JPH06206A - 電動モータ駆動式車椅子 - Google Patents
電動モータ駆動式車椅子Info
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- JPH06206A JPH06206A JP4185879A JP18587992A JPH06206A JP H06206 A JPH06206 A JP H06206A JP 4185879 A JP4185879 A JP 4185879A JP 18587992 A JP18587992 A JP 18587992A JP H06206 A JPH06206 A JP H06206A
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- wheels
- wheelchair
- electric motor
- wheel
- casters
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造を簡略化し、かつ重量を軽減することが
でき、とくに介添者による走行を容易にする電動モータ
駆動式車椅子を提供する。 【構成】 水平旋回可能な車輪8a・8bの軸支位置と
その水平旋回軸との偏心量をゼロにし、両車輪8a・8
bを連接棒48を介して同一方向に旋回するように連結
し、左右の車輪8a・8bを操舵するためのハンドル5
6を本体フレーム24の後端に取り付けている。本体フ
レーム24の後端部の左側に軸受を介して回動自在に軸
支された後輪10aには、その車軸に減速機20を接続
し、減速機20の一端に、電動モータ22を接続してい
る。本体フレーム24の後端部の右側には、後輪10b
を軸受21により回動自在に軸支している。
でき、とくに介添者による走行を容易にする電動モータ
駆動式車椅子を提供する。 【構成】 水平旋回可能な車輪8a・8bの軸支位置と
その水平旋回軸との偏心量をゼロにし、両車輪8a・8
bを連接棒48を介して同一方向に旋回するように連結
し、左右の車輪8a・8bを操舵するためのハンドル5
6を本体フレーム24の後端に取り付けている。本体フ
レーム24の後端部の左側に軸受を介して回動自在に軸
支された後輪10aには、その車軸に減速機20を接続
し、減速機20の一端に、電動モータ22を接続してい
る。本体フレーム24の後端部の右側には、後輪10b
を軸受21により回動自在に軸支している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動モータ駆動式車
椅子に関するもので、詳しくは1台の電動モータで駆動
する車椅子に関するものである。
椅子に関するもので、詳しくは1台の電動モータで駆動
する車椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動モータ駆動式車椅子は、従来、次の
ような構造の電動車椅子が一般的である。すなわち、図
5に示すように、電動車椅子100は、搭乗者が座席シ
ート99に座り、左右の後輪98a・98b(98aは
図示せず)の車軸に取着された電動モータ97a・97
b(97aは図示せず)に、指令を与えるコントロール
ボックス96のレバー95を右手で操作して、電動車椅
子100の前進・後退及び進行方向の変更等の操縦を行
うようになっている。例えばレバー95を前倒させて、
ある速度で前進している時に、電動車椅子100の進行
方向を右側に変えたい場合は、後輪の右側車輪98bの
電動モータ97bの回転速度を左側の車輪98aの電動
モータ97aに比べて相対的に低下させる。これによ
り、左右の前輪のキャスター付き車輪94の回転軸と、
アームレストパイプ93の前部下端に取り付けられたキ
ャスター取付け部材92の水平先回軸との偏心量eによ
って、キャスター付き車輪94が、キャスター取付け部
材92の水平旋回軸線cを中心にして右側に旋回し、電
動車椅子100が右方向へ操舵されることになる。
ような構造の電動車椅子が一般的である。すなわち、図
5に示すように、電動車椅子100は、搭乗者が座席シ
ート99に座り、左右の後輪98a・98b(98aは
図示せず)の車軸に取着された電動モータ97a・97
b(97aは図示せず)に、指令を与えるコントロール
ボックス96のレバー95を右手で操作して、電動車椅
子100の前進・後退及び進行方向の変更等の操縦を行
うようになっている。例えばレバー95を前倒させて、
ある速度で前進している時に、電動車椅子100の進行
方向を右側に変えたい場合は、後輪の右側車輪98bの
電動モータ97bの回転速度を左側の車輪98aの電動
モータ97aに比べて相対的に低下させる。これによ
り、左右の前輪のキャスター付き車輪94の回転軸と、
アームレストパイプ93の前部下端に取り付けられたキ
ャスター取付け部材92の水平先回軸との偏心量eによ
って、キャスター付き車輪94が、キャスター取付け部
材92の水平旋回軸線cを中心にして右側に旋回し、電
動車椅子100が右方向へ操舵されることになる。
【0003】同様に、電動車椅子100の進行方向を左
側に変えたい場合は、後輪の左側車輪98aの電動モー
タ97aの回転速度を右側の車輪98bの電動モータ9
7bに比べて相対的に低下させることにより、左右の前
輪のキャスター付き車輪94の回転軸と、キャスター取
付け部材92の水平旋回軸との偏心量eによって、左右
のキャスター付き車輪94が左側へ旋回され、電動車椅
子100が左方向へ操舵されることになる。
側に変えたい場合は、後輪の左側車輪98aの電動モー
タ97aの回転速度を右側の車輪98bの電動モータ9
7bに比べて相対的に低下させることにより、左右の前
輪のキャスター付き車輪94の回転軸と、キャスター取
