JP3693607B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、遊技結果に対応して賞媒体を払出す遊技機、たとえば、遊技球が入賞した場合に賞球を払出すパチンコ機に関し、賞球払出モータの耐久性を高めることができるパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機として、たとえば図24に示すパチンコ機が知られている。図24は従来のパチンコ機を正面から見た概略説明図である。
パチンコ機500に設けられた操作ハンドル501を操作して発射された遊技球が普通図柄作動ゲート502を通過すると、赤色または緑色に発光する3個のLEDから構成された普通図柄表示装置503が点滅を開始する。そして、所定時間経過後にそれら3個のLEDの点滅が停止し、そのときの3個のLEDの発光色の組合せ(普通図柄)が、所定の組合せの場合に当りとなり、普通電動役物504が両翼を開放する。
そして、遊技球が両翼を開放した普通電動役物504、あるいは、第1種始動口505に入賞すると、図柄表示装置506が画面上の横方向3個所において複数の図柄(たとえば、0〜9)を上下方向のスクロール表示を開始する。そして、所定時間経過後に3個所におけるスクロールが停止し、そのときの3つの停止図柄が大当り図柄(たとえば、図24に示すように777)の場合に大当りが発生し、扉式の開閉部材507が開作動し、大入賞口508が開口する。
そして、大入賞口508に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿510に払出される。また、大入賞口508に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口508が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するか、いずれかの条件が満たされると、開閉部材507が閉作動し、大入賞口508が閉口する。さらに、大入賞口508に入賞した遊技球が大入賞口508の内部に設けられた特定領域509を通過すると、大入賞口508が連続して開口する権利が発生する。このように、大入賞口508が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域509を通過通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、15ラウンド)の遊技を行うことができる。
また、大当り図柄が特定の図柄(たとえば、奇数の数字)であった場合には、その大当りの遊技が終了した次の遊技は、大当りの発生する確率の高い遊技状態、いわゆる確変に変化する。このとき、普通図柄表示装置503が点滅を開始してから停止するまでに要する時間が短縮されるため、その分、単位時間当りに普通図柄が当りになる確率が高くなるので、普通電動役物504が単位時間当りに開放動作する回数が増加する。
【0003】
ところで、大当りが発生した場合に払出される賞球数の合計は、大入賞口508への入賞球1個に付き15個の賞球が払出され、最大の15ラウンドまで遊技を行い、各ラウンドそれぞれにおいて大入賞口508に10個の入賞があったとすると、15個×10×15=2,250個となる。
賞球の払出しを行う賞球払出モータは、約15個/秒の払出速度で賞球を払出し、1回の動作で15個の賞球を払出す動作を連続して行う場合は、約0.3秒の休止時間を置いてから次の15個の払出しの動作を行う。つまり、2,250個の賞球を払出す場合に賞球払出モータが動作している時間の合計は、(2,250個/15個)×1秒=150秒(2分30秒)となる。
連続した駆動により賞球払出モータの温度が上昇し、耐久性が低下することを考慮すると、休止時間を長くすることが好ましいが、あまり長くすると、大当りの場合に総ての賞球を払出す時間が長くなり、大当りの全ラウンドを終了した後でも賞球の払出しが長時間継続するという事態が発生するため、上記の約0.3秒という短い時間に留めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、確変に変化していない通常の遊技では、第1種始動口505または開放した普通電動役物504に入賞する個数は、平均すると毎分3〜6個であるが、確変に変化すると、前述のように普通電動役物504が開放動作する回数が増加するため、第1種始動口505または開放した普通電動役物504に入賞する個数は、平均すると10〜15個となり、通常時の約2〜3倍に増加する。
つまり、確変に変化した遊技の場合は、通常の遊技の場合よりも、第1種始動口505または開放した普通電動役物504に入賞する個数が約2〜3倍に増加するため、その分、賞球払出モータの単位時間当りの動作時間が長くなるので、賞球払出モータの自然冷却時間を十分に確保できないという問題がある。
また、大当りの発生する間隔は、通常時は、約40分であるのに対して、確変時では、約10分であり、通常時の約1/4と短くなる。
つまり、確変に変化した遊技の場合は、通常の遊技の場合よりも、大当りの発生間隔が約1/4と短くなるため、賞球払出モータの自然冷却時間を十分に確保できないという問題がある。
以上のように、従来のパチンコ機では、賞球払出モータの過度の発熱により耐久性が低下するおそれがあるという問題がある。
【0005】
そこでこの発明は、賞媒体払出手段(賞球払出モータ)の過度の発熱を抑制することにより、賞媒体払出手段の耐久性を高めることができる遊技機(パチンコ機)を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、賞球払出モータとしてステッピングモータを備えた賞球ユニットと、大当りの発生する確率の高い遊技状態に変化するか否かの抽選を行うとともに、その抽選の結果を示すコマンドを送信するメインCPUと、このメインCPUから送信された前記コマンドを受信するとともに、その受信したコマンドを解析し、前記大当りの発生する確率の高い遊技状態に変化するという解析結果であった場合は、前記大当りの発生する確率の高い遊技状態に変化しないという解析結果であった場合よりも駆動パルスの周期を長い周期に決定し、その決定した周期を指示するCPUと、このCPUにより指示された周期の駆動パルス信号を生成するパルス生成回路と、このパルス生成回路によって生成された駆動パルス信号を前記ステッピングモータへ印加する駆動回路と、を備えたという技術的手段を用いる。
【0007】
大当りの発生する確率の高い遊技状態に変化する場合は、変化しない場合よりも駆動パルスの周期を長い周期に決定することにより、ステッピングモータの回転速度を遅くすることができるため、大当りの発生する確率の高い遊技状態におけるステッピングモータに掛かる負荷の総量を減少させることができる。
したがって、大当りの発生する確率の高い遊技状態においてステッピングモータに掛かる負荷の総量を大当りの発生する確率の高くない遊技状態のときの総量に近付けることができる。
つまり、大当りの発生する確率の高い遊技状態では、単位時間当りの入賞数が多くなるが、大当りによって急増したステッピングモータの温度を低下させることができるため、ステッピングモータの過熱による耐久性の低下を防止することができる。
特に、パルス制御により回転するステッピングモータを賞球払出モータとして使用するため、遊技状態に対応してパルス信号の周期を変更することにより、容易に回転速度を変更することができる。
【0012】
請求項に記載の発明では、請求項1に記載のパチンコ機において、前記CPUは、前記駆動パルスのデューティ比を決定し、その決定したデューティ比を前記パルス生成回路に指示するという技術的手段を用いる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記載する各実施形態では、この発明に係る遊技機として第1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。
<第1実施形態>
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
パチンコ機1には、前枠2が開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置(図示省略)を操作するための発射ハンドル15が回動可能に取付けられている。
