JP3693936B2 - 車両の走行開始検知装置及びこれを用いた車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents
車両の走行開始検知装置及びこれを用いた車両用自動変速機の制御装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両が停止状態から走行状態に移行したことの検知を行う車両の走行開始検知装置及びこれを用いた車両用自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用自動変速機は、エンジンの動力が伝達される変速機入力軸の回転数をアクセルペダルの踏み込み量(スロットル開度)や車速等に応じた最適の変速比に変換して車輪に伝達する変速動作を自動で行う構成になっている。このような自動変速機を備えた車両では、シフトレバーをDポジションに入れた状態でブレーキペダルを放すと車両がゆっくりと発進するようになっており、このような現象は一般に「クリープ」と呼ばれている。エンジンの動力がトルクコンバータを介して車輪に伝達される構成の自動変速機の場合、このようなクリープを発生させる駆動力(クリープ力)はトルクコンバータのトルク増大作用により生ずるが、トルクコンバータを備えておらず、エンジンの動力が変速機のシャフト間に設けられた発進クラッチを介して車輪に伝達される構成の自動変速機においては、クリープ力は発進クラッチの伝達容量を制御することにより得ることができる。
【0003】
ところで、このような発進クラッチを備えた自動変速機を搭載する車両の中には、シフトレバーをDポジションに入れた状態でブレーキペダルを踏んでいるときには、ブレーキペダルを放したときよりもクリープ力が弱くなるようにしてエンジンの負荷を減らし、燃費の節減を図るようにしているものがある。このような車両では、ブレーキペダルから足が放された場合、又は車両が走行状態に移行したことを検知した場合にクリープ力を弱から強に切り換えることにより、トルクコンバータ付きの自動変速機を備えた車両同様、スムーズな発進を行うことができるようになっている。
【0004】
ここで、車両が停止状態から走行状態へ移行したことの検知を行う走行開始検知手段の従来例としては、車輪の回転速度に比例してパルス信号を出力する車速センサからの出力時間間隔(パルス信号の時間間隔)を計測し、この時間間隔が予め定めた所定の時間間隔以下になったことを検出して車両が走行状態に移行したものと判定する構成のものが挙げられる。このような構成では、上記所定の時間間隔を大きく設定するほど、車両の走行開始後早いうちにこれを検知することができるが、車速センサは停止状態にある車両の振動等に起因してもパルス信号を出力する場合がある(ノイズ)ため、上記所定の時間間隔はノイズの発生時間間隔よりも短くする必要がある(例えばノイズの発生時間間隔が50msec程度である場合に上記所定の時間間隔を20msecとするなど)。そうでなければ、車速センサより出力されたパルス信号が実際にはノイズであるにも拘わらずこれが車両の走行開始と判断されてしまい、弱クリープ力から強クリープ力への切り換えが徒に行われて燃費節減という本来の目的が減殺されてしまうからである。また、特開平9−144862号公報には、回転センサで検出される検出波形に車両の前進と後進で違いが生じるようにして車両の進行方向を検知できるようにしたものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように、ブレーキを踏み込んで車両を停止させた状態においてクリープ力を弱クリープ力にする構成の車両では、登坂路に停車した状態から走行を開始する際には、ブレーキから足を放して実際にブレーキの解放が検出されるまでの間(すなわちクリープ力が弱クリープ力から強クリープ力に切り換えられるまでの間)に車両が後退する場合がある。しかしながら、車速センサより出力されるパルス信号の時間間隔がノイズの発生時間間隔を基準に定められた時間間隔よりも小さいか否かで車両の後退を検出しようとする従来の構成では車両の走行開始(後退開始)の検知が遅くなり、車両が大きく後退してしまう虞があった。