられた縁部とからなる型板を使用し、この型板の低くなっている模様部の中に原料を入れ、プレスで加圧して原料を模様部に押し付けた後、取り出して、表面に模様部の模様を転写する方法が広く採用されている。
【0003】
この成形品の製造方法に使用する型板は、アルミニウム板のように1枚の板状体をくり抜いて窪みを設け、この窪みの底面に模様を設けることによって、模様部と、この模様部の周囲の縁部とを同時に形成させたものが多い。
又、通常、1つの製品を1つの型板で成形することが多いが、製品が小さいとき等では、1つの型板の中に複数の模様部を設け、一度に複数の製品を成形することも多い。
【0004】
かかる場合には、複数の製品に模様を設ける複数の模様部の間に切断代部を設けた型板を使用し、この複数の模様部と切断代部とに原料を連続した状態に入れ、プレスで加圧して成形すると、模様部が転写された複数個の製品の模様と、この複数の製品の模様の間に形成された切断代部分が転写された切断代とからなる成形品が成形される。そして、その後に、この複数の模様の境界に設けられている切断代を切断して複数の製品を製造するの
である。
この際、切断する鋸が多少ぶれても鋸によって成形品の模様が切り取られないように、この切断代の幅が鋸の厚みより大きくなっている成形品が望ましい。従って、このような成形品を製造する型板としては、切断代部分の幅を鋸の幅より大きくした型板が使用される。
ここで使用する鋸とは、凹凸状の刃を有する通常の鋸は勿論のこと、その他の類似の切断手段を含むものである。即ち、切断する際に一定の幅を切断し、この部分が消滅する部分(切断代部)となるような刃をいう。
上記成形品を製造方法としては、プレス成形方法について説明したが、キャスティング方法で成形品を製造する場合も同様な方法が採用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特公平7−57487号公報に記載されている形成品の製造方法に使用する型板やキャスティング方法に使用する型板は、鋸の厚みより大きな幅の切断代部分を有する複数個取りの型板を使用してプレス成形方法やキャステイッグ方法で成形した成形品には、鋸の厚みより大きな幅の切断代が形成される。そして、この成形品の鋸の厚みより大きな幅の切断代を鋸で切断すると、鋸の幅だけ切断される。従って、この切断された製品の周囲には、切断されずに残った切断代が見えて醜い。
【0006】
このことを、図9及び図10を参照しながら説明する。
図9(イ)は従来の複数個取りの型板で成形した成形品の隣接する製品の境界を示す正面図、(ロ)は(イ)のC−C線における断面図、図10は切断代部分を切断した製品の縁部を示す断面図である。
【0007】
図9に示すように、従来の複数個取りの型板で成形した成形品9には、隣接する製品の一方の製品91と他方の製品92の境界に、鋸の厚みより大きな幅の切断代95が形成されている。
そして、この型板で成形された成形品9の切断代95を切断すると、切断代95が鋸の幅だけ切断されてなくなるが、切断代95が鋸の幅より大きくなされているために、図10に示すように、切断した製品91、92には、切断されずに残った切断代95が一体のまま残り、この残った切断代95が見えて醜悪である。
【0008】
従って、通常、この切断代95を切削して製品91、92を完成させていたが、工数が多くなり極めて不便であった。
そこで、この発明の目的は、切断代を切断した製品の周囲に切断代の残らない複数個取りの型板を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになしたものであって、請求項1記載の発明は、複数の製品が連結された形状の成形品を成形する型板であって、複数の製品に模様を設ける複数の模様部と、この複数の模様部の間に設けられた境界部と、この複数の模様部と境界部の周囲に設けられた縁部とからなり、前記境界部は、隣接する一方の模様部の模様を延長させた第一延長模様部と、鋸で切断するための切断代部と、隣接する他方の模様部の模様を延長させた第二延長模様部とからなり、この境界部は鋸がぶれたときの最大の幅以上とし、切断代部は鋸がぶれても絶えず切断される幅にしたものである。
【0010】
この請求項記載の発明では、模様部と境界部分とからなる型の部分と、縁部とが一体になったものでもよいし、模様部と境界部とからなる型の部分と、縁部とがそれぞれ独立した部材であって、この模様部と境界部とからなる型の部分と、縁部を有する縁部材を連結したものでもよい。
【0011】
