JP3687580B2 - 貯湯式給湯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は貯湯式の給湯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の貯湯式給湯器を図4を用いて説明する。図4に示す貯湯式給湯器は貯湯タンク1と、貯湯タンク1内の水を下部より取り出し上部へ戻す循環ポンプ2と、循環ポンプ2により循環される水の流量を調節する流量調節弁6と、循環ポンプ2により循環される水を加熱するヒータ3と、ヒータ3で加熱された水の温度を検出する温度検出器4と、制御器5からなる。循環ポンプ2は動作中は一定の能力で回転し能力変化は行わない。制御器5は流量調節弁6に制御信号を出力し、制御信号を変化させることで流量調節弁6の弁開度を変化させて循環流量を調節する。貯湯タンク1内の水は循環ポンプ2によりヒータ3へ送られた後、ヒータ3で加熱され貯湯タンク1に戻る。ヒータ3の発熱量は一定であるので加熱された水の温度は流量調節弁6で調節される循環水量で決定される。制御器5は予め設定された温度と温度検出器4で検出される温度が一致するように流量調節弁6に出力する制御信号を変化させる。以上の動作により、所望の温度の湯を貯湯することが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の貯湯式給湯器では、水を循環させるために循環ポンプ2及び流量調節弁6の二つを有し機器の構成部品点数が多いことと、循環ポンプ2及び流量調節弁6の駆動電流を供給するための電源回路の電源容量が大きいことから機器のコストが高くなるという課題を有していた。
【0004】
そこで本発明は、流量調節弁を用いずに循環ポンプの能力制御のみで循環流量を調節することで簡易な構成の貯湯式給湯器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の貯湯式給湯機は、貯湯手段と、前記貯湯手段の貯留水を下部より取り出し上部に戻すように循環する循環手段と、前記循環手段により循環される水を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された水の温度を検出する湯温検出手段と、前記湯温検出手段から出力される湯温検出信号と前記加熱手段による加熱目標値とを比較し前記湯温検出信号を前記加熱目標値に一致するよう前記加熱手段の動作信号及び前記循環手段の能力を変更する循環手段制御信号とを出力する制御手段からなり、前記制御手段は前記循環手段制御信号を連続して出力し信号出力レベルを変化させて循環量を調節しながら前記湯温検出信号を前記加熱目標値に一致させる手段と、前記循環手段制御信号を出力している期間と停止している期間の比を変化させて平均循環流量を調節しながら前記湯温検出信号を前記加熱目標値に一致させる手段を有し、循環流量に応じて切り替える構成としたものである。
【0006】
本発明は上記の構成によって、制御手段は循環流量の範囲により、循環手段制御信号を連続して出力し信号出力レベルを変化させて循環流量を調節する方法と、循環手段制御信号の出力期間と停止期間の比を変化させて循環流量を調節する方法とを使い分けるようにしているため、循環流量の調節範囲が広がり、湯温の制御範囲が広い使い勝手のよい貯湯式給湯器を提供することができる。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の貯湯式給湯器の一実施例を図1、2、3に基づいて説明する。図1に本発明の一実施例としての貯湯式給湯器のブロック図を示す。1は貯湯手段で、貯湯手段1の下部に貯留している水は循環手段2が動作することにより貯湯手段1の下部より上部へ送られる。循環手段2はポンプを有し、制御手段5から出力される制御信号の変化によりポンプ回転数を変化させるよう構成されている。
【0008】
まず、制御手段5から循環手段2へ入力される制御信号の変化を直流電圧信号の直流電圧値の増減により行う方法について説明する。図2に制御信号と循環流量の関係を示す。図2によると循環手段2は制御手段5から入力される制御信号の直流電圧値が高いほどポンプの回転数を増やし、水の循環量が多くなっている。加熱手段3は循環手段2によって送られる水を加熱するもので、制御手段5により加熱または非加熱の状態が切り換えられる。加熱手段3の発熱量は一定であるので、加熱手段3で加熱された後の水の温度は循環手段2による循環水量によって決まる。即ち、循環水量が多くなると加熱後の水温は下がる方向、反対に循環水量が少なくなると水温は上がる方向に変化する。加熱手段3で加熱された後の水温は温度検出手段4で検出される。制御手段5は予め設定された、または使用者が設定した加熱目標値と、温度検出手段4から入力される温度検出信号が一致するように循環手段2へ出力する制御信号の値を調節する。加熱手段3で加熱された水は貯湯手段1の上部へ送られるので、貯湯手段1に所望の温度の湯を貯湯することができる。
【0009】
このように直流電圧値を変化することにより循環手段2のポンプ回転数を変更する方式においては、制御手段5及び循環手段2の構成が複雑になる。すなわち、制御手段5にはデジタルアナログ変換回路、例えばF/Vコンバータのような周波数の変化を直流電圧の変化に変換して出力する回路が必要であり、循環手段2には直流電圧として入力される循環手段制御信号の値に応じてポンプの駆動量を変更する変換回路が必要となる。
【0010】
そこで、本発明は、循環手段2を間欠的に動作させて制御する方式を併用したものである。図3に間欠的に循環手段2を制御する際の循環手段制御信号と循環流量の関係の一例を示す。図3のaの波形は制御手段5から循環手段2へ出力される循環手段制御信号を示し、図3のbの波形は循環手段2の動作により循環する水の循環流量を示す。
【0011】