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、登坂路に停止した状態から走行を開始する場合などにおいて、車両が停止状態から走行状態に移行したことを迅速に検知することができ、しかもノイズに起因する誤判定を効果的に防止することもできる車両の走行開始検知装置と、この走行開始検知装置を用いることにより、登坂路に停車した状態から走行を開始する場合であっても、後退量が大きくならないようにすることを可能にした車両用自動変速機の制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車両の走行開始検知装置は、車両が停止状態から走行状態に移行したことの検知を行う車両の走行開始検知装置であって、車両の車輪の回転速度に比例したパルス信号を出力する車速センサを備え、この車速センサより出力された前回のパルス信号と今回のパルス信号の時間間隔である今回のパルス間隔と、前々回のパルス信号と前回のパルス信号の時間間隔である前回のパルス間隔とを比較し、今回のパルス間隔が前回のパルス間隔よりも短くなり、かつ、その短くなった時間が所定時間以内であった状態を検出して車両が停止状態から走行状態に移行したとの判定を行うようになっている。このため車両が停止状態から低速で走行を始めてパルス間隔が長くなる場合であっても車両の走行開始を早期に検知することができ、例えば車両を登坂路に停車させた状態からブレーキペダルを放し、車両が低速で後退を開始したような場合であっても、後退量が大きくならないうちにこれを検知して適切な処置を行うことができるうえ、ノイズに起因する誤判定を効果的に防止することもできる。
【0008】
また、本発明に係る車両用自動変速機の制御装置は、車両のクリープ力を強クリープ力又はこの強クリープよりも駆動力の弱い弱クリープ力に設定することが可能な車両用自動変速機の制御装置であって、上記車両の走行開始検知装置を備え、クリープ力を弱クリープ力に設定している状態において、車両の走行開始検出装置により車両が停止状態から走行状態に移行したことが検知されたときに、クリープ力を弱クリープ力から強クリープ力へ切り換える制御を行うようになっている。このため、車両を登坂路に停止させた状態からブレーキペダルを放し、車両が低速で後退を開始したような場合であっても、後退量が大きくならないうちにクリープ力を弱クリープ力から強クリープ力に切り換えて前進走行させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1及び図2は本発明に係る車両用自動変速機の制御装置により変速制御が行われるベルト式無段変速機CVTを示している。このベルト式無段変速機CVTは、エンジンENGの出力軸Esとカップリング機構CPを介して連結された変速機入力軸1と、この変速機入力軸1と平行に設けられた変速機出力軸2と、変速機入力軸1と変速機出力軸2との間に設けられ、変速機入力軸1の動力を変速機出力軸2に伝達する金属Vベルト機構10と、変速機入力軸1上に設けられた遊星歯車式の前後進切り換え機構20と、変速機出力軸2上に設けられた第1中間軸3と、変速機出力軸2と第1中間軸3との間の動力伝達容量の調節を行う発進クラッチ40と、変速機出力軸2と平行に設けられて第1中間軸3の回転動力が中間軸ドライブギヤ3a及び中間軸ドリブンブギヤ4aを介して伝達される第2中間軸4と、第2中間軸4の回転動力がファイナルドライブギヤ4b及びファイナルドリブンギヤ8aを介して伝達されるディファレンシャル機構8とを変速機ハウジングHSG内に備える。
【0010】
金属Vベルト機構10は、変速機入力軸1上に設けられた駆動側プーリ11と、変速機カウンタ軸2上に設けられた従動側プーリ16と、両プーリ11,16間に巻き掛けられた金属Vベルト15とから構成される。駆動側プーリ11は、変速機入力軸1上に回転自在に設けられた固定プーリ半体12と、この固定プーリ半体12に対して軸方向に移動可能で変速機入力軸1と一体に回転する可動プーリ半体13とからなり、駆動側シリンダ室14に供給される油圧力を制御することにより、可動プーリ半体13を軸方向に移動させて駆動側プーリ11のプーリ幅を変化させることができる。一方、従動側プーリ16は、変速機出力軸2に固定された固定プーリ半体17と、この固定プーリ半体17に対して軸方向に移動可能で変速機出力軸2と一体に回転する可動プーリ半体18とからなり、従動側シリンダ室19に供給される油圧力を制御することにより、可動プーリ半体18を軸方向に移動させて従動側プーリ16のプーリ幅を変化させることができる。このため、上記両シリンダ室14,19への供給油圧を適宜制御することにより両プーリ11,16のプーリ幅を変化させて金属Vベルト15の両プーリ11,16に対する巻き掛け半径を変えることができ、これにより変速比を無段階に変化させることができる。
