JP4404973B2 - 人体局部洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄ノズルから洗浄水を噴出して人体局部を洗浄する人体局部洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、人体局部洗浄装置では、水道市水を導入する水路に設けた水閉止弁を開いて人体局部を洗浄する為の洗浄水を導入するとともに、水閉止弁の下流に設けた水量調整弁を開閉して温水タンクに導入する水量又は水圧を調整している。温水タンクでは、その水圧により洗浄水を付勢して、洗浄ノズルから噴出する吐水量を制御するようになっている。このように、水量調整弁の開閉により、温水タンクの水圧を調整しているが、この水量調整弁はステッピングモ−タにより、その開度調整がなされている。
【0003】
一方、人体局部洗浄装置には、電力負荷を伴う種々の付属機器が設けられており、それぞれの電力負荷に対して種々の制御がなされている。
【0004】
すなわち、図9に示すように、従来の人体局部洗浄装置は、運転操作スイッチ13を使用者が操作することにより制御回路5に制御信号を発するようになっており、制御回路5には、水量調整弁を駆動するステッピングモ−タ6のほか、温水タンクに内装された温水ヒ−タ31、乾燥ヒ−タ10、暖房ヒ−タ11、水閉止弁1、乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8、運転ランプ15等の種々の電力負荷が設けられている。
【0005】
制御回路5では、温水サーミスタ32や室温サーミスタ12の検知信号に基づいて、温度制御手段50が上述の温水ヒ−タ31、乾燥ヒ−タ10、暖房ヒ−タ11を制御しており、動作モード管理手段52が運転操作スイッチ13からの操作信号に基づいて、乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8、運転ランプ15を制御している。
【0006】
一方、交流電源21からは、温水ヒ−タ31等に交流電流を供給するほか、トランス501、ダイオードブリッジ502、電解コンデンサ503を介して直流12V(ボルト)に変換し、乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8に直流電流を供給している。また、運転操作スイッチ13の操作により動作モード管理手段52からの制御信号を受けて水量調整弁開度制御手段53、通電パルス数制御手段54を介してステッピングモ−タ6に供給するパルスが制御されている。
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の人体局部洗浄装置では、ステッピングモ−タ6に加えられるパルスレート(周波数)は1秒間に200パルス程度の一定値である。従って、乾燥ファン7等の直流電流を使用する他の電力負荷が同時に稼働した場合や、温水ヒ−タ31等の交流電流の電力負荷を稼働させた場合には、直流電流の電圧も低下する。これによって、ステッピングモ−タ6に加えられる直流電流の電圧が低下し、回転トルクの低下が生じる。このように、ステッピングモ−タ6の回転トルクが低下すると、水量調整弁の開度が変化しないなどの不具合が生じやすいという課題があった。
【0007】
一方、このような電源電圧変動による誤動作を防止するために、電源電圧をあらかじめ十分に高く設定しておくか、ステッピングモ−タ6の起動トルクを水量調整弁の回転負荷に対して十分に大きい大型のモータを選定しておくことが考えられる。しかしこのような対策を施した場合、トランス501、ダイオードブリッジ502、電解コンデンサ503等の、電源回路の大型化、モータの大型化などが必要であり、装置の小型化、低価格化を阻むとの課題があった。
【0008】
さらに、乾燥ファン7等は、ステッピングモ−タ6と同じ直流電源から分配されて供給されているため、複数のモータが同時に通電されると,電源容量が飽和することにより直流電圧の低下が生じ、電源電圧が低下した場合と同じく、ステッピングモ−タ6に加えられる電圧が低下するので、結果的に水量調整弁の開度が変化しないなどの不具合が生じやすいという課題があった。
【0009】
本発明は、装置の小型化を図るとともに、電源電圧が低下したときでもアクチュエータの機能低下を防止できる人体局部洗浄装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、図5に示すように、アクチュエータ(水量調整弁2)を駆動する直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)と、他のアクチュエータを駆動する少なくとも一つの他の直流負荷(乾燥ファン7、脱臭ファン8、暖房ファン9)と、交流電流の供給を受けて動作する交流負荷と、前記直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)及び他の直流負荷(乾燥ファン7、脱臭ファン8、暖房ファン9等)の駆動を制御する制御部(制御回路5)と、前記直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)と他の直流負荷(乾燥ファン7、脱臭ファン8、暖房ファン9)と前記交流負荷とに電力を供給する電源(交流電源21)とを備え、洗浄ノズル4から洗浄水を噴出して人体局部を洗浄する人体局部洗浄装置20において、前記制御部(制御回路5)は、電源電圧の変動を検知する電源電圧変動検知手段51及び直流電力の使用量を検知する使用電力検知手段23の両者と、電源電圧の変動または使用電力の検知量に応じて前記直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)に供給するパルス幅またはパルス周波数を変調するパルス調整手段55とを備え、電源電圧の変動または使用電力の検知量の変動があった場合は、前記直流モータに加えるパルス幅またはパルス周波数を変化させることにより、変動した電圧を補償し、直流負荷の同時運転を確保することを特徴とする。
