JP3688532B2 - 収納式幼児用ベッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は公共施設等の洗面所などにあって、その壁面に起立状態で設置されたベッド部を、必要に応じ前倒しにして横臥状態とした後、当該ベッド部上にあって乳幼児のおむつ交換等の用に供する収納式幼児用ベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
収納式幼児用ベッドとしては、既に各種のものが開示されているが、これらは図7に例示(実用新案登録第2582393号公報)の如く、壁面Wに取着したベース部aと、その下端部bにヒンジcを介して上下方向へ回動自在なるよう枢支したベッド部dとを具備していると共に、当該ベッド部dの後側端部と、上記ベース部aに固設の枢支ブラケットeとの間に、ガススプリングfなどによる付勢手段を夫々の枢支部g、hによって連枢するよう構成されている。
そして、上記ガススプリングfは、ベッド部dが実線で示した使用横臥状態Xから、仮想線で示す不使用起立状態Y方向に付勢するよう設けられ、かくしてベッド部dは当該不使用起立状態Yで保持されており、これを矢印R方向へ引き下すことで緩除に回動降下し、ベッド部dがベース部aの図示されていないストッパに衝当することで、当該ベッド部dが前記の使用横臥状態で停止することになる。
さらにおむつの交換などが終われば、ベッド部dを矢印Rの反対方向へ回動上昇させるようにすることで、この際ガススプリングfにより軽い力で当該ベッド部dを不使用起立状態に復動させ得ると共に、この状態が保持されることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の収納式幼児用ベッドによるときは、上記のように構成され、そのベッド部dとベース部aとはヒンジcで枢支され、かつ当該両者d、aはガススプリングfによって連枢されていることから、これを壁面Wにボルト、ナット、締着螺子などによって取着する際には、可成りの重量を有する当該収納式幼児用ベッドを持ち上げ状態にして保持し、しかもベッド部とヒンジ部cとはガススプリングfの付勢力に抗して、引き離しの状態に保持しておかねばならない。
このため、上記の取り付け工事に難渋することとなり、多大の労力を費やさねばならないだけでなく、工事に可成りの時間を要し、またその取り外し工事を行う場合にも、これまた可成りの労力と時間をかけねばならない。
【0004】
本発明は上記従来の難点に鑑み検討されたもので請求項1によるときは、壁面に対して軽量小型な取着部だけを取着するだけで事が足り、一方ベッド部とこれに枢着した被取着腕部と、当該両部間に連枢した任意の付勢手段とによってベッド構成体を形成しておき、前記取着部に設けられた係止部に、被取着腕部に設けられている被係止部を係止するだけの操作によって、ベッド構成体の取着部への装着を完了可能とし、収納式幼児用ベッドを極めて迅速にしてかつ容易な労力だけで当該施工工事を行い得るようにするのが、その目的である。
【0005】
そして請求項2の場合には、請求項1の係止部を取着部の押当縦板から上向きに離間突設した係止舌片により形成すると共に、請求項1の被係止部はベッド構成体の被取着腕部における被押当縦板に係止用口を開設し、当該係止用口に係止舌片を嵌入して係止することにより、上記の被押当縦板と押当縦板とを押当させるように構成することで、収納式幼児用ベッドを、より迅速確実に取り付け得るようにしようとしている。
【0006】
次に請求項3においては、上記請求項2における係止部と被係止部との係止によりベッド構成体を簡易迅速に取り付け可能にするだけでなく、前記した押当縦板の両側に設けた固定用舌片間に固定用板を跨装連着し、この固定用板を被取着腕部に形成した抜け止め用欠設部に押当することで、取着部に対するベッド構成体の係止状態の固定化手段を付加することで、ベッド構成体の不本意な左右動や上下動さらには脱落をも阻止し、これによりその安定と安全性を向上させようとしている。
【0007】