付け部材92の水平旋回軸との偏心量eによって、左右
のキャスター付き車輪94が左側へ旋回され、電動車椅
子100が左方向へ操舵されることになる。
【0004】また、レバー95を後倒させてある速度で
後退している時に、右側あるいは左側に電動車椅子10
0の進行方向を変えたい場合は、上記前進の場合と同様
な操作手順となる。なお、この電動車椅子100は介添
者等により、背もたれ91の後ろで一対のハンドル90
を持って走行の介添えができるようになっている。
後退している時に、右側あるいは左側に電動車椅子10
0の進行方向を変えたい場合は、上記前進の場合と同様
な操作手順となる。なお、この電動車椅子100は介添
者等により、背もたれ91の後ろで一対のハンドル90
を持って走行の介添えができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電動車
椅子では、搭乗者が電動車椅子の進行方向を変える場合
は、コントロールボックスのレバーを前後あるいは左右
に傾倒させて、後輪の一台の電動モータの速度を制御す
る必要がある。この操作は、コントロールボックスのレ
バーの傾倒位置による電気信号を電動モータに送る制御
方法であるため、搭乗者が複雑なレバー操作を確実に行
うには熟練が必要である。特に、初心の搭乗者に対して
は操作が難しく繁雑となっている。また、電動車椅子の
進行方向を左右に変えるため、後輪の各車輪ごとに1台
づつの電動モータおよび減速機を配置して左右の後輪の
回転を制御しているので、部品点数が多く、構造が複雑
で、重量が重くなる。さらに、2台の電動モータが用い
られているので、容量の大きな大型のバッテリーを搭載
するか、もしくはバッテリーの台数を増やすかする必要
があり、バッテリーについても設置スペースや重量上の
問題が生じる。
椅子では、搭乗者が電動車椅子の進行方向を変える場合
は、コントロールボックスのレバーを前後あるいは左右
に傾倒させて、後輪の一台の電動モータの速度を制御す
る必要がある。この操作は、コントロールボックスのレ
バーの傾倒位置による電気信号を電動モータに送る制御
方法であるため、搭乗者が複雑なレバー操作を確実に行
うには熟練が必要である。特に、初心の搭乗者に対して
は操作が難しく繁雑となっている。また、電動車椅子の
進行方向を左右に変えるため、後輪の各車輪ごとに1台
づつの電動モータおよび減速機を配置して左右の後輪の
回転を制御しているので、部品点数が多く、構造が複雑
で、重量が重くなる。さらに、2台の電動モータが用い
られているので、容量の大きな大型のバッテリーを搭載
するか、もしくはバッテリーの台数を増やすかする必要
があり、バッテリーについても設置スペースや重量上の
問題が生じる。
【0006】また、1台の電動モータを用いて、電動モ
ータの回転力を左右の後輪に同時に伝達する構造にする
方法があるが、直進以外の場合には内輪と外輪とで速度
差が生じるので、左右の後輪の車軸間に差動歯車を介在
させる必要があり、構造が複雑になり、また重量も重く
なる。
ータの回転力を左右の後輪に同時に伝達する構造にする
方法があるが、直進以外の場合には内輪と外輪とで速度
差が生じるので、左右の後輪の車軸間に差動歯車を介在
させる必要があり、構造が複雑になり、また重量も重く
なる。
【0007】とくに上記した従来の電動車椅子では、介
添者が電動車椅子を押して走行させる場合に、電動車椅
子の重量が重いためにその労力負担が大きく、また電動
モータの回転力を利用する場合にも、操縦が搭乗者に委
ねられているため、介添者自身で操縦することができ
ず、非常に不便であった。
添者が電動車椅子を押して走行させる場合に、電動車椅
子の重量が重いためにその労力負担が大きく、また電動
モータの回転力を利用する場合にも、操縦が搭乗者に委
ねられているため、介添者自身で操縦することができ
ず、非常に不便であった。
【0008】本発明は上述の点に鑑みなされたもので、
構造を簡略化し、かつ重量を軽減することができ、とく
に介添者による取り扱いが容易になる電動モータ駆動式
車椅子を提供することを目的としている。
構造を簡略化し、かつ重量を軽減することができ、とく
に介添者による取り扱いが容易になる電動モータ駆動式
車椅子を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決しようとする手段】上記した目的を達成す
るために本発明の電動モータ駆動式車椅子は、a)左右の
前輪又は左右の後輪を水平旋回可能な車輪とし、他方を
非水平旋回の車輪とし、車椅子本体に搭載したバッテリ
ーを電源にして電動モータにより非水平旋回側の車輪を
回転させて走行する電動モータ駆動式車椅子において、
b)前記水平旋回可能な車輪の軸支位置とその水平旋回軸
との偏心量を小さくするか同偏心量をゼロにするかし
て、左右の車輪を操舵方向が相互に同一になるように連
設棒で連結して操舵手段を接続し、c)前記左右の非水平
旋回側の車輪の一方に、1台の電動モータによりその回
転速度制御手段を介して回転力を伝達させるようにして
いる。
るために本発明の電動モータ駆動式車椅子は、a)左右の
前輪又は左右の後輪を水平旋回可能な車輪とし、他方を
非水平旋回の車輪とし、車椅子本体に搭載したバッテリ
ーを電源にして電動モータにより非水平旋回側の車輪を
回転させて走行する電動モータ駆動式車椅子において、
b)前記水平旋回可能な車輪の軸支位置とその水平旋回軸
との偏心量を小さくするか同偏心量をゼロにするかし
て、左右の車輪を操舵方向が相互に同一になるように連
設棒で連結して操舵手段を接続し、c)前記左右の非水平
旋回側の車輪の一方に、1台の電動モータによりその回
転速度制御手段を介して回転力を伝達させるようにして
