JP3689778B2 - 記録装置、日時情報記録方法及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、楽曲データ等と共に日時情報を記録する記録装置に関し、特に、楽曲データ等を高速記録する際に、適切な日時情報を記録することのできる記録装置、日時情報記録方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からMD(ミニディスク)レコーダ、VTR(ビデオテープレコーダ)、及びDAT(デジタルオーディオテープ)レコーダ等に代表される記録装置が知られている。
これらの記録装置は、楽曲データや画像データを所定の記録媒体に記録する。そして、記録装置は、いわゆる「タイムスタンプ」と呼ばれる機能を備えており、楽曲データ等を記録する際に、その時点の日時情報(タイムスタンプ情報)を記録することができる。
【0003】
例えば、楽曲データをMDに記録するMDレコーダは、トラック毎にタイムスタンプ情報を記録することができる。具体的には、FM放送等で流される生放送番組のエアチェック(楽曲データ等の録音)をした場合に、記録を行った日時がタイムスタンプ情報としてMDに記録される。このようにMDに記録されたタイムスタンプ情報は、MDの再生時(対象トラックの再生時)に、所定の表示装置等に表示される。
この表示により、楽曲データが記録された日時を特定できるため、タイムスタンプ情報は、ユーザにとって有益な付加情報となっている。
また、タイムスタンプ情報は、単に表示されるだけでなく、ユーザが望む様々な再生に利用される。例えば、タイムスタンプ情報を利用して、記録日時順にトラックを並び替えて再生したり、また、特定の日時(日付等)に記録されたトラックを抽出して連続再生する等である。
【0004】
以下、このようなタイムスタンプ情報を記録できる従来の記録装置について、具体的に説明する。図10は、CD(コンパクトディスク)・MD一体型の記録装置の一例を示すブロック図である。
図示するように、記録装置は、マイコン101と、MD用DSP102と、MD用駆動ユニット103と、D/A104と、入力キー105と、ディスプレイ106と、CD用DSP107と、CD用駆動ユニット108と、D/A109と、出力切替SW110とを備えて構成される。
【0005】
マイコン101は、SRAM(スタティックラム)101a等を備えた処理演算ユニットであり、記録装置全体を制御する。
具体的にマイコン101は、MD用DSP102を制御することにより、MD用駆動ユニット103によって駆動されるMDに楽曲データを記録する。その際、MDのUTOC(User Table Of Contents)にタイムスタンプ情報を記録する。
また、マイコン101は、CD用DSP107を制御することにより、CD用駆動ユニット108によって駆動されるCDから楽曲データを再生する。
【0006】
なお、MD用DSP(デジタルシグナルプロセッサ)102は、例えば、内蔵するDRAM(ダイナミックラム)に、CD用DSP107から供給されたデジタル音声信号を一時的に記憶し、このデジタル音声信号を使用してn(nは1以上の整数)倍速のMD音声信号のATRACエンコード処理を行う。MD用DSP102は、MD用駆動ユニット103を制御して、エンコード処理により生成した楽曲データをMDに記録する。
【0007】
また、CD用DSP107は、CD用駆動ユニット108を制御することにより、CDに記録された楽曲データを再生する。具体的に、MD用DSP102は、n(nは1以上の整数)倍速のCD音声信号のデコード処理を行い、CDからデジタル音声信号を再生する。CD用DSP107は、再生したデジタル音声信号をMD用DSP102及びD/A104に供給する。
CD用駆動ユニット108は、CDロードメカ、ピックアップメカ、及びRFアンプ等を備える。CD用駆動ユニット108は、CD用DSP107に制御され、CDを駆動させ、CDに記録された楽曲データを再生する。
【0008】
このような構成の記録装置において、マイコン101が図示せぬ発振子(クロックジェネレータ)のクロックをタイマ割り込みでカウントすることにより、常に現在の日時情報が更新され用意されている。記録装置は、記録の開始時やトラックの切り替わり時毎に、その瞬間の日時情報が参照され、スタンプ情報としてSRAM101aに一旦記憶される。そして、記録終了時やMDの排出時に、記録装置は、MDの備えるUTOCエリアに書き出すことにより、付加情報としてのタイムスタンプ情報を記録する。
【0009】
このようなタイムスタンプ情報が記録されるMDのUTOCについて、図11を参照して説明する。図11は、MDのUTOCsector2を示す具体的な模式図である。
図示するように、UTOCには、各トラック毎に年(下2桁)、月、日、時、分、及び、秒からなるタイムスタンプ情報が記録される。なお、記録される年情報は、西暦の下2桁のみ記録される規格となっている。
このようにUTOCsector2に記録されるタイムスタンプ情報は、オプション規格であり、全てのMD機器(MDプレーヤ等)において利用可能とされるものではないが、最近では、その利便性ゆえに、据え置き型のMD機器からポータブルのMD機器に至るまでの多くの製品で利用可能なものとなっている。
【0010】
以下、従来の記録装置の録音動作について図面を参照して具体的に説明する。まず、従来の録音装置が行う録音処理について図12及び図13に示すフローチャートを参照して説明する。マイコン101は、入力キー105を介してCDからMDへの録音(ダビング等)が指示されると図12に示す録音処理を実行する。
【0011】
まず、マイコン101は、「rec−pause」状態にて録音動作を一時停止する(ステップS101)。すなわち、マイコン101は、CD用DSP107を制御してCDの再生動作を一時停止状態とし、また、MD用DSP102を制御してMDの録音動作を一時停止状態とする。
【0012】