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ9が設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7bが設けられている。
【0037】
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成についてそれを示す図2の正面説明図を参照して説明する。
遊技盤5の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、天入賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、この普通図柄表示装置34の始動可能な回数を4個のLEDにより表示する普通図柄記憶表示LED35と、複数の特別図柄や背景画像などを液晶で表示する特別図柄制御装置32とが備えられている。センターケース30の両側上方には、LEDにより装飾された装飾風車46がそれぞれ設けられている。右側の装飾風車46の右斜め下方には、普通図柄表示装置34を作動させるための普通図柄作動右ゲート25が設けられており、左側の装飾風車46の左斜め下方には、同じく普通図柄作動左ゲート26が設けられている。センターケース30の両側下方には、風車24がそれぞれ設けられており、右側の風車24の下方には、右入賞口12が設けられており、左側の風車24の下方には、左入賞口13が設けられている。右入賞口12の右方には、右袖入賞口22が設けられており、左入賞口13の左方には、左袖入賞口23が設けられている。
センターケース30の下方には、特別図柄制御装置32を作動させる機能を有する第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口27の下部には普通図柄表示装置34の停止図柄が当たり図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物28が設けられている。両翼を開放した普通電動役物28は、第1種始動口27と同様に特別図柄制御装置32を作動開始させる機能を備えている。
【0038】
センターケース30の下方には、特別図柄制御装置32の3個所の表示領域における確定図柄が大当り図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。この変動入賞装置40には、大当りの発生時に開放動作して大入賞口41を開口する板状の開閉部材43が扉式に開閉可能に取り付けられている。変動入賞装置40の右側には、右下入賞口14が設けられており、変動入賞装置40の左側には、左下入賞口44が設けられている。
また、変動入賞装置40の内部には、開閉部材43を連続して開放動作させる機能を有する特定領域と、この特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図6に符号42aで示す)が設けられている。
また、遊技盤5には、発射された遊技球を遊技領域へ案内するレール16が取付けられており、遊技盤5の上部には、上部左右の両コーナーをLEDなどにより装飾するコーナー飾り11が設けられており、遊技盤5の左右には、LEDなどにより装飾するサイド飾り20がそれぞれ設けられている。さらに、遊技盤5には、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45が設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘(図示省略)が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘の間を乱舞しながら落下し、各入賞口や第1種始動口27に入賞したり、普通図柄作動ゲート25,26を通過したり、あるいはアウト口45から回収されたりする。
【0039】
[裏セットの主要構造]
次に、パチンコ機10の裏セットの主要構造についてそれを示す図3を参照して説明する。
パチンコ機本体93の裏セット機構板90の上部には、タンク66が設けられている。タンク66は、賞球や貸球となる遊技球を貯留するものであり、図示しない島の上部に設置された球供給路から遊技球の供給を受ける。タンク66の下部には、タンクレール67が取付けられている。タンクレール67はやや右下がりに傾斜しており、その右端には、遊技球誘導レール68が連結されている。つまり、タンク66に貯留されている遊技球は、タンクレール67を転がって遊技球誘導レール68へ案内される。遊技球誘導レール68の下方には、賞球ユニット62が設けられており、賞球ユニット62の下方には、貸球ユニット63が設けられている。遊技球誘導レール68の内部には、図示しないが上下方向に3条のレールが形成されている。3条のレールのうち2条は、賞球ユニット62に連結しており、1条は貸球ユニット63に連結している。
遊技球誘導レール68の内部には、賞球切れ検出スイッチ64,65と、貸球切れ検出スイッチ61とが設けられている。賞球切れ検出スイッチ64,65および貸球切れ検出スイッチ61は、球詰まり、あるいは、ゴミなどの混入による球の流れの異常などを検出する。また、賞球切れ検出スイッチ64,65および貸球切れ検出スイッチ61は、それぞれ対応するレール内に押板を傾動自在に設けており、レール内を流下する遊技球によって押されている押板が押される前の位置に復帰するとスイッチング動作し、球切れを検出する。
また、裏セット機構板90の下部には、下受け皿7が賞球で満杯になった場合に排出口7a(図1)の奥上方まで達した賞球を収容する満杯桶69が設けられており、その満杯桶69には、満杯検出スイッチ72が設けられている。満杯検出スイッチ72は、満杯桶69内に押板を傾動自在に設けており、満杯桶69に収容された賞球によって押板が押されるとスイッチング動作し、満杯を検出する。
【0040】
(賞球ユニット62の構造)
ここで賞球ユニット62の構造について図4および図5を参照して説明する。
図4(A)は、賞球ユニット62の内部構造を示す説明図であり、図4(B)は、図4(A)のA−A矢視断面説明図である。図5は、図4に示す賞球ユニットからハウジング62dを取り除いた状態を示す説明図である。図5(A)は、賞球を払出す2つの出口のうち、一方の出口から賞球が払出される様子を示す説明図であり、図5(B)は、他方の出口から賞球が払出される様子を示す説明図である。
賞球ユニット62には、ハウジング62dが備えられており、そのハウジング62dには、払出すべき賞球Pを集合して配列させるための集合樋62eが設けられている。この集合樋62eは、前記2条のレールと連通している。また、ハウジング62dには、賞球払出モータ62cが設けられており、そのモータシャフト62fの先端には、集合樋62eに配列された賞球Pを下方へ送り出すための送り出し部材62gが取付けられている。
送り出し部材62gは、ウオームギヤ形状に形成されており、賞球払出モータ62cが回転すると、送り出し部材62gが回転し、賞球Pが下方に送り出される。図5(A)に示すように、送り出し部材62gの半回転につき1個の賞球Pが送り出され、図5(B)に示すように、もう半回転すると、さらに1個の賞球Pが送り出される。つまり、送り出し部材62gの1回転につき2個の賞球が払出される。賞球ユニット62から払出された賞球Pは、上受け皿6(図1)に排出される。
【0041】
送り出し部材62gの右側には、送り出し部材62gによって送り出される賞球を検出する賞球払出センサ62aが設けられており、送り出し部材62gの左側には、送り出し部材62gによって送り出される賞球を検出する賞球払出センサ62bが設けられている。
送り出し部材62gが半回転したときに送り出された賞球は、一方の賞球払出センサによって検出され、もう半回転したときに送り出された賞球は、もう一方の賞球払出センサによって検出される。つまり、送り出し部材62gによって送り出された賞球は、賞球払出センサ62a,62bによって交互に検出される。
また、図7に示すように、賞球払出センサ62a,62bは、それぞれ主基板100および払出制御基板200に電気的に接続されている。
つまり、賞球払出センサ62a,62bから出力される賞球払出センサ信号は、主基板100および払出制御基板200にそれぞれ取込まれる。
【0042】
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図6を参照して説明する。