さらに請求項4によるときは、請求項1のベッド構成体におけるベッド部と被取着腕部との間に設けられた付勢手段について、単なるスプリングによる場合の耐久性とか安定な作動性の確保についての改善を図り、またガススプリングが効果となる欠陥を解消するために、被取着腕部に設けた案内筒に内装の弾性体により、摺動子が案内筒から突出自在とし、この摺動子がベッド部の後側端部に設けた受承体に押当するよう構成したものを用いるようにしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る収納式幼児用ベッドは、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項1記載の収納式幼児用ベッドは、ベッド構成体を壁面に保持するためその壁面に装着される取着部と該壁面装着後の取着部を介して壁面に保持されるベッド構成体とからなるものであること、および、取着部にはベッド構成体を係止保持するための係止部が設けられているものであること、および、ベッド構成体がベッド部とそのベッド部の後側端部に枢着された被取着腕部とを備えており、被取着腕部には取着部の係止部と係止自在に対応する被係止部が設けられているとともにベッド部の後側端部と被取着腕部との間には該被取着腕部をベッド部に対して平伏重装状態となるように付勢するための付勢手段が連装されているものであること、および、壁面装着後の取着部の係止部にベッド構成体の被係止部を係止することにより取着部とベッド構成体とが相対的な係止構成のものになるとともに、付勢手段で壁面に添うところのベッド部の不使用起立状態と、壁面の前方へ回動降下して壁面と直交状配置になるところのベッド部の使用横臥状態とが当該相対的な係止構成において保持できるものであることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項2に係る収納式幼児用ベッドは、請求項1記載のものにおいて、取着部が押当縦板を有するものであること、および、この押当縦板に押当される被押当縦板をベッド構成体の被取着腕部が有するものであること、および、取着部の押当縦板には係嵌間隙を介在して上向に突出した係止舌片が係止部として設けられていること、および、この係止舌片と係止自在な被係止部を有する係止用口がベッド構成体における被取着腕部の被押当縦板に開設されていること、および、係止舌片と係止用口とを嵌め合い係止させて被押当縦板を押当縦板に押当させることにより取着部とベッド構成体とが相対的な係止構成のものになることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項3に係る収納式幼児用ベッドは、請求項2記載のものにおいて、取着部における押当縦板の幅方向両側にはベッド部側へ向けて立ち上がる縦向立上縁部が立設されているとともにこれら縦向立上縁部から押当縦板の幅方向両側外方へ向けて固定用舌片がそれぞれ延設されていること、および、ベッド構成体における被取着腕部の被押当縦板には、そこに固定用板を押当させるための抜け止め用欠設部が形成されていること、および、係止舌片と係止用口とを嵌め合い係止させて被押当縦板を押当縦板に押当させているところの取着部とベッド構成体との相対的な係止構成において、被押当縦板の抜け止め用欠設部に押当させた固定用板が押当縦板の両固定用舌片に跨装連着されていることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項4に係る収納式幼児用ベッドは、請求項1記載のものにおいて、ベッド部の後側端部に固設された受承体と、この受承体に摺動自在に押当される摺動子と、この摺動子が摺動自在に嵌め込まれたものであってベッド構成体の被取着腕部に設けられている案内筒と、この案内筒の上位止部と摺動子との間に収納された弾性体とで付勢手段が構成されていること、および、ベッド部が壁面に添うところの不使用起立状態では弾性体の弾圧を受けている摺動子が案内筒の下端口から突出して受承体に押当するものであるとともにベッド部が壁面の前方へ回動降下して壁面と直交状配置になるところの使用横臥状態では受承体で押圧された摺動子によって弾性体が圧縮状態になるものであることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明を図1ないし図8によって以下詳記すると、請求項1にあっては壁面Wに装着される取着部1とこの取着部1に係止可能としたベッド構成体2とからなっている。