マイコン101は、録音動作の開始を指示する「recキー」が押下されたか否かを判別する(ステップS102)。「recキー」が押下されていないと判別した場合、マイコン101は、動作の終了を指示する「stopキー」が押下されたか否かを判別する(ステップS103)。
「stopキー」が押下されていないと判別すると、マイコン101は、ステップS101に処理を戻す。一方、「stopキー」が押下されたと判別すると、後述するステップS110に処理を進める。
【0013】
また、ステップS102にて、「recキー」が押下されたと判別すると、マイコン101は、現在日時情報(年月日時分秒)を取得し、タイムスタンプ情報としてSRAM101aに一旦記憶する(ステップS104)。なお、この際取得する現在日時情報は、後述する現在日時情報更新処理によって更新されている現在日時を示す情報である。
そして、マイコン101は、CD用DSP107を制御して一時停止状態であったCDの再生動作を開始し、また、MD用DSP102を制御して一時停止状態であったMDの録音動作を開始させる。
【0014】
マイコン101は、トラック番号更新処理を行う(ステップS105)。具体的に説明すると、マイコン101は、図13に示すように、入力レベルの変化の有無を検出する(ステップS111)。すなわち、アナログ音源がソース(録音する対象)の場合に、入力音声(入力信号)のレベル変化を監視し、微少な入力信号が一定期間続いた状態から一定レベル以上の信号入力があったか否かを判別する。
なお、CDからMDにデジタル録音する等の様に、デジタル音源がソースの場合、マイコン101は、CDのデジタル信号からtno(トラック番号)情報やtime情報を読み取り、これらの情報の変化があったか否かを判別する。
【0015】
入力レベルの変化があったと判別した場合、マイコン101は、後述するステップS113に処理を進める。一方、入力レベルの変化がなかったと判別した場合、トラックの分割を指示する「track分割キー」が押下されたか否かを判別する(ステップS112)。「track分割キー」が押下されていないと判別した場合、マイコン101は、図12に示す録音処理に処理を戻す。
一方、「track分割キー」が押下されたと判別した場合、及び、ステップS111にて入力レベルの変化があったと判別した場合、マイコン101は、トラック番号に1を加え、トラック番号を更新する(ステップS113)。マイコン101は、トラック番号の更新後、図12に示す録音処理に処理を戻す。
【0016】
図12に戻って、マイコン101は、トラック番号の更新の有無を判別する(ステップS106)。マイコン101は、トラック番号が更新されていないと判別した場合、後述するステップS108に処理を進める。一方、トラック番号が更新されたと判別した場合、現在日時情報(年月日時分秒)を取得し、タイムスタンプ情報としてSRAM101aに一旦記憶する(ステップS107)。
【0017】
マイコン101は、動作の一時停止を指示する「pauseキー」が押下されたか否かを判別する(ステップS108)。マイコン101は、「pauseキー」が押下されたと判別した場合、ステップS101に処理を戻し、上述のステップS101〜S108の処理を繰り返し実行する。一方、「pauseキー」が押下されていないと判別した場合、マイコン101は、「stopキー」が押下されたか否かを判別する(ステップS109)。
【0018】
マイコン101は、「stopキー」が押下されていないと判別した場合、上述のステップS105に処理を戻す。一方、「stopキー」が押下されたと判別した場合、SRAM101aに記録してあるスタンプ情報をMDのUTOCに記録する(ステップS110)。
【0019】
次に、上述の録音処理と並行して行われる現在日時情報更新処理について図14及び図15に示すフローチャートを参照して説明する。図14に示す現在日時情報更新処理は、一定間隔(例えば、10ms)毎に発生する割り込み処理により呼ばれ、その都度処理を開始する。
【0020】
まず、マイコン101は、所定のカウント値に1を加算し(ステップS201)、加算後のカウント値が100となったか否かを判別する(ステップS202)。すなわち、マイコン101は、10ms毎に呼ばれる現在日時情報更新処理にて100をカウントすることにより、1秒が経過したか否かを判別する。
マイコン101は、カウント値が100でないと判別した場合、そのまま現在日時情報更新処理を終了する。一方、カウント値が100であると判別した場合、マイコン101は、カウント値をゼロクリアした後に、現在秒データが59であるか否かを判別する(ステップS203)。
【0021】
マイコン101は、現在秒データが59でないと判別した場合、現在秒データに1を加算する(ステップS204)。マイコン101は、現在秒データを更新後、処理を終了する。一方、現在秒データが59であると判別した場合、マイコン101は、現在秒データをゼロクリアする(ステップS205)。
【0022】
現在秒データをゼロクリアした後に、マイコン101は、現在分データが59であるか否かを判別する(ステップS206)。マイコン101は、現在分データが59でないと判別した場合、現在分データに1を加算し(ステップS207)、処理を終了する。一方、現在分データが59であると判別した場合、マイコン101は、現在分データをゼロクリアする(ステップS208)。
【0023】
現在分データをゼロクリアした後に、マイコン101は、現在時データが23であるか否かを判別する(ステップS209)。マイコン101は、現在時データが23でないと判別した場合、現在時データに1を加算し(ステップS210)、処理を終了する。一方、現在時データが23であると判別した場合、マイコン101は、現在時データをゼロクリアする(ステップS211)。
【0024】
現在時データをゼロクリアした後に、マイコン101は、現在年月日更新処理を行う(ステップS212)。
すなわち、図15に示すように、マイコン101は、現在日データが月末であるか否かを判別して(ステップS221)、月末でない場合に現在日データに1を加算し(ステップS222)、また、月末である場合に現在日データを1にする(ステップS223)。
