JP2024030398A - 運搬体走行装置および運搬体走行装置用の旋回ロック機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】運搬体から取り外して持ち運ぶ際に、持ち運ぶ作業を容易に行い得る運搬体走行装置を提案する。【解決手段】ハンドル部および駆動輪と一体的に回転されるフレーム部2と連結ベース部8との一方に、ロック穴部24を設けると共に、他方に、ロック片部47をロック穴部24に挿入させる作動位置と挿入させない待機位置とに位置変換するロック片支持部41と、ロック片支持部41を位置変換させるロック作動操作部33とを設け、ロック片支持部41を作動位置としてロック片部47をロック穴部24に挿入させることによって、フレーム部2と連結ベース部8とを回動不能なロック状態とする一方、ロック片支持部41を待機位置とすることによって、回動可能な非ロック状態とする。【選択図】図3
Description
本発明は、車いすや台車などに連結されて電動で走行させる運搬体走行装置と、該運搬体走行装置用の旋回ロック機構とに関する。
人力で走行される車いすや台車などでは、これらを走行させる人の負担が大きい。この負担を軽減するために、例えば特許文献1には、車いすに連結できる電動の走行装置(特許文献1の駆動機構)が提案されている。かかる従来の走行装置は、モータにより回動される駆動輪と、該モータに電力を供給するバッテリと、該駆動輪の走行方向を変換させるハンドルとを備える。こうした走行装置を車いすに連結することによって、該車いすに着座した使用者が操縦して動かすことができるため、使用者の負担を軽減でき、使用者自らの意思によって車いすを走行させることができる。
前述した従来の走行装置は、車いすに着脱自在に連結される構成が一般的であり、車いすから取り外して持ち運びできる。ところが、走行装置は、ハンドルと駆動輪とが回転自在に設けられていることから、車いす等から外した場合に該ハンドル等が回転し易く、持ち運び難いという問題があった。
本発明は、車いす等の運搬体から取り外して持ち運ぶ際に、持ち運び作業を容易に行い得る運搬体走行装置と、該運搬体走行装置用の旋回ロック機構とを提案するものである。
本発明は、人または物を乗載可能な乗載部と該乗載部を支持する車輪とを備えた運搬体に着脱自在に連結され、操縦者の操縦により前記運搬体を走行させるものであって、前記運搬体と連結される連結ベース部と、前記連結ベース部に回転自在に支持され、下端部に設けられた駆動輪と上端部に設けられたハンドル部とを一体的に回転させる上下方向の旋回軸部とを備え、前記駆動輪を駆動させることにより前記運搬体を走行させる運搬体走行装置において、前記旋回軸部と一体的に回転されるように設けられた旋回フレーム部を、前記連結ベース部に対して回転不能なロック状態と回転可能な非ロック状態とに変換させる旋回ロック機構を備えてなり、前記旋回ロック機構は、前記連結ベース部と前記旋回フレーム部との一方に設けられ、他方へ臨むように開口されたロック穴部と、前記連結ベース部と前記旋回フレーム部との他方に設けられ、前記ロック穴部に挿入可能なロック片部と、前記ロック片部を支持し、該ロック片部を前記ロック穴部に挿入させる作動位置と挿入させない待機位置とに位置変換させるロック片支持部と、前記ロック片支持部を前記作動位置と前記待機位置とに変換させるロック作動操作部とを備え、さらに、前記ロック片支持部が、前記ロック片部を、前記作動位置で前記ロック穴部に挿入する進出位置と該ロック穴部から退出する退出位置とに進退移動可能に備えると共に、該ロック片部を該進出位置方向へ付勢するロック片付勢手段を備えており、前記ロック片支持部を前記作動位置として前記ロック片部を前記ロック穴部に挿入させることにより前記ロック状態とする一方、前記ロック片支持部を前記待機位置とすることにより前記非ロック状態とするものであることを特徴とする運搬体走行装置である。
