JPH10278051A - 熱硬化性樹脂製商品の製造方法 - Google Patents

熱硬化性樹脂製商品の製造方法

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JPH10278051A
JPH10278051A JP12141197A JP12141197A JPH10278051A JP H10278051 A JPH10278051 A JP H10278051A JP 12141197 A JP12141197 A JP 12141197A JP 12141197 A JP12141197 A JP 12141197A JP H10278051 A JPH10278051 A JP H10278051A
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JP
Japan
Prior art keywords
thermosetting resin
resin
concave mold
injected
great flexibility
Prior art date
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Pending
Application number
JP12141197A
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English (en)
Inventor
Kinzo Osumi
金三 大隅
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AIRISU KK
Original Assignee
AIRISU KK
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は熱硬化性樹脂製商品の製造方法に関す
る。 【構成】ポリエチレン、ポリプロピレン、飽和ポリエス
テル等の大きな柔軟性を有する熱可塑性樹脂を材料とし
て射出成型により繰り返し使用に耐え得る凹型を作成
し、凹型に熱硬化性樹脂を注入して硬化する事により、
熱硬化性樹脂成型品の表面状態を非常に光沢良好なもの
から艶消しのものまで自由に設計出来て、かつ単色でも
自由な色柄模様でも出す事が出来る服飾付属商品、一般
装飾品、食器等を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱硬化性樹脂製商品の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬
化性樹脂により例えば服飾付属品のバックルを製造する
場合には、まず該樹脂で一辺60センチメートル程度の
大きさのほぼ正方形の平板とし樹脂が硬化した後で、ド
リル等の刃物によりバックルの輪郭の通りの形に彫刻
し、更に裏面を削って1つ1つ抜き取る。次に表面を仕
上げるため、通常表側上面の周辺端部の稜線部分を斜め
に削り落とし、湿式研磨により粗い表面をきめ細かく研
磨し、表面光沢を出してバックルの樹脂部分本体が完成
する。この方法によるバックルの色柄模様は、これを抜
き取るものが通常大口径と呼ばれる遠心成型機によって
成型する板状硬化物のために、柄模様がほとんど回転方
向に沿った線状模様に限定され、かなり限定されている
状況であった。
【0003】また該樹脂で例えば服飾付属品の釦を製造
する場合には、上記の製造方法により板状物を作って釦
の外径に応じて丸くくり抜いてからドリル等の刃物によ
り釦のデザインに切削するか、あるいは釦の外径に応じ
た内径のアルミパイプの底に蓋を付けて、パイプの中に
液状の該樹脂を流し込んだ後、これを触媒による化学反
応で半硬化した状態で所望の厚みに切断し、その後完全
硬化した後、ドリル等の刃物により釦のデザインに切削
する。更には金型を使用した圧縮成型方法もある。
【0004】更に従来のシリコーンゴム型を使用する方
法では、シリコーンゴム表面が荒くて細かな凹凸や穴が
あるために、注型して硬化した熱硬化性樹脂商品の表面
光沢が悪く、かつシリコーンゴム型は繰り返し使用する
事や色柄模様を作る事はある程度出来るが、熱硬化性樹
脂に架橋反応と液粘度調整のために混合する有機溶剤の
作用で次第にゴムが硬くなり柔軟性が失われるため、シ
リコーンゴム表面が熱硬化性樹脂の硬化時の収縮に追随