【0011】
前後進切り換え機構20は、変速機入力軸1と一体になって回転するサンギヤ21と、このサンギヤ21と噛合する複数のピニオンギヤ22aと、これら複数のピニオンギヤ22aを回転自在に保持するとともにサンギヤ21と同軸上を回転自在なキャリヤ22と、ピニオンギヤ22aと噛合するとともにサンギヤ21と同軸上を回転自在なリングギヤ23とを有したシングルピニオンタイプの遊星歯車機構からなり、キャリヤ22を固定保持可能な後進ブレーキ25と、サンギヤ21とリングギヤ23とを係脱自在に連結可能な前進クラッチ30とを備える。このように構成された前後進切り換え機構20において、後進ブレーキ25が解放された状態で前進クラッチ30を係合させると、サンギヤ21とリングギヤ23とが結合されて一体回転する状態となり、サンギヤ21、キャリヤ22及びリングギヤ23の全てが変速機入力軸1と一体回転して、駆動側プーリ11が変速機入力軸1と同方向(前進方向)に回転する。一方、前進クラッチ30を解放させて後進ブレーキ25を係合させるとキャリヤ22は固定保持される状態となり、リングギヤ23はサンギヤ21とは逆の方向に回転して、駆動側プーリ11は変速機入力軸1とは逆方向(後進方向)に回転する。
【0012】
上記のように、駆動側プーリ11の回転方向が前後進切り換え機構20により切り換えられて前進方向若しくは後進方向に回転すると、この回転が金属Vベルト機構10により無段階に変速されて変速機出力軸2に伝達される。変速機出力軸2の回転動力は発進クラッチ40を介して第1中間軸3、第2中間軸4及びディファレンシャル機構8を介して左右の車輪(図示せず)に伝達される。このため、発進クラッチ40による変速機出力軸2と第1中間軸3との間の動力伝達容量を制御することにより車輪に伝達される動力を所望に変化させることができ、エンジンの無負荷運転(アイドリング)や車両の発進制御等を行うことができる。
【0013】
発進クラッチ40による変速機出力軸2と第1中間軸3との間の動力伝達容量の制御は、図1中に示す発進クラッチ40内の油室41内に作動油を供給してクラッチピストン42を動作させ、変速機出力軸2側の摩擦部材と第1中間軸3側の摩擦部材との係合力を調整することにより行われる。油圧ポンプPより油室41内に供給される作動油は、図3に示すように、コントロールユニット50によりその動作が制御されるリニアソレノイド駆動タイプの発進クラッチ制御バルブ43を経由するようになっており、この発進クラッチ制御バルブ43の動作をコントロールユニット50より制御し、上記油室41内に供給される作動油圧を変化させることにより、変速機出力軸2側の摩擦部材と第1中間軸3側の摩擦部材との係合力を調整することができる。
【0014】
図3は本ベルト式無段変速機CVTの制御装置において、発進クラッチ制御バルブ43を動作させる部分の構成をブロック図で示したものであり、上記コントロールユニット50のほか、スロットル開度センサ51、車速センサ52、水温センサ53、シフトポジションスイッチ54及びブレーキスイッチ55を有して構成されている。ここで、スロットル開度センサ51はエンジンENGのスロットルチャンバーなどに取り付けられており、スロットルバルブ(図示せず)の開度に応じた電圧をスロットル開度信号としてコントロールユニット50に出力する。車速センサ52は中間軸ドリブンギヤ4aと対向する位置に設けられて(図1参照)おり、中間軸3の回転速度、すなわち車輪の回転速度に比例したパルス信号を車速信号としてコントロールユニット50に出力する。具体的には、中間軸3の回転に従って中間軸ドリブンギヤ4aの歯が近接するごとにこれを検知してパルス信号を出力する。水温センサ53はエンジン水温(エンジン冷却水の温度)に応じた電圧をエンジン水温信号としてコントロールユニット50に出力する。シフトポジションスイッチ54はシフトレバーが入れられているポジションに応じたスイッチ信号をシフトポジション信号としてコントロールユニット50に出力する。また、ブレーキスイッチ55はブレーキペダル(図示せず)が踏み込まれた状態を検出してブレーキ信号をコントロールユニット50に出力する。
【0015】