ここで上記取着部1には、図2と図7(A)の壁面Wへの取着状態を示す夫々斜視図と正面図に例示されている通り、所要数の係止部1a、1b、1cが設けられており、もちろん図1、図8に開示の如く壁面Wから突設した取着螺杆1dやナット1e、そして締着螺子1fなどを用いることで壁面Wにしっかりと固定することになり、当該取着部1は比較的軽量小型のものであるから、簡易迅速な取着工事が可能となる。
【0013】
次に前記のベッド構成体2につき説示すると、これは図1ないし図8によって理解される通り、ベッド部3と被取着腕部4と付勢手段5とによって構成されている。ベッド部3の後側端部3aにあって、壁面Wと平行に固設の横向軸杆3bには、被取着腕部4の基端部4aが、ベッド部3に対して略90°だけ回動自在なるよう軸承されている。さらにベッド部3の後側端部3aと被取着腕部4との間には、図1(A)、図6の通り被取着腕部4がベッド部3に対して、平伏重装状態となるように付勢する付勢手段5が連装されている。
【0014】
ここで上記付勢手段5としては、後に請求項4について説示する特殊な構成のものを採択してもよいが、前説の如く単なるスプリングを用いたりガススプリングを採択することもできる。
かくして、当該請求項1にあっては上記した付勢手段5によって、ベッド部3が壁面Wに添装の図1(A)の如き不使用起立状態Yを保持し得ると共に、当該ベッド部3が前方へ矢印Rのように横向軸杆3bを中心として回動降下して、壁面Wに直交状配置となる使用横臥状態Xを保持することができる。
そして図示例では、上記の使用横臥状態Xを保持するため、ベッド部3の後側端部3aにあって突設のストッパ部3cに、被取着腕部4の下端縁4bが衝当するよう構成されている。
【0015】
さらに、上記被取着腕部4には被係止部4Aが設けられており、図1、図5、図6等に例示のものは、上下配置にて係止用口4c、4dを被押当縦板4eに開設することで、当該係止用口4c、4dの上縁板部に被係止部4Aとしての役割をもたせるようにしている。
すなわち、請求項1による収納式幼児用ベッドによるときは、図8のように先ず軽量小形な取着部1を壁面Wに取着したならば、次にベッド構成体2を図示の如き折り畳みの立装状態のままで、仮想線Lのように操作し、係止用口4c、4dに前記した係止部1a、1b、1cを挿通降下させるだけで、係止部1a、1b、1cに対して被係止部4Aが係止されることになり、従って簡易迅速に図1(A)の如き使用可能状態とすることができる。
【0016】
次に請求項2に係る収納式幼児用ベッドによるときは、係止部1a、1b、1cと被係止部4Aとの係止構成において、請求項1の内容を以下のように特定化している。
先ず前記した取着部1における押当縦板1gに対し、係嵌間隙1hを介して上向きに係止舌片としての係止部1a、1b、1cが突設されており、さらにベッド構成体2の被取着腕部4における被押当縦板4eに、前説の係止用口4c、4dが開設されることで被係止部4Aを構成し、前記の係止部1a、1b、1cに被係止部4Aを係止することによって、被押当縦板4eを押当縦板1gに対して押当させ得るようにするのである。
【0017】
ここで、さらに図7(A)を参照して詳記すると、ここに例示の取着部1は、上下に横向立上縁部1iを設けた横向取着板1jと、その左右両端にあって直交状に固着した前記の押当縦板1gとを具備している。この押当縦板1gの左右には、これまた前方へ立ち上げた縦向立上縁部1kが設けられていると共に、当該縦向立上縁部1kと面一の状態で延設した後述の固定用舌片1mが設けられている。
前説の係止部1a、1b、1cである係止舌片は、何れも押当縦板1gから切り出して曲折することにより形成されていると共に、当該係止舌片は上方に向けて壁面Wから離反する方向で延出されている。
従って前記の係嵌間隙1hが下向きに鋭角状となっていることから、前説の如く係止部1a、1b、1cに被係止部4Aを係止する際、係嵌させ易く、しかも係止状態では前後の方向へのがたつきがない係止状態を保有し得ることになる。
【0018】