【0011】
この請求項1に記載の発明は、電源電圧変動検知手段51または使用電力検知手段23が、電源電圧の低下または使用電力の増加を検知した場合には、パルス調整手段(パルスレート調整手段55)がパルス幅、パルス振幅、周波数の少なくともいずれかを変えることによって、低下した電圧を補償する。このように、電源電圧の変動を検知した場合または同時運転している負荷がある場合には、直流モ−タ6に投入するパルスレート(周波数)を低下させることで電圧低下による直流モ−タ6のトルク低下を最少限にでき、また直流モ−タ6として、より小型のものを選択できる。
【0012】
電源電圧変動検知手段51と、使用電力検知手段23とは、いずれか一方のみの手段を有するものであってもよく、または、両方を備えて、電源電圧の変動と使用電力の検知とを組み合わせてパルス調整手段(パルスレート調整手段55)により直流モ−タ6に供給するパルスを変調させるものであってもよい。
【0013】
直流モ−タ6が駆動するアクチュエータとしては、人体局部を洗浄する洗浄水付勢手段である水量調整弁2、洗浄ノズル4の進退位置制御を行わせるノズル駆動手段(図示せず)、部屋暖房と温風乾燥などの風路を開閉する蓋(図示せず)等がある。
【0014】
ルス調整手段(パルスレート調整手段55)は、パルス幅またはパルス周波数を変えることを特徴とする。
【0015】
これによれば、直流電源の電圧が低下した場合には、パルス調整手段(パルスレート調整手段55)が直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)に与えるパルス幅や周波数をより大きなトルクで発生させるパルス幅や周波数(パルスレート)に変更することで直流電圧の低下に伴う回転トルクの低下を補償する。一般的に、直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)の回転トルクは、投入パルスの電圧と、パルス幅や周波数に依存する。すなわち、電源電圧が高いほど、または周波数が低いほど(パルス幅が広いほど)回転トルクを大きくすることができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、他のアクチュエータを駆動する少なくとも二つの他の直流負荷を備え、制御部(制御回路5)は、電源電圧の変動または使用電力の検知量に応じて直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)または他の直流負荷(乾燥ファン7、脱臭ファン8、暖房ファン9等)のいずれかを停止して他の何れかの同時運転を確保するように電力を供給する優先通電判定手段56を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項2に記載の発明では、動作モードに応じ、同時に通電される直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)またはその他の直流負荷(乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8等)のうち、いずれかを優先的に通電し、優先順序の低いものの通電を停止することで、直流電源の電圧低下による人体局部洗浄装置20の機能不全を防止する。
【0019】
請求項3に記載の発明は、他の直流負荷は、人体局部を乾燥する乾燥手段(乾燥ファン7)トイレ内を脱臭する脱臭手段(脱臭ファン8)、トイレ内の暖房を行う暖房手段(暖房ファン9)を備え、優先通電判定手段56は、直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)に優先的に電力を供給し、次に前記乾燥手段(乾燥ファン7)に優先的に電力を供給することを特徴とする。
【0020】
この請求項に記載の発明は、人体局部洗浄中は、直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)、次に、乾燥手段(乾燥ファン7)の順序で優先して通電し、直流電源容量が小さくても十分な性能を確保することができる。すなわち、動作モードに応じて、使用上必要不可欠な直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)のみに優先的に直流電源を割り当てることで、電源容量を全ての直流負荷を同時運転する場合よりも直流電源の電圧低下と,電圧低下に伴う直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)のトルク低下を抑制することが可能となる。
