JP3690085B2 - 電子部品供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品実装装置に電子部品を供給する電子部品供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品実装装置に対する電子部品の供給方式として多用されているトレイは、一般にマガジンのラックに段積して収納されている。従来のマガジンを用いた電子部品供給装置は、マガジンを上下動手段により昇降させて所定のラックをトレイの出し入れ位置に位置させ、そこで出し入れ手段によりトレイをマガジンに対して出し入れするようになっている。通常、このトレイの出し入れは、まず使用済のトレイを空のラック上に挿入して回収し、次にマガジンを昇降させることにより、所望の電子部品を備えたトレイを出し入れ手段と同じレベルに位置させ、このトレイをマガジンから引き出すようになっている。そしてマガジンから引き出されたトレイ内の電子部品を電子部品実装装置の移載ヘッドでピックアップし、基板に実装するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、トレイ内の電子部品が品切れになった場合などトレイを交換する際には、トレイが装着されたパレットごと新しいトレイと交換される。このパレット交換作業は作業者の人手により行われるが、このとき作業者がパレットの向きを間違えて前後方向を逆にしてマガジンにセットすることがある。一般にパレットは前後方向に対称の構造とはなっていないため、逆方向にセットされたパレットは機能を果たさない。
【0004】
しかしながら従来の電子部品供給装置では、パレットを逆方向に誤セットした場合でもマガジンの昇降動作自体は可能となっており、誤セットによってパレットのチャッキングミスよる電子部品供給装置の停止や装置部品の破損を招くことがあるという問題点があった。
【0005】
そこで本発明はパレットの誤セットによる電子部品供給装置の停止や、装置部品の破損を防止することができる電子部品供給装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による電子部品供給装置は、ラック上にトレイを載せたパレットを出し入れ自在に段積して収納するマガジンと、マガジン内のパレットを電子部品供給ステージに出し入れする出し入れ手段と、マガジンを出し入れ手段に対して相対的に上下動させる上下動手段とを備えた電子部品供給装置であって、マガジンの前部に凸部を有し且つパレットの上下動をガイドする上下方向に長尺の嵌合部材を配設し、且つパレットの前縁部の中央にこの凸部に嵌合する切欠部を形成してパレットの前縁部と後縁部の形状を異らせた。
また好ましくは、前記パレットに方向銘板を設けた。
【0007】
上記構成によれば、マガジン内に収納されるパレットの前縁部と後縁部の形状を異らせ、かつマガジンの前部に前縁部と嵌合し、後縁部とは嵌合しない形状を有する嵌合部材を配設することにより、パレットの前後方向を逆に入れる誤セットを防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子部品供給装置の側断面図、図2、図3は同電子部品供給装置の部分斜視図、図4(a)(b)は同電子部品供給装置の部分断面図である。
【0009】
まず図1、図2を参照して電子部品供給装置の構造を説明する。図1において、箱体1の内部にはマガジン2が収納されている。マガジン2は送りネジ3および送りネジ3を回転させるモータ4によって箱体1内部で上下動する。従って送りネジ3とモータ4はマガジン2の上下動手段となっている。
【0010】
マガジン2には、複数段のラック5が設けられており、各段のラック5上にはパレット6が段積されている。パレット6上にはトレイ7が装着されている。トレイ7は電子部品9(図3)を供給する。またパレット6の前縁にはパレット6を引き出すための係合部8が設けられている。
【0011】
箱体1内のマガジン2の前部および後部には、上下方向に長尺の前ガイド部材13および後ガイド部材12が配設されている。前ガイド部材13および後ガイド部材12は、箱体1内部でのパレット6の上下動をガイドする。図2に示すように、前ガイド部材13は凸部13aを有する板状の部材であり、隙間14を隔てて上下に2分割されている。また後ガイド部材12は2枚の平板状の部材であり、同様に上下に2分割されている。図2に示すように、パレット6の前縁部と後縁部は形状が異なっており、前縁部の中央には切欠部10が形成されている。パレット6をマガジン2にセットした状態では、前ガイド部材13の凸部13aは切欠部10に嵌合する。したがって前ガイド部材13はパレット6の嵌合部材となっている。
【0012】
箱体1の前壁には、電子部品供給ステージSの高さ位置に合わせた切欠部15が設けられており、切欠部15の位置は前ガイド部材13の隙間14に対応している。したがって、マガジン2内のパレット6は隙間14、切り欠き15を通過して電子部品供給ステージS上へ引き出されるようになっている。また箱体1の後壁の下部には開口が設けられ、開口を塞ぐ扉11が装着されている。扉11には後ガイド部材12の下部が一体に固着されており、扉11の開閉時には、後ガイド部材12の下部も同時に開閉する。したがってパレット6は扉11を開放することにより箱体1の後部から出し入れができるようになっている。
【0013】
次に図3を参照してパレット6を出し入れする出し入れ手段20について説明する。図3において、出し入れ手段20にはプーリ21,22が配設されており、プーリ21,22にはベルト23が調帯されている。ベルト23にはブラケット24が固着されており、ブラケット24には門型の連結部材25が結合されている。連結部材25の両側部にはローラ26が装着されている。また連結部材25の下端部にはスライダ27が結合され、スライダ27はガイドレール28に水平方向に摺動自在に嵌合している。従って図示しないモータを駆動してベルト23を前後動することにより、ローラ26は水平方向に前後動する。