出来なくなり、硬化した商品の取り出し作業もやりにく
く、また繰り返し使用可能な回数も少ないという問題点
があった。かつ、シリコーンゴム型が肉厚状のものとな
るので熱伝導が悪く、予熱を行うが樹脂の硬化状態のば
らつきが避けられない。
【0005】この他、上下型を使用した圧縮成型による
製造方法も一部行われているが、この製造方法は金型費
用がかかるという点であまり行われておらず、また例え
ば本発明の特徴の一部にある自由な色柄出し等は出来な
い。
【0006】上下型を使用してバックルを成型する事を
特徴とする特許としては滝清株式会社が出願を行った特
願昭60−34985バックルの製造方法があるが、該
特許出願は芯体を挟んで合成樹脂材料を上下型のキャビ
ティ内に射出成型するものであって本発明の特徴の一部
である自由な色柄出しは出来ない。また表面素材と裏面
素材の間に熱熔解性合成樹脂の中間素材を挟んだ板状素
材を三層構造としたものを凹型に押し込んで加熱加圧す
る事によりバックルを成型する事を特徴とする特許とし
ては株式会社ダイケーが出願を行った特願昭60−27
9937バックルの製法が、また裏面素材に熱熔解性合
成樹脂を使用した表面素材との板状素材を二層構造とし
たものを凹型に押し込んで加熱加圧する事によりバック
ルを成型する事を特徴とする特許としては同じく株式会
社ダイケーが出願を行った特願昭60−279938バ
ックルの製法があるが、いずれも該特許出願は本発明の
特徴である商品の表面状態を非常に光沢良好なものから
艶消しのものまで自由に設計出来るものではないし、か
つ同じく本発明の特徴の一部である自由な色柄出しも出
来ない。また合成樹脂等の成型部品による凹部を備えた
型部材に石膏、エポキシ樹脂等の流状体を流し込んでこ
れを所要時間をおく事で固形化させ、更にフック部はこ
れに通して固定する溝を型部材に設けるという方法によ
り釦を製作する事を特徴とする実用新案としては株式会
社バンダイが出願を行った実開昭61−194309ボ
タン等の装飾品の製造器具があるが、該実用新案出願は
釦の裏面にフックを付ける釦に限定される点や、商品の
表面状態を非常に光沢良好なものから艶消しのものまで
自由に設計出来るものではない点が本発明と全く異なっ
ており、また型が肉厚のブロック状のものであるために
本発明の型のような大きな柔軟性も持っていない。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】従って、前記事情に
鑑み、熱硬化性樹脂を材料とした服飾付属商品、一般装
飾品、食器等において従来には不可能であった商品の表
面状態を非常に光沢良好なものから艶消しのものまで自
由に設計出来て、かつ単色でも自由な色柄模様でも作れ
る製造方法の発明が必要となった。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的に添い、ポリエ
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、飽和ポリエステル等
の大きな柔軟性を有する熱可塑性樹脂を材料とした射出
成型の凹型を作り、これに不飽和ポリエステル樹脂等の
熱硬化性樹脂を注型して硬化させる服飾付属商品、一般
装飾品、食器等を作る事により前記課題を解消した。
【0009】
【作用】本発明においては凹型の材料が柔軟性が大きい
ため、注入した熱硬化性樹脂の硬化時の収縮に追随出来
て凹型からの取り外しも容易で、従来には不可能であっ
た商品の表面状態を非常に光沢良好なものから艶消しの
ものまで自由に設計出来て、かつ単色や、あるいは自由
な色柄模様の服飾付属商品、一般装飾品、食器等を作る
事が出来る。凹型は射出成型によるものであるため、同
じ形状の凹型を多数、容易に作れるので、これを嵌めて
並べられる枠を使用すれば大量生産も可能である。また
凹型を2分割、3分割方式にして型の間を同じ熱硬化性
樹脂を挟んで硬化させれば、単色のものでも、また従来
の商品にない自由な色柄模様のものであっても、より複
雑な形状の商品の成型も可能である。
【0010】
【実施例】図1は熱硬化性樹脂を注入する前のバックル
の凹型を示す斜視説明図。図2はバックルの凹型を示す
平面図。図3はバックルの凹型の図1のA−A断面図。
図4はバックルの凹型に熱硬化性樹脂を注入した状態を
示す斜視説明図。図5は硬化性樹脂が硬化した後に凹型
から取り出したバックル本体の樹脂部分を示す斜視説明