いる。
【0010】また請求項2記載のように、介添者が直接
に操作できるように、前記操舵手段の操作部および前記
電動モータの回転速度制御手段の操作部を、車椅子本体
の後方にそれぞれ配置してもよい。
に操作できるように、前記操舵手段の操作部および前記
電動モータの回転速度制御手段の操作部を、車椅子本体
の後方にそれぞれ配置してもよい。
【0011】
【作用】上記した構成を有する本発明の電動モータ駆動
式車椅子は、例えば非水平旋回の後輪(前輪の場合もあ
る)の一方を電動モータにより回転させて走行する場合
に、水平旋回可能な左右の前輪(後輪の場合もある)の
その水平旋回軸に対する偏心量がそれぞれ小さいかゼロ
であるため、左右の後輪の一方だけが電動モータの回転
力を受けて回転しても、左右の前輪が不用意に水平旋回
することがない。すなわち、左右の後輪の一方が回転
し、後輪の他方が追随して回転して車椅子が前進又は後
退するが、このとき左右の前輪は操舵手段により操作さ
れた方向を向いており、左右の後輪の回転力の差から生
じる進行方向の片寄り癖を吸収する。したがって、従来
の電動車椅子と同様に、回転速度制御手段により電動モ
ータの回転速度を制御して適当な速度で車椅子を走行さ
せることができる。
式車椅子は、例えば非水平旋回の後輪(前輪の場合もあ
る)の一方を電動モータにより回転させて走行する場合
に、水平旋回可能な左右の前輪(後輪の場合もある)の
その水平旋回軸に対する偏心量がそれぞれ小さいかゼロ
であるため、左右の後輪の一方だけが電動モータの回転
力を受けて回転しても、左右の前輪が不用意に水平旋回
することがない。すなわち、左右の後輪の一方が回転
し、後輪の他方が追随して回転して車椅子が前進又は後
退するが、このとき左右の前輪は操舵手段により操作さ
れた方向を向いており、左右の後輪の回転力の差から生
じる進行方向の片寄り癖を吸収する。したがって、従来
の電動車椅子と同様に、回転速度制御手段により電動モ
ータの回転速度を制御して適当な速度で車椅子を走行さ
せることができる。
【0012】また本発明の電動モータ駆動式車椅子によ
れば、電動モータが1台で済み、また電動モータの回転
力を1つの車輪にだけ伝達させるので、減速機構などの
付属装置も1つで済み、さらに電動モータは1つの車輪
を回転させればよいため、大きな容量のバッテリーが不
要で小型化が図れ、2台の電動モータを用いた従来の電
動車椅子に比べて、重量が大幅に軽減される。
れば、電動モータが1台で済み、また電動モータの回転
力を1つの車輪にだけ伝達させるので、減速機構などの
付属装置も1つで済み、さらに電動モータは1つの車輪
を回転させればよいため、大きな容量のバッテリーが不
要で小型化が図れ、2台の電動モータを用いた従来の電
動車椅子に比べて、重量が大幅に軽減される。
【0013】また、請求項2記載の介添者用電動モータ
駆動式車椅子によれば、介添者が操舵手段の操作部およ
び電動モータの回転速度制御手段の操作部を直接操作し
て走行させることができる。このため、とくに搭乗者に
操作部の操作能力がない場合に、好適であり、また車椅
子は電動モータで走行するので、介添者の労力が大幅に
軽減されることになる。
駆動式車椅子によれば、介添者が操舵手段の操作部およ
び電動モータの回転速度制御手段の操作部を直接操作し
て走行させることができる。このため、とくに搭乗者に
操作部の操作能力がない場合に、好適であり、また車椅
子は電動モータで走行するので、介添者の労力が大幅に
軽減されることになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の電動モータ駆動式車椅子の実
施例を図面に基づいて説明する。
施例を図面に基づいて説明する。
【0015】図1は本実施例に係る車椅子の外観を示す
斜視図、図2は図1の車椅子の底面図である。図3(a)
は図1の左側のキャスター付き車輪を拡大して示す背面
図、図3(b)は図1の右側のキャスター付き車輪を拡大
して示す側面図である。
斜視図、図2は図1の車椅子の底面図である。図3(a)
は図1の左側のキャスター付き車輪を拡大して示す背面
図、図3(b)は図1の右側のキャスター付き車輪を拡大
して示す側面図である。
【0016】図1および図2に示すように、電動モータ
駆動式車椅子1は、台車部2と、この台車部2に対して
着脱自在な椅子部4と、車椅子1の進行方向を制御する
操舵装置6とより構成されている。
駆動式車椅子1は、台車部2と、この台車部2に対して
着脱自在な椅子部4と、車椅子1の進行方向を制御する
操舵装置6とより構成されている。
【0017】台車部2は、左右のキャスター付き車輪8
(8a・8b)、左右の後輪10(10a・10b)、
駆動装置12、バッテリー14、パイプ状の連結部材受
け16、足のせ台18、車椅子本体としての本体フレー
ム24等を有している。
(8a・8b)、左右の後輪10(10a・10b)、
駆動装置12、バッテリー14、パイプ状の連結部材受
け16、足のせ台18、車椅子本体としての本体フレー
ム24等を有している。
【0018】本体フレーム24は、台車部2の外郭及び
補強材の役目をなすもので、実質上四辺形の形状のパイ
プ構造となっている。この本体フレーム24の後端部の
左側下端部に軸受を介して回動自在に軸支された後輪1
0aには、その車軸に減速機20が接続され、減速機2
0にはその一端に電動モータ22が接続されている。ま
た、本体フレーム24の後端部の右側下端部には、後輪
10bが軸受21により回動自在に軸支されている。
補強材の役目をなすもので、実質上四辺形の形状のパイ
プ構造となっている。この本体フレーム24の後端部の
左側下端部に軸受を介して回動自在に軸支された後輪1
0aには、その車軸に減速機20が接続され、減速機2
