JP3692456B2 - 車いす - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車いすに関し、更に詳細には、常時は、非電動式、つまり手動式車いすとして使用し、必要に応じて、他人の力を借りることなく、使用者が車いすに座ったまま独力で、駆動部を取り付けて電動式車いすとして使用することができるような車いすに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
障害者用又は高齢者用の車いすは、障害者の社会進出に伴って、或いは高齢者の自助努力を促進するために、使い勝手が著しく改善されて来ている。
ここで、図12を参照して、従来から使用されて来た手動の車いすの構成を説明する。図12は代表的な手動式車いすの構成を示す斜視図である。
従来の手動式車いす10は、図12に示すように、全体構造が金属製フレームで構成され、車いすの使用者が座って乗るように、布製又はプラスチック製の背もたれ及び座席を有する台車12と、台車12の両側に設けられた輪径の大きな主車輪14A、Bと、それぞれ、台車12の両側の下部フレームの主車輪14A、Bの前方に設けられた、主車輪14A、Bより輪径の小さい前車輪(キャスタ)16A、Bとを備えている。
主車輪14A、Bは台車12の駆動用であって、一方の主車輪14Aと他方の主車輪14Bとの回転軸15A、Bは、それぞれ独立して台車12のフレームに取り付けられ、主車輪の一方14Aと他方14Bとは、相互に独立して回転することができる。
前車輪16A、Bは、台車12の前部を支持して安定させるために設けてある。
【0003】
主車輪14A、Bには、使用者が手で回して主車輪14A、Bを回転させ、それにより台車12を駆動するハンドリム18が、それぞれ、取り付けられており、また、主車輪14A、Bの回転を制動するブレーキ20A、Bが台車12の両側に設けられていて、ブレーキレバー22A、Bによって操作される。
主車輪14A、Bの一方を回転させ、他方を静止させておくことにより、或いはブレーキ20A、Bの一方を遊ばせ、ブレーキ20A、Bの他方を使って主車輪14A、Bの他方を制動することにより、車いす10の方向を変えることができる。
【0004】
また、手で車輪を回転させる必要がない電動式車いすも利用されている。次に、図13及び図14を参照して従来の電動式車いすの構成を説明する。図13は電動式車いすの斜視図、及び図14は電動式車いすの駆動部の裏面の構成を示す斜視図である。
従来の電動式車いす30は、図13及び図14に示すように、前輪駆動式の三輪車であって、前輪32を有する駆動部34と、連結部35を介して駆動部34に連結され、両側に車輪36A、Bを有する台車38とで構成されている。
駆動部34は、金属製枠体状のフレーム40を備え、前輪32がフレーム40の下部に設けられた回転軸に回転自在に取り付けられている。また、図14に示すように、前輪32を駆動する電気モータ42、及び電気モータ42の電源となる蓄電池44が、駆動部34の裏面に設けらている。
また、フレーム40の上部は、走行方向を制御するハンドル46を構成し、ハンドル46の間には、それぞれ、電気モータ42の回転を制動するブレーキレバー48、及び電気モータ42の回転数を制御して増速し、減速するアクセルレバー49が設けてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の手動式車いす、つまり非電動式車いすでは、台車を駆動する動力は、常に、手による回転力であるために、体力的に劣る障害者や高齢者にとって、長時間にわたって乗り回すことは難しい。
一方、電動式車いすは、常に蓄電池の充填状態を監視する必要があって、万一、蓄電池が放電し尽くすと、動かすことができないという不便さがある。また、従来の電動式車いすは、重量が大きく、取り扱いが不便であった。従って、障害者や高齢者が、非電動式車いすに代わるものとして、従来の電動式車いすを常時使用することも実際的でない。
【0006】
障害者や高齢者にとって、所望に応じて、或る時には非電動式車いすとして使用でき、また或る時には電動式車いすとして使用できる車いすがあれば、極めて便利である。
更には、常時は、非電動式車いすとして使用でき、必要に応じて電動式車いすとして使用できるものであれば、障害者及び高齢者にとって好ましいことである。更には、非電動式車いすに乗っている障害者及び高齢者が、他人の力を借りることなく独力で、自身の乗ってる非電動式車いすに駆動部を取り付けて電動式車いすとして使うことができる車いすがあれば、それが最も好ましい。