コントロールユニット50は、▲1▼アクセルペダルが踏み込まれていない状態である(スロットルバルブが全閉状態である)こと、▲2▼車両が停止している、或いは車速が極低速(0〜3km/h程度。車両停止を含む)であること、▲3▼エンジン水温が予め定めた所定温度以下であること、▲4▼シフトレバーがDポジションに入れられていること、▲5▼ブレーキペダルが踏み込まれた状態であること、▲6▼車両が停止状態から走行状態に移行している状態でないこと、の各条件を全て満たしているときには車両の駆動力がトルクコンバータ付き自動変速機並のクリープ力(以下、このクリープ力を「強クリープ力」と称する)よりも小さいクリープ力(以下、これを「弱クリープ力」と称する)に低減されるように発進クラッチ40の動力伝達容量を小さくする制御を行う。また、このクリープ力が弱クリープ力に設定されている状態から、上記▲1▼〜▲6▼のいずれかの条件が満たされなくなった場合には、クリープ力を弱クリープ力から強クリープ力に切り換える制御を行う。
【0016】
ここで、クリープ力が弱クリープ力から強クリープ力に切り換えられるのは、上記▲1▼〜▲6▼の条件全てを満たして平地で停車している状態からブレーキペダルを完全に放した場合のほか、上記▲1▼〜▲6▼の条件全てを満たして登坂路で停車している状態からブレーキペダルを徐々に放していき、ブレーキ機構による車輪のロックが完全に解放されるまでの間に(すなわちブレーキ信号が出力されなくなるまでの間に)車両が自重で後退し始めた場合である。ブレーキ信号は上述のようにブレーキペダルが踏み込まれている状態で出力されるが、これは必ずしも車輪がロックされている(車両が停止している)状態を意味しないため、後者の場合が起こり得る。
【0017】
このように本ベルト式無段変速機CVTの制御装置においては、上記▲1▼〜▲6▼の条件を全て満たしているときには車両のクリープ力が弱クリープ力に設定されてエンジンENGの負荷が低減され燃費が節減される一方で、このようにクリープ力が弱クリープ力に設定されている状態からブレーキペダルを放した場合には、クリープ力が弱クリープ力から強クリープ力に切り換えられるので、車両をスムーズに発進させることができる。
【0018】
また、本ベルト式無段変速機CVTの制御装置には、上記▲6▼の条件を満たすか否かを判断するため、車両が停止状態から走行状態に移行したことを迅速に検知することが可能な走行開始検知装置を備えている。この装置は上記コントロールユニット50と車速センサ52とからなっており、コントロールユニット50が、車速センサ52より出力された前回のパルス信号と今回のパルス信号の時間間隔である今回のパルス間隔と、前々回のパルス信号と前回のパルス信号の時間間隔である前回のパルス間隔とを比較し、今回のパルス間隔が前回のパルス間隔よりも短くなり、且つその短くなった時間が所定時間以内であった状態を検出して車両が停止状態から走行状態に移行したとの判定を行うようになっている。以下、この走行開始検知装置の動作を、本ベルト式無段変速機CVTの制御装置の動作とともに図4及び図5に示すフローに基づいて説明する。
【0019】
図4は本ベルト式無段変速機CVTの制御装置が行うクリープ力設定処理のメインルーチンのフローであり、図5はこのメインルーチンの中にあって処理されるサブルーチンのフローである。クリープ力設定処理のメインルーチンでは、図4に示すように、先ずステップS1において、アクセルペダルが踏み込まれた状態であるか否かを判断する。この判断には、上記スロットル開度センサ51からの出力(スロットル開度信号)を用いる。ここで、スロットル開度センサ51より出力されるスロットル開度信号がスロットルバルブの全閉に対応する信号以外の信号であるときには、アクセルペダルが踏み込まれた状態であると判断してクリープ力を強クリープ力に維持し、或いはクリープ力を(弱クリープ力から)強クリープ力に切り換える制御を行う。これは、アクセルペダルが踏み込まれた状態では、運転者は極低速走行をする(或いは停止する)意志はないと判断されるからである。一方、ステップS1においてスロットル開度センサ51より出力されるスロットル開度信号がスロットルバルブの全閉に対応する信号であるときには、アクセルペダルが踏み込まれた状態ではない(運転者はごく低速走行をする、或いは停止する意思がある)と判断してステップS2に進む。
【0020】