かかる構成にあっては、ロック作動操作部の操作によりロック片支持部を前記作動位置としてロック状態とすることで、旋回軸部に設けられたハンドル部と駆動輪とが連結ベース部に対して回転不能となる。これにより、運搬体から取り外した状態で持ち運ぶ際に、前記ロック状態とすることでハンドル部等が回転することを防止でき、持ち運び易くなる。さらに、ロック状態とすることによって、持ち運び用のケースや鞄などに収納する際も容易に行うことができるという利点もある。また、運搬体に連結された場合には、非ロック状態とすることにより、操縦者自らによるハンドル部の操作に従って該運搬体を走行できる。このように本発明の構成は、ロック作動操作部の操作によりロック状態と非ロック状態とに比較的容易に変換でき、該ロック状態と非ロック状態との夫々における前述の各作用効果が容易に得られる。
また、本発明の構成は、ロック片部がロック片支持部に進退移動可能に配設され且つロック片付勢手段により付勢されていることから、ロック片部とロック穴部とを互いに対向させた状態でロック片支持部を作動位置に変換させることによって、該ロック片部がロック穴部に挿入されてロック状態となる。一方で、ロック片部とロック穴部との位置がずれている状態でロック片支持部を作動位置に変換すると、該ロック片部がロック穴部に挿入できないものの、ロック片付勢手段により付勢されていることから、連結ベース部と旋回フレーム部とを相対的に回転させてロック片部とロック穴部とを対向させることによって、該ロック片部が該ロック穴部に挿入されてロック状態となる。このようにロック片部とロック穴部との位置がずれている場合にも比較的容易にロック状態とできる。
前述した本発明の運搬体走行装置にあって、ロック穴部が設けられた、連結ベース部と旋回フレーム部との一方は、該旋回フレーム部の回転方向に沿ってロック穴部の両側に夫々設けられ、該ロック穴部の口縁部からロック片部の進出位置方向へ傾斜する傾斜案内面部を備えたものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、ロック片部とロック穴部とが対向しない状態で、ロック片支持部が作動位置に変換された後に連結ベース部と旋回フレームとを相対的に回転させることにより、ロック片部が傾斜案内面部によって退出位置側へ押圧されてロック穴部へ案内されて、該ロック穴部に挿入される。このようにロック片部とロック穴部とが対向しない状態であっても、容易にロック状態とできる。
また、本発明は、人または物を乗載して走行可能な運搬体に着脱自在に連結される連結ベース部と、前記連結ベース部に回転自在に支持され、下端部に設けられた駆動輪と上端部に設けられたハンドル部とを一体的に回転させる上下方向の旋回軸部とを備えた、前記駆動輪の駆動により前記運搬体を走行させる運搬体走行装置に配設されるものであって、前記旋回軸部と一体的に回転されるように設けられた旋回フレーム部と前記連結ベース部との一方に設けられ、他方へ臨むように開口されたロック穴部と、前記連結ベース部と前記旋回フレーム部との他方に設けられ、前記ロック穴部に挿入可能なロック片部と、前記ロック片部を支持し、該ロック片部を前記ロック穴部に挿入させる作動位置と挿入させない待機位置とに位置変換させるロック片支持部と、前記ロック片支持部を前記作動位置と前記待機位置とに変換させるロック作動操作部とを備え、さらに、前記ロック片支持部が、前記ロック片部を、前記作動位置で前記ロック穴部に挿入する進出位置と該ロック穴部から退出する退出位置とに進退移動可能に備えると共に、該ロック片部を該進出位置方向へ付勢するロック片付勢手段を備えており、前記ロック片支持部を前記作動位置として前記ロック片部をロック穴部に挿入させることによって、前記旋回フレーム部を前記連結ベース部に対して回転不能とするロック状態と、前記ロック片支持部を前記待機位置とすることによって、前記旋回フレーム部を前記連結ベース部に対して回転可能とする非ロック状態とに変換させることを特徴とする運搬体走行装置用の旋回ロック機構である。
かかる構成にあっては、車いすや台車などの運搬体を走行させる運搬体走行装置に配設されるものあり、本構成の旋回ロック機構を配設された運搬体走行装置は、前述した本発明の運搬体走行装置と同様の作用効果を奏し得る。
本発明の運搬体走行装置によれば、ロック状態とすることで、持ち運び易くできると共に、該ロック状態と非ロック状態とに容易に変換することができる。
また、本発明の運搬体走行装置用の旋回ロック機構によれば、該旋回ロック機構を備えた運搬体走行装置が、前述した本発明の運搬体走行装置と同様の効果を奏する。