パチンコ機1には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、大当りか否かの判定、入賞の判定、大入賞口41への入賞数のカウント、大当りの遊技におけるラウンドの制御などの遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御などを実行するためのコンピュータプログラムなどが記録されたROM114と、遊技球が第1種始動口27を通過したことの検出結果や入賞などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出されたコンピュータプログラムなどを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27を通過したことを検出する第1種始動口スイッチ27a、特別図柄制御装置32、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置300、電源基板74、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置79、入賞、リーチパターン、大当りの発生、大当り図柄などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
【0043】
払出制御基板200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
また、払出制御基板200には、電源基板74、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
遊技枠中継基板53には、満杯検出スイッチ72、賞球切れ検出スイッチ64,65およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れ検出スイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
【0044】
盤面中継基板51には、普通電動役物28を駆動する普通電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、普通図柄作動右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ25a、普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ26a、大入賞口41に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ41a、右袖入賞口22に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ22a、左袖入賞口23に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ23a、右入賞口12に入賞した遊技球を検出する右入賞口スイッチ12a、左入賞口13に入賞した遊技球を検出する左入賞口スイッチ13a、右下入賞口14に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ14a、左下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ44a、天入賞口31に入賞した遊技球を検出する天入賞口スイッチ31aおよび大入賞口中継基板50である。
大入賞口中継基板50には、特定領域スイッチ42a、特定領域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド42bおよび開閉部材43を駆動する大入賞口ソレノイド41bが電気的に接続されている。電源基板74は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを備える遊技機外装置部分71と電気的に接続されている。電源基板74は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板および装置へ必要電源を供給する。
【0045】
[賞球払出モータ駆動回路]
次に、賞球払出モータ駆動回路について図7参照して説明する。
図7は、メインCPU112、サブCPU212、賞球払出モータ駆動回路および賞球払出モータの接続関係をブロックで示す説明図である。
なお、この実施形態では、賞球払出モータとしてA相〜D相を有する4相ステッピングモータを使用する。
賞球払出モータ駆動回路80は、CPU81と、RAM82と、ROM83と、パルス生成回路84と、駆動回路85とを備える。CPU81は、メインCPU112およびサブCPU212と電気的に接続されており、駆動回路85は、賞球払出モータ62cと電気的に接続されている。駆動回路85は、パルス生成回路84と電気的に接続されており、パルス生成回路84はCPU81と電気的に接続されている。賞球払出モータ62cは、直流32V電源74aから駆動電源の供給を受ける。
【0046】
メインCPU112は、大当りか否かの抽選結果を示すコマンドをCPU81へ送信する。また、メインCPU112は、大当りの発生する確率が高い遊技状態に変化するか否か、つまり確変になるか否かの抽選結果を示すコマンドをCPU81へ送信する。CPU81は、メインCPU112から送信されてきたコマンドを受信し、その受信したコマンドを解析し、その解析結果に基づいて駆動パルスの周期を決定し、その決定した周期をパルス生成回路84に指示する。パルス生成回路84は、指示された周期の駆動パルス信号を生成して駆動回路85へ出力する。駆動回路85は、入力した駆動パルス信号を賞球払出モータ62cのA相〜D相に順次印加する。これにより、賞球払出モータ62cのA相〜D相は、順次励磁され、駆動パルス信号の周期に対応した回転速度で回転する。
【0047】
[駆動パルス信号の周期の設定手法]
次に、駆動パルス信号の周期の設定手法について説明する。
単位時間当りに賞球払出モータ62cに掛かる負荷の総量は、大量の賞球を払出す大当りのときに最も増加し、賞球払出モータ62cの発熱量が急増する。このため、賞球払出モータ62cの過度の発熱による耐久性の低下を防止するためには、大当りの最終ラウンドが終了した後は、賞球払出モータ62cに掛かる負荷の総量を減少させて冷却することが好ましい。
しかし、高確率状態では、通常確率状態よりも賞球払出モータ62cが動作する回数が多い。高確率状態では、普通図柄の変動時間が短いため、単位時間当りに普通図柄の抽選結果が出る回数が多い。つまり、その分、普通図柄が当りになって普通電動役物28が両翼を開放する回数が増加し、普通電動役物28への入賞数も増加するため、賞球払出モータ62cの動作回数が多くなる。
したがって、高確率状態であって大当りが発生していない期間における賞球払出モータ62cに掛かる負荷の総量を減少させるためには、高確率状態における賞球払出モータ62cの払出速度を遅くすれば良いことが分かった。
そこで、本発明者らは、その払出速度を求めるため、通常確率時および高確率時における第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物28に入賞する回数の違いについて調べた。なお、第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物28への入賞数1に付き賞球数は5個であるとする。図12は、大当りの発生間隔を通常確率時および高確率時で比較して示す説明図である。
【0048】
(イ)大当りの発生間隔の平均は、通常確率時(確変に変化していないとき)では、約40分であり、高確率時(確変に変化しているとき)では、約10分であった。
通常確率時では、大当りの発生していない場合において1分間に第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物28への入賞数が5であるとすると、通常確率時における大当りの発生間隔、つまり大当りではない通常の遊技の40分間における第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物28への入賞数は、5×40=200となる。これを15個の賞球を払出す入賞に換算すると、200×5/15=約67となる。これを1分間当りの入賞数に換算すると、
67/40=約1.68 ・・・(1式)
【0049】