しかし、従来の非電動式車いす又は電動式車いすは、車いすに対する使用者の上述のような要求を満たすものは無かった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、常時は、非電動式、つまり手動式車いすとして使用し、必要に応じて他人の力を借りることなく、使用者が車いすに乗ったまま独力で、駆動部を取り付けて電動式車いすとして使うことができるような車いすを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る車いすは、前輪、及びハンドリムを備えた後輪を有する手動式車いすと、
車輪と、車輪を駆動する駆動装置と、駆動装置を制御する制御装置と、走行方向を制御するハンドルとを有し、自在に方向及び速度を変えて前進後退可能な駆動輪部と、
駆動輪部に設けられた上に凸の連結凸部と脱着自在かつ回動自在に嵌合する連結凹部を有して上記手動式車いすの前部に脱着自在に取り付けられ、上記連結凹部に上記連結凸部を嵌合させて上記手動式車いすの前部に駆動輪部を連結する連結部と
を備え、所望によって、前記連結部を介して上記手動式車いすに上記駆動輪部を連結して電動式車いすとして使用でき、また上記駆動輪部を取り外して手動式車いすを手動で使用できる車いすであって、
上記連結部が、手動式車いすの前部に固定され、かつ対で掛止部を構成する一方の部材を下部に備えて、上方に延在する固定アームと、
固定アームの上端に設けられ、上記手動式車いすの車輪の回転軸に平行な回動軸の周りに回動自在であって、上記掛止部の一方の部材を掛止する前記掛止部の他方の部材、及び連結凹部を設けたブロックを下部に有するフリーアームと
を備えていることを特徴としている。
【0009】
本発明では、駆動装置は、駆動輪を駆動できる限り制約はなく、例えば電源として蓄電池、或いは燃料電池を使用する電気モータを好適に使用できる。蓄電池を使ったときには、バッテリー残量計やスペヤ・バッテリーを駆動輪部に搭載するようにする。
本発明に係る車いすでは、手動式車いすの台車上に使用者が乗ったままで、連結部及び駆動輪部を手動式車いすに連結することができる。
【0010】
本発明の好適な実施態様では、掛止部の一方の部材が手動式車いすの車輪の回転軸に平行なピンであって、掛止部の他方の部材がピンを掛止するスナッチロックである。
また、一定の荷重が駆動輪部に作用しないと、駆動輪部の駆動輪が空回りするので、手動式車いすの前車輪が地面より浮いて、使用者の体重の一部が駆動輪に作用するように、連結部が構成されている。そこで、連結部は、手動式車いすの大きさ及び駆動輪部の大きさに応じて連結部を取り付ける高さ位置及び連結部の幅が調整できるようになって、駆動輪部を手動式車いすに取り付けたとき、手動式車いすの前輪が地面及び床面等の支持面から浮くようになっている。
また、フリーアームを回動させる操作用のハンドルをフリーアームに設けるこにより、容易に掛止部を掛止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照し、実施形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
実施形態例
本実施形態例は、本発明に係る車いすの実施形態の一例であって、図1は電動式車いすとして使用する際の車いすの斜視図、図2は駆動前輪部の前面側の斜視図、図3は駆動前輪部の裏面側の斜視図、図4は連結部の平面図、図5は連結部の側面図、図6(a)及び(b)は、それぞれ、固定アームの平面図、及び図6(a)の矢視I−Iの側面断面図、図7(a)及び(b)は、それぞれ、スナッチロックの構成を示す側面図、図7(c)はスナッチロックがヒンジピンを掛止した時の固定アーム及びフリーアームの状態を示す側面図、並びに図8(a)及び(b)は固定ブロックの平面図及び断面図である。
本実施形態例の車いす50は、図1に示すように、非電動式、つまり手動式車いす部52と、非電動式車いす部52の前部に連結部53を介して脱着自在に連結され、非電動式車いす部52を牽引する駆動前輪部54とから構成されている。
【0012】
駆動前輪部54は、図2及び図3に示すように、支持体56と、支持体56の上部及び下部に設けられたハンドル58及び駆動輪60と、支持体56の裏側にそれぞれ設けられ、駆動輪60を駆動する電気モータ62、及び電気モータ62の電源となる蓄電池64とを備えている。
また、ハンドル58の間には、電気モータ62の回転を制動するブレーキレバー66及び電気モータ62の回転数を制御して増速し、減速するアクセルレバー68が設けてある。更に、電気モータ62の回転方向を切り換えて、前進駆動又は後退駆動にする切り換え装置(図示せず)を操作する切り換えボタン、ライトの点灯ボタン等の操作ボタン70が設けてある。
更に、支持体56の裏面側には、連結部53を介して駆動前輪部54と非電動式車いす部52とを連結するために、連結部53の後述する固定ブロックに設けた嵌合孔に脱着自在に、かつ回動自在に嵌合させる連結凸部72を有する。