本発明にかかる車いすを具体化した実施例を、以下で詳細に説明する。
本実施例の運搬体走行装置1は、図1に示すように、車いす101に連結されて使用される車いす101用のものであり、該車いす101に着座した使用者により操縦されて、電動で該車いす101を走行させることができる。本実施例の運搬体走行装置1は、連結部材91を介して、一般的な構成の車いす101に連結可能である。尚、本実施例では、車いす101に着座した使用者から見て、前後左右方向を定めている。
本実施例の運搬体走行装置1は、図1に示すように、車いす101に連結されて使用される車いす101用のものであり、該車いす101に着座した使用者により操縦されて、電動で該車いす101を走行させることができる。本実施例の運搬体走行装置1は、連結部材91を介して、一般的な構成の車いす101に連結可能である。尚、本実施例では、車いす101に着座した使用者から見て、前後左右方向を定めている。
車いす101は、金属製パイプで構成された本体フレーム102と、該本体フレーム102に回転自在に支持された左右の主車輪103とを備える。本体フレーム102は、使用者が着座する着座部(図示せず)を構成する左右一対の座フレーム部106と、各座フレーム部106の前端から下方へ夫々延出された左右のフットフレーム部107と、前記主車輪103を支持する左右一対のベースフレーム部108と、各ベースフレーム部108の後端から上方へ夫々突出された背もたれフレーム部109とを備える。
前記した左右の座フレーム部106は前後方向に沿って夫々配設されており、左右の座フレーム部106間に布状部材(図示せず)が架け渡されて、前記着座部が構成される。前記したフットフレーム部107の下部には、使用者の足を載せるフットレスト部(図示せず)が高さ位置を変更可能に取り付けられている。前記したベースフレーム部108は、前記座フレーム部106の下方で、前側へ下方傾斜されて設けられており、前端部が前記フットフレーム部107の下端部と連結されている。そして、左右のベースフレーム部108に車軸部111が差し渡されて回転自在に支持されており、該車軸部111の左右両端部に前記主車輪103が夫々取り付けられている。さらに、ベースフレーム部108の前端部には、キャスタ112が取り付けられている。前記した背もたれフレーム部109は、座フレーム部106の後端部と連結されており、前記着座部の後方に位置する。そして、左右の背もたれフレーム部109間には、布状部材(図示せず)が架け渡されており、着座した使用者の背を支持する背もたれ部(図示せず)を構成している。尚、こうした車いす101は、一般的な構成のものであるから、詳細な説明を省略する。
一方、運搬体走行装置1は、車いす101の前部に取り付けられた連結部材91を介して、該車いす101に連結される。この連結部材91は、前記した左右のベースフレーム部108の前端部間に差し渡された前部フレーム部(図示せず)に取り付けられて、車いす101の前方へ突出するように配設される。そして、連結部材91の前端部には、前記運搬体走行装置1の下部に設けられた連結ベース部8と着脱可能に連結される連結部92が設けられている。尚、連結部材91は、従来から知られた構成のものを適用できることから、詳細な説明を省略する。
運搬体走行装置1は、図2に示すように、前記連結ベース部8が下部に設けられており、該連結ベース部8に上下方向の旋回軸部7が回転自在に支持されている。そして、連結ベース部8上には、前記旋回軸部7を囲むフレーム部2が配設されており、該フレーム部2が該旋回軸部7と固結されて一体的に回転されるように設けられている。旋回軸部7の上端部には、前記使用者に操作されるハンドル部4が連結され、該旋回軸部7の下端部には、駆動輪支持部15を介して駆動輪5が連結されている。ハンドル部4は、左右へ夫々突出された操縦桿部11,11を備え、前記使用者が左右の操縦桿部11,11を握ってハンドル部4を左右方向へ回すことによって、前記駆動輪5を左右方向へ回転させる。このように使用者がハンドル部4を回転させることにより、駆動輪5の走行方向を変換できる。