ステップS2では、車速が上記極低速として定めた速度範囲の上限値である所定速度(例えば3km/h程度)以下であるか否かを判断する。この判断には、上記車速センサ52からの出力(車速信号)を用いる。ここで、車速センサ52より出力されるパルス信号の時間間隔が、上記所定速度に対応するパルス信号の時間間隔より大きいときには、車速が所定速度よりも大きいと判断してクリープ力を強クリープに維持する、或いはクリープ力を(弱クリープ力から)強クリープ力に切り換える制御を行う。これは、走行状態から減速しても車速が所定速度以下になっていないのであれば弱クリープ力にするにはまだ早く、停止状態から走行を開始して既に所定速度よりも大きい車速になっているのであればクリープ力を強クリープに強めるのが適当であるからである。一方、ステップS2において車速センサ52より出力されるパルス信号の時間間隔が上記所定速度に対応するパルス信号の時間間隔以下になるときには、車速が上記所定速度以下であると判断してステップS3に進む。
【0021】
ステップS3では、エンジン水温(エンジン冷却水の温度)が予め設定した所定温度(例えば10〜20℃)以上であるか否かを判断する。この判断には、上記水温センサ53からの出力(エンジン水温信号)を用いる。ここで、水温センサ53より出力されるエンジン水温信号が上記所定温度よりも低い場合には、エンジン水温が所定温度以上でないと判断してクリープ力を強クリープ力に維持する、或いはクリープ力を(弱クリープ力から)強クリープ力に切り換える制御を行う。一方、ステップS3において、水温センサ53より出力されるエンジン水温信号が所定温度以上である場合には、エンジン水温が上記所定温度以上であると判断してステップS4に進む。
【0022】
ステップS4では、シフトレバーがDポジションに入れられているか否かを判断する。この判断には上記シフトポジションスイッチ54からの出力(シフトポジション信号)を用いる。ここで、シフトポジションスイッチ54より出力されるシフトポジション信号がDポジションに対応する信号以外の信号であるときには、シフトレバーがDポジションに入れられていないと判断してクリープ力を強クリープ力に維持する、或いはクリープ力を(弱クリープ力から)強クリープ力に切り換える制御を行う。一方、ステップS4において、シフトポジションスイッチ54より出力されるシフトポジション信号がDポジションに対応する信号であるときには、シフトレバーがDポジションに入れられていると判断してステップS5に進む。
【0023】
ステップS5では、ブレーキペダルが踏み込まれた状態であるか否かを判断する。この判断には上記ブレーキスイッチ55からの出力(ブレーキ信号)を用いる。ここで、ブレーキスイッチ55よりブレーキ信号が出力されていないときには、ブレーキペダルが踏み込まれていない状態であると判断してクリープ力を強クリープ力に維持する、或いはクリープ力を(弱クリープ力から)強クリープ力に切り換える制御を行う。一方、ステップS5において、ブレーキスイッチ55よりブレーキ信号が出力されているときには、ブレーキペダルが踏み込まれた状態であると判断してステップS6のサブルーチンに進む。
【0024】
ステップS6のサブルーチン(図5参照)は上記走行開始検出装置における処理であり、車両の走行開始検知、すなわち車両が停止状態(したがってクリープ力は弱クリープ力)から走行状態に移行したか否かの検知を行う。これには先ず、ステップS61において、車速センサ52より出力された前回のパルス信号と今回のパルス信号の時間間隔である今回のパルス間隔Tkと、前々回のパルス信号と前回のパルス信号の時間間隔である前回のパルス間隔Tk-1との比較を行う。そして、今回のパルス間隔Tkが前回のパルス間隔Tk-1よりも短くない(Tk≧Tk-1)ことが検出されたときにはサブルーチンのステップS62に進んでコントロールユニット50内のカウンタの数値を「0」に設定するとともに走行開始検知フラグFを「0」に設定した後このサブルーチンを抜け、メインルーチンに復帰してステップS7に進む。一方、ステップS61において、今回のパルス間隔Tkが前回のパルス間隔Tk-1よりも短い(Tk<Tk-1)ことが検出されたときにはサブルーチンのステップS63に進む。
【0025】