又、境界部は鋸の厚みより大きい幅を有する。この理由は、この型板で成形された成形品を境界部が転写された境界で切断したときに、製品の模様が切断されないためである。この鋸で切断する際に、鋸はぶれることが多いので、この境界部分の幅は、鋸がぶれたときの最大の幅以上が好ましい。
【0012】
又、この切断代部分は鋸の厚みより小さくなされている。この理由は、この型板で成形された成形品を切断代部が転写された切断代で切断したときに切断代がすべて切断されて残らないようにするためである。従って、切断代部は鋸の幅より小さければよい。特に、鋸がぶれても、絶えず鋸で切断されるような幅が好ましい。具体的には、鋸の厚みは、通常2mm〜3mmであるから、0.5mm〜1mmぶれる鋸を使用するときには、1mm以下が好ましい。尚、切断代を極端に小さくして、幅が0の線状にしたものでもよい。
【0013】
(作用)
請求項1記載の発明では、複数の製品が連結された形状の成形品を成形する型板であって、複数の製品に模様を設ける複数の模様部と、この複数の模様部の間に設けられた境界部と、この複数の模様部と境界部の周囲に設けられた縁部とからなり、前記境界部は、隣接する一方の模様部の模様を延長させた第一延長模様部と、鋸で切断するための切断代部と、隣接する他方の模様部の模様を延長させた第二延長模様部とからなり、この境界部は鋸がぶれたときの最大の幅以上とし、切断代部は鋸がぶれても絶えず切断される幅にしたので、この型板で成形された成形品の隣接する模様部の間に設けられている境界部が転写された境界を、切断代部が転写された切断代で切断する。
【0014】
すると、この型板の切断代部を含む境界部分は鋸がぶれたときの最大の幅以上であるので、この境界部が転写された境界は鋸の幅より大きくなっている。従って、この境界を、切断代部が転写された切断代で切断すると、鋸が多少ぶれても、隣接する製品の模様を切断することがない。
そして、切断代部は鋸がぶれても絶えず切断される幅にし、この切断代部の左右には、隣接する一方の模様部を延長させた第一延長模様部と、隣接する他方の模様部を延長させた第二延長模様部が設けられているから、この切断代部が転写された切断代を鋸で切断すると、切断代と、第一延長模様部が転写された第一延長模様の一部と、第二延長模様部が転写された第二延長模様の一部とが切断される。
【0015】
即ち、この切断代部の幅を鋸が多少ぶれても顕れない程小さくすることにより、この切断代部が転写された成形品の切断代を鋸で切断したときに、切断代は製品の周囲に残らず、第一延長模様部分が転写された第一延長模様の一部と、第二延長模様部が転写された第二延長模様の一部が切断されずに残る。
そして、型板の第一延長模様部や第二延長模様部は、隣接する両側の模様部が延長されたものであるので、この第一延長模様部や第二延長模様部が転写された第一延長模様や第二延長模様の切断されずに残っているものは、隣接する製品の延長された模様で、残っていても目立たず、製品は美麗である。
従って、切断されずに残っている第一延長模様や第二延長模様を切削して仕上げる必要がなく極めて便利である。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例で説明する。
(実施例1)
図1〜図3は本発明の一実施例を示すもので、図1は型板の斜視図、図2(イ)は型板の平面図、(ロ)は(イ)のA−A線における断面図、図3は成形品を製造している状態を示す正面図である。
【0017】
図1〜図3において、6は硬質木片セメント板の原料であり、この原料6はポルトランドセメント、アルミナセメント、無水石膏、半水石膏等からなる熱硬化性セメント組成物と木片の混合物である。
【0018】
5は固定板51と移動板52とからなるプレスであり、この固定板51と移動板52との間に加圧するものを入れ、移動板52を固定板51に近づけることにより、加圧できるようになっている。
58は鋼製の加熱板であり、この加熱板58の内部にはニクロム線が設けられていて、ニクロム線に電流を流すことにより加熱板58が加熱できるようになっている。
【0019】
1は型板であり、この型板1は模様部材2と縁部材3とからなる。
模様部材2は、金属粉末が混入されたFRP(繊維強化プラスチック)製の矩形状の板状体であり、表面には、凹凸の模様21が設けられている。
縁部材3は、長尺のアルミニウム圧延板を矩形状に組み立てて、模様部2の周囲を囲むようにしたである。
【0020】