運搬体走行装置1には、前記駆動輪5を回動するモータ(図示せず)が配設されており、該モータに電力を供給するバッテリ(図示せず)が、前記フレーム部2の後部に設けられたバッテリケース部3の内部に配置される。さらに、バッテリからモータへの電力供給を制御する制御装置(図示せず)が設けられており、ハンドル部4の右側の操縦桿部11に設けられたアクセル(図示せず)が操作されることによって、該制御装置を介してモータを駆動制御する。また、左側の操縦桿部11には制動ブレーキレバー(図示せず)が設けられており、該制動ブレーキレバーが操作されることによって、ブレーキを作動させる。ブレーキは、電気的にブレーキを作動させるものであり、従来から公知の構成を適用できる。
このように運搬体走行装置1は、前記使用者が、ハンドル部4のアクレルレバーを操作することにより電動で駆動輪5を回動させて走行できると共に、該ハンドル部4を回転することにより該駆動輪5の走行方向を変換できる。そして、走行中にハンドル部4の制動ブレーキレバーを操作することにより駆動輪5の回動を停止させることができる。
本発明の要部について説明する。
本実施例の運搬体走行装置1は、車いす101に連結される連結ベース部8に対して、前記旋回軸部7を回転自在な非ロック状態と回転不能なロック状態とに変換できる旋回ロック機構21を備える。ここで、フレーム部2、ハンドル部4、および駆動輪5は、旋回軸部7と一体的に回転されるように設けられていることから、前記ロック状態で回転不能であり、非ロック状態で該旋回軸部7と一体的に回転できる。
本実施例の運搬体走行装置1は、車いす101に連結される連結ベース部8に対して、前記旋回軸部7を回転自在な非ロック状態と回転不能なロック状態とに変換できる旋回ロック機構21を備える。ここで、フレーム部2、ハンドル部4、および駆動輪5は、旋回軸部7と一体的に回転されるように設けられていることから、前記ロック状態で回転不能であり、非ロック状態で該旋回軸部7と一体的に回転できる。
旋回ロック機構21は、図3に示すように、フレーム部2の下部と連結ベース部8とに設けられており、該フレーム部2の下部に設けられたロック穴部24、挿入凹部25,25、および傾斜案内面部26,26と、連結ベース部8に設けられた機構台部31、ロック片支持部41、およびロック作動操作部33とにより構成されている。
フレーム部2の下部には、図6に示すように、駆動輪5を正面に向けた状態(図1,2参照)で連結ベース部8の直上に位置する部位に、下方へ開口された前記ロック穴部24が設けられている。ロック穴部24は、後述するロック片部47を入出自在な寸法形状で形成されている。こうしたロック穴部24の左右両側に、下方へ開口された前記挿入凹部25,25が設けられている。左右の挿入凹部25,25は、その前後方向寸法と左右方向寸法とが前記ロック穴部24の内径寸法よりも大きく、前記ロック片部47を挿入可能に形成されている。そして、各挿入凹部25,25には、ロック穴部24の口縁から左右側方へ向かって上方へ傾斜する前記傾斜案内面部26,26が夫々設けられている。
連結ベース部8には、図3~5に示すように、前記機構台部31、ロック片支持部41、およびロック作動操作部33が配設されている。連結ベース部8の後部には、左右方向に所定間隔をおいて対設された左右一対の取付側部28,28が設けられており、左右の取付側部28,28間に上方(及び下方)と後方とに開口された空隙が形成されている。この左右の取付側部28,28間に前記機構台部31が配設されて該取付側部28,28に固結されている。機構台部31は、その後部が前記取付側部28,28よりも後方へ突出して配置されており、該後部に上下方向に貫通する第一作動孔部35が設けられている。さらに、機構台部31には、駆動輪5を正面に向けた状態で前記フレーム部2のロック穴部24を臨む部位に、上下方向に貫通する第二作動孔部36が設けられている。