サブルーチンのステップS63では、今回のパルス間隔Tkが前回のパルス間隔Tk-1より短くなった時間が予め定めた所定時間ΔT0(例えば0〜60msec)以内であるか否かの判断を行う。すなわち、前回のパルス間隔Tk-1から今回のパルス間隔Tkを減じて得られる差分ΔTk(=Tk-1−Tk)と上記所定の時間間隔ΔT0とを比較し、その差分ΔTkが上記所定の時間間隔ΔT0よりも大きい(ΔTk>ΔT0)ことが検出された場合にはサブルーチンのステップS62に進んでカウンタの数値Nを「0」に設定するとともに走行開始検知フラグFを「0」に設定した後このサブルーチンを抜け、メインルーチンに復帰してステップS7に進む。一方、ステップS63において、前回のパルス間隔Tk-1から今回のパルス間隔Tkを減じて得られる差分ΔTkが上記所定の時間間隔ΔT0以内(ΔTk≦ΔT0)であることが検出された場合にはサブルーチンのステップS64に進んでカウンタの数値Nを1つ増大させてN=N+1とする処理を行う。
【0026】
サブルーチンのステップS64における上記処理が終わったらサブルーチンのステップS65に進み、現在のカウンタの数値Nと予め定めた所定数値N0(例えばN0=4)との比較を行う。そして、現在のカウンタの数値Nが上記所定数値N0に達していない(N<N0)ときにはこのサブルーチンを抜け、メインルーチンに復帰してステップS7に進む。一方、ステップS64において、現在のカウンタの数値Nが上記所定数値N0に達している(N≧N0)ときにはサブルーチンのステップS66に進んで走行開始検知フラグFを「1」に設定する処理を行った後このサブルーチンを抜け、メインルーチンに復帰してステップS7に進む。
【0027】
なお、上記ステップS66において走行開始検知フラグFが「1」に設定されることは、車両が停止状態から走行状態へ移行したと判断されたことに相当する。このように、本制御装置における走行開始検知装置では、今回のパルス間隔が前回のパルス間隔よりも短くなり、しかもその短くなった時間が所定時間以内である場合には今回のパルス信号を有効なものとして扱い、以後、有効なパルス信号が連続して所定回(所定数値が4であれば4)出力したときに車両が停止状態から走行状態へ移行したと判断するようにしている。
【0028】
メインルーチンのステップS7では、走行開始検知フラグが「1」で有るか否かの判断を行う。ここで、走行開始検知フラグが「1」であればクリープ力を鏡クリープ力に維持し、或いはクリープ力を(弱クリープから)強クリープ力に切り換える制御を行う。一方、ステップS7において、走行開始検知フラグが「0」であればクリープ力を強クリープ力から弱クリープ力に切り換え、或いはクリープ力を弱クリープ力に維持する制御を行う。
【0029】
図6は本ベルト式無段変速機CVTの制御装置に備えられた走行開始検知装置により車両の後退開始が検知される様子を説明するパルス信号の出力図であり、横軸を時間軸として示したものである。ここでは停止していた車両が後退を始めたときのパルス信号の出力を示しており、パルス信号P2が出力されたときに車両が後退を開始したものとしている。また、パルス信号P0とパルス信号P1との間の時間間隔T1は100msec、パルス信号P1とパルス信号P2との間の時間間隔T2は40msec、パルス信号P2とパルス信号P3との間の時間間隔T3は200msec、パルス信号P3とパルス信号P4との間の時間間隔T4は160msec、パルス信号P4とパルス信号P5との間の時間間隔T5は120msec、パルス信号P5とパルス信号P6との間の時間間隔T6は80msec、パルス信号P6とパルス信号P7との間の時間間隔T7は40msecであるとする。また、上記サブルーチンのステップS63において用いられる所定時間ΔT0は60 msecに設定されているものとする。
【0030】
図6において、パルス信号P0とパルス信号P1との間の時間間隔T1と、パルス信号P1とパルス信号P2との間の時間間隔T2とを比較した場合、T1>T2ではあるものの、パルス信号P2とその後のパルス信号P3との間の時間間隔T3についてはT2<T3となるために、パルス信号P1,P2,P3は全て無効となる(パルス信号P1,P2,P3の出力は第1中間軸3の微振動等によるノイズと判断される)。しかし、パルス信号P3とパルス信号P4との間の時間間隔T4についてはT3>T4 となり、しかもT3−T4 <ΔT0となることからパルス信号P4は有効となる(カウンタの数値N=1)。そして、パルス信号P4とパルス信号P5との間の時間間隔T5についてはT4>T5 となり、しかもT4−T5 <ΔT0となることからパルス信号P5も有効となる(カウンタの数値N=2)。更に、パルス信号P5とパルス信号P6との間の時間間隔T6についてはT5>T6 となり、しかもT5−T6 <ΔT0となることからパルス信号P6も有効となる(カウンタの数値N=3)。そして、パルス信号P6とパルス信号P7との間の時間間隔T7についてはT6>T7 となり、しかもT6−T7 <ΔT0となることからパルス信号P7も有効となる。このときカウンタの数値はN=4となり、走行開始検知装置は車両の後退開始を検知した状態となる。