【0021】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発明において、直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)は、洗浄ノズル4から噴出する洗浄水を付勢するためのアクチュエータ(水量調整弁2)を駆動することを特徴とする。
【0022】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、アクチュエータは、洗浄水の水量調整弁2であることを特徴とする。
【0023】
この請求項またはに記載の発明は、人体局部洗浄装置20の基本的な機能である洗浄水の水量調整弁2を動作させる直流モ−タ(ステッピングモ−タ6)に供給するパルス調整させているので、基本的機能の低下を防止できる。
【0024】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至に記載の発明において、直流モ−タは、ステッピングモ−タ6であることを特徴とする。
【0025】
この請求項に記載の発明は、直流モ−タとしてステッピングモ−タ6を用いているので、パルス調整が容易である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面の図1乃至図3を参照して、本発明の第1の実施の形態を詳細に説明する。図1は第1の実施の形態にかかる人体局部洗浄装置の回路を示すブロック図であり、図2は人体局部洗浄装置の概略的構成を示す図であり、図3はステッピングモ−タ6の投入パルス数と水量調整弁2の開度との関係を示したグラフである。
【0027】
図2に示すように、人体局部洗浄装置20は、水道水の導水路を開閉する水閉止弁1と、導入される水道水の水量を調整する水量調整弁2と、導入された水を加温して貯湯する温水タンク3と、温水タンク3の温水を人体局部に噴出して人体局部を洗浄する洗浄ノズル4とを備えており、温水タンク3内の水圧で洗浄ノズル4から噴出する洗浄水を付勢している。
【0028】
水量調整弁2は、ステッピングモ−タ6の駆動によりその開度が調整されており、水量調整弁2を介して温水タンク3に加わる水圧を加減している。温水タンク3には、温水ヒ−タ31及び温水サーミスタ32が設けられて、温水タンク3内の洗浄水を適温に加温している。
【0029】
水閉止弁1、ステッピングモ−タ6、温水サーミスタ32及び温水ヒ−タ31は、後述する制御回路(制御部)5によりその駆動が制御されている。
【0030】
本実施の形態では、人体局部洗浄装置20は、上述したような人体局部洗浄装置としての基本的な洗浄機能のほか、乾燥、暖房、脱臭機能を備えており、これらは、制御回路5によりその駆動が制御されている。すなわち、図1に示すように、人体局部洗浄装置20(図2参照)は、上述の水閉止弁1及び温水ヒ−タ31のほか乾燥ヒ−タ10、暖房ヒ−タ11を備えており、これらは交流(100V)電源21から交流電流が供給されている。温水ヒ−タ31、乾燥ヒ−タ10、暖房ヒ−タ11は、制御回路5に設けられた温度制御手段50によりそれぞれ通電が制御されており、上述の水閉止弁1は、動作モード管理手段52によりその開閉が制御されている。
【0031】
温度制御手段50は、温水タンク3(図2参照)内の洗浄水温度を検知する温水サーミスタ32及び室温温度を検知する室温サーミスタ12に接続されており、こらの温水サーミスタ32、室温サーミスタ12からの検知信号に基づいて温水ヒ−タ31及び暖房ヒ−タ11の通電を制御している。
【0032】
動作モード管理手段52は、運転操作スイッチ13からの指令を受けて対応する運転ランプ15の点灯、乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8、及び水閉止弁1の動作を指令する。尚、運転操作スイッチ13は、便座に着座した使用者により操作される。
【0033】
動作モード管理手段52は、運転操作スイッチ13からの操作信号に基づいて上述の温度制御手段50にも制御信号を発する。運転ランプ15は、複数のLEDなどで構成され、動作モード管理手段52で選択された洗浄、乾燥、待機などの動作モードに対応したランプを点灯させて使用者に対し、現在の動作モードを表示する。
【0034】
一方、制御回路5には、ステッピングモ−タ6の駆動を制御する一連の手段である水量調整弁開度制御手段53、通電パルス数制御手段54、パルスレート調整手段55が設けられており、水量調整弁開度制御手段53が水量設定スイッチ14からの入力信号を受けると、通電パルス数制御手段54が入力量に応じたパルス数を設定し、パルスレート調整手段55で所定のパルスレートのパルス数でステッピングモ−タ6にパルス信号を発する。尚、水量調整弁開度制御手段53は、上述した動作モード管理手段52を介して制御される。
【0035】
制御回路5には、更に、交流電源21の電圧変動を検知する電源電圧変動検知手段51が設けられており、この電源電圧変動検知手段51は、同時に直流12Vの電圧変動をも検知している。
【0036】
また、100Vの交流電源(電源)21は、トランス501、ダイオードブリッジ502、電解コンデンサ503により直流12Vに変換されており、上述したステッピングモ−タ6、乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8にその直流電力を供給している。
【0037】