図。図6はバックル本体の樹脂部分に金属等のべルト穴
通しピンを取り付けたバックルの完成品の状態を示す斜
視説明図。凹型の材料としてはポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、飽和ポリエステル等の大きな柔軟性を
有する熱可塑性樹脂が良い。注入する樹脂は不飽和ポリ
エステル等の熱硬化性樹脂とする。 1−凹型 2−注入樹脂 3−硬化したバックル本体の樹脂部分 4−べルト穴通しピン
【0011】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、熱可塑性樹
脂を材料として射出成型により、繰り返し使用に耐え得
る凹型を作成し、凹型に熱硬化性樹脂を注入して硬化す
る事により、商品の表面状態が非常に光沢良好なものか
ら艶消しのものまで自由に設計出来て、かつ単色でも自
由な色柄模様のものでも製造出来る服飾付属商品、一般
装飾品、食器等の製造方法であり、これらの商品の製造
方法の開発と発展に大きく寄与し得る。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は熱硬化性樹脂を注入する前のバックルの
凹型を示す斜視説明図。
【図2】図2はバックルの凹型を示す平面図。
【図3】図3はバックルの凹型の図1のA−A断面図。
【図4】図4はバックルの凹型に熱硬化性樹脂を注入し
た状態を示す斜視説明図。
【図5】図5は熱硬化性樹脂が硬化した後に凹型から取
り出したバックル本体の樹脂部分を示す斜視説明図。
【図6】図6はバックル本体の樹脂部分に金属等のべル
ト穴通しピンを取り付けたバックルの完成品の状態を示
す斜視説明図。
【符号の説明】
1−凹型 2−注入樹脂 3−硬化したバックル本体の樹脂部分 4−べルト穴通しピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレン、ポリプロピレン、飽和ポリ
    エステル等の大きな柔軟性を有する熱可塑性樹脂を材料
    として射出成型により繰り返し使用に耐え得る凹型を製
    作し、該凹型に熱硬化性樹脂を注入硬化する事により、
    熱硬化性樹脂成型品の表面状態を非常に光沢良好なもの
    から艶消しのものまで自由に設計出来て、かつ単色でも
    自由な色柄模様でも出す事が出来る服飾付属商品、一般
    装飾品、食器等を製造する方法。
  2. 【請求項2】ポリエチレン、ポリプロピレン、飽和ポリ
    エステル等の大きな柔軟性を有する熱可塑性樹脂を材料
    として射出成型により繰り返し使用に耐え得る凹型を製
    作し、該凹型に熱硬化性樹脂を注入硬化する事により、
    熱硬化性樹脂成型品の表面状態を非常に光沢良好なもの
    から艶消しのものまで自由に設計出来て、かつ単色でも
    自由な色柄模様でも出す事が出来る請求項1に記載の服
    飾付属商品のバックルの製造方法。
  3. 【請求項3】ポリエチレン、ポリプロピレン、飽和ポリ
    エステル等の大きな柔軟性を有する熱可塑性樹脂を材料
    として射出成型により繰り返し使用に耐え得る凹型と蓋
    部材を製作するかまたは、該蓋部材の代わりに耐熱性を
    有するフィルム状物を用いて、該凹型に熱硬化性樹脂を
    注入硬化する事により、蓋部材によれば熱硬化性樹脂成
    型品の表面状態を非常に光沢良好なものから艶消しのも
    のまで自由に設計出来て、フィルム状物によれば熱硬化
    性樹脂成型品の表面状態を平滑にする事が出来て、どち
    らも後工程の研磨が不要で、かつ単色でも自由な色柄模
    様でも出す事が出来る服飾付属商品のバックルの製造方
    法。
  4. 【請求項4】ポリエチレン、ポリプロピレン、飽和ポリ
    エステル等の大きな柔軟性を有する熱可塑性樹脂を材料
    として射出成型により繰り返し使用に耐え得る凹型を製
    作し、該凹型に熱硬化性樹脂を注入硬化する事により、
    熱硬化性樹脂成型品の表面状態を非常に光沢良好なもの
    から艶消しのものまで自由に設計出来て、かつ単色でも
    自由な色柄模様でも出す事が出来る請求項1に記載の服
    飾付属商品の釦の製造方法。
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