そして、矩形状に組み立てられた縁部材3の相対する長辺には、それぞれ4個の長孔35が設けられ、模様部材2には、長孔35に相当する位置にビス孔25が設けられていて、縁部材3の中に模様部材2を取り付け、ビス4を長孔35からビス孔25に螺入して模様部材2を縁部材3に取り付けることができるようになっている。
【0021】
この際、縁部材3と模様部材2との間には隙間45が設けられ、ビス4をビス孔25に緩く螺入して、模様部材2が縁部材3に、隙間45を拡げたり狭めたりする方向に、移動可能に取り付ける。
そして、この隙間45にはシール材49が充填されていて、原料6がこの隙間45の中に入らないようになっている。
尚、模様部材2を縁部材3に取り付けた型板1の下側面は、略平面状になっていて、プレス5で加圧すると、模様部材2と縁部材に略均一な力が加わるようになっている。
【0022】
次に、この型板1を使用して硬質木片セメントを製造する方法及びこの型板の作用について説明する。
先ず、型板1の製造方法を説明する。
凹凸の模様21が設けられた型に、金属粉末が混入されたFRP(繊維強化プラスチック)の原料を充填し、加圧しながら、硬化させて矩形状の模様部材2を製造する。
又、アルミニウムを押し出して長尺体を製造し、この長尺体を模様部材2の周囲を囲む形状に切断し、組み立てて縁部材3を製造する。
【0023】
そして、模様部材2の表面を縁部材3の表面より若干低い位置に配置し、縁部材3と模様部材2との間には隙間45を設けた状態にして、ビス4をビス孔25に緩く螺入して、模様部材2を縁部材3に、隙間45を拡げたり狭めたりする方向に、移動可能に取り付ける。
この際、模様部材2を縁部材3に取り付けた型板1の下側面は、略平面状になっていて、これをプレス5で加圧すると、模様部材2と縁部材に略均一な力が加わるようになる。
【0024】
最後に、この隙間45にはシール材49を充填して、原料6がこの隙間45の中に入らないようにすると型板1が完成する。
このように、模様部材2は略同じ厚さの板状の表面に模様を設けるだけであるので、従来のように、窪みと、この窪みの底面に模様とを設けるというような複雑な形状をしてなく、極めて簡単に製造できる。
【0025】
又、模様部材2と縁部材3がそれぞれ独立の部材である。従って、模様部材2には模様を設け易いFRP製の板状体を使用し、縁部材3には、機械的強度の大きいアルミニウム製の板状体を使用するというように、模様部材2と縁部材3とを要求性能に適した材質で、理想的な性能を有する型板1を安価に製造することができる。
【0026】
次に、この型板1を使用して硬質木片セメントを製造する方法について説明する。
原料を製造し、この原料6を型板1の模様部材2の上に略均一厚みに散布する。
次に、図3に示すように、固定板51の上に加熱板58を載せ、この加熱板58の上に原料6の散布された型板1を載せるというようにして、加熱板58、型板1の組を複数段に重合し、この上から移動板52を徐々に降ろして、原料を加圧すると同時に、加熱板58に設けられているニクロム線に電流を通して加熱する。
【0027】
このようにして原料を加熱・加圧した状態を保持する。所定時間が経過して、原料が硬化すると、ニクロム線の電流を止めると同時に、移動板2を上方に上げて、加熱板58、型板1を取り出す。
最後に、原料6が硬化した成形品を取り出し、周囲にはみ出ている部分を切断すると、硬質木片セメント板である製品が完成する。
【0028】
このように、模様部材2の上に原料を挿入し、プレスで加圧すると、模様部材2は縁部材3より痛み易いが、従来の模様部と縁部が一体になった型板の場合には、模様部が痛みむと、縁部が痛んでなくとも型板を廃棄する必要があり、高価となっていたが、この実施例1では、この模様部材2が痛むと、この模様部材2のみを廃棄し、新しい模様部材2に取り替えればよく、ランニングコストが安価になる。
【0029】
又、模様部材2に原料を充填し、プレスで加圧したときに、模様部材がこの加圧の力によって伸びても、模様部材2と縁部材3との間にある隙間45が、この伸びを吸収するために、模様部材2が湾曲することがない。そのために、模様部材2が痛み難く、従来より長期間使用することができ、ランニングコストが安価になる。
又、隙間45には、シール材49が充填されているので、この隙間に原料6が入らず、良好な硬質木片セメント板が製造できる。
【0030】
(実施例2)
図4〜図6は本発明の他の実施例を示すもので、図4は型板の斜視図、図5は図4のB−B線における断面図、図6は2個の成形体の境界部を示す断面図である。
【0031】