(ロ)高確率時では、大当りの発生していない場合において1分間に第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物28への入賞数が12であるとすると、高確率時における大当りの発生間隔、つまり大当りではない通常の遊技の10分間における第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物28への入賞数は、12×10=120となる。これを15個の賞球を払出す入賞に換算すると、120×5/15=40となる。これを1分間当りの入賞数に換算すると、
40/10=4 ・・・(2式)
(ハ)したがって、通常確率時の1分間当りの入賞数と、高確率時の1分間当りの入賞数との比は、
1.68:4 ・・・(3式)
となる。
【0050】
つまり、大当りの遊技を行っていない場合の賞球払出モータ62cに掛かる負荷は、高確率時が通常確率時の4/1.68=約2.38倍となる。換言すれば、高確率時で大当りの遊技を行っていない場合は、通常確率時で大当りの遊技を行っていない場合の賞球の払出速度の2.38倍遅いの払出速度で賞球を払出すようにすれば、高確率時において賞球払出モータ62cに掛かる負荷の総量を通常確率時において賞球払出モータ62cに掛かる負荷の総量に近付けることができる。
したがって、高確率時において賞球払出モータ62cに掛かる負荷が増加して賞球払出モータ62cが過度に発熱し、賞球払出モータ62cの耐久性が低下してしまうおそれがない。
【0051】
[駆動パルス信号の周期]
次に、駆動パルス信号の周期について図8を参照して説明する。
図8は、図7に示すパルス生成回路84が賞球払出モータ62cの回転速度をV1〜V4に制御する場合に生成する駆動パルスの説明図である。
パルス生成回路84において生成する駆動パルスは、賞球払出モータ62cの回転速度に対応して異なる。通常確率時の回転速度はV1であり、周期はTである。また、高確率時の回転速度はV4であり、周期は2.38Tである。
つまり、高確率時の回転速度V4は、通常確率時の回転速度V1の2.38分の1と遅く設定されている。これにより、前述したように、高確率時において賞球払出モータ62cに掛かる負荷の総量を通常確率時において賞球払出モータ62cに掛かる負荷の総量に近付けることができる。
【0052】
[遊技の主な流れ]
次に、遊技の主な流れについて図9ないし図11をを参照して説明する。
図9は、メインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。図10は、メインCPU112が実行する特別図柄制御の流れを示すフローチャートである。図11は、CPU81が実行する賞球払出速度制御の流れを示すフローチャートである。なお、以下の説明において、保留数とは、特別図柄制御装置32が特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第1種始動口27もしくは開放した普通電動役物28に入賞した場合に、その入賞数として記憶される数を意味する。
(第1種始動口処理)
遊技球が第1種始動口27(図2)に入賞し、もしくは開放した普通電動役物28(図2)に入賞し、第1種始動口スイッチ27a(図6)がONすると、メインCPU112は、第1種始動口スイッチ27aに接続されている入力ポートの電圧変化を検出することにより、第1種始動口スイッチ27aがONしたことを検出する(図9のステップ10:Yes)。続いてメインCPU112は、保留数U1が「4」未満である場合は(ステップ12:Yes)、保留数U1に「1」を加算し(ステップ14)、大当りカウンタがカウントしたカウント値を1つ取得し(ステップ16)、その取得したカウント値をRAM116に一時的に格納する(ステップ18)。
なお、大当りカウンタとは、所定数の数、たとえば0〜255の計256をカウントするカウンタである。また、上記の第1種始動口処理は、ROM114に格納されたコンピュータプログラムにより実行される。
【0053】
(特別図柄制御)
メインCPU112は、特別図柄制御装置32を制御するための制御コマンドを特別図柄制御装置32へ出力しているか否か、つまり特別図柄が変動中であるか否かを判定し(図10のステップ20)、変動中でないと判定すると(ステップ20:No)、保留数U1が「1」以上であるか否かを判定する(ステップ22)。続いてメインCPU112は、保留数U1が「1」以上であると判定すると(ステップ22:Yes)、保留数U1から「1」を減算する(ステップ24)。続いてメインCPU112は、第1種始動口処理のステップ18(図9)においてRAM116に一時的に格納したカウント値を読出す(ステップ26)。
続いてメインCPU112は、確変が設定されていることを示す確変フラグがセットされているか否か(確変フラグ=1か0か)を判定する(ステップ28)。
【0054】
ここで、確変フラグがセットされている場合は(ステップ28:Yes)、大当り値テーブルの高確率時に設定されている大当り値を参照し(ステップ30)、ステップ26で読出したカウント値と同一の大当り値が設定されているか否かに基いて、大当りか否かを判定する(ステップ32)。たとえば、ステップ26で読出したカウント値が「7」、「17」、「77」、「177」および「277」の5個の中のいずれかであった場合は、大当りと判定する(ステップ32:Yes)。
また、確変フラグがセットされていない場合は(ステップ28:No)、大当り値テーブルの通常確率時に設定されている大当り値を参照し(ステップ34)、ステップ26で読出したカウント値と同一の大当り値が設定されているか否かに基いて、大当りか否かを判定する(ステップ32)。たとえば、ステップ26で読出したカウント値が「7」であった場合は、大当りと判定する(ステップ32:Yes)。
【0055】
続いてメインCPU112は、大当りと判定した場合は(ステップ32:Yes)、大当りの発生を示す大当りフラグをセットし、大当りフラグがセットされたことを示すコマンドを賞球払出モータ駆動回路80のCPU81へ送信する(ステップ36)。続いてメインCPU112は、大当り図柄テーブルを参照して大当り図柄を選択し(ステップ38)、その選択した大当り図柄が確変図柄であるか否かを判定する(ステップ40)。ここで、確変図柄である場合は(ステップ40:Yes)、確変フラグをセットし、確変フラグがセットされたことを示すコマンドをCPU81へ送信する(ステップ42)。またメインCPU112は、大当りではないと判定した場合は(ステップ32:No)、ハズレ図柄テーブルを参照してハズレ図柄を選択する(ステップ44)。
なお、大当り図柄テーブルは、複数の乱数、たとえば0〜9と複数の大当り図柄、たとえば000〜999とをそれぞれ対応付けて構成されており、メインCPU112が選択した乱数に対応付けられている大当り図柄を選択する。また、ハズレ図柄テーブルも、複数の乱数、たとえば0〜9と複数のハズレ図柄、たとえば0〜9とをそれぞれ対応付けて構成されており、メインCPU112が選択した乱数に対応付けられているハズレ図柄を選択する。さらに、確変図柄とは、大当りの遊技が終了した次の遊技が確変に変化することが約束される大当り図柄を意味し、たとえば、000〜999の大当り図柄のうち、奇数の大当り図柄が確変図柄に設定される。
【0056】
続いてメインCPU112は、変動パターン決定テーブルを参照して特別図柄の変動パターンを選択する(ステップ46)。変動パターン決定テーブルは、たとえば複数の乱数と変動パターンとを対応付けて構成されており、メインCPU112が選択した乱数に対応付けられている変動パターンを選択する。変動パターンとしては、特別図柄制御装置32において3個所で確定表示される特別図柄のうち、2個所に同じ特別図柄が確定表示された場合に、残る1個所で同じ特別図柄が表示され、大当りになるか否か遊技者をやきもきさせる演出を行う、いわゆるリーチパターン、リーチパターン以外の通常停止パターンなどが設定されている。
続いてメインCPU112は、特別図柄の変動表示の開始を指示する変動開始コマンドを特別図柄制御装置32へ送信し(ステップ48)、特別図柄の変動開始から変動停止までの時間を示す変動時間の計測を開始する(ステップ50)。
そしてメインCPU112は、計測時間がタイムアップすると(ステップ52:Yes)、特別図柄の変動停止を指示する変動停止コマンドを特別図柄制御装置32へ送信し(ステップ54)、計測時間をリセットする(ステップ56)。
【0057】