0にはその一端に電動モータ22が接続されている。ま
た、本体フレーム24の後端部の右側下端部には、後輪
10bが軸受21により回動自在に軸支されている。
【0019】電動モータ22の電源であるバッテリー1
4は、本体フレーム24にボルトナット等で止められ、
着脱自在に搭載されている。
4は、本体フレーム24にボルトナット等で止められ、
着脱自在に搭載されている。
【0020】パイプ状の左右の連結部材受け16は、左
右のキャスター付き車輪8側と左右の後輪10側との一
対で椅子部4のパイプ状の左右の連結部材26を受ける
ものである。左右のキャスター付き車輪8側は、図3に
示すように、連結部材26の一方の先端のパイプが連結
部材受け16に挿脱自在に取着され、係合部28に当接
させてある。そして、左右の後輪10側では、左右のキ
ャスター付き車輪8側と同様に、連結部材26の片方の
先端のパイプが連結部材受け16に挿脱可能に取着さ
れ、ねじ止め金具30(図1参照)により連結部材受け
16に固定されている。
右のキャスター付き車輪8側と左右の後輪10側との一
対で椅子部4のパイプ状の左右の連結部材26を受ける
ものである。左右のキャスター付き車輪8側は、図3に
示すように、連結部材26の一方の先端のパイプが連結
部材受け16に挿脱自在に取着され、係合部28に当接
させてある。そして、左右の後輪10側では、左右のキ
ャスター付き車輪8側と同様に、連結部材26の片方の
先端のパイプが連結部材受け16に挿脱可能に取着さ
れ、ねじ止め金具30(図1参照)により連結部材受け
16に固定されている。
【0021】左右のキャスター付き前輪8は、図3に示
すように、水平旋回軸としてのキャスター取付け部材3
2に脱着可能にナット33等で取着されている。このキ
ャスター取付け部材32には、前記パイプ状の連結部材
26を受ける連結部材受け16が溶接等により固着され
ており、キャスター付き車輪8a・8bと一体的に形成
されている。したがって、この左右のキャスター付き車
輪8は、前記連結部材26と連結部材受け16との係合
状態が解除されることにより台車部2から取外し可能と
なっている。また、キャスター34への車輪36の取付
けは、図3(a)に示すように、下端を開放した略コの字
型のキャスター34間に、車輪36の車軸37が挟持さ
れ、ナット38により回動自在に固定されている。この
キャスター34の下端部には、車軸37を着脱自在に一
対の切欠き部39を設けている。さらに、左右のキャス
ター付き車輪8の車輪36の車軸(回転軸)37とキャ
スター取付け部材32(水平旋回軸)とは、偏心量がゼ
ロで一直線上に配設されている。このために、左右のキ
ャスター付き車輪8が不用意に“首振り”することがな
い。
すように、水平旋回軸としてのキャスター取付け部材3
2に脱着可能にナット33等で取着されている。このキ
ャスター取付け部材32には、前記パイプ状の連結部材
26を受ける連結部材受け16が溶接等により固着され
ており、キャスター付き車輪8a・8bと一体的に形成
されている。したがって、この左右のキャスター付き車
輪8は、前記連結部材26と連結部材受け16との係合
状態が解除されることにより台車部2から取外し可能と
なっている。また、キャスター34への車輪36の取付
けは、図3(a)に示すように、下端を開放した略コの字
型のキャスター34間に、車輪36の車軸37が挟持さ
れ、ナット38により回動自在に固定されている。この
キャスター34の下端部には、車軸37を着脱自在に一
対の切欠き部39を設けている。さらに、左右のキャス
ター付き車輪8の車輪36の車軸(回転軸)37とキャ
スター取付け部材32(水平旋回軸)とは、偏心量がゼ
ロで一直線上に配設されている。このために、左右のキ
ャスター付き車輪8が不用意に“首振り”することがな
い。
【0022】一対の足のせ台18は、台車部2の前端に
配設されており、この足のせ台18が前方に外れること
がないように、足のせ台18の端部で足のせ台取付け部
材19により枢支されている。この一対の足のせ台18
は、足のせ面17が地面と略平行で、かつ上向きで内側
に対向する位置で回動が制限されている。
配設されており、この足のせ台18が前方に外れること
がないように、足のせ台18の端部で足のせ台取付け部
材19により枢支されている。この一対の足のせ台18
は、足のせ面17が地面と略平行で、かつ上向きで内側
に対向する位置で回動が制限されている。
【0023】次に椅子部4は、座席シート40、背もた
れ42、パイプ状の連結部材26等から構成されてい
る。
れ42、パイプ状の連結部材26等から構成されてい
る。
【0024】座席シート40は、前記本体フレーム24
の上に載置され、バッテリー14等を取外せるように本
体フレーム24から着脱自在となっている。
の上に載置され、バッテリー14等を取外せるように本
体フレーム24から着脱自在となっている。
【0025】背もたれ42は、座席シート40の後部に
配置されており、背もたれ42の上部がやや後方へ傾倒
して立設されている。
配置されており、背もたれ42の上部がやや後方へ傾倒
して立設されている。
【0026】左右のパイプ状の連結部材26の上面に
は、一対のひじ掛けアーム44が配設されている。ま
た、上述のように連結部材26の下端部は、台車部2の
前輪と後輪側の左右の連結部材受け16に嵌挿され係合
部28に当接しているため、台車部2の後輪側のねじ止
め金具30を緩めて椅子部4を持上げることにより、左
右の連結部材26と連結部材受け16との係合状態が解
除され、椅子部4と台車部2とを分割できるようになっ
ている。
は、一対のひじ掛けアーム44が配設されている。ま
た、上述のように連結部材26の下端部は、台車部2の