【0025】
そして、マイコン101は、現在日データを1にした後に、現在月データが12であるか否かを判別して(ステップS224)、12でない場合に現在月データに1を加算し(ステップS225)、また、12である場合に現在月データを1にする(ステップS226)。
更に、マイコン101は、現在月データを1にした後に、現在年データが9999であるか否かを判別して(ステップS227)、9999でない場合に現在年データに1を加算し(ステップS228)、また、9999である場合に現在年データをゼロクリアする(ステップS229)。
【0026】
このように上述の現在日時情報更新処理等により常に現在の日時情報が更新され用意されている。一方、上述の録音処理等により、録音開始時やトラックの切り替わり時毎に、その瞬間の現在日時情報が参照され、タイムスタンプ情報としてSRAM101aに一旦記憶される。そして、録音終了時に、SRAM101aに記憶されているタイムスタンプ情報がMDのUTOCに記録される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
これまで、特にオーディオ装置等において、例えば、CDをソースとしてMDに楽曲データを記録する際に等速記録が行われていた。すなわち、オーディオ装置において、CDを通常の速度で再生し、再生された楽曲データをリアルタイムにMDにデジタル記録していた。
ところで、従来のアナログのオーディオ装置の一種であるダブルカセットデッキシステムには、2倍速記録機能が備わっているものもあった。この2倍速記録機能とは、再生側のカセットを2倍速で再生し、また、録音側のカセットを2倍速で録音する機能である。このような2倍速記録機能は、その利便性からCD・MD一体型等の記録装置に代表されるデジタルの記録装置においても、ユーザからその実現が望まれていた。それでも、MD側のATRACデーコーダLSIや、周辺デバイスの機能的な制限、そして、デジタル記録装置特有の著作権保護の問題等から、当初の記録装置において2倍速記録機能等が実現されないでいた。
【0028】
それでも、近年の技術力の向上や、著作権の実務的な整備が進むことにより、こうしたデバイスの制限や著作権の問題等が解決され、記録装置において2倍速記録だけでなく、4倍速や8倍速記録等(以下、「高速記録」という)が実現されるようになった。
更には、ソース源として、CD等のこれまでの市販メディアだけでなく、CS放送やインターネット配信による楽曲データ(ATRACデータ等)をパソコン経由でMD等に記録できるようになっている。その際にも、高速記録が可能となってきている。
【0029】
しかしながら、このような高速録音を行う際に、適切なタイムスタンプ情報が記されないという問題が生じることとなった。
具体的に、上述の記録装置を一例として説明すると、図12に示す録音処理において、高速記録が行われていた場合、記録の開始時やトラックの切り替わり時毎に現在日時情報がタイムスタンプ情報としてSRAM101aに記録されることとなる(ステップS104,S107)。この際、SRAM101aに記録されるタイムスタンプ情報は、通常速度の記録(等速記録)が行われた場合と異なる値となる。
【0030】
例えば、2倍速にて高速記録が行われていた場合、SRAM101aには、図16(a)に示すような2倍速にて計時されたタイムスタンプ情報が記憶される。すなわち、各トラックの記録に要する時間が半分になり、これに伴い、図中の点線d1にて囲んで示すように、ソースの再生時間と比べて明らかに矛盾するタイムスタンプ情報が記憶される。なお、図中「00」にて示される箇所は、未記録のタイムスタンプ情報を示している。
このようなSRAM101aに記録されたタイムスタンプ情報は、記録終了時等において、そのまま、MDに記録されるため、図16(b)に示すように、通常速度で記録した場合と異なるスタンプ情報がUTOCに記録されてしまう。
このような、適切でないスタンプ情報は、MDを再生する際に、ディスプレイ106に表示されることになる。このため、ユーザは、表示されるスタンプ情報に違和感を感じることとなる。
【0031】
このような問題は、MDに限ったことではなく、例えば、DATにおいても、高速録音が行われた場合、同様に適切でないタイムスタンプ情報が記録されることとなる。更に、DATにおいては、カウンタ表示(時間表示)が適切でないという新たな問題も生じることとなる。
これは、DATの場合、テープ上のプログラムエリア全域に記録時のタイム情報を記録する規格となっており、記録されたタイム情報がカウンタ表示の値として使用されることに起因する。
【0032】
例えば、2倍速にて楽曲データが高速録音されると、プログラムエリア全域に適切でないタイム情報が記録されるため、通常再生時に、図17に示すような点線d2に囲まれたカウンタ表示(時間表示)が1/2倍の速さで計時されることになる。すなわち、不自然に遅くカウンタ表示がされてしまうこととなる。
【0033】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、楽曲データ等を高速記録する際に、適切な日時情報を記録することのできる記録装置、日時情報記録方法及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る記録装置は、
楽曲データを所定の記録媒体に高速記録する高速記録手段と、
前記高速記録手段が行う記録速度に対応する速度で楽曲データの記録日時を計時する計時手段と、
前記計時手段が計時した記録日時を示す日時情報を一時的に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された日時情報を、所定のタイミングで前記高速記録手段により記録された楽曲データと対応付けて記録する日時情報記録手段と、
を備えることを特徴とする。
【0035】