(賞球払出速度制御)
次に、賞球払出モータ駆動回路80に備えられたCPU81が実行する賞球払出制御の流れについて図11を参照して説明する。
賞球払出モータ駆動回路80に備えられたCPU81(図7)は、メインCPU112から送信されてきたコマンドを受信し(ステップ60)、その受信したコマンドが大当りフラグがセットされたことを示すコマンドであるか否かを判定する(ステップ62)。つまり、大当りのラウンドを実行している最中であるか否かを判定する。ここで、大当りのラウンドを実行している最中ではないと判定すると(ステップ62:No)、確変フラグがセットされたことを示すコマンドであるか否かを判定する(ステップ64)。つまり、大当りのラウンドを実行している最中ではないが、高確率時における遊技中であるか否かを判定する。ここで、高確率状態における遊技中であると判定すると(ステップ64:Yes)、駆動パルス信号の周期Tを2.38Tにセットする(ステップ68)。つまり、通常確率時の周期Tの2.38倍の周期に設定する。
また、CPU81は、大当りのラウンドを実行している最終であると判定した場合(ステップ62:Yes)、あるいは、大当りのラウンドを実行している最中でもなく高確率時でもないと判定した場合は(ステップ64:No)、駆動パルス信号の周期TをTにセットする(ステップ66)。つまり、通常確率時の周期Tに設定する。
【0058】
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、第1実施形態に係るパチンコ機10を使用すれば、遊技状態が高確率時であるか通常確率時であるかを検出し、高確率時である場合は、賞球払出モータ62cの払出速度を通常確率時の払出速度の2.38分の1に減速することにより、高確率時における賞球払出モータ62cに掛かる負荷の総量を減少させることができる。
したがって、高確率時において賞球払出モータ62cに掛かる負荷の総量を通常確率時の総量に近付けることができる。
つまり、単位時間当りの入賞数が通常確率時よりも多い高確率の場合であっても、大当りによって急増した賞球払出モータ62cの温度を低下させることができるため、賞球払出モータ62cの過熱による耐久性の低下を防止することができる。
(2)特に、パルス制御により回転するステッピングモータを賞球払出モータ62cとして使用するため、遊技状態に対応してパルス信号の周期を変更することにより、容易に回転速度を変更することができる。
なお、ステップS68におけるパルス周期2.38Tは、通常確率時または高確率時における大当りの発生間隔、単位時間当りに第1種始動口27または開放した普通電動役物28に入賞する数、入賞1に付き払出される賞球数などに対応して適宜変更することができる。
【0059】
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態に係るパチンコ機について図13および図14を参照して説明する。この実施形態に係るパチンコ機は、払出動作の休止時間を賞球の連続払出し回数に対応して変更できることを特徴とする。
図13は払出動作の休止時間を示す説明図である。図14はCPU81が実行する賞球払出速度制御2の流れを示すフローチャートである。
なお、遊技球がいずれかの入賞口に入賞した場合の入賞数は、RAM216に一時的に記憶され、入賞数「1」に対応する賞球の払出しが終了すると、記憶されている入賞数から「1」を減算するものとする。また、この実施形態では、15個の賞球を払出すことになる入賞数を記憶するものとする。さらに、CPU81が実行する図14に示す処理以外は、前述の第1実施形態と同じであるため、その同じ部分の説明を省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
【0060】
図13に示すように、15個の賞球の払出し動作は、1秒で終了する。入賞記憶数が「4」未満、たとえば「2」である場合は、15個の賞球の払出し動作と動作との間に0.3秒の休止時間が設定されている。また、入賞記憶数が「4」以上、たとえば「4」である場合は、0.6秒の休止時間が設定されている。
CPU81は、メインCPU112から送信されてきたコマンドを受信すると(図14のステップA10)、その受信したコマンドが大当りの発生したことを示すコマンドであるか否かを判定し(ステップA12)、大当りの発生したことを示すコマンドではない場合は(ステップA12:No)、その受信したコマンドが入賞のあったことを示すコマンドであるか否かを判定する(ステップA14)。ここで、入賞のあったことを示すコマンドであると判定すると(ステップA14:Yes)、RAM216に記憶されている入賞数Nが「4」以上であるか否かを判定する(ステップA16)。つまり、15個の賞球の払出しを連続して4回以上実行する状態にあるか否かを判定する。ここで、4回以上実行する状態にあると判定すると(ステップA16:Yes)、15個の賞球の払出し動作を行う間の休止時間を0.6秒に設定する(ステップA18、図13)。また、CPU81は、受信したコマンドが入賞のあったことを示すコマンドではないと判定した場合(ステップA14:No)、あるいは、受信したコマンドは入賞のあったことを示すコマンドではあったが、入賞記憶数Nが「4」以上ではないと判定した場合は(ステップA16:No)、15個の賞球の払出し動作を行う間の休止時間を0.3秒に設定する(ステップA20、図13)。
【0061】
[第2実施形態の効果]
以上のように、第2実施形態に係るパチンコ機10を使用すれば、大当りのラウンドを実行していない場合において、1回に15個の賞球を払出す動作の連続回数が4未満である場合は、払出動作と払出動作との間の休止時間を0.3秒に設定し、連続回数が4以上である場合は、休止時間を0.6秒に設定することができる。
つまり、賞球の払出動作の連続回数が多い場合は、払出動作と払出動作との間の休止時間を長くすることにより、賞球払出モータ62cの発熱量の急激な増加を抑制することができる。
なお、ステップA14における入賞記憶数Nの「4」、ステップA18における休止時間0.6秒およびステップA16における休止時間0.3秒は、賞球払出モータ62cの特性や環境などに対応して適宜変更することができる。また、上記の賞球払出速度制御2は、1回に5個の賞球を払出す動作が連続する場合など、1回の動作で払出される賞球数が異なる場合にも適用することができる。
【0062】
<第3実施形態>
次に、この発明の第3実施形態に係るパチンコ機について図15を参照して説明する。この実施形態に係るパチンコ機は、1回で払出す賞球数を賞球の連続払出し回数に対応して変更できることを特徴とする。図15はCPU81が実行する賞球払出速度制御3の流れを示すフローチャートである。
なお、CPU81が実行する図15に示す処理以外は、前述の第2実施形態と同じであるため、その同じ部分の説明を省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
【0063】
CPU81は、メインCPU112から送信されてきたコマンドを受信すると(ステップB10)、その受信したコマンドが大当りの発生したことを示すコマンドであるか否かを判定し(ステップB12)、大当りの発生したことを示すコマンドではなかった場合は(ステップB12:No)、その受信したコマンドが入賞のあったことを示すコマンドであるか否かを判定する(ステップB14)。
ここで、入賞のあったことを示すコマンドであると判定すると(ステップB14:Yes)、RAM216に記憶されている入賞数Nが「4」以上であるか否かを判定する(ステップB16)。つまり、15個の賞球の払出しを連続して4回以上実行する状態にあるか否かを判定する。ここで、4回以上実行する状態にあると判定すると(ステップB16:Yes)、15個の賞球の払出し動作を、10個の賞球の払出し動作と、5個の賞球の払出し動作との2回に分ける設定を行う(ステップB18)。つまり、10個の賞球の払出し動作を行った後に15個の払出しの場合と同じ休止時間を置いてから5個の賞球の払出し動作を行う動作内容に設定する。
また、CPU81は、受信したコマンドが入賞のあったことを示すコマンドではないと判定した場合(ステップB14:No)、あるいは、受信したコマンドは入賞のあったことを示すコマンドではあったが、入賞記憶数Nが「4」以上ではないと判定した場合は(ステップB16:No)、15個の賞球の払出し動作に設定する(ステップB20)。
