JP3691152B2 - 圧縮機におけるステータの固定方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機におけるステータの固定方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の圧縮機におけるステータの固定方法としては、例えば、特公平5−10899号公報に記載のものがある。
この固定方法は、図4に示すように、ステータ1の上面1aには予めステータ取付面2aよりも広い範囲に亙って凹凸面(図示せず)を形成しておき、ステータ1をボルト挿入孔3に挿入したステータ固定ボルト4で圧縮機の枠体より成るステータ取付脚2に締め付け固定することにより、ステータ取付面2aに当接する部分だけが押圧されて、ステータ上面1aの上記凹凸面を形成する突起(図示せず)を潰し、ステータ取付面2aに密着させると共にステータ取付面2aに接しない部分の突起を残存させることにより、この突起の側部がステータ取付脚2の周壁に当接してステータ1の上面1aにおけるステータ取付脚2の横方向のズレを防止するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の従来の圧縮機におけるステータの固定方法は、次のような問題点があった。
(1)上記の従来例のものは、ステータのステータ取付脚側の上面に、ステータ取付面より広い範囲に亙って凹凸面を形成するための突起を作る工程が必要であり、また、この突起を設けることによりステータ表面の平坦度が低下し、組立精度が劣化する。
(2)圧縮機の運搬時には、振動等によってステータ固定ボルトの締め付けに緩みを生じる場合があり、この場合はロータとステータとの間の間隙が設定値よりずれて間隙不良となる恐れがあった。
本発明は従来のものの上記課題を解決するようにした圧縮機におけるステータの固定方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決する手段】
本発明の圧縮機におけるステータの固定方法は、上記の課題を解決するために、圧縮機を構成する電動要素としてのステータを、熱により膨張する性質を有する合成ゴムから成るワッシャーを介して、ステータ固定ボルトによってステータ取付脚に固定し、圧縮機を組み立てた後、乾燥炉で圧縮機を加熱する乾燥工程で上記ワッシャーも加熱するようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図3に示す一実施の形態により、本発明を具体的に説明する。図1は本発明を適用した圧縮機の全体構成を示すもので、同図において、10は圧縮機、11は冷媒を圧縮する機構部、12はケース、13は吊り下げばねである。また、14は電動機部(圧縮機の電動要素)を構成するステータ、15はステータ固定ボルトで、本実施の形態のものでは、望ましい例として金属製のワッシャーがボルトと一体形となったワッシャー一体形ボルトを使用した場合を示したが、通常のボルトをステータ固定ボルトとして使用しても良い。
16は本発明の固定方法を実施するために設けた合成ゴムのワッシャー(座金)で、このワッシャー16は、熱により膨張する性質を有する合成ゴムを使用するものとする。
このような合成ゴムとしては、例えば、ニチアス社製の型番T/#1901の合成ゴム(以下合成ゴムAと略す)又は同社製の型番ES−30の合成ゴム(以下合成ゴムBと略す)或いは同社製の型番SA−4の合成ゴム(以下合成ゴムCと略す)を用いることが考えられる。
17は圧縮機本体の枠体より成るステータ取付脚、18はクランクシャフト、19はロータである。なお、ステータ14とロータ19との間には通常の圧縮機の電動要素としてロータが駆動するための所定の間隙が設けられているものとする。
上述した機構部11及び機構部11を動かす電動機部により圧縮機本体が構成されており、圧縮機本体は図1に示すように、吊り下げばね13によってケース12に吊り下げられている。
なお、ステータ14は、上記合成ゴムのワッシャー16を介して複数本のステータ固定ボルト15によりステータ取付脚17に対し、次の要領で固定される。
即ち、本発明の圧縮機におけるステータの固定方法は、次のように行われる。
(1)まず、ステータ14に設けるステータ固定ボルト15のボルト貫通孔14aの位置は、圧縮機の電動要素の磁気損失を防ぐために、図1及び図3に示すように、成る可くステータ14の外縁部に配置する。