この発明によれば、高速記録手段は、例えば、高速再生された楽曲データをディスクに高速記録する。計時手段は、高速記録手段が行う記録速度に対応する速度で楽曲データの記録日時を計時する。記憶手段は、計時手段が計時した記録日時を示す日時情報(タイムスタンプ情報等)を一時的に記憶する。日時情報記録手段は、記憶手段に記憶された日時情報を、例えば、記録終了時に高速記録手段により記録された楽曲データと対応付けてディスクに記録する。この結果、楽曲データ等を高速記録する際に、適切な日時情報を記録することができる。
【0036】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る記録装置は、
楽曲データを所定の記録媒体に、設定された任意の記録速度にて高速記録する高速記録手段と、
前記高速記録手段が高速記録を開始した日時を基準として、前記高速記録手段が行う記録速度に対応する速度で楽曲データの記録日時を計時する計時手段と、前記計時手段が計時した記録日時を示す日時情報を一時的に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された日時情報を、前記高速記録手段が高速記録を終えた際に、記録された楽曲データと対応付けて記録する日時情報記録手段と、
を備えることを特徴とする。
【0037】
この発明によれば、高速記録手段は、例えば、高速再生された楽曲データを所定の記録媒体に、設定された任意の記録速度にて高速記録する。計時手段は、高速記録手段が高速記録を開始した日時を基準として、高速記録手段が行う記録速度に対応する速度で楽曲データの記録日時を計時する。記憶手段は、計時手段が計時した記録日時を示す日時情報(タイムスタンプ情報等)を一時的に記憶する。日時情報記録手段は、記憶手段に記憶された日時情報を、高速記録手段が高速記録を終えた際に、記録された楽曲データと対応付けて記録する。この結果、楽曲データ等を高速記録する際に、適切な日時情報を記録することができる。
【0038】
前記記憶手段は、前記計時手段により計時された各楽曲データの記録日時をそれぞれの日時情報として記憶し、
前記日時情報記録手段は、前記高速記録手段が複数の楽曲データの高速記録を終えた際に、前記記憶手段に記憶された各日時情報を記録されたそれぞれの楽曲データと対応付けて記録してもよい。
【0041】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る日時情報記録方法は、
楽曲データを所定の記録媒体に高速記録する高速記録ステップと、
前記高速記録ステップにて記録される記録速度に対応する速度で楽曲データの記録日時を計時する計時ステップと、
前記計時ステップにて計時された記録日時を示す日時情報を所定の記憶部に一時的に格納する格納ステップと、
前記格納ステップにて記憶部に記憶された日時情報を、所定のタイミングで前記高速記録ステップにて記録された楽曲データと対応付けて記録する日時情報記録ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0042】
この発明によれば、高速記録ステップは、例えば、高速再生された楽曲データをディスクに高速記録する。計時ステップは、高速記録ステップにて記録される記録速度に対応する速度で楽曲データの記録日時を計時する。格納ステップは、計時ステップにて計時された記録日時を示す日時情報を所定の記憶部に一時的に格納する。日時情報記録ステップは、格納ステップにて記憶部に記憶された日時情報を、例えば、記録終了時に高速記録ステップにて記録された楽曲データと対応付けて記録する。この結果、楽曲データ等を高速記録する際に、適切な日時情報を記録することができる。
【0043】
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係る記録媒体は、
楽曲データを所定の記録媒体に高速記録する高速記録ステップと、前記高速記録ステップにて記録される記録速度に対応する速度で楽曲データの記録日時を計時する計時ステップと、前記計時ステップにて計時された記録日時を示す日時情報を所定の記憶部に一時的に格納する格納ステップと、前記格納ステップにて記憶部に記憶された日時情報を、所定のタイミングで前記高速記録ステップにて記録された楽曲データと対応付けて記録する日時情報記録ステップとを有する日時情報記録方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録する。
【0044】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかる記録装置について、以下図面を参照して説明する。
【0045】
図1は、CD(コンパクトディスク)・MD(ミニディスク)一体型の記録装置の一例を示すブロック図である。図示するように、記録装置1は、マイコン11と、MD用DSP12と、MD用駆動ユニット13と、D/A14と、入力キー15と、ディスプレイ16と、CD用DSP17と、CD用駆動ユニット18と、D/A19と、A/D20と、出力切替SW21とを備えて構成される。
【0046】
マイコン11は、SRAM(スタティックラム)11a等を備えた処理演算ユニットであり、記録装置1全体を制御する。
具体的にマイコン11は、MD用DSP12を制御することにより、MD用駆動ユニット13によって駆動されるMDに楽曲データを記録する。そして、マイコン11は、例えば、記録の終了時に、MDのUTOC(User Table Of Contents)にタイムスタンプ情報を記録する。
【0047】
SRAM11aには、図2(a)に示すような日時情報エリアが確保されており、現在日時情報31及び記録日時情報32が記憶される。
この現在日時情報31は、現在日時(年月日時分秒)を示す情報であり、後述する日時情報更新処理により更新される。
また、記録日時情報32は、高速記録時に使用される情報であり、通常速度にて楽曲データが記録されたとした場合の記録日時(年月日時分秒)を示す情報である。この記録日時情報32は、後述する記録日時更新処理により更新される。
【0048】