【0064】
[第3実施形態の効果]
以上のように、第3実施形態に係るパチンコ機10を使用すれば、大当りのラウンドを実行していない場合において、1回に15個の賞球を払出す動作の連続回数が4未満である場合は、1回の動作で15個の賞球を払出す動作内容に設定し、連続回数が4以上である場合は、1回の動作で15個の賞球を払出す動作内容を、1回の動作で10個の賞球を払出す動作と、1回の動作で5個の賞球を払出す動作とを組み合わせた動作内容に設定することができる。
つまり、1回に15個の賞球を払出す動作の連続回数が多い場合は、1回の動作で払出す賞球数を少なくすることにより、賞球払出モータ62cの発熱量の急激な増加を抑制することができる。
なお、ステップB14における入賞記憶数Nの「4」、ステップB18における賞球数10個、5個およびステップB16における賞球数15個は、賞球払出モータ62cの特性や環境などに対応して適宜変更することができる。また、上記の賞球払出速度制御2は、1回に5個の賞球を払出す動作が連続する場合など、1回の動作で払出される賞球数が異なる場合にも適用することができる。
【0065】
<第4実施形態>
次に、この発明の第4実施形態に係るパチンコ機について図16を参照して説明する。この実施形態に係るパチンコ機は、入賞の間隔に対応して賞球の払出し速度を変更できることを特徴とする。図16はCPU81が実行する賞球払出速度制御4の流れを示すフローチャートである。
なお、CPU81が実行する図16に示す処理以外は、前述の第2実施形態と同じであるため、その同じ部分の説明を省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
【0066】
CPU81は、メインCPU112から送信されてきたコマンドを受信すると(ステップC10)、その受信したコマンドが大当りの発生したことを示すコマンドであるか否かを判定し(ステップC12)、大当りの発生したことを示すコマンドではなかった場合は(ステップC12:No)、その受信したコマンドが入賞のあったことを示すコマンドであるか否かを判定する(ステップC14)。
ここで、入賞のあったことを示すコマンドであると判定すると(ステップC14:Yes)、入賞の間隔を示す時間(以下、入賞間隔と称する)t1の計測を開始したことを示す計測開始フラグがセットされているか否かを判定する(ステップC16)。つまり、入賞間隔t1の計測が開始されているか否かを判定する。
ここで、入賞間隔t1の計測が開始されていないと判定した場合は(ステップC16:No)、入賞間隔t1の計測を開始し(ステップC18)、計測開始フラグをセットする(ステップC20)。
【0067】
続いてCPU81は、コマンドを受信し(ステップC10)、大当りの発生したことを示すコマンドではなく(ステップC12:No)、入賞のあったことを示すコマンドであると判定すると(ステップC14:Yes)、計測開始フラグがセットされているか否かを判定する(ステップC16)。ここでは、先のステップC20において既に計測開始フラグがセットされているため肯定判定し(ステップC16:Yes)、計測している入賞間隔t1が2秒以上になったか否かを判定する(ステップC22)。つまり、前回の入賞があったときから今回の入賞のあったときまで2秒以上経過しているか否かを判定する。
ここで、2秒以上経過している場合は(ステップC22:Yes)、賞球の払出速度を15個/秒に設定し(ステップC24)、2秒以上経過していない場合は(ステップC22:No)、賞球の払出速度を10個/秒に設定する(ステップC26)。つまり、入賞の間隔が2秒未満と短い場合には、賞球の払出速度を10個/秒と遅くすることにより、賞球払出しモータ62cの発熱量の増加を抑制する。
続いてCPU81は、入賞間隔t1の計測を停止し(ステップC28)、計測した入賞間隔t1を0リセットし(ステップC30)、計測開始フラグをリセットする(ステップC32)。また、CPU81は、受信したコマンドが大当りの発生したことを示すコマンドである場合(ステップC12:Yes)、あるいは、受信したコマンドが入賞のあったことを示すコマンドではなかった場合は(ステップC14:No)、賞球の払出速度を15個/秒に設定する(ステップC34)。
【0068】
[第4実施形態の効果]
以上のように、第4実施形態に係るパチンコ機10を使用すれば、入賞の間隔が2秒以上と長い場合には、賞球の払出速度を15個/秒に設定し、2秒未満と短い場合には、賞球の払出速度を10個/秒と遅くすることにより、賞球払出しモータ62cの発熱量の増加を抑制することができる。
なお、ステップC22における2秒、ステップC26における払出速度10個/秒、ステップC24およびステップC32における15個/秒は、遊技性、賞球払出モータ62cの特性や環境などに対応して適宜変更することができる。
【0069】
<第5実施形態>
次に、この発明の第5実施形態に係るパチンコ機について図17および図18を参照して説明する。この実施形態に係るパチンコ機は、大当りの発生間隔に対応して賞球の払出し速度を変更できることを特徴とする。図17はCPU81が実行する大当り発生間隔計測の流れを示すフローチャートであり、図18はCPU81が実行する賞球払出速度制御5の流れを示すフローチャートである。
なお、CPU81が実行する図17および図18に示す処理以外は、前述の第2実施形態と同じであるため、その同じ部分の説明を省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
【0070】
(大当り発生間隔計測)
CPU81は、メインCPU112から送信されてきたコマンドを受信すると(図17のステップD10)、その受信したコマンドが大当りの発生したことを示すコマンドであるか否かを判定し(ステップD12)、大当りの発生したことを示すコマンドである場合は(ステップD12:Yes)、大当りの発生間隔を示す時間(以下、大当り発生間隔と称する)t2の計測を開始したことを示す計測開始フラグがセットされているか否かを判定する(ステップD14)。つまり、大当り発生間隔t2の計測が開始されているか否かを判定する。ここで、大当り発生間隔t2の計測が開始されていないと判定した場合は(ステップC14:No)、大当り発生間隔t2の計測を開始し(ステップD16)、計測開始フラグをセットする(ステップD18)。
【0071】
続いてCPU81は、コマンドを受信し(ステップD10)、大当りの発生したことを示すコマンドであると判定すると(ステップD12:Yes)、計測開始フラグがセットされているか否かを判定する(ステップD14)。ここでは、先のステップD18において既に計測開始フラグがセットされているため肯定判定し(ステップD14:Yes)、計測している大当り発生間隔t2が10分未満であるか否かを判定する(ステップD20)。つまり、前回の大当りが発生したときから今回の大当りのが発生したときまでの間隔が10分未満であるか否かを判定する。
ここで、10分未満である場合は(ステップD20:Yes)、賞球の払出速度を変更することを示す払出速度変更フラグをセットし(ステップD22)、計測開始フラグをリセットし(ステップD24)、大当り発生間隔t2の計測を停止する(ステップD26)。
【0072】
(賞球払出速度制御5)
CPU81は、メインCPU112から送信されてきたコマンドを受信し(図18のステップD30)、その受信したコマンドが大当りの終了を示すコマンドであるか否かを判定する(ステップD32)。つまり、大当りの最終ラウンドが終了したか否かを判定する。ここで、大当りの最終ラウンドが終了したと判定すると(ステップD32:Yes)、払出速度変更フラグがセットされているか否かを判定し(ステップD34)、払出速度変更フラグがセットされている場合は(ステップD34:Yes)、賞球の払出速度を10個/秒に設定し(ステップD36)、払出速度変更フラグをリセットする(ステップD40)。また、CPU81は、大当りの最終ラウンドが終了していない場合(ステップD32:No)、あるいは、払出速度変更フラグがセットされていない場合は(ステップD34:No)、賞球の払出速度を15個/秒に設定する(ステップD38)。
【0073】
[第5実施形態の効果]
以上のように、第5実施形態に係るパチンコ機10を使用すれば、大当りの発生間隔が10分未満と短い場合には、賞球の払出速度を10個/秒と遅く設定することができるため、短い間隔で発生した大当りによって温度が上昇した賞球払出モータ62cのさらなる温度上昇を抑制することができる。