前輪と後輪側の左右の連結部材受け16に嵌挿され係合
部28に当接しているため、台車部2の後輪側のねじ止
め金具30を緩めて椅子部4を持上げることにより、左
右の連結部材26と連結部材受け16との係合状態が解
除され、椅子部4と台車部2とを分割できるようになっ
ている。
【0027】次に操舵装置6は、操縦ユニット46、連
接棒48、操作板50等から構成されている。
接棒48、操作板50等から構成されている。
【0028】操縦ユニット46は、図1に示すように、
背もたれ42の後方で介添者が操作しやすいように、そ
の上部が後方にやや傾倒させてある。操縦ユニット46
の上部中央には、操作パネル52が設けられ、このパネ
ル52の正面の上部には、クラクションボタン53が装
着されている。パネル52の下部には、キー差込口54
が設けられている。また操作パネル52の左右には、操
作部としての一対のハンドル56が張出して設けられて
おり、右側のハンドル56には車椅子1の速度(正確に
は電動モータ22の回転速度)を制御する操作部として
のアクセルレバー58が装着されている。
背もたれ42の後方で介添者が操作しやすいように、そ
の上部が後方にやや傾倒させてある。操縦ユニット46
の上部中央には、操作パネル52が設けられ、このパネ
ル52の正面の上部には、クラクションボタン53が装
着されている。パネル52の下部には、キー差込口54
が設けられている。また操作パネル52の左右には、操
作部としての一対のハンドル56が張出して設けられて
おり、右側のハンドル56には車椅子1の速度(正確に
は電動モータ22の回転速度)を制御する操作部として
のアクセルレバー58が装着されている。
【0029】このアクセルレバー58による車椅子1の
速度制御の方法は、次のとおりである。アクセルレバー
58を引いたり緩めたりすることにより、プッシュプル
ケーブル60が牽引あるいは押出され、そして、本体フ
レーム24に取着された歯車取付け部材61(図2参
照)に回動自在に取着された歯車62の回動軸を回転さ
せることにより、歯車62と噛合している歯車63が回
転し、歯車63の正逆の回転量(変位)に基づいて、電
動モータ22の回転数が制御される。
速度制御の方法は、次のとおりである。アクセルレバー
58を引いたり緩めたりすることにより、プッシュプル
ケーブル60が牽引あるいは押出され、そして、本体フ
レーム24に取着された歯車取付け部材61(図2参
照)に回動自在に取着された歯車62の回動軸を回転さ
せることにより、歯車62と噛合している歯車63が回
転し、歯車63の正逆の回転量(変位)に基づいて、電
動モータ22の回転数が制御される。
【0030】操作パネル52の下面中央部には、一対の
ハンドル56による一定量の左右への方向変換量を操作
板50cに伝達する操作軸62が延設されている。この
操作軸62は、支持筒64に回動自在に緩挿され、操作
板50cに溶接等で固着されている。さらに支持筒64
は、下部で本体フレーム24に支持片64aを介して溶
接等で固設され、下端に操作板50cが当接している。
右側のキャスター付き車輪8bのキャスター34には、
図3(b)に示すように、連接棒48を取付けるための枢
支軸66を垂設する長方形の操作板50bが、車輪36
の後方側に向けて延設されている。同様に、左側のキャ
スター付き車輪8aのキャスター34にも、図3(a)に
示すように、連接棒48およびキャスター付き車輪8a
を操舵する操作棒68を取付けるための枢支軸66を垂
設する略L字型の操作板50aが、車輪36の後方及び
右側キャスター付き車輪8b側に向けて延設されている
(図2参照)。前記操作板50cに突設されている係止
片70に、図2のように操作棒68の一端が枢着されて
いる。
ハンドル56による一定量の左右への方向変換量を操作
板50cに伝達する操作軸62が延設されている。この
操作軸62は、支持筒64に回動自在に緩挿され、操作
板50cに溶接等で固着されている。さらに支持筒64
は、下部で本体フレーム24に支持片64aを介して溶
接等で固設され、下端に操作板50cが当接している。
右側のキャスター付き車輪8bのキャスター34には、
図3(b)に示すように、連接棒48を取付けるための枢
支軸66を垂設する長方形の操作板50bが、車輪36
の後方側に向けて延設されている。同様に、左側のキャ
スター付き車輪8aのキャスター34にも、図3(a)に
示すように、連接棒48およびキャスター付き車輪8a
を操舵する操作棒68を取付けるための枢支軸66を垂
設する略L字型の操作板50aが、車輪36の後方及び
右側キャスター付き車輪8b側に向けて延設されている
(図2参照)。前記操作板50cに突設されている係止
片70に、図2のように操作棒68の一端が枢着されて
いる。
【0031】次に、上記した構成からなる実施例の電動
モータ駆動式車椅子の走行態様を説明する。
モータ駆動式車椅子の走行態様を説明する。
【0032】図1および図2において、介添者はまず、
車椅子1の座席シート40上に搭乗者を座らせたのち、
操作パネル52の表面下部のキー差込口54にキーを挿
入して回転させ、電源をONの状態にして電動モータ2
2を始動可能な状態にする。ここで、一対のハンドル5
6を握ってアクセルレバー58を引くことにより、電動
モータ22の回転速度が徐々に上がっていく。そして減
速機20を介して左側の後輪10aに回転力が伝わり、
後輪10aが回転することにより車椅子1が走行する。
このとき、右側の後輪10bおよび左右の前輪8は追随
して回転する。速度を上げたい場合は、アクセルレバー
58の引きしろを大きくする。反対に速度を下げたい場
合はアクセルレバー58の引きしろを小さくすればよ
い。
車椅子1の座席シート40上に搭乗者を座らせたのち、
