JP3694162B2 - 入浴装置における昇降台の制御方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自力では入浴できない身体的なハンディの有る人のための入浴装置における昇降台の制御方法及びこの装置に係わり、特に昇降台の昇降時の安全性を重視すると同時に、昇降台の最上昇位置の位置決めを自動的に行えるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、身体的ハンディの有る人のために従来から広く使われている入浴装置例を示す図で、この入浴装置100は入浴者を乗せた担架1を移送するストレッチャーSと、担架1を受取る昇降台12を備えた浴槽10とから構成されている。
【0003】
上記入浴装置100における昇降台12は、ストレッチャーS上の担架1を受け取ったり、受け渡したりするための平行な2本のレール13,14を備えている。このレール13,14と、ストレッチャーS上の2本のレール20,21とを同じ高さに合わせた状態にて、担架1の移動は、この下面に備えるコロ3により、ストレッチャーS上と昇降台12上との間で行われる。
【0004】
そして、ストレッチャーS上から浴槽10内の昇降台12へ入浴者ごと移送された担架1は、介助者によって「入浴」スイッチが押圧されると最下端位置まで降下して自動停止し、そこで所望の入浴が行われる。又、出浴は「出浴」スイッチを押圧することで元の最上昇端位置まで自動的に上昇して停止するよう構成されている。
【0005】
従って、一旦「入浴」又は「出浴」スイッチを押圧すれば、昇降台12の降下動及び上昇動は自動運転されるので、その間介助者は手を休めたり、他の仕事をしたりすることが可能なため、必然的に入浴者から目を離すことになる。この結果、昇降途中における入浴者の異常の発見が遅れ、人身事故の要因となっている。尚、昇降途中の動作停止は、別に設けた「非常停止」スイッチを押圧することによって通常行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の入浴装置が持つ問題点に鑑みてなされたもので、昇降時の安全を確保する同時に昇降台上のレールがストレッチャー上のレール高さに自動的に合わせられるようにした昇降台の制御方法及び装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の入浴装置における昇降台の制御方法は、担架を移送するストレッチャーと、担架を受取り浴槽内に昇降する昇降台とを備えて成る入浴装置における昇降台の制御方法であって、上記昇降台の浴槽底部への降下移動中は、下降スイッチのOFF操作により即刻その場停止となる手動操作によって降下移動を支配させるとともに最下端で自動停止させ、また、昇降台の上昇移動は昇降台の最下端から最上昇端近くまでを上記と同様に手動操作によって上昇移動を支配させ、残りの最上昇端近くから最上昇端までは上昇スイッチをOFF操作しても上昇動を維持する自動送りとしたことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項2記載の入浴装置における昇降台の制御装置は、担架を移送するストレッチャーと、担架を受取り浴槽内に昇降する昇降台とを備えて成る入浴装置における昇降台の制御装置であって、昇降台の最下端と最上昇端位置を各々感知するセンサを設けると共に該センサ以外に最上昇端近くの位置を感知するセンサを設置し、上記昇降台の降下移動中は、スイッチOFFでその場停止となる手動操作によって支配し、上昇移動は最下端から最上昇端近くまでを上記と同じ手動操作によって支配し、残りの最上昇端まではスイッチOFFしても上昇動を維持する自動送りさせる制御器を具備することを特徴とする。
【0009】
【作用】
請求項1及び請求項2記載の入浴装置における昇降台の制御方法及び装置によると、昇降台の浴槽底部への降下移動は、手動操作によって降下移動が支配されるとともに、最下端で自動停止する。そして、昇降台の上昇移動は、昇降台の最下端から最上昇端近くまでは同じく手動操作によって任意に上昇移動されるので、介助者はその間他の仕事をしたり、その場を離れたりすることが出来ず、結果的に昇降時の入浴者の状態を絶えず看視していなければならない条件が満たされることになって、昇降時の安全性が確保される。又、残りの最上昇端近くから最上昇端までは自動送りとなり、最上昇端に正確に自動位置決め停止される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の技術を含んだ図面の実施形態で説明する。図1は本発明の昇降台の制御方法及びその装置を示す全体の平面図であり、図2は本発明の昇降台の制御方法及び装置を示す側面図である。図3は本発明の昇降台の制御方法及び装置を示す断面図である。また、図4,5は運転状態を示すフローチャート図である。