なお、ステップD20における10分、ステップD36における払出速度10個/秒およびステップD38における15個/秒は、遊技性、賞球払出モータ62cの特性や環境などに対応して適宜変更することができる。
【0074】
<第6実施形態>
次に、この発明の第6実施形態に係るパチンコ機について図19および図20を参照して説明する。この実施形態に係るパチンコ機は、確変の発生間隔に対応して賞球の払出し速度を変更できることを特徴とする。図19はCPU81が実行する確変発生間隔計測の流れを示すフローチャートであり、図20はCPU81が実行する賞球払出速度制御6の流れを示すフローチャートである。
なお、CPU81が実行する図19および図20に示す処理以外は、前述の第5実施形態と同じであるため、その同じ部分の説明を省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
【0075】
(確変発生間隔計測)
CPU81は、メインCPU112から送信されてきたコマンドを受信すると(図19のステップE10)、その受信したコマンドが確変の発生したことを示すコマンドであるか否かを判定し(ステップE12)、確変の発生したことを示すコマンドである場合は(ステップE12:Yes)、確変の発生間隔を示す時間(以下、確変発生間隔と称する)t3の計測を開始したことを示す計測開始フラグがセットされているか否かを判定する(ステップE14)。つまり、確変発生間隔t3の計測が開始されているか否かを判定する。ここで、確変発生間隔t3の計測が開始されていないと判定した場合は(ステップE14:No)、確変発生間隔t3の計測を開始し(ステップE16)、計測開始フラグをセットする(ステップE18)。
【0076】
続いてCPU81は、コマンドを受信し(ステップE10)、確変の発生したことを示すコマンドであると判定すると(ステップE12:Yes)、計測開始フラグがセットされているか否かを判定する(ステップE14)。ここでは、先のステップE18において既に計測開始フラグがセットされているため肯定判定し(ステップE14:Yes)、計測している確変発生間隔t3が20分未満であるか否かを判定する(ステップE20)。つまり、前回の確変が発生したときから今回の確変が発生したときまでの間隔が20分未満であるか否かを判定する。
ここで、20分未満である場合は(ステップE20:Yes)、賞球の払出速度を変更することを示す払出速度変更フラグをセットし(ステップE22)、計測開始フラグをリセットし(ステップE24)、確変発生間隔t3の計測を停止する(ステップE26)。
【0077】
(賞球払出速度制御6)
CPU81は、メインCPU112から送信されてきたコマンドを受信し(図20のステップE30)、その受信したコマンドが確変の終了を示すコマンドであるか否かを判定する(ステップE32)。つまり、確変が解除されたか否かを判定する。ここで、確変が解除されたと判定すると(ステップE32:Yes)、払出速度変更フラグがセットされているか否かを判定し(ステップE34)、払出速度変更フラグがセットされている場合は(ステップE34:Yes)、賞球の払出速度を10個/秒に設定し(ステップE36)、払出速度変更フラグをリセットする(ステップE40)。また、CPU81は、大当りの最終ラウンドが終了していない場合(ステップE32:No)、あるいは、払出速度変更フラグがセットされていない場合は(ステップE34:No)、賞球の払出速度を15個/秒に設定する(ステップE38)。
【0078】
[第6施形態の効果]
以上のように、第6実施形態に係るパチンコ機10を使用すれば、確変の発生間隔が20分未満と短い場合には、賞球の払出速度を10個/秒と遅く設定することができるため、短い間隔で発生した確変によって温度が上昇した賞球払出モータ62cのさらなる温度上昇を抑制することができる。
なお、ステップE20における20分、ステップE36における払出速度10個/秒およびステップE38における15個/秒は、遊技性、賞球払出モータ62cの特性や環境などに対応して適宜変更することができる。
【0079】
<第7実施形態>
次に、この発明の第7実施形態に係るパチンコ機について図21を参照して説明する。この実施形態に係るパチンコ機は、賞球の払出し個数に対応して賞球の払出し速度を変更できることを特徴とする。図21はCPU81が実行する賞球払出速度制御7の流れを示すフローチャートである。
なお、CPU81が実行する図21に示す処理以外は、前述の第4実施形態と同じであるため、その同じ部分の説明を省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
【0080】
CPU81は、メインCPU112から送信されてきたコマンドを受信すると(ステップF10)、その受信したコマンドが賞球の検出を示すコマンドであるか否かを判定し(ステップF12)、賞球の検出を示すコマンドである場合は(ステップF12:Yes)、賞球の払出個数の計数を開始する(ステップF14)。続いてCPU81は、計数している払出個数Pが100個未満であるか否かを判定し(ステップF16)、100個未満である場合は(ステップF16:Yes)、賞球払出速度を15個/秒に設定する(ステップF18)。つまり、払出個数Pが100個未満の場合は、賞球払出モータ62cの発熱量も比較的少ないと推定されるため、賞球払出速度を15個/秒に設定する。
また、CPU81は、払出個数Pが100個未満ではないと判定した場合は(ステップF16:No)、払出個数Pが100個以上200個未満であるか否かを判定し(ステップF20)、100個以上200個未満である場合は(ステップF20:Yes)、賞球払出速度を10個/秒に設定する(ステップF22)。つまり、払出個数Pが100個以上になると、賞球払出モータ62cの発熱量も多くなると推定されるため、払出個数が100個以上200個未満である間は、賞球払出速度を10個/秒と遅くし、賞球払出モータ62cを自然冷却する。
【0081】
また、CPU81は、払出個数Pが100個以上200個未満ではないと判定した場合は(ステップF20:No)、払出個数Pが200個以上であるか否かを判定し(ステップF24)、200個以上である場合は(ステップF24:Yes)、払出個数の計数を停止し(ステップF26)、払出個数Pを0にリセットする(ステップF28)。このように、払出個数Pは0にリセットされるため、ステップF16のところで肯定判定され、賞球払出速度は、元の15個/秒に戻る。つまり、払出個数Pが200個以上になった場合は、払出個数Pが100個以上かつ200個未満である間に賞球払出モータ62cを自然冷却できたものと推定できるため、払出個数Pが200個以上になった場合は、元の賞球払出速度の15個/秒に戻す。
【0082】
[第7施形態の効果]
以上のように、第7実施形態に係るパチンコ機10を使用すれば、賞球の払出し個数の総計が100個以上かつ200個未満の間は、賞球の払出速度を10個/秒と遅く設定することができるため、総計100個の賞球の払出しにより温度が上昇した賞球払出モータ62cを、賞球の払出し個数の総計が100個以上かつ200個未満の間に自然冷却することができる。
なお、ステップF16における払出個数100、ステップF20における払出個数100,200、ステップF24における払出個数200、ステップF18における賞球払出速度15個/秒およびステップF22における賞球払出速度10個/秒は、遊技性、賞球払出モータ62cの特性や環境などに対応して適宜変更することができる。
【0083】
<第8実施形態>
次に、この発明の第8実施形態に係るパチンコ機について図22および図23を参照して説明する。この実施形態に係るパチンコ機は、賞球払出モータ62cの温度に対応して賞球の払出し速度を変更できることを特徴とする。図22はメインCPU112、サブCPU212、賞球払出モータ駆動回路および賞球払出モータの接続関係をブロックで示す説明図である。図23はCPU81が実行する賞球払出速度制御8の流れを示すフローチャートである。
なお、図22に示す構成およびCPU81が実行する図23に示す処理以外は、前述の第4実施形態と同じであるため、その同じ部分の説明を省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
【0084】