操作パネル52の表面下部のキー差込口54にキーを挿
入して回転させ、電源をONの状態にして電動モータ2
2を始動可能な状態にする。ここで、一対のハンドル5
6を握ってアクセルレバー58を引くことにより、電動
モータ22の回転速度が徐々に上がっていく。そして減
速機20を介して左側の後輪10aに回転力が伝わり、
後輪10aが回転することにより車椅子1が走行する。
このとき、右側の後輪10bおよび左右の前輪8は追随
して回転する。速度を上げたい場合は、アクセルレバー
58の引きしろを大きくする。反対に速度を下げたい場
合はアクセルレバー58の引きしろを小さくすればよ
い。
【0033】真っすぐに車椅子1を前進させる場合は、
ハンドル56により左右の前輪8を真っすぐに保持し、
この直進状態から進行方向を右側に変更する場合には、
次のように操舵装置6を操作すればよい。介添者は一対
のハンドル56を右側に所定量切ることにより、操作板
50cに枢支されている操作棒68が引っ張られて、左
側のキャスター付き車輪8aの操作板50aを引っ張
る。こうして左側のキャスター付き車輪8aが右側に方
向が傾くと同時に、連接棒48の片方が取着されている
右側キャスター付き車輪8bも右側に傾く。したがっ
て、車椅子1は右方向に前進する。このとき、左右の後
輪10a・10bに速度差が生じるが、一方の後輪10
bは自由回転して追随するので、速度差が保たれる。
ハンドル56により左右の前輪8を真っすぐに保持し、
この直進状態から進行方向を右側に変更する場合には、
次のように操舵装置6を操作すればよい。介添者は一対
のハンドル56を右側に所定量切ることにより、操作板
50cに枢支されている操作棒68が引っ張られて、左
側のキャスター付き車輪8aの操作板50aを引っ張
る。こうして左側のキャスター付き車輪8aが右側に方
向が傾くと同時に、連接棒48の片方が取着されている
右側キャスター付き車輪8bも右側に傾く。したがっ
て、車椅子1は右方向に前進する。このとき、左右の後
輪10a・10bに速度差が生じるが、一方の後輪10
bは自由回転して追随するので、速度差が保たれる。
【0034】逆に、走行中に進行方向を左側に変更した
い場合は、介添者は一対のハンドル56を左側に所定量
切ることにより、操作板50cに枢支されている操作棒
68が押されて、左側のキャスター付き車輪8aの操作
板50aを押す。こうして左側のキャスター付き車輪8
aが左側に方向が傾くと同時に、連接棒48の片方が取
着されている右側キャスター付き車輪8bも左側に傾
き、車椅子1は左方向に前進する。
い場合は、介添者は一対のハンドル56を左側に所定量
切ることにより、操作板50cに枢支されている操作棒
68が押されて、左側のキャスター付き車輪8aの操作
板50aを押す。こうして左側のキャスター付き車輪8
aが左側に方向が傾くと同時に、連接棒48の片方が取
着されている右側キャスター付き車輪8bも左側に傾
き、車椅子1は左方向に前進する。
【0035】このように、介添者が操縦ユニット46の
一対のハンドル56を左右に所定量切ることによって、
左右のキャスター付き車輪8の操舵が容易にできるた
め、車椅子1の操舵が簡単にできる。しかも、アクセル
レバー58を操作することにより、車椅子1の速度制御
も容易にでき、介添者が電動車椅子1を確実にかつ正確
に走行させることができる。とくに平坦な道や下り坂で
は、介添者はハンドル56に手を添える程度で労力を要
さずに車椅子1を走行させられる。また上り坂でも、車
椅子1自体が軽量化されており、しかも電動モータ22
による回転力を受けるので、車椅子1を軽く押す程度で
走行させることができる。
一対のハンドル56を左右に所定量切ることによって、
左右のキャスター付き車輪8の操舵が容易にできるた
め、車椅子1の操舵が簡単にできる。しかも、アクセル
レバー58を操作することにより、車椅子1の速度制御
も容易にでき、介添者が電動車椅子1を確実にかつ正確
に走行させることができる。とくに平坦な道や下り坂で
は、介添者はハンドル56に手を添える程度で労力を要
さずに車椅子1を走行させられる。また上り坂でも、車
椅子1自体が軽量化されており、しかも電動モータ22
による回転力を受けるので、車椅子1を軽く押す程度で
走行させることができる。
【0036】図4は本発明の電動モータ駆動式車椅子の
別の実施例を示す斜視図である。
別の実施例を示す斜視図である。
【0037】この実施例の車椅子1’が上記実施例と相
違するところは、下記の点である。すなわち、上記実施
例では介添者が操作するように操縦ユニット46を後方
に配置したが、本実施例では搭乗者(使用者)自身で操
作するようにしている。図に示すように、左側のひじ掛
けアーム83の前端部のグリップ75aに、アクセルレ
バー82を取り付け、また右側のひじ掛けアーム83に
は、操舵用のハンドル75bを旋回自在に設けている。
ハンドル75bはL形で、その操作軸76の下端に操作
板89が一体に固着され、操作板89に穿設された長穴
90に、キャスター付き車輪81のキャスター80の延
設部84に上向きに突設された係合部91が摺動自在に
嵌挿されている。なお、操作軸76は支持筒77に緩挿
され、支持筒77が連結部材受け78に溶接等で固着さ
れている。また延設部84は、連接棒86で左側のキャ
スターの延設部(図示せず)に枢支連結されている。さ
らに、連設棒86の一端をキャスター80の延設部84
に枢支連結するための支軸が、前記係合部91と兼用さ
れている。
違するところは、下記の点である。すなわち、上記実施
例では介添者が操作するように操縦ユニット46を後方
に配置したが、本実施例では搭乗者(使用者)自身で操
作するようにしている。図に示すように、左側のひじ掛