また、SRAM11aは、図2(b)に示すようなタイムスタンプ情報テーブル33を記憶する。このタイムスタンプ情報テーブル33は、トラック番号及び、トラック番号に対応したタイムスタンプ情報(年月日時分秒)からなり、後述する録音処理において生成される。
なお、マイコン11は、図示せぬ発振子(クロックジェネレータ)を備え、タイマ割り込み発生時に発振子のクロックをカウントすることにより、記録日時情報32等が更新される。そして、この記録日時情報32がタイムスタンプ情報としてセットされたタイムスタンプ情報テーブル33が生成される。そして最終的に、タイムスタンプ情報テーブル33に従って、各トラック番号に対応したタイムスタンプ情報がMDのUTOCに記録される。
【0049】
また、マイコン11は、CD用DSP17を制御することにより、CD用駆動ユニット18によって駆動されるCDから楽曲データを再生する。
【0050】
図1に戻って、MD用DSP(デジタルシグナルプロセッサ)12は、例えば、内蔵するDRAM(ダイナミックラム)に、CD用DSP17から供給されたデジタル音声信号を一時的に記憶し、このデジタル音声信号を使用してn(nは1以上の整数)倍速のMD音声信号のATRACエンコード処理を行う。MD用DSP12は、MD用駆動ユニット13を制御して、エンコード処理により生成した楽曲データをMDに記録する。
なお、MD用DSP12は、例えば録音終了時に、タイムスタンプ情報テーブルに33に従って、各トラック番号に対応したタイムスタンプ情報をUTOCに記録する。
【0051】
また、MD用DSP12は、MD用駆動ユニット13を制御して、MDに記録された楽曲データを再生する。具体的に、MD用DSP12は、ATRACデコード処理によりMDからデジタル音声信号を再生する。MD用DSP12は、再生したデジタル音声信号をD/A14に供給する。
【0052】
MD用駆動ユニット13は、MDスロットインメカ、ピックアップメカ、記録ヘッド、及びRFアンプ等を備える。MD用駆動ユニット13は、MD用DSP12に制御され、MDを駆動させ、MDに楽曲データを記録し、また、MDから楽曲データを再生する。
D/A14は、MD用DSP12から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、変換したアナログ音声信号を出力切替SW21を介して出力する。
【0053】
入力キー15は、複数のキースイッチ等からなり、ユーザからの操作指示を入力してマイコン11に供給する。例えば、入力キー15は、録音動作を指示する「recキー」、動作の一時停止を指示する「pauseキー」、及び、動作の終了を指示する「stopキー」等を含んでおり、装置の前面に配置されている。
【0054】
ディスプレイ16は、蛍光表示管等からなり、記録装置の動作状況や再生トラックのトラック情報等を表示する。例えば、記録装置がMDを再生している際に、ディスプレイ16は、再生トラックのタイムスタンプ情報を表示する。
【0055】
CD用DSP17は、CD用駆動ユニット18を制御することにより、CDに記録された楽曲データを再生する。具体的に、MD用DSP12は、n(nは1以上の整数)倍速のCD音声信号のデコード処理を行い、CDからデジタル音声信号を再生する。CD用DSP17は、再生したデジタル音声信号をMD用DSP12及びD/A19に供給する。
【0056】
CD用駆動ユニット18は、CDロードメカ、ピックアップメカ、及びRFアンプ等を備える。CD用駆動ユニット18は、CD用DSP17に制御され、CDを駆動させ、CDに記録された楽曲データを再生する。
【0057】
D/A19は、CD用DSP17から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、変換したアナログ音声信号を出力切替SW21を介して出力する。
【0058】
A/D20は、外部から供給されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換し、変換したデジタル音声信号をMD用DSP12に供給する。
【0059】
出力切替SW21は、マイコン11に制御され、D/A14を介して供給されるMDの音声信号、又は、D/A19を介して供給されるCDの音声信号の何れかを選択し、図示せぬスピーカ等に向けて出力する。
【0060】
以下、この実施の形態に係る記録装置1における録音処理について図面を参照して説明する。図3は、マイコン11が実行する録音処理を説明するためのフローチャートである。図3に示す録音処理は、入力キー15を介してCDからMDへの録音(ダビング等)が指示された際に開始される。
【0061】
まず、マイコン11は、日時情報フラグをONにする(ステップS11)。すなわち、最初に現在日時情報31を記録日時情報32にコピーさせるために使用される日時情報フラグをONにする。
【0062】
マイコン11は、「rec−pause」状態にて録音動作を一時停止する(ステップS12)。すなわち、マイコン11は、CD用DSP17を制御してCDの再生動作を一時停止状態とし、また、MD用DSP12を制御してMDの録音動作を一時停止状態とする。
【0063】
マイコン11は、録音動作の開始を指示する「recキー」が押下されたか否かを判別する(ステップS13)。「recキー」が押下されていないと判別した場合、マイコン11は、動作の終了を指示する「stopキー」が押下されたか否かを判別する(ステップS14)。
【0064】
「stopキー」が押下されていないと判別すると、マイコン11は、ステップS12に処理を戻す。一方、「stopキー」が押下されたと判別すると、後述するステップS23に処理を進める。
また、ステップS13にて、「recキー」が押下されたと判別すると、マイコン11は、日時情報フラグがONであるか否かを判別する(ステップS15)。
【0065】
マイコン11は、日時情報フラグがONでないと判別した場合、後述するステップS17に処理を進める。一方、日時情報フラグがONであると判別した場合、マイコン11は、現在日時情報31の値を記録日時情報32にコピーする(ステップS16)。