【0011】
本発明の昇降台の制御方法及びその装置300の実施形態を図1〜5で説明する。入浴装置200の全体構成は、入浴者をストレッチャーS上のレールR1,R2から担架1ごと浴槽20内の昇降台23上のレール23A,23Bに載せ替え、この昇降台23により下降して入浴させる浴槽本体20と、上記浴槽20の各種操作を行う操作部30と、上記浴槽20のお湯Wを殺菌循環させる循環濾過殺菌装置部等からなる。上記浴槽20の側部には、昇降台23と浴槽20(又は、昇降台23のみを昇降動する)を可逆方向に昇降させる油圧手段Oを内蔵する。上記担架1の移動は、この下面に備えるコロ3により、ストレッチャーS上と昇降台23上との間で行われる。
【0012】
上記昇降台23を昇降させる昇降機構40は、伸縮する一対のX体41,41からなるパンタグラフ機構42を下部の油圧手段Oが伸縮するものである。そして、X体41,41の上端部に昇降台23を載せ、パンタグラフ機構42の上下伸縮により、昇降台23が昇降する。上記昇降台23の昇降操作は、図1に示す操作部30の上昇スイッチ(出浴スイッチ)S1と、下降スイッチ(入浴スイッチ)S2とにより行われる。上記各スイッチS1,S2は、例えば、油圧手段Oを正逆回転させるもので、油圧の流れ方向を切替えてシリンダCを伸縮させ、昇降台23を昇降する。
【0013】
上記昇降台23の昇降位置は、昇降台23の最下端(A)を感知する下端センサE1と、昇降台の最上昇端近く(B)に配置した上昇センサE2と、ストレッチャーSのレールR1,R2の高さ位置に合わせられた最上昇端(C)の上端センサE3とを配置している。上記各スイッチS1,S2と各センサE1,E2,E3とは、制御器COにより制御されている。
【0014】
即ち、上記昇降台23の浴槽底部への降下移動は、下降スイッチ(入浴スイッチ)Sによる手動操作によって降下移動を支配され、最下端(A)を感知する下端センサE1により自動停止される。また、昇降台23の上昇移動は、昇降台23の最下端(A)から最上昇端近く(B)までを、上昇スイッチ(出浴スイッチ)S1による手動操作によって上昇移動を支配させ、最上昇端近く(B)に配置した上昇センサE2により最上昇端(C)までは自動送りに切替るとともに、上端センサE3により位置決め停止させられるようになっている。
【0015】
本発明の昇降台23の制御方法及びその装置300の実施形態は、上記のように構成されており、以下のように作用する。上記昇降台23の制御方法は、図4,5に示す運転状態を示すフローチャート図によって行われる。先ず、「スタート」(a)により「下降スイッチONの維持」(b)をすると、油圧手段Oが作動してパンタグラフ機構42が縮んで昇降台23を「最上昇位置から下降」(c)させる。この下降運動は危険を察知した時など「下降スイッチOFFで任意位置に即刻その場停止」(d)されるから、通常は下降スイッチONの維持(e)を続ける。そして、「最下降位置で自動停止」(f)するから、これを確認して「下降スイッチのOFF」(g)を行い、「エンド」(h)となる。
【0016】
上記昇降台23の浴槽底部への降下移動は、手動操作によって降下移動されるとともに、下端センサE1により最下端Aで自動停止するように、制御器COにより制御されている。
【0017】
続いて、昇降台23の上昇移動は、上昇スイッチS1の押圧操作により昇降台12の最下端Aから最上昇端近くBまでは手動操作によって任意に上昇移動される。そして、残りの最上昇端近くBから最上昇端Cまでは自動送りとなり、最上昇端に正確に自動位置決め停止される。そのフローチャートを、図5に示している。まず、「スタート」(i)で「上昇スイッチONの維持」(j)をすると、油圧手段Oが作動してパンタグラフ機構42が伸長して昇降台23を上昇させ、この昇降台23を「最下降位置から昇降台上昇」(k)させる。そして、「最上昇位置の手前から自動送り」(l)に切り替り、「上昇スイッチのOFFでも自動送り」(m)を続行する。遂に、昇降台23が最上昇端位置(C)に到達すると、上昇スイッチONを維持していなくても、「最上昇位置で自動停止」(n)し、「エンド」(o)となる。
【0018】
上記昇降台の浴槽上部への上昇移動は、手動操作によって上昇端近くBまで上昇移動されるとともに、残りの最上昇端位置までは自動送りとなり、上端センサE3により最上端で自動停止するように、制御器COにより制御されている。
【0019】
以上、本発明によれば、昇降台23の最上昇位置から最下端位置までの降下動と、最下端位置から最上昇端近くまでの上昇動は、操作スイッチから手を離せば即刻その場停止となるため、その間介助者は絶えず入浴者の状態を看視出来、事故に対し速やかな対応が可能となる。
【0020】