図4〜図6において、1aは、製品である硬質木片セメント板を2個成形できる2個取りの型板であり、この型板1aは、型面2aと、この型面2aの周囲の縁部3aとが一体に設けられたアルミニウム製の板状体である。
型面2aは、第一模様部21aと第二模様部22aと、この第一模様部21aと第二模様部22aの周囲に設けられた境界部23aとからなる。
第一模様部21aは2個取りの一方の製品に模様を設ける模様部であり、第二模様部23aは他方の製品に模様を設ける模様部である。
【0032】
境界部23aは、両側から盛り上がり、頂上が平面状になっている鋸の厚みh(略2mm)より大きい幅k(略5mm)を有する凸条であって、頂上の切断代部235aと、第一模様部21aから切断代部235aに到る傾斜面の第一延長模様部231aと、第二模様部22aから切断代部235aに到る傾斜面の第二延長模様部232aとからなる。
【0033】
そして、盛り上がった頂上である切断代部235aの幅mは略1mmであり、鋸の厚みh(略2mm)より狭い平面で模様が設けられてない。又、傾斜面である第一延長模様部231aの幅は略2mmで、第一模様部21aの模様が設けられている。又、傾斜面である第二延長模様部232aの幅は略2mmで、第二模様部22aの模様が設けられている。
【0034】
7aは成形品の表面に設けられている模様であり、この模様7aは、第一模様71aと、第二模様72aと、この第一模様71aと第二模様72aの境界に設けられている境界73aとからなる。
この第一模様71aは、一方の製品(硬質木片セメント板)に設けられている模様であり、型板1aの第一模様部21aが転写されたものである。
又、第二模様72aは、他方の製品(硬質木片セメント板)に設けられている模様であり、型板1aの第一模様部22aが転写されたものである。
【0035】
又、境界73aは、型板1aの境界部23aが転写されたもので、第一延長模様部231aが転写された第一延長模様731aと、切断代部235aが転写された切断代735aと、第二延長模様部232aが転写された第二延長模様732aとからなる。
【0036】
次に、この型板を使用して硬質木片セメントを製造する方法及びこの型板の作用について説明する。
先ず、アルミニウム板の中央を窪ませ、この窪ませた底面に第一模様部21aと境界部23aと第二模様部22aとからなる型面2aと、この型面2aを囲む縁部3aとからなる型板1aを製造する。
一方、実施例1と同様にして、原料を製造する。
【0037】
次に、実施例1と同様に、この原料を型板1aの型面2aの上に略均一な厚みに散布する。その後、固定板の上に加熱板を載せ、この加熱板の上に原料が散布された型板1aを載せるというようにして、加熱板、型板1aの組を複数段に重合し、この上から移動板を徐々に降ろして、原料を加圧すると同時に、加熱板のニクロム線に電流を通して加熱する。
このようにして原料を加熱・加圧した状態を保持し、所定時間が経過すると、原料が硬化する。その後、ニクロム線の電流を止めると同時に、移動板を上方に上げて、加熱板、型板1aを取り出す。
そして、原料が硬化した成形品を取り出す。
【0038】
すると、この成形品の中央部にある2つの製品の境界73aには、図6に示すように、型板1aの境界部23aを転写した第一延長模様731aと、切断代部735aと第二延長模様732aが形成される。
次に、この成形品のはみ出ている原料や、境界73aの切断代735aを鋸で切断する。
すると、切断代735aと、第一延長模様部231aが転写された第一延長模様731aの一部と、第二延長模様部232aが転写された第二延長模様732aの一部が鋸で切断される。
【0039】
この際、型板1aの境界部23aは鋸の厚み(略2mm)より大きな幅(略6mm)を有するので、この境界部23aが転写された成形品の境界7aの幅kは鋸の厚みhより大きい。従って、切断代735aを鋸で切断するときに、鋸が多少ぶれても、第一模様71aや第二模様72aを切断することがない。
又、型板1aの切断代部235aは鋸の厚み(略2mm)より小さい(略1mm)から、この切断代部235aが転写された成形品の切断代735aの幅mは鋸の厚みhより小さいので、この切断代735aを鋸で切断した製品である硬質木片セメント板の周囲には
、この切断代735aが残らない。
【0040】
しかも、この境界部23aが転写された境界73aにある第一延長模様731aの一部と第二延長模様732aの一部が残るが、この残る部分は小さいし、第一模様71aと第二模様72aの延長されたものであるので目立たない。従って、残っている延長模様731a、732aの一部を切断しなくとも美麗であり、この残っている延長模様731a、732aを切断する必要がなく便利である。このように切断代735aを鋸で切断すると、製品である硬質木片セメント板が完成する。