連結凸部72は、上に凸の円錐台状の部材であって、支持部材73によって支持体56に取り付けてある。
【0013】
非電動式車いす52は、図12に示す非電動式車いす10の台車12の下部フレームの前車輪16A、Bの上部に、それぞれ、連結パイプ74A、Bを有することを除いて、非電動式車いす10と同じ構成を備えている。
連結パイプ74A、Bは、例えばステンレス製のパイプで形成され、奥の端面が盲板で閉止されていて、連結部53の後述するパイプ状フレーム76の端部を、それぞれに、嵌入させるようになっている。
【0014】
連結部53は、図4及び図5に示すように、平面的に″コ″字状、側面では″く″字状のステンレス鋼パイプ製フレーム76と、フレーム76の中央に取り付けられた連結ブロック78とから構成されている。
フレーム76は、2本の平面的に略″L″字状、側面では″く″字状のパイプ製フレーム部材80A、Bと、フレーム部材80A、Bの対向する端部同士を挿入させて連結するパイプ製連結フレーム部材82とから構成され、連結パイプ部材82の両端部の貫通孔83にビス83aをネジ込むことにより、フレーム部材80A、Bを連結パイプ部材82に固定する。
連結パイプ部材82は、非電動式車いす部52の主車輪14の回転軸15に平行に取り付けられる。
【0015】
フレーム部材82A、Bは、連結パイプ部材82に挿入する長さを調節することにより、フレーム部材82A、B同士の間隔を自在に、例えば25mm/mの度合いで調整して、台車12に設けた連結パイプ74A、Bにフレーム部材82A、Bの端部を挿入することができるようになっている。
フレーム部材82A、Bの間隔は、台車12の幅に依存するが、通常、500mm程度であり、フレーム部材82A、Bの水平部分の長さは300mm程度、傾斜部分の高さは100mm程度である。
【0016】
連結ブロック78は、主としてステンレス鋼で形成され、連結パイプ部材82に固定された板状の固定板84と、固定板84に取り付けられたベース板86と、ベース板86の固定板84とは反対の面に取り付けられ、スナッチロック88と係合するヒンジピン90(図6参照)を下部に有し、上方に延びて上端部に蝶番結合部94を有する板状の固定アーム92を備えている。
更に、連結ブロック78は、上端部が固定アーム92の蝶番結合部94を介して回動自在に固定アーム92に連結され、下端部に2個のスナッチロック88及び固定ブロック96を有するフリーアーム98を備えている。
2個のスナッチロック88は、フリーアーム98の両側に相互に離隔して取り付けられ、かつ2個のスナッチロック88の間で固定ブロック96がフリーアム98に固定されている。
【0017】
ベース板86は、固定板84に設けられた上下に長い長孔(図示せず)を介して植え込みボルト87で固定板84にネジ止めされているので、固定板84に対して上下に位置を調整することができる。これにより、駆動前輪部54を手動式車いす52に取り付けたとき、手動式車いす52の前車輪16A、Bが地面及び床面等の支持面から浮いて、駆動前輪部54の駆動輪60の牽引力が手動式車いす52に作用するようにする。
固定アーム92は、図6に示すように、固定アーム92の下部に植え込みボルト92aで取り付けられた支持部材92bを有し、支持部材92b間にヒンジピン90を連結パイプ部材82と平行で−かつ固定アーム92から離隔した位置に保持している。
【0018】
スナッチロック88は、図7(a)及び(b)に示すように、回動軸88aの回りに回動する二股状レバー88bと、回動軸88cの回りに回動して、二股状レバー88bを回動軸88aの回りに回動させる駆動レバー88dとをハウジング88e内に備えている。
【0019】
スナッチロック88では、駆動レバー88dを回動軸88cの回りに反時計回りに回動させて端部88fを二点鎖線の位置に回動させることにより、図7(b)及び(c)に示すように、二股状レバー88bを回動軸88aの回りに回動させ、駆動レバー88dの他方の端部88gと協働して二股状レバー88bの二股内にヒンジピン90を掛止し、把持することができる。
また、駆動レバー88cの他方の端部88fを時計回りに回動して元の図7(a)に示す位置に戻すことにより、スナッチロック88からヒンジピン90を解放することができる。
【0020】
駆動レバー88cを回動し易くするために、本実施形態例では、図2及び図3に示すように、駆動レバー88cの端部88fにオープンハンドル100が取り付けられていて、オープンハンドル100を反時計回り、或いは時計回りに回動させることにより、ヒンジピン90をスナッチロック88で掛止し、また解放することができる。
蝶番結合部94は、フリーアーム98の下端に設けたスナッチロック88で固定アーム92の下端に設けたヒンジピン90を掛止したとき、固定アーム92とフリーアーム98とがほぼ平行になるような大型の蝶番ヒンジによって構成されている。