【0031】
このように本ベルト式無段変速機CVTの制御装置において用いられる車両の走行開始検知装置においては、車両の車輪の回転速度に比例してパルス信号を出力する車速センサ52を備え、車速センサ52より出力される前回のパルス信号と今回のパルス信号の時間間隔である今回のパルス間隔が、前々回のパルス信号と前回のパルス信号の時間間隔である前回のパルス間隔よりも短くなり、且つその短くなった時間が所定時間以内であった状態を検出して車両が停止状態から走行状態に移行したとの判定を行うようになっている。このため、出力されるパルス信号の時間間隔がノイズの発生時間間隔よりも短い時間間隔として設定される所定の時間間隔以下になった状態を検出して車両が停止状態から走行状態へ移行したとの判定を行うようにしていた従来の手法に比べて車両が停止状態から走行状態に移行した状態を検出するのが早くなり、車両が停止状態から低速で走行を始めてパルス間隔が長くなる場合であっても車両の走行開始を早期に検知することができる。
【0032】
したがって、車両を登坂路に停車させた状態からブレーキペダルを放し、車両が低速で後退を開始したような場合であっても、後退量が大きくならないうちにこれを検知して適切な処置(ここではクリープ力を弱クリープ力から強クリープ力に切り換える処置)を行うことができる。これは、上記従来の手法において設定される所定の時間間隔が、ノイズの発生時間間隔(およそ50msec)を考慮して例えば20msecに設定されている場合には、図6に示した例において後退検出ができるのは、少なくともパルス信号P7以降に出力されるパルス信号においてであることからも分かる。
【0033】
また、このような車両の走行開始検地装置を備えた本ベルト式無段変速機CVTの制御装置においては、クリープ力を弱クリープ力に設定している状態において、走行開始検出装置により車両が停止状態から走行状態に移行したことが検知されたときに、クリープ力を弱クリープ力から強クリープ力へ切り換える制御を行うようになっているので、車両を登坂路に停止させた状態からブレーキペダルを放し、車両が低速で後退を開始したような場合であっても、後退量が大きくならないうちにクリープ力を弱クリープ力から強クリープ力に切り換えて前進走行させることができる。
【0034】
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述のものに限定されない。例えば、上述の実施形態においてコントロールユニット50は、車速センサ52より出力された前回のパルス信号と今回のパルス信号の時間間隔である今回のパルス間隔と、前々回のパルス信号と前回のパルス信号の時間間隔である前回のパルス間隔とを比較し、今回のパルス間隔が前回のパルス間隔よりも短くなり、且つその短くなった時間が所定時間以内であった状態を検出して車両が停止状態から走行状態に移行したとの判定を行うようになっていたが、このような構成を採らずに、コントロールユニット50が、車速センサ52より出力された前回のパルス信号と今回のパルス信号の時間間隔である今回のパルス間隔と、前々回のパルス信号と前回のパルス信号の時間間隔である前回のパルス間隔とを比較し、今回のパルス間隔が前回のパルス間隔よりも短くなったことのみを検出して車両が停止状態から走行状態に移行したとの判定を行うようになっていてもよい。但し、上記実施形態に示したように、今回のパルス間隔が前回のパルス間隔よりも短くなった時間が所定時間以内であったという条件を付加することが好ましく、このような構成にすることにより、ノイズに起因する誤判定を効果的に防止することができるようになる。
【0035】