前記機構台部31には、前記第一作動孔部35に上下動自在に内嵌された嵌入杆部42と前記第二作動孔部36に上下動自在に内嵌された嵌入筒部43とを備えたロック片支持部41が、該嵌入杆部42の上端に連結された前記ロック作動操作部33を介して支持されている。ロック片支持部41は、前記嵌入杆部42と前記嵌入筒部43とが前後に立設された台座部44を備え、該台座部44が機構台部31の下方に配置されて、該嵌入杆部42が第一作動孔部35に下方から嵌入され且つ該嵌入筒部43が第二作動孔部36に下方から嵌入されている。嵌入杆部42は、その上部が第一作動孔部35から上方へ突出されて、前記機構台部31の前部上面に載置された前記ロック作動操作部33に枢支されている。ロック作動操作部33は、その左側部寄りに前後方向の枢支軸39が設けられており、該枢支軸39に前記嵌入杆部42の上端部が枢支されている。このロック作動操作部33が、図5に示すように、左右方向へ傾動されることによって、嵌入杆部42が第一作動孔部35内で上下方向に移動し、これに伴ってロック片支持部41が昇降動される。すなわち、ロック片支持部41は、ロック作動操作部33を左側に傾けた状態で最下位置となり(図5(A)参照)、該ロック作動操作部33を右側に傾けた状態で最上位置となる(図5(B)参照)。尚、本実施例のロック作動操作部33は、前記左側に傾けた状態と前記右側に傾けた状態とで夫々保持できるように構成されている。
前記ロック片支持部41の嵌入筒部43は、図3,4に示すように、円筒状を成し、台座部44に上下方向に貫通されて固定されている。この嵌入筒部43の内部に、ロック片部47が上下動自在に内嵌されており、該ロック片部47が、嵌入筒部43の内部に配設されたコイルバネ48によって上方へ付勢されている。ここで、ロック片部47は、上部が前記フレーム部2のロック穴部24に下方から挿入可能に設けられていると共に、下部に雄螺子部(図示せず)が形成されており、前記台座部44の下方へ突出された該下部にナット49が螺合されている。このナット49により、前記コイルバネ48の付勢力に従ってロック片部47が上方へ移動できる上限の進出位置が設定されている。この進出位置は、ロック片支持部41におけるロック片部47の相対的な位置であり、該ロック片支持部41が前記最下位置にある状態(図3)で、ロック片部47の上端が連結ベース部8の上面から上方へ突出しないように設定されている。このようにロック片部47は、ロック片支持部41に相対的に上下動可能に配設されており、前記コイルバネ48の付勢力に抗して前記進出位置から下方へ相対移動することもできる。さらに、ロック片部47は、ロック片支持部41に配設されていることから、該ロック片支持部41の前記最下位置と最上位置とへの位置変換に伴って一体的に昇降動する。
本実施例の旋回ロック機構21は、図3,5(A)に示すように、ロック作動操作部33を左側に傾けた状態とすることにより、ロック片支持部41が前記最下位置で保持され、前記進出位置にあるロック片部47が連結ベース部8の上面から突出しない。この状態では、連結ベース部8に対してフレーム部2(旋回軸部7)が回転自在であり、換言すれば、ハンドル部4と駆動輪5とが回転自在な非ロック状態である。この状態から、図4,5(B)に示すように、ロック作動操作部33を右側に傾けた状態とすると、ロック片支持部41が前記最下位置から前記最上位置へ昇動して保持される。この際に、ロック片部47が前記フレーム部2のロック穴部24の直下に位置していると(駆動輪5を正面に向けた状態)、該ロック片部47が該ロック穴部24に挿入される。これにより、連結ベース部8に対してフレーム部2(旋回軸部7)が回転不能となり、ハンドル部4と駆動輪5とが回転不能なロック状態となる。
一方、ロック作動操作部33を右側に傾けた際に、ロック片部47がロック穴部24の直下位置からずれていると、例えば図7(A)に示すように、該ロック穴部24に隣接する前記挿入凹部25に該ロック片部47が挿入される。この状態では、ロック片部47が挿入凹部25内で左右方向へ動くことができるため、前記ロック状態となっていない。この後、連結ベース部8とフレーム部2とを相対的に回転させて、ロック片部47をロック穴部24の直下位置へ近づけると、図7(B)に示すように、ロック片部47が挿入凹部25の傾斜案内面部26に接することによって、前記コイルバネ48の付勢力に抗して下方へ移動する。さらに回転させて、図8(A)に示すように、ロック片部47がロック穴部24の口縁に接すると、挿入凹部25(およびロック穴部24)から退出した位置となる。そして、ロック片部47がロック穴部24の直下位置になると、図8(B)に示すように、前記コイルバネ48の付勢力に従って、該ロック片部47が上方へ移動して該ロック穴部24に挿入される。これにより、前記ロック状態となる。このようにロック作動操作部33を右側へ傾ける操作後に、連結ベース部8とフレーム部2とを相対的に回転させることによっても、前記ロック状態とすることができる。尚、これは、ロック片部47がコイルバネ48によって前記進出位置と挿入凹部25(およびロック穴部24)から退出した位置とに進退移動可能に設けられていることに因る。