【0066】
マイコン11は、記録日時情報32を読み出し、読み出した記録日時情報32をタイムスタンプ情報テーブル33に記憶する(ステップS17)。すなわち、マイコン11は、記録日時情報32の値をタイムスタンプ情報テーブル33にタイムスタンプ情報として記憶する。なお、記録日時情報32の値は、後述する記録日時更新処理により、高速記録(2倍速録音等)に対応した適切な記録日時として更新されている。
そして、マイコン11は、CD用DSP17を制御して一時停止状態であったCDの再生動作を開始し、また、MD用DSP12を制御して一時停止状態であったMDの録音動作を開始する。例えば、予め2倍速の録音動作が指示されていた場合、マイコン11は、CD用DSP17を制御してCDを2倍速にて再生し、また、MD用DSP12を制御して再生された楽曲データをMDに2倍速にて記録する。
【0067】
マイコン11は、トラック番号更新処理を行う(ステップS18)。すなわち、マイコン11は、図13に示すようなトラック番号更新処理を行い、必要に応じてトラック番号の更新を行う。
【0068】
マイコン11は、トラック番号の更新の有無を判別する(ステップS19)。マイコン11は、トラック番号が更新されていないと判別した場合、後述するステップS21に処理を進める。一方、トラック番号が更新されたと判別した場合、マイコン11は、記録日時情報32を読み出し、読み出した記録日時情報32をタイムスタンプ情報テーブル33にタイムスタンプ情報として記憶する(ステップS20)。
【0069】
マイコン11は、動作の一時停止を指示する「pauseキー」が押下されたか否かを判別する(ステップS21)。マイコン11は、「pauseキー」が押下されたと判別した場合、ステップS12に処理を戻し、上述のステップS12〜S21の処理を繰り返し実行する。一方、「pauseキー」が押下されていないと判別した場合、マイコン11は、「stopキー」が押下されたか否かを判別する(ステップS22)。
【0070】
マイコン11は、「stopキー」が押下されていないと判別した場合、上述のステップS18に処理を戻す。一方、「stopキー」が押下されたと判別した場合、タイムスタンプ情報テーブル33に従って、MDのUTOCにスタンプ情報を記録する(ステップS23)。すなわち、マイコン11は、タイムスタンプ情報テーブル33にセットされている高速録音に対応した適切なタイムスタンプ情報をUTOCに記録する。
【0071】
次に、上述の録音処理と並行して行われる日時情報更新処理について図4〜図6に示すフローチャートを参照して説明する。図4に示す日時情報更新処理は、一定間隔(例えば、10ms)毎に発生する割り込み処理により呼ばれ、その都度処理が開始される。
【0072】
まず、マイコン11は、カウント値に1を加算し(ステップS31)、加算後のカウント値が100となったか否かを判別する(ステップS32)。すなわち、マイコン11は、10ms毎に呼ばれる日時情報更新処理にて100をカウントすることにより、1秒が経過したか否かを判別する。
【0073】
マイコン11は、カウント値が100でないと判別した場合、そのまま日時情報更新処理を終了する。一方、カウント値が100であると判別した場合、マイコン11は、カウント値をゼロクリアした後に、現在秒データが59であるか否かを判別する(ステップS33)。すなわち、マイコン11は、現在日時情報31の「秒」の値が「59秒」であるか否かを判別する。
【0074】
マイコン11は、現在秒データが59でないと判別した場合、現在秒データに1を加算する(ステップS34)。すなわち、マイコン11は、現在日時情報31の「秒」の値に1を加算し、後述するステップS43に処理を進める。
一方、現在秒データが59であると判別した場合、マイコン11は、現在秒データをゼロクリアする(ステップS35)。
【0075】
現在秒データをゼロクリアした後に、マイコン11は、現在分データ(現在日時情報31の「分」の値)が59であるか否かを判別する(ステップS36)。マイコン11は、現在分データが59でないと判別した場合、現在分データに1を加算し(ステップS37)、ステップS43に処理を進める。
一方、現在分データが59であると判別した場合、マイコン11は、現在分データをゼロクリアする(ステップS38)。
【0076】
現在分データをゼロクリアした後に、マイコン11は、現在時データが23であるか否かを判別する(ステップS39)。マイコン11は、現在時データが23でないと判別した場合、現在時データに1を加算し(ステップS40)、ステップS43に処理を進める。
一方、現在時データが23であると判別した場合、マイコン11は、現在時データをゼロクリアする(ステップS41)。
【0077】
現在時データをゼロクリアした後に、マイコン11は、現在年月日更新処理を行う(ステップS42)。すなわち、マイコン11は、図15に示すような現在年月日更新処理を行い、現在日時情報31の「年」、「月」、及び「日」の値を更新する。
【0078】
現在年月日更新処理を行った後、又は、現在秒データ等の加算を行った後に、マイコン11は、記録日時更新処理を行う(ステップS43)。
すなわち、図5に示すように、マイコン11は、記録秒データ(記録日時情報32の「秒」の値)が59であるか否かを判別して(ステップS51)、59でない場合に記録秒データに1を加算し(ステップS52)、また、59である場合に記録秒データをゼロクリアする(ステップS53)。
【0079】
そして、記録秒データをゼロクリアした後に、記録分データが59であるか否かを判別して(ステップS54)、59でない場合に記録分データに1を加算し(ステップS55)、また、59である場合に記録分データをゼロクリアする(ステップS56)。
更に、記録分データをゼロクリアした後に、記録時データが23であるか否かを判別して(ステップS57)、23でない場合に記録時データに1を加算し(ステップS58)、また、23である場合に記録時データをゼロクリアする(ステップS59)。
【0080】