また、オープンハンドル100を反時計回りに回動させると、フリーアーム98は、図7(c)に示すように、蝶番結合部94を中心にして固定アーム92から離間する反時計方向に回動して、ヒンジピン90をスナッチロック88の掛止から解放し、逆にオープンハンドル100を時計回りに回動させると、フリーアーム98は、図7(c)に示すように、蝶番結合部94を中心にして、固定アーム92に接近する時計方向に回動して、スナッチロック88でヒンジピン90を掛止する。
【0021】
固定ブロック96は、図8に示すように、連結凸部72の外形輪郭とほぼ同じ輪郭の空洞部96aを連結凹部として内部に有し、連結凸部72を下から挿入して連結凸部72の上端部を空洞部96aの先端開口96bから上方に突出させるようになっている。
固定ブロック96の空洞部96aに連結凸部72を挿入、嵌合させることにより、駆動前輪部54を非電動式車いす部52に回動自在な態様で確実に連結させ、駆動前輪部54で非電動式車いす部52を牽引することができる。
尚、図示しないが、バッテリー残量計及びスペヤ・バッテリーが駆動前輪部54に搭載されている。
【0022】
次に、図9から図12を参照して、本実施形態例の車いす50の使用方法を説明する。
常時は、使用者が非電動式車いす部52の台車12に乗って手でハンドリム18を回すことにより、従来の非電動式車いす10と同様にして移動することができる。
次に、車いす50を電動式車いすとして使用したいときには、先ず、フレーム76を連結パイプ74に嵌入することにより、連結部53を非電動式車いす部52に取り付ける。フレーム76の嵌入は、図9(a)及び(b)に示すように、使用者が台車12に乗ったままで、行うことができる。尚、支障が無い限り、予め連結部53を非電動式車いす部52に取り付けておくこともできる。
【0023】
続いて、駆動前輪部54を用意し、図9(c)及び(d)に示すように、使用者が左手で駆動前輪部54のハンドル58を握り、右手でオープンハンドル100を持ち上げてフリーアーム98を回動させ、スナッチロック88を解放状態に維持しつつ固定ブロック96を駆動前輪部54の連結凸部72に接近させる。
同時に、駆動前輪部54を使用者側に傾斜させ、図10(e)及び(f)に示すように、連結凸部72を固定ブロック96の空洞部96aに嵌入させる。
この状態で、非電動式車いす部52の前車輪16は、地面から多少浮き上がっていて、駆動前輪部54の駆動輪60に使用者の体重の一部が荷重として作用するように、連結部53が構成され、非電動式車いす部52に取り付けられている。
【0024】
続いて、駆動前輪部54の電気モータ62を起動して、後退させ、図10(g)及び(h)に示すように、駆動前輪部54を非電動式車いす部52に接近させることにより、フリーアーム98が、図7(c)に示すように、固定アーム92に接近し、自動的にスナッチロック88でヒンジピン90を把持し、図11(i)に示すように、駆動前輪部54を非電動式車いす部52に連結することができる。
以上の操作によって、本実施形態例の車いす50を電動式車いすとして使用できる状態にすることができる。
【0025】
駆動前輪部54を非電動式車いす部52から分離する際には、まず、駆動前輪部54を微速で前進させつつ、右手でオープンハンドル100を回動させてスナッチロック88によるヒンジピン90の掛止を解放状態に移行させることにより、図11(j)及び(k)に示すように、自動的に固定ブロック96が連結凸部72から抜き出され、駆動前輪部54を非電動式車いす部52から分離させることができる。そして、分離した時点で、駆動前輪部54を停止させる。
【0026】
本実施形態例の車いす50は、所望によって、連結部53を介して手動式車いす52に駆動前輪部54を連結して電動式車いすとして使用でき、また駆動前輪部54を取り外して手動式車いす52を手動で使用できる。また、連結部53を含めた駆動前輪部54の重量は約7kgから10kg、また蓄電池64の重量は2kgから3kgであるから、手動式車いす52と、連結部53、及び駆動前輪部54を別々に自動車に載せ、目的地で自動車から下ろして容易に電動式車いすとして組み立てることできる。
尚、本実施形態例では、駆動前輪部54を新しく作製することは、必ずしも、必要ではなく、例えば前述した電動式車いす30の駆動部34を利用することもできる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、手動式車いすと、駆動輪部と、手動式車いすの前部に駆動輪部を連結する連結部とを備えることにより、所望によって、他人の力を借りることなく、使用者が、車いすに座ったまま独力で、連結部を介して手動式車いすに駆動輪部を連結して電動式車いすとして使用でき、また駆動輪部を取り外して手動式車いすを手動で使用できる車いすを実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動式車いすとして使用する際の車いすの斜視図である。