また、上記した係止状態にあっては、取着部1の縦向立上縁部1k間にあって、被取着腕部4の被押当縦板4eにおける左右から、図5に明示の如く前方へ突設した係嵌用縦向立上縁部4fが嵌合当接することで、取着部1に対するベッド構成体2の不本意な横振れが阻止されるようにしている。ここで図4ないし図6にあっては、図1、図8に開示されているベッド部3の床板部3dが取り外された状態を示しており、図4ないし図6の3eはベッド部3のリブ、3fは上記床板部3dを固定するためのビス止め螺孔、3gは横向軸杆3bの両端を固設するためベッド部3の後側端部3aに固設した軸承固定部を示す。
【0019】
さらに請求項3について以下説示すると、ここでは請求項2に対して、さらに以下に示す構成が付加されている。
すなわち、請求項2の如き係止部1a、1b、1cに被係止部4Aを係止させるだけに止まらず、図7(B)に示す如き長方形状の固定用板1nを用意しておき、これには長手方向である左右両端に取付用孔1pを対設しておくと共に、その中間には図2によって理解されるように、被取着部4と取着部1とを隠蔽してしまうために用いられるカバー6が、当該カバー6の取付孔6aから挿入の図示しないビスによって取着できるように、固定用螺孔1qが刻設されている。
そして前記の取着部1に設けられている押当縦板1gから起立させた一対の縦向立上縁部1kからは、固定用板1mが外側へ延設されると共に、これら固定用舌片1mには夫々締着螺孔1rが設けられている。そして当該固定用舌片1mには固定用板1nを跨装重積した状態で、図1に示されているビス1sを取付用孔1pから挿通して締着螺孔1rに螺着することで、固定用板1nを取着部1に固定させるのである。
この際、上記固定用板1nは図1と図8に明示の如く、被取着腕部4における係嵌用縦向立上縁部4fの自由端側に形成した抜け止め用欠設部4gに押当させた状態で固定される。
この結果図示例では固定用板1nの板面が、抜け止め用欠設部4gの図8に明示の縦縁部4bに押当されると共に、横縁部4iが固定用板1nの下端縁と当接状態となり、被取着腕部4は、取着部1に対して固定されると共に脱落の心配をも解消し得ることになる。
【0020】
このようにすることで、取着部1に対して係止状態となっているベッド構成体2は、係止部1a、1b、1cに対して固定状態となることから、不本意に左右へスライドしたり、上下に動揺してしまうことも阻止され、図示のように係止部1aが前記の如き傾斜状態となるよう延出している場合には、その係止状態に対する信頼性がより確実なものとなる。
【0021】
さらに請求項4について以下説示すると、ここでは前記の請求項1における付勢手段5につき特異構成のものが採択されている。
図1ないし図6を参照して、その付勢手段5はベッド部3の後側端部3aに固設されている受承体3hと、この受承体3hに対して摺動自在なるよう押当している摺動子5aと、この摺動子5aが摺動自在なるよう内嵌されている前記被取着腕部4に設けられた案内筒5bと、同上摺動子5aと案内筒5bの上位止部5cとの間にあって収納されているコイルスプリング等による弾性体5dとによって構成されている。
そして図1(A)の如くベッド部3が壁面Wに添装されている不使用起立状態Yでは、上記弾性体5dによって弾圧されることとなる摺動子5aが、案内筒5bの下端口5eから可成りの長さで突出状態となって上記の受承体3hに押当している。そして前説の如くベッド部3が矢印Rのように前方へ回動降下させることで、壁面Wに直交状配置状態となる使用横臥状態Xとなれば、受承体3hの回動変移により案内筒5b内へ押し込まれた摺動子5aによって、弾性体5dが図1(B)の如く可成りの圧縮状態となるよう構成されている。
【0022】
さらに上記の付勢手段5について、図示例につき詳記すると、前記の受承体3hは図1、図3、図4により理解されるように、ストッパ部3cの形成された曲板部3iが、ビス3jにより後側端部3aにあって固設され、この曲板部3iにおいて横向軸杆3bと平行状態となるよう突設されているのであり、当該受承体3hには前記摺動子5aの先端が押当する外周弧面3kが形成されている。
そして上記の摺動子5aは合成樹脂製で角棒状に形成され、これが角パイプ状の案内筒5bに出入り自在なるよう嵌装されており、さらに案内筒5bから摺動子5aが無制限に延出することのないように、図1ないし図4によって理解できる通り、案内筒5bに穿設した左右一対の案内溝孔5fに、摺動子5aから突設した各案内止螺杆5gが嵌装されている。