電源電圧変動検知手段51は、上述したパルスレート調整手段55に電気的に接続されており、検知した電圧変動に応じて、パルスレートを調整する。このように、電圧変動に応じてパルスレートを調整することによって、ステッピングモ−タ6の駆動に際して、供給電源の電圧低下、直流負荷の同時通電があった場合にはステッピングモ−タ6のトルクが変動するので、ステッピングモ−タ6に加えるパルスレートを変えて、ステッピングモ−タ6のトルクを補償する。例えば、通常は1秒間200パルスであるものを1秒間100パルスまで減らして、ステッピングモ−タ6の発生トルクがより大きくなるようにして直流電源電圧低下を補償するものである。
【0038】
水量調整弁開度制御手段53は、水量設定スイッチ14で設定された水量から水量調整弁2の必要な開度を割り出すとともに、水量調整弁2に直結されたステッピングモ−タ6の角度位量を算出する。通電パルス数制御手段54は、ステッピングモ−タ6の角度位置と現在の水量調整弁2の開度、すなわち、ステッピングモ−タ6の角度位置とから、必要な回転角度を算出したうえで、これからステッピングモ−タ6に投入するパルス数を計算して、ステッピングモ−タ6に投入される電源のパルス数が前記計算値と一致するようになるまで、1秒間に200パルスのパルスレートでステッピングモ−タ6に通電する。
【0039】
ステッピングモ−タ6の待機状態から、使用者が運転操作スイッチ13を押すと、動作モード管理手段52は人体局部洗浄装置の動作モードを待機から人体局部洗浄モードに変更するとともに、制御回路5は運転ランプ15のうちの洗浄ランプ(図示せず)を点灯させて洗浄運転が行われていることを表示し、水閉止弁1を開け、水量調整弁開度制御手段53に対して、水量調整弁2の開度を全開から水量設定スイッチ14で設定された開度になるように指示する。水量調整弁開度制御手段53は、前記指示をうけると、水量調整弁2の開度が水量設定スイッチ14で設定された水量が流れる開度になるようなステッピングモ−タ6の角度位置を、図3に示すようなパルス・開度相関グラフから算出して通電パルス数制御手段54に伝達する。尚、図3は、ステッピングモ−タ6に投入するパルス数と水量調整弁2の開度及びステッピングモ−タ6の角度位置との関係を示すものである。通電パルス数制御手段54では、開度を大きくするほどステッピングモ−タ6に投入するパルス数を多くする。また、水量設定スイッチ14は、使用者が人体局部を洗浄する洗浄水の量を自分の好みとなるように水量を設定するためのスイッチである。
【0040】
本実施の形態では、電源電圧変動検知手段51が検知した電圧変動に応じて、パルスレート調整手段55がステッピングモ−タ6に投入する通電パルスのパルスレートを変化させる構成であるから、電源電圧の低下に対して、低下した電圧を補償する。また、電源電圧の変動を検知した場合には、ステッピングモ−タ6に投入するパルスレートを低下させることで電圧低下によるステッピングモ−タ6のトルク低下を最少限にでき、またステッピングモ−タ6として、より小型のものを選択できる。
【0041】
次に、本実施の形態の作用を説明する。使用者が人体局部洗浄装置に着座し、人体局部の洗浄開始を指示すると、水閉止弁1が開くことにより、水道水が人体局部洗浄装置20の内部に導入され、水量調整弁2に導かれる。
【0042】
水圧調整弁2は、水道水圧によらず水量を500cc/分から2000cc/分になるように調整し、温水タンク3に水道水を導入させる。温水タンク3に導入された冷水は、内部に蓄えられた40℃前後の温水を押し出して洗浄ノズル4に供給し、該洗浄ノズル4は、この温水の供給を受けると、水圧により人体局部近傍まで伸長し、その後人体局部に向かって吐水を開始する。このとき水量調整弁2は、ステッピングモ−タ6により開度を調整されるが、この開度は、制御回路5により与えられたパルス数に比例して、所定の角度だけ変位するため、使用者が大量の温水量を所望した場合には、パルス数を多く与えて水量調整弁2の開度を待機位置から大きな開度となるようにし、逆に使用者が少量の温水量を所望した場合には、パルス数を少なく与えて水量調整弁6の開度を待機位置から小さな開度となるように制御する。
【0043】
ここで、図1におけるステッピングモ−タ6では、待機状態から、使用者が運転操作スイッチ13を押すと、動作モード管理手段52は人体局部洗浄装置20(図2参照)の動作モードを待機から人体局部洗浄モードに変更するとともに、運転ランプ15のうちの洗浄ランプ(図示せず)を点灯させて洗浄運転が行われていることを表示し、水閉止弁1を開け、水量調整弁開度制御手段53に対して、水量調整弁2の開度を全閉から水量設定スイッチ14で設定された開度になるように動作するように指示する。水量調整弁開度制御手段53は、前記指示をうけると、水量調整弁2の開度が水量設定スイッチ14で設定された水量が流れる開度になるようステッピングモ−タ6の角度位置を、図3に示すようなパルス・開度相関グラフから算出して通電パルス数制御手段54に伝達する。通電パルス数制御手段54は、前記角度位置を受け取ると現在のステッピングモ−タ6の角度位置である待機位置と前記角度位置信号との偏差から、ステッピングモ−タ6にパルスを開方向に必要な数だけ1秒間に200パルスのパルスレートで通電する。通電パルス数制御手段54は、ステッピングモ−タ6が所定の開度になるのに必要なパルスを通電すると、ステッピングモ−タにパルスを通電することをやめるため、ステッピングモ−タ6は所定の開度で停止する。