こうした旋回ロック機構21を備えた運搬体走行装置1は、前述したように車いす101に連結されて使用され、該車いす101に着座した使用者の操縦により電動で走行できる。ここで、車いす101に連結された状態では、旋回ロック機構21を非ロック状態とすることにより、前記使用者がハンドル部4を操作して走行方向を決められる。また、運搬体走行装置1は、使用しない場合に、車いす101から取り外して保管したり、持ち運ぶことができる。このように保管や持ち運ぶ際には、前記旋回ロック機構21をロック状態することにより、ハンドル部4と駆動輪5とを回転不能にできるため、保管作業や持ち運び作業を行い易くなる。さらに、前記ロック状態を保った状態で運搬体走行装置1を車いす101に取り付ける作業を行うことにより、取り付け作業を行い易くなるという利点もある。こうしたロック状態と非ロック状態とへの変換は、ロック作動操作部33の傾動操作によって、比較的容易に行うことができる。
前述した本実施例にあって、車いす101が、本発明にかかる運搬体に相当する。車いす101の着座部が、本発明の乗載部に相当し、主車輪103が、本発明にかかる車輪に相当する。車いす101の使用者が、本発明にかかる操縦者に相当する。フレーム部2が、本発明にかかる旋回フレーム部に相当する。ロック作動操作部33を左側に傾けた状態におけるロック片支持部41の最下位置(図5(A)参照)が、本発明にかかる待機位置に相当し、該ロック作動操作部33を右側に傾けた状態における該ロック片支持部41の最上位置(図5(B)参照)が、本発明にかかる作動位置に相当する。ロック片支持部41が最上位置にある状態で、ロック片部47が挿入凹部25とロック穴部24とから退出した位置(図8(A)参照)が、本発明にかかる退出位置に相当する。コイルバネ48が、本発明にかかるロック片付勢手段に相当する。
本発明は、前述した実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。例えば、前述の実施例における各部の寸法形状は、適宜変更することができる。
実施例では、連結ベース部に、旋回ロック機構を構成する機構台部とロック支持片部とロック作動操作部とを設けた構成であるが、これに限らず、これらをフレーム部に設けた構成としても良い。すなわち、フレーム部に、機構台部とロック片支持部とロック作動操作部とを設けると共に、連結ベース部に、ロック穴部と挿入凹部(傾斜案内面部)とを設けた構成とすることが可能である。かかる構成にあっても、前述した実施例と同様の作用効果を奏し得る。
実施例では、ロック片支持部がコイルバネによりロック片部を進出位置に付勢する構成としたが、コイルバネに限らず、例えば板バネ等を適用することも可能である。
実施例は、挿入凹部が下方にのみ開口された構成としたが、これに限らず、左右外側(傾斜案内面部に対向する外側壁部)に開口部を備えた構成として、連結ベース部とフレーム部とを相対的に回転させることによって、ロック片部が該開口部を介して挿入凹部内へ進入できるようにしても良い。かかる構成によれば、連結ベース部の後部とフレーム部の下部とが重なっていない状態(両者の回転方向位置が異なる状態)であっても、ロック作動操作部を操作してロック片支持部を作動位置とした後に、連結ベース部とフレーム部とを相対的に回転させることによって、ロック片部を挿入凹部に進入させてロック穴部に挿入させることができる。
実施例では、運搬体走行装置を車いすの前方に連結する構成としたが、これに限らず、該運搬体走行装置を車いすの後方に連結する構成とすることも可能である。この場合には、車いすの介助者が操縦者に相当する。
実施例では、車いすに連結する運搬体走行装置を例示したが、車いすに限らず、台車に連結される運搬体走行装置にも適用できる。