又、昇降台23は浴槽の最上昇位置で自動停止するから、図2,3に示すように昇降台23上のレール23A,23BがストレッチャーS上のレールR1,R2の高さに自動的に正確に合わせられ、担架1の移動が、昇降台23とストレッチャー上との間で、円滑・安全に行われる。
【0021】
以上は、本発明の限られた実施形態を紹介したものであり、この実施形態に限定されず本発明要旨内での変形実施が可能である。例えば、各センサは、リミットスイッチでも近接センサや光学センサであっても良い。そして、これらのセンサの取付け位置や検出対象物は、特定位置や特定物に限定されない。更に、浴槽槽造や浴槽20の昇降式・固定式の機械構造や制御系の違いにも限定されない。そして、昇降台の昇降機構も電気モータとウォーム機構による方式としても良い。
【0022】
【発明の効果】
本発明の請求項1及び請求項2によると、昇降台の浴槽底部への降下移動は、手動操作によって降下移動されるとともに、最下端で自動停止され、昇降台の上昇移動は、昇降台の最下端から最上昇端近くまでは手動操作によって任意に上昇移動され、最上昇端近くから最上昇端までは介助者が誤認して、上昇スイッチS1から手を離しても自動送りとなるため、最上昇端に自動停止されるから昇降時の入浴者の安全が確保されるばかりでなく、昇降台のレールがストレッチャー上のレール高さに自動的に合わせられ、担架の安全・円滑な載せ替えが保障される効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入浴装置を示す全体の平面図である。
【図2】本発明の入浴装置を示す全体の側面図である。
【図3】本発明の昇降台の制御系を示すブロック線図である。
【図4】本発明の運転状態を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の運転状態を示すフローチャート図である。
【図6】従来の入浴装置を示す全体の断面図である。
【符号の説明】
1 担架
23 昇降台
20 浴槽
23A,23B レール
R1,R2 レール
E1〜E3 センサ
200 入浴装置
300 昇降台の制御装置
S ストレッチャー
CO 制御器
S1 出浴スイッチ
S2 入浴スイッチ
Claims (2)
- 担架を移送するストレッチャーと、担架を受取り浴槽内に昇降する昇降台とを備えて成る入浴装置における昇降台の制御方法であって、上記昇降台の浴槽底部への降下移動中は、下降スイッチのOFF操作により即刻その場停止となる手動操作によって、降下移動を支配させるとともに最下端で自動停止させ、また、昇降台の上昇移動は、昇降台の最下端から最上昇端近くまでを上記と同様に手動操作によって上昇移動を支配させ、残りの最上昇端近くから最上昇端までは上昇スイッチをOFF操作しても上昇動を維持する自動送りとしたことを特徴とする入浴装置における昇降台の制御方法。
- 担架を移送するストレッチャーと、担架を受取り浴槽内に昇降する昇降台とを備えて成る入浴装置における昇降台の制御装置であって、昇降台の最下端と最上昇端位置を感知するセンサと、これ等のセンサ以外に最上昇端近くの位置を感知するセンサを設けるとともに昇降台の降下移動及び最下端から最上昇端近くまでの上昇移動はスイッチOFFでその場停止となる手動操作によって支配し、残りの最上昇端近くから最上昇端までの上昇移動はスイッチOFFでも自動送りさせる制御器を設置したことを特徴とする入浴装置における昇降台の制御装置。
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JP35236297A JP3694162B2 (ja) | 1997-12-04 | 1997-12-04 | 入浴装置における昇降台の制御方法及び装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35236297A JP3694162B2 (ja) | 1997-12-04 | 1997-12-04 | 入浴装置における昇降台の制御方法及び装置 |
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JPH11164867A JPH11164867A (ja) | 1999-06-22 |
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-
1997
- 1997-12-04 JP JP35236297A patent/JP3694162B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH11164867A (ja) | 1999-06-22 |
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