【0044】
次に、使用者がこの洗浄中に人体局部の乾燥を指示すると、動作モード管理手段52は、水量調整弁開度制御手段53に対して、水量調整弁2の開度を待機位置にまで戻すように指示し、水閉止弁1を閉止するとともに、運転ランプ15のうちの洗浄ランプを(図示せず)消灯して、代わりに乾燥ランプ(図示せず)を点灯し、乾燥ファン7に通電して駆動させ、温度制御手段50に対して、乾燥ヒ−タ10ヘの通電を指示する。
【0045】
一方、水量調整弁開度制御手段53は、動作モード管理手段52から水量調整弁2の開度を待機位置にまで戻すように指示を受けると、洗浄開始時とまったく逆の動作が行われる。すなわち、水量調整弁開度制御手段53は、水量調整弁2の開度が全閉となるようにステッピングモ−タ6の角度位置を通電パルス数制御手段54に伝達する。通電パルス数制御手段54は、前記角度位置を受け取ると現在のステッピングモ−タ6の角度位置である水量設定位置と前記角度位置信号との偏差から、ステッピングモ−タ6にパルスを閉方向に必要な数だけ1秒間に200パルスのパルスレートで通電する。通電パルス数制御手段54は、ステッピングモ−タ6の開度が所定の開度になるのに必要なパルスを通電すると、ステッピングモ−タにパルスを通電することをやめるため、ステッピングモ−タ6は待機位置すなわち全閉位置で停止する。
【0046】
これらの一連の動作は、ステッピングモ−タ6の動作と乾燥ファン7の動作が非同期にかつ同時期に行われるため、同時通電時には、同じ直流12Vから供給を受ける2つのモータが動作するため、過渡的には過大な電流が流れることとなる。このため、本実施の形態では以下の制御がなされる。
【0047】
電源電圧変動検知手段51が、電源電圧の低下を検知すると、パルスレート調整手段55は、パルスレートを通常の1秒間200パルスから1秒間100パルスまで減らして、ステッピングモ−タ6の発生トルクがより大きくなるようにして、直流電源電圧の低下を補償し、逆に電源電圧変動検知手段51が電源電圧の上昇を検知するとパルスレートを1秒間300パルスまで増やして、ステッピングモ−タ6の発生トルクが大きくなりすぎないようにしている。
【0048】
従って、ステッピングモ−タ6への投入パルスのパルスレートを可変にすることで、電源電圧が低下した場合であってもステッピングモ−タ6の発生トルクを補償するため、水量調整弁2が動作不能となるだけでなく、電源投入時など水量調整弁2の開度が不定の状態から、水量調整弁2の待機位置を決めるために、水量調整弁2がこれ以上開まらない状態をさらに全閉方向にステッピングモ−タ6をロック状態で動かしている状態において、電源電圧が上昇した場合であってもステッピングモ−タ6の発生トルクが大きくなりすぎることがないため、水量調整弁2を破壊するおそれがない。
【0049】
また、電源電圧の変動に応じてステッピングモ−タ6に投入するパルスレートを可変するため、電圧低下による水量調整弁2の動作不能や、電源電圧の上昇により、トルクが増大して水量調整弁2が破壊する恐れがないばかりか、ステッピングモ−タ6に電圧容量の少ない小型のものを使用できる。更に、直流電源の容量も最低限に絞ることができるため、装置の小型化を図ることが可能となる。
【0050】
この第1の実施の形態では、水量調整弁2の開度を調整する手段として、投入パルスと回転角度が比例的に変化するステッピングモ−タ6を用いて説明したが、これに限らず、直流ブラシモータであっても、回転角度の制御として、直流ブラシモータに加える電源の波高値とパルス幅を一定したパルス数制御を用いている場合にも適用することができる。
【0051】
電源電圧の低下を検出する手段としては、供給電圧である交流100Vの電圧低下を直接検出してもよいが、直流12Vまたは、トランス501で降圧された電圧を監視することにより行っても良い。
【0052】
ステッピングモ−タ6の駆動に際して、トルクを変動させる要因である、供給電源の電圧低下、直流負荷の同時通電があった時、ステッピングモ−タ6に加えるパルスレートを通常の1秒間200パルスから1秒間100パルスまで減らして、ステッピングモ−タ6の発生トルクがより大きくなるようにして直流電源電圧低下を補償してもよいが、同時に通電する直流負荷(乾燥ファン7、脱臭ファン8、暖房ファン9)の数を動作モードに応じて制限することで、電源の電圧低下を抑制させることにより行ってもよいし、これらの機能を複数個組合せておこなってもよい。
【0053】
以下に、図4乃至図8を参照して、本発明にかかる他の実施の形態を説明するが、以下に説明する他の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一部分には、同一の符号を付することによって、その部分の詳細な説明を省略する。
【0054】
図4は、第2の実施の形態にかかる人体局部洗浄装置20(図2参照)のブロック図を示している。
【0055】