けアーム83の前端部のグリップ75aに、アクセルレ
バー82を取り付け、また右側のひじ掛けアーム83に
は、操舵用のハンドル75bを旋回自在に設けている。
ハンドル75bはL形で、その操作軸76の下端に操作
板89が一体に固着され、操作板89に穿設された長穴
90に、キャスター付き車輪81のキャスター80の延
設部84に上向きに突設された係合部91が摺動自在に
嵌挿されている。なお、操作軸76は支持筒77に緩挿
され、支持筒77が連結部材受け78に溶接等で固着さ
れている。また延設部84は、連接棒86で左側のキャ
スターの延設部(図示せず)に枢支連結されている。さ
らに、連設棒86の一端をキャスター80の延設部84
に枢支連結するための支軸が、前記係合部91と兼用さ
れている。
【0038】この車椅子1’は、搭乗者自らがハンドル
75bを操作してキャスター付き車輪81の操舵をしな
がらアクセルレバー82を操作することにより、車椅子
1’の走行ができるようにしている。走行中に進行方向
を右側に変更したい場合、次のように操舵装置87が操
作される。搭乗者がハンドル75bを前方へ押すことに
より、キャスター付き車輪81が右側へ傾くと同時に連
接棒86で連結された左側のキャスター付き車輪81も
右側へ傾く。同様に、走行中に進行方向を左側に変更し
たい場合、搭乗者がハンドル75bを手前に引くことに
より、キャスター付き車輪81が左側へ傾くと同時に連
接棒86で連結された左側のキャスター付き車輪81も
左側へ傾く。また左側のアクセルレバー82を操作する
ことで、プッシュプルケーブル88を介して電動モータ
22の回転速度が制御され、最適な速度で車椅子1’が
走行する。なお上記実施例と共通の部材は図中に上記実
施例と同一の符号を用いて示し、説明を省略する。
75bを操作してキャスター付き車輪81の操舵をしな
がらアクセルレバー82を操作することにより、車椅子
1’の走行ができるようにしている。走行中に進行方向
を右側に変更したい場合、次のように操舵装置87が操
作される。搭乗者がハンドル75bを前方へ押すことに
より、キャスター付き車輪81が右側へ傾くと同時に連
接棒86で連結された左側のキャスター付き車輪81も
右側へ傾く。同様に、走行中に進行方向を左側に変更し
たい場合、搭乗者がハンドル75bを手前に引くことに
より、キャスター付き車輪81が左側へ傾くと同時に連
接棒86で連結された左側のキャスター付き車輪81も
左側へ傾く。また左側のアクセルレバー82を操作する
ことで、プッシュプルケーブル88を介して電動モータ
22の回転速度が制御され、最適な速度で車椅子1’が
走行する。なお上記実施例と共通の部材は図中に上記実
施例と同一の符号を用いて示し、説明を省略する。
【0039】ところで、上記実施例では、後輪の一方を
駆動輪とし、左右の前輪を操舵輪として1台の電動モー
タ22で車椅子を走行させるように構成したが、前輪の
一方を駆動輪とし、左右の後輪を操舵輪にしても同様に
実施できる。
駆動輪とし、左右の前輪を操舵輪として1台の電動モー
タ22で車椅子を走行させるように構成したが、前輪の
一方を駆動輪とし、左右の後輪を操舵輪にしても同様に
実施できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の電動モータ駆動式車椅子には、次のような効
果がある。
この発明の電動モータ駆動式車椅子には、次のような効
果がある。
【0041】(1) 電動モータおよび減速機構などが1つ
の車輪分で済み、また電源としてのバッテリーの容量も
比較的小さくて済み、小型化が容易であるので、従来の
一般的な電動車椅子に比べて、構造が簡略化され、全体
の重量も大幅に軽減され、製造コストもかなり安くな
る。
の車輪分で済み、また電源としてのバッテリーの容量も
比較的小さくて済み、小型化が容易であるので、従来の
一般的な電動車椅子に比べて、構造が簡略化され、全体
の重量も大幅に軽減され、製造コストもかなり安くな
る。
【0042】(2) 請求項2記載の介添者用車椅子では、
上記効果に加えて、介添者が直接に操舵および走行速度
を制御しながら、車椅子を走行させることができるた
め、とくに操作能力を欠く搭乗者を運ぶのに好適であ
り、また電動モータで車椅子が走行するので、介添者の
労力が大幅に軽減されるという優れた効果がある。
上記効果に加えて、介添者が直接に操舵および走行速度
を制御しながら、車椅子を走行させることができるた
め、とくに操作能力を欠く搭乗者を運ぶのに好適であ
り、また電動モータで車椅子が走行するので、介添者の
労力が大幅に軽減されるという優れた効果がある。
【図1】本発明の実施例に係る電動モータ駆動式車椅子
の外観を示す斜視図である。
の外観を示す斜視図である。
【図2】図1の電動モータ駆動式車椅子の底面図であ
る。
る。
【図3】図3(a)は図1の左側のキャスター付き車輪を
拡大して示す背面図、図3(b)は図1の右側のキャスタ
ー付き車輪を拡大して示す側面図である。
拡大して示す背面図、図3(b)は図1の右側のキャスタ
ー付き車輪を拡大して示す側面図である。
【図4】本発明の電動モータ駆動式車椅子の別の実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図5】従来の一般的な電動車椅子を示す斜視図であ
る。
る。
1・1’ 電動モータ駆動式車椅子 2 台車部 4 椅子部 6 操舵装置 8(8a・8b),81 キャスター付き車輪 10(10a・10b) 後輪 20 減速機 22 電動モータ 46 操縦ユニット 48,86 連接棒 50(50a・50b・50c) 操作板 56,75a・75b ハンドル(操作部) 58,82 アクセルレバー(操作部) 68 操作棒