実施例では、連結ベース部に、旋回ロック機構を構成する機構台部とロック支持片部とロック作動操作部とを設けた構成であるが、これに限らず、これらをフレーム部に設けた構成としても良い。すなわち、フレーム部に、機構台部とロック片支持部とロック作動操作部とを設けると共に、連結ベース部に、ロック穴部と挿入凹部(傾斜案内面部)とを設けた構成とすることが可能である。かかる構成にあっても、前述した実施例と同様の作用効果を奏し得る。
実施例では、ロック片支持部がコイルバネによりロック片部を進出位置に付勢する構成としたが、コイルバネに限らず、例えば板バネ等を適用することも可能である。
実施例は、挿入凹部が下方にのみ開口された構成としたが、これに限らず、左右外側(傾斜案内面部に対向する外側壁部)に開口部を備えた構成として、連結ベース部とフレーム部とを相対的に回転させることによって、ロック片部が該開口部を介して挿入凹部内へ進入できるようにしても良い。かかる構成によれば、連結ベース部の後部とフレーム部の下部とが重なっていない状態(両者の回転方向位置が異なる状態)であっても、ロック作動操作部を操作してロック片支持部を作動位置とした後に、連結ベース部とフレーム部とを相対的に回転させることによって、ロック片部を挿入凹部に進入させてロック穴部に挿入させることができる。
実施例では、運搬体走行装置を車いすの前方に連結する構成としたが、これに限らず、該運搬体走行装置を車いすの後方に連結する構成とすることも可能である。この場合には、車いすの介助者が操縦者に相当する。
実施例では、車いすに連結する運搬体走行装置を例示したが、車いすに限らず、台車に連結される運搬体走行装置にも適用できる。
1 運搬体走行装置
2 フレーム部
3 バッテリケース部
4 ハンドル部
5 駆動輪
7 旋回軸部
8 連結ベース部
11 操縦桿部
15 駆動輪支持部
21 旋回ロック機構
24 ロック穴部
25 挿入凹部
26 傾斜案内面部
28 取付側部
31 機構台部
33 ロック作動操作部
35 第一作動孔部
36 第二作動孔部
39 枢支軸
41 ロック片支持部
42 嵌入杆部
43 嵌入筒部
44 台座部
47 ロック片部
48 コイルバネ
49 ナット
91 連結部材
92 連結部
101 車いす
102 本体フレーム
103 主車輪
106 座フレーム部
107 フットフレーム部
108 ベースフレーム部
109 背もたれフレーム部
111 車軸部
112 キャスタ
2 フレーム部
3 バッテリケース部
4 ハンドル部
5 駆動輪
7 旋回軸部
8 連結ベース部
11 操縦桿部
15 駆動輪支持部
21 旋回ロック機構
24 ロック穴部
25 挿入凹部
26 傾斜案内面部
28 取付側部
31 機構台部
33 ロック作動操作部
35 第一作動孔部
36 第二作動孔部
39 枢支軸
41 ロック片支持部
42 嵌入杆部
43 嵌入筒部
44 台座部
47 ロック片部
48 コイルバネ
49 ナット
91 連結部材
92 連結部
101 車いす
102 本体フレーム
103 主車輪
106 座フレーム部
107 フットフレーム部
108 ベースフレーム部
109 背もたれフレーム部
111 車軸部
112 キャスタ
Claims (3)
- 人または物を乗載可能な乗載部と該乗載部を支持する車輪とを備えた運搬体に着脱自在に連結され、操縦者の操縦により前記運搬体を走行させるものであって、
前記運搬体と連結される連結ベース部と、
前記連結ベース部に回転自在に支持され、下端部に設けられた駆動輪と上端部に設けられたハンドル部とを一体的に回転させる上下方向の旋回軸部と
を備え、前記駆動輪を駆動させることにより前記運搬体を走行させる運搬体走行装置において、
前記旋回軸部と一体的に回転されるように設けられた旋回フレーム部を、前記連結ベース部に対して回転不能なロック状態と回転可能な非ロック状態とに変換させる旋回ロック機構を備えてなり、
前記旋回ロック機構は、
前記連結ベース部と前記旋回フレーム部との一方に設けられ、他方へ臨むように開口されたロック穴部と、
前記連結ベース部と前記旋回フレーム部との他方に設けられ、前記ロック穴部に挿入可能なロック片部と、
前記ロック片部を支持し、該ロック片部を前記ロック穴部に挿入させる作動位置と挿入させない待機位置とに位置変換させるロック片支持部と、