【0041】
(実施例3)
図7及び図8は本発明の別の実施例を示すもので、図7は第一模様部と第二模様部の境界部を示す断面図、図8は成形体の第一模様と第二模様の境界を示す断面図である。
【0042】
この図7及び図8に示す実施例3を図4〜図6に示す実施例2と比較すると、型板1bの切断代部235bが盛り上がって幅が0の直線状の山になっていて、第一延長模様部231bと第二延長模様部232bの幅が2.5mmになっていることが異なる。従って、この切断代部235aが転写された成形体7aの切断代735aは幅が0の直線状の谷となっていて、第一延長模様731bと第二延長模様732bの幅が2.5mmとなることが異なる。
その他の構造は実施例1と略同じであり、略同じ作用を有するので説明を省略する。
【0043】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の発明は、複数の製品が連結された形状の成形品を成形する型板であって、複数の製品に模様を設ける複数の模様部と、この複数の模様部の間に設けられた境界部と、この複数の模様部と境界部の周囲に設けられた縁部とからなり、前記境界部は、隣接する一方の模様部の模様を延長させた第一延長模様部と、鋸で切断するための切断代部と、隣接する他方の模様部の模様を延長させた第二延長模様部とからなり、この境界部は鋸がぶれたときの最大の幅以上とし、切断代部は鋸がぶれても絶えず切断される幅にしたことから、この型板で成形された成形品を、この境界部分が転写された境界で切断すると、鋸が多少ぶれても、製品の模様を切断することがない。
【0044】
しかも、この切断代部の幅を鋸が多少ぶれても顕れない程小さくすることにより、この切断代部が転写された切断代が製品の周囲に残らず、第一延長模様部が転写された第一延長模様の一部と、第二延長模様部が転写された第二延長模様の一部のみが残り、この残った第一延長模様の一部や第二延長模様の一部は目立たず、製品は美麗である。
従って、延長部を切削して仕上げる必要がなく極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すもので、型板の斜視図である。
【図2】 (イ)は型板の平面図、(ロ)は(イ)のA−A線における一部省略断面図である。
【図3】 成形品を製造している状態を示す正面図である。
【図4】 本発明の他の実施例を示すもので、型板の斜視図である。
【図5】 図4のB−B線における断面図である。
【図6】 2個の成形体の境界部分を示す断面図である。
【図7】 本発明の別の実施例を示すもので、第一模様部と第二模様部の境界部分を示す断面図である。
【図8】 成形体の第一模様と第二模様の境界を示す断面図である。
【図9】 (イ)は従来の複数個取りの型板で成形した成形品の2個の製品の境界を示す正面図、(ロ)は(イ)のC−C線における断面図である。
【図10】 切断代部分を切断した製品の縁部を示す断面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 型板
2 模様部材
2a 型面
21a 第一模様部
22a 第二模様部
23a、23b 境界部分
231a、231b 第一延長模様部
232a、232b 第二延長模様部
235a、235b 切断代部
3 縁部材
3a 縁部
45 隙間
5 プレス
6 製品(硬質木片セメント板)
7a 成形品の模様
71a 隣接する一方の模様
72a 隣接する他方の模様
73a、73b 境界
731a、731b 第一延長模様
732a、732b 第二延長模様
735a、735b 切断代

Claims (1)

  1. 複数の製品が連結された形状の成形品を成形する型板であって、複数の製品に模様を設ける複数の模様部と、この複数の模様部の間に設けられた境界部と、この複数の模様部と境界部の周囲に設けられた縁部とからなり、前記境界部は、隣接する一方の模様部の模様を延長させた第一延長模様部と、鋸で切断するための切断代部と、隣接する他方の模様部の模様を延長させた第二延長模様部とからなり、この境界部は鋸がぶれたときの最大の幅以上とし、切断代部は鋸がぶれても絶えず切断される幅にしたことを特徴とする型板。
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