(2)次に、図1、図2及び図3の拡大図に示すように、前記合成ゴムのワッシャー16を介して複数本(図1及び図2のものでは2本)のステータ固定ボルト15をステータ14のボルト貫通孔14aに緩挿し、ステータ取付脚17の対向面に設けたボルト孔17aにねじ込むことによりステータ14をステータ取付脚17に固定する。
(3)この場合、ワッシャー16は、上記合成ゴムにアスベスト繊維、加硫剤、カーボン、有機溶剤等を添加したものをリング状に形成してワッシャーとして適用するものである。なお、この場合、上記添加物のない合成ゴムをリング状に形成して本発明のワッシャーとして用いても良い。
(4)上記のようにステータを含む全ての部品を組み付けて圧縮機の組み立て終了後、圧縮機は、次のような乾燥工程に移行される。
この乾燥工程では、余分な油分を落とすために、密閉容器内に洗浄剤を注入して圧縮機の洗浄を行い、この洗浄剤を乾燥するために乾燥炉にて圧縮機を加熱するものであるが、この過程でワッシャー16は所要の加熱を受けて熱膨張するから、ステータ固定ボルト15によるステータ14に対する締め付けトルクが増大される。
また、密閉型圧縮機では気密性を検査するために水槽に圧縮機を浸けてリークテストを行った後、乾燥炉にて加熱して密閉容器の表面に付着した水分を乾燥させる。この乾燥工程においてもワッシャー16は加熱される。
なお、これら乾燥工程は上記のように圧縮機の製作に必要な工程の一つであって、ワッシャーの加熱のために余分な加熱工程を新たに追加する必要はない。
なお、前述したニチアス社製の合成ゴムA、合成ゴムB及び合成ゴムCについて実験したところ、次の結果が確認されている。
組み立て時の締め付けトルクが90Kgf・cmの場合、
乾燥工程終了後では、
(a)合成ゴムAのワッシャーを使用したものでは、約40%
(b)合成ゴムBのワッシャーでは、約80%
(c)合成ゴムCのワッシャーでは、約65%
夫々締め付けトルクが増大した。
また、組み立て時の締め付けトルクが130Kgf・cmの場合、
乾燥工程終了後では、
(d)合成ゴムAのワッシャーを使用したものでは、約15%
(e)合成ゴムBのワッシャーでは、約30%
(f)合成ゴムCのワッシャーでは、約35%
夫々締め付けトルクが増大した。
【0006】
【発明の効果】
本発明の圧縮機におけるステータの固定方法は、上記のようにされるから、次のような優れた効果を有する。
(1)圧縮機の電動要素としてのステータを、熱により膨張する性質を有する合成ゴムから成るワッシャーを介してステータ固定ボルトによってステータ取付脚に固着することにより、圧縮機組み立て後の乾燥工程における加熱を利用して上記ワッシャーを熱膨張させ、ステータ固定ボルトによるステータの締め付けトルクを増大させるので、ステータの固定を堅固なものとすることができる。
(2)従って、圧縮機の運搬時に、これまで生じていたロータとステータ間の間隙不良は大幅に減少されるため、据え付け時の調整も軽減される。
(3)なお、本発明で使用するワッシャーの加熱は、特に加熱工程を設けなくても、圧縮機の製作工程中の乾燥工程によって自然に行われるので、作業効率を低下させず、実施できる。
(4)また、従来例のようにステータのステータ取付脚側の上面に、ステータ取付面より広い範囲に亙って凹凸面を形成するための突起を作る工程は必要でないから、ステータ表面の平坦度が低下したり、組立精度が劣化することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した圧縮機の全体構成を示す縦断正面図である。
【図2】本発明の圧縮機の電動要素部分を抽出して描いた縦断正面図である。
【図3】本発明のワッシャーを用いてステータ固定ボルトでステータを固着した状態を示す要部拡大縦断正面図である。
【図4】従来の圧縮機の要部拡大縦断正面図である。
【符号の説明】
10:圧縮機
14:ステータ
15:ステータ固定ボルト
16:合成ゴムのワッシャー
17:ステータ取付脚
19:ロータ

Claims (1)

  1. 圧縮機を構成する電動要素としてのステータを、熱により膨張する性質を有する合成ゴムから成るワッシャーを介して、ステータ固定ボルトによってステータ取付脚に固定し、圧縮機を組み立てた後、乾燥炉で圧縮機を加熱する乾燥工程で上記ワッシャーも加熱するようにしたことを特徴とする圧縮機におけるステータの固定方法。
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