前記ロック片支持部を前記作動位置と前記待機位置とに変換させるロック作動操作部と
を備え、
さらに、前記ロック片支持部が、前記ロック片部を、前記作動位置で前記ロック穴部に挿入する進出位置と該ロック穴部から退出する退出位置とに進退移動可能に備えると共に、該ロック片部を該進出位置方向へ付勢するロック片付勢手段を備えており、
前記ロック片支持部を前記作動位置として前記ロック片部を前記ロック穴部に挿入させることにより前記ロック状態とする一方、前記ロック片支持部を前記待機位置とすることにより前記非ロック状態とするものであることを特徴とする運搬体走行装置。 - ロック穴部が設けられた、連結ベース部と旋回フレーム部との一方は、
該旋回フレーム部の回転方向に沿ってロック穴部の両側に夫々設けられ、該ロック穴部の口縁部からロック片部の進出位置方向へ傾斜する傾斜案内面部を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の運搬体走行装置。 - 人または物を乗載して走行可能な運搬体に着脱自在に連結される連結ベース部と、
前記連結ベース部に回転自在に支持され、下端部に設けられた駆動輪と上端部に設けられたハンドル部とを一体的に回転させる上下方向の旋回軸部と
を備えた、前記駆動輪の駆動により前記運搬体を走行させる運搬体走行装置に配設されるものであって、
前記旋回軸部と一体的に回転されるように設けられた旋回フレーム部と前記連結ベース部との一方に設けられ、他方へ臨むように開口されたロック穴部と、
前記連結ベース部と前記旋回フレーム部との他方に設けられ、前記ロック穴部に挿入可能なロック片部と、
前記ロック片部を支持し、該ロック片部を前記ロック穴部に挿入させる作動位置と挿入させない待機位置とに位置変換させるロック片支持部と、
前記ロック片支持部を前記作動位置と前記待機位置とに変換させるロック作動操作部と
を備え、
さらに、前記ロック片支持部が、前記ロック片部を、前記作動位置で前記ロック穴部に挿入する進出位置と該ロック穴部から退出する退出位置とに進退移動可能に備えると共に、該ロック片部を該進出位置方向へ付勢するロック片付勢手段を備えており、
前記ロック片支持部を前記作動位置として前記ロック片部をロック穴部に挿入させることによって、前記旋回フレーム部を前記連結ベース部に対して回転不能とするロック状態と、前記ロック片支持部を前記待機位置とすることによって、前記旋回フレーム部を前記連結ベース部に対して回転可能とする非ロック状態とに変換させることを特徴とする運搬体走行装置用の旋回ロック機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022133263A JP2024030398A (ja) | 2022-08-24 | 2022-08-24 | 運搬体走行装置および運搬体走行装置用の旋回ロック機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022133263A JP2024030398A (ja) | 2022-08-24 | 2022-08-24 | 運搬体走行装置および運搬体走行装置用の旋回ロック機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024030398A true JP2024030398A (ja) | 2024-03-07 |
Family
ID=90106796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022133263A Pending JP2024030398A (ja) | 2022-08-24 | 2022-08-24 | 運搬体走行装置および運搬体走行装置用の旋回ロック機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024030398A (ja) |
-
2022
- 2022-08-24 JP JP2022133263A patent/JP2024030398A/ja active Pending
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