図4におけるパルスレート調整手段55は、通電パルス数制御手段54がステッピングモ−タ6に通電を指示しているとき、動作モード管理手段52に設けた使用電力検知手段23で選択されている洗浄、乾燥、脱臭などといった運転モード信号を受けて、同じ直流12V電源から供給を受けている乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8などが同時に通電されていないか検出し、同時に通電されている場合、例えば使用者が人体局部を洗浄中に脱臭を指示した結果、動作モ−ド管理手段52が、脱臭ファン8を回転させる一方で、水量調整弁2の開度を待機位置にまで戻す場合など、直流電源の消費量が増大して、電源回路の内部抵抗や電源容量により直流電源の電圧低下が予測される場合、同時運転される直流負荷の種類と数に応じて、パルスレートを通常の1秒間200パルスから1秒問100パルスまで減らして、ステッピングモ−タ6の発生トルクがより大きくなるようにして、直流電源電圧の低下を補償する。
【0056】
従って、内部接抗の大きい電源回路や容量の小さい電源回路から構成される人体局部洗浄装置20においても、ステッピングモ−タ6と乾燥ファン7が同時通電されて、電源電圧が下がった場合であっても、水量調整弁2が動作不能となることがない。
【0057】
図5には、第3の実施の形態を示している。この第3の実施の形態では、第1の実施の形態と、第2の実施の形態とを組み合わせたものであり、図5におけるパルスレート調整手段55は、人体局部洗浄装置20(図2参照)が洗浄動作開始している場合などにおいて、通電パルス数制御手段54がステッピングモ−タ6に通電を指示している状態で、電源電圧変動検知手段51が電源電圧の低下を検知して、かつ同じ直流12V電源から供給を受けている乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8などが同時に通電されている場合、パルスレートを通常の1秒間200パルスから1秒間100パルスまで減らして、ステッピングモ−タ6の発生トルクがより大きくなるようにして、直流電源電圧の低下を補償する。
【0058】
ステッピングモ−タ6に加えられるパルスをこのように制御することで、比較的直流電源に余裕のある人体局部洗浄装置においては、水量調整弁2が動作不能になることがなく、かつ直流電源を消費する他の負荷がない場合にはパルスレートを落とさないため、水量調整弁2の開閉速度を犠牲にすることなく制御することができる。
【0059】
ここで、図5におけるパルスレート調整手段55を、人体局部洗浄装置20(図2参照)が洗浄動作開始している場合など、通電パルス数制御手段54がステッピングモ−タ6に通電を指示している状態で、電源電圧の低下度と同時運転される直流負荷(乾燥ファン7、脱臭ファン8、暖房ファン9等)の種類と数とに応じて適切なパルスレートを決定するように構成してもよい。このパルスレート調整手段55は、電源電圧の低下のみを検出した場合のパルスレートに比べて、電源電圧の低下と乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8の同時通電が起こった場合のパルスレートを、より小さく設定することができるため、直流電源の電源容量が非常に小さい人体局部洗浄装置20であっても、水量調整弁2の確実な動作と各アクチュエータ(乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8等)の同時運転を実現することが可能となる。
【0060】
図6に第4の実施の形態を示す。図6において、動作モード管理手段52は、上述した実施の形態で説明したものと異なり、優先通電判定手段56を備えており、動作モード管理手段52が直接、乾燥ファン7、暖房フアン9、脱臭ファン8、水閉止弁1を制御するのでなく、また温度制御手段50に対して、乾燥ヒ−タ10や暖房ヒ−タ11に通電を指示するものでもなく現在選択されている動作モードだけを出力する。優先通電判定手段56は、動作モード信号から、少なくとも、特に消費電流の大きいアクチェエータである乾燥ファン7と暖房ファン9とステッピングモ−タ6が同時に通電されることがないように、直流電源の電力を動作モードに応じて、これらのうち必要な直流負荷に対して優先的に割り当てるとともに、優先的に割り当てられた直流電源を使用するアクチェータ(乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8)に対応して交流100Vを電源とする水閉止弁1を開開し、温度制御手段50に対して温水ヒ−タ31、乾燥ヒ−タ10、暖房ヒ−タ11のうちから適切なヒータに通電して温度制御を行うように指示する。さらに、優先通電判定手段56は現在優先的に選択されている動作モードと動作状態が保留になっている動作モードを運転ランプ15に表示するように指示する。
【0061】
この優先通電判定手段56は、洗浄動作中でかつステッピングモ−タ6が動作している場合には、比較的軽負荷の脱臭ファン8は回転を持続させるが、負荷の大きい暖房ファン9を停止させるとともに、暖房ヒ−タ11への通電を停止させるように温度制御手段50に対して指示し、運転ランプ15には、洗浄中を示す動作ランプを点灯させ、暖房運転を示す運転ランプを点滅させることで、洗浄動作中につき暖房運転が留保されていることが容易に判別できるようにしている。次に、この状態で運転操作スイッチ13の一つである乾燥運転スイッチ(図示せず)が選択されると、優先通電判定手段56は、これまでの実施例のように、ステッピングモ−タ6を駆動して水量調整弁2を全閉状態にするのではなく、暖房ファン9と暖房ヒ−タ11への通電を停止させたまま、水量調整弁2を全閉状態に戻すことを一旦留保するように水量調整弁開度制御手段53に指示したうえで、乾燥ファン7を回転させるとともに乾燥ヒ−タ10に通電するように温度制御手段50に対して動作開始を指示する。