図22に示すように、賞球払出モータ62cには、賞球払出モータ62cの温度、たとえばモータハウジングの表面温度に対応した信号を出力する温度センサ86が接続されている。その温度センサ86には、温度センサ86から出力される信号を増幅し、その増幅された信号をA/D(アナログ/デジタル)変換する検出信号変換回路87が接続されている。その検出信号変換回路87は、CPU81の温度検出用の入力ポートに接続されている。
【0085】
CPU81は、上記の温度検出用の入力ポートから取込んだ信号のパルス数を計数し、その計数値が所定値に達したか否かに基いて、賞球払出モータ62cの温度Teが60゜C以上になったか否かを判定する(図23のステップG10)。ここで、CPU81は、温度Teが60゜C以上になったと判定すると(ステップG10:Yes)、賞球払出速度を10個/秒に設定する(ステップG12)。つまり、賞球払出モータ62cは、60°C以上になると性能および耐久性などに問題が生じ易いと推定されるため、賞球払出モータ62cの温度Teが60゜C以上になったときに賞球払出速度を10個/秒と遅くすることにより、賞球払出モータ62cの温度上昇を抑制する。
続いてCPU81は、賞球払出モータ62cを自然冷却する時間(以下、冷却時間と称する)t4の計測を開始する(ステップG14)。続いて、CPU81は、計測している冷却時間t4が5分以上になったか否かを判定し(ステップG16)、5分以上になったと判定すると(ステップG16:Yes)、冷却時間t4の計測を停止し(ステップG18)、冷却時間t4を0にリセットする(ステップG20)。この5分の冷却時間により、賞球払出モータ62cの温度Teは、60゜C以下(たとえば、40゜C)になるため、次のステップ10では否定判定され、賞球払出速度は15個/秒に戻る(ステップG22)。
【0086】
[第8施形態の効果]
(1)賞球払出モータ62cの温度は、その払出速度に対応して変化するため、第8実施形態に係るパチンコ機10を使用すれば、そのモータの温度Teを測定し、その測定された温度Teに対応して払出速度を変更することができるため、賞球払出モータ62cの温度上昇を抑制することができる。しかも、温度センサ86の検出信号を検出信号変換回路87によりA/D変換し、その変換されたデジタル信号のパルス数に基いて温度判定を行うため、精度の高いタイミングで賞球払出速度を変更することができる。
(2)また、賞球払出モータ62cの温度は、賞球払出速度の他に、パチンコ機10が置かれている環境の温度によっても変化するが、賞球払出モータ自身の温度を直接測定するため、環境温度の影響を受けて賞球払出速度の変更タイミングがずれてしまうおそれがない。
【0087】
<他の実施形態>
(1)前記第1実施形態では、駆動パルス信号の周期を変更することにより、賞球払出速度を変更する場合を説明したが、駆動パルス信号のONの時間とOFFの時間との比、つまりデューティ比を変更することもできる。たとえば、ONの時間を変更しないでOFFの時間を変更することができる。また、逆に、OFFの時間を変更しないでONの時間を変更することもできる。
(2)前記各実施形態では、賞球払出速度を10個/秒および15個/秒の2種類を設定した場合を説明したが、その2種類に5個/秒や20個/秒などの賞球払出速度を加えて3種類以上設定することもできる。
(3)前記第7実施形態では、賞球の払出個数の総量が所定個数の範囲内にあるか否かの判定結果に基づいて賞球払出速度を変更する場合を説明したが、上記の範囲内にある場合であっても、所定時間を経過した場合は、前記範囲内にあるという判定結果を無効にすることもできる。
(4)前記第8実施形態において、バイメタル式のスイッチを温度センサとして賞球払出モータ62cに取付け、そのスイッチのON・OFFをCPU81が検出し、その検出結果に対応して賞球払出速度を変更することもできる。
(5)前記第7実施形態および第8実施形態において説明した賞球払出速度制御を、大当りの発生していないことを条件として実行するようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機10に備えられた遊技盤5の主要構成を示す説明図である。
【図3】図1に示すパチンコ機10に備えられた裏セットの主要構造を示す説明図である。
【図4】図4(A)は、賞球ユニット62の内部構造を示す説明図であり、図4(B)は、図4(A)のA−A矢視断面説明図である。
【図5】図5は、図4に示す賞球ユニットからハウジング62dを取り除いた状態を示す説明図である。図5(A)は、賞球を払出す2つの出口のうち、一方の出口から賞球が払出される様子を示す説明図であり、図5(B)は、他方の出口から賞球が払出される様子を示す説明図である。
【図6】図1に示すパチンコ機10の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図7】メインCPU112、サブCPU212、賞球払出モータ駆動回路および賞球払出モータの接続関係をブロックで示す説明図である。
【図8】図7に示すパルス生成回路84が賞球払出モータ62cの回転速度をV1〜V4に制御する場合に生成する駆動パルスの説明図である。
【図9】メインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】メインCPU112が実行する特別図柄制御の流れを示すフローチャートである。
【図11】CPU81が実行する賞球払出速度制御の流れを示すフローチャートである。
【図12】大当りの発生間隔を通常確率時および高確率時で比較して示す説明図である。
【図13】払出動作の休止時間を示す説明図である。
【図14】第2実施形態においてCPU81が実行する賞球払出速度制御2の流れを示すフローチャートである。
【図15】第3実施形態においてCPU81が実行する賞球払出速度制御3の流れを示すフローチャートである。
【図16】第4実施形態においてCPU81が実行する賞球払出速度制御4の流れを示すフローチャートである。
【図17】第5実施形態においてCPU81が実行する大当り発生間隔計測の流れを示すフローチャートである。
【図18】第5実施形態においてCPU81が実行する賞球払出速度制御5の流れを示すフローチャートである。
【図19】第6実施形態においてCPU81が実行する確変発生間隔計測の流れを示すフローチャートである。
【図20】第6実施形態においてCPU81が実行する賞球払出速度制御6の流れを示すフローチャートである。
【図21】第7実施形態においてCPU81が実行する賞球払出速度制御7の流れを示すフローチャートである。
【図22】第8実施形態におけるメインCPU112、サブCPU212、賞球払出モータ駆動回路および賞球払出モータの接続関係をブロックで示す説明図である。
【図23】第8実施形態においてCPU81が実行する賞球払出速度制御8の流れを示すフローチャートである。
【図24】従来のパチンコ機を正面から見た概略説明図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機
62c 賞球払出モータ
81 CPU
83 ROM

Claims (2)

  1. 賞球払出モータとしてステッピングモータを備えた賞球ユニットと、
    大当りの発生する確率の高い遊技状態に変化するか否かの抽選を行うとともに、その抽選の結果を示すコマンドを送信するメインCPUと、
    このメインCPUから送信された前記コマンドを受信するとともに、その受信したコマンドを解析し、前記大当りの発生する確率の高い遊技状態に変化するという解析結果であった場合は、前記大当りの発生する確率の高い遊技状態に変化しないという解析結果であった場合よりも駆動パルスの周期を長い周期に決定し、その決定した周期を指示するCPUと、
    このCPUにより指示された周期の駆動パルス信号を生成するパルス生成回路と、
    このパルス生成回路によって生成された駆動パルス信号を前記ステッピングモータへ印加する駆動回路と、
    を備えたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記CPUは、
    前記駆動パルスのデューティ比を決定し、その決定したデューティ比を前記パルス生成回路に指示することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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