図3によれば、区間cでは循環手段2は10秒間のうち5秒間動作、5秒間停止を繰り返している。循環手段2が動作しているときの循環流量は毎分4リットル、停止しているときの循環流量は0リットルとすると、10秒間の平均循環流量は毎分2リットルに相当する。また、図3の区間dでは、循環手段2は10秒間のうち2秒間動作、8秒間停止を繰り返している。循環手段2が動作しているときの循環流量は毎分4リットル、停止しているときの循環流量は0リットルなので、10秒間の平均循環流量は毎分0.8リットルに相当する。このように、循環手段制御信号を出力している期間と停止している期間の比を変化させることで循環流量を調節するようにしている。
【0012】
前述の直流電圧の電圧値を変化させて制御する方式では毎分4リットル、0.8リットルの循環流量を得るためには、図2のグラフより制御信号を2.5V、1Vと出力しなければならない。これに対し、循環手段制御信号を出力している期間と停止している期間の比を変化させ、循環手段2を間欠的に動作させる方式では循環手段制御信号を5秒、2秒と出力すればよい。制御手段5は循環手段制御信号の出力、停止だけを行えばよいので、スイッチング素子等で簡易に構成できる。また、循環手段2も信号の有無により動作、停止を行えばよいので循環手段2に含まれるポンプ制御回路もスイッチング素子あるいはリレー等で簡易に構成できる。ポンプ制御回路が簡易な構成のため、循環手段2に使用するポンプは交流ポンプ、直流ポンプのどちらでも選択は容易となる。
【0013】
循環手段2を制御する方法として、循環手段制御信号の電圧値を変化させて制御する方式と、循環手段制御信号を間欠的に出力する方式について述べたが、各々以下のような問題を有する。
【0014】
循環手段制御信号の電圧値を変化させて制御する方式では、循環手段制御信号の電圧値が低い部分、すなわち循環流量が少ない範囲ではポンプのトルクが小さいため特性が不安定になる。ポンプ特性が安定せず循環流量が不安定になると加熱手段3で加熱される水の温度が安定しなくなる。そのため、この方式ではポンプの特性が安定する流量以上でしか用いることができない。循環流量の最低値が高すぎると、貯湯手段1に給水する水温が低い場合には所望の温度まで沸上げることができなくなる。
【0015】
また、本発明の循環手段制御信号の出力期間と停止期間の比を変化させて間欠的に出力する方式では、循環手段制御信号を間欠的に出力してもポンプの動作は完全な間欠動作とはならない。循環手段制御信号を出力から停止に切り換えたとき、ポンプは回転状態から停止状態へ変化しようとするが、ポンプの慣性があるためにすぐには停止できず、循環手段制御信号が停止となった後もポンプはしばらく回転し続ける。循環流量がある流量以上では慣性によりポンプが停止する期間が全くなくなる。ポンプが動作する期間と停止する期間の比によって循環流量を決定しているので、ポンプ停止期間がなくなった時点で循環流量の調節はできなくなる。そのため、循環流量が多い範囲での循環流量の制御分解能が低下するという傾向はあるが、換言すると、循環流量が少ない範囲においては、ポンプのトルクの影響で循環流量が不安定となることがなく、安定した循環流量の調節が可能となる長所を有するものである。
【0016】
そこで、本発明は上記二つの方式の不具合を解消するために、上記二つの方式を併用し、循環流量に応じて使い分けるようにしたものである。
【0017】
循環手段2は循環手段制御信号の電圧値の変化に応じて動作する構成を基本とし、動作が不安定となる循環流量より上の範囲でのみ制御手段5は循環手段制御信号の電圧値を変化させて制御を行う。循環流量が少ない範囲では循環手段制御信号を間欠的に出力する方式に切り換える。これにより二つの方式の短所をカバーし、循環流量の制御範囲を広くとることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明の貯湯式給湯器によれば、流量制御弁を用いず循環手段のみで循環流量の調節ができるので、流量制御弁の削除、電源回路の小容量化により機器のコストダウンが図れる。また、循環手段を間欠的に動作させる方式を採ることにより、制御手段、循環手段の回路構成の簡素化、安価なポンプの使用が可能になることにより更なるコストダウンが実施できる。さらに、循環流量によって循環手段の制御方式を切り換えることにより制御の分解能を低減することなく、循環流量制御範囲を広げることができる。これにより、貯湯手段に給水する水温が低くても所望の安定した温度の湯を貯湯することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の貯湯式給湯器のブロック図
【図2】同実施例の制御信号と循環流量の関係を示す図
【図3】他の実施例の制御信号と循環流量の関係を示す図
【図4】従来の貯湯式給湯器のブロック図
【符号の説明】
1 貯湯手段
2 循環手段
3 加熱手段
4 温度検出手段
5 制御手段
Claims (2)
- 貯湯手段と、前記貯湯手段の貯留水を下部より取り出し上部に戻すように循環する循環手段と、前記循環手段により循環される水を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された水の温度を検出する湯温検出手段と、前記湯温検出手段から出力される湯温検出信号と前記加熱手段による加熱目標値とを比較し前記湯温検出信号を前記加熱目標値に一致するよう前記加熱手段の動作信号及び前記循環手段の能力を変更する循環手段制御信号とを出力する制御手段からなり、前記制御手段は前記循環手段制御信号を連続して出力し信号出力レベルを変化させて循環量を調節しながら前記湯温検出信号を前記加熱目標値に一致させる手段と、前記循環手段制御信号を出力している期間と停止している期間の比を変化させて平均循環流量を調節しながら前記湯温検出信号を前記加熱目標値に一致させる手段を有し、循環流量に応じて切り替える構成とした貯湯式給湯機。
- 制御手段はデジタルアナログ回路により信号出力レベルを変化させるようにした請求項1記載の貯湯式給湯機。
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