【図2】駆動前輪部の前面側の斜視図である。
【図3】駆動前輪部の裏面側の斜視図である。
【図4】連結部の平面図である。
【図5】連結部の側面図である。
【図6】図6(a)及び(b)は、それぞれ、固定アームの平面図、及び図6(a)の矢視I−Iの側面断面図である。
【図7】図7(a)及び(b)は、それぞれ、スナッチロックの構成を示す側面図、図7(c)はスナッチロックがヒンジピンを掛止した時の固定アーム及びフリーアームの状態を示す側面図である。
【図8】図8(a)及び(b)は、それぞれ、固定ブロックの平面図及び断面図である。
【図9】図9(a)から(d)は、それぞれ、連結部を介して駆動前輪部を手動式車いすに連結する手順を示す図である。
【図10】図10(e)から(h)は、それぞれ、図9(d)に続いて連結部を介して駆動前輪部を手動式車いすに連結する手順を示す図である。
【図11】図11(i)は、図10(h)に続いて連結部を介して駆動前輪部を手動式車いすに連結する手順を示す図であり、図11(j)及び(k)は、それぞれ、駆動前輪部を手動式車いすから脱離させる手順を示す図である。
【図12】代表的な手動式車いすの構成を示す斜視図である。
【図13】電動式車いすの斜視図である。
【図14】電動式車いすの駆動部の裏面の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 従来の手動式車いす
12 台車
14 主車輪
16 前車輪(キャスタ)
18 ハンドリム
20 ブレーキ
22 ブレーキレバー
30 従来の電動式車いす
32 前輪
34 駆動部
35 連結部
36 車輪
38 台車
40 フレーム
42 電気モータ
44 蓄電池
46 ハンドル
48 ブレーキレバー
49 アクセルレバー
50 実施形態例の車いす
52 非電動式、つまり手動式車いす部
53 連結部
54 駆動前輪部
56 支持体
58 ハンドル
60 駆動輪
62 電気モータ
64 蓄電池
66 ブレーキレバー
68 アクセルレバー
70 操作ボタン
72 連結凸部
73 支持部材
74 連結パイプ
76 フレーム
78 連結ブロック
80 フレーム部材
82 連結フレーム部材
84 固定板
86 ベース板
88 スナッチロック
90 ヒンジピン
92 固定アーム
94 蝶番結合部
96 固定ブロック
98 フリーアーム
100 オープンハンドル

Claims (4)

  1. 前輪、及びハンドリムを備えた後輪を有する手動式車いすと、
    車輪と、車輪を駆動する駆動装置と、駆動装置を制御する制御装置と、走行方向を制御するハンドルとを有し、自在に方向及び速度を変えて前進後退可能な駆動輪部と、
    駆動輪部に設けられた上に凸の連結凸部と脱着自在かつ回動自在に嵌合する連結凹部を有して上記手動式車いすの前部に脱着自在に取り付けられ、上記連結凹部に上記連結凸部を嵌合させて上記手動式車いすの前部に駆動輪部を連結する連結部と
    を備え、所望によって、前記連結部を介して上記手動式車いすに上記駆動輪部を連結して電動式車いすとして使用でき、また上記駆動輪部を取り外して手動式車いすを手動で使用できる車いすであって、
    上記連結部が、手動式車いすの前部に固定され、かつ対で掛止部を構成する一方の部材を下部に備えて、上方に延在する固定アームと、
    固定アームの上端に設けられ、上記手動式車いすの車輪の回転軸に平行な回動軸の周りに回動自在であって、上記掛止部の一方の部材を掛止する前記掛止部の他方の部材、及び連結凹部を設けたブロックを下部に有するフリーアームと
    を備えていることを特徴とする車いす。
  2. 掛止部の一方の部材が手動式車いすの車輪の回転軸に平行なピンであって、掛止部の他方の部材がピンを掛止するスナッチロックであることを特徴とする請求項1に記載の車いす。
  3. 連結部は、手動式車いすの大きさ及び駆動輪部の大きさに応じて上記連結部を取り付ける高さ位置及び上記連結部の幅が調整できるようになって、上記駆動輪部を上記手動式車いすに取り付けたとき、上記手動式車いすの前輪が地面及び床面等の支持面から浮いていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車いす。
  4. フリーアームを回動させる操作用のハンドルを上記フリーアームに設けたことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の車いす。
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