【0023】
従って、図1(A)のようにベッド部3が不使用起立状態Yにあるときは、摺動子5aが案内筒5bの下端口5eから突出しているが、この際上記した案内止螺杆5gが案内溝孔5fの下端縁に係当し、この結果摺動子5aは案内筒5bから抜出しないというだけでなく、摺動子5aの先端が受承体3hに、弾性体5dによる弾発力を付加することがないことから、上記不使用起立状態Yから矢印R方向へベッド構成体2を回動降下させる場合、当初から弾性体5dによる弾発力を受けることなく、従って当該初動操作が行い易くなっている。
そして、上記の回動効果操作が進行するにつれて、受承体3hが弾性体5dの弾発力に抗して、摺動子5aを案内筒5b内へ押し込んで行き、次第にベッド構成体2による回転モーメントが大となって行くことで、ベッド部3が使用横臥状態Xへ向けて下降して行き、ベッド部3に幼児が乗せられて荷重が加えられても、前記した通りストッパ部3cが下端縁4bに衝当することで、それ以上の降下は停止される。
【0024】
上記の請求項4に係る付勢手段5を採択するようにすれば、これに単なるコイルスプリングを用いる場合よりも、ベッド部3と被取着腕部4とによるベルト構成体2の連枢構成が組み立て易く、かつその耐久性をも向上でき、またガススプリングによる付勢手段よりも安価に提供することが可能となる。
なお図1にあって仮想線により示されているのは、図2により既説した如く別途合成樹脂製等により形成されたカバー6であり、ヘッド構成体2における被取着腕部4の外側へ配装されており、従って図3に示されている状態にあってベッド部3が使用されることになる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は以上のようにして構成されているから、請求項1によるときは前記従来の収納式幼児用ベッドのように、これを壁面に取着しようとする場合ベース部とベッド部との間にガススプリングを連枢して一体に構成したものを、持ち上げてベース部の壁面に対する取着作業を行うようにしていたことによる作業性の悪さに比し、壁面に対して軽量小形な取着部だけを取着してしまった後、ベッド部とこれに取着の被取着腕部との間に付勢手段を連枢してなるベッド構成体を、単に係止してやるだけの作業で、収納式幼児用ベッドを取り付けて使用し得るようにしたので、簡易にして迅速な取着作業により使用に供することができ、またこれを取り外す必要のある場合にも、極めて容易な作業により、その目的を達し得ることとなる。
【0026】
次に請求項2によるときは、上記請求項1における係合部と被係合部との係止構成を、係合舌片と係止用口との嵌入係止により、押当縦板に対し被押当縦板が押当するようにしたので、係止作業が行い易く、かつ係止後の取着部に対するベッド構成体の安定度が良好となり、さらに請求項3では当該請求項2の構成に対し、取着部に取り付けた固定用板を利用して、被取着腕部の取着部に対する係合状態を固定化するよう構成したので、これにより当該係止構成によるベッド構成体の安定と安全性を、さらに向上することが可能となる。また請求項4では請求項1における付勢手段として、ベッド部3における受承体に対し、弾性体により案内筒から出入自在な摺動子を弾圧接合させるようにしたので、単なるスプリングによる付勢手段よりも耐久性と故障発生の虞を改善でき、ガススプリングに比し安価にして、かつ組み付け作業も容易なものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る収納式幼児用ベッドの壁面取着状態を示し、(A)はその不使用起立状態における一部切欠の縦断側面図で、(B)は使用横臥状態における一部切欠の縦断側面図である。
【図2】上記収納式幼児用ベッドの分解斜視図である。
【図3】同上収納式幼児用ベッドの使用状態を示した斜視図である。
【図4】上記収納式幼児用ベッドにおけるベッド構成部の床板部を除去し、被取着部腕部を付勢手段の付勢力に抗してベッド部に対し起立状態とした場合の一部を切欠した平面図である。
【図5】図2におけるA−A線横断矢視図である。
【図6】同上収納式幼児用ベッドにおけるベッド構成部の床板部を除去し、付勢手段により被取着部が平伏重装状態にある場合の一部を切欠した平面図である。