そして、記録時データをゼロクリアした後に、記録年月日更新処理を行う(ステップS60)。すなわち、マイコン11は、図6に示すような記録年月日更新処理を行い、記録日時情報32の「年」、「月」、及び「日」の値を更新する。なお、図6に示す記録年月日更新処理は、図15に示した現在年月日更新処理とほぼ同様の処理である。
【0081】
図4に戻って、マイコン11は、2倍速動作中であるか否かを判別する(ステップS44)。すなわち、図3に示す録音処理にて高速記録(2倍速記録等)がなされているか否かを判別する。
【0082】
マイコン11は、2倍速動作中でないと判別した場合、日時情報更新処理を終了する。一方、2倍速動作中であると判別した場合、記録日時更新処理を行う(ステップS45)。すなわち、マイコン11は、高速記録に対応して記録日時情報32を2倍の速度で更新するために、再度、図5に示す記録日時更新処理を行う。
【0083】
このように上述の日時情報更新処理等により現在日時情報31と共に、記録日時情報32が更新される。この記録日時情報32は、録音処理が例えば、2倍速にてなされている場合に、2倍の速度に対応して更新されている。
一方、上述の録音処理により、録音開始時やトラックの切り替わり時毎に、記録日時情報32が参照され、タイムスタンプ情報テーブル33に適切なタイムスタンプ情報として記憶される。そして、録音終了時等に、タイムスタンプ情報テーブル33に従って、スタンプ情報がUTOCに記録される。
この結果、楽曲データ等を高速記録する際に、適切な日時情報を記録することができる。
【0084】
なお、図4に示す日時情報更新処理にて、2倍速記録時における記録日時情報32の更新について説明したが、他の速度の高速録音時においても、図5に示す記録日時更新処理を呼ぶ回数を増加させる等により適用可能である。
【0085】
上記の実施の形態では、楽曲データを高速記録する際でも、通常速度にて記録されたとした場合の記録日時がタイムスタンプ情報として記録される場合について説明したが、ユーザが任意に選んだ日時情報がタイムスタンプ情報として記録できるようにしてもよい。
例えば、ユーザが固定日時情報を入力できるようにし、記録日時情報等の代わりに入力された固定日時情報をタイムスタンプ情報としてUTOCに記録してもよい。以下、固定日時情報を入力することができるようにした録音処理について、図7に示すフローチャートを参照して簡単に説明する。
【0086】
図7に示すように、マイコン11は、「rec−pause」状態にて一時停止した状態で(ステップS72)、最初だけ、固定日時の入力要求を表示する(ステップS74)。
すなわち、マイコン11は、図8に示すような入力要求画面をディスプレイ16に表示する。
【0087】
ここで、固定日時が入力された場合、SRAM11aに固定日時情報を記憶する(ステップS76)。そして、録音開始時やトラック番号が更新された際に、タイムスタンプ情報テーブル33に固定日時情報の値を記憶する(ステップS81,S86)。
そして、録音終了時に、タイムスタンプ情報テーブル33に従って、UTOCにタイムスタンプ情報を記録する。
【0088】
この場合、ユーザが例えば、CDの発売日に合わせた固定日時情報を入力することにより、この際記録された楽曲データのタイムスタンプ情報が、全て発売日を示す情報となる。
なお、図8に示す録音処理では、ユーザが固定日時を入力しなかった場合、現在日時がタイムスタンプ情報として記録されるが、もちろん図3に示した録音処理のように、高速記録に応じた日時情報をタイムスタンプ情報として記録できるようにしてもよい。
【0089】
また、図8に示す録音処理では、ユーザがCDの発売日等の固定日時を入力したが、外部から発売日等の固定日時を取得できるようにしてもよい。図9にネットワークを介してCDの発売日の情報を自動的に取得することのできる記録装置の一例を示す。
図示するように、記録装置2は、図1に示す記録装置1に加えてモデム部22を更に備える。そして、記録装置2は、ネットワーク3を介してコンテンツサーバ4と通信接続可能に構成されている。なお、コンテンツサーバ4は、市販のCDに関する種々の情報が記憶されたデータベースを備えており、CDの発売日等の情報を与えることができる。
【0090】
この記録装置2は、ソース源となる市販のCDのISRC(International Standard Recording Code)データを読み取る等によりCDを特定し、モデム部22によりネットワーク3を介して、コンテンツサーバ4に検索を依頼する。記録装置2は、検索によりコンテンツサーバ4から供給される発売日等を含んだ情報を取得する。
そして、記録装置2は、発売日の情報を固定情報として使用して、図8に示すような録音処理によりUTOCにタイムスタンプ情報を記録する。
【0091】
上記の実施の形態では、2倍速の高速記録にてCDからMDへ楽曲データを記録する場合について説明したが、記録速度やソース源は、任意である。例えば、3倍速や4倍速の記録速度、あるいは、1/2倍速の記録速度にて楽曲データを記録してもよい。また、ソース源を例えば、CSデジタル音声放送によるデジタル信号とし、MD等に高速記録してもよい。
【0092】
また、録音動作(記録動作)の操作方法も、上述のような「recキー」等の操作に限られず、任意である。例えば、1つのキー操作で、CDやCS放送等のソース源を特定すると共に、自動的に所定の記録速度(n倍速)にて高速記録ができるようにしてもよい。
更に、楽曲データだけでなく画像(動画)データを高速記録する際にも適宜利用可能である。
【0093】
なお、この発明の実施の形態にかかる記録装置は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した媒体(フロッピーディスク、CD−ROM等)から当該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行する記録装置を構成することができる。
【0094】