【0014】
パレット6の切欠部10の両端にはパレット6の係合部8が設けられており、係合部8には、ローラ26が係合する切欠き8aが設けられている。出し入れ手段20を駆動してローラ26を切り欠き部15を介して箱体1内に位置させた状態で、マガジン2を上下動してマガジン2内に収納されたパレット6を上下動することにより、パレット6の係合部8はローラ26に係合する。所定のパレット6の係合部8がローラ26に係合した状態で出し入れ手段20を駆動して連結部材25を図3に示す矢印a方向へ水平移動させると、パレット6は電子部品供給ステージSに引き出される。また、出し入れ手段20を矢印aと反対方向に駆動することにより、電子部品供給ステージS上のパレット6は押送されてマガジン2内へ戻される。
【0015】
この電子部品供給装置は上記のような構成より成り、次に動作を説明する。図1において、モータ4を駆動してマガジン2を上下動させ、マガジン2に収納されたパレット6の中の所望のパレット6を電子部品供給ステージSの高さに合わせる。これによりパレット6の係合部8にローラ26が係合する(図3)。この状態で出し入れ手段20を矢印a方向に駆動することにより、パレット6は電子部品供給ステージS上に引き出される。この後、電子部品実装装置の移載ヘッド30により、トレイ7内の電子部品9をピックアップし、電子部品実装装置内の基板(図外)上に搭載する。
【0016】
図1において、電子部品供給ステージS上のトレイ7の電子部品9が品切れとなったならば、上記と逆手順にて電子部品供給ステージS上のパレット6を出し入れ手段20により押送してマガジン2内に戻す。そして順次新たなトレイ7を電子部品供給ステージS上に引き出てこのトレイ7内の電子部品9を実装し、すべてのトレイ7の電子部品9が品切れとなったならば、マガジン2を箱体1内で下降させる。そして図1に示す扉11を開放し、空になったトレイ7が装着されたパレット6をマガジンの後部から引き出して新たなパレット6と交換する。
【0017】
このときのパレット6のマガジン2へのセットについて図4を参照して説明する。図4(a)は、パレット6を正しい方向でマガジンにセットした状態を示している。パレット6に貼着された方向銘板Mの示す方向に従ってパレット6をマガジン2内に挿入すると、嵌合部材である前ガイド部材13の凸部13aがパレット6の凹部10に嵌合し、パレット6は正しく装着される。
【0018】
これに対して図4(b)はパレット6の前後方向を誤ってマガジン2にセットした状態を示している。この状態では前ガイド部材の凸部13aがパレット6の後縁部に当接するが、後縁部には凹部が存在しないためパレット6をマガジン2内に完全に挿入することができないので、作業者はパレット6の前後方向が誤っていることを容易に察知することができる。また、パレット6が完全に挿入した状態でなければ扉11を閉じることができないような構造とし、扉11の閉鎖を検知するセンサを設け扉11の閉鎖確認と装置起動との間にインターロックを設定することにより、より確実にパレット6の誤セットを防止することができる。これにより、誤った方向のままパレット6を誤セットすることによる電子部品供給装置の停止や、パレット6やマガジン2などの装置部品の破損を防止することができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、マガジン内に収納されるパレットの前縁部と後縁部の形状を異らせ、かつマガジンの前部に前縁部と嵌合し、後縁部とは嵌合しない形状を有する嵌合部材を配設して、作業者によるパレットの交換時にパレットの前後方向の誤りが容易に察知できるようにしたので、パレットの誤セットを完全に防止することができ、したがって誤セットによる電子部品供給装置の停止や、パレットやマガジンなどの装置部品の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電子部品供給装置の側断面図
【図2】本発明の一実施の形態の電子部品供給装置の部分斜視図
【図3】本発明の一実施の形態の電子部品供給装置の部分斜視図
【図4】(a)本発明の一実施の形態の電子部品供給装置の部分断面図
(b)本発明の一実施の形態の電子部品供給装置の部分断面図
【符号の説明】
1 箱体
2 マガジン
3 送りねじ
4 モータ
6 パレット
7 トレイ
8 係合部
12 後ガイド部材
13 前ガイド部材
13a 凹部
20 出し入れ手段
Claims (2)
- ラック上にトレイを載せたパレットを出し入れ自在に段積して収納するマガジンと、マガジン内のパレットを電子部品供給ステージに出し入れする出し入れ手段と、マガジンを出し入れ手段に対して相対的に上下動させる上下動手段とを備えた電子部品供給装置であって、マガジンの前部に凸部を有し且つパレットの上下動をガイドする上下方向に長尺の嵌合部材を配設し、且つパレットの前縁部の中央にこの凸部に嵌合する切欠部を形成してパレットの前縁部と後縁部の形状を異らせたことを特徴とする電子部品供給装置。
- 前記パレットに方向銘板を設けたことを特徴とする請求項1記載の電子部品供給装置。
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JP28643997A JP3690085B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 電子部品供給装置 |
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