【図7】(A)は本発明における一構成部材としての取着部を示し、その一部を切欠した壁面押し当て状態における正面図で、(B)は当該取着部に別途螺子止めにより付設する固定用板の正面図である。
【図8】本発明における壁面に取着した取着部にベッド構成体を係止する以前における縦断側面図である。
【図9】従来の収納式幼児用ベッドの一例を示した壁面取着状態を示す側面略示説明図である。
【符号の説明】
1 取着部
1a 係止部
1b 係止部
1c 係止部
1g 押当縦板
1h 係嵌間隙
1k 縦向立上縁部
1m 固定用舌片
1n 固定用板
1s 止螺子
2 ベッド構成体
3 ベッド部
3a 後側端部
3h 受承体
4 被取着腕部
4A 被係止部
4c 係止用口
4d 係止用口
4e 被押当縦板
4g 抜け止め用欠設部
5 付勢手段
5a 摺動子
5b 案内筒
5c 上位止部
5d 弾性体
5e 下端口
W 壁面
X 使用横臥状態
Y 不使用起立状態
Claims (4)
- ベッド構成体を壁面に保持するためその壁面に装着される取着部と該壁面装着後の取着部を介して壁面に保持されるベッド構成体とからなるものであること、および、取着部にはベッド構成体を係止保持するための係止部が設けられているものであること、および、ベッド構成体がベッド部とそのベッド部の後側端部に枢着された被取着腕部とを備えており、被取着腕部には取着部の係止部と係止自在に対応する被係止部が設けられているとともにベッド部の後側端部と被取着腕部との間には該被取着腕部をベッド部に対して平伏重装状態となるように付勢するための付勢手段が連装されているものであること、および、壁面装着後の取着部の係止部にベッド構成体の被係止部を係止することにより取着部とベッド構成体とが相対的な係止構成のものになるとともに、付勢手段で壁面に添うところのベッド部の不使用起立状態と、壁面の前方へ回動降下して壁面と直交状配置になるところのベッド部の使用横臥状態とが当該相対的な係止構成において保持できるものであることを特徴とする収納式幼児用ベッド。
- 取着部が押当縦板を有するものであること、および、この押当縦板に押当される被押当縦板をベッド構成体の被取着腕部が有するものであること、および、取着部の押当縦板には係嵌間隙を介在して上向に突出した係止舌片が係止部として設けられていること、および、この係止舌片と係止自在な被係止部を有する係止用口がベッド構成体における被取着腕部の被押当縦板に開設されていること、および、係止舌片と係止用口とを嵌め合い係止させて被押当縦板を押当縦板に押当させることにより取着部とベッド構成体とが相対的な係止構成のものになることを特徴とする請求項1記載の収納式幼児用ベッド。
- 取着部における押当縦板の幅方向両側にはベッド部側へ向けて立ち上がる縦向立上縁部が立設されているとともにこれら縦向立上縁部から押当縦板の幅方向両側外方へ向けて固定用舌片がそれぞれ延設されていること、および、ベッド構成体における被取着腕部の被押当縦板には、そこに固定用板を押当させるための抜け止め用欠設部が形成されていること、および、係止舌片と係止用口とを嵌め合い係止させて被押当縦板を押当縦板に押当させているところの取着部とベッド構成体との相対的な係止構成において、被押当縦板の抜け止め用欠設部に押当させた固定用板が押当縦板の両固定用舌片に跨装連着されていることを特徴とする請求項2記載の収納式幼児用ベッド。
- ベッド部の後側端部に固設された受承体と、この受承体に摺動自在に押当される摺動子と、この摺動子が摺動自在に嵌め込まれたものであってベッド構成体の被取着腕部に設けられている案内筒と、この案内筒の上位止部と摺動子との間に収納された弾性体とで付勢手段が構成されていること、および、ベッド部が壁面に添うところの不使用起立状態では弾性体の弾圧を受けている摺動子が案内筒の下端口から突出して受承体に押当するものであるとともにベッド部が壁面の前方へ回動降下して壁面と直交状配置になるところの使用横臥状態では受承体で押圧された摺動子によって弾性体が圧縮状態になるものであることを特徴とする請求項1記載の収納式幼児用ベッド。
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