また、コンピュータにプログラムを供給するための手法は、任意である。例えば、通信回線、通信ネットワーク、通信システム等を介して供給してもよい。一例を挙げると、通信ネットワークの掲示板(BBS)に当該プログラムを掲示し、これをネットワークを介して配信する。
そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、楽曲データ等を高速記録する際に、適切な日時情報を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る記録装置の一例を示すブロック図である。
【図2】SRAMに記録される情報の一例を示す模式図であり、(a)が日時情報エリアあり、(b)がタイムスタンプ情報テーブルである。
【図3】本発明の実施の形態に係る録音処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る日時情報更新処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る記録日時更新処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る記録年月日更新処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る録音処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】固定時間を設定する際にディスプレイに表示される入力要求画面の一例を示す模式図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係る記録装置の一例を示すブロック図である。
【図10】従来の記録装置の一例を示すブロック図である。
【図11】MDのUTOCに記録されるタイムスタンプ情報の一例を示す模式図である。
【図12】従来の記録装置が行う録音処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】従来の記録装置が行うトラック番号更新処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】従来の記録装置が行う現在日時情報更新処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】従来の記録装置が行う現在年月日更新処理の一例を示すフローチャートである。
【図16】(a)がメモリに記録されるタイムスタンプ情報の一例を示す模式図であり、(b)がMDのUTOCに記録されるタイムスタンプ情報の一例を示す模式図である。
【図17】従来の記録装置のディスプレイに表示されるタイムスタンプ情報の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1,2 記録装置
3 ネットワーク
4 コンテンツサーバ
11 マイコン
12 MD用DSP
13 MD用駆動ユニット
14,19 D/A
15 入力キー
16 ディスプレイ
17 CD用DSP
18 CD用駆動ユニット
20 A/D
21 出力切替スイッチ
22 モデム部
Claims (5)
- 楽曲データを所定の記録媒体に高速記録する高速記録手段と、
前記高速記録手段が行う記録速度に対応する速度で楽曲データの記録日時を計時する計時手段と、
前記計時手段が計時した記録日時を示す日時情報を一時的に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された日時情報を、所定のタイミングで前記高速記録手段により記録された楽曲データと対応付けて記録する日時情報記録手段と、
を備えることを特徴とする記録装置。 - 楽曲データを所定の記録媒体に、設定された任意の記録速度にて高速記録する高速記録手段と、
前記高速記録手段が高速記録を開始した日時を基準として、前記高速記録手段が行う記録速度に対応する速度で楽曲データの記録日時を計時する計時手段と、
前記計時手段が計時した記録日時を示す日時情報を一時的に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された日時情報を、前記高速記録手段が高速記録を終えた際に、記録された楽曲データと対応付けて記録する日時情報記録手段と、
を備えることを特徴とする記録装置。 - 前記記憶手段は、前記計時手段により計時された各楽曲データの記録日時をそれぞれの日時情報として記憶し、
前記日時情報記録手段は、前記高速記録手段が複数の楽曲データの高速記録を終えた際に、前記記憶手段に記憶された各日時情報を記録されたそれぞれの楽曲データと対応付けて記録する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。 - 楽曲データを所定の記録媒体に高速記録する高速記録ステップと、
前記高速記録ステップにて記録される記録速度に対応する速度で楽曲データの記録日時を計時する計時ステップと、
前記計時ステップにて計時された記録日時を示す日時情報を所定の記憶部に一時的に格納する格納ステップと、
前記格納ステップにて記憶部に記憶された日時情報を、所定のタイミングで前記高速記録ステップにて記録された楽曲データと対応付けて記録する日時情報記録ステップと、
を備えることを特徴とする日時情報記録方法。 - 楽曲データを所定の記録媒体に高速記録する高速記録ステップと、前記高速記録ステップにて記録される記録速度に対応する速度で楽曲データの記録日時を計時する計時ステップと、前記計時ステップにて計時された記録日時を示す日時情報を所定の記憶部に一時的に格納する格納ステップと、前記格納ステップにて記憶部に記憶された日時情報を、所定のタイミングで前記高速記録ステップにて記録された楽曲データと対応付けて記録する日時情報記録ステップとを有する日時情報記録方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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