また、上記実施形態においては、本発明に係る車両の走行開始検装置及び車両用自動変速機の制御装置が適用される車両用自動変速機はベルト式無段変速機CVTを例にしていたが、これは一例に過ぎず、クラッチで車両の駆動力制御を行うものであれば、他の構成を有したもの(例えば変速機入力軸と変速機出力軸との間の動力伝達をベルトでなく遊星歯車装置で行うようにしたもの)であっても構わない。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る車両の走行開始検知装置は、車両の車輪の回転速度に比例したパルス信号を出力する車速センサを備え、この車速センサより出力された前回のパルス信号と今回のパルス信号の時間間隔である今回のパルス間隔と、前々回のパルス信号と前回のパルス信号の時間間隔である前回のパルス間隔とを比較し、今回のパルス間隔が前回のパルス間隔よりも短くなり、かつ、その短くなった時間が所定時間以内であった状態を検出して車両が停止状態から走行状態に移行したとの判定を行うようになっているので、車両が停止状態から低速で走行を始めてパルス間隔が長くなる場合であっても車両の走行開始を早期に検知することができ、例えば車両を登坂路に停車させた状態からブレーキペダルを放し、車両が低速で後退を開始したような場合であっても、後退量が大きくならないうちにこれを検知して適切な処置を行うことができるうえ、ノイズに起因する誤判定を効果的に防止することもできる。
【0037】
また、本発明に係る車両用自動変速機の制御装置は、上記車両の走行開始検知装置を備え、クリープ力を弱クリープ力に設定している状態において、車両の走行開始検出装置により車両が停止状態から走行状態に移行したことが検知されたときに、クリープ力を弱クリープ力から強クリープ力へ切り換える制御を行うようになっているので、車両を登坂路に停止させた状態からブレーキペダルを放し、車両が低速で後退を開始したような場合であっても、後退量が大きくならないうちにクリープ力を弱クリープ力から強クリープ力に切り換えて前進走行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用自動変速機の制御装置により変速制御が行われるベルト式無段変速機の断面図である。
【図2】本ベルト式無段変速機における動力伝達経路構成を示すスケルトン図である。
【図3】本ベルト式無段変速機の制御装置において、発進クラッチ制御バルブを動作させる部分の構成を示すブロック図である。
【図4】本ベルト式無段変速機の制御装置が行うクリープ力設定処理のメインルーチンのフローである。
【図5】図4におけるメインルーチンの中にあって処理されるサブルーチンのフローである。
【図6】本ベルト式無段変速機の制御装置に備えられた走行開始検知装置により車両の後退開始が検知される様子を説明するパルス信号の出力図であり、横軸を時間軸として示したものである。
【符号の説明】
40 発進クラッチ
43 発進クラッチ制御バルブ
50 コントロールユニット
51 スロットル開度センサ
52 車速センサ
53 水温センサ
54 シフトポジションスイッチ
55 ブレーキスイッチ
CVT ベルト式無段変速機(車両用自動変速機)
Claims (2)
- 車両が停止状態から走行状態に移行したことの検知を行う車両の走行開始検知装置であって、
前記車両の車輪の回転速度に比例したパルス信号を出力する車速センサを備え、
前記車速センサより出力された前回のパルス信号と今回のパルス信号の時間間隔である今回のパルス間隔と、前々回のパルス信号と前回のパルス信号の時間間隔である前回のパルス間隔とを比較し、前記今回のパルス間隔が前記前回のパルス間隔よりも短くなり、かつ、その短くなった時間が所定時間以内であった状態を検出して前記車両が停止状態から走行状態に移行したとの判定を行うことを特徴とする車両の走行開始検知装置。 - 車両のクリープ力を強クリープ力又は前記強クリープよりも駆動力の弱い弱クリープ力に設定することが可能な車両用自動変速機の制御装置であって、
請求項1記載の車両の走行開始検知装置を備え、
前記クリープ力を前記弱クリープ力に設定している状態において、前記車両の走行開始検知装置により前記車両が停止状態から走行状態に移行したことが検知されたときに、前記クリープ力を前記弱クリープ力から前記強クリープ力へ切り換える制御を行うことを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。
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