さらに、この状態で運転操作スイッチ13の一つである、止スイッチ(図示せず)が選択されると、優先通電判定手段56は、乾燥ファン7と乾燥ヒ−タ10を停止させるとともに、乾燥運転をはじめたときに、水量調整弁2を待機状態に戻すことを留保していた水量調整弁開度制御手段53に対して、水量調整弁2を待機状態に戻すように指示する。優先通電判定手段56が通電パルス数制御手段54から水量調整弁2が待機状態である全閉になり、ステッピングモ−タ6への通電を停止したことを検知すると、洗浄動作中に動作を保留されていた暖房ファン9と暖房ヒ−タ11への通電を再開するとともに、運転ランプ15のうちで暖房ランプ(図示せず)を点滅から点灯に戻して、動作留保状態から動作状態に変わったことを使用者に通知する。
【0062】
本実施の形態においては、同時に通電される直流負荷がないため、ステッピングモ−タ6の動作不能といった不具合を起こすことなく直流電源の容量を小さくすることができるため、電源回路を小さくすることができ、結果的に装置の小型化に寄与することができる。
【0063】
また、同時に運転できない直流負荷として、乾燥ファン7とステッピングモ−タ6と暖房ファン9を実施例として説明したが、脱臭ファン8もこれに加えても良いし、逆に暖房ファン9を脱臭ファン8と同様に同時通電可能にしてもよい。
【0064】
図7は、本発明の第5の実施の形態を示している。この第5の実施の形態では、上述の第3の実施の形態と第4の実施の形態を組合せたもので、図7に示す優先通電判定手段56は、動作モードに応じて、乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8等の直流負荷と、これらの直流負荷の運転状態に対応して運転されるヒータ類(温水ヒ−タ31、乾燥ヒ−タ10、暖房ヒ−タ11)を優先的に動作させるとともに、脱臭ファン8など軽負荷の直流負荷(乾燥ファン7、暖房ファン9、脱臭ファン8)の通電状態をパルスレート調整手段55に伝達する。パルスレート調整手段55は、電源電圧変動検知手段51で検知した電源電圧低下と同時運転されている直流負荷の通電状態から、ステッピングモ−タ6に通電するパルスのパルスレートが最適になるようにパレスレート調整手段55を制御する。
【0065】
本実施の形態による人体局部洗浄装置20(図2参照)においては、直流負荷を動作モードに応じてすくなくともステッピングモ−タ6と乾燥ファン7を同時に通電されないようにするとともに、電源電圧が低下したとき、または、脱臭ファン8などが同時に運転される他の直流負荷(乾燥ファン7、暖房ファン9)運転状態に応じて、ステッピングモ−タ6に通電されるパルスレートを少なくするため、第3及び第4の実施の形態で説明した人体局部洗浄装置20よりも電源容量を小さくすることができるだけでなく、ステッピングモ−タ6の動作も安定させることができる。
【0066】
図8は、第6の実施の形態を示している。この第6の実施の形態では、100V交流電源21を供給する温水ヒ−タ31と、乾燥ヒ−タ10と、暖房ヒ−タ11及び水閉止弁1に供給する交流電源回路に電源補償手段61を設けている。この電源補償手段61は、交流電源21の電圧低下が生じた場合に回路の抵抗値を増加させて、供給する交流電圧を上昇させるものである。この第6の実施の形態では、12Vの直流電圧の低下に対応してステッピングモ−タ6の駆動を補償するのみならず、各ヒータ等(温水ヒ−タ31、乾燥ヒ−タ10、暖房ヒ−タ11等)の交流電力を供給する機器に対してもその駆動を補償することができる。尚、電源補償手段61は、直流12Vの電源電圧変動検知手段51との組み合わせに限らず、第4及び第5の実施の形態における優先通電判定手段56との組み合わせに用いるものであっても同様な効果を得ることができる。
【0067】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0068】
例えば、上述した実施の形態では、直流モ−タの例としてステッピングモ−タを取り上げたが、これに限らず、パルス数の変調位置を制御される直流ブラシモータに置き換えても同様の制御を行うことができ同様の効果を得ることができる。
【0069】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、電源電圧の変動に応じて、パルス調整手段が直流モ−タに投入するパルス幅、振幅、周波数等を変えるため、直流モ−タの電圧低下による動作不能や、機能低下を防止できる。また、直流モ−タを電圧容量の少ない小型のものから選択できるだけでなく、直流電源の容量も最低限に絞ることができるため、装置の小型化を図ることができる。更に、電源電圧の上昇により、直流モ−タのトルクが増大してアクチュエータを破壊する恐れがない。
【0070】
また、直流電源の電圧が低下する場合には、直流モータに与える周波数をより大きなトルクで発生させる周波数またはパルス幅に下げることができるので、直流電圧の低下に伴う回転トルクの低下を補償できる。
【0071】
請求項2に記載の発明では、動作モードに応じ、同時に通電される直流モ−タまたはその他の直流負荷のうち、いずれかを優先的に通電し、優先順序の低いものの通電を停止することで、直流電源の電圧低下による人体局部洗浄装置の機能不全を防止できる。
【0072】