Claims (2)
- 【請求項1】 左右の前輪又は左右の後輪を水平旋回可
能な車輪とし、他方を非水平旋回の車輪とし、車椅子本
体に搭載したバッテリーを電源にして電動モータにより
非水平旋回側の車輪を回転させて走行する電動モータ駆
動式車椅子において、 前記水平旋回可能な車輪の軸支位置とその水平旋回軸と
の偏心量を小さくするか同偏心量をゼロにするかして、
左右の車輪を操舵方向が相互に同一になるように連設棒
で連結して操舵手段を接続し、 前記左右の非水平旋回側の車輪の一方に、1台の電動モ
ータによりその回転速度制御手段を介して回転力を伝達
させるようにしたことを特徴とする電動モータ駆動式車
椅子。 - 【請求項2】 前記操舵手段の操作部および前記電動モ
ータの回転速度制御手段の操作部を、車椅子本体の後方
にそれぞれ配置した請求項1記載の介添者用電動モータ
駆動式車椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4185879A JPH06206A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 電動モータ駆動式車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4185879A JPH06206A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 電動モータ駆動式車椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06206A true JPH06206A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=16178480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4185879A Pending JPH06206A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 電動モータ駆動式車椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06206A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0847114A (ja) * | 1994-08-04 | 1996-02-16 | Nabco Ltd | 電動車両 |
JPH10277099A (ja) * | 1997-04-07 | 1998-10-20 | Suzuki Motor Corp | 電動車両の速度制御構造 |
GB2383621A (en) * | 2001-08-09 | 2003-07-02 | Chen-Chuan Lo | Electric wheelchair having a simultaneous gear change linkage |
US7527863B2 (en) | 2001-09-20 | 2009-05-05 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Functionalized polyphenylene ether |
JP2011209962A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Fujio Kameda | 自動車運転支援装置および自動車 |
KR20200051363A (ko) * | 2018-11-05 | 2020-05-13 | 김재범 | 보조 탑승석이 구비된 전동 휠체어 |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP4185879A patent/JPH06206A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0847114A (ja) * | 1994-08-04 | 1996-02-16 | Nabco Ltd | 電動車両 |
JPH10277099A (ja) * | 1997-04-07 | 1998-10-20 | Suzuki Motor Corp | 電動車両の速度制御構造 |
GB2383621A (en) * | 2001-08-09 | 2003-07-02 | Chen-Chuan Lo | Electric wheelchair having a simultaneous gear change linkage |
GB2383621B (en) * | 2001-08-09 | 2005-11-16 | Chen-Chuan Lo | Electric wheelchair simultaneous gear change structure |
US7527863B2 (en) | 2001-09-20 | 2009-05-05 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Functionalized polyphenylene ether |
JP2011209962A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Fujio Kameda | 自動車運転支援装置および自動車 |
KR20200051363A (ko) * | 2018-11-05 | 2020-05-13 | 김재범 | 보조 탑승석이 구비된 전동 휠체어 |
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