請求項に記載の発明によれば、人体局部洗浄中は、直流モ−タ、次に、乾燥ファンモータの順序で優先して通電するので、直流電源容量が小さくても十分な性能を確保することができる。また、動作モードに応じて、使用上必要不可欠な直流電源負荷にのみに優先的に直流電源を割り当てることで、人体局部洗浄装置の基本的な洗浄動作の低下を防止できる。
【0073】
請求項またはに記載の発明によれば、人体局部洗浄装置の基本的な機能である洗浄水の付勢手段を動作させる直流モ−タに供給するパルスを調整しているので、基本的機能の低下を防止できる。
【0074】
請求項に記載の発明によれば、直流モ−タとしてステッピングモ−タを用いているので、パルス調整が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる人体局部洗浄装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における人体局部洗浄装置の基本的な洗浄水の流れを示す図である。
【図3】水量調整弁の開度とステッピングモ−タに投入するパルス数との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる人体局部洗浄装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態にかかる人体局部洗浄装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態にかかる人体局部洗浄装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態にかかる人体局部洗浄装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態にかかる人体局部洗浄装置の構成を示すブロック図である。
【図9】従来の人体局部洗浄装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1.水閉止弁、 2.水量調整弁、 3.温水タンク、 4.洗浄ノズル 5.制御回路(制御部)、 6.ステッピングモ−タ(直流モ−タ)、 7.乾燥ファン(電力負荷)、 8.脱臭ファン(電力負荷)、 9.暖房ファン(電力負荷)、 10.乾燥ヒ−タ(電力負荷)、 11.暖房ヒ−タ(電力負荷)、12.室温サーミスタ、 13.運転操作スイッチ、 14.水量設定スイッチ、 15.運転ランプ、 20.人体局部洗浄装置、 21.交流電源、 23.使用電力検知手段、 31.温水ヒ−タ、 32.温水サ−ミスタ、 50.温度制御手段 、51.電源電圧変動検知手段、 52.動作モード管理手段、 53.水量調整弁開度制御手段、 54.通電パルス数制御手段、 55.パルスレート調整手段(パルス調整手段)、 56.優先通電判定手段、 61.電源補償手段、 501.トランス、 502.ダイオードブリッジ、 503.電解コンデンサ。

Claims (6)

  1. アクチュエータを駆動する直流モ−タと、
    他のアクチュエータを駆動する少なくとも一つの他の直流負荷と、
    交流電流の供給を受けて動作する交流負荷と、
    前記直流モ−タ及び他の直流負荷の駆動を制御する制御部と、
    前記直流モ−タと他の直流負荷と前記交流負荷とに電力を供給する電源とを備え、
    洗浄ノズルから洗浄水を噴出して人体局部を洗浄する人体局部洗浄装置において、
    前記制御部は、
    電源電圧の変動を検知する電源電圧変動検知手段及び直流電力の使用量を検知する使用電力検知手段の両者と、
    電源電圧の変動または使用電力の検知量に応じて前記直流モ−タに供給するパルス幅またはパルス周波数を変調するパルス調整手段とを備え、
    電源電圧の変動または使用電力の検知量の変動があった場合は、前記直流モータに加えるパルス幅またはパルス周波数を変化させることにより、変動した電圧を補償し、直流負荷の同時運転を確保することを特徴とする人体局部洗浄装置。
  2. 他のアクチュエータを駆動する少なくとも二つの他の直流負荷を備え、
    制御部は、電源電圧の変動または使用電力の検知量に応じて直流モ−タまたは他の直流負荷のいずれかを停止して他の何れかの同時運転を確保するように電力を供給する優先通電判定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の人体局部洗浄装置。
  3. 他の直流負荷は、人体局部を乾燥する乾燥手段、トイレ内を脱臭する脱臭手段、トイレ内の暖房を行う暖房手段を備え、優先通電判定手段は、直流モ−タに優先的に電力を供給し、次に前記乾燥手段に優先的に電力を供給することを特徴とする請求項2に記載の人体局部洗浄装置。
  4. 直流モ−タは、洗浄ノズルから噴出する洗浄水を付勢するためのアクチュエータを駆動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の人体局部洗浄装置。
  5. アクチュエータは、洗浄水の水量調整弁であることを特徴とする請求項4に記載の人体局部洗浄装置。
  6. 直流モ−タは、ステッピングモ−タであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